JP2009035093A - 車両のシート装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前列シートの後方スライドを規制して、後列シート乗員との干渉を防止する車両のシート装置を提供する。
【解決手段】前列シート4がスライドレール11に対して前後方向にスライド可能に支持され、かつロック機構24により所定の前後方向位置でロック可能に設けられ、ロック機構24のロックを解除する解除レバー31を設け、解除レバー31の操作量を規制する位置と、規制を解除する位置と、の間で操作可能な操作部材33を設け、操作部材33が規制位置にある時、前列シート4の後方スライド時にロック機構24と係合して前列シート4の後列シート近傍位置への後方スライドを規制する後方スライド規制手段23を備えたことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

この発明は、後列シートと、この後列シートの前方に該後列シートに近接する位置まで後方スライド可能に設けられた前列シートと、が設けられたような車両のシート装置に関する。
従来、上述例の車両のシート装置としては、特許文献1に開示された構造がある。
すなわち、後列シートとしての3列目のシートを設けると共に、この3列目のシートの前方に該3列目のシートに近接する位置まで後方にロングスライド可能な前列シートとしての2列目のシートを設け、3列目のシートは、そのシートクッションに後席乗員が着座可能な着座可能状態と、着座不能な着座不能状態と、に選択可能に構成されている。
ここで、3列目のシートの着座不能な状態は、該3列目シートのシートクッションを、シートバックにチップアップさせて折畳むもので、この3列目のシートが折畳まれて収納されると、2列目シートをロングスライドレールに沿って、折畳まれた3列目シートの前部まで後退移動させることができ、このように、2列目シートを後退移動させると、該2列目シートに着座する乗員の足元スペース、居住空間の拡大を図ることができるので、当該2列目シート乗員の居住性向上を図ることができる利点がある。
しかしながら、この特許文献1に開示された従来構造においては、次のような問題点があった。
つまり、後列シート(3列目シート)に後席乗員が着座した状態下においても、前列シート(2列目シート)は上記ロングスライドレールに沿って後方へ移動可能に構成されているので、この後席乗員の着座状態下において前列シート(2列目シート)を後方スライドさせると、後席乗員と前列シート(2列目シート)の後部とが干渉する問題点があった。
特開2000−62502号公報
そこで、この発明は、後列シートと、該シート近接位置まで後方スライド可能な前列シートと、を設け、この前列シートがスライドレールに対してスライド可能に支持され、かつロック機構にて所定の前後方向位置でロック可能に設けられ、上記ロック機構のロックを解除する解除レバーを設け、この解除レバーの操作量を規制する位置(規制位置)と、該規制を解除する位置(解除位置)と、の間で操作可能な操作部材を設け、この操作部材が規制位置にある時、前列シートの後方スライド時に上記ロック機構と係合して前列シートの後列シート近傍位置への後方スライドを規制する後方スライド規制手段を備えることで、解除レバーの操作量の規制により前列シートの後方スライドを規制して、後列シート乗員との干渉を防止することができる車両のシート装置の提供を目的とする。
この発明による車両のシート装置は、後列シートと、該後列シート前方に後列シートに近接する位置まで後方スライド可能に設けられた前列シートと、が設けられた車両のシート装置であって、上記前列シートがスライドレールに対して前後方向にスライド可能に支持され、かつロック機構により所定の前後方向位置でロック可能に設けられ、上記ロック機構のロックを解除する解除レバーを設けると共に、該解除レバーの操作量を規制する位置と、該規制を解除する位置と、の間で操作可能な操作部材を設け、該操作部材が上記解除レバーの操作量を規制する位置にある時、前列シートの後方スライド時にロック機構と係合して前列シートの後列シート近傍位置への後方スライドを規制する後方スライド規制手段を備えたものである。
上述の後列シートと前列シートとは、3列目シートと2列目シートとに設定してもよく、または、2列目シートと1列目シートとに設定してもよい。
上記構成によれば、上述の解除レバーはロック機構のロックを解除するが、上述の操作部材における該解除レバーの操作量を規制する位置(規制位置)と、この規制を解除する位置(解除位置)と、で解除レバーの動作範囲が異なり、該操作部材が規制位置にある時、前列シートの後方スライド時には、後方スライド規制手段がロック機構と係合して、前列シートの後列シート近傍位置への後方スライドが規制される。
これにより、前列シートが後列シート乗員と干渉するのを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記後方スライド規制手段は、上記操作部材が解除レバーの操作量の規制を解除する位置に設定された時、前列シートの後列シート近傍位置への後方スライドを許容するように構成されたものである。
上記構成によれば、操作部材を上記解除位置に設定した時、解除レバーの操作量の規制が解除されるので、前列シートの後方スライドを許容することができる。
この発明の一実施態様においては、上記後方スライド規制手段は、前列シートと後列シートとの間に位置するスライドレールに設けられた段部にて構成されたものである。
上記構成によれば、スライドレールに段部を設けるという簡単な構成で、スライド規制を行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、上記段部は前列シートの後方スライドのみを規制し、前方スライドは規制しないように構成されたものである。
上記構成によれば、段部にて前列シートの前方スライドを規制しないので、前方スライドに対して不要なスライド規制がなされるのを回避することができる。
この発明の一実施態様においては、上記操作部材は、前列シートの後部に操作部が設けられたものである。
上記構成によれば、前列シートの後部に操作部を設けたので、後列シート乗員の認知性を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記前列シートが2列目シートとされ、上記後列シートが3列目シートとされたものである。
上記構成によれば、要求が高い2列目シートと3列目シートとの間で、後方スライドの規制、許容を達成することができる。
この発明の一実施態様においては、上記2列目シートが車室内に膨出したタイヤハウスの前方に車幅方向および前後方向スライド可能に設けられ、該2列目シートがその車幅方向外側部が上記タイヤハウスと車幅方向にオーバラップする第1位置と、上記タイヤハウスの車幅方向内側で少なくとも2列目シートの後方部が上記タイヤハウスと前後方向にオーバラップする第2位置との間を移動可能に設けられたものである。
上記構成によれば、2列目シートを、タイヤハウスを回避して後方スライド可能なシートと成して、ロングスライド化による居住性の向上を図ることができると共に、後列シート乗員(3列目シート乗員)との干渉を防止することができる。
この発明によれば、後列シートと、該シート近接位置まで後方スライド可能な前列シートと、を設け、この前列シートがスライドレールに対してスライド可能に支持され、かつロック機構にて所定の前後方向位置でロック可能に設けられ、上記ロック機構のロックを解除する解除レバーを設け、この解除レバーの操作量を規制する位置(規制位置)と、該規制を解除する位置(解除位置)と、の間で操作可能な操作部材を設け、この操作部材が規制位置にある時、前列シートの後方スライド時に上記ロック機構と係合して前列シートの後列シート近傍位置への後方スライドを規制する後方スライド規制手段を備えたので、解除レバーの操作量の規制により前列シートの後方スライドを規制して、後列シート乗員との干渉を防止することができる効果がある。
後列シートと、該後列シート前方に後列シートに近接する位置まで後方スライド可能に設けられた前列シートと、が設けられた車両のシート装置において、上記前列シートがスライドレールに対して前後方向にスライド可能に支持され、かつロック機構により所定の前後方向位置でロック可能に設けられ、上記ロック機構のロックを解除する解除レバーを設けると共に、該解除レバーの操作量を規制する位置と、該規制を解除する位置と、の間で操作可能な操作部材を設け、該操作部材が上記解除レバーの操作量を規制する位置にある時、前列シートの後方スライド時にロック機構と係合して前列シートの後列シート近傍位置への後方スライドを規制する後方スライド規制手段を備えるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のシート装置を示し、図1において、この車両のシート装置は、シートクッション1c、シートバック1b、ヘッドレスト1hおよびアームレスト1aを有する運転席シート1(所謂ドライバーズシート)と、同様に、シートクッション2c、シートバック2b、ヘッドレスト2hおよびアームレスト2aを有する助手席シート2(所謂パッセンジャーズシート)とを車幅方向に離間配設(並設)して1列目シート(フロントシート)を構成している。
この1列目シートの後方には、シートクッション3c、シートバック3b、およびヘッドレスト3hを有する右側のリヤシート3と、同様に、シートクッション4c、シートバック4b、およびヘッドレスト4hを有する左側のリヤシート4とを車幅方向に離間配設(並設)して2列目シートを構成している。
ここで、上述の2列目シート(リヤシート3,4)は車室内の左右に独立して一対設けられたものである。
また、上述の2列目シートのさらに後方には、ベンチシートタイプのシートクッション5cと、シートバック5bと、複数のヘッドレスト5h,5hとを備えたリヤシート5を配設して、3列目シートを構成している。
上述の各シート1,2,3,4,5は、フロアパネル6上に配設されており、2列目シートの右側のリヤシート3はシートスライドレールとしての前後方向スライドレール7,8に沿って、前後方向に移動可能に構成されている。
同様に、2列目シートの左側のリヤシート4はシートスライドレールとしての前後方向スライドレール10,11に沿って、前後方向に移動可能に構成されている。
上述の各前後方向スライドレール7,8,10,11はフロアパネル6上に互に平行に設けられたロングスライドレールであり、中間の2本の前後方向スライドレール8,10に対して、両サイドの2本の前後方向スライドレール7,11は、さらに長尺に形成されており、これら両サイドのスライドレール7,11は、車室内に膨出したタイヤハウス9,9の後方部まで延出されており、3列目のリヤシート5は両サイドの2本の前後方向スライドレール7,11に沿って、前後方向に移動可能に構成されている。
なお、図1において、12はステアリングホイールである。
図1は、2列目の左右のリヤシート4,3の車幅方向外側部が上述のタイヤハウス9,9と車幅方向にオーバラップする第1位置を示している。
また、3列目のリヤシート5は、その着座可能状態からシートクッション5cをシートバック5b側に回動させて折り畳み、このリヤシート5を後方に収納する所謂チップアップシートに構成されており、図1に示す状態から、3列目のリヤシート5のシートクッション5cをチップアップさせた後に、2列目の左右のリヤシート4,3を一旦、図2に示すように車幅方向内方へ横スライドさせた後に、この図2の状態(但し、図2においては図示の便宜上、3列目のリヤシート5のシートクッション5cを着座可能状態で図示している)から2列目の左右の各シート3,4を後方へ移動すると、図3に示すように、タイヤハウス9,9の車幅方向内側で少なくとも各シート3,4の後方部(この実施例では各シート3,4の過半部)が該タイヤハウス9,9と前後方向にオーバラップする第2位置となる。
つまり、2列目の各リヤシート3,4は、図1に示す第1位置と、図3に示す第2位置との間を移動可能に設けられたものである。
図4は、2列目の左側のリヤシート4(つまり2列目シート)の支持構造を示す正面図、図5は図4のA―A線矢視断面図、図6は図5の要部拡大図であって、以下、図4、図5、図6を参照して車両のシート装置について説明する。
なお、以下の説明においては2列目左側のリヤシート4のシート装置について説明するが、2列目右側のリヤシート3のシート装置は、左側のそれと左右対称に構成するものである。
リヤシート4はその下部に、前後方向スライドレール10,11に対応して、一対のシート脚部13,13を有しており、これらの各シート脚部13,13の下部には、前後方向スライドレール10,11の内底部に沿って回転するローラ14,14を備えており、該リヤシート4(2列目シート)は前後方向スライドレール10,11に対して前後方向にスライド可能に支持されている。
また、一対のシート脚部13,13の上端部相互間には、プレート15を水平に取付け、このプレート15の上面には、横スライドレール16,16を前後方向に離間させて平行に設けている。横スライドレール16は、プレート15に固定したロアレール17と、このロアレール17に沿って車幅方向に移動可能なアッパレール18とを備えており、アッパレール18には図示しないシートクッションフレームが連結されていて、シートクッション4c、シートバック4b、ヘッドレスト4hを一体的に車幅方向に移動可能に構成している。
図4、図5、図6、図7に示すように、前後方向スライドレール11は、底片11aと、底片11aから上方に立上る左右の側片11b,11bと、これら側片11b,11bの上端から水平方向に延びる上片11c,11cと、上片11cの内端から所定量下方に延びる折返し片11dと、を一体形成したもので、一対の折返し片11d,11dのうち車幅方向内側の折返し片11dには、図6に示すように、複数のロック溝20を前後方向に離間形成している。
これら複数のロック溝20,20…のうち、2列目領域の最もリヤ側のロック溝20(図6において最も右側に位置するロック溝20)における後部溝壁を、他のロック溝20の溝壁よりも、さらに下方に延出して、段部21を形成し、この段部21の下端と折返し片11d下面との間には前低後高形状のテーパ面22を形成している。
上述の段部21およびテーパ面22は、後方スライド規制手段23を構成するもので、この後方スライド規制手段23は、前列シートとしての2列目シート4の3列目シート5近傍位置への後方スライドを規制するものであって、この後方スライド規制手段23は、2列目シート4と3列目シート5との間に位置する前後方向スライドレール11に設けられたものである。また後方スライド規制手段23は上述のテーパ面22を備えているので、2列目シート4の後方スライドのみを規制し、前方へのスライドは規制しないように構成している。
上述のロック溝20には、ロック機構としてのロック部材24が係合、離脱可能に配設されるようになっている。すなわち、図4、図6に示すようにシート脚部13には上下一対のガイドブラケット25,26を固定し、これら上下一対のガイドブラケット25,26で案内されて上下動可能なピン27を設け、このピン27の下端部に上記ロック部材24を固定し、該ピン27の上下動により、ロック部材24をロック溝20に対して係合(ロック)、離脱(アンロック)可能に構成している。
そして、上述のロック部材24により2列目シート4は所定の前後方向位置でロック可能に設けられている。
ここで、上述のガイドブラケット25,26間におけるピン27の中間部には、スプリングリテーナ28を嵌合固定し、このスプリングリテーナ28の下面と、下側のガイドブラケット26の上面との間には、コイルスプリング29を張架し、ピン27を介して上述のロック部材24が常にロック溝20と係合する方向にバネ付勢している。
また、シート脚部13に突設した支軸30には、解除レバー31を取付け、この解除レバー31の後端下面を上述のピン27の上端に当接し、該解除レバー31の前端部31aを上方に操作した時、ピン27を押下げて、ロック部材24をロック溝20から離脱させて、ロック部材24のロックを解除するように構成している。
さらに、シート脚部13に突設した別の支軸32には、操作部材としてのストッパ33を取付けると共に、このストッパ33には長孔33aを形成し、この長孔33aにその前端を連係させた操作部としての操作ロッド34を設け、この操作ロッド34の操作により、ストッパ33の位置を、解除レバー31の操作量を規制する位置(図6、図8に示す規制位置)と、規制を解除する位置(図9に示す解除位置)と、の2位置間に操作するように構成している。
この操作ロッド34は、プレート15の下方部においてストッパ33の配設位置から2列目シート4の後部まで延びるもので、該操作ロッド34の後端部には把持部34aが形成されている。
具体的には、上記プレート15の下部に側面視門形のブラケット35を取付け、該ブラケット35で操作ロッド34を案内すべく構成すると共に、ブラケット35の前後の支持部35a,35b間における操作ロッド34にはスプリングリテーナ36を嵌合固定し、このスプリングリテーナ36の後面と支持部35bの前面との間には、コイルスプリング37を張架し、該コイルスプリング37の付勢力により操作ロッド34を常時前方(ストッパ33を図6、図8に示す規制位置に位置させる方向)にバネ付勢している。
図6に示す状態(ロック部材24がロック溝20と係合している状態)から、ストッパ33を同図に示す規制位置に保持したままで、解除レバー31を図8に示すようにアンロック操作すると、コイルスプリング29の付勢力に抗してピン27が押下げられるので、このピン27と一体にロック部材24が下動して、該ロック部材24はロック溝20から離脱する。
図8から明らかなように、ストッパ33が規制位置に保持された状態下においては、解除レバー31の操作量がストッパ33で制限されるので、ロック部材24はロック溝20から離脱するものの、該ロック部材24の下方への移動量が規制されており、このままの状態で2列目シート4を3列目シート5側へ後退移動させると、ロック部材24は後方スライド規制手段23と係合して、これ以上後方への後方スライドが規制されるものである。
すなわち、ストッパ33が解除レバー31の操作量を規制する位置(規制位置)にある時、2列目シート4の後方スライド時に後方スライド規制手段23がロック部材24と係合して、2列目シート4の3列目シート5近傍位置への後方スライドを規制することができ、これにより、3列目シート5に乗員が着座している場合、2列目シート4と3列目シート5に着座した乗員との干渉を防止することができる。
2列目シート4を図3と対応して第2位置へ移動させる場合には、図8に示す状態から操作ロッド34を後方へプル操作すると、図9に示すように、ストッパ33が支軸32を中心として揺動し、該ストッパ33が解除位置となる。
このストッパ33の解除位置において、解除レバー31の前端部31aを図8の状態から図9に示すように、さらに上方へ操作すると、該解除レバー31の後端部がピン27を介してロック部材24をさらに下方に押下げるので、このロック部材24は後方スライド規制手段23の下方を通って後退可能となる位置まで下動する。したがって、2列目シート4の3列目シート5近傍位置への後方スライドが許容され、図3に示す第2位置を確保することができる。
つまり、上述の後方スライド規制手段23は、図9に示すように、ストッパ33が解除レバー31の操作量の規制を解除する位置(解除位置)に設定された時、2列目シート4の3列目シート5近傍位置への後方スライドを許容するように構成したものである。
図9に示すように、前後方向スライドレール11における後方スライド規制手段23よりもさらに後方における折返し片11dには、上述のロック溝20と同一構造のロック溝40が形成されており、図3で示した第2位置においては、ロック部材24を該ロック溝40に係合して、2列目シート4の前後位置を保持するものである。
一方、2列目シート4を図3に示す第2位置から図2または図1に示すように前方へスライドさせる時、ロック部材24は図9に仮想線αで示すように、後方スライド規制手段23よりも後方の位置から前方へ移動するが、このロック部材24は後方スライド規制手段23のテーパ面22に沿って下動しながら前方へ移動することができ、後方スライド規制手段23はロック部材24乃至2列目シート4の前方スライドを規制するものではない。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。また、右側のシート装置については上述した左側のシート装置と左右対称に構成されている。
このように、図1〜図9で示した実施例の車両のシート装置は、後列シート(3列目シート5参照)と、該後列シート前方に後列シートに近接する位置まで後方スライド可能に設けられた前列シート(2列目シート3,4参照)と、が設けられた車両のシート装置であって、上記前列シート(2列目シート3,4参照)がスライドレール7,8,10,11に対して前後方向にスライド可能に支持され、かつロック機構(ロック部材24参照)により所定の前後方向位置でロック可能に設けられ、上記ロック機構(ロック部材24)のロックを解除する解除レバー31を設けると共に、該解除レバー31の操作量を規制する位置(図6、図8参照)と、該規制を解除する位置(図9参照)と、の間で操作可能な操作部材(ストッパ33参照)を設け、該操作部材(ストッパ33)が上記解除レバー31の操作量を規制する位置(図6、図8参照)にある時、前列シート(2列目シート3,4参照)の後方スライド時にロック機構(ロック部材24)と係合して前列シート(2列目シート3,4)の後列シート(3列目シート5)近傍位置への後方スライドを規制する後方スライド規制手段23を備えたものである(図1、図6、図8、図9参照)。
この構成によれば、上述の解除レバー31はロック機構(ロック部材24参照)のロックを解除するが、上述の操作部材(ストッパ33)における該解除レバー31の操作量を規制する位置(規制位置)と、この規制を解除する位置(解除位置)と、で解除レバー31の動作範囲が異なり、該操作部材ストッパ33が規制位置にある時、前列シート(2列目シート3,4)の後方スライド時には、後方スライド規制手段23がロック機構(ロック部材24)と係合して、前列シート(2列目シート3,4)の後列シート(3列目シート)近傍位置への後方スライドが規制される。
これにより、前列シート(2列目シート3,4)が後列シート乗員(3列目シートの乗員)と干渉するのを防止することができる。
また、上記後方スライド規制手段23は、上記操作部材(ストッパ33)が解除レバー31の操作量の規制を解除する位置に設定された時、前列シート(2列目シート3,4)の後列シート(3列目シート5)近傍位置への後方スライドを許容するように構成されたものである(図9参照)。
この構成によれば、操作部材(ストッパ33)を上記解除位置(図9参照)に設定した時、解除レバー31の操作量の規制が解除されるので、前列シート(2列目シート3,4)の後方スライドを許容することができる。
さらに、上記後方スライド規制手段23は、前列シート(2列目シート3,4)と後列シート(3列目シート5)との間に位置するスライドレール(前後方向スライドレール11参照)に設けられた段部21にて構成されたものである(図6参照)。
この構成によれば、スライドレール11に段部21を設けるという簡単な構成で、スライド規制を行なうことができる。
加えて、上記段部21は前列シート(2列目シート3,4参照)の後方スライドのみを規制し、前方スライドは規制しないように構成されたものである(図9参照)。
この構成によれば、段部21にて前列シート(2列目シート3,4参照)の前方スライドを規制しないので、前方スライドに対して不要なスライド規制がなされるのを回避することができる。
また、上記操作部材(ストッパ33参照)は、前列シート(2列目シート3,4参照)の後部に操作部(操作ロッド34参照)が設けられたものである(図6参照)。
この構成によれば、前列シート(2列目シート3,4参照)の後部に操作部(操作ロッド34参照)を設けたので、後列シート乗員(3列目シート乗員)の認知性を確保することができる。
さらに、上記前列シートが2列目シート3,4とされ、上記後列シートが3列目シート5とされたものである(図1参照)。
この構成によれば、要求が高い2列目シート3,4と3列目シート5との間で、後方スライドの規制、許容を達成することができる。
しかも、上記2列目シート3,4が車室内に膨出したタイヤハウス9の前方に車幅方向および前後方向スライド可能に設けられ、該2列目シート3,4がその車幅方向外側部が上記タイヤハウス9と車幅方向にオーバラップする第1位置(図1参照)と、上記タイヤハウス9の車幅方向内側で少なくとも2列目シート3,4の後方部が上記タイヤハウス9と前後方向にオーバラップする第2位置(図3参照)との間を移動可能に設けられたものである(図1、図3参照)。
この構成によれば、2列目シート3,4を、タイヤハウス9を回避して後方スライド可能なシートと成して、ロングスライド化による居住性の向上を図ることができると共に、後列シート乗員(3列目シート乗員)との干渉を防止することができる。
図10、図11、図12は車両のシート装置の他の実施例を示し、図1〜図9で示した先の実施例においては操作部材としてのストッパ33を、2列目シート4の後部側から操作すべく構成したが、図10〜図12に示すこの実施例においては、上記ストッパ33を、2列目シート4の前部側から操作するように構成したものである。
すなわち、シート脚部13に上述の操作ロッド34を案内するガイドブラケット41を取付けて、このガイドブラケット41の前後のガイド片41a,41bで、操作ロッド34を案内するように構成し、この操作ロッド34の後端部を上記ストッパ33の長孔33aに連係させたものである。
また、前後のガイド片41a,41b間における操作ロッド34の中間部には、スプリングリテーナ42を嵌合固定し、このスプリングリテーナ42の後面とガイド片41bの前面との間には、コイルスプリング43を張架し、該コイルスプリング43の付勢力により操作ロッド34を常時前方(ストッパ33を図10、図11に示す規制位置に位置させる方向)にバネ付勢している。
図10は先の実施例の図6と対応し、ストッパ33が規制位置にあると共に、ロック部材24がロック溝20に係合した状態を示している。
図11は先の実施例の図8と対応し、ストッパ33が規制位置にあると共に、解除レバー31の操作にてピン27を介してロック部材24が押下げられ、該ロック部材24がロック溝20から離脱した状態を示している。
図12は先の実施例の図9と対応し、操作ロッド34を後方に押圧して、ストッパ33を解除位置に操作すると共に、解除レバー31の操作にて、ピン27を介してロック部材24をさらに押下げて、このロック部材24が後方スライド規制手段23の下方を通って後方へスライド可能となる状態を示している。
このように、上述の操作ロッド34をストッパ33に対して前方に設けると、ロッド34長さの短縮を図ることができると共に、解除レバー31と操作ロッド34とを同方向から操作することができるので、操作性の向上を図ることができる。
図10〜図12で示したこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図10〜図12において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の後列シートは、3列目シート5に対応し、
以下同様に、
前列シートは、2列目シート3,4に対応し、
ロック機構は、ロック部材24に対応し、
操作部材は、ストッパ33に対応し、
操作部は、操作ロッド34に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、後列シートを2列目のリヤシートに設定し、前列シートを1列目のフロントシート(特に、助手席シート)に設定してもよいことは勿論である。
本発明の車両のシート装置の第1位置を示す平面図 左右の2列目シートを車幅方向内方へ横スライドさせた状態の平面図 車両のシート装置の第2位置を示す平面図 左側の2列目シートのシート装置を示す正面図 図4のA−A線矢視断面図 図5の要部拡大側面図 図6の要部斜視図 操作部材の規制位置を示す説明図 操作部材の解除位置を示す説明図 車両のシート装置の他の実施例を示す側面図 操作部材の規制位置を示す説明図 操作部材の解除位置を示す説明図
符号の説明
3,4…2列目シート(前列シート)
5…3列目シート(後列シート)
7,8,10,11…スライドレール
9…タイヤハウス
21…段部
23…後方スライド規制手段
24…ロック部材(ロック機構)
31…解除レバー
33…ストッパ(操作部材)
34…操作ロッド(操作部)

Claims (7)

  1. 後列シートと、
    該後列シート前方に後列シートに近接する位置まで後方スライド可能に設けられた前列シートと、が設けられた車両のシート装置であって、
    上記前列シートがスライドレールに対して前後方向にスライド可能に支持され、かつロック機構により所定の前後方向位置でロック可能に設けられ、
    上記ロック機構のロックを解除する解除レバーを設けると共に、
    該解除レバーの操作量を規制する位置と、該規制を解除する位置と、の間で操作可能な操作部材を設け、
    該操作部材が上記解除レバーの操作量を規制する位置にある時、前列シートの後方スライド時にロック機構と係合して前列シートの後列シート近傍位置への後方スライドを規制する後方スライド規制手段を備えた
    車両のシート装置。
  2. 上記後方スライド規制手段は、上記操作部材が解除レバーの操作量の規制を解除する位置に設定された時、前列シートの後列シート近傍位置への後方スライドを許容するように構成された
    請求項1記載の車両のシート装置。
  3. 上記後方スライド規制手段は、前列シートと後列シートとの間に位置するスライドレールに設けられた段部にて構成された
    請求項1または2記載の車両のシート装置。
  4. 上記段部は前列シートの後方スライドのみを規制し、前方スライドは規制しないように構成された
    請求項3記載の車両のシート装置。
  5. 上記操作部材は、前列シートの後部に操作部が設けられた
    請求項1〜4の何れか1に記載の車両のシート装置。
  6. 上記前列シートが2列目シートとされ、上記後列シートが3列目シートとされた
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両のシート装置。
  7. 上記2列目シートが車室内に膨出したタイヤハウスの前方に車幅方向および前後方向スライド可能に設けられ、
    該2列目シートがその車幅方向外側部が上記タイヤハウスと車幅方向にオーバラップする第1位置と、上記タイヤハウスの車幅方向内側で少なくとも2列目シートの後方部が上記タイヤハウスと前後方向にオーバラップする第2位置との間を移動可能に設けられた
    請求項6記載の車両のシート装置。
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