JPH0618867Y2 - 自転車のサドルの支持構造 - Google Patents
自転車のサドルの支持構造Info
- Publication number
- JPH0618867Y2 JPH0618867Y2 JP1988048983U JP4898388U JPH0618867Y2 JP H0618867 Y2 JPH0618867 Y2 JP H0618867Y2 JP 1988048983 U JP1988048983 U JP 1988048983U JP 4898388 U JP4898388 U JP 4898388U JP H0618867 Y2 JPH0618867 Y2 JP H0618867Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- saddle
- post
- seat post
- insertion hole
- seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62K—CYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
- B62K19/00—Cycle frames
- B62K19/30—Frame parts shaped to receive other cycle parts or accessories
- B62K19/36—Frame parts shaped to receive other cycle parts or accessories for attaching saddle pillars, e.g. adjustable during ride
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、自転車のサドルの支持構造に関し、詳しく
は、乗車したままで、サドルの高さ位置および前後位置
の調整を簡単に行いうるように構成されたものに関す
る。
は、乗車したままで、サドルの高さ位置および前後位置
の調整を簡単に行いうるように構成されたものに関す
る。
自転車のサドルは、自転車フレームの立てパイプに挿入
固定されるシートポストに支持されており、また、立て
パイプの上端のクリップボルトを弛めて、シートポスト
の立てパイプへの挿入量を調整することにより、その高
さ位置を調整することができるようになっている。 通常の場合、サドルの位置は、こうして高さを調節する
ことができればそれで足りるが、たとえば、マウンテン
バイク車やバイシクルモトクロス車（ＢＭＸ車）のよう
な一部のスポーツ競技用車においては、乗者に走行条件
に応じた乗車姿勢を適宜容易にとらせうるようにして走
行能力をより高めることができるようにする上で、その
高さ位置のみならず、前後位置を，しかも乗車したまま
調整することができるようにすることが望まれる。 というのは、上記マウンテンバイク車等によるオフ・ロ
ード走行競技では、乗者は走行中走行路の地形に応じて
適宜体重移動を行うことが、走行性や走行安定性等を高
める上で肝要となっている。具体的には、登坂時には、
重心を前方ないし上方に移動させることが望ましく、こ
れにより、大きなペダル駆動力をだしやすくなり、ま
た、下坂時には、重心を後方ないし下方に移動させるこ
とが望ましく、これにより、走行安定性が高められる。 しかしながら、一般的なサドルの支持構造の場合、走行
中にサドルの高さ位置を調整することは無理であり、ま
た、前後位置を調整することもできないため、競技者
は、通常、上記のような体重移動を行うためには、登坂
走行時には、臀部をサドルから離して前方にかがんだ状
態の窮屈な体勢をとらざるを得ず、また、下坂走行時に
は、体を後方にずらしてサドルにはその後端に臀部を少
しかけたぐらいの窮屈な体勢をとらざるを得なかった。
したがって、このような場合、サドルの高さを上げつつ
その前後位置を前方に移動させることができ、また、サ
ドルの高さを下げつつその前後位置を後方に移動させる
ことができれば、乗者に体重移動を無理なく行わせてよ
り高い走行能力を容易に発揮させることができるように
なるのである。 また、従来、実開昭５９−６４３８３号公報等にみられ
るように、サドルの高さ位置を乗車したまま調整しうる
ようにしたアイデイィアは種々提案されているが、上記
公報に示されるようなサドルの自動昇降装置を用いたサ
ドルの支持構造においても、サドルの前後位置までも調
整することはできない。なお、立てパイプは一般的に上
方に向かうにつれて後方斜めに延びる傾斜状になってい
るから、厳密には、サドルを上げればその前後位置を後
方に移動させることができ、また、サドルを下げればそ
の前後位置を前方に移動させることができるので、サド
ルの前後位置の調整も可能である。しかし、これは、先
に述べたような体重移動を容易に行わせるようにする上
で理想とされるサドルの位置調整とは、逆の調整とな
る。 本考案は、以上のような事情のもとで考えだされたもの
であって、サドルの高さ位置および前後位置を、乗車し
たまま調整することができるように構成された自転車の
サドルの支持構造を提供することにより、上記従来の課
題を解決することをその目的とする。
固定されるシートポストに支持されており、また、立て
パイプの上端のクリップボルトを弛めて、シートポスト
の立てパイプへの挿入量を調整することにより、その高
さ位置を調整することができるようになっている。 通常の場合、サドルの位置は、こうして高さを調節する
ことができればそれで足りるが、たとえば、マウンテン
バイク車やバイシクルモトクロス車（ＢＭＸ車）のよう
な一部のスポーツ競技用車においては、乗者に走行条件
に応じた乗車姿勢を適宜容易にとらせうるようにして走
行能力をより高めることができるようにする上で、その
高さ位置のみならず、前後位置を，しかも乗車したまま
調整することができるようにすることが望まれる。 というのは、上記マウンテンバイク車等によるオフ・ロ
ード走行競技では、乗者は走行中走行路の地形に応じて
適宜体重移動を行うことが、走行性や走行安定性等を高
める上で肝要となっている。具体的には、登坂時には、
重心を前方ないし上方に移動させることが望ましく、こ
れにより、大きなペダル駆動力をだしやすくなり、ま
た、下坂時には、重心を後方ないし下方に移動させるこ
とが望ましく、これにより、走行安定性が高められる。 しかしながら、一般的なサドルの支持構造の場合、走行
中にサドルの高さ位置を調整することは無理であり、ま
た、前後位置を調整することもできないため、競技者
は、通常、上記のような体重移動を行うためには、登坂
走行時には、臀部をサドルから離して前方にかがんだ状
態の窮屈な体勢をとらざるを得ず、また、下坂走行時に
は、体を後方にずらしてサドルにはその後端に臀部を少
しかけたぐらいの窮屈な体勢をとらざるを得なかった。
したがって、このような場合、サドルの高さを上げつつ
その前後位置を前方に移動させることができ、また、サ
ドルの高さを下げつつその前後位置を後方に移動させる
ことができれば、乗者に体重移動を無理なく行わせてよ
り高い走行能力を容易に発揮させることができるように
なるのである。 また、従来、実開昭５９−６４３８３号公報等にみられ
るように、サドルの高さ位置を乗車したまま調整しうる
ようにしたアイデイィアは種々提案されているが、上記
公報に示されるようなサドルの自動昇降装置を用いたサ
ドルの支持構造においても、サドルの前後位置までも調
整することはできない。なお、立てパイプは一般的に上
方に向かうにつれて後方斜めに延びる傾斜状になってい
るから、厳密には、サドルを上げればその前後位置を後
方に移動させることができ、また、サドルを下げればそ
の前後位置を前方に移動させることができるので、サド
ルの前後位置の調整も可能である。しかし、これは、先
に述べたような体重移動を容易に行わせるようにする上
で理想とされるサドルの位置調整とは、逆の調整とな
る。 本考案は、以上のような事情のもとで考えだされたもの
であって、サドルの高さ位置および前後位置を、乗車し
たまま調整することができるように構成された自転車の
サドルの支持構造を提供することにより、上記従来の課
題を解決することをその目的とする。
上記課題を解決するため、本考案では、次の技術的手段
を講じている。 すなわち、本考案の自転車のサドルの支持構造は、自転
車フレームの立てパイプに、シートポストを介してサド
ルを支持してなるサドルの支持構造であって、 上記シートポストは、上記立てパイプに挿入固定され、
前後方向後方下がりに傾斜して延びるポスト通挿孔を有
するポスト支持部を上端部に備えた第一シートポスト
と、上部に上記サドルを支持し、上記ポスト支持部のポ
スト通挿孔にスライド可能に通挿支持される第二シート
ポストとで構成されている一方、 ロック操作体をロック操作することにより、上記第二シ
ートポストを上記ポスト支持部に対して所望の上下位置
で固定させるロック機構を備えている。
を講じている。 すなわち、本考案の自転車のサドルの支持構造は、自転
車フレームの立てパイプに、シートポストを介してサド
ルを支持してなるサドルの支持構造であって、 上記シートポストは、上記立てパイプに挿入固定され、
前後方向後方下がりに傾斜して延びるポスト通挿孔を有
するポスト支持部を上端部に備えた第一シートポスト
と、上部に上記サドルを支持し、上記ポスト支持部のポ
スト通挿孔にスライド可能に通挿支持される第二シート
ポストとで構成されている一方、 ロック操作体をロック操作することにより、上記第二シ
ートポストを上記ポスト支持部に対して所望の上下位置
で固定させるロック機構を備えている。
第二シートポストが通挿支持されるポスト通挿孔は、前
後方向後方下がりに傾斜して延びるから、第二シートポ
ストは、これを上方にスライドさせたとき、前方斜め上
方に移動することになり、下方にスライドさせたとき、
後方斜め下方に移動することになる。したがって、この
ように第二シートポストをスライドさせてその上下位置
を変えることにより、第二シートポストに支持されるサ
ドルの位置を、その高さ位置に併せて、前後方向位置も
調整することかできる。具体的には、第二シートポスト
を上方にスライドさせることにより、サドルを上方に移
動させつつ前方に移動させることができ、一方、第二シ
ートポストを下方にスライドさせることにより、サドル
を下方に移動させつつ後方に移動させることができる。 また、第二シートポストを固定するロック機構のロック
解除は、ロック操作体をロック解除操作するだけで行え
るから、乗車したままでも、第二シートポストをポスト
通挿孔内において自由にスライドさせうる状態として、
サドルの位置調整を行える。この場合、ロック機構のロ
ック解除の後、サドルを片方の手で保持したりあるいは
股間に挟んで保持した状態で、サドルの上下位置を調整
すればよく、位置が決まればロック操作体をロック操作
して、第二シートポストをその位置で固定すれば済むこ
とである。また、第二シートポストをポスト通挿孔の軸
線方向において上方に弾力付勢するようにした場合に
は、サドルに体重をかけない状態でロック操作体をロッ
ク解除操作した後、サドルにかけた臀部を上げれば、上
記の付勢力によりサドルの位置を自動的に前方斜め上方
に移動させることができ、一方、サドルに体をあずけて
これを押し下げれば、その位置を下方斜め後方に移動さ
せることができる。
後方向後方下がりに傾斜して延びるから、第二シートポ
ストは、これを上方にスライドさせたとき、前方斜め上
方に移動することになり、下方にスライドさせたとき、
後方斜め下方に移動することになる。したがって、この
ように第二シートポストをスライドさせてその上下位置
を変えることにより、第二シートポストに支持されるサ
ドルの位置を、その高さ位置に併せて、前後方向位置も
調整することかできる。具体的には、第二シートポスト
を上方にスライドさせることにより、サドルを上方に移
動させつつ前方に移動させることができ、一方、第二シ
ートポストを下方にスライドさせることにより、サドル
を下方に移動させつつ後方に移動させることができる。 また、第二シートポストを固定するロック機構のロック
解除は、ロック操作体をロック解除操作するだけで行え
るから、乗車したままでも、第二シートポストをポスト
通挿孔内において自由にスライドさせうる状態として、
サドルの位置調整を行える。この場合、ロック機構のロ
ック解除の後、サドルを片方の手で保持したりあるいは
股間に挟んで保持した状態で、サドルの上下位置を調整
すればよく、位置が決まればロック操作体をロック操作
して、第二シートポストをその位置で固定すれば済むこ
とである。また、第二シートポストをポスト通挿孔の軸
線方向において上方に弾力付勢するようにした場合に
は、サドルに体重をかけない状態でロック操作体をロッ
ク解除操作した後、サドルにかけた臀部を上げれば、上
記の付勢力によりサドルの位置を自動的に前方斜め上方
に移動させることができ、一方、サドルに体をあずけて
これを押し下げれば、その位置を下方斜め後方に移動さ
せることができる。
以上のように、本考案のサドルの支持構造においては、
サドルの高さ位置のみならずその前後位置も調整するこ
とができるから、サドル位置の調整幅が拡がるととも
に、その位置調整も乗車したまま行いうるので、非常に
便利である。 また、サドルの位置調整は、サドルを上げたときには前
方に移動させ、サドルを下げたときには後方に移動させ
ることができるように構成されており、これは、マウン
テバイク車等によるオフ・ロード走行競技等において競
技者に走行中体重移動を容易に行わさせうるサドルの位
置調整と合致するものである。したがって、本考案を、
上記マウンテンバイク車等に適用すれば、競技者により
高い走行能力を容易に発揮させることができるようにな
る。
サドルの高さ位置のみならずその前後位置も調整するこ
とができるから、サドル位置の調整幅が拡がるととも
に、その位置調整も乗車したまま行いうるので、非常に
便利である。 また、サドルの位置調整は、サドルを上げたときには前
方に移動させ、サドルを下げたときには後方に移動させ
ることができるように構成されており、これは、マウン
テバイク車等によるオフ・ロード走行競技等において競
技者に走行中体重移動を容易に行わさせうるサドルの位
置調整と合致するものである。したがって、本考案を、
上記マウンテンバイク車等に適用すれば、競技者により
高い走行能力を容易に発揮させることができるようにな
る。
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら具体的に説
明する。 第１図に示すように、サドル１は、シートポスト２を介
して自転車フレームの立てパイプ３に支持されており、
本考案の場合、上記シートポスト２が、立てパイプ３に
挿入固定される第一シートポスト４と、上部にサドル１
を支持して、上記第一シートポスト４に支持される第二
シートポスト５とで構成されている。 本例においては、上記第一シートポスト４の上端部に、
上記第二シートポスト５を支持するポスト支持部とし
て、ポスト支持パイプ６が一体的に設けられており、こ
のポスト支持パイプ６は、前後方向後方下がりに傾斜し
て延びるポスト通挿孔７を有している。 一方、上記第二シートポスト５は、上記ポスト通挿孔７
にスライド可能に通挿されるスライド杆部５ａと、この
スライド杆部５ａの上端部から水平方向後方に延び、後
端部においてサドル１を支持固定するサドル支持杆部５
ｂとからなる。そして、第二シートポスト５は、図示す
るように、上記スライド杆部５ａをポスト通挿孔７に通
挿支持されることにより、ポスト支持パイプ６ないし第
一シートポスト４に支持されている。 また、上記ポスト支持パイプ６の軸方向上端部には、第
２図に示すように、軸線方向の切割り６ａおよびこれを
挟んで対向する一対のクリップ壁６ｂ，６ｂが設けられ
ている。そうして、本例の場合、上記一対のクリップ壁
６ｂ，６ｂ間に、ロック操作体としてのクイックレバー
８ａをロック方向に回動操作することにより、各クリッ
プ壁６ｂ，６ｂの外側面に当接する押圧スリーブ８ｂと
押圧ナット８ｃとの間隔を縮小させうるように構成され
たクイック式締付けボルト８を取付け、これにより、第
二シートポスト５をポスト支持パイプ６に固定するロッ
ク機構９を構成している。 すなわち、上記クイックレバー８ａをロック方向（第１
図において矢印Ｒ方向）に回動操作すると、上記押圧ス
リーブ８ｂと押圧ナット８ｃとによって挟圧される上記
一対のクリップ壁６ｂ，６ｂ間の間隔が強制的に縮小さ
せられる。これにより、上記切割り６ａが形成された部
位のポスト通挿孔７の径が強制的に縮径させられるの
で、上記スライド杆部５ａの外周面がポスト支持パイプ
６の内周面によって締付けられ、スライド杆部５ａない
し第二シートポスト５がポスト支持パイプ６に固定され
る。 一方、クイックレバー８ａをロック解除方向（第１図に
おいて矢印Ｆ方向）に回動操作すると、上記押圧スリー
ブ８ｂと押圧ナット８ｃによる上記一対のクリップ壁６
ｂ，６ｂに対する挟圧作用が解除されて、これにともな
い、強制近接させられていた一対のクリップ壁６ｂ，６
ｂ間の間隔およひ強制縮径させられていたポスト通挿孔
７の径が弾性的に通常状態に戻る。これにより、スライ
ド杆部５ａないし第二シートポスト５の固定が解除され
て、スライド杆部５ａをポスト通挿孔７内において自由
にスライドさせうる状態となる。 また、上記スライド杆部５ａの中間部に設けたバネ受け
フランジ５ｃとポスト支持パイプ６の上端面との間に、
圧縮コイルバネ１０を、スライド杆部５ａに套挿した状
態て介装している。これにより、第二シートポスト５に
対しては、ポスト支軸パイプの軸方向における上方への
付勢力が付与され、第二シートポスト５の固定が解除さ
れている状態では、第二シートポスト５は、上記圧縮コ
イルパネ１０のバネ力により自動的に上方へスライド動
させられることになる。なお、スライド杆部５ａの下端
部には、ポスト通挿孔７からの抜けを阻止するためのス
トッパ部材１１が着脱可能に装着されている。 また、本例の場合、第３図に示すように、立てパイプ３
のクリップ壁３ａ，３ａ間に設けられるクリップボルト
にも、上記クイック式締付けボルト８と同様のクイック
式締付ボルト１２を用いている。したがって、第一シー
トポスト４の立てパイプ３への挿入量を調整してサドル
１の高さ位置を調整するに際して、第一シートポスト４
の固定状態を解除するにあたっても、これを上記クイッ
ク式締付けボルト１２のクイックレバー１２ａをロック
解除方向に回動させるだけの操作により行える。したが
って、第一シートポスト４の高さを変えて、サドル１の
位置調整を行う場合にも、これを簡単に行える。 さて、以上のように構成される本例のサドルの支持構造
においては、次のようにしてサドル１の位置調整を乗車
したまま簡単に行える。 まず、サドル１に体重をかけない状態で、ロック機構９
の上記クイックレバー８ａをロック解除方向に回動操作
して、ロック機構９のロックすなわち第二シートポスト
５の固定状態を解除する。これにより、第二シートポス
ト５およびこれに支持されるサドル１は、サドル１にか
けた臀部を上げれば、上記圧縮コイルバネ１０の付勢力
により臀部に追従して上方に移動するようになる。一
方、臀部を下げれば、サドル１および第二シートポスト
５を押し下げることができる。すなわち、臀部を上げ下
げするだけで、サドル１を上下に移動させることができ
る。 そして、こうしてサドル１の上下位置を調整して、その
位置がきまれば、上記クイックレバー８ａをロック方向
に操作して、第二シートポスト５をポスト支持パイプ６
に固定すればよいだけである。 しかも、この場合、第二シートポスト５が通挿支持され
るポスト支持パイプ６のポスト通挿孔７は前後方向後方
下がりに傾斜して延びるように形成されているから、第
二シートポスト５は、上方に押し上げられる場合には、
前方に移動しつつ上方に移動させられることになり、一
方、下方に押し下げられる場合には、後方に移動しつつ
下方に移動させられることになる。すなわち、サドル１
の位置を高くする場合には、これに併せてサドル１を前
方に移動させることができ、一方、サドル１の位置を低
くする場合には、これに併せてサドル１を後方に移動さ
せることができる。 このように、本例のサドルの支持構造においては、乗車
したままで、サドル１の高さ位置および前後位置の調整
を簡単に行えるから、非常に便利である。しかも、前後
位置の調整は、サドル１を高くしたときに前方に移動さ
せ、サドル１を低くしたときに後方に移動させることが
できるように構成されているから、マウンテンバイク車
等において本例のサドルの支持構造を適用した場合に
は、上記マウンテンバイク車によるオフ・ロード走行競
技において、競技者は、走行性を高める上で不可欠な走
行路の地形に応じて行う体重移動を非常に簡単に行える
ようになる。 また、ロック機構９のクイックレバー８ａは、サドル１
に比較的近い位置に位置するから、上記クイックレバー
８ａの操作は走行中においても無理なく行いうる。した
がって、第二シートポスト５を上下させて、サドル１の
高さ位置および前後位置を調整するにあたっては、走行
中体勢を大きくくずすことかなく簡単に行いうる。 なお、本例の場合、第２図に示すように、第二シートポ
スト５の外側面に軸方向に延びる凹溝５ｄを設けている
とともに、ポスト支持パイプ６の内側面に上記凹溝５ｄ
にスライド可能に係合する軸方向に延びる凸条部６ｃを
設けて、第二シートポスト５のポスト支持パイプ６に対
する相対回転を防止している。したがって、サドル１の
位置調整時、サドル１が不用意に回転する不具合はな
い。 さらに、本例では、第二シートポスト５を、スライド杆
部５ａとサドル支持杆部５ｂとによって構成することに
より、サドル１を立てパイプ３の軸線上に位置させるこ
とができるようにしているから、サドル１とペダルとの
間に適切な位置関係をもたせることができる。 なお、上記においては、第二シートポスト５を移動させ
て行うサドル１の位置調整を説明したが、第一シートポ
スト４の立てパイプ３への挿入量を調整しても、サドル
１の位置調整を行うことができることはいうまでもな
い。 ところで、本考案の範囲は、上述した実施例に限定され
るものでなく、たとえば、ポスト通挿孔の傾斜角度は、
上記実施例において図示したものに限定されるものでな
いことはいうまでもなく、本考案のサドルの支持構造に
おいては、ポスト通挿孔の水平方向に対する立ち上がり
角度を変えることにより、第二シートポストおよひサド
ルの上下方向の移動量に対する前後方向の移動量の比を
簡単に変えることができるから、非常に便利である。た
とえば、上記立ち上がり角度を小さくするほど、サドル
の上下方向の移動量に対する前後方向の移動量の比を大
きくすることができる。 また、第二シートポストをポスト支持部において固定す
るためのロック機構においても、種々設計変更可能であ
り、たとえば、第二シートポストの外側面に、軸線方向
において所定間隔をあけて並ぶ複数のノッチ係合部を設
ける一方、ポスト支持部に、上記ノッチ係合部に自動係
合し、かつロック操作体を操作するだけで上記ノッチ係
合部への係合を解除しうる係止体を設けるようにして、
ロック機構を構成するようにしてもよい。 さらに、ポスト支持部においても、その形状に特に限定
を受けるものではなく、第二シートポストを通挿支持し
うるポスト通挿孔を基本的に備えるものであるならよ
い。
明する。 第１図に示すように、サドル１は、シートポスト２を介
して自転車フレームの立てパイプ３に支持されており、
本考案の場合、上記シートポスト２が、立てパイプ３に
挿入固定される第一シートポスト４と、上部にサドル１
を支持して、上記第一シートポスト４に支持される第二
シートポスト５とで構成されている。 本例においては、上記第一シートポスト４の上端部に、
上記第二シートポスト５を支持するポスト支持部とし
て、ポスト支持パイプ６が一体的に設けられており、こ
のポスト支持パイプ６は、前後方向後方下がりに傾斜し
て延びるポスト通挿孔７を有している。 一方、上記第二シートポスト５は、上記ポスト通挿孔７
にスライド可能に通挿されるスライド杆部５ａと、この
スライド杆部５ａの上端部から水平方向後方に延び、後
端部においてサドル１を支持固定するサドル支持杆部５
ｂとからなる。そして、第二シートポスト５は、図示す
るように、上記スライド杆部５ａをポスト通挿孔７に通
挿支持されることにより、ポスト支持パイプ６ないし第
一シートポスト４に支持されている。 また、上記ポスト支持パイプ６の軸方向上端部には、第
２図に示すように、軸線方向の切割り６ａおよびこれを
挟んで対向する一対のクリップ壁６ｂ，６ｂが設けられ
ている。そうして、本例の場合、上記一対のクリップ壁
６ｂ，６ｂ間に、ロック操作体としてのクイックレバー
８ａをロック方向に回動操作することにより、各クリッ
プ壁６ｂ，６ｂの外側面に当接する押圧スリーブ８ｂと
押圧ナット８ｃとの間隔を縮小させうるように構成され
たクイック式締付けボルト８を取付け、これにより、第
二シートポスト５をポスト支持パイプ６に固定するロッ
ク機構９を構成している。 すなわち、上記クイックレバー８ａをロック方向（第１
図において矢印Ｒ方向）に回動操作すると、上記押圧ス
リーブ８ｂと押圧ナット８ｃとによって挟圧される上記
一対のクリップ壁６ｂ，６ｂ間の間隔が強制的に縮小さ
せられる。これにより、上記切割り６ａが形成された部
位のポスト通挿孔７の径が強制的に縮径させられるの
で、上記スライド杆部５ａの外周面がポスト支持パイプ
６の内周面によって締付けられ、スライド杆部５ａない
し第二シートポスト５がポスト支持パイプ６に固定され
る。 一方、クイックレバー８ａをロック解除方向（第１図に
おいて矢印Ｆ方向）に回動操作すると、上記押圧スリー
ブ８ｂと押圧ナット８ｃによる上記一対のクリップ壁６
ｂ，６ｂに対する挟圧作用が解除されて、これにともな
い、強制近接させられていた一対のクリップ壁６ｂ，６
ｂ間の間隔およひ強制縮径させられていたポスト通挿孔
７の径が弾性的に通常状態に戻る。これにより、スライ
ド杆部５ａないし第二シートポスト５の固定が解除され
て、スライド杆部５ａをポスト通挿孔７内において自由
にスライドさせうる状態となる。 また、上記スライド杆部５ａの中間部に設けたバネ受け
フランジ５ｃとポスト支持パイプ６の上端面との間に、
圧縮コイルバネ１０を、スライド杆部５ａに套挿した状
態て介装している。これにより、第二シートポスト５に
対しては、ポスト支軸パイプの軸方向における上方への
付勢力が付与され、第二シートポスト５の固定が解除さ
れている状態では、第二シートポスト５は、上記圧縮コ
イルパネ１０のバネ力により自動的に上方へスライド動
させられることになる。なお、スライド杆部５ａの下端
部には、ポスト通挿孔７からの抜けを阻止するためのス
トッパ部材１１が着脱可能に装着されている。 また、本例の場合、第３図に示すように、立てパイプ３
のクリップ壁３ａ，３ａ間に設けられるクリップボルト
にも、上記クイック式締付けボルト８と同様のクイック
式締付ボルト１２を用いている。したがって、第一シー
トポスト４の立てパイプ３への挿入量を調整してサドル
１の高さ位置を調整するに際して、第一シートポスト４
の固定状態を解除するにあたっても、これを上記クイッ
ク式締付けボルト１２のクイックレバー１２ａをロック
解除方向に回動させるだけの操作により行える。したが
って、第一シートポスト４の高さを変えて、サドル１の
位置調整を行う場合にも、これを簡単に行える。 さて、以上のように構成される本例のサドルの支持構造
においては、次のようにしてサドル１の位置調整を乗車
したまま簡単に行える。 まず、サドル１に体重をかけない状態で、ロック機構９
の上記クイックレバー８ａをロック解除方向に回動操作
して、ロック機構９のロックすなわち第二シートポスト
５の固定状態を解除する。これにより、第二シートポス
ト５およびこれに支持されるサドル１は、サドル１にか
けた臀部を上げれば、上記圧縮コイルバネ１０の付勢力
により臀部に追従して上方に移動するようになる。一
方、臀部を下げれば、サドル１および第二シートポスト
５を押し下げることができる。すなわち、臀部を上げ下
げするだけで、サドル１を上下に移動させることができ
る。 そして、こうしてサドル１の上下位置を調整して、その
位置がきまれば、上記クイックレバー８ａをロック方向
に操作して、第二シートポスト５をポスト支持パイプ６
に固定すればよいだけである。 しかも、この場合、第二シートポスト５が通挿支持され
るポスト支持パイプ６のポスト通挿孔７は前後方向後方
下がりに傾斜して延びるように形成されているから、第
二シートポスト５は、上方に押し上げられる場合には、
前方に移動しつつ上方に移動させられることになり、一
方、下方に押し下げられる場合には、後方に移動しつつ
下方に移動させられることになる。すなわち、サドル１
の位置を高くする場合には、これに併せてサドル１を前
方に移動させることができ、一方、サドル１の位置を低
くする場合には、これに併せてサドル１を後方に移動さ
せることができる。 このように、本例のサドルの支持構造においては、乗車
したままで、サドル１の高さ位置および前後位置の調整
を簡単に行えるから、非常に便利である。しかも、前後
位置の調整は、サドル１を高くしたときに前方に移動さ
せ、サドル１を低くしたときに後方に移動させることが
できるように構成されているから、マウンテンバイク車
等において本例のサドルの支持構造を適用した場合に
は、上記マウンテンバイク車によるオフ・ロード走行競
技において、競技者は、走行性を高める上で不可欠な走
行路の地形に応じて行う体重移動を非常に簡単に行える
ようになる。 また、ロック機構９のクイックレバー８ａは、サドル１
に比較的近い位置に位置するから、上記クイックレバー
８ａの操作は走行中においても無理なく行いうる。した
がって、第二シートポスト５を上下させて、サドル１の
高さ位置および前後位置を調整するにあたっては、走行
中体勢を大きくくずすことかなく簡単に行いうる。 なお、本例の場合、第２図に示すように、第二シートポ
スト５の外側面に軸方向に延びる凹溝５ｄを設けている
とともに、ポスト支持パイプ６の内側面に上記凹溝５ｄ
にスライド可能に係合する軸方向に延びる凸条部６ｃを
設けて、第二シートポスト５のポスト支持パイプ６に対
する相対回転を防止している。したがって、サドル１の
位置調整時、サドル１が不用意に回転する不具合はな
い。 さらに、本例では、第二シートポスト５を、スライド杆
部５ａとサドル支持杆部５ｂとによって構成することに
より、サドル１を立てパイプ３の軸線上に位置させるこ
とができるようにしているから、サドル１とペダルとの
間に適切な位置関係をもたせることができる。 なお、上記においては、第二シートポスト５を移動させ
て行うサドル１の位置調整を説明したが、第一シートポ
スト４の立てパイプ３への挿入量を調整しても、サドル
１の位置調整を行うことができることはいうまでもな
い。 ところで、本考案の範囲は、上述した実施例に限定され
るものでなく、たとえば、ポスト通挿孔の傾斜角度は、
上記実施例において図示したものに限定されるものでな
いことはいうまでもなく、本考案のサドルの支持構造に
おいては、ポスト通挿孔の水平方向に対する立ち上がり
角度を変えることにより、第二シートポストおよひサド
ルの上下方向の移動量に対する前後方向の移動量の比を
簡単に変えることができるから、非常に便利である。た
とえば、上記立ち上がり角度を小さくするほど、サドル
の上下方向の移動量に対する前後方向の移動量の比を大
きくすることができる。 また、第二シートポストをポスト支持部において固定す
るためのロック機構においても、種々設計変更可能であ
り、たとえば、第二シートポストの外側面に、軸線方向
において所定間隔をあけて並ぶ複数のノッチ係合部を設
ける一方、ポスト支持部に、上記ノッチ係合部に自動係
合し、かつロック操作体を操作するだけで上記ノッチ係
合部への係合を解除しうる係止体を設けるようにして、
ロック機構を構成するようにしてもよい。 さらに、ポスト支持部においても、その形状に特に限定
を受けるものではなく、第二シートポストを通挿支持し
うるポスト通挿孔を基本的に備えるものであるならよ
い。
第１図は本考案の実施例に係るサドルの支持構造を自転
車の側面方向から見た図、第２図は第１図のII−II線断
面図、第３図は第１図のＡ方向矢視図である。 １……サドル、２……シートポスト、３……立てパイ
プ、４……第一シートポスト、５……第二シートポス
ト、６……ポスト支持部（ポスト支持パイプ）、７……
ポスト通挿孔、９……ロック機構。
車の側面方向から見た図、第２図は第１図のII−II線断
面図、第３図は第１図のＡ方向矢視図である。 １……サドル、２……シートポスト、３……立てパイ
プ、４……第一シートポスト、５……第二シートポス
ト、６……ポスト支持部（ポスト支持パイプ）、７……
ポスト通挿孔、９……ロック機構。
Claims (1)
- 【請求項１】自転車フレームの立てパイプに、シートポ
ストを介してサドルを支持してなる自転車のサドルの支
持構造であって、 上記シートポストは、上記立てパイプに挿入固定され、
前後方向後方下がりに傾斜して延びるポスト通挿孔を有
するポスト支持部を上端部に備えた第一シートポスト
と、上部に上記サドルを支持し、上記ポスト支持部のポ
スト通挿孔にスライド可能に通挿支持される第二シート
ポストとで構成されているとともに、 ロック操作体をロック操作することにより、上記第二シ
ートポストを上記ポスト支持部に対して所望の上下位置
で固定させるロック機構を備えたことを特徴とする、自
転車のサドルの支持構造。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988048983U JPH0618867Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 自転車のサドルの支持構造 |
| US07/315,497 US4919378A (en) | 1988-04-12 | 1989-02-27 | Support structure for bicycle saddle |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988048983U JPH0618867Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 自転車のサドルの支持構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01154986U JPH01154986U (ja) | 1989-10-25 |
| JPH0618867Y2 true JPH0618867Y2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=12818478
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988048983U Expired - Lifetime JPH0618867Y2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 自転車のサドルの支持構造 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4919378A (ja) |
| JP (1) | JPH0618867Y2 (ja) |
Cited By (1)
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- 1988-04-12 JP JP1988048983U patent/JPH0618867Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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