JP2507665Y2 - 自動車のシ―ト構造 - Google Patents

自動車のシ―ト構造

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JP2507665Y2
JP2507665Y2 JP1989151302U JP15130289U JP2507665Y2 JP 2507665 Y2 JP2507665 Y2 JP 2507665Y2 JP 1989151302 U JP1989151302 U JP 1989151302U JP 15130289 U JP15130289 U JP 15130289U JP 2507665 Y2 JP2507665 Y2 JP 2507665Y2
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seat back
seat
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upper half
reclining
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和裕 松橋
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Mazda Motor Corp
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、リクライニング機構を備えるとともに上
下に二分割されたシートバックを備えた自動車のシート
構造に関する。
[従来の技術] 従来より、自動車のシート構造として、シートバック
を上下に二分割するとともに、この分割された上半部を
下半部に対して相対運動可能に設けたものは一般に良く
知られている。例えば、実開昭64−2632号公報では、上
記シートバックの上半部を下半部に対して水平面内で回
転可能とすることにより、着座者が乗降動作をする際の
利便性の向上等を図ったものが開示されている。
ところで、周知のように、シートバックがシートクッ
ションに対して傾動可能に設けられたリクライニングシ
ートでは、シートバックの後傾状態に応じて上体を寝か
せることによって安楽感を得ることができ、得に長時間
にわたるドライブ時などには疲労感を和らげることがで
きる。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記リクライニングシートで安楽姿勢をと
る場合において、例えば、シートバックをある程度以上
後傾させて上半身が後傾姿勢に支持された状態で引き続
いて前方を視認しようとすると、通常のリクライニング
シートでは、シートバック全体が一体的に後傾され、乗
員の上半身もこのシートバックに沿って全体が後傾させ
られる関係上、頚部や肩部など上半身の比較的上部に無
理な力がかかり、乗員の上体を安定して支持することが
できないため十分な安楽感を得ることができず、却って
疲労感が増すことがある。
この考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので、リ
クライニング時におけるシートの乗り心地を向上させる
ことができる自動車のシート構造を提供することを目的
とする。
[課題を解決するための手段] このため、この考案は、リクライニング作動可能に設
けられたシートバックが上半部と下半部とに二分割され
てなる自動車のシートにおいて、上記シートバックの上
半部を下半部に対して前傾可能に設けるとともに、シー
トバック全体の後傾作動に連動して上記シートバックの
上半部を下半部に対して前傾作動させる上半部作動手段
と、シートバック全体の後傾作動に先立ってシートバッ
ク上半部の下半部に対するロック状態を解除する上半部
ロック解除手段とを設けたものである。
[考案の効果] この考案によれば、シートバックの上半部を下半部に
対して前傾可能に設けるとともに上記上半部ロック解除
手段と上半部作動手段とを設け、シートバック全体の後
傾作動に先立ってシートバック上半部の下半部に対する
ロック状態を解除するとともに、シートバック全体が後
傾した際には、この後傾作動に連動して、シートバック
の上半部を下半部に対して前傾させるようにしたので、
リクライニング時、特に、乗員がリクライニング状態の
ままで前方を視認しようとした場合などでも、乗員の上
体を安定して支持することができ、リクライニング時に
おけるシートの乗り心地を向上させることができる。
[実施例] 以下、この考案の実施例を、添付図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図及び第2図に示すように、本実施例に係る自動
車シート1は、乗員の着座面を形成するシートクッショ
ン2と、該シートクッション2の後端部に立設されて乗
員の背部を支持するシートバック3と、該シートバック
3の上部に取り付けられたヘッドレスト4とを備えてい
る。上記シートバック3は、ナックルカバー6(第2図
参照)で覆われたリクライニングナックル5を介してシ
ートクッション2に連結され、良く知られたリクライニ
ング機構により、シートクッション2に対して前後方向
に傾動することができるようになっている。また、上記
シートバック3は上下に二分割され、この分割された上
半部3aは下半部3bに対して前傾可能に連結されている。
以下、上記シートバック3の上半部3aと下半部3bとの
連結構造につて説明する。
第3図に示すように、上記シートバック3のシートバ
ックフレーム11は、シートバック上半部3aのフレームを
形成する左右一対のアッパパイプ11aと、シートバック
下半部3bのフレームを形成するロアパイプ11bとで構成
され、該ロアパイプ11bの左右の上端部どうしは、補強
用の連結シャフト12で一体に連結されている。また、上
記アッパパイプ11aの左右の下端部は、ロアパイプ側に
固着された連結ピン13,13を介して、ロアパイプ11bの上
端部に前後方向へ回動可能に支持されている。尚、上記
左右の連結ピン13を結んで得られるアッパパイプ11aの
回動中心軸Lcは、ロアパイプ11bの連結シャフト12の中
心軸から所定量だけオフッセットするように、連結ピン
13,13と連結シャフト12の上下の位置関係が設定されて
いる。
上記アッパパイプ11aのいずれか一方(例えば左側)
の下端部には、第4図に示すように、ワイヤ固定用のフ
ランジ部14aを有するフレームブラケット14が装着さ
れ、このブラケット14と連結ピン13との間には、アッパ
パイプ11aを後方に向かって(第4図における時計回り
方向に)回動させるように付勢する渦巻き状のリターン
スプリング15が取り付けられている。また、上記フラン
ジ部14aには、後で詳しく説明するシートバック上半部3
aの連動用ワイヤ16の一端が固定されている。
上記左右のアッパパイプ11aの上部どうしは、断面略
コ字状のチャンネル部材18(アッパ固定チャンネル)で
互いに連結され、このアッパ固定チャンネル18と上記連
結シャフト12との間には、アッパパイプ11aをロアパイ
プ11bに対してロックするロック装置20が掛け渡して設
けられている。該ロック装置20は、上端部がアッパパイ
プ11a側に取り付けられる中空円筒状のアウタケース21
と、該アウタケース21内に軸方向スライド可能に挿入さ
れるとともに下端部がロアパイプ11b側に取り付けられ
たロックシャフト22とを備え、上記アウタケース21の上
端側がアッパ固定チャンネル18に対して前後揺動自在に
支持される一方、上記ロックシャフト22の下端側は、第
5図に示すように、支持ブラケット23を介して連結シャ
フト12に前後揺動自在に支持されている。
第6図に示すように、上記ロックシャフト22のアウタ
ケース21内に挿入された部分の外周部には、所定幅の帯
状に形成されたスプリング材24(ロックスプリング)が
螺旋状に巻き付けられ、該ロックスプリング24の端末部
は、アウタケース21に形成された開口部21a(第5図参
照)から突出してケース外部に位置しており、上記ロッ
クスプリング24の端末部にはロック解除用のワイヤ26の
一端が固着されている。尚、上記アウタケース21の外周
部には、ロック解除ワイヤ26の途中部を覆うワイヤケー
シング27の一端を支持するワイヤケース支持ブラケット
25が配設されている。
上記ロックスプリング24は、アッパパイプ11aをロア
パイプ11bに対してロックしておく通常時には、第7図
に示すように、ロックシャフト22を強く締め付けた状態
に巻き付けられ、この巻き付けられたロックスプリング
24の付勢力による摩擦力で、ロックシャフト22の軸方向
のスライド動作が規制される。そして、上記ロック解除
ワイヤ26が解除方向に引き操作されると、第8図におい
て模式的に示すように、ロックスプリング24の締付によ
る摩擦力が失われ、ロックシャフト22が軸方向のスライ
ド動作が許容されるようになっている。
上記ロック解除ワイヤ26の他端側は、第9図に示すよ
うに、シートバック3のリクライニング機構のロック状
態をON/OFFさせるリクライニングレバ−7の後端部に連
結されており、第9図において実線矢印で示されるよう
に、該レバー7がその回動軸7aを中心にしてOFF側に回
動操作されることにより、ロック解除方向に引っ張られ
るようになっている。つまり、上記アッパパイプ11aの
ロアパイプ11bに対するロック状態は、シートクッショ
ン2に対するシートバック3全体のリクライニング角を
調整する場合など、上記リクライニングレバー7をロッ
ク解除方向に操作した場合に解除されるようになってい
る。
また、一端が上記フレームブラケット14のフランジ部
14aに連結された連動用ワイヤ16は、途中部がワイヤケ
ーシング17で覆われた上で下方に延長され、他端側がシ
ートバック3全体の回動中心5aよりも前方で固定されて
いる。上記連動用ワイヤ16は、第9図において実線で示
されるように、シートバック3がリクライニングされて
いないときには、アウタパイプ11aに引張力を及ぼすこ
とがないように、わずかに弛んだ状態で取り付けられる
ようになっている。
そして、リクライニングレバ−7によってシート1の
リクライニング機構のロック状態を解除して、シートバ
ック3を後傾させると、第9図において一点鎖線で示さ
れるように、この後傾作動に伴って、上記連動用ワイヤ
16の固定点16aとワイヤケーシング17の下端固定点17aと
の距離が長くなり、ほぼこの長くなった分だけアッパパ
イプ11aがワイヤ16で引っ張られることになる。このと
き、上記ロック装置20はロック解除状態にあるので、上
記アッパパイプ11aは、リターンスプリング15の付勢力
に抗して、連結ピン13を中心にして前方へ向かって回動
させられる。
すなわち、シートバック3が、リクライニングされて
いない初期状態(第1図の破線参照)から第1図におい
て実線で示されるように後傾させられると、シートバッ
ク3の上半部3aは、シートバック3の後傾作動に連動し
て、下半部3bに対して前傾させられるようになってい
る。
また、シートバック3が上記初期状態に戻された場合
には、上記リターンスプリング15の付勢力によってアッ
パパイプ11aは後方へ回動させられ、シートバック上半
部3aも初期状態に復帰させられるようになっている。
以上、説明したように、本実施例によれば、シートバ
ック3全体が後傾した際には、この後傾作動に連動し
て、シートバック上半部3aを下半部3bに対して前傾させ
ることができる。その結果、リクライニング時、特に、
乗員がリクライニング状態のままで前方を視認しようと
した場合などでも、乗員の上体を安定して支持すること
ができ、リクライニング時におけるシート1の乗り心地
を向上させることができるのである。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本考案の実施例を説明するためのもの
で、第1図は自動車用シートの全体側面説明図、第2図
は上記シートの全体斜視図、第3図はシートバックフレ
ームの正面説明図、第4図はアッパパイプとロアパイプ
の連結部の側面図、第5図はロック装置の斜視図、第6
図はロックシャフトとロックスプリングの斜視図、第7
図はロック状態でのロック装置の縦断面説明図、第8図
はロック解除状態でのロック装置の縦断面説明図、第9
図は作動用ワイヤ及びロック解除ワイヤの取付状態を示
す概略側面図である。 1……シート、3……シートクッション、3a……シート
クッション上半部、3b……シートクッション下半部、5
……リクライニングナックル、16……連動用ワイヤ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リクライニング作動可能に設けられたシー
    トバックが上半部と下半部とに二分割されてなる自動車
    のシートにおいて、 上記シートバックの上半部が下半部に対して前傾可能に
    設けられるとともに、シートバック全体の後傾作動に連
    動して上記シートバックの上半部を下半部に対して前傾
    作動させる上半部作動手段と、シートバック全体の後傾
    作動に先立ってシートバック上半部の下半部に対するロ
    ック状態を解除する上半部ロック解除手段とが設けられ
    ていることを特徴とする自動車のシート構造。
JP1989151302U 1989-12-29 1989-12-29 自動車のシ―ト構造 Expired - Lifetime JP2507665Y2 (ja)

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JPH0389643U JPH0389643U (ja) 1991-09-12
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