JP2014008795A - アームレスト構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数が少なくて簡単な機構からなるアームレスト構造を提供する。
【解決手段】アームレスト構造1は、バス2の運転席3の側方に設けられて収容空間4bを有するコンソール4と、コンソール4の上面4a上に設けられ、収容空間4bを閉塞する蓋としての機能を有するアームレスト5と、アームレスト5をコンソール4に対して摺動可能及び傾動可能に連結し、アームレスト5を摺動又は傾動させて収容空間4bを開くことを許容するヒンジ一体型レール6とを備えている。ヒンジ一体型レール6は、コンソール4に固定される第1平板11aと、第1平板11aとピン12により結合される第2平板11bと、第2平板11bの両側から一体に延出した一対のレール部材20、20とを有している。また、アームレスト5は、レール部材20と摺動可能に係合する係合部30を有している。
【選択図】図2
【解決手段】アームレスト構造1は、バス2の運転席3の側方に設けられて収容空間4bを有するコンソール4と、コンソール4の上面4a上に設けられ、収容空間4bを閉塞する蓋としての機能を有するアームレスト5と、アームレスト5をコンソール4に対して摺動可能及び傾動可能に連結し、アームレスト5を摺動又は傾動させて収容空間4bを開くことを許容するヒンジ一体型レール6とを備えている。ヒンジ一体型レール6は、コンソール4に固定される第1平板11aと、第1平板11aとピン12により結合される第2平板11bと、第2平板11bの両側から一体に延出した一対のレール部材20、20とを有している。また、アームレスト5は、レール部材20と摺動可能に係合する係合部30を有している。
【選択図】図2
Description
本発明は、バス、トラック、乗用車等の車両の座席側方に設けられたアームレスト構造に関する。
従来より、車両の座席の側方に設けられたコンソールの上面にアームレストが配置されている。例えば、特許文献1には、座席の側方に設けられたコンソールと、当該コンソールの上面に開口した収容空間を覆って当該開口を開閉可能なアームレストとを備えたアームレスト構造が開示されている。
コンソールは、略直方体の形状を有しており、当該コンソールの長手方向が座席の前後方向と一致している。
また、アームレストは、外周部がコンソールの開口の周縁部に当接されて当該開口を開閉可能な蓋と、当該蓋と開口の周縁部との間に介在して回転軸の軸方向がコンソールの幅方向と一致するヒンジと、蓋と対向する面が開口された中空のカバー部と、当該カバー部内に配置された4本のアームと、を有している。
各アームの両端は、カバー部及び蓋にそれぞれ固定された取付けフランジに回動可能に連結されており、蓋に固定された取付けフランジ部分を中心にアームがコンソールの長手方向へ回動することにより、アームレストを座席の前後方向へ移動させることができる。
また、カバー部及び蓋の前端部を上方へ持ち上げながらヒンジの回転軸を中心としてアームレストを傾動させれば、コンソールの収容空間が開放されて、収容空間内の収容物を出し入れすることができる。
コンソールは、略直方体の形状を有しており、当該コンソールの長手方向が座席の前後方向と一致している。
また、アームレストは、外周部がコンソールの開口の周縁部に当接されて当該開口を開閉可能な蓋と、当該蓋と開口の周縁部との間に介在して回転軸の軸方向がコンソールの幅方向と一致するヒンジと、蓋と対向する面が開口された中空のカバー部と、当該カバー部内に配置された4本のアームと、を有している。
各アームの両端は、カバー部及び蓋にそれぞれ固定された取付けフランジに回動可能に連結されており、蓋に固定された取付けフランジ部分を中心にアームがコンソールの長手方向へ回動することにより、アームレストを座席の前後方向へ移動させることができる。
また、カバー部及び蓋の前端部を上方へ持ち上げながらヒンジの回転軸を中心としてアームレストを傾動させれば、コンソールの収容空間が開放されて、収容空間内の収容物を出し入れすることができる。
しかしながら、特許文献1に記載のアームレストでは、カバー部を座席の前後方向へ移動させたり、カバー部及び蓋を傾動させたりするために、複数のアーム及び取付けフランジ、並びにヒンジが必要となり、部品点数が多くなる。そして、部品点数が多くなると、部品代のコストが増加するとともに、組立工程数が増加するという問題点があった。
そこで本発明は、上述したような従来技術の状況の下になされた発明であって、部品点数が少なくて簡単な機構からなるアームレスト構造を提供することを目的としている。
本発明は、上述したような従来技術における課題を解決するために発明されたものであって、本発明のアームレスト構造は、車両の座席の側方に設けられ、上面及び該上面に開口した収容空間を有するコンソールと、
前記コンソールの上面上に設けられ、前記収容空間を閉塞する蓋としての機能を有する箱形状のアームレストと、
前記アームレストを前記コンソールに摺動可能及び傾動可能に連結し、前記アームレストを摺動又は傾動させて前記収容空間の開閉を許容するヒンジ一体型レールとを備え、
前記ヒンジ一体型レールは、前記コンソールに固定される第1平板と、前記第1平板とピン結合される第2平板と、前記第2平板の両側から一体に延出し、前記アームレストの両側壁に沿って延びる一対のレール部材とを有し、
前記アームレストは、前記側壁に設けられ、前記レール部材と摺動可能に係合する係合部を有することを特徴とする。
前記コンソールの上面上に設けられ、前記収容空間を閉塞する蓋としての機能を有する箱形状のアームレストと、
前記アームレストを前記コンソールに摺動可能及び傾動可能に連結し、前記アームレストを摺動又は傾動させて前記収容空間の開閉を許容するヒンジ一体型レールとを備え、
前記ヒンジ一体型レールは、前記コンソールに固定される第1平板と、前記第1平板とピン結合される第2平板と、前記第2平板の両側から一体に延出し、前記アームレストの両側壁に沿って延びる一対のレール部材とを有し、
前記アームレストは、前記側壁に設けられ、前記レール部材と摺動可能に係合する係合部を有することを特徴とする。
上記アームレスト構造によれば、ヒンジ一体型レールと、当該ヒンジ一体型レールに係合するアームレストとを備えているため、アームレストをレール部材に沿って摺動させたり、ピンを中心として傾動させたりすることができる。これにより、コンソールに形成された収容空間を開閉することができる。
また、ヒンジ一体型レールは、第1平板、第2平板及びレール部材からなる簡単な機構であり、例えば特許文献1で示したアームレストのように複雑な機構ではないため、従来のアームレストよりも部品点数を低減するとともに組み立て工程数を低減することができる。これにより、材料コスト及び製作コストを低減することができる。
さらに、アームレストを摺動又は傾動させることで、収容空間を開閉できるため、収容空間内の収容物の出し入れが容易となり、アームレストの使用快適性を向上させることができる。
また、ヒンジ一体型レールは、第1平板、第2平板及びレール部材からなる簡単な機構であり、例えば特許文献1で示したアームレストのように複雑な機構ではないため、従来のアームレストよりも部品点数を低減するとともに組み立て工程数を低減することができる。これにより、材料コスト及び製作コストを低減することができる。
さらに、アームレストを摺動又は傾動させることで、収容空間を開閉できるため、収容空間内の収容物の出し入れが容易となり、アームレストの使用快適性を向上させることができる。
また、前記アームレストは、前記収容空間を閉塞しているときに前記コンソールの上面に対向する面が開口した中空の箱形状を有し、
前記各レール部材は前記側壁の内面に沿って延び、
前記係合部は、
前記側壁の下端縁から前記アームレストの幅方向内側に向けて突出し、前記レール部材に下方から当接する下側突起と、
前記側壁の内面から前記アームレストの幅方向内側に向けて突出し、前記レール部材に上方から当接する少なくとも1つの上側突起と、を有していてもよい。
前記各レール部材は前記側壁の内面に沿って延び、
前記係合部は、
前記側壁の下端縁から前記アームレストの幅方向内側に向けて突出し、前記レール部材に下方から当接する下側突起と、
前記側壁の内面から前記アームレストの幅方向内側に向けて突出し、前記レール部材に上方から当接する少なくとも1つの上側突起と、を有していてもよい。
このように、下側突起がレール部材に下方から当接し、上側突起がレール部材に上方から当接しているため、アームレストを持ち上げると、レール部材が下側突起に支持されてアームレストとともに、レール部材を持ち上げることができる。その後、アームレストを降ろすと、レール部材が下側突起に支持されつつ、上側突起に押されてアームレストとともに、レール部材を降ろすことができる。これにより、アームレストを持ち上げると、ヒンジ一体型レールのピンを中心として、レール部材を係合させた状態のままでアームレストを傾動させることができる。
また、前記レール部材は帯状をなし、
前記レール部材の幅方向は前記アームレストの幅方向に一致し、
前記係合部は、前記下側突起又は前記上側突起と一体に設けられ、前記側壁の内面と協働して前記アームレストの幅方向にて前記レール部材を挟む幅方向規制用突起を更に有していてもよい。
前記レール部材の幅方向は前記アームレストの幅方向に一致し、
前記係合部は、前記下側突起又は前記上側突起と一体に設けられ、前記側壁の内面と協働して前記アームレストの幅方向にて前記レール部材を挟む幅方向規制用突起を更に有していてもよい。
このように、係合部は、アームレストの側壁の内面と協働してアームレストの幅方向にてレール部材を挟む幅方向規制用突起を有しているため、アームレストはレール部材から外れることなく、このレール部材に沿って摺動することができる。
本発明によれば、部品点数が少なくて簡単な機構からなるアームレスト構造を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。ただし、本発明の範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限り、本発明の範囲をそれにのみ限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。なお、以下の実施形態では、バスの運転席側方のアームレストに適用した場合について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の車室内の一部を示す平面図である。また、図2は、アームレストを閉じた状態を示す図である。
図1及び図2に示すように、アームレスト構造1は、車両(以下、バス2という)の運転席3の側方に設けられたコンソール4と、当該コンソール4の上面4a上に載置されるアームレスト5と、当該アームレスト5とコンソール4を接続するヒンジ一体型レール6と、を備えている。
コンソール4は略直方体形状を有しており、コンソール4の長手方向がバス2の前後方向と一致するように配置されている。
また、コンソール4は、上面4aに開口した収容空間4bを有している。アームレスト5は、この収容空間4bを覆うように配置されている。このため、収容空間4bを閉塞する蓋としての機能を有している。即ち、アームレスト5で収容空間4bを閉塞した状態では、収容空間4b内の収容物を出し入れすることはできない。
アームレスト5が収容空間4bを閉塞しているときのアームレスト5の位置(図2参照)を本明細書ではアームレスト5の全閉位置という。
図1及び図2に示すように、アームレスト構造1は、車両(以下、バス2という)の運転席3の側方に設けられたコンソール4と、当該コンソール4の上面4a上に載置されるアームレスト5と、当該アームレスト5とコンソール4を接続するヒンジ一体型レール6と、を備えている。
コンソール4は略直方体形状を有しており、コンソール4の長手方向がバス2の前後方向と一致するように配置されている。
また、コンソール4は、上面4aに開口した収容空間4bを有している。アームレスト5は、この収容空間4bを覆うように配置されている。このため、収容空間4bを閉塞する蓋としての機能を有している。即ち、アームレスト5で収容空間4bを閉塞した状態では、収容空間4b内の収容物を出し入れすることはできない。
アームレスト5が収容空間4bを閉塞しているときのアームレスト5の位置(図2参照)を本明細書ではアームレスト5の全閉位置という。
アームレスト5は、コンソール4の上面4aに突出する突出部4cにヒンジ一体型レール6を介して接続されている。
図3は、アームレスト5をコンソール4の長手方向へ摺動させて収容空間4bを開放した状態を示す図である。
図3に示すように、アームレスト5は、コンソール4の長手方向、即ちバス2の前後方向(以下、単に前後方向という)にコンソール4の上面4aに沿って摺動可能である。本図は、アームレスト5を最も前方に摺動させた状態を示しており、この位置を本明細書ではアームレスト5の摺動全開位置という。即ち、本発明によれば、アームレスト5を全閉位置と摺動全開位置との間で摺動させることができる。全閉位置からアームレスト5を前方へ摺動させることにより、コンソール4の収容空間4bを開放して、収容空間4b内の収容物を出し入れすることができる。
図3に示すように、アームレスト5は、コンソール4の長手方向、即ちバス2の前後方向(以下、単に前後方向という)にコンソール4の上面4aに沿って摺動可能である。本図は、アームレスト5を最も前方に摺動させた状態を示しており、この位置を本明細書ではアームレスト5の摺動全開位置という。即ち、本発明によれば、アームレスト5を全閉位置と摺動全開位置との間で摺動させることができる。全閉位置からアームレスト5を前方へ摺動させることにより、コンソール4の収容空間4bを開放して、収容空間4b内の収容物を出し入れすることができる。
図4は、アームレスト5を傾動させて収容空間4bを開放した状態を示す図である。
図4に示すように、アームレスト5は、コンソール4の上面4aに対向する面が開口した中空の箱形状を有している。
また、アームレスト5は、コンソール4に対して傾動可能に設けられている。アームレスト5の前端部5aを持ち上げてアームレスト5を傾動させることにより、コンソール4の収容空間4bを開放して、収容空間4b内の収容物を出し入れすることができる。
なお、アームレスト5が持ち上げられて最も傾動し、収容空間4bを開放しているときのアームレスト5の位置を本明細書ではアームレスト5の傾動全開位置という。
図4に示すように、アームレスト5は、コンソール4の上面4aに対向する面が開口した中空の箱形状を有している。
また、アームレスト5は、コンソール4に対して傾動可能に設けられている。アームレスト5の前端部5aを持ち上げてアームレスト5を傾動させることにより、コンソール4の収容空間4bを開放して、収容空間4b内の収容物を出し入れすることができる。
なお、アームレスト5が持ち上げられて最も傾動し、収容空間4bを開放しているときのアームレスト5の位置を本明細書ではアームレスト5の傾動全開位置という。
アームレスト5の摺動及び傾動、即ち全閉位置と摺動全開位置又は傾動全開位置との間でのアームレスト5の移動は、上記ヒンジ一体型レール6を用いることにより実現する。次に、ヒンジ一体型レール6について図5を用いて説明する。
図5は、ヒンジ一体型レール6の斜視図である。
図5に示すように、ヒンジ一体型レール6は、ヒンジ部材10と、一対のレール部材20とから構成されている。
ヒンジ部材10は、コンソール4の突出部4cに固定される第1平板11aと、当該第1平板11aとピン12により回動自在に結合される第2平板11bとを有している。
図5に示すように、ヒンジ一体型レール6は、ヒンジ部材10と、一対のレール部材20とから構成されている。
ヒンジ部材10は、コンソール4の突出部4cに固定される第1平板11aと、当該第1平板11aとピン12により回動自在に結合される第2平板11bとを有している。
一対のレール部材20は、第2平板11bの両側からそれぞれ一体に延出し、アームレスト5の両側壁に沿って延びている。
また、一対のレール部材20は、コンソール4の幅方向(以下、単に幅方向という)に所定の間隔で配置されている。所定の間隔は、コンソール4の収容空間4bの幅よりも大きく、且つアームレスト5の幅よりもやや小さくなるように設定される。
また、一対のレール部材20は、コンソール4の幅方向(以下、単に幅方向という)に所定の間隔で配置されている。所定の間隔は、コンソール4の収容空間4bの幅よりも大きく、且つアームレスト5の幅よりもやや小さくなるように設定される。
各レール部材20は、帯状のレール21と、当該レール21の下面から下方へ向かって延設された長手方向規制用突起22とを有している。この長手方向規制用突起22は、各レール21の前端部で、且つ、幅方向内側の端部に設けられている。
これらのレール部材20がアームレスト5に係合することで、アームレスト5を摺動及び傾動可能としている。以下でレール部材20とアームレスト5の係合状態について図6〜図10を用いて説明する。まず、アームレスト5の構造について説明し、次に、アームレスト5にレール部材20を係合させた状態について説明する。
図6は、図4のa部を拡大した斜視図である。また、図7は、図2のA−A矢視図である。そして、図8〜図10は、それぞれ図7のB−B矢視図、C−C矢視図、D−D矢視図である。さらに、図11は、アームレスト5の移動が規制された状態を示す斜視図である。
図6から図11に示すように、アームレスト5は中空の箱形状を有しており、幅方向両側に配置された一対の側壁8a、8aと、前後方向両側に配置された一対の端壁8b、8bと、各側壁8a及び各端壁8bの上端に当接する天井壁8cとから構成されている。
図6から図11に示すように、アームレスト5は中空の箱形状を有しており、幅方向両側に配置された一対の側壁8a、8aと、前後方向両側に配置された一対の端壁8b、8bと、各側壁8a及び各端壁8bの上端に当接する天井壁8cとから構成されている。
そして、アームレスト5は、各レール部材20と摺動可能に係合する係合部30を各側壁8aに有している。
係合部30は、各側壁8aの内周下縁部に設けられ、幅方向内側へ向かって突出する複数の下側突起31a、31bを有している。
係合部30は、各側壁8aの内周下縁部に設けられ、幅方向内側へ向かって突出する複数の下側突起31a、31bを有している。
下側突起31a、31bは、磁性材料により形成された板状部材であり、側壁8aの下縁に沿って略水平に配置されるとともに、内周下縁部にボルト等により固定されている。これにより、下側突起31a、31bは、レール部材20に下方から当接することができる。
また、下側突起31aと下側突起31bは、前後方向に所定の間隔で配置されている。後方側に配置された下側突起31bの幅方向内側へ突出する長さは、前方側に配置された下側突起31aの幅方向内側へ突出する長さよりも、大きく形成されている(図6及び図8参照)。
また、係合部30は、下側突起31a、31bよりも上方の側壁8aの内周に設けられ、且つ幅方向内側へ向かって突出する複数の上側突起32a、32bを有している。
上側突起32a、32bは、板状部材を略鉛直に配置して、側壁8aの内周にボルト等により固定されている。上側突起32aと上側突起32bは、前後方向に所定の間隔で配置されている。
また、上側突起32a、32bは、下側突起31a、31bよりも予め設定された所定の隙間を設けた位置に配置される。所定の隙間は、レール部材20のレール21の厚さよりも僅かに大きく設定される。これにより、各上側突起32a、32bは、レール部材20に上方から当接することができる。
また、レール部材20のレール21が、下側突起31a、31bと上側突起32a、32bとの間に挿通されているため、アームレスト5を持ち上げると、レール21が下側突起31a、31bに支持されて、アームレスト5とともにレール部材20を持ち上げることができる。その後、アームレスト5を降ろすと、レール21が下側突起31a、31bに支持されつつ、上側突起32a、32bに押されてアームレスト5とともに、レール部材20を降ろすことができる。これにより、アームレスト5の前端部5aを持ち上げると、ヒンジ部材10のピン12を中心として、レール部材20を係合させた状態のままでアームレスト5を傾動させることができる。
さらに、係合部30は、各上側突起32a、32bの下端部から下方へ延設され、側壁8aの内面と協働してアームレスト5の幅方向にてレール21を挟む幅方向規制用突起33を更に有している(図6、図9及び図10参照)。幅方向規制用突起33は、各上側突起32a、32bの幅方向内側の端部に設けられている。
レール21は、側壁8aと幅方向規制用突起33との間に挿通されているため、レール21の幅方向の移動が規制されている。したがって、アームレスト5が摺動する際に、アームレスト5がレール21から外れることを防止することができる。
また、アームレスト5が、全閉位置から摺動全開位置へ向かってレール部材20に沿って摺動する際に、図9に示すように、レール21の長手方向規制用突起22は下側突起31aの側方を通過する。しかしながら、図10及び図11に示すように、レール21の長手方向規制用突起22は下側突起31bに当接して、アームレスト5の前方への移動が規制される。即ち、アームレスト5は摺動全開位置に到達したこととなる。
なお、本実施形態では、各上側突起32a、32bの下端部から幅方向規制用突起33を延設した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、各上側突起32a、32bの幅方向外側の下端部を切り欠いて凹部を設けることにより幅方向規制用突起33を形成してもよい。
そして、アームレスト5が摺動全開位置から全閉位置へ向かってレール部材20に沿って摺動する際に、図7及び図8に示すように、アームレスト5の後方側の端壁8bがヒンジ部材10に当接することにより、アームレスト5の後方への移動が規制される。即ち、アームレスト5は、全閉位置に到達したこととなる。
また、レール部材20は、各レール21の上面に、上方に向かって延設された半球状の滑り止め用突起23、24を有している。
滑り止め用突起23は、アームレスト5が全閉位置に存在しているときに、上側突起32aよりも前方で且つこの上側突起32aに当接する位置に配置されている。
滑り止め用突起23は、アームレスト5が全閉位置に存在している状態で、例えば、ブレーキを掛けたときに、アームレスト5が前方へ移動しようとしても、滑り止め用突起23が上側突起32aに対して負荷を付与するため、運転者の意図しないアームレスト5の移動を防止できる。
なお、アームレスト5を全閉位置から前方へ向かって摺動させる際は、まず、人がアームレスト5を持ち上げて上側突起32aを滑り止め用突起23よりも前方へ移動させることで、容易に摺動させることができる。
滑り止め用突起23は、アームレスト5が全閉位置に存在しているときに、上側突起32aよりも前方で且つこの上側突起32aに当接する位置に配置されている。
滑り止め用突起23は、アームレスト5が全閉位置に存在している状態で、例えば、ブレーキを掛けたときに、アームレスト5が前方へ移動しようとしても、滑り止め用突起23が上側突起32aに対して負荷を付与するため、運転者の意図しないアームレスト5の移動を防止できる。
なお、アームレスト5を全閉位置から前方へ向かって摺動させる際は、まず、人がアームレスト5を持ち上げて上側突起32aを滑り止め用突起23よりも前方へ移動させることで、容易に摺動させることができる。
また、滑り止め用突起24は、アームレスト5が摺動全開位置に存在しているときに、上側突起32bよりも後方で且つこの上側突起32bに当接する位置に配置されている。
滑り止め用突起24は、アームレスト5が摺動全開位置に存在している状態で、例えば、加速したときに、アームレスト5が後方へ移動しようとしても、滑り止め用突起24が上側突起32bに対して負荷を付与するため、運転者の意図しないアームレスト5の移動を防止できる。
なお、アームレスト5を摺動全開位置から後方へ向かって摺動させる際は、まず、人がアームレスト5を持ち上げて上側突起32bを滑り止め用突起24よりも後方へ移動させることで、容易に摺動させることができる。
滑り止め用突起24は、アームレスト5が摺動全開位置に存在している状態で、例えば、加速したときに、アームレスト5が後方へ移動しようとしても、滑り止め用突起24が上側突起32bに対して負荷を付与するため、運転者の意図しないアームレスト5の移動を防止できる。
なお、アームレスト5を摺動全開位置から後方へ向かって摺動させる際は、まず、人がアームレスト5を持ち上げて上側突起32bを滑り止め用突起24よりも後方へ移動させることで、容易に摺動させることができる。
また、アームレスト5が全閉位置に存在しているときに、各下側突起31a、31bと対向する位置のコンソール4の上面4aに磁石9がそれぞれ設置されている。
各磁石9の磁気的吸引力により、磁性材料の下側突起31a、31bを吸引することができる。したがって、運転者が意図しないときに、アームレスト5がレール部材20に沿って全閉位置から前方へ向かって移動したり、アームレスト5がピン12を中心に傾動したりすることを防止できる。
なお、磁石9の磁気的吸引力は、人の力に比べて弱いので、アームレスト5を摺動させたり、傾動させたりする際には、人の力で容易に解除することができる。
各磁石9の磁気的吸引力により、磁性材料の下側突起31a、31bを吸引することができる。したがって、運転者が意図しないときに、アームレスト5がレール部材20に沿って全閉位置から前方へ向かって移動したり、アームレスト5がピン12を中心に傾動したりすることを防止できる。
なお、磁石9の磁気的吸引力は、人の力に比べて弱いので、アームレスト5を摺動させたり、傾動させたりする際には、人の力で容易に解除することができる。
上述したように、本実施形態に係るアームレスト構造1によれば、ヒンジ一体型レール6と、当該ヒンジ一体型レール6に係合するアームレスト5とを備えているため、アームレスト5を傾動させたり、摺動させたりすることができる。これにより、コンソール4の上面4aに形成された収容空間4bの開口を開閉することができる。
また、ヒンジ一体型レール6は、第1平板11a、第2平板11b及びレール部材20からなる簡単な機構であり、例えば特許文献1に記載されているアームレストのように複雑な機構ではないため、従来のアームレストよりも部品点数を低減するとともに組み立て工程数を低減することができる。これにより、材料コスト及び製作コストを低減することができる。
また、ヒンジ一体型レール6は、第1平板11a、第2平板11b及びレール部材20からなる簡単な機構であり、例えば特許文献1に記載されているアームレストのように複雑な機構ではないため、従来のアームレストよりも部品点数を低減するとともに組み立て工程数を低減することができる。これにより、材料コスト及び製作コストを低減することができる。
また、レール部材20のレール21が、下側突起31a、31bと上側突起32a、32bとの間に挿通されているため、レール部材20をアームレスト5に係合させた状態のままでアームレスト5を傾動させることができる。
さらに、アームレスト5は、レール21の幅方向両側にそれぞれ側壁8aと幅方向規制用突起33を有している。このため、アームレスト5は、レール21から外れることなく、このレール21に沿って摺動することができる。
そして、レール21には長手方向規制用突起22が設けられているため、アームレスト5がレール21から外れることなく、アームレスト5を摺動全開位置にて停止させることができる。
また、アームレスト5を傾動させたり、摺動させたりすることで、コンソール4に形成された収容空間4bを開閉可能とすることができるため、収容空間4b内の収容物の出し入れが容易となり、アームレスト5の使用快適性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、上側突起32a、32bに幅方向規制用突起33を設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、下側突起31a、31bの上面の幅方向内側の端部に設けてもよい。要は、上側突起32a、32b又は下側突起31a、31bの何れかに、側壁8aの内面と協働してアームレスト5の幅方向にてレール21を挟む位置に幅方向規制用突起33が設けられていればよい。
また、本実施形態では、長手方向規制用突起22をレール21の下面から下方へ向かって延設した場合について説明したが、これに限定されるものでは無く、長手方向規制用突起22をレール21の上面から上方へ向かって延設してもよい。係る場合に、アームレスト5が全閉位置から摺動全開位置へ向かってレール部材20に沿って摺動すると、長手方向規制用突起22は、下側突起31aの側方を通過するが、上側突起32bに当接し、アームレスト5の前方への移動が規制されることとしてもよい。
そして、本実施形態では、アームレスト5に物を収納する収納部を設けていないが、これに限定されるものではなく、図12に示すように、アームレスト5の上面に凹部を設けて収納部35としてもよい。係る場合に、収納部35内に物を収納した状態でも、アームレスト5をレール部材20に沿って摺動させることで、コンソール4内の収容空間4b内の物を出し入れすることができる。
また、本実施形態では、コンソール4に突出部4cを設け、当該突出部4cにヒンジ部材10の第1平板11aを固定する場合について説明したが、突出部4cを設けなくてもよい。例えば、図13に示すように、第3平板11c及びピン12からなるヒンジ部40と、レール部材20とを備えたヒンジ一体型レール46を用いて、当該第3平板11cをコンソール4の上面4aに固定してもよい。即ち、コンソール4に突出部4cが無い場合にでも本発明のアームレスト構造1を適用することができる。
さらに、本実施形態では、バス2の運転席3側方のアームレスト5に適用した場合について説明したが、バス2に限定されるものではなく、トラックや普通乗用車等にも適用可能である。また、運転席3の側方のアームレスト5に限定されるものではなく、バス2の客席50(図1参照)のアームレスト51や普通乗用車の後部座席のアームレスト等にも適用可能である。
本発明は、バス、トラック、乗用車等の車両の座席側方に設けられたアームレストに適用可能である。
1 アームレスト構造
2 バス
3 運転席
4 コンソール
4a 上面
4b 収容空間
4c 突出部
5 アームレスト
5a 前端部
6 ヒンジ一体型レール
8a 側壁
8b 端壁
8c 天井壁
9 磁石
10 ヒンジ部材
11a 第1平板
11b 第2平板
11c 第3平板
12 ピン
20 レール部材
21 レール
22 長手方向規制用突起
23 滑り止め用突起
24 滑り止め用突起
30 係合部
31a 下側突起
31b 下側突起
32a 上側突起
32b 上側突起
33 幅方向規制用突起
35 収納部
40 ヒンジ部
46 ヒンジ一体型レール
50 客席
51 アームレスト
2 バス
3 運転席
4 コンソール
4a 上面
4b 収容空間
4c 突出部
5 アームレスト
5a 前端部
6 ヒンジ一体型レール
8a 側壁
8b 端壁
8c 天井壁
9 磁石
10 ヒンジ部材
11a 第1平板
11b 第2平板
11c 第3平板
12 ピン
20 レール部材
21 レール
22 長手方向規制用突起
23 滑り止め用突起
24 滑り止め用突起
30 係合部
31a 下側突起
31b 下側突起
32a 上側突起
32b 上側突起
33 幅方向規制用突起
35 収納部
40 ヒンジ部
46 ヒンジ一体型レール
50 客席
51 アームレスト
Claims (3)
- 車両の座席の側方に設けられ、上面及び該上面に開口した収容空間を有するコンソールと、
前記コンソールの上面上に設けられ、前記収容空間を閉塞する蓋としての機能を有する箱形状のアームレストと、
前記アームレストを前記コンソールに摺動可能及び傾動可能に連結し、前記アームレストを摺動又は傾動させて前記収容空間の開閉を許容するヒンジ一体型レールとを備え、
前記ヒンジ一体型レールは、前記コンソールに固定される第1平板と、前記第1平板とピン結合される第2平板と、前記第2平板の両側から一体に延出し、前記アームレストの両側壁に沿って延びる一対のレール部材とを有し、
前記アームレストは、前記側壁に設けられ、前記レール部材と摺動可能に係合する係合部を有することを特徴とするアームレスト構造。 - 前記アームレストは、前記収容空間を閉塞しているときに前記コンソールの上面に対向する面が開口した中空の箱形状を有し、
前記各レール部材は前記側壁の内面に沿って延び、
前記係合部は、
前記側壁の下端縁から前記アームレストの幅方向内側に向けて突出し、前記レール部材に下方から当接する下側突起と、
前記側壁の内面から前記アームレストの幅方向内側に向けて突出し、前記レール部材に上方から当接する少なくとも1つの上側突起と、を有することを特徴とする請求項1に記載のアームレスト構造。 - 前記レール部材は帯状をなし、
前記レール部材の幅方向は前記アームレストの幅方向に一致し、
前記係合部は、前記下側突起又は前記上側突起と一体に設けられ、前記側壁の内面と協働して前記アームレストの幅方向にて前記レール部材を挟む幅方向規制用突起を更に有することを特徴とする請求項2に記載のアームレスト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012144438A JP2014008795A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | アームレスト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012144438A JP2014008795A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | アームレスト構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014008795A true JP2014008795A (ja) | 2014-01-20 |
Family
ID=50105869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012144438A Pending JP2014008795A (ja) | 2012-06-27 | 2012-06-27 | アームレスト構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014008795A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015174654A (ja) * | 2014-03-14 | 2015-10-05 | 本田技研工業株式会社 | 摺動及び枢動肘掛アセンブリを備える車両用コンソール |
KR101704295B1 (ko) * | 2015-11-30 | 2017-02-07 | 현대자동차주식회사 | 차량의 무선 충전용 핸드폰 거치대 |
US9637059B2 (en) | 2015-01-19 | 2017-05-02 | Ford Global Technologies, Llc | Integrated sliding armrest and hinge assembly subsystem for a console assembly |
TWI703945B (zh) * | 2019-08-16 | 2020-09-11 | 小寶股份有限公司 | 具有收納功能的扶手及沙發 |
WO2022161411A1 (zh) * | 2021-01-27 | 2022-08-04 | 爱驰汽车有限公司 | 具有无线充电功能的滑动扶手及其汽车 |
-
2012
- 2012-06-27 JP JP2012144438A patent/JP2014008795A/ja active Pending
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