JP7025623B2 - シートフレーム - Google Patents
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上記のシートフレームによれば、サイド部と中央連結部の間を連結する側部連結部を設けたことで、乗員の臀部を支持する中央連結部に掛かる荷重を分散させることができる。これにより、中央連結部の沈み込みを抑制し、乗員の臀部を安定的に支持することができる。そのため、上記のシートフレームによれば、乗り心地を向上できる。
また、側部連結部を必要部分に設けることで、シートフレームを軽量化できる。
また、こうすることで、側部連結部が中央連結部及びサイド部のそれぞれに複数箇所で取り付けられるため、側部連結部を中央連結部及びサイド部に対して強固に取り付けできる。
また、こうすることで、側部連結部を中央連結部及びサイド部に取り付ける際の作業性を向上できる。
こうすることで、側部連結部と、上下動する部材との干渉を抑制できる。これにより、側部連結部周辺の空間利用効率を向上させ、シートフレームを小型化できる。
こうすることで、乗員の臀部を支持する中央連結部の沈み込みを効果的に抑制することができる。これにより、乗り心地を向上させることができる。
こうすることで、シートフレームを軽量化できる。
こうすることで、側部連結部の下方に、スライド機構のハンドルを側部連結部と干渉することなく配置できる。
こうすることで、側部連結部の下方に、スライド機構の支点部材を側部連結部と干渉することなく配置できる。
こうすることで、サイド部と中央連結部とを接続する棒状部材により、中央連結部に掛かる荷重を分散させることができる。このため、中央連結部の沈み込みを抑制し、シートの乗り心地を向上できる。
また、上記の棒状部材を備えることで、乗員の尻ずれを抑制することができる。
こうすることで、乗員からの荷重が入りやすい中央連結部の後側に掛かる荷重を効果的に分散できる。
また、本発明の一側面によれば、乗員の臀部を支持する中央連結部の沈み込みを効果的に抑制することができる。
また、本発明の一側面によれば、シートフレームを軽量化できる。
また、本発明の一側面によれば、側部連結部を中央連結部及びサイド部に対して強固に取り付けできる。
また、本発明の一側面によれば、側部連結部を中央連結部及びサイド部に取り付ける際の作業性を向上できる。
また、本発明の一側面によれば、側部連結部周辺の空間利用効率を向上させ、シートフレームを小型化できる。
また、本発明の一側面によれば、側部連結部の下方に、スライド機構のハンドルを側部連結部と干渉することなく配置できる。
また、本発明の一側面によれば、側部連結部の下方に、スライド機構の支点部材を側部連結部と干渉することなく配置できる。
また、本発明の一側面によれば、サイド部と中央連結部とを接続する棒状部材により、中央連結部に掛かる荷重を分散させることができる。
また、本発明の一側面によれば、乗員からの荷重が入りやすい中央連結部の後側に掛かる荷重を効果的に分散できる。
また、以下において、前後、左右、上下の各方向は、車両用シートSの着座者から見た各方向と一致することとする。
シートバックS1は、乗員の背部を支持する背もたれ部を構成する。
シートクッションS2は、乗員の臀部や大腿部を支持する着座部を構成する。
そして、シートクッションS2の下部には、車両用シートSを前後にスライドさせるスライド機構60が設けられている。
シートバックフレーム1は、シートバックS1の骨格部分をなし、シートクッションフレーム2は、シートクッションS2の骨格部分をなす。
また、連結フレーム11は、シートバックメインフレーム10の下部と、シートクッションフレーム2とを連結する連結部材である。
そして、前方延出部25Aとパイプフレーム24が接合され、上方延出部25Bと連結フレーム11が接合される。
なお、前方延出部25Aの前端部には、シート外側に向けて開口したU字部が形成され、U字部がパイプフレーム24の端部24Cの下部と係合するように配される。なお、板フレーム25のU字部には貫通孔が形成されており、この貫通孔の部分においてパイプフレーム24との溶接が行われる。
中央連結部30は、前側連結部22との連結部と、後側連結部23との連結部との間の中央部に、乗員の臀部を支持する臀部支持部30Aを有する。ここで、臀部支持部30Aは、前側連結部22との連結部と、後側連結部23との連結部よりも下がった位置にある。
このように中央連結部30の上面に棒状部材26を取り付けたことにより、中央連結部30の上に載置されるクッション材の前後移動を抑制することができる。
また、図4に示されるように、側部連結部40は、棒状部材26よりも後方に設けられる。
また、本明細書中において「ヒップポイント」とは、アメリカSAE規格J-826(伊藤精機株式会社製SAE-3DM型)による3次元マネキンの胴部と大腿部とを結ぶ回転中心点をいうものである。さらに、「坐骨結節」とは、乗員の骨盤の最も下方に位置する部分である。
換言すれば、ヒップポイントHPは、上記の3次元マネキン(例えばAM50の人体ダミー)のトルソーラインL1とサイラインL2との交点(回転中心点)である。ここで、トルソーラインL1は、3次元マネキンの胴体部の位置を示すラインであり、サイラインL2は3次元マネキンの大腿部の位置を示すラインである。
また、側部連結部40のシート外側の端部に形成される第2連結部42は、溶接部50A及び溶接部50Bによりサイド部21と接合される。
なお、前方に配される第2連結部42は、パイプフレーム24の側部24Aと溶接部50Aにより接合される。ここで、前方に配される第2連結部42と接合されるパイプフレーム24の側部24Aは、潰し加工が施されていない箇所である。
そして、後方に配される第2連結部42は、板フレーム25の前方延出部25Aの端部及びパイプフレーム24の端部24Cと、溶接部50Bにより接合される。ここで、後方に配される第2連結部42と接合されるパイプフレーム24の端部24Cは、潰し加工が施されている箇所である。
なお、側部連結部40を溶接により取り付ける際に、貫通孔40A及び貫通孔40Bに対しては治具が嵌め込まれ、これにより側部連結部40を取り付ける際の位置合わせの精度を向上させることができる。
更に、側部連結部40において、前方の第2連結部42と切り欠き部44の間には、下面を上方に凹ませた凹部43(上側に突出したお椀状の部分)が形成される。
この切り欠き部44及び凹部43は、側部連結部40の下方に設けられたハンドル61との干渉を回避するための構成である。
以下では、図6、図7、図8A及び図8Bを参照しながら、ハンドル61と側部連結部40との配置関係について説明する。
なお、図6及び図7は、シートフレームFにおいて側部連結部40を取り外した状態を示している。
図8Aに示されるように、ハンドル61を操作しない状態においては、ハンドル61の端部61Aが上がっているため、切り欠き部44を形成したことにより、側部連結部40とハンドル61との干渉を防止できる。
支点部材64の規制部64Bが凹部43の下面に対向して配置されていることで、支点部材64と側部連結部40との干渉を防止することができる。
また、中央連結部30を中央連結部30のうち中央部の臀部支持部30Aの側部にのみ設けることで、シートフレームFを軽量化できる。
図10には、シートクッションメインフレーム20Aの変形例を示した。図10に示す変形例に係るシートクッションメインフレーム20Aは、パイプフレーム24、左右の板フレーム25、後側連結部23、中央連結部31及び左右の側部連結部45を備える。
板フレーム25は、パイプフレーム24のうち、シートクッションメインフレーム20Aの両サイドを構成する側部24Aと接合する。そして、板フレーム25と側部24Aによりサイド部21が構成される。
そして、中央連結部31は、後側連結部23Aの中間部23Bと、パイプフレーム24の前部24Bとに架設するパンフレームである。中央連結部31は、後側連結部23Aと、パイプフレーム24の前部24Bに対し、溶接箇所である溶接部52において接合している。
なお、パイプフレーム24の前部24Bは、後側連結部23Aの中間部23Bよりも上方にある。そのため、中央連結部31は、パイプフレーム24の前部24Bとの接続部から、後側連結部23Aの中間部23Bとの接続部にかけて、後側が下がった傾斜面を有する。
側部連結部45は、中央連結部31のうち臀部支持部31Aの左右にそれぞれ1つずつ設けられるが、両者の構成は実質的に同一である。
上記の変形例に係るシートクッションメインフレーム20Aによっても、シートクッションメインフレーム20と同様の効果を奏することができる。
S1 シートバック
S2 シートクッション
F シートフレーム
L1 トルソーライン
L2 サイライン
HP ヒップポイント
1 シートバックフレーム
2 シートクッションフレーム
10 シートバックメインフレーム
11 連結フレーム
12 第1カバー部材
13 第2カバー部材
20 シートクッションメインフレーム
20A シートクッションメインフレーム
21 サイド部
22 前側連結部
23 後側連結部
23A 後側連結部
23B 中間部
24 パイプフレーム
24A 側部
24B 前部
24C 端部
25 板フレーム
25A 前方延出部
25B 上方延出部
26 棒状部材
30 中央連結部
30A 臀部支持部
31 中央連結部
31A 臀部支持部
40 側部連結部
40A 貫通孔
40B 貫通孔
41 第1連結部
42 第2連結部
43 凹部
44 切り欠き部
45 側部連結部
50A 溶接部
50B 溶接部
50C 溶接部
50D 溶接部
51 溶接部
52 溶接部
60 スライド機構
61 ハンドル
61A 端部
62 アッパーレール
63 ロアレール
64 支点部材
64A 支点部
64B 規制部
65 脚部
66 ロック部材
Claims (10)
- 乗物用シートのシートフレームであって、
シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、
前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、
前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え、
前記中央連結部と前記側部連結部とは複数の第1連結部において連結し、
前記サイド部と前記側部連結部とは複数の第2連結部において連結し、
前記第1連結部においては、前記中央連結部の端部の上に前記側部連結部の端部を配置した状態で、両者が溶接されており、
前記第2連結部においては、前記サイド部の端部の上に前記側部連結部の端部を配置した状態で、両者が溶接されていることを特徴とするシートフレーム。 - 乗物用シートのシートフレームであって、
シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、
前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、
前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え、
前記中央連結部と前記側部連結部とは複数の第1連結部において連結し、
前記サイド部と前記側部連結部とは複数の第2連結部において連結し、
前記側部連結部は、前記複数の前記第2連結部の間に形成された切り欠き部を有し、
前記切り欠き部は、上下動する部材の端部と対向する位置にあることを特徴とするシートフレーム。 - 乗物用シートのシートフレームであって、
シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、
前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、
前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え、
前記側部連結部には、上方に突出することで下面側が凹んだ凹部が形成され、
前記凹部は、前記凹部よりも下方位置に配置され、上下動する部材の端部と対向する位置にあることを特徴とするシートフレーム。 - 乗物用シートのシートフレームであって、
シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、
前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、
前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え、
前記中央連結部と前記側部連結部とは複数の第1連結部において連結し、
前記サイド部と前記側部連結部とは複数の第2連結部において連結し、
前記側部連結部は、前記複数の前記第2連結部の間に形成された切り欠き部を有し、
前記側部連結部には、上方に突出することで下面側が凹んだ凹部が形成され、
前記凹部は、前記切り欠き部とシート前後方向で対向する位置にあることを特徴とするシートフレーム。 - 前記側部連結部の少なくとも一部は、前記シートクッションのヒップポイントよりも後方に設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシートフレーム。
- 前記側部連結部には、1以上の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のシートフレーム。
- 前記サイド部に取り付けられるアッパーレールと、車両のフロアに固定されるロアレールと、前記側部連結部の下方に配置されるとともに、前記ロアレールに対する前記アッパーレールのロック状態及びロック解除状態を切り替えるハンドルと、を有するスライド機構を備え、
前記ハンドルの後端は、前記切り欠き部に対向する位置にあることを特徴とする請求項2又は4に記載のシートフレーム。 - 前記スライド機構は、前記ハンドルの支点として機能する支点部材を有し、
前記側部連結部には、上方に突出することで下面側が凹んだ凹部が形成され、
前記支点部材の少なくとも一部は、前記凹部の下面に近接して配置されることを特徴とする請求項7に記載のシートフレーム。 - 前記サイド部を連結し、前記中央連結部の上面に取り付けられる棒状部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のシートフレーム。
- 前記側部連結部は、板状であり、前記棒状部材よりも後方に配置されていることを特徴とする請求項9に記載のシートフレーム。
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