JP4823954B2 - 自動二輪車用可動ステップ - Google Patents

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Description

本発明は、主に同乗者が足を載せる自動二輪車用可動ステップに関する。
通常、自動二輪車の足載せ用ステップは平均的体格の人がシートに跨って乗車した際に両足を載せる車体側方の標準的位置に固定している。
しかし、標準的位置は平均的体格の人を対象に設計しているため、人によっては必ずしも最適位置にステップがあるとは限らず、また、市街地走行、郊外走行、長時間走行等の走行状態によってもステップの最適位置は異なるものである。
そこで、従来でも、ステップを支持するステップ支持台を、X字状に組み合わされた一対のリンク部材を介して上下に移動可能にした自動二輪車用可動ステップが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2717573号公報
しかし、従来の構成では、X字状に組み合わされたリンク機構を使用するため、構造が複雑化してしまう。具体的には、一対のリンク部材の略中心を連結して折り畳み自在に支持するため、その支持構造が複雑化すると共に部品点数が多くなる。また、リンク部材を付勢するスプリング等を狭いスペースに組み込む必要があるため、組立作業が繁雑になってしまう。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、簡易な構造の自動二輪車用可動ステップを提供することにある。
上述課題を解決するため、本発明は、車体フレームにステップ昇降機構を介して足置きステップを支持した自動二輪車用可動ステップにおいて、前記ステップ昇降機構は、前記車体フレームに固定される固定部材と、この固定部材に上下に移動自在に取り付けた移動カバー部材と、この移動カバー部材に取り付けられ、前記足置きステップを支持するステップ支持部材と、このステップ支持部材を異なる高さ位置でロック可能なロック機構と、前記ステップ支持部材の上下移動に応じて伸縮するガススプリングとを備えることを特徴とする。
この発明によれば、従来の自動二輪車用可動ステップで使用されるリンク機構を使用することなく、ガススプリングによって足置きステップを滑らかに上下移動させることができ、リンク機構を使用しない分、部品点数が低減して簡易な構造にすることができる。
この場合において、前記ガススプリングの一端を前記固定部材に連結し、前記ガススプリングの他端を前記ステップ支持部材に連結することが好ましい。この構成によれば、ガススプリングの反力によってステッププレートを支持することができる。
また、この場合において、前記ステップ支持部材を、ピンを介して前記移動カバー部材に回動自在に取り付け、前記ピンに前記ガススプリングの他端を連結することが好ましい。この構成によれば、ステップ支持部材と移動カバー部材の連結部品、および、ステップ支持部材とガススプリングの連結部品とを共用化することができる。
この場合において、前記固定部材は、前記移動カバー部材に当接して該移動カバー部材の上下への移動を案内する案内ローラを有することが好ましい。この構成によれば、移動カバー部材に一体に取り付けられた足置きステップをより滑らかに上下移動させることができる。
また、この場合において、前記固定部材と前記移動カバー部材との間に中空スペースを形成し、この中空スペースに前記ガススプリングを配置することが好ましい。この構成によれば、移動カバー部材をガススプリングをガードするガード部材として機能させることができる。
この場合において、前記ロック機構は、前記固定部材に揺動自在に支持されて複数の切り欠きが上下方向に間隔を空けて配列されたロックプレートと、前記移動カバー部材に固定されて前記ロックプレートの切り欠きのいずれかに係止する係止ピンと、前記ロックプレートを揺動して前記切り欠きと前記係止ピンとの係止を解除するロック解除機構とを有することが好ましい。この構成によれば、ロックプレートの切り欠きと係止ピンとの係止を解除して、係止ピンを異なる切り欠きに係止させることによって、足置きステップの高さを容易に変更することができる。
本発明では、ステップ昇降機構が、車体フレームに固定される固定部材と、この固定部材に上下に移動自在に取り付けた移動カバー部材と、この移動カバー部材に取り付けられ、足置きステップを支持するステップ支持部材と、このステップ支持部材を異なる高さ位置でロック可能なロック機構と、ステップ支持部材の上下移動に応じて伸縮するガススプリングとを備えるので、リンク機構を使用することなく足置きステップを滑らかに移動させることができ、リンク機構を使用しない分、部品点数が低減して簡易な構造にすることができる。
また、ガススプリングの一端を前記固定部材に連結し、ガススプリングの他端をステップ支持部材に連結したので、ガススプリングの反力によってステッププレートを支持することができる。
また、ステップ支持部材を、ピンを介して移動カバー部材に回動自在に取り付け、そのピンにガススプリングの他端を連結したので、連結部品を共用化することができる。
また、固定部材は、移動カバー部材に当接して該移動カバー部材の上下への移動を案内する案内ローラを有するので、足置きステップをより滑らかに上下移動させることができる。
また、固定部材と移動カバー部材との間に中空スペースを形成し、この中空スペースにガススプリングを配置したので、移動カバー部材をガススプリングをガードするガード部材として機能させることができる。
また、ロック機構は、固定部材に揺動自在に支持されて複数の切り欠きが上下方向に間隔を空けて配列されたロックプレートと、移動カバー部材に固定されてロックプレートの切り欠きのいずれかに係止する係止ピンと、ロックプレートを揺動して上記切り欠きと上記係止ピンとの係止を解除するロック解除機構とを有するので、足置きステップの高さを容易に変更することができる。
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。なお説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、車体に対してのものとする。
図1は本発明の実施形態に係る自動二輪車の側面図を示し、図2は自動二輪車の上面図を示している。また、図3は自動二輪車の正面図を示し、図4は背面図を示している。
図1および図2に示すように、この自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部に取り付けられたヘッドパイプ12に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上端部を支持するトップブリッジ14に取り付けられた操舵用のハンドル15と、フロントフォーク13に回転自在に支持された前輪16と、車体フレーム11に支持されたエンジン17と、エンジン17に排気管(不図示)を介して連結された排気マフラー18と、車体フレーム11の後下部のピボット19に上下に揺動自在に支持されたリアフォーク20と、このリアフォーク20の後端部に回転自在に支持された後輪21とを備え、リアフォーク20と車体フレーム11との間にリアクッション(不図示)が配設されている。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12から左右に分岐して後方斜め下方に延びる左右一対のメインフレーム24と、メインフレーム24の後部に接続されるピボットプレート25と、ピボットプレート25の前部および後部から後方斜め上方に延びる左右一対のシートレール26とを備えている。このメインフレーム24の下部にエンジン17が支持され、メインフレーム24の上方に燃料タンク22が支持されている。また、シートレール26の上部には、乗員用シート23が取り付けられ、シートレール26の後部には、グラブレール30およびトランクボックス27が取り付けられている。
乗員用シート23は、燃料タンク22の後方に延出して運転者が着座する前席23Aと、この前席23Aの後方に一段高く形成されて同乗者が着座する後席23Bと、同乗者用の背もたれ部23Cとを備えている。また、車体フレーム11のピボットプレート25には、前席23Aに着座した運転者用の左右一対のステップ(運転者用足置きステップ)28と、後席23Bに着座した同乗者用の左右一対のステップ(同乗者用足置きステップ)29とが取り付けられ、また、車体フレーム11には、同乗者が握るグラブレール30、メインスタンド31、サブスタンド32および以下に述べる車体カウリング40等が取り付けられている。
車体カバー40は、車体前方を覆うフロントフェアリング41と、車体側部を覆う左右一対のサイドカバー42と、車体下部を覆うアンダーカバー43と、車体後部を覆うリアシートカウル44とを備えており、リアシートカウル44には、左右一対のサドルバック45が一体に形成されている。また、前輪16を覆うフロントフェンダ46がフロントフォーク13に取り付けられ、後輪21を覆うリアフェンダ47がリアシートカウル44に取り付けられている。
フロントフェアリング41の前面には、図3に示すように、ヘッドライト50が設けられ、その上部にはウインドスクリーン51が取り付けられ、左右端には、フロントウィンカー52を内蔵する左右のミラー53とが各々配設されており、このフロントフェアリング41の内側には、図2に示すように、車両用メータ55が配設されている。
また、サイドカバー42には、図3に示すように、車両前方からの外気をエンジン17の周囲に供給するための左右一対のエア開口42Aが設けられている。また、エンジン17の左右前方には、エンジンガード56が設けられ、このエンジンガード56には左右一対のフォグランプ57が取り付けられている。
また、図4に示すように、トランクボックス27の背面には、左右一対のテールランプユニット60が配設され、サドルバック45の背面には、ウインカーランプユニット61が各々配設され、トランクボックス27の右側部には、この自動二輪車10に内蔵される図示せぬオーディオユニットがラジオ放送を受信する際に使用するロッドアンテナ58が取り付けられている。
図1に示すように、左右一対のピボットプレート25には、同乗者用の左右一対のステップ29を上下に移動可能に支持する左右一対のステップ昇降機構70が取り付けられている。このステップ昇降機構70には、図5に示すように、アジャストケーブル71が途中で二股に分岐した分岐ケーブル71A、71Bの端部が各々接続され、アジャストケーブル71の合流ケーブル71Cが、後輪21の右側方に引き出され、その端部に操作レバー72が接続されている。
操作レバー72は、図2に示すように、右側のサドルバック45に固定され、操作レバー72の基端部がサドルバック45で覆われ、操作レバー72の先端部がサドルバック45の外に揺動操作自在に露出し、その先端に操作ノブ72Aが固着される。
図6はステップ昇降機構70とステップ29を分離して示す斜視図であり、図7はステップ昇降機構70の分解斜視図である。また、図8はステップ昇降機構70を上方から見た図である。
図6に示すように、ステップ昇降機構70は、ピボットプレート25に固定される固定プレート(固定部材)80と、固定プレート80を両側から挟んで該固定プレート80に上下に移動自在に取り付けた移動カバー(移動カバー部材)90と、移動カバー90の上部にピン91を介して図中α方向に回動自在(つまり、車体側に折り畳み自在)に取り付けられたステッププレート(ステップ支持部材)100と、固定プレート80に対してステッププレート100を上方に付勢するガススプリング110とを備えている。
図7に示すように、固定プレート80は、金属製又は樹脂製の剛性を有する板部材で形成され、左右の板部80A、80Bに比して中間部80Cが車体幅方向内側(以下、車体内側という)に凹んだ水平断面形状に形成されている。そして、上記中間部80Cに形成されたボルト挿通孔81、82(図8参照)にボルト83、84を挿通し、該ボルト83、84をピボットプレート25に締結されることによって、固定プレート80がピボットプレート25に固定される。
上記ボルト83は、ボルト84よりも長いボルトが使用され、図7に示すように、このボルト83と固定プレート80との間には、カラー85、ロックプレート86およびトーションスプリング87が介挿される。このため、ロックプレート86は、カラー85を回動基準にして図7中β方向へ揺動自在に支持される。
トーションスプリング87は、ロックプレート86が上記β方向へ揺動された場合にねじられ、このねじりを戻そうとする弾性力によって、ロックプレート86を図7に示す基準位置、つまり、ロックプレート86を鉛直方向に沿った位置に復帰させる復帰用ばねとして機能する。
上記ロックプレート86上部の開口孔86Aには、アジャストケーブル71の分岐ケーブル71Aの先端が固定され、アジャストケーブル71を引いた際にロックプレート86が上記β方向へ揺動するように構成されている。また、このロックプレート86の車体後方側の側縁部には、複数(本構成では3つ)の切り欠き86T1、86T2、86T3が形成されている。
左右の板部80A、80Cには、上下一対の樹脂ローラ150、151、152、153が回転自在に取り付けられており、下側の樹脂ローラ151、153よりも更に下方には、車体幅方向外側(以下、外側という)に突出する突出片88A、88Bが設けられている。
これら樹脂ローラ150〜153は、固定プレート80に移動カバー90を取り付けた場合、図8に示すように、移動カバー90の左右の側壁部90A、90Bの内面に各々当接し、移動カバー90の上下への移動を滑らかに案内する案内ローラとして機能する。また、上記突出片88A、88Bは、移動カバー90を大きく下げた場合に移動カバー90が当接し、移動カバー90の下方への脱落を防止する脱落防止部材として機能するものである。なお、図8においては、ステッププレート100やピン91等を取り外した状態を示している。
固定プレート80の中間部80Cの下方には、外側に突出する二股の突出部89が設けられ、この突出部89間には、ガススプリング110のピストンロッド111先端に固定された取付ヒンジ112が挿入され、ボルト113およびナット114により固定される。
移動カバー90は、金属製又は樹脂製の剛性を有する板部材で形成され、左右の側壁部90A、90Bがこれら側壁部90A、90B間をつなぐ中間壁部90Cに対して車体内側に屈曲した略コ字状の水平断面形状を有している。
左右の側壁部90A、90Bは、図8に示すように、固定プレート80の両端部を前後から挟持する挟持部90A1、90B1を有し、移動カバー90の挟持部90A1、90B1を固定プレート80の上方から両端部に通すことによって、移動カバー90が固定プレート80に対して上下に移動自在に係止される。
左右の側壁部90A、90Bには、上方に延出する一対の延出部90A2、90B2が一体に形成されており、これら延出部90A2、90B2には、車体の前後方向に沿った同一軸上に貫通孔93、94が形成される。
移動カバー90には、図6に示すように、これら貫通孔93、94に挿通されるピン91を介して、ステッププレート100およびガススプリング110のシリンダチューブ117端部に固定された取付ヒンジ115が連結される。これによって、ステッププレート100および移動カバー90の上下移動に応じてガススプリング110が伸縮する。
また、移動カバー90の中間壁部90Cには、比較的大径の貫通孔96と、この貫通孔96の上下に位置する上記貫通孔96より小径の貫通孔(ボルト挿通孔)97、98とが形成されており、上記貫通孔96には、係止ピン130の基端部131から突出する円柱形状の先端部132が貫通する。
また、上記貫通孔97、98には、係止ピン130の基端部131に挿通されたボルト135、136が挿通され、これらボルト135、136が裏側のナット137、138に締結されることによって、係止ピン130が移動カバー90に固定される。
係止ピン130を移動カバー90に固定した場合、図8に示すように、係止ピン130の先端部132が、ロックプレート86の上下方向に間隔を空けて配列された切り欠き86T1〜86T3のいずれかに係止するようになっており、移動カバー90はトーションスプリング87によって付勢力を受けているので、ロックプレート86の揺動が禁止されたロック状態となる。このため、切り欠き86T1〜86T3のいずれかに係止ピン130の先端部132が確実に係止し、移動カバー90の上下移動が規制される。
これにより、上記係止ピン130およびロックプレート86によって、移動カバー90の高さ位置、つまり、ステッププレート100およびステップ29の高さ位置が固定される。この場合、ステップ29の高さ位置は、係止ピン130が切り欠き86T1に係止した第1位置(最も高い位置)、係止ピン130が切り欠き86T2に係止した第2位置(中間位置)、および、係止ピン130が切り欠き86T3に係止した第3位置(最も低い位置)の3段階のいずれかの位置にロックされ、これによって、ステップ29をいずれかの高さにロック(固定)するロック機構が構成される。
また、このロック機構においては、ロックプレート86に連結されたアジャストケーブル71が引っ張られると、ロックプレート86がβ方向へ揺動するので、ロックプレート86と係止ピン130との係止を解除するロック解除機構が構成される。この場合、アジャストケーブル71は、右側のサドルバック45に固定された操作レバー72で操作されるので、乗員用シート23の後席23Bに着座した同乗者が着座状態のまま操作でき、容易にロックを解除してステップ29の高さを調整することができる。
本構成では、ステッププレート100(ステップ29)を上方へ付勢するガススプリング110を設けているので、上記ロックを解除した場合でもガススプリング110の反力によってステッププレート100等の部品を支えることができる。
ガススプリング110は、密閉されたシリンダチューブ117の中にオイルと高圧ガスを封じこみ、一端から突出しているピストンロッド111を押し込むことにより、高圧ガスの反力をピストンロッド111の反力とする。また、ガススプリング110は、ピストンロッド111の断面積を小さくできるので、ストロークに対してガス室の体積変化が小さく、反力の上昇が比較的小さくて済み、金属ばねに比べ、大きな初期加重で小さなばね定数が得られ、かつ、小型軽量化が可能である。
従って、上記ロックを解除した場合に、ガススプリング110によってステップ29を速度変化の小さい移動速度でなめらかに上下動させることができ、かつ、ステップ29を押し下げる力や押し上げる力が小さくて済み、同乗者の負担を軽減することができる。この結果、ソフトでなめらかな高級感のあるステップ昇降機構70を実現することが可能である。
また、シリンダチューブ117内のガス体積を変更することによってばね定数を容易に変更できるので、移動速度やステップ29の上げ下げに要する力の調整を容易に行うことが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、ステップ昇降機構70を、ピボットプレート25に固定される固定プレート80と、固定プレート80に上下に移動自在に取り付けた移動カバー90と、移動カバー90に取り付けられステップ29を支持するステッププレート100と、ステッププレート100を異なる高さ位置でロック可能なロック機構と、ステッププレート100の上下動に応じて伸縮するガススプリング110とを設けて構成したので、従来の自動二輪車用可動ステップで使用されるリンク機構を使用することなく、ガススプリング110によってステップ29をソフトで滑らかに移動させることができる。
このため、従来のリンク機構を使用した自動二輪車用可動ステップに比して、部品点数を低減することができ、構造を簡易化することができ、また、組立作業も容易にすることができる。
また、本構成では、ステッププレート100をピン91を介して移動カバー90に取り付けて、ステッププレート100およびステップ29を折り畳み自在に構成すると共に、そのピン91にガススプリング110の端部を連結するようにしたので、ステッププレート100と移動カバー90の連結部品、および、ステッププレート100とガススプリング110の連結部品とを共用化でき、部品点数をより低減することができる。
また、本構成では、固定プレート80に、移動カバー90に当接して移動カバー90の上下移動を案内する樹脂ローラ150〜153を設けたので、ステップ29を上下に移動する際の作動性をより滑らかにすることができる。
さらに、本構成では、図8に示すように、固定プレート80と移動カバー90との間に形成される中空スペース95に、ガススプリング110、樹脂ローラ150〜153およびロックプレート86等を配置したので、移動カバー90をこれら部品をガードするガード部材として機能させることができ、しかも、これら部品の外観露出を抑えてステップ昇降機構70の外観をシンプルにすることができる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、種々の設計変形を行うことができる。例えば、上述の実施形態では、ステップ昇降機構70をピボットプレート25に固定する場合を説明したが、これに限らず、シートレール26等の車体フレーム11の他の部分に固定してもよい。また、上述したステップ昇降機構70は、スクータ型車両の他の自動二輪車両に適用することが可能である。
本実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 自動二輪車の上面図である。 自動二輪車の正面図である。 自動二輪車の背面図である。 ステップ昇降機構およびアジャストケーブルを周辺構成と共に示す図である。 ステップ昇降機構とステップを分離して示す斜視図である。 ステップ昇降機構の分解斜視図である。 ステップ昇降機構を上方から見た図である。
符号の説明
10 自動二輪車
11 車体フレーム
17 エンジン
22 燃料タンク
23 乗員用シート
24 メインフレーム
25 ピボットプレート
26 シートレール
28 ステップ(運転者用足置きステップ)
29 ステップ(同乗者用足置きステップ)
70 ステップ昇降機構
71 アジャストケーブル
80 固定プレート(固定部材)
86 ロックプレート
86T1、86T2、86T3 切り欠き
87 トーションスプリング
90 移動カバー(移動カバー部材)
91 ピン
100 ステッププレート(ステップ支持部材)
110 ガススプリング
111 ピストンロッド
112、115 取付ヒンジ
117 シリンダチューブ
130 係止ピン
150、151、152、153 樹脂ローラ(案内ローラ)

Claims (6)

  1. 車体フレームにステップ昇降機構を介して足置きステップを支持した自動二輪車用可動ステップにおいて、
    前記ステップ昇降機構は、前記車体フレームに固定される固定部材と、この固定部材に上下に移動自在に取り付けた移動カバー部材と、この移動カバー部材に取り付けられ、前記足置きステップを支持するステップ支持部材と、このステップ支持部材を異なる高さ位置でロック可能なロック機構と、前記ステップ支持部材の上下移動に応じて伸縮するガススプリングとを備えることを特徴とする自動二輪車用可動ステップ。
  2. 前記ガススプリングの一端を前記固定部材に連結し、前記ガススプリングの他端を前記ステップ支持部材に連結したことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車用可動ステップ。
  3. 前記ステップ支持部材を、ピンを介して前記移動カバー部材に回動自在に取り付け、前記ピンに前記ガススプリングの他端を連結したことを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車用可動ステップ。
  4. 前記固定部材は、前記移動カバー部材に当接して該移動カバー部材の上下への移動を案内する案内ローラを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動二輪車用可動ステップ。
  5. 前記固定部材と前記移動カバー部材との間に中空スペースを形成し、この中空スペースに前記ガススプリングを配置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の自動二輪車用可動ステップ。
  6. 前記ロック機構は、前記固定部材に揺動自在に支持されて複数の切り欠きが上下方向に間隔を空けて配列されたロックプレートと、前記移動カバー部材に固定されて前記ロックプレートの切り欠きのいずれかに係止する係止ピンと、前記ロックプレートを揺動して前記切り欠きと前記係止ピンとの係止を解除するロック解除機構とを有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の自動二輪車用可動ステップ。
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