JP2007050822A - 自動二輪車のシート高さ変更装置および自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便な構造で確実にシート高さを変更できるようにする。
【解決手段】シート(メインシート2)と、前記シートと車体フレーム(シートレール12)との間に介装されてシートの荷重を受ける支持部材35を備える。前記シートを車体フレーム側に着脱可能に係止する係止手段51を備える。前記支持部材35を、車体フレームに水平方向に移動可能に支持させる。この支持部材35は、シートを載置する支持座を備える。支持座を、低位置用支持座52,62と、この低位置用支持座より支持座面位置が高い高位置用支持座53,61とから構成する。前記低位置用支持座52,62および高位置用支持座53,61を、それぞれ支持部材35の移動方向に配設した。
【選択図】 図7
【解決手段】シート(メインシート2)と、前記シートと車体フレーム(シートレール12)との間に介装されてシートの荷重を受ける支持部材35を備える。前記シートを車体フレーム側に着脱可能に係止する係止手段51を備える。前記支持部材35を、車体フレームに水平方向に移動可能に支持させる。この支持部材35は、シートを載置する支持座を備える。支持座を、低位置用支持座52,62と、この低位置用支持座より支持座面位置が高い高位置用支持座53,61とから構成する。前記低位置用支持座52,62および高位置用支持座53,61を、それぞれ支持部材35の移動方向に配設した。
【選択図】 図7
Description
本発明は、簡単な作業でシートの高さを変えることができる自動二輪車のシート高さ変更装置およびこのシート高さ変更装置を装備した自動二輪車に関するものである。
従来、自動二輪車において、シートの高さを変えるためのシート高さ変更装置としては、例えば特許文献1と特許文献2に開示されたものがある。
これらの特許文献1,2に示されたシート高さ変更装置は、運転者用メインシートの前端部を係止する部材が上下方向に移動する構造が採られている。
これらの特許文献1,2に示されたシート高さ変更装置は、運転者用メインシートの前端部を係止する部材が上下方向に移動する構造が採られている。
特許文献1に示されているシート高さ変更装置は、車幅方向に延びるとともにメインシートの前端部が係合する支持用ロッドと、この支持用ロッドの両端部を着脱可能に係止する係止部材とを備えている。この係止部材は、上方に向けて開放する複数の係止溝を備えている。これらの係止溝は、車体前側で相対的に低くなる位置と、車体後側で相対的に高くなる位置とに設けられている。すなわち、メインシートの高さは、支持用ロッドが前側の係止溝に係止されることにより低くなり、支持用ロッドが後側の係止溝に係止されることによって高くなる。
特許文献2に示されているシート高さ変更装置は、車幅方向に延びるとともにメインシートの前端部が係合する支持用ロッドと、この支持用ロッドを上下方向に移動可能に支持する左右一対のリンク機構とを備えている。
このリンク機構は、支持用ロッドに連結されたリンクと、このリンクに車幅方向に延びるように設けられたピンと、このピンが移動自在に嵌合する側方視E字状のガイド穴とを備えている。
このリンク機構は、支持用ロッドに連結されたリンクと、このリンクに車幅方向に延びるように設けられたピンと、このピンが移動自在に嵌合する側方視E字状のガイド穴とを備えている。
この特許文献2に示されたシート高さ変更装置は、前記ガイド穴に設けられている三箇所の水平方向延在部のうちいずれか一つの水平方向延在部にピンを係合させてピンの高さを変えることにより、リンクの高さ、すなわちメインシートの高さを変更することができる。
特許文献1と特許文献2に示されたメインシートの後端部は、いずれも同乗者用タンデムシートによって外れることがないように保持されている。
特許第3040717号公報(第3−4頁、第1図)
特開2003−81152号公報(第11−12頁、第19図)
特許文献1と特許文献2に示されたメインシートの後端部は、いずれも同乗者用タンデムシートによって外れることがないように保持されている。
特許文献1に示された従来のシート高さ変更装置においては、支持用ロッドの両端部を係止する係止溝が前側と後側とに高さが異なるように設けられている。また、特許文献2に示された従来のシート高さ変更装置においては、左右一対のリンク機構を使用してメインシートの高さを変更する構成が採られている。このように、特許文献1,2に示されたシート高さ変更装置は、メインシートの高さを変えるための構造が複雑になるから、部品数が多く、組立工数が多くなるという問題があった。しかも、これらのシート高さ変更装置は、上記構造が複雑である分、重量が重くなるという問題もある。
また、特許文献1と特許文献2に示された従来のシート高さ装置は、メインシートを高くするとメインシートが車体後側に移動するため、燃料タンクとメインシートとの間の隙間が広くなってしまうという問題がある。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、簡単な構造でシートの高さを確実に変更することができる自動二輪車のシート高さ変更装置およびこのシート高さ変更装置を装備した自動二輪車を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る自動二輪車のシート高さ変更装置は、シートと、前記シートと車体フレームとの間に介装されてシートの荷重を受ける支持部材と、前記シートを車体フレーム側に着脱可能に係止する係止手段とを備え、前記支持部材を、車体フレームに水平方向に移動可能に支持させ、この支持部材は、シートを載置する支持座を備え、前記支持座を、低位置用支持座と、この低位置用支持座より支持座面位置が高い高位置用支持座とから構成し、前記低位置用支持座および高位置用支持座を、それぞれ支持部材の移動方向に配設したものである。
請求項2に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置は、請求項1に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置において、係止手段は、シートが低位置用支持座と高位置用支持座に支持されたとき、シートの上下方向移動を係止する係止部を含むものである。
請求項3に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置は、請求項1に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置において、係止手段は、シートが低位置用支持座と高位置用支持座に支持されたとき、シートの水平方向の移動を係止する係止部を含むものである。
請求項4に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置は、請求項1に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置において、支持部材の移動方向は前後方向であり、低位置用支持座によってシートを支持する第1のシート支持位置と、前記第1のシート支持位置にある低位置用支持座よりも車体前側に高位置用支持座が位置する第2のシート支持位置とを有し、前記第1のシート支持位置と第2のシート支持位置のいずれか一方の位置に支持部材を位置決めする位置決め手段を備えているものである。
請求項5に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置は、請求項4に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置において、位置決め手段は、複数の位置決め部を含み、複数の位置決め部は、車体フレームに第1のシート支持位置と第2のシート支持位置の間隔で前後方向に離間して配置されているものである。
請求項6に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置は、請求項1に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置において、車体フレームは、後部に位置するシートレールを含み、支持部材をシートレールに摺動自在に支持させたものである。
請求項7に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置は、請求項1に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置において、係止手段は、シートの前端部に前方に向けて突設された前側係止片と、この前側係止片に両側方から当接する側壁および上方から当接する上壁を有し、車体フレームに設けられた前側係止開口部とからなる前側係止部と、シートの後端部に下方へ向けて突設され、係合穴を有する後側係止片と、車体フレームに設けられ、前記係合穴に係止されるロック装置とからなる後側係止部と、シートの後端部に下方に向けて突設された位置決め用突起と、車体フレームに設けられ、前記位置決め用突起に嵌合される位置決め穴とからなる後側位置決め部とを備えているものである。
請求項8に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置は、請求項7に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置において、前側係止部の前側係止開口部を、シートが高位置用支持座にあるとき前側係止片を係止する第1の前側係止開口部と、シートが低位置用支持座にあるとき前側係止片を係止する第2の前側係止開口部とから構成し、後側係止部の係合穴を、シートが高位置用支持座にあるときロック装置を係止する第1の係合穴と、シートが低位置用支持座にあるときロック装置を係止する第2の係合穴とから構成し、後側位置決め部を、シートが高位置用支持座にあるとき、位置決め用突起を位置決めする第1の位置決め穴と、シートが低位置用支持座にあるとき、位置決め用突起を位置決めする第2の位置決め穴とから構成したものである。
請求項9に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置は、請求項7に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置において、車体フレームは、後部に位置する左右一対のシートレールを含み、これらのシートレール間に架け渡されて燃料タンクを支持するブラケットを備え、前側係止部を前記ブラケットに形成したものである。
請求項10に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置は、請求項2ないし請求項9のうちいずれか一つに記載した自動二輪車のシート高さ変更装置において、シートを運転者用のメインシートと、同乗者用のタンデムシートとから構成し、前記タンデムシートの前端部であって両側部を、メインシートの後端部を側方から挟むように形成したものである。
請求項11に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置は、請求項1に記載した自動二輪車のシート高さ変更装置において、支持部材を平面視で略矩形に形成し、支持座は、前記支持部材の矩形の各角部に形成され、シートを支承しているものである。
請求項12に記載した自動二輪車は、請求項1ないし請求項11のうちいずれか一つに記載したシート高さ変更装置を装備したものである。
請求項1ないし請求項3記載の発明によれば、支持部材を水平方向に移動させて低位置用支持座にシートを載置することによりシートの位置が低くなり、支持部材の高位置用支持座にシートを載置することによってシートの位置が高くなる。このため、支持部材を水平方向に移動させてその支持座の位置を変えるだけでシート高さを変えることができる。
したがって、本発明によれば、簡便な構造で確実にシート高さを変更することができる。
したがって、本発明によれば、簡便な構造で確実にシート高さを変更することができる。
請求項4および請求項5記載の発明によれば、シート位置が高い状態ではシートが前側に位置し、シート位置が低い状態ではシートが後側に位置する。
したがって、後下がりに傾斜する燃料タンクの後面に沿うようにシートを移動できる。
したがって、後下がりに傾斜する燃料タンクの後面に沿うようにシートを移動できる。
請求項6記載の発明によれば、支持部材をシートレールに沿わせて前後方向に移動させることができる。このため、この発明によれば、専用のガイド部材を使用する場合に較べて部品点数を低減できる。
請求項7および請求項8記載の発明によれば、シート高さの変化に追従して移動する可動部材は不要になる。このため、この発明によれば、シートを低い位置に固定する形態とシートを高い位置に固定する形態とを簡単な構造で実現できる。
請求項9記載の発明によれば、前側係止部として、燃料タンク支持用ブラケットを利用することができる。このため、専ら前側係止部してのみ機能する部材を装備する場合に較べて部品点数を低減できる。
請求項10記載の発明によれば、メインシートの後端部は、タンデムシートの前端部によって側方から覆われているために車体の側方に露出することがない。
請求項11記載の発明によれば、一つの支持部材によってシートを支えることができるから、シートの高さを変えるために支持部材を移動させる操作を容易に行うことができる。
請求項12記載の発明によれば、簡便な構造で確実にシート高さを変更可能な自動二輪車を提供することができる。
以下、本発明に係る自動二輪車のシート高さ変更装置の一実施の形態を図1ないし図17によって詳細に説明する。
図1は本発明にシート高さ変更装置を装備した自動二輪車の側面図、図2はメインシートとタンデムシートの平面図、図3および図4はメインシートの装着状態を示す側面図で、図3はメインシートの位置を下げた状態を示し、図4はメインシートの位置を上げた状態を示す。
図1は本発明にシート高さ変更装置を装備した自動二輪車の側面図、図2はメインシートとタンデムシートの平面図、図3および図4はメインシートの装着状態を示す側面図で、図3はメインシートの位置を下げた状態を示し、図4はメインシートの位置を上げた状態を示す。
図5は支持部材の一部を示す斜視図、図6はリヤフレームと支持部材の斜視図、図7および図8は要部の縦断面図で、図7はメインシートの位置を下げた状態を示し、図8はメインシートの位置を上げた状態を示す。図9はメインシートの後端部を支承する脚部と支持部材の一部とを示す断面図、図10は後側係止片とロック装置との係合状態を示す断面図で、同図(a)はメインシートの位置を下げた状態を示し、同図(b)はメインシートの位置を上げた状態を示す。
図11はメインシートの斜視図、図12はタンデムシートの斜視図、図13はメインシートとタンデムシートとの接続部分を示す斜視図、図14はメインシートの底面図、図15はメインシートの位置決め用突起を示す斜視図、図16は位置決め用突起が嵌合する位置決め穴を示す斜視図、図17は支持部材の前後方向の位置を説明するための断面図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による自動二輪車を示す。この自動二輪車1は、図示していない運転者が着座するメインシート2と、同乗者が着座するタンデムシート3とを備えている。前記メインシート2によって本発明でいうシートが構成されている。図1において、4は前輪を示し、5は後輪、6は操向ハンドル、7は燃料タンク、8はエンジンを示す。
この自動二輪車1において、前記メインシート2やタンデムシート3などの車体の後部に位置する部材は、図6において符号11で示すリヤフレーム11に支持されている。このリヤフレーム11は、左右一対のシートレール12,12およびバックステー13,13と、これら両フレーム部材12,13の後端部に溶接されたダイカスト製のリヤフレーム本体14とによって構成されている。
前記シートレール12は角パイプによって形成され、このシートレール12の前端部は、メインフレーム(図示せず)の後端部に接続されている。前記バックステー13は角パイプによって形成され、このバックステー13の前端部は、図1に示すように、リヤアームブラケット15の上下方向の途中であって後端部に接続されている。
前記リヤフレーム本体14は、左右一対の前後方向延在部16,16と、これらの前後方向延在部16,16どうしを接続する第1ないし第3のクロスメンバ17〜19とから構成されている。
前記リヤフレーム本体14は、左右一対の前後方向延在部16,16と、これらの前後方向延在部16,16どうしを接続する第1ないし第3のクロスメンバ17〜19とから構成されている。
前記メインシート2は、図7および図8に示すように、底板21と、クッション材22および表皮23とから構成されている。この実施の形態によるメインシート2の前端部は、図2および図11に示すように、燃料タンク7の後端部を両側方から抱持するような形状に形成されている。このメインシート2の前面2aと後面2bは、図7および図8に示すように、この実施の形態においては側面視において燃料タンク7の後面7aと略並行になるように後下がりに傾斜している。
また、メインシート2は、前記リヤフレーム11に後述するシート高さ変更装置24によって高さ変更可能かつ着脱可能に取付けられている。
前記底板21は、図14に示すように、下方から見て車体の前方(同図においては左方)に向けて開放している燃料タンク挿入部25が一体に形成されている。この燃料タンク挿入部25は、図7および図8に示すように、前上がりに傾斜して延びるように形成されている。この燃料タンク挿入部25の車幅方向の中央部(後端部)には、メインシート2の前端部を車体側に固定するための前側係止片26が一体に形成されている。
前記底板21は、図14に示すように、下方から見て車体の前方(同図においては左方)に向けて開放している燃料タンク挿入部25が一体に形成されている。この燃料タンク挿入部25は、図7および図8に示すように、前上がりに傾斜して延びるように形成されている。この燃料タンク挿入部25の車幅方向の中央部(後端部)には、メインシート2の前端部を車体側に固定するための前側係止片26が一体に形成されている。
この前側係止片26は、水平方向に延びる板状に形成されており、図7および図8に示すように、車体側に設けられた前側係止部27,28に係合できるように、燃料タンク挿入部25の前記中央部に前方へ向けて突設されている。前記前側係止部27,28は、図6に示すように、シートレール12の前端部に取付けられた燃料タンク支持用ブラケット29に上下方向に並ぶ状態で設けられている。これらの前側係止部27,28は、前記前側係止片26に両側方から当接する側壁27a,27b,28a,28bと、上方から当接する上壁27c,28cと、これらの壁によって形成された前側係止開口部27d,28dとから構成されている。
これら二つの前側係止部27,28のうち上側に位置する前側係止部28は、図7および図8に示すように、相対的に車体前側に位置するように形成されており、後述するシート高さ変更装置24によって高い位置に支持されたメインシート2の前側係止片26を係止する。すなわち、この前側係止部28の前側係止開口部28dによって、本発明でいう第1の前側係止開口部が構成されている。一方、下側に位置する前側係止部27は、後述するシート高さ変更装置24によって低い位置に支持されたメインシート2の前側係止片26を係止する。すなわち、この前側係止部27の前側係止開口部27dによって、本発明でいう第2の前側係止開口部が構成されている。
底板21の両側部には、ゴムによって形成された主脚部材31と副脚部材32とが下方へ突出するように設けられている。主脚部材31は、図7および図8に示すように、円柱状に形成され、底板21に形成された凸部33の下端に係止されている。副脚部材32は、図9に示すように、半球状に形成されており、底板21に形成された凸部34の下端に係止されている。これらの主脚部材31と副脚部材32は、いずれも後述する支持部材35によって支承される。
底板21の後端部であって車幅方向の中央部には、図10に示すように、下方へ延びる後側係止片36が取付けられている。この後側係止片36は、前後方向と上下方向とに延びる板状に形成されており、二つの係合穴37,38が穿設されている。前記係合穴37は、後側係止片36における車体前側の上部に形成され、係合穴38は、後側係止片36の車体後側の下部に形成されている。
これらの係合穴37,38の大きさは、図10中に符号39で示すロック装置の係合用バー39aを挿入することができるように形成されている。このロック装置39は、図示していないキーによって施錠状態(係合用バー39aが係合穴37,38に挿入される状態)と開放状態とが切り換えられるように構成されており、前記リヤフレーム11の第1のクロスメンバ17に相対的に高くなるように形成された車幅方向延在部17a(図6参照)に取付けられている。このロック装置39と、前記係合穴37,38を有する後側係止片36とによって、本発明でいう後側係止部40が構成されている。
前記係合穴37,38のうち下側に位置する係合穴38は、メインシート2が後述するシート高さ変更装置24によって高い位置に支持されている状態においてロック装置39に係止される。一方、上側に位置する係合穴37は、メインシート2がシート高さ変更装置24によって低い位置に支持されている状態においてロック装置39に係止される。すなわち、この実施の形態においては、上側の係合穴38によって本発明でいう第1の係合穴が構成され、下側の係合穴37によって本発明でいう第2の係合穴が構成されている。
底板21の後端部であって前記後側係止片36の車体右側(図14においては下側)には、メインシート2の前後方向の位置を決めるための位置決め用突起41,42が設けられている。これらの突起41,42は、図15に示すように、底板21に形成された凸部43の下端に車体の前後方向に離間して並ぶ状態で突設されている。これらの突起41,42は、第1のクロスメンバ17の前記車幅方向延在部17aに形成された第1、第2の位置決め穴44,45(図16参照)に嵌合する。これらの第1、第2の位置決め穴44,45は、車体の前後方向に離間する状態で並べて形成されている。
これらの第1、第2の位置決め穴44,45のうち車体前側に位置する第1の位置決め穴44は、図16に示すように、前記車幅方向延在部17aの最上部に穿設されている。一方、車体後側に位置する第2の位置決め穴45は、図16に示すように、前記車幅方向延在部17aに部分的に低くなるように形成された段部17bに穿設されている。これらの第1、第2の位置決め穴44,45のうち車体前側で相対的に高い位置に形成された第1の位置決め穴44は、図8に示すように、後述するシート高さ変更装置24によってメインシート2が高い位置に支持されている場合に前側の突起41が嵌合する。他方の第2の位置決め穴45は、図7に示すように、シート高さ変更装置24によってメインシート2が低い位置に支持されている場合に後側の突起42が嵌合する。
前記第1、第2の位置決め用突起41,42と第1および第2の位置決め穴44,45とによって、本発明でいう後側位置決め部46(図7および図8参照)が構成されている。
前記第1、第2の位置決め用突起41,42と第1および第2の位置決め穴44,45とによって、本発明でいう後側位置決め部46(図7および図8参照)が構成されている。
前記タンデムシート3は、図7および図8に示すように、底板47と、クッション材48および表皮48aとから構成されており、前記リヤフレーム11に着脱可能に取付けられている。このタンデムシート3の前端部における車幅方向の中央部に位置する前面3aは、図7および図8に示すように、メインシート2の後面2bと平行になるように前上がりに傾斜している。
このタンデムシート3の前端部の両側部には、図2、図12および図13に示すように、その前端下部が前方に延在するように形成されメインシート2の後端部を両側方から抱持する抱持部49が設けられている。すなわち、この抱持部49は、図7および図8において二点鎖線で示すように、側方から見てメインシート2の後端部と重なるように形成されている。この抱持部49の前面は、図1に示すように、後上がりに傾斜して形成されたメインシート2の後端部に側面視において沿うように形成されている。
このタンデムシート3のリヤフレーム11への取付けは、底板47の後端部に設けられた脚部(図12参照)と、前端部と両側部とに設けられた脚部(図示せず)とによってタンデムシート3をリヤフレーム11に支承させた状態で、前端部に設けられた係止片(図示せず)をリヤフレーム11側の図示していないロック装置に係止させることによって行われている。このロック装置は、メインシート2用のものと同等のものが使用され、第2のクロスメンバ18の車幅方向の中央部に取付けられている。
前記高さ変更装置24は、図7および図8に示すように、前記メインシート2とシートレール12と間に介装された支持部材35と、前記前側係止片26や後側係止片36などを有する係止手段51とによって構成されている。係止手段51は、メインシート2の上下方向の移動と水平方向の移動とを係止するためのもので、前側係止片26と、前側係止部27,28と、後側係止片36の係合穴37,38と、ロック装置39と、前記第1、第2の位置決め穴44,45などによって構成されている。
支持部材35は、図6に示すように、プラスチックによって平面視において額縁状に形成されている。この支持部材35の両側部35aは、図7および図8に示すように、車体側に装着された状態でシートレール12の上に載るように形成されている。また、この両側部の下面は、シートレール12の上を前後方向に摺動することができるように、平坦に形成されている。
この両側部35aの前後方向の両端部、すなわち平面視額縁状に形成された支持部材35の四隅となる部位には、図5に示すように、メインシート2の主脚部材31を支承するための低位置用支持座52と高位置用支持座53とが車体の前後方向に並ぶ状態でそれぞれ形成されている。すなわち、これらの低位置用支持座52と高位置用支持座53は、メインシート2の前後左右の四箇所を支承するような位置にそれぞれ配設されている。
低位置用支持座52は、前記両側部35aに凹設された円形凹部54の底面によって形成され、高位置用支持座53は、両側部35aに上方へ向けて突設された凸部55の上面によって形成されている。これらの低位置用支持座52の座面と高位置用支持座53の座面との高低差は、支持部材35の四隅に設けられた全ての低位置用支持座52と高位置用支持座53とにおいて同一寸法となるように形成されている。また、前記二つの前側係止部27,28どうしの高低差と、前記二つの係合穴37,38どうしの高低差と、前記第1、第2の位置決め穴44,45どうしの高低差も、低位置用支持座52の座面と高位置用支持座53の座面との高低差と同一寸法となるように形成されている。
前記両側部35aの前端部には、図5に示すように、前方に向けて突出するガイド部材56が設けられている。このガイド部材56は、板状に形成されており、シートレール12に取付けられた燃料タンク支持用ブラケット29の突片57(図6、図7および図8参照)に車幅方向の外側から係合することによって、支持部材35の車幅方向への移動を規制する。
支持部材35の後端部であって車幅方向の両端部には、図5および図6に示すように、車体の後方に延びる後方延在部58が設けられている。これらの後方延在部58は、メインシート2の副脚部材32を支承するためのもので、車体前側に位置する凸部59と、この凸部59の後側で低い位置に形成された板状部60とから構成されている。前記凸部59の上面には、高位置用支持座61が形成され、板状部60の上面には低位置用支持座62が形成されている。これらの支持座61,62の高低差も支持部材35の四隅に位置する支持座52,53と同一寸法に形成されている。
前記凸部59の下部には、図6に示すように、支持部材35を後述する第1の支持位置と第2の支持位置とに保持するための二つの係合子63,64と、位置決めピン65とが下方に延びるように突設されている。前記係合子63,64の下端部は、下方を指向する円錐状に形成されており、車体側の係合部材(図示せず)に係合する。この係合部材は、前記係合子63,64が係合する円筒状にゴムによって形成されており、前記第1のクロスメンバ17の両端部に穿設された貫通穴66(図6参照)に装着されている。第1のクロスメンバ17における前記貫通穴66の後方には、前記位置決めピン65が嵌合する位置決め穴67,68が穿設されている。これらの位置決め穴67,68は、前後方向に所定の間隔をおいて並設されている。前記位置決めピン65と位置決め穴67,68とによって、本発明でいう位置決め手段69(図17参照)が構成されている。この実施の形態による位置決め手段69は、位置決め穴67と位置決め穴68とからなる二つの位置決め部を有している。
これらの位置決め穴67,68のうち、車体前側に位置する位置決め穴67に位置決めピン65を嵌合させることにより、車体後側に位置する係合子64が貫通穴66の係合部材に係合し、支持部材35が相対的に前側に保持される。この実施の形態においては、これらの係合子63,64および位置決めピン65などによって支持部材35が車体前側に保持されるときのシート支持部材35の位置を第1のシート支持位置P1(図17参照)という。一方、車体後側の位置決め穴68に位置決めピン65を嵌合させることにより、車体前側に位置する係合子63が貫通穴66の係合部材に係合し、支持部材35が相対的に後側に保持される。この実施の形態においては、係合子63,64および位置決めピン65などによって支持部材35が車体後側に保持されるときのシート支持部材35の位置を第2のシート支持位置P2(図17参照)という。
この実施の形態によるシート高さ変更装置24は、前記第1のシート支持位置P1に位置付けられた支持部材35の低位置用支持座52,62にメインシート2の主脚部材31と副脚部材32とを載せることによって、図3および図7に示すように、メインシート2の前端部が燃料タンク7の後面に所定のクリアランスをおいて対向する状態でメインシート2が相対的に低い位置に位置付けられるように構成されている。また、このシート高さ変更装置24は、第2のシート支持位置P2に位置付けられた支持部材35の高位置用支持座53,61にメインシート2の主脚部材31と副脚部材32とを載せることによって、図4および図8に示すように、メインシート2の前端部が燃料タンク7の後面に所定のクリアランスをおいて対向する状態でメインシート2が相対的に高い位置に位置付けられる。
上述したように構成されたシート高さ変更装置24において、メインシート2の高さを変更するためには、先ず、メインシート2とタンデムシート3とを車体から取外す。タンデムシート3は、ロック装置を開放状態としてリヤフレーム11から上方に持ち上げることによって車体側から取外すことができる。メインシート2は、ロック装置39を開放状態として後端部を持ち上げ、後斜め上方に引き上げることによって車体側から取外すことができる。
次に、支持部材35の前後方向の位置を変え、この支持部材35の上にメインシート2を載せる。このとき、メインシート2の位置を低くする場合は、図7および図17に示すように、支持部材35をシートレール12に対して相対的に前側となる第1のシート支持位置P1に位置決めする。また、メインシート2の位置を高くする場合は、図8および図17に示すように、支持部材35をシートレール12に対して相対的に後側となる第2のシート支持位置P2に位置決めする。
メインシート2の位置を下げる場合、図7に示すように、メインシート2の前側係止片26を下側に位置する前側係止部27に係合させ、第1のシート支持位置P1に位置付けられた支持部材35の低位置用支持座52,62にメインシート2の主脚部材31と副脚部材32とを載置させる。
メインシート2の位置を下げる場合、図7に示すように、メインシート2の前側係止片26を下側に位置する前側係止部27に係合させ、第1のシート支持位置P1に位置付けられた支持部材35の低位置用支持座52,62にメインシート2の主脚部材31と副脚部材32とを載置させる。
これととともに、メインシート2の後端部に設けられた二つの位置決め用突起41,42のうち後側に位置する位置決め用突起42を第2の位置決め穴45に嵌合させ、これと同時に、後側係止片36をロック装置39に係合させる。このように前側係止片26が前側係止部27に係合するとともに、後側係止片36がロック装置39に係止されることによって、図3に示すように、メインシート2が低い位置に固定される。
第2のシート支持位置P2に位置付けられた支持部材35にメインシート2を載せるためには、図8に示すように、メインシート2の前側係止片26を上側に位置する前側係止部28に係合させ、第2のシート支持位置P2に位置付けられた支持部材35の高位置用支持座53,61にメインシート2の主脚部材31と副脚部材32とを載置させる。これととともに、メインシート2の後端部に設けられた二つの位置決め用突起41,42のうち前側に位置する位置決め用突起41を第1の位置決め穴44に嵌合させ、これと同時に、後側係止片36をロック装置39に係合させる。このように前側係止片26が前側係止部28に係合するとともに、後側係止片36がロック装置39に係止されることによって、図4に示すように、メインシート2が高い位置に固定される。
このようにメインシート2が固定された後、タンデムシート3をリヤフレーム11に取付けて固定することによって、メインシート2の高さ変更のための作業が終了する。
このようにメインシート2が固定された後、タンデムシート3をリヤフレーム11に取付けて固定することによって、メインシート2の高さ変更のための作業が終了する。
したがって、上述した自動二輪車1のシート高さ変更装置24においては、第1のシート支持位置P1に位置する支持部材35の低位置用支持座52,62にメインシート2を支持させることによりメインシート2の位置が低くなり、第2のシート支持位置P2に位置する支持部材35の高位置用支持座53,61にメインシート2を支持させることによってメインシート2の位置が高くなる。このため、このシート高さ変更装置24は、支持部材35の前後方向の位置に対応してメインシート2の高さが変わるから、簡便な構造で確実にシート高さを変更することができる。
この実施の形態によるシート高さ変更装置24においては、メインシート2の位置が相対的に高い状態ではメインシート2が相対的に前側に位置し、メインシート2の位置が相対的に低い状態ではメインシート2が相対的に後側に位置する。このため、メインシート2の高さを変えるに当たって、後下がりに傾斜する燃料タンク7の後面7aに沿うようにメインシート2が移動するから、メインシート2の高さを変更してもメインシート2と燃料タンク7との間の隙間を略一定に保つことができる。
この実施の形態によるシート高さ変更装置24においては、シートレール12に支持部材35が支持されているために、支持部材35をシートレール12に沿わせて前後方向に移動させることができる。このため、この実施の形態によれば、専ら支持部材35を前後方向に移動可能に支持するためのガイド部材は不要になる。
この実施の形態によるシート高さ変更装置24において、メインシート2の固定は、メインシート2の前側係止片26と後側係止片36を車体側の前側係止部27,28、ロック装置39に係合させることによって行われる。このため、この実施の形態にシート高さ変更装置24は、メインシート2の高さの変化に追従して移動するような可動部材を用いる場合に較べて、高さ変更後のシートを簡単な操作により車体側に固定することができる。また、このシート高さ変更装置24は、メインシート2を車体側に固定するに当たってタンデムシート3を使用していないため、タンデムシート3を必要最小限度の部材によってコンパクトに形成することができる。
この実施の形態によるシート高さ変更装置24においては、前側係止部27,28が燃料タンク支持用ブラケット29に設けられているから、専ら前側係止部してのみ機能する部材を装備する場合に較べて部品点数を低減できる。
この実施の形態によるシート高さ変更装置24においては、メインシート2の後端部は、タンデムシート3の抱持部49によって側方から覆われており、車体の側方に露出することがない。
この実施の形態によるシート高さ変更装置24においては、支持部材35が平面視において額縁状に形成されているため、一つの支持部材35によってメインシート2を支えることができる。このため、メインシート2の高さを変えるために移動させる支持部材35は一つになるから、この操作を容易に行うことができる。
この実施の形態で示した自動二輪車1は、上述したシート高さ変更装置24を装備しているから、簡便な構造で確実にシート高さを変えることができるものとなった。
この実施の形態で示した自動二輪車1は、上述したシート高さ変更装置24を装備しているから、簡便な構造で確実にシート高さを変えることができるものとなった。
この実施の形態においては、支持部材35を前後方向に移動させる例を示したが、支持部材35は車幅方向に移動させることができる。この構成を採るためには、例えば支持部材35を車体左側の半部と車体右側の半部とに分割形成し、これら両半部どうしを、一方の半部が他方の半部に対して車幅方向に移動できるように連結する。この場合、これら両半部は、リヤフレームのクロスメンバなどによって支持される。
この実施の形態においては、メインシート2の位置を高くすることによりメインシート2が車体前側に移動する例を示したが、本発明に係るシート高さ変更装置は、このような限定にとらわれることはなく、メインシートの高さを変えてもメインシートの前後方向の位置が変化することがないような構成を採ったり、メインシートの位置を高くすることによりメインシートが後側に移動するような構成を採ることができる。
2…メインシート、3…タンデムシート、7…燃料タンク、11…リヤフレーム、12…シートレール、17…第1のクロスメンバ、18…第2のクロスメンバ、26…前側係止片、27,28…前側係止部、29…燃料タンク支持用ブラケット、35…支持部材、36…後側係止片、37,38…係合穴、39…ロック装置、41,42…位置決め用突起、44…第1の位置決め穴、45…第2の位置決め穴、49…抱持部49、51…係止手段、52,62…低位置用支持座、53,61…高位置用支持座、65…位置決めピン、67,68…位置決め穴。
Claims (12)
- シートと、
前記シートと車体フレームとの間に介装されてシートの荷重を受ける支持部材と、
前記シートを車体フレーム側に着脱可能に係止する係止手段とを備え、
前記支持部材は、車体フレームに水平方向に移動可能に支持され、
この支持部材は、シートを載置する支持座を備え、
前記支持座は、低位置用支持座と、
この低位置用支持座より支持座面位置が高い高位置用支持座とから構成され、
前記低位置用支持座および高位置用支持座は、それぞれ支持部材の移動方向に配設されたことを特徴とする自動二輪車のシート高さ変更装置。 - 請求項1記載の自動二輪車のシート高さ変更装置において、
係止手段は、
シートが低位置用支持座と高位置用支持座に支持されたとき、シートの上下方向移動を係止する係止部を含む自動二輪車のシート高さ変更装置。 - 請求項1記載の自動二輪車のシート高さ変更装置において、
係止手段は、
シートが低位置用支持座と高位置用支持座に支持されたとき、シートの水平方向の移動を係止する係止部を含む自動二輪車のシート高さ変更装置。 - 支持部材の移動方向は前後方向であり、
低位置用支持座によってシートを支持する第1のシート支持位置と、
前記第1のシート支持位置にある低位置用支持座よりも車体前側に高位置用支持座が位置する第2のシート支持位置とを有し、
前記第1のシート支持位置と第2のシート支持位置のいずれか一方の位置に支持部材を位置決めする位置決め手段を備えている自動二輪車のシート高さ変更装置。 - 請求項4記載の自動二輪車のシート高さ変更装置において、
位置決め手段は、複数の位置決め部を含み、
複数の位置決め部は、車体フレームに第1のシート支持位置と第2のシート支持位置の間隔で前後方向に離間して配置されている自動二輪車のシート高さ変更装置。 - 請求項1記載の自動二輪車のシート高さ変更装置において、
車体フレームは、後部に位置するシートレールを含み、
支持部材はシートレールに摺動自在に支持されている自動二輪車のシート高さ変更装置。 - 請求項1記載の自動二輪車のシート高さ変更装置において、
係止手段は、
シートの前端部に前方に向けて突設された前側係止片と、この前側係止片に両側方から当接する側壁および上方から当接する上壁を有し、車体フレームに設けられた前側係止開口部とからなる前側係止部と、
シートの後端部に下方へ向けて突設され、係合穴を有する後側係止片と、車体フレームに設けられ、前記係合穴に係止されるロック装置とからなる後側係止部と、
シートの後端部に下方に向けて突設された位置決め用突起と、車体フレームに設けられ、前記位置決め用突起に嵌合される位置決め穴とからなる後側位置決め部とを備えている自動二輪車のシート高さ変更装置。 - 請求項7記載の自動二輪車のシート高さ変更装置において、
前側係止部の前側係止開口部は、
シートが高位置用支持座にあるとき前側係止片を係止する第1の前側係止開口部と、
シートが低位置用支持座にあるとき前側係止片を係止する第2の前側係止開口部とから構成され、
後側係止部の係合穴は、
シートが高位置用支持座にあるときロック装置を係止する第1の係合穴と、
シートが低位置用支持座にあるときロック装置を係止する第2の係合穴とから構成され、
後側位置決め部は、
シートが高位置用支持座にあるとき、位置決め用突起を位置決めする第1の位置決め穴と、
シートが低位置用支持座にあるとき、位置決め用突起を位置決めする第2の位置決め穴とから構成される自動二輪車のシート高さ変更装置。 - 請求項7記載の自動二輪車のシート高さ変更装置において、
車体フレームは、後部に位置する左右一対のシートレールを含み、
これらのシートレール間に架け渡されて燃料タンクを支持するブラケットを備え、
前側係止部は、前記ブラケットに形成されている自動二輪車のシート高さ変更装置。 - 請求項2ないし請求項9のうちいずれか一つの自動二輪車のシート高さ変更装置において、
シートは運転者用のメインシートと、
同乗者用のタンデムシートとから構成され、
前記タンデムシートの前端部であって両側部は、メインシートの後端部を側方から挟むように形成されている自動二輪車のシート高さ変更装置。 - 請求項1記載の自動二輪車のシート高さ変更装置において、
支持部材は平面視で略矩形に形成され、
支持座は、前記支持部材の矩形の各角部に形成され、シートを支承している自動二輪車のシート高さ変更装置。 - 請求項1ないし請求項11のうちいずれか一つに記載のシート高さ変更装置を装備した自動二輪車。
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