JP6083360B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
また、第1発明の制御部と同様に、第2発明の制御部は、前記分割回数減少制御の実施後の前記噴霧形状パラメータの値が前記分割回数減少判定値よりも大きい場合、分割噴射制御の実施を禁止するようにしてもよい。これによれば、上述したように、より確実に、排気性状およびドライバビリティの悪化を抑制することができる。
さらに、第1発明の制御部と同様に、第2発明の制御部は、1つの気筒に関して前記分割噴射制御の実施を禁止したときに、残りの気筒の少なくとも1つに関し、1機関サイクルにおけるパーシャル噴射の回数を増加させるとともに、各パーシャルリフト噴射の噴射時間を短くする分割回数補充制御を実施するようにしてもよい。これによれば、上述したように、内燃機関全体として、分割噴射から得られる利益を維持することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の燃料噴射制御装置が適用される内燃機関が図1および図2に示されている。これら図において、10は内燃機関の本体(以下「機関本体」)、11は燃料噴射弁、12はシリンダヘッド、13はシリンダブロック、14は吸気弁、15は排気弁、16は点火プラグ、17は筒内圧センサ、18は燃焼室、19はピストン、60は吸気通路、61は吸気マニホルド、62は吸気管、63はスロットル弁、64はスロットル弁アクチュエータ、65はエアフローメータ、66はエアフィルタ、70は排気通路、71は排気マニホルド、72は排気管、73は空燃比センサ、74は排気浄化触媒、80はクランクポジションセンサ、81はアクセルペダル、82はアクセルペダル踏込量センサ、90は電子制御装置(ECU)をそれぞれ示している。
図3に燃料噴射弁11の構成が示されている。図3において、30はノズル、31はニードル弁、32は燃料噴射孔(以下「噴孔」)、33は燃料通路、34はソレノイド、35はスプリング、36は燃料取込口、37は噴射弁軸線をそれぞれ示している。噴射弁軸線37は、燃料噴射弁11の長手方向に延びる軸線である。燃料噴射弁11は、いわゆる内開弁タイプの燃料噴射弁である。燃料噴射弁11は、フルリフト噴射とパーシャルリフト噴射とのいずれか一方を選択的に実行可能である。フルリフト噴射とは、図4(A)に示されているように、ニードル弁31を最大リフト量まで上昇させる燃料噴射(つまり、最大リフト噴射)であり、パーシャルリフト噴射とは、図4(B)に示されているように、ニードル弁31を最大リフト量よりも小さいリフト量までしか上昇させない燃料噴射(つまり、部分リフト噴射)である。ニードルリフト量は、燃料噴射弁11への通電時間の制御によって制御可能である。なお、図4(A)には、1回のフルリフト噴射のニードルリフト量の推移が示されており、図4(B)には、3回のパーシャルリフト噴射のニードルリフト量の推移が示されている。
図5に第1実施形態の燃料噴射弁11の噴孔32およびその周辺の構成が示されている。図5(A)は、燃料噴射弁11の先端を噴射弁軸線37に沿って燃料噴射弁11の外から見た場合の燃料噴射弁11の先端を示している。図5(B)は、図5(A)の線B−Bの断面を示し、図5(C)は、図5(A)の線C−Cの断面を示している。図5において、30はノズル、31はニードル弁、32は噴孔、37は噴射弁軸線、38はサック、39はニードルシート部(以下「シート部」)、40はノズルシート壁面、41はニードルシート壁面、44は流入口、45は流出口をそれぞれ示している。
噴孔32は、流入口44と流出口45とを有する。流入口44はサック38に対して開口しており、燃料は流入口44を介して噴孔32に流入する。流出口45は燃料噴射弁11の外部に対して開口しており、燃料は流出口45から噴射される。
第1実施形態の燃料噴射弁11の噴孔32は、スリット形状の噴孔である。すなわち、図5(A)に示されているように、噴孔32をその横断面で見たとき、噴孔32は、矩形の横断面を有する。ここで、噴孔の横断面とは、噴孔の中央軸線に対して垂直な平面で噴孔を切った場合の断面である。また、図5(B)に示されているように、噴孔32を断面B−Bで見たとき、噴孔32は、流入口44から流出口45に向かって広がる扇形の形状を有する。したがって、噴孔32の流路断面は、流入口44から流出口45に向かって徐々に大きくなる。もちろん、流出口45の流路面積は、流入口44の流路面積よりも大きい。また、図5(C)に示されているように、噴孔32をその縦断面で見たとき、噴孔32は、略矩形の形状を有する。ここで、噴孔の縦断面とは、噴孔の中央軸線と噴射弁軸線37とを含む1つの平面で切った場合の断面である。
第1実施形態の燃料噴射弁11から噴射される燃料噴霧(以下「噴霧」)50が図6に示されている。図6は、燃料噴射弁11の先端を噴射弁軸線37に沿って燃料噴射弁11の外から見た場合の噴霧を示している。図6(A)はフルリフト噴射時の噴霧を示し、図6(B)はパーシャルリフト噴射時の噴霧を示している。
図7に示されているように、第1実施形態の燃料噴射弁11では、フルリフト噴射時の噴霧角度52(図7(A)参照)は、パーシャルリフト噴射時の噴霧角度52(図7(B)参照)よりも大きい。また、フルリフト噴射時の貫徹力は、パーシャルリフト噴射時の貫徹力よりも大きい。なお、噴霧角度52は噴霧の外縁53間の角度であり、貫徹力は噴霧が筒内を進む力である。
第1実施形態の燃料噴射制御について説明する。以下の説明において、噴射量とは、1機関サイクルにおいて燃料噴射弁から噴射される燃料のトータルの量である。機関運転とは、内燃機関の運転である。また、分割噴射とは、1機関サイクルにおいて、複数のパーシャルリフト噴射によって燃料噴射弁から目標噴射量の燃料を噴射させる噴射である。また、通常噴射とは、1機関サイクルにおいて、1回のフルリフト噴射によって燃料噴射弁から目標噴射量の燃料を噴射させる噴射である。
第1実施形態の分割回数制御について説明する。この制御は、上記目標分割回数を設定する制御である。なお、以下の説明において、噴霧形状とは、燃料噴射弁から噴射された燃料の噴霧である。また、基準噴霧形状とは、正常な噴霧形状として予定されている噴霧形状である。また、噴霧形状パラメータとは、基準噴霧形状からの噴霧形状の差異を表すパラメータである。あるいは、噴霧形状パラメータとは、先に実施されたパーシャルリフト噴射での噴霧形状と後に実施されたパーシャルリフト噴射での噴霧形状との間の差異を表すパラメータである。
第1実施形態の分割回数制御について、図9のタイムチャートを参照して説明する。図9に示されているように、時刻T0以前では、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値以下であるので、目標分割回数は、変更されず、5回に維持される。そして、時刻T0において、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値よりも大きくなると、目標分割回数は、1回だけ減少され、4回になる。すると、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値以下となる。
1回のパーシャルリフト噴射によって噴射される燃料の量は非常に少ない。このため、分割噴射が実施されると、燃料噴射弁から噴射された燃料の微粒化が促進されるという利益がある。ところが、分割噴射の実施によって、こうした利益が得られるものの、1回のパーシャルリフト噴射のニードルリフト量が非常に小さいことから、パーシャルリフト噴射毎のニードルリフト量にバラツキが生じ、これに伴い、噴霧形状のバラツキが大きくなる可能性がある。そして、噴霧形状のバラツキが大きいと、排気性状またはドライバビリティが悪化する可能性もある。
なお、噴霧形状は、たとえば、トルクの変動量、筒内圧の変動量、機関回転数の変動量、排気性状(たとえば、未燃HC量など)、失火などに影響する。具体的には、噴霧形状のバラツキが大きい場合、トルクの変動量が大きく、筒内圧の変動量が大きく、機関回転数の変動量が大きく、排気性状が悪化し(たとえば、未燃HC量が多く)、失火の回数が多い。
なお、第1実施形態は、スリット形状の噴孔を有する燃料噴射弁を備えた内燃機関に本発明の制御装置を適用した場合の実施形態であるが、本発明は、スリット形状以外の形状の噴孔(たとえば、円筒形状の噴孔)を有する燃料噴射弁を備えた内燃機関にも適用可能である。
第1実施形態の燃料噴射制御フローについて説明する。このフローの一例が図10に示されている。図10のフローが開始されると、始めに、ステップ10において、分割噴射実施フラグFdがセットされている(Fd=1)か否かが判別される。分割噴射実施フラグFdは、分割噴射の実施が要求されたときにセットされ、通常噴射の実施が要求されたときにリセットされる。ステップ10において、Fd=1であると判別されたときには、フローはステップ11に進む。一方、Fd=1ではないと判別されたときには、フローはステップ14に進む。
第1実施形態の分割回数制御フローについて説明する。このフローの一例が図11に示されている。図11のフローが開始されると、始めに、ステップ20において、噴霧形状パラメータPsが分割回数減少判定値Psthよりも大きい(Ps>Psth)か否かが判別される。ここで、Ps>Psthであると判別されたときには、フローはステップ21に進む。一方、Ps>Psthではないと判別されたときには、フローはそのまま終了する。この場合、目標分割回数の減少は行われない。
第2実施形態の分割回数制御について説明する。なお、以下で説明する幾つかの実施形態について、説明されていない各実施形態の構成および制御は、それぞれ、本明細書中で説明されている他の実施形態の構成および制御と同じであるか、あるいは、各実施形態の構成または制御に鑑みたときにその他の実施形態の構成または制御から当然に導き出される構成および制御である。
第2実施形態の分割回数制御について、図12のタイムチャートを参照して説明する。図12に示されているように、時刻T0以前では、分割噴射実施フラグがセットされているので、目標分割回数が5回に設定され、分割噴射が実施されている。そして、時刻T0以前では、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値以下であるので、目標分割回数は、変更されず、5回に維持される。そして、時刻T0において、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値よりも大きくなると、目標分割回数は、1回だけ減少され、4回になる。
第2実施形態の燃料噴射制御によれば、分割回数が少なくされた場合であっても、噴霧形状パラメータが大きいとき、すなわち、噴霧形状のバラツキが解消されないときには、分割噴射の実施が禁止され、以降、通常噴射が実施される。したがって、より確実に、排気性状およびドライバビリティの悪化を抑制することができる。
第2実施形態の分割回数制御フローについて説明する。このフローの一例が図13に示されている。図13のフローが開始されると、始めに、ステップ30において、噴霧形状パラメータPsが分割回数減少判定値Psthよりも大きい(Ps>Psth)か否かが判別される。ここで、Ps>Psthであると判別されたときには、フローはステップ31に進む。一方、Ps>Psthではないと判別されたときには、フローはそのまま終了する。この場合、目標分割回数の減少は行われない。
第3実施形態の分割回数制御について説明する。この制御では、分割噴射が実施されているときに、或る1つの気筒(以下「特定気筒」)に関し、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値よりも大きい場合、当該気筒に関し、現在の目標分割回数を1回少なくした分割回数が新たな目標分割回数として設定される。この場合、当該気筒に関しては、少なくされた回数のパーシャルリフト噴射によって、目標噴射量の燃料を燃料噴射弁から噴射されることになるので、各パーシャルリフト噴射の噴射時間が長くなる。
第3実施形態の分割回数制御について、図14のタイムチャートを参照して説明する。図14に示されているように、時刻T0以前では、特定気筒に関する分割噴射実施フラグがセットされているので、特定気筒において、目標分割回数が4回に設定され、分割噴射が実施されている。なお、その他の気筒においても、目標分割回数が4回に設定され、分割噴射が実施されている。そして、時刻T0以前では、特定気筒に関し、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値以下であるので、目標分割回数は、変更されず、4回に維持される。そして、時刻T0において、特定気筒に関し、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値よりも大きくなると、目標分割回数は、1回だけ減少され、3回になる。
上述したように、1回のパーシャルリフト噴射によって噴射される燃料の量は非常に少ない。このため、分割噴射が実施されると、燃料噴射弁から噴射された燃料の微粒化が促進されるという利益がある。したがって、特定気筒において、分割噴射の実施が禁止されると、この気筒に関し、分割噴射から利益を得られなくなる。しかしながら、第3実施形態の燃料噴射制御によれば、特定気筒において、分割噴射の実施が禁止されたときに、その他の気筒において、目標分割回数が増加されるので、内燃機関全体としては、分割噴射から得られる利益を維持することができる。
第3実施形態の分割回数制御フローについて説明する。このフローの一例が図15に示されている。図15のフローが開始されると、始めに、ステップ40において、特定気筒において、噴霧形状パラメータPsAが分割回数減少判定値Psthよりも大きい(PsA>Psth)か否かが判別される。ここで、PsA>Psthであると判別されたときには、フローはステップ41に進む。一方、PsA>Psthではないと判別されたときには、フローはそのまま終了する。この場合、特定気筒に関し、目標分割回数の減少は行われない。
第4実施形態の分割回数制御について説明する。分割噴射が実施されているときに、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値よりも大きい場合、現在の目標分割回数を1回少なくした分割回数が新たな目標分割回数として設定される。なお、この場合、少なくされた回数のパーシャルリフト噴射によって、目標噴射量の燃料を燃料噴射弁から噴射されることになるので、各パーシャルリフト噴射の噴射時間が長くなる。
第4実施形態の燃料噴射制御によれば、分割回数を多くしても噴霧形状のバラツキが許容範囲内に収まる可能性がある場合において、分割回数が多くされる。このため、分割噴射から利益をより多く得ることができる。
第4実施形態の分割回数制御フローについて説明する。このフローの一例が図17に示されている。図17のフローが開始されると、始めに、ステップ70において、噴霧形状パラメータPsが分割回数減少判定値Psthよりも大きい(Ps>Psth)か否かが判別される。ここで、Ps>Psthであると判別されたときには、フローはステップ71に進む。一方、Ps>Psthではないと判別されたときには、フローはステップ73に進む。
第5実施形態の分割回数制御について説明する。この制御では、分割噴射が実施されているときに、或る1つの気筒(以下「特定気筒」)に関し、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値よりも大きい場合、当該気筒に関し、現在の目標分割回数を1回少なくした分割回数が新たな目標分割回数として設定される。この場合、当該気筒に関しては、少なくされた回数のパーシャルリフト噴射によって、目標噴射量の燃料を燃料噴射弁から噴射されることになるので、各パーシャルリフト噴射の噴射時間が長くなる。
第5実施形態の燃料噴射制御によれば、特定気筒において、分割噴射の実施が禁止されたときに、その他の気筒において、目標分割回数が増加されるので、内燃機関全体としては、分割噴射から利益を維持することができる。さらに、第5実施形態の燃料噴射制御によれば、目標分割回数の増加が行われることがある。しかしながら、目標分割回数の減少を行ったにもかかわらず、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値以下とならない場合に目標分割回数の増加が行われると、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値よりも大きくなる可能性が高い。したがって、この場合、目標分割回数の増加が行われることは好ましくないとも言える。第5実施形態の燃料噴射制御によれば、こうした場合において、分割噴射の実施が禁止される。このため、燃料性状およびドライバビリティの悪化を、より確実に抑制することができる。
第5実施形態の分割回数制御フローについて説明する。このフローの一例が図18に示されている。図18のフローが開始されると、始めに、ステップ80において、噴霧形状パラメータPsが分割回数減少判定値Psthよりも大きい(Ps>Psth)か否かが判別される。ここで、Ps>Psthであると判別されたときには、フローはステップ81に進む。一方、Ps>Psthではないと判別されたときには、フローはステップ85に進む。
第6実施形態の分割回数制御について説明する。この制御では、分割噴射が実施されているときに、特定気筒に関し、噴霧形状パラメータが分割回数減少判定値よりも大きい場合、当該気筒に関し、現在の目標分割回数を1回少なくした分割回数が新たな目標分割回数として設定されるとともに、その他の気筒に関し、現在の目標分割回数を1回多くした分割回数が新たな目標分割回数として設定される。
上述したように、分割噴射には、燃料噴射弁から噴射された燃料の微粒化が促進されるという利益がある。したがって、特定気筒において、分割回数が少なくされると、この気筒に関し、分割噴射から得られる利益が少なくなる。しかしながら、その他の気筒に関し、1機関サイクルにおけるパーシャル噴射の回数を増加させれば、内燃機関全体としては、分割噴射から得られる利益を維持することができる。
第6実施形態の分割回数制御フローについて説明する。このフローの一例が図19に示されている。図19のフローが開始されると、始めに、ステップ90において、特定気筒において、噴霧形状パラメータPsAが分割回数減少判定値Psthよりも大きい(PsA>Psth)か否かが判別される。ここで、PsA>Psthであると判別されたときには、フローはステップ91に進む。一方、PsA>Psthではないと判別されたときには、フローはそのまま終了する。この場合、特定気筒に関し、目標分割回数の減少は行われない。
なお、上述では、燃料噴射弁が筒内上部の吸気弁側方の機関本体の部分に取り付けられている場合を例に本発明を説明したが、本発明は、燃料噴射弁が筒内に燃料を直接噴射するものである限り機関本体のいかなる部分に取り付けられている場合にも適用可能である。
以上説明から、上記実施形態の制御装置は、広く捉えれば、筒内(つまり、燃焼室18)に燃料を直接噴射する燃料噴射弁11を備える内燃機関10に適用される制御装置であって、複数のパーシャルリフト噴射によって燃料噴射弁から燃料を噴射させる分割噴射制御を実施する制御装置であって、噴霧形状バラツキを表す噴霧形状パラメータPsの値が分割回数減少判定値Psthよりも大きい場合、1機関サイクルにおけるパーシャルリフト噴射の回数Nd(k)を減少させるとともに、各パーシャルリフト噴射の噴射時間TAUdを長くする分割回数減少制御を実施する制御部(たとえば、ECU90)を具備する制御装置であると言える。
Claims (5)
- 複数の気筒、及び、前記気筒それぞれの筒内に燃料を直接噴射する複数の燃料噴射弁を備える内燃機関に適用される制御装置であって、複数のパーシャルリフト噴射によって燃料噴射弁から燃料を噴射させる分割噴射制御を実施する制御装置において、
噴霧形状バラツキを表す噴霧形状パラメータの値が分割回数減少判定値よりも大きい場合、1機関サイクルにおけるパーシャルリフト噴射の回数を減少させるとともに、各パーシャルリフト噴射の噴射時間を長くする分割回数減少制御を実施する制御部を具備し、
前記制御部は、
前記分割回数減少制御の実施後の前記噴霧形状パラメータの値が前記分割回数減少判定値よりも大きい場合、分割噴射制御の実施を禁止し、
1つの気筒に関して前記分割噴射制御の実施を禁止したときに、残りの気筒の少なくとも1つに関し、1機関サイクルにおけるパーシャル噴射の回数を増加させるとともに、各パーシャルリフト噴射の噴射時間を短くする分割回数補充制御を実施する、
制御装置。 - 複数の気筒、及び、前記気筒それぞれの筒内に燃料を直接噴射する複数の燃料噴射弁を備える内燃機関に適用される制御装置であって、複数のパーシャルリフト噴射によって燃料噴射弁から燃料を噴射させる分割噴射制御を実施する制御装置において、
噴霧形状バラツキを表す噴霧形状パラメータの値が分割回数減少判定値よりも大きい場合、1機関サイクルにおけるパーシャルリフト噴射の回数を減少させるとともに、各パーシャルリフト噴射の噴射時間を長くする分割回数減少制御を実施する制御部を具備し、
前記制御部は、
1つの気筒に関して前記分割回数減少制御を実施したときに、残りの気筒の少なくとも1つに関し、1機関サイクルにおけるパーシャル噴射の回数を増加させるとともに、各パーシャルリフト噴射の噴射時間を短くする分割回数補充制御を実施する、
制御装置。 - 前記制御部は、前記分割回数減少制御の実施後の前記噴霧形状パラメータの値が前記分割回数減少判定値よりも大きい場合、分割噴射制御の実施を禁止する請求項2に記載の制御装置。
- 前記制御部は、1つの気筒に関して前記分割噴射制御の実施を禁止したときに、残りの気筒の少なくとも1つに関し、1機関サイクルにおけるパーシャル噴射の回数を増加させるとともに、各パーシャルリフト噴射の噴射時間を短くする分割回数補充制御を実施する請求項3に記載の制御装置。
- 前記制御部は、前記噴霧形状パラメータの値が前記分割回数減少判定値よりも小さい場合、1機関サイクルにおけるパーシャルリフト噴射の回数を増加させるとともに、各パーシャルリフト噴射の噴射時間を短くする分割回数増加制御を実施する請求項1〜4のいずれか1つに記載の制御装置。
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