JP2917451B2 - スクータ型車両のシート高調整装置 - Google Patents

スクータ型車両のシート高調整装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、スクータ型車両のシート高を調整するス
クータ型車両のシート高調整装置に関する。
(従来の技術) 従来のスクータ型車両においては、リアクッションユ
ニットの長さを変えてシート高を調整し、ライダの身長
や体格に適合したシート高を実現している。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述のようなシート高の調整では、その調
整自体が非常に煩雑であり、また調整自体も充分である
とは言えない。
また、スクータにシート高調整機構を付加することも
考えられるが、この機構が大掛りなものとなってしま
い、コストの上昇を招くことになる。
この発明は、上記事情を考慮してなされたものであ
り、簡単な機構でシート高を調整でき、ライダの足着性
を向上させることができるスクータ型車両のシート高調
整装置を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) この発明に係るスクータ型車両のシート高調整装置
は、上述した課題を解決するために、ハンドルとシート
との間が湾曲してステップボード部が形成されたスクー
タ型車両において、上記シートがリアボデーのシート受
部にスライド機構を介して車両の前後方向にスライド可
能に設置され、上記シート受部は車両前方斜め下方に傾
斜して構成されるとともに、前記スライド機構の作動を
ロックさせるロック機構を設け、このロック機構をロッ
ク解除可能にエンジンのメインスイッチに連動させ、エ
ンジン稼動時にシート高さ調整を抑制したものである。
(作用) したがって、この発明に係るスクータ型車両のシート
高調整装置は、シート受部が車両前方斜め下方に傾斜
し、シートがこのシート受部に設置されたスライド機構
を介して車両前後方向にスライド可能に設けられたこと
から、このシートのスライドによってシート高を変更で
きる。このようにしてシート高を調整できるので、シー
ト高をライダの身長や体格に適合でき、ライダの足着性
を向上させることができる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、この発明に係るスクータ型車両のシート高
調整装置の一実施例が適用されたスクータを示す側面図
である。
スクータ型自動2輪車は、ハンドル3で操舵される前
輪1と、ユニットスイング型エンジン4で駆動される後
輪2とにより支持され、ハンドル3とシート9との間が
深く湾曲して構成される。この深く湾曲した部分にステ
ップボード6が設置される。また、上記シート5は、比
較的大きなボリュームに成形されたリアボデー7上に載
置される。このリアボデー7の下方に、上記ユニットス
イング型エンジン4が配置される。
ユニットスイング型エンジン4は、後輪2と一体形式
であり、支持アーム8を介して車体フレーム9に揺動可
能に枢支される。さらに、ユニットスイング型エンジン
4は、リアクッションユニット10によりリアボデー7に
緩衝懸架される。
上記シート5は、リアボデー7のシート受部11に、第
2図および第3図に示すスライド機構12を介して、車両
の前後方向(第1図の矢印A方向)にスライド可能に設
置される。また、シート受け部11は、車両の前方斜め下
方に向って傾斜(第1図の傾斜角θ)して形成され、こ
のシート受け部11上に上記スライド機構12が設置され
る。ここでシート5は、第2図に示すように、シート底
板13上にシートクッション材14を載置し、シート底板13
の一部およびシートクッション材14をシートカバー15で
覆って構成される。
スライド機構12は、第2図および第3図に示すよう
に、略同構造のライトスライド機構16とレフトスライド
機構17とが組み合されて構成される。これらのライトス
ライド機構16およびレフトスライド機構17は、車両の前
後方向に延在して配置されたシート側レール18およびボ
デー側レール19を有して構成される。
シート側レール18は、断面コ字形状に形成され、開口
を車両下方に向けて、ボルト20およびナット21によりシ
ート5のシート底板13に固着される。また、ボデー側レ
ール19は、両側に、ガイド部13が形成された断面略コ字
形状であり、開口を車両の上方に向けてシート側レール
18内に収容され、ボルト20およびナット21によりリアボ
デー7のシート受部11に固着される。この状態で、シー
ト側レール18は、ボデー側レール19のガイド部23に案内
されて、ボデー側レール19に対しスライド可能に構成さ
れる。
また、これらの各ライトスライド機構16およびレフト
スライド機構17にロック機構24が設置される。このロッ
ク機構24は、ロックギアプレート25、ロックロッド26お
よびロックスプリング27等を有して構成される。ロック
ギアプレート25は、ボデー側レール19の長手方向に延び
てこのボデー側レール19に固着され、複数のロックギア
28が形成される。これらのロックギア28は、ロックギア
プレート25の長手方向に所定間隔で設けられる。
ロックロッド26は、支持プレート29を介して、軸周り
に回転可能にシート側レール18の側面に取り付けられ
る。このロックロッド26にロック片30が固着され、この
ロック片30がロックギア28の各々に係合可能に構成され
る。
また、ロックスプリング27は、ロックロッド26の一端
部に設置される。このロックスプリング27の一端がロッ
クロッド26に固定され、他端が支持プレート29に固定さ
れる。このロックスプリング27の付勢力により、ロック
ロッド26が矢印B方向に回転付勢されて、ロック片30が
適切なロックギア28に係合され、スライド機構12のシー
ト側レール18がボデー側レール19に対して適切位置にロ
ックされる。
また、ロックロッド26の一端部は、他の部分に比べ細
径に形成される。ライトスライド機構16およびレフトス
ライド機構17におけるロックロッド26の細径部に、コネ
クティングワイヤ31の両端がそれぞれ巻き付けられる。
一方、ライトスライド機構16におけるロックロッド26
の細径部にリセットバー32が突設され、このリセットバ
ー32の先端部にリセットワイヤ33が固定される。このリ
セットワイヤ33は、ロックギアプレート25に設置された
ワイヤガイド34に案内され、車両下方へ垂下される。
ワイヤガイド34に案内されたリセットワイヤ33の他端
部は、第1図および第4図に示すように、ステップボー
ド6の前方に配置されたペダル35に連結される。このペ
ダル35を矢印J方向に踏み込むことにより、リセットワ
イヤ33が矢印C方向に引っ張られる。これにより、ライ
トスライド機構16のロックロッド26が矢印D方向(第3
図)に回転し、ロック片30が矢印E方向に回転して、ロ
ックギア28とロック片30との係合が解除され、ライトス
ライド機構16のロック機構24のロックが解除される。ラ
イトスライド機構16のロックロッド26が矢印D方向へ回
転するのと同時に、コネクティングワイヤ31が矢印F方
向に引かれ、レフトスラスイド機構17のロックロッド26
が矢印G方向に回転して、ロック片30がH方向に回転
し、このロック片30とロックギア28との係合が解除さ
れ、レフトスライド機構17のロック機構24のロック解除
がなされる。
次に、作用効果を説明する。
ライダは、シート高を調整したいときにペダル35を踏
み込む。すると、リセットワイヤ33が矢印C方向に引っ
張られて、ロック片30とロックギア28との係合が解除さ
れる(ロック解除)。この状態でライダは、シート5を
操作して、ライトスライド機構16およびレフトスライド
機構17のシート側レール18をボデー側レール19に対し車
両前後方向にスライドさせる。このとき、ライトスライ
ド機構16およびレフトスライド機構17が設置されたリア
ボデー7のシート受部11が傾斜角θで傾斜しているの
で、シート5のスライドにより、シート5は例えばシー
ト高H0からシート高Hsの位置へ変化する。このようなシ
ート高の調整により、ライダは自己の体格および身長に
最適なシート高を選択でき、ライダの足着性を向上させ
ることができる。
また、上記シート高の調整はリアボデー7のシート受
部11が傾斜し、このシート受部11にライトスライド機構
16およびレフトスラスド機構17(スライド機構12)が設
置されたことにより実現できるので、スライド機構12の
構造が簡単でコストの上昇を来さない。
さらに、シート受部11の傾斜角θを様々に設計変更す
れば、シート高の調整範囲を幅広く設定できる。
なお、上記実施例ではペダル35を踏み込むことによ
り、ロック機構24のロック解除を実現するものを述べた
が、第5図に示すように、メインスイッチ36にリセット
ワイヤ33を連結し、メインスイッチ36のキー穴37へ図示
しないキーを差し込み、このキーをSEAT ADJUST位置に
したときにペダル35が矢印C方向に引かれて、ロック機
構24がロック解除されるようにしてもよい。この場合に
は、キーがメインスイッチ36のON位置にあるエンジン稼
動時にシート高の調整を抑制できるので、車両走行中の
安全性を確実に確保できる。
また、第5図のメインスイッチ36にリセットワイヤ33
を連結するのではなく、このリセットワイヤ33は第4図
に示すようにペダル35と連結させ、このペダル35の作動
を規制する電磁プランジャ(図示せず)とメインスイッ
チ36に電気的とを接続させたものでもよい。つまり、メ
インスイッチ36に差し込まれたキーがSEAT ADJUST位置
にあるときにのみ電磁プランジャが引き込まれて、ペダ
ル35が踏込み可能となり、またキーがSEAT ADJUST位置
以外の位置では、電磁プランジャが押し出されて、ペダ
ル35の踏込みを規制するように構成したものである。こ
の場合も、エンジン稼動中にシート高の調整ができない
ので、車両走行時における安全性を確保できる。
また、第6図に示すように、リセットワイヤ33を用い
ず、第3図に示すライトスライド機構16のリセットバー
32にリセットレバー38を、外方へ突出可能に取り付けた
ものであってもよい。この場合、このリセットレバー38
を突出状態で車両下方(第6図の矢印K方向)へ押し、
ライトスライド機構16のロックロッド26を直接矢印D方
向(第3図)へ回転させて、ロック機構24をロック解除
する。
さらに、ロック機構24が設置されたライトスライド機
構16およびレフトスライド機構17と共に、ハンドル3の
高さも調整可能として、最適なライディングポジション
を確保するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明に係るスクータ型車両のシー
ト高調整装置によれば、シートがリアボデーのシート受
部にスライド機構を介して車両の前後方向にスライド可
能に設置され、上記シート受部は車両前方斜め下方に傾
斜して構成されるとともに、前記スライド機構の作動を
ロックさせるロック機構を設け、このロック機構をロッ
ク解除可能にエンジンのメインスイッチに連動させ、エ
ンジン稼動時にシート高さ調整を抑制したので、簡単な
機構でシート高を調整でき、ライダの足着性を向上させ
ることができ、また、メインスイッチにスライド機構の
作動をロックさせるロック機構を連動させたので、走行
時に誤動作によるシートの移動を防止でき、走行運転中
の運転者の着座位置を安定させ、運転者に安心感を与え
る一方、走行安定性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るスクータ型車両のシート高調整
装置の一実施例が適用されたスクータを示す側面図、第
2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図は第2図
に示すスライド機構の斜視図、第4図は第2図および第
3図のロック機構に示すロック解除機構を示す側面図、
第5図および第6図は第4図のロック解除機構の他の実
施例を示す図である。 5……シート、7……リアボデー、11……シート受部、
12……スライド機構、16……ライトスライド機構、17…
…レフトスライド機構、18……シート側レール、19……
ボデー側レール、24……ロック機構、26……ロックロッ
ド、27……ロックスプリング、28……ロックギア、30…
…ロック片、33……リセットワイヤ、35……ペダル。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルとシートとの間が湾曲してステッ
    プボード部が形成されたスクータ型車両において、上記
    シートがリアボデーのシート受部にスライド機構を介し
    て車両の前後方向にスライド可能に設置され、上記シー
    ト受部は車両前方斜め下方に傾斜して構成されるととも
    に、前記スライド機構の作動をロックさせるロック機構
    を設け、このロック機構をロック解除可能にエンジンの
    メインスイッチに連動させ、エンジン稼動時にシート高
    さ調整を抑制したことを特徴とするスクータ型車両のシ
    ート高調整装置。
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FR2761332B1 (fr) * 1997-04-01 1999-06-04 Eric Jean Offenstadt Dispositif de reduction des transferts de charge des vehicules a 2 roues tels que motocyclettes et velomoteurs
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