JP2018001982A - コンソールボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】ウォークスルーに適した状態とアームレストなどの使用に適した状態との両立が可能なコンソールボックスにおいて、コンソールボックスとしての収納機能をこれまでどおりに維持する。
【解決手段】固定体に対して可動体が昇降する形式のコンソールボックスであって、固定体10Aに構成された上向きの開放部と、可動体10Bに構成された下向きの開放部と、固定体10Aおよび可動体10Bがそれぞれの開放部を対向させた状態に組付けられることで構成され、かつ固定体10Aに対して可動体が最も下降した状態でも固定体10Aと可動体10Bの間に所定の空間が確保される収納部24とを備えている。
【選択図】図2
【解決手段】固定体に対して可動体が昇降する形式のコンソールボックスであって、固定体10Aに構成された上向きの開放部と、可動体10Bに構成された下向きの開放部と、固定体10Aおよび可動体10Bがそれぞれの開放部を対向させた状態に組付けられることで構成され、かつ固定体10Aに対して可動体が最も下降した状態でも固定体10Aと可動体10Bの間に所定の空間が確保される収納部24とを備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は、主として自動車用のコンソールボックスに関し、詳しくはウォークスルーに適した状態と、アームレストなどの使用に適した状態との両立が可能なコンソールボックスに関する。
一部の車種に搭載されているコンソールボックスは、運転席と助手席との間におけるウォークスルーへの適応性を考慮して低い位置に配置されている。その結果、コンソールボックスのリッドをアームレストとして使用する場合、あるいはカップホルダやトレイなどを使用する場合に低すぎるといった問題が生じる。そこで、コンソールボックスを上下に二分割し、上側の部材を可動体として昇降させることにより、ウォークスルーに適した状態とアームレストなどの使用に適した状態とに切り替え可能な技術が考えられる。これに類似した技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1の技術では、コンソールボックスが下側の固定体と上側の可動体とで構成され、固定体に対して可動体を昇降させることが可能になっている。また、固定体および可動体は、共に上向きに開放されたボックス形状であり、固定体の中に可動体が昇降できるように組み込まれている。なお、固定体の内底面と可動体の外底面との間には、可動体を押し上げる方向に付勢する圧縮スプリングを介在させている。
特許文献1に開示された技術は、上向きに開放された固定体の中に可動体が収まっており、かつ圧縮スプリングも組み込まれている。このため、可動体が下降位置にあるときはもちろんのこと、可動体が上昇位置にあるときでも固定体の中の空間をコンソールボックスの収納部として利用できない。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、ウォークスルーに適した状態とアームレストなどの使用に適した状態との両立が可能なコンソールボックスにおいて、コンソールボックスとしての収納機能をこれまでどおりに維持することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
下側に配置される固定体に対して上側に配置される可動体が昇降する形式のコンソールボックスであって、固定体に構成された上向きの開放部と、可動体に構成された下向きの開放部と、固定体および可動体がそれぞれの開放部を対向させた状態に組付けられることで構成され、かつ固定体に対して可動体が最も下降した状態でも固定体と可動体の間に所定の空間が確保される収納部とを備えている。
より好ましくは、固定体に対する可動体の上昇動作に補助力を付与するアシスト機構を備えていることである。
本発明は、固定体に対して可動体を昇降させることで、例えばウォークスルーに適した状態とアームレストなどの使用に適した状態との両立が可能なコンソールボックスにおいて、固定体と可動体との間に構成されている収納部が、可動体の昇降位置に関係なく所定の空間を確保する。これにより、可動体が昇降する形式であっても、コンソールボックスとしての収納機能がこれまでどおりに維持される。
また、本発明は、可動体の上昇動作に補助力を付与するアシスト機構を備えていることにより、可動体を上昇させる操作が容易になる。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
図1で示すようにコンソールボックス10は、自動車における運転席シートSと助手席シート(図示省略)との間に位置している。そして、この図1および図2に示されているコンソールボックス10は、その本来の機能、つまりアームレストなどの使用に適し、かつ後述のトレイ28やカップホルダー32の使用にも適した状態(高さ)になっている。このコンソールボックス10は、下側(車体のフロア側)に配置される固定体10Aと、上側に配置される可動体10Bとに大別される。
固定体10Aは、その底板11の左右両側から上方へ突出した側壁12によって上向きの開放部14が構成されているとともに、前後両側も開放されている。両側壁12の相対向する内面には、上下方向に延びる一対のレール16がそれぞれ設けられている(図4、図7)。また、両側壁12の両レール16の間には、上下二箇所においてロック溝18,19がそれぞれ設けられている(図4、図9)。これらの上下のロック溝18,19に後述するロック部材40のロック爪40aが選択的に係合し、それにより固定体10Aに対して可動体10Bが上昇位置あるいは下降位置に保持される。その詳細については、あとで説明する。
可動体10Bは、ボックス形状の本体21の左右両側から下方へ突出した側壁20によって下向きの開放部22が構成され、かつ固定体10Aと同様に前後両側も開放されている。両側壁20の外面には、一対のスライダー26がそれぞれ設けられている(図4、図7)。これらのスライダー26は、それぞれに対応するレール16に対してスライド可能に結合される(図7)。つまり、固定体10Aと可動体10Bとは、固定体10Aの両側壁12の内側に可動体10Bの両側壁20が位置した状態で組付けられる。この組付け状態において、固定体10Aの開放部14と可動体10Bの開放部22とは互いに対向しており、固定体10Aの底板11と可動体10Bの本体21との間に収納部24が構成されている。
可動体10Bの本体21は、その上面においてトレイ28およびカップホルダー32を備えている。トレイ28のリッド30は、アームレストを兼ねている。また、本体21は、リッド30の前端下部においてロック解除用のレバー34を備えている(図8)。このレバー34がヒンジピン36を支点として図8の時計回り方向へ回転操作されると、それに連動してリンク38がスプリング(図示省略)の弾性力に抗して前方向へ移動する。このリンク38の作動を通じて次に説明するロック部材40がロック位置からロック解除位置に作動する。
可動体10Bにおける両側壁20の内部には、ロック部材40がそれぞれ組み込まれている(図9,図10)。両ロック部材40の下端部はロック爪40aになっており、これらのロック爪40aは両側壁20におけるスライダー26の間の壁を貫通して外に出ている(図4、図9)。両ロック部材40のロック爪40aは、前述のように固定体10Aの両側壁12における上下のロック溝18,19に対して選択的に係合することができる(図9、図10)。
両ロック部材40は、相互の上端部間に組み込まれたロックスプリング41(図9、図10)の弾性力により互いに離反する外方向、つまり個々のロック爪40aをロック溝18,19に係合させる方向へ付勢されている。両ロック部材40は、前述したレバー34の操作に連動するリンク38の作動を受け、ロックスプリング41の弾性力に抗して互いに接近する内方向へ移動する。これにより、両ロック部材40のロック爪40aがロック溝18,19に係合したロック位置からその係合が外れたロック解除位置に切り替えられる。レバー34の操作によって両ロック部材40をロック解除位置に作動させた状態では、固定体10Aに対して可動体10Bを各レール16に沿って昇降させることが可能となる。
固定体10Aと可動体10Bとの相互間には、可動体10Bの上昇動作を補助する左右一対のアシスト機構50が設けられている(図11、図12、図13)。両アシスト機構50は、可動体10Bの本体21内に設けられたコンストンスプリング52(定荷重ばね)と、このコンストンスプリング52による定荷重の弾性力で巻き取られるケーブル54とを備えている。コンストンスプリング52のケース内から繰り出されたケーブル54は、可動体10Bにおける側壁20内の上下に設けられた個々のプーリー56を経て下方向から上方向へ反転し、その端部54aが固定体10Aの側壁12に結合されている。これにより、可動体10Bは上昇する方向へ定荷重の付勢力を常に受けている。
いま、コンソールボックス10は、例えば図3あるいは図5で示すように固定体10Aに対して可動体10Bを下降させた状態、つまりウォークスルーに適した状態にあるものとする。可動体10Bを上昇させるには、ロック解除用のレバー34を前述のように回転操作することにより、図9に示す状態にある両ロック部材40がロックスプリング41の弾性力に抗して互いに接近する内方向へ移動する。その結果、両ロック部材40のロック爪40aが下方のロック溝19から外れ、固定体10Aに対する可動体10Bのロックが解除される。
そこで、可動体10Bを各レール16に沿って上昇させれば、両ロック部材40のロック爪40aが上方のロック溝18に係合する(図10)。これにより、可動体10Bは例えば図1あるいは図2で示す上昇位置に保持され、コンソールボックス10はリッド30をアームレストに使用し、またはリッド30を開いた状態でのトレイ28やカップホルダー32を使用するのに適した状態となる。また、可動体10Bには、前述したように左右一対のアシスト機構50によって上昇方向への付勢力が働いているため、この可動体10Bを軽い力で上昇させることができる。
コンソールボックス10を再びウォークスルーに適した状態とするには、前述と同様にロック解除用のレバー34を回転操作し、図10で示す状態にある両ロック部材40を個々のロック爪40aが上方のロック溝18から外れたロック解除状態とする。この状態で可動体10Bを図9で示すように下降させれば、両ロック部材40のロック爪40aが再び下方のロック溝19に係合し、可動体10Bは例えば図3あるいは図5で示す下降位置に保持される。この結果、コンソールボックス10は再びウォークスルーに適した状態となる。
コンソールボックス10は、前述のように固定体10Aの上向きの開放部14と可動体10Bの下向きの開放部22とを互いに対向させた状態で構成された収納部24を備えている。このため、収納部24は可動体10Bを上昇させた状態ではもちろんのこと、例えば図7や図9で示すように可動体10Bを下降させた状態においても所定の空間が確保され、この収納部24へのアクセスも容易である。また、コンソールボックス10は、可動体10Bの上昇動作に補助力を与える左右一対のアシスト機構50を備えているが、これらの両アシスト機構50は、主として可動体10Bの両側壁20内に組み込まれている(図12)。すなわち、アシスト機構50は収納部24を避けた左右両側に配置されているため、収納部24の空間を有効に使用することができる。
以上は本発明を実施するための最良の形態を図面に関連して説明したが、この実施の形態は本発明の趣旨から逸脱しない範囲で容易に変更または変形できるものである。例えば固定体10Aに設けられている上下のロック溝18,19のうち、可動体10Bの上昇位置を決めている上側のロック溝18を多段に増やすことで、コンソールボックス10の高さを細かく調整することが可能となる。なお、可動体10Bに設けられているトレイ28やカップホルダー32の配置や形状については、コンソールボックス10のデザイン等に応じて適宜に変更されるものである。また、アシスト機構50のコンストンスプリング52を、一般的なスプリングに代えることも可能である。
10 コンソールボックス
10A 固定体
10B 可動体
14 固定体の開放部
22 可動体の開放部
24 収納部
50 アシスト機構
10A 固定体
10B 可動体
14 固定体の開放部
22 可動体の開放部
24 収納部
50 アシスト機構
Claims (2)
- 下側に配置される固定体に対して上側に配置される可動体が昇降する形式のコンソールボックスであって、
固定体に構成された上向きの開放部と、可動体に構成された下向きの開放部と、固定体および可動体がそれぞれの開放部を対向させた状態に組付けられることで構成され、かつ固定体に対して可動体が最も下降した状態でも固定体と可動体の間に所定の空間が確保される収納部とを備えたコンソールボックス。 - 請求項1に記載されたコンソールボックスであって、
固定体に対する可動体の上昇動作に補助力を付与するアシスト機構を備えたコンソールボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016132260A JP2018001982A (ja) | 2016-07-04 | 2016-07-04 | コンソールボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016132260A JP2018001982A (ja) | 2016-07-04 | 2016-07-04 | コンソールボックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018001982A true JP2018001982A (ja) | 2018-01-11 |
Family
ID=60947253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016132260A Pending JP2018001982A (ja) | 2016-07-04 | 2016-07-04 | コンソールボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018001982A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102018122653A1 (de) * | 2018-09-17 | 2020-03-19 | Motherson Innovations Company Limited | Mittelkonsole zwischen zwei Fahrzeugsitzen und Kraftfahrzeug mit solch einer Mittelkonsole sowie Verfahren zum Drehen eines Fahrzeugsitzes mit solch einer Mittelkonsole |
DE102018222852A1 (de) * | 2018-12-21 | 2020-06-25 | Brose Fahrzeugteile SE & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg | Kraftfahrzeugbaugruppe mit einer Mittelkomponente |
-
2016
- 2016-07-04 JP JP2016132260A patent/JP2018001982A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102018122653A1 (de) * | 2018-09-17 | 2020-03-19 | Motherson Innovations Company Limited | Mittelkonsole zwischen zwei Fahrzeugsitzen und Kraftfahrzeug mit solch einer Mittelkonsole sowie Verfahren zum Drehen eines Fahrzeugsitzes mit solch einer Mittelkonsole |
DE102018122653B4 (de) | 2018-09-17 | 2023-08-31 | Motherson Innovations Company Limited | Mittelkonsole zwischen zwei Fahrzeugsitzen und Kraftfahrzeug mit solch einer Mittelkonsole sowie Verfahren zum Drehen eines Fahrzeugsitzes mit solch einer Mittelkonsole |
DE102018222852A1 (de) * | 2018-12-21 | 2020-06-25 | Brose Fahrzeugteile SE & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg | Kraftfahrzeugbaugruppe mit einer Mittelkomponente |
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