JP6081887B2 - 撮像装置 - Google Patents
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Description
このカメラにおいては、撮影者がカメラの本体を掴む際に、右手の親指が置かれる近傍にモード切替ダイヤル及びズームレバーを配置しているため、手のひらで本体を掴みつつ親指でモード切替ダイヤル及びズームレバーを操作する必要があり、本体を確実に掴めるか否か懸念され、又、カメラの向きを縦向きにして撮影する場合には操作性が悪くなる。
このカメラにおいては、撮影者がカメラの本体を掴む際に、左手で本体を掴みつつ、右手の親指でモードダイヤルスイッチを操作する必要があり、前述のカメラと同様に、本体を確実に掴めるか否か懸念され、又、カメラの向きを縦向きにして撮影する場合には操作性が悪くなる。
このカメラにおいて、操作リングは、複数のリング部材により構成されて、10度刻みで時計回り及び反時計回りに回転させるように形成されており、又、10度刻みにクリック感を得るための凹み及び凹みに嵌合する鋼球が設けられ、さらに、操作リングの回転位置を検出するためのフォトリフレクタ等が設けられている。
したがって、構造が複雑であり、所望の撮影条件を設定するために10度刻みの回転操作が必要であり、それ故に設定操作が面倒である。
この構成によれば、撮影モード切替機構として、レンズ鏡筒の周りに配置されたモード切替操作環、モード切替操作環を休止位置に自動復帰させる復帰バネ、及びモード切替操作環に連動する連動スイッチを含むため、構造の簡素化、低コスト化等を達成しつつ、操作者は、本体を横向き又は縦向きのいずれの向きに方向付けした状態でも、本体を掴んで撮影する姿勢で、モード切替操作環を一方向又は他方向に所定角度回転させて保持すると、連動スイッチのトリガ信号により撮影モード(例えば、一方向への回転により、近距離撮影モード(電源オン時の休止位置)→キッズ撮影モード→パーティ撮影モード→マクロ撮影モード→バルブ撮影モード→多重露出撮影モード→遠距離撮影モード→近距離撮影モード(電源オン時の休止位置)/他方向への回転により、近距離撮影モード(電源オン時の休止位置)→遠距離撮影モード→多重露出撮影モード→バルブ撮影モード→マクロ撮影モード→パーティ撮影モード→キッズ撮影モード→近距離撮影モード(電源オン時の休止位置))がエンドレスにて連続的に切り替えられ、所望の撮影モードに達したとき、モード切替操作環から手を離して、復帰バネの付勢力によりモード切替操作環を休止位置に自動復帰させて、当該所望の撮影モードを容易に設定することができる。
このように、本体の向きに関係無く、本体を掴んで(例えば、左手及び右手で本体を掴みつつ、左手の親指及び人差し指等でモード切替操作環を回すような)撮影姿勢を維持したまま、撮影モードの切り替え(選択)が可能であるため、手振れ補正機構等を備えていない撮像装置(カメラ)においても手振れを低減しつつ、撮影モード設定後に撮影動作を迅速に行うことができる。また、モード切替操作環は一方向及び他方向のいずれの回転方向でも撮影モードの切替動作を迅速に行うことができるため、所望の撮影モードを行き過ぎても、モード切替操作環を逆向きに回転させることで、速やかに所望の撮影モードに戻すことができる。さらに、レンズ鏡筒の周りにモード切替操作環を配置するため、インスタントカメラ等にいても、ズーミング用の操作環に類似した高級感をもたらすことができる。
この構成によれば、ホルダ部材に対して光軸方向に移動可能に保持されると共に付勢バネにより付勢された可動係合部材の係合部が、延出片の延出端縁部の中央凹みに係合することで、(復帰バネが一対の復帰バネの場合には、一方向に回転付勢する付勢力と他方向に回転付勢する付勢力の間に若干のバラツキがあっても)モード切替操作環を休止位置に確実に復帰させることができる。また、延出端縁部を有する延出片は、モード切替操作環の周壁面と略同一の曲率をなすように延出して形成されると共に可動係合部材の係合部は光軸方向から延出端縁部に対して追従可能に係合するため、モード切替操作環を、光軸回りにおいて違和感無く円滑に回転操作することができる。
この構成によれば、操作者がモード切替操作環を一方向及び他方向に回転させて可動係合部材の係合部が一端側凹み又は他端側凹みに至ったとき、操作者にクリック感として伝わるため、モード切替操作環の回転端近傍(回転端は別個のストッパにより規制される)を容易に認識することができる。
この構成によれば、軸部及び規制鍔部を延出片の嵌合孔に挿入すると共に挟持部を嵌合孔に挿入し、軸部を所定角度回転させることにより当接板部と挟持部とにより延出片を挟み込むようにして、掛止部材を延出片に連結することができる。
このように、別体として形成された掛止部材をモード切替操作環(の延出片)に連結固定することにより、モード切替操作環をモールド成形する際の成形性を確保しつつ、掛止部材の機械的強度を向上させることができ、復帰バネ(一対の復帰バネを採用する場合は、各々の復帰バネの端部)を離脱しないように確実に掛止させることができる。
この構成によれば、掛止部材を延出片に連結した状態で、掛止部材の位置決め凸部が延出片の位置決め孔に嵌め込まれて位置決めされるため、簡単な構造にて、掛止部材が回転して脱落するのを確実に防止することができる。
この実施形態に係る撮像装置は、インスタント写真用のフィルムが装填されるインスタントカメラであり、図1ないし図6に示すように、外輪郭を画定する(本体としての)カバー本体10、カバー本体10の内部に収容される(本体としての)ベース本体20、ベース本体20に設けられて光軸L方向において繰り出し及び繰り込み動作を行うレンズ鏡筒30、カバー本体10の前側に設けられた第1のレリーズボタンRB1、第1のレリーズボタンRB1の周りに配置されたメインスイッチSW、カバー本体10の側部に設けられた第2のレリーズボタンRB2、カバー本体10の後側から前側に向けて設けられたファインダFD、ファインダFDに隣接してカバー本体10の前側に配置されたストロボSB、カバー本体10の後側に設けられた表示部EP、カバー本体10の後側に設けられて撮影モードを切り替えるためのモードスイッチMS、カバー本体10の前側でレンズ鏡筒30の周りに設けられたモード切替操作環40、モード切替操作環40の延出片43に連結された掛止部材50、(ベース本体20に固定される回路基板110に実装されて)モード切替操作環40に連動する連動スイッチ60、カバー本体10の内部に配置されてモード切替操作環40を休止位置に自動復帰させる付勢力を及ぼす復帰バネ71,72、カバー本体10の内部に設けられたホルダ部材80、ホルダ部材80に保持されてモード切替操作環40の(延出片43の)延出端縁部43aに係合する可動係合部材90、ホルダ部材80に保持されて可動係合部材90の係合部91を延出端縁部43aに向けて付勢する付勢バネ100、ベース本体20に設けられた回路基板110、回路基板110に設けられて種々の制御を司る制御部を含む制御回路(不図示)等を備えている。
第1のレリーズボタンRB1は、図1に示すように、インスタントカメラを通常の撮影姿勢である縦向きにして撮影する際に、右手の人差し指等で操作されるように配置されたものである。
第2のレリーズボタンRB2は、図1に示すインスタントカメラを、横向き(側部カバー13が上向きとなる姿勢)にして撮影する際に、右手の人差し指等で操作されるように配置されたものである。
ファインダFDは、撮影のための画枠を決定する際に操作者が覗くように形成されたものである。
ストロボSBは、撮影モード及び被写体の撮影環境に応じて、発光が必要と判断されたとき所定量の光を発するように制御されるものであり、又、操作者が故意に強制発光や発光禁止に設定した場合にはその指示に従うように制御されるものである。
表示部EPは、図2に示すように、カバー本体10の後側(後側カバー12の開閉ドア12a)に設けられており、例えば液晶ディスプレイ(LCD)等からなり、種々の情報、例えば選択された撮影モード、その他の撮影条件等が表示されるようになっている。
尚、ここでは、モードスイッチMSからなる第1の撮影モード切替機構と、モード切替操作環40、連動スイッチ60、復帰バネ71,72を含む構成、さらには、ホルダ部材80、可動係合部材90、付勢バネ100等を含む構成により、モードスイッチMS(第1の撮影モード切替機構)とは別に設けられて、撮影モードを切り替えるための第2の撮影モード切替機構が構成されている。
前側カバー11は、図1、図4、図5、図6、図14ないし図16に示すように、ベース本体20に設けられたレンズ鏡筒30を繰り出し及び繰り込み可能に内側に収容する円筒部11a、ホルダ部材80を固定する固定部11b、復帰バネ71の端部71bを掛止する掛止突起11c、復帰バネ72の端部72bを掛止する掛止突起11d、円筒部11aの内側に所定の隙間をおいて着脱自在に固定されたベース環16等を備えている。
後側カバー12は、図2及び図4に示すように、開閉自在に連結された開閉ドア12aを備えている。
開閉ドア12aには、表示部EP及びモードスイッチMS(並びに他の操作スイッチ)等が設けられている。
側部カバー13は、図1、図2、図4に示すように、側壁面だけでなく、前側及び後側の壁面の一部を画定するように形成されており、第1のレリーズボタンRB1を取り付ける取付け部13a、第2のレリーズボタンRB2を取り付ける取付け部13b、ファインダFDを露出させる開口窓13c等を備えている。
側部カバー14は、図1、図2、図4に示すように、側壁面を画定するように形成されており、インスタントカメラを縦向きにした状態で、操作者が左手の手のひらで容易に掴むことができるようになっている。
上側カバー15は、ベース本体20に装填されたインスタントフィルムを撮影後に排出する排出口15aを画定するように形成されている。
ベース環16は、図5ないし図7に示すように、前側カバー11の背面側から円筒部11aの内側に所定の隙間をおいて挿入されて、ネジ等により着脱自在に固定されるように形成されており、前側カバー11にネジBにて取り付けるための複数の取付け部16a、モード切替操作環40を回動自在に支持する円筒部16b、円筒部16bの外周面においてモード切替操作環40をバヨネット結合により嵌め込むための複数(ここでは、3つ)の凸部16c、モード切替操作環40の一方の回転端を規制するストッパ16d等を備えている。
レンズ鏡筒30は、図3に示すように、レンズを保持すると共にレンズの光軸L方向に繰り出し及び繰り込み自在な複数の鏡筒(第1鏡筒31、第2鏡筒32、第3鏡筒33)を備え、又、複数の鏡筒を光軸L方向に駆動する駆動機構、レンズの前方を開閉するバリア機構、撮影のためのシャッタ動作を行うシャッタ機構、撮影の際の絞り動作を行う絞り機構等を備えている。
尚、図3では、近距離撮影位置P1及びマクロ撮影位置P3において、第1鏡筒31のみが二点鎖線で示されているが、第2鏡筒32及び第3鏡筒33も第1鏡筒31に連動して適宜移動するものであり、ここでは便宜上それらの移動状態が省略されている。
凹部42は、図8に示すように、内周面において周方向に所定の長さに形成されると共に、光軸L方向の後方側に伸長して切り欠かれ(開口し)、ベース環16の凸部16cを受け入れるように形成されている。
延出端縁部43aには、モード切替操作環40が休止位置に位置するとき可動係合部材90の係合部91が係合する略V字状の中央凹み43a´、中央凹み43a´(休止位置)を中心としてモード切替操作環40を一方向に回転させるとき係合部91が係合しつつ移動する略V字状の一端側凹み43a´´、中央凹み43a´(休止位置)を中心としてモード切替操作環40を他方向に回転させるとき係合部91が係合しつつ移動する略V字状の他端側凹み43a´´´が形成されている。
一端側凹み43a´´及び他端側凹み43a´´´は、操作者がモード切替操作環40を一方向及び他方向に回転させてこの領域に係合部91が達したとき又は通過するとき、操作者にクリック感を与えるため、モード切替操作環40の回転端近傍(回転端は別個のストッパ16d,84により規制される)を容易に認識することができる。
嵌合孔43bは、図8及び図9(a),(b)に示すように、嵌合中心線S上において円形孔と横長い矩形孔とを重ね合わせたような形状をなし、円形孔の部分を掛止部材50の軸部52が挿通可能に、かつ、矩形孔の部分を掛止部材50の規制鍔部53と挟持部54とが挿通可能に形成されている。
位置決め孔43cは、図9(a),(b)に示すように、嵌合孔43b(嵌合中心線S)から所定距離離れた位置において、嵌合中心線Sを通る方向に長孔に形成されており、掛止部材50の位置決め凸部55を受け入れて、掛止部材50が嵌合中心線S回りに回転するのを規制して、掛止部材50をその取付け角度位置に位置決めするように形成されている。
当接板部51は、軸部52が一体的に形成された円板状部分と位置決め凸部55が一体的に形成された伸長部分とを含む形態をなすと共に、図10(b)に示すように、延出片43の内側面と同一の曲率をなすように湾曲して形成されている。
軸部52は、嵌合中心線S上において伸長するように形成されると共に嵌合孔43bの円形孔の部分に適合する円形断面をなす径寸法に形成されている。
規制鍔部53は、軸部52の先端において軸部52の径方向に(略180離れて両方向に)突出すると共に嵌合孔43bの矩形孔の部分を挿通するように形成され、軸部52に掛止された復帰バネ71,72の一端部71a,72aが離脱するのを規制するようになっている。
挟持部54は、当接板部51と所定間隔(延出片43の板厚)だけ離れた位置でかつ規制鍔部53に対して軸部52回りの角度が90度ずれた位置において軸部52の径方向に(略180離れて両方向に)突出すると共に嵌合孔43bの矩形孔の部分を挿通するように形成され、当接板部51と協働して延出片43を挟み込むように形成されている。
位置決め凸部55は、当接板部51から軸部52と略平行な方向に半球状に突出するように形成され、挟持部54が当接板部51と協働して延出片43を挟み込んだ状態で位置決め孔43cに嵌め込まれて、掛止部材50が嵌合中心線S回りに回転するのを規制してその嵌合位置に位置決めするようになっている。
先ず、図12(a)に示すように、延出片43の嵌合孔43bに向けて軸部52及び規制鍔部53を近づけて挿通させる。
そして、図12(b)に示すように、掛止部材50の挟持部54が延出片43の内側面に当接したところで、図12(c)に示すように、掛止部材50を(嵌合中心線Sを中心として)時計回りに90度回転させて挟持部54を嵌合孔43bに挿通させる。
続いて、当接板部51が延出片43の内側面に当接したところで、図12(d)に示すように、掛止部材90を(嵌合中心線Sを中心として)反時計回りに90度回転させて、位置決め凸部55を位置決め孔43cに嵌め込む。これにより、掛止部材50は、延出片43に対して堅固に連結される。
このように、別体として形成された掛止部材50をモード切替操作環40(の延出片43)に連結固定することにより、モード切替操作環40をモールド成形する際の成形性を確保しつつ、掛止部材50の機械的強度を向上させることができ、復帰バネ71,72(各々の一端部71a,72a)を離脱しないように確実に掛止させることができる。
また、掛止部材50を延出片43に連結した状態で、掛止部材50の位置決め凸部55が延出片43の位置決め孔43cに嵌め込まれて位置決めされるため、簡単な構造にて、掛止部材50が回転して脱落するのを確実に防止することができる。
そして、連動スイッチ60は、モード切替操作環40が休止位置に位置するとき(可動係合部材90の係合部91が中央凹み43a´に位置するとき)、モード切替操作環40の回転方向において連動凹部44の中央位置に非接触にて位置し、モード切替操作環40を一方向に回転させたとき(可動係合部材90の係合部91が一端側凹み43a´´に位置するとき)、連動凹部44の内側壁44aにより押されて一方向に倒れると共に撮影モードを順方向に連続的に切り替えるトリガ信号を発し、モード切替操作環40が元の休止位置に戻ると、内側壁44aの離脱により自動復帰(直立復帰)して連動凹部44の中央位置に戻ってトリガ信号の発信を停止し、一方、モード切替操作環40を他方向に回転させたとき(可動係合部材90の係合部91が他端側凹み43a´´´に位置するとき)、連動凹部44の内側壁44bにより押されて他方向に倒れると共に撮影モードを逆方向に連続的に切り替えるトリガ信号を発し、モード切替操作環40が元の休止位置に戻ると、内側壁44bの離脱により自動復帰(直立復帰)して連動凹部44の中央位置に戻ってトリガ信号の発信を停止するようになっている。
そして、一対の復帰バネ71,72は、図14に示すようにモード切替操作環40が休止位置にあるとき、各々の回転付勢力がバランスするように張設されており、図15に示すようにモード切替操作環40が一方向(図15(b)において反時計回り)に回転させられたとき、復帰バネ72が伸びた分だけモード切替操作環40を休止位置に戻す側に付勢力を及ぼし、一方、図16に示すようにモード切替操作環40が他方向(図16(b)において時計回り)に回転させられたとき、復帰バネ71が伸びた分だけモード切替操作環40を休止位置に戻す側に付勢力を及ぼすようになっている。
すなわち、操作者が、モード切替操作環40を一方向又は他方向に所定角度回転させて保持して(連動スイッチ60のトリガ信号により撮影モードを切り替えて)所望の撮影モードを選択した後に、モード切替操作環40から手を離すと、復帰バネ71,72の付勢力により、モード切替操作環40が休止位置に自動復帰させられるようになっている。
そして、ホルダ部材80は、図18(a),(b)に示すように、可動係合部材90を光軸L方向に移動自在に組み込んで保持しかつ付勢バネ100が係合部91を延出端縁部43aに向けて付勢するように組み込んで保持した状態で、モード切替操作環40がバヨネット結合により回動自在に組み付けられた後に、前側カバー11の固定部11bにネジにより固定されることにより、ストッパ84を介して、モード切替操作環40のベース環16からの抜け落ちを規制するように形成されている。
そして、可動係合部材90は、被ガイド軸92,92がガイド孔82,82に嵌め込まれて、ホルダ部材80により光軸L方向に移動自在に保持されている。
付勢バネ100は、図17、図18(b)に示すように、圧縮型のコイルバネであり、ホルダ部材80の受け部83に当接する一端部101、可動係合部材90の受け部93に当接する他端部102を備えている。
そして、付勢バネ100は、ホルダ部材80と可動係合部材90の間に圧縮された状態で配置されて、可動係合部材90の係合部91をモード切替操作環40の延出端縁部43aに常時係合させる付勢力を及ぼすようになっている。
制御部は、連動スイッチ60が発するトリガ信号に基づいてレンズ鏡筒30の繰り出し及び繰り込み動作等を制御する制御信号等を発するようになっており、例えば、図19に示すように、連動スイッチ60の一方向への移動(モード切替操作環40の一方向への回転)により、撮影モードを、休止位置に対応する近距離撮影モードWM→キッズ撮影モードKM→パーティ撮影モードPM→マクロ撮影モードMM→バルブ撮影モードBM→多重露出撮影モードDM→遠距離撮影モードTM→近距離撮影モードWMへとエンドレスにて順方向に連続的に切り替える制御信号を発し、又、連動スイッチ60の他方向への移動(モード切替操作環40の他方向への回転)により、撮影モードを、休止位置に対応する近距離撮影モードWM→遠距離撮影モードTM→多重露出撮影モードDM→バルブ撮影モードBM→マクロ撮影モードMM→パーティ撮影モードPM→キッズ撮影モードKM→近距離撮影モードWMへとエンドレスにて逆方向に連続的に切り替える制御信号を発するようになっている。
先ず、電源をオンすると、図3に示すように、レンズ鏡筒30が沈胴位置P0から近距離撮影位置(撮影待機位置)に繰り出し、モード切替操作環40は休止位置(可動係合部材90の係合部91が中央凹み43a´に係合する位置)に位置付けられている。
そして、レリーズ動作の前に、モードスイッチMSを一回押すことで、モード切替操作環40による撮影モードの切替操作が可能になる。
ここで、第1の撮影モード切替機構(モードスイッチMS)を用いて撮影モードを設定する場合は、両手で本体(カバー本体10)を掴みつつ、右手の親指等でモードスイッチMSを押し続けることで、撮影モードが連続的に順次に切り替わり、所望の撮影モードを選定することができる。
一方、第2の撮影モード切替機構(モード切替操作環40)を用いて撮影モードを設定する場合は、両手で本体(カバー本体10)を掴みつつ、例えば左手の親指と人差し指でモード切替操作環40の環状把持部41を掴み、クリック感が得られるまで所定角度だけ一方向又は他方向に回転させる。尚、クリック感が得られた位置を僅かに越えて回転させても、延出片43の当接部43d,43eがストッパ16d,84に当接して、モード切替操作環40はそれ以上の回転が規制される。
そこで、操作者は表示部EPを確認しつつ、所望の撮影モードに達した時点でモード切替操作環40から指を離すことで、当該所望の撮影モードが設定される。
このとき、モード切替操作環40は、復帰バネ71,72の付勢力により休止位置(係合部91が中央凹み43a´に係合する位置)に自動復帰すると共に、連動スイッチ60も自動復帰して連動凹部44の中央に位置する直立位置に戻りトリガ信号の発信を停止する。
そこで、操作者は表示部EPを確認しつつ、所望の撮影モードに達した時点でモード切替操作環40から指を離すことで、当該所望の撮影モードが設定される。
このとき、モード切替操作環40は、前述同様に復帰バネ71,72の付勢力により休止位置(係合部91が中央凹み43a´に係合する位置)に自動復帰すると共に、連動スイッチ60も自動復帰して連動凹部44の中央に位置する直立位置に戻りトリガ信号の発信を停止する。
尚、モード切替操作環40を一方向又は他方向に回転させて撮影モードを切り替える際に、所望の撮影モードを行き過ぎた場合には、モード切替操作環40を逆向きに(一方向に回転させていた場合には他方向に、他方向に回転させていた場合には一方向に)回転させることで、速やかに所望の撮影モードに戻すことができる。
また、モード切替操作環40は、一方向及び他方向のいずれの回転方向でも撮影モードの切替動作を迅速に行うことができるため、所望の撮影モードを行き過ぎても、モード切替操作環40を逆向きに回転させることで、速やかに所望の撮影モードに戻すことができる。さらに、レンズ鏡筒30の周りにモード切替操作環40を配置するため、インスタントカメラ等にいても、ズーミング用の操作環に類似した高級感をもたらすことができる。
上記実施形態においては、モード切替操作環40が、前側カバー11の円筒部11aとベース環16の間に嵌め込まれて回動自在に保持される構成を採用した場合を示したが、これに限定されるものではなく、モード切替操作環をレンズ鏡筒の周りにおいて所定の角度範囲を往復動自在に支持するものであれば、その他の構成を採用してもよい。
11 前側カバー(本体)
12 後側カバー(本体)
13,14 側部カバー(本体)
15 上側カバー(本体)
11c,11d 掛止突起
20 ベース本体(本体)
30 レンズ鏡筒
L 光軸
40 モード切替操作環(撮影モード切替機構)
41 環状把持部
43 延出片
43a 延出端縁部
43a´ 中央凹み
43a´´ 一端側凹み
43a´´´ 他端側凹み
43b 嵌合孔
43c 位置決め孔
43d,43e 当接部
44 連動凹部
44a,44b 内側壁
50 掛止部材
51 当接板部
52 軸部
53 規制鍔部
54 挟持部
55 位置決め凸部
60 連動スイッチ(撮影モード切替機構)
71,72 復帰バネ(撮影モード切替機構)
71a,72a 一端部
71b,72b 他端部
80 ホルダ部材
90 可動係合部材
91 係合部
100 付勢バネ
110 回路基板
Claims (6)
- 本体と、前記本体に設けられてレンズを保持するレンズ鏡筒と、撮影モードを切り替えるための撮影モード切替機構と、を備えた撮像装置であって、
前記撮影モード切替機構は、前記レンズ鏡筒の周りに配置されて所定の休止位置を中心としてレンズの光軸回りに所定角度範囲を往復動操作可能に前記本体に設けられたモード切替操作環と、前記モード切替操作環を前記休止位置に自動復帰させるべく前記本体と前記モード切替操作環との間に張設された復帰バネと、前記モード切替操作環の一方向又は他方向への回転操作に連動して撮影モードを連続的に切り替えるトリガ信号を発する連動スイッチと、を含み、
前記モード切替操作環から延出する延出片をさらに備え、
前記延出片は、前記休止位置が規定された延出端縁部を有し、
前記撮影モード切替機構は、前記延出端縁部に係合する係合部を有する可動係合部材と、前記可動係合部材を前記延出片の延出方向に移動可能に保持するホルダ部材と、前記係合部を前記延出端縁部に向けて付勢する付勢バネと、をさらに含む、
ことを特徴とする撮像装置。 - 前記延出片は、前記モード切替操作環の周壁面と略同一の曲率をなして前記レンズの光軸と平行な方向に延出し、
前記延出端縁部には、前記休止位置を規定する凹みが画定され、
前記ホルダ部材は、前記可動係合部材を前記光軸方向に移動可能に保持し、
前記付勢バネは、前記ホルダ部材と前記可動係合部材との間に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記モード切替操作環は、外部に露出する環状把持部を有する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。 - 前記凹みは、前記延出端縁部の中央に画定された中央凹みであり、
前記延出端縁部は、前記中央凹みを中心として一方向及び他方向に所定角度回転した位置において一端側凹み及び他端側凹みをさらに画定するように形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。 - 前記モード切替操作環は、前記復帰バネを掛止するべく前記延出片の嵌合孔に着脱自在に嵌合された掛止部材を含み、
前記掛止部材は、前記延出片の内側面に当接される当接板部と、前記嵌合孔に通されるべく前記当接板部から伸長する軸部と、前記嵌合孔を挿通可能に前記軸部の先端に形成されて前記復帰バネの離脱を規制する規制鍔部と、前記軸部に形成されて前記嵌合孔に通した後に所定角度回転させることにより前記当接板部と協働して前記延出片を挟み込む挟持部を有する、
ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記延出片は、前記嵌合孔の近傍において位置決め孔を有し、
前記掛止部材は、前記挟持部が前記当接板部と協働して前記延出片を挟み込んだ状態で前記位置決め孔に嵌め込まれる位置決め凸部を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
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