JP7025623B2 - シートフレーム - Google Patents

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本発明は、乗物用のシートフレームに関する。
車両用のシートにおいて、例えば下記の特許文献1に記載されているように、シートクッションのフレームを構成する前端のパイプと後端のパイプとに支持体を架設して、支持体により乗員の臀部を下側から保持する構造が知られている。
特許第5359880号公報
しかしながら、上記の従来技術においては、シートクッションのフレームの前端と後端に架設された支持体の両側に隙間があるため、支持体に大きな荷重が加わると支持体の沈み込みが大きくなる。また、上記の従来技術では、臀部の両端に支持されていない箇所が生じ得るため、臀部が左右方向に動いたり一方に傾いたりした場合には、臀部の安定的な支持ができないことがあった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、乗員の着座時の沈み込みを抑制し、乗員の臀部を安定的に支持することができるシートフレームを提供することにある。
上記課題は、本発明に係るシートフレームによれば、乗物用シートのシートフレームであって、シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え、前記中央連結部と前記側部連結部とは複数の第1連結部において連結し、前記サイド部と前記側部連結部とは複数の第2連結部において連結し、前記第1連結部においては、前記中央連結部の端部の上に前記側部連結部の端部を配置した状態で、両者が溶接されており、前記第2連結部においては、前記サイド部の端部の上に前記側部連結部の端部を配置した状態で、両者が溶接されていることにより解決される。
上記のシートフレームによれば、サイド部と中央連結部の間を連結する側部連結部を設けたことで、乗員の臀部を支持する中央連結部に掛かる荷重を分散させることができる。これにより、中央連結部の沈み込みを抑制し、乗員の臀部を安定的に支持することができる。そのため、上記のシートフレームによれば、乗り心地を向上できる。
また、側部連結部を必要部分に設けることで、シートフレームを軽量化できる。
また、こうすることで、側部連結部が中央連結部及びサイド部のそれぞれに複数箇所で取り付けられるため、側部連結部を中央連結部及びサイド部に対して強固に取り付けできる。
また、こうすることで、側部連結部を中央連結部及びサイド部に取り付ける際の作業性を向上できる。
また上記課題は、乗物用シートのシートフレームであって、シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え、前記中央連結部と前記側部連結部とは複数の第1連結部において連結し、前記サイド部と前記側部連結部とは複数の第2連結部において連結し、前記側部連結部は、前記複数の前記第2連結部の間に形成された切り欠き部を有し、前記切り欠き部は、上下動する部材の端部と対向する位置にあることによっても解決される。
こうすることで、側部連結部と、上下動する部材との干渉を抑制できる。これにより、側部連結部周辺の空間利用効率を向上させ、シートフレームを小型化できる。
また上記課題は、乗物用シートのシートフレームであって、シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え、前記側部連結部には、上方に突出することで下面側が凹んだ凹部が形成され、前記凹部は、前記凹部よりも下方位置に配置され、上下動する部材の端部と対向する位置にあることによっても解決される。
また上記課題は、乗物用シートのシートフレームであって、シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え、前記中央連結部と前記側部連結部とは複数の第1連結部において連結し、前記サイド部と前記側部連結部とは複数の第2連結部において連結し、前記側部連結部は、前記複数の前記第2連結部の間に形成された切り欠き部を有し、前記側部連結部には、上方に突出することで下面側が凹んだ凹部が形成され、前記凹部は、前記切り欠き部とシート前後方向で対向する位置にあることによっても解決される。
また、上記のシートフレームにおいて、前記側部連結部の少なくとも一部は、前記シートクッションのヒップポイントよりも後方に設けられてもよい。
こうすることで、乗員の臀部を支持する中央連結部の沈み込みを効果的に抑制することができる。これにより、乗り心地を向上させることができる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記側部連結部には、1以上の貫通孔が形成されてもよい。
こうすることで、シートフレームを軽量化できる。

また、上記のシートフレームにおいて、前記サイド部に取り付けられるアッパーレールと、車両のフロアに固定されるロアレールと、前記側部連結部の下方に配置されるとともに、前記ロアレールに対する前記アッパーレールのロック状態及びロック解除状態を切り替えるハンドルと、を有するスライド機構を備え、前記ハンドルの後端は、前記切り欠き部に対向する位置にあることとしてもよい。
こうすることで、側部連結部の下方に、スライド機構のハンドルを側部連結部と干渉することなく配置できる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記スライド機構は、前記ハンドルの支点として機能する支点部材を有し、前記側部連結部には、上方に突出することで下面側が凹んだ凹部が形成され、前記支点部材の少なくとも一部は、前記凹部の下面に近接して配置されることとしてもよい。
こうすることで、側部連結部の下方に、スライド機構の支点部材を側部連結部と干渉することなく配置できる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記サイド部を連結し、前記中央連結部の上面に取り付けられる棒状部材をさらに備えることとしてもよい。
こうすることで、サイド部と中央連結部とを接続する棒状部材により、中央連結部に掛かる荷重を分散させることができる。このため、中央連結部の沈み込みを抑制し、シートの乗り心地を向上できる。
また、上記の棒状部材を備えることで、乗員の尻ずれを抑制することができる。
また、上記のシートフレームにおいて、前記側部連結部は、板状であり、前記棒状部材よりも後方に配置されてもよい。
こうすることで、乗員からの荷重が入りやすい中央連結部の後側に掛かる荷重を効果的に分散できる。
本発明によれば、乗員の着座時の沈み込みを抑制し、乗員の臀部を安定的に支持することができる。
また、本発明の一側面によれば、乗員の臀部を支持する中央連結部の沈み込みを効果的に抑制することができる。
また、本発明の一側面によれば、シートフレームを軽量化できる。
また、本発明の一側面によれば、側部連結部を中央連結部及びサイド部に対して強固に取り付けできる。
また、本発明の一側面によれば、側部連結部を中央連結部及びサイド部に取り付ける際の作業性を向上できる。
また、本発明の一側面によれば、側部連結部周辺の空間利用効率を向上させ、シートフレームを小型化できる。
また、本発明の一側面によれば、側部連結部の下方に、スライド機構のハンドルを側部連結部と干渉することなく配置できる。
また、本発明の一側面によれば、側部連結部の下方に、スライド機構の支点部材を側部連結部と干渉することなく配置できる。
また、本発明の一側面によれば、サイド部と中央連結部とを接続する棒状部材により、中央連結部に掛かる荷重を分散させることができる。
また、本発明の一側面によれば、乗員からの荷重が入りやすい中央連結部の後側に掛かる荷重を効果的に分散できる。
本実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 車両用シートの骨格をなすシートフレームの斜視図である。 シートフレームの側面図である。 シートフレームの上面図である。 側部連結部の周辺を拡大して示す図である。 パイプフレームと板フレームの連結部周辺の上面図を拡大して示す図である。 パイプフレームと板フレームの連結部周辺の側面図を拡大して示す図である。 ハンドルの非操作時における側部連結部とハンドルの位置関係を模式的に示す図である。 ハンドルの操作時における側部連結部とハンドルの位置関係を模式的に示す図である。 図6のIX-IX断面図である。 変形例に係るシートクッションフレームの上面図である。
以下、図1乃至図10を参照しながら、本発明の実施の形態(以下、本実施形態)に係るシートフレームFを備える車両用シートSについて説明する。車両用シートSは、乗物用シートの一態様であって、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下において、前後、左右、上下の各方向は、車両用シートSの着座者から見た各方向と一致することとする。
図1に示されるように、車両用シートSは、主要な構成としてシートバックS1とシートクッションS2を備える。
シートバックS1は、乗員の背部を支持する背もたれ部を構成する。
シートクッションS2は、乗員の臀部や大腿部を支持する着座部を構成する。
そして、シートクッションS2の下部には、車両用シートSを前後にスライドさせるスライド機構60が設けられている。
スライド機構60は、主要な構成として、ハンドル61、左右のアッパーレール62、左右のロアレール63を備える。なお、左右のアッパーレール62及び左右のロアレール63はそれぞれシート幅方向に離間して平行に配置されている。
ハンドル61は、スライド機構60によるスライドのロックを解除させるための操作部材であり、ハンドル61を引き上げた場合に(すなわちハンドル61を操作した場合に)、スライドのロックが解除されて、車両用シートSの前後移動が可能となる。一方で、ハンドル61を操作しない場合には、スライドのロックが掛かった状態が維持され、車両用シートSの前後位置が固定される。
アッパーレール62は、脚部65により車体に固定されたロアレール63に対して前後に摺動可能となっている。ここで、アッパーレール62は、シートクッションS2に対して固定されており、シートクッションS2と共に、ロアレール63に対して前後に摺動する。なお、ロアレール63は前端及び後端の二箇所において脚部65により車体のフロアに固定されている。
次に、図2乃至図9を参照しながら、車両用シートSの骨格を構成するシートフレームFについて説明する。なお、車両用シートSは、シートフレームFの上にクッション材を載置した上で、表皮材により被覆することにより構成される。
図2に示されるように、シートフレームFは、主要な構成として、シートバックフレーム1、シートクッションフレーム2を備える。図2乃至図4においては、シートバックフレーム1の上部を省略して示す。
シートバックフレーム1は、シートバックS1の骨格部分をなし、シートクッションフレーム2は、シートクッションS2の骨格部分をなす。
シートバックフレーム1は、主にシートバックメインフレーム10と連結フレーム11とを備える。
また、連結フレーム11は、シートバックメインフレーム10の下部と、シートクッションフレーム2とを連結する連結部材である。
シートクッションフレーム2は、主要な構成として、シートクッションメインフレーム20、中央連結部30、側部連結部40を備える。
シートクッションメインフレーム20は、上面視において略方形枠状に形成される金属部材であり、シートクッションフレーム2の外枠を構成する。以下において、シートクッションメインフレーム20の側部を構成する部分をサイド部21、前部を構成する部分を前側連結部22、後部を構成する部分を後側連結部23と称する。
図2及び図4に示されるように、シートクッションメインフレーム20は、パイプフレーム24、左右の板フレーム25及び後側連結部23を備える。
パイプフレーム24は、上面視において略U字形状に形成される管状の金属部材であり、パイプフレーム24の前部24B(中央部分)が前方に、パイプフレーム24の端部24Cが後方に配置される。なお、パイプフレーム24において、前部24Bは、端部24Cよりも上方に位置する。
図5に示されるように、パイプフレーム24の端部24Cには、板フレーム25が溶接部50Bにより接合される。
板フレーム25は、側面視において略L字形状に形成される薄板状の金属部材であり、シート前方に延出する前方延出部25Aと、シート上方に延出する上方延出部25Bを有する。
そして、前方延出部25Aとパイプフレーム24が接合され、上方延出部25Bと連結フレーム11が接合される。
なお、前方延出部25Aの前端部には、シート外側に向けて開口したU字部が形成され、U字部がパイプフレーム24の端部24Cの下部と係合するように配される。なお、板フレーム25のU字部には貫通孔が形成されており、この貫通孔の部分においてパイプフレーム24との溶接が行われる。
後側連結部23は、左右の板フレーム25を連結する金属部材である。後側連結部23は、管状部材であってもよいし、棒状部材であってもよい。
ここで、シートクッションメインフレーム20のサイド部21は、パイプフレーム24の側部24A及び板フレーム25の前方延出部25Aにより構成される。また、シートクッションメインフレーム20の前側連結部22は、パイプフレーム24の前部24Bにより構成される。
そして、図2及び図4に示されるように、シートクッションメインフレーム20の前側連結部22と後側連結部23に架設して中央連結部30が設けられる。
中央連結部30は、前側連結部22の中央部と、後側連結部23の中央部を連結する薄板状の金属部材(パンフレーム)である。
中央連結部30は、前側連結部22との連結部と、後側連結部23との連結部との間の中央部に、乗員の臀部を支持する臀部支持部30Aを有する。ここで、臀部支持部30Aは、前側連結部22との連結部と、後側連結部23との連結部よりも下がった位置にある。
また、図4に示されるように、中央連結部30の上には、棒状部材26が取り付けられる。ここで、棒状部材26は、左右の端部がパイプフレーム24の左右の側部24Aに架設して取り付けられるとともに、中央部が中央連結部30の上面に取り付けられている。
このように中央連結部30の上面に棒状部材26を取り付けたことにより、中央連結部30の上に載置されるクッション材の前後移動を抑制することができる。
そして、図4に示されるように、側部連結部40は、上面視において略H形状の薄板状の金属部材であり、臀部支持部30Aとサイド部21とを連結する。側部連結部40は、臀部支持部30Aの左右にそれぞれ1つずつ設けられるが、両者の構成は左右対称である以外は同一である。
図2及び図4に示されるように、側部連結部40は、中央連結部30の臀部支持部30Aと、サイド部21とに接続する一方で、前側連結部22と後側連結部23には接続していない。すなわち、側部連結部40と前側連結部22との間、及び側部連結部40と後側連結部23との間には隙間が設けられる。
また、図4に示されるように、側部連結部40は、棒状部材26よりも後方に設けられる。
ここで、図3に示されるように、側部連結部40の少なくとも一部は、側面視において車両用シートSのヒップポイントHPよりも後方に位置する。
また、本明細書中において「ヒップポイント」とは、アメリカSAE規格J-826(伊藤精機株式会社製SAE-3DM型)による3次元マネキンの胴部と大腿部とを結ぶ回転中心点をいうものである。さらに、「坐骨結節」とは、乗員の骨盤の最も下方に位置する部分である。
換言すれば、ヒップポイントHPは、上記の3次元マネキン(例えばAM50の人体ダミー)のトルソーラインL1とサイラインL2との交点(回転中心点)である。ここで、トルソーラインL1は、3次元マネキンの胴体部の位置を示すラインであり、サイラインL2は3次元マネキンの大腿部の位置を示すラインである。
図4及び図5に示されるように、側部連結部40のシート内側の端部に形成される第1連結部41は、溶接部50C及び溶接部50Dにより中央連結部30の臀部支持部30Aと接合される。
また、側部連結部40のシート外側の端部に形成される第2連結部42は、溶接部50A及び溶接部50Bによりサイド部21と接合される。
なお、前方に配される第2連結部42は、パイプフレーム24の側部24Aと溶接部50Aにより接合される。ここで、前方に配される第2連結部42と接合されるパイプフレーム24の側部24Aは、潰し加工が施されていない箇所である。
そして、後方に配される第2連結部42は、板フレーム25の前方延出部25Aの端部及びパイプフレーム24の端部24Cと、溶接部50Bにより接合される。ここで、後方に配される第2連結部42と接合されるパイプフレーム24の端部24Cは、潰し加工が施されている箇所である。
また、側部連結部40には、貫通孔40A、貫通孔40Bを含む複数の貫通孔が形成される。これにより、側部連結部40の軽量化を図っている。
なお、側部連結部40を溶接により取り付ける際に、貫通孔40A及び貫通孔40Bに対しては治具が嵌め込まれ、これにより側部連結部40を取り付ける際の位置合わせの精度を向上させることができる。
また、側部連結部40において、前後の第2連結部42の間には、縁部をシート内側に切り欠いた切り欠き部44が形成される。
更に、側部連結部40において、前方の第2連結部42と切り欠き部44の間には、下面を上方に凹ませた凹部43(上側に突出したお椀状の部分)が形成される。
この切り欠き部44及び凹部43は、側部連結部40の下方に設けられたハンドル61との干渉を回避するための構成である。
以下では、図6、図7、図8A及び図8Bを参照しながら、ハンドル61と側部連結部40との配置関係について説明する。
なお、図6及び図7は、シートフレームFにおいて側部連結部40を取り外した状態を示している。
図6及び図7に示されるように、ハンドル61は、支点部材64により支持され、後方の端部61Aがスライド機構60のスライドを規制するロック部材66の上方に位置している。ハンドル61は、側部連結部40の下方において支点部材64を支点として上下動する部材である。なお、支点部材64及びロック部材66は、スライド機構60を構成する一要素である。
ここで、図8Aに示されるように、側部連結部40に形成される切り欠き部44は、ハンドル61の端部61Aと対向する位置にある。
図8Aに示されるように、ハンドル61を操作しない状態においては、ハンドル61の端部61Aが上がっているため、切り欠き部44を形成したことにより、側部連結部40とハンドル61との干渉を防止できる。
一方で、図8Bに示されるように、ハンドル61の前端部を上に引き上げた状態では、ハンドル61の端部61Aは支点部64Aを支点として下方に移動し、ロック部材66のバネ機構を動作させる。これによりロック部材66によるスライド機構60のロック状態が解除される。すなわち、ハンドル61の操作により、ロアレール63に対するアッパーレール62のロック状態とロック解除状態とが切り替え可能である。
また、図8A及び図8Bに示されるように、支点部材64の後方に設けられ、ハンドル61の上下位置を規制する規制部64Bは、側部連結部40の凹部43と対向する位置にある。すなわち、支点部材64の規制部64Bは、側部連結部40の凹部43の下面に近接して配置される。
支点部材64の規制部64Bが凹部43の下面に対向して配置されていることで、支点部材64と側部連結部40との干渉を防止することができる。
以上説明したシートフレームFによれば、サイド部21と中央連結部30の間を連結する側部連結部40を設けたことで、乗員の臀部を支持する中央連結部30に掛かる荷重を分散させることができる。これにより、中央連結部30の沈み込みを抑制し、乗り心地を向上させることができる。
また、中央連結部30を中央連結部30のうち中央部の臀部支持部30Aの側部にのみ設けることで、シートフレームFを軽量化できる。
また、シートフレームFによれば、側部連結部40の少なくとも一部をヒップポイントHPよりも後方に設けるようにしたことで、臀部支持部30Aの沈み込みを効果的に抑制することができる。これにより、車両用シートSの乗り心地を向上させることができる。
また、シートフレームFによれば、側部連結部40には、1以上の貫通孔を形成するようにしたことで側部連結部40の重量を削減できる。これによりシートフレームFを軽量化できる。
また、シートフレームFによれば、中央連結部30と側部連結部40とを複数の第1連結部41において連結し、サイド部21と側部連結部40とを複数の第2連結部42において連結するようにした。これにより、側部連結部40を中央連結部30とサイド部21に対して強固に取り付けできる。
また、シートフレームFによれば、側部連結部40を中央連結部30及びサイド部21の上側に溶接により取り付けるようにしたことで、側部連結部40の取り付けの作業性を向上できる。
また、シートフレームFによれば、側部連結部40の下方に設けられたハンドル61の端部61Aと対向する位置に、側部連結部40に形成された切り欠き部44を設けたことで、側部連結部40と、ハンドル61との干渉を抑制できる。これにより、空間利用効率を向上させ、シートフレームFを小型化できる。
また、シートフレームFによれば、スライド機構60は、ハンドル61の支点として機能する支点部材64を有し、支点部材64の上方に突出した部分と側部連結部40の上方に突出して下面側が凹んだ凹部43を対向して配置した。これにより、側部連結部40と、支点部材64を干渉することなく配置できる。これにより、空間利用効率を向上させ、シートフレームFを小型化できる。
また、シートフレームFによれば、サイド部21を連結し、中央連結部30の上面に取り付けられる棒状部材26を設けたことで、中央連結部30に掛かる荷重を分散させることができる。これにより、中央連結部30の沈み込みを抑制し、車両用シートSの乗り心地を向上できる。また、シートフレームFによれば、棒状部材26を備えることで、乗員の尻ずれを抑制することができる。
また、シートフレームFによれば、側部連結部40は、板状であり、棒状部材26よりも後方に配置するようにしたことで、中央連結部30において乗員からの荷重が入りやすい後部側への荷重を効果的に分散できる。
また、シートフレームFによれば、側部連結部40の前部では、スライド機構60を保護することができる。また、側部連結部40の後部では、乗員の臀部の両側を支持可能とし、車両用シートSの乗り心地を向上できる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
図10には、シートクッションメインフレーム20Aの変形例を示した。図10に示す変形例に係るシートクッションメインフレーム20Aは、パイプフレーム24、左右の板フレーム25、後側連結部23、中央連結部31及び左右の側部連結部45を備える。
パイプフレーム24は、上面視において略U字形状に形成される管状の金属部材である。
板フレーム25は、パイプフレーム24のうち、シートクッションメインフレーム20Aの両サイドを構成する側部24Aと接合する。そして、板フレーム25と側部24Aによりサイド部21が構成される。
後側連結部23Aは、左右の前方延出部25Aを連結する管状部材である。後側連結部23Aは、左右の板フレーム25との連結部分に対し、左右の連結部分の間の中間部23Bがシート前方に位置するように屈曲している。
そして、中央連結部31は、後側連結部23Aの中間部23Bと、パイプフレーム24の前部24Bとに架設するパンフレームである。中央連結部31は、後側連結部23Aと、パイプフレーム24の前部24Bに対し、溶接箇所である溶接部52において接合している。
なお、パイプフレーム24の前部24Bは、後側連結部23Aの中間部23Bよりも上方にある。そのため、中央連結部31は、パイプフレーム24の前部24Bとの接続部から、後側連結部23Aの中間部23Bとの接続部にかけて、後側が下がった傾斜面を有する。
側部連結部45は、上面視において略H形状の薄板状の金属部材であり、中央連結部31とサイド部21とを連結する。なお、側部連結部45は、中央連結部31とサイド部21に対し、溶接箇所である溶接部51において接合している。
側部連結部45は、中央連結部31のうち臀部支持部31Aの左右にそれぞれ1つずつ設けられるが、両者の構成は実質的に同一である。
なお、側部連結部45は、パイプフレーム24の前部24Bと、後側連結部23Aには接続していない。すなわち、側部連結部45とパイプフレーム24の前部24Bとの間、及び側部連結部45と後側連結部23Aとの間には隙間が形成される。
上記の変形例に係るシートクッションメインフレーム20Aによっても、シートクッションメインフレーム20と同様の効果を奏することができる。
また、上記の実施形態では、中央連結部30と側部連結部40とを別部材として構成する例について説明したが、中央連結部30と側部連結部40とを一体化して構成してもよい。
また、本発明は、車両シートに限られず、船舶や航空機、シート付きの産業用機械等の乗物用シートに対しても適用可能である。
S 車両用シート
S1 シートバック
S2 シートクッション
F シートフレーム
L1 トルソーライン
L2 サイライン
HP ヒップポイント
1 シートバックフレーム
2 シートクッションフレーム
10 シートバックメインフレーム
11 連結フレーム
12 第1カバー部材
13 第2カバー部材
20 シートクッションメインフレーム
20A シートクッションメインフレーム
21 サイド部
22 前側連結部
23 後側連結部
23A 後側連結部
23B 中間部
24 パイプフレーム
24A 側部
24B 前部
24C 端部
25 板フレーム
25A 前方延出部
25B 上方延出部
26 棒状部材
30 中央連結部
30A 臀部支持部
31 中央連結部
31A 臀部支持部
40 側部連結部
40A 貫通孔
40B 貫通孔
41 第1連結部
42 第2連結部
43 凹部
44 切り欠き部
45 側部連結部
50A 溶接部
50B 溶接部
50C 溶接部
50D 溶接部
51 溶接部
52 溶接部
60 スライド機構
61 ハンドル
61A 端部
62 アッパーレール
63 ロアレール
64 支点部材
64A 支点部
64B 規制部
65 脚部
66 ロック部材

Claims (10)

  1. 乗物用シートのシートフレームであって、
    シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、
    前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、
    前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え
    前記中央連結部と前記側部連結部とは複数の第1連結部において連結し、
    前記サイド部と前記側部連結部とは複数の第2連結部において連結し、
    前記第1連結部においては、前記中央連結部の端部の上に前記側部連結部の端部を配置した状態で、両者が溶接されており、
    前記第2連結部においては、前記サイド部の端部の上に前記側部連結部の端部を配置した状態で、両者が溶接されていることを特徴とするシートフレーム。
  2. 乗物用シートのシートフレームであって、
    シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、
    前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、
    前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え
    前記中央連結部と前記側部連結部とは複数の第1連結部において連結し、
    前記サイド部と前記側部連結部とは複数の第2連結部において連結し、
    前記側部連結部は、前記複数の前記第2連結部の間に形成された切り欠き部を有し、
    前記切り欠き部は、上下動する部材の端部と対向する位置にあることを特徴とするシートフレーム。
  3. 乗物用シートのシートフレームであって、
    シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、
    前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、
    前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え
    前記側部連結部には、上方に突出することで下面側が凹んだ凹部が形成され、
    前記凹部は、前記凹部よりも下方位置に配置され、上下動する部材の端部と対向する位置にあることを特徴とするシートフレーム。
  4. 乗物用シートのシートフレームであって、
    シートクッションの左右に配されるサイド部と、左右の前記サイド部の前側を連結する前側連結部と、左右の前記サイド部の後側を連結する後側連結部と、を有するクッションメインフレームと、
    前記前側連結部と前記後側連結部との互いの中央部を連結する中央連結部と、
    前記前側連結部と前記後側連結部との間において、前記サイド部と前記中央連結部とをシート幅方向に連結する側部連結部と、を備え
    前記中央連結部と前記側部連結部とは複数の第1連結部において連結し、
    前記サイド部と前記側部連結部とは複数の第2連結部において連結し、
    前記側部連結部は、前記複数の前記第2連結部の間に形成された切り欠き部を有し、
    前記側部連結部には、上方に突出することで下面側が凹んだ凹部が形成され、
    前記凹部は、前記切り欠き部とシート前後方向で対向する位置にあることを特徴とするシートフレーム。
  5. 前記側部連結部の少なくとも一部は、前記シートクッションのヒップポイントよりも後方に設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシートフレーム。
  6. 前記側部連結部には、1以上の貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のシートフレーム。
  7. 前記サイド部に取り付けられるアッパーレールと、車両のフロアに固定されるロアレールと、前記側部連結部の下方に配置されるとともに、前記ロアレールに対する前記アッパーレールのロック状態及びロック解除状態を切り替えるハンドルと、を有するスライド機構を備え、
    前記ハンドルの後端は、前記切り欠き部に対向する位置にあることを特徴とする請求項2又は4に記載のシートフレーム。
  8. 前記スライド機構は、前記ハンドルの支点として機能する支点部材を有し、
    前記側部連結部には、上方に突出することで下面側が凹んだ凹部が形成され、
    前記支点部材の少なくとも一部は、前記凹部の下面に近接して配置されることを特徴とする請求項7に記載のシートフレーム。
  9. 前記サイド部を連結し、前記中央連結部の上面に取り付けられる棒状部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のシートフレーム。
  10. 前記側部連結部は、板状であり、前記棒状部材よりも後方に配置されていることを特徴とする請求項9に記載のシートフレーム。
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