JP6080451B2 - 基板処理装置、半導体装置の製造方法、及び熱電対支持体 - Google Patents

基板処理装置、半導体装置の製造方法、及び熱電対支持体 Download PDF

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Description

本発明は、被処理基板を処理室に収容し、ヒータによって加熱した状態で処理を施す熱処理技術に関し、例えば、半導体集積回路装置(いわゆる半導体デバイス、以下、ICという。)が作り込まれる半導体基板(例えば、半導体ウェハ)に、酸化処理や拡散処理、あるいは、イオン打ち込み後のキャリアの活性化や平坦化のためのリフロー処理やアニール処理、もしくは、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)反応による成膜処理等の熱処理を施すために使用される温度検出方法や基板処理装置や基板処理方法や半導体装置の製造方法に関する。
ICの製造において、基板を熱処理するため、バッチ式縦形熱処理装置が広く使用されている。従来のこの種の熱処理装置の処理炉においては、上端が閉塞し下端が開放された略円筒形の縦型反応管の内部に、複数枚のウェハを搭載したボートを下方から挿入し、反応管の外側を囲むように設けられたヒータにより、ボート上のウェハを熱処理する。ボート上において、複数枚のウェハは、水平姿勢、かつ互いにウェハの中心を揃えた状態で多段に積層されて保持される。
また、上述の熱処理装置においては、反応管とヒータの間に熱電対(以下、ヒータ熱電対)を配置してヒータ内部の温度を計測し、その計測温度に基づいてヒータをフィードバック制御している。また、装置の準備段階として反応管の内部に別の熱電対(以下、プロファイル熱電対)を配置し、ヒータをフィードバック制御してヒータ熱電対の計測温度およびプロファイル熱電対の計測温度が定常状態になったときの温度差(以下、プロファイル補正値)を予め記録する。そして、装置の運用状態においては、プロファイル熱電対を取り外し、ヒータ熱電対の計測温度がプロファイル補正値を考慮した目標温度になるよう、ヒータを制御することにより、反応管内部の温度を所望の温度に制御している。
しかしながら、ヒータ熱電対はヒータ発熱体近傍に配置されるのに対し、プロファイル熱電対は反応管内部の基板に近い場所に配置されるため、ヒータ熱電対の計測温度が定常状態になってからプロファイル熱電対の計測温度が定常状態になるまでに、例えば30分から1時間以上程度の、長い時間を要する。そのため、装置の運用状態においては、ヒータ熱電対の計測温度がプロファイル補正値を考慮した所望の温度の定常状態になってから一定の時間を待機し、その後に、所定の熱処理を行うようにしている。この待機時間は、装置の処理能力を左右する要素となるので、可能な限り短くすることが要求されている。
この解決策として、プロファイル熱電対を石英等からなる保護管で覆う構造とし、装置の運用状態においても反応管内部にプロファイル熱電対を継続して配置し、プロファイル熱電対の計測温度が所望の目標温度となるようダイレクトにフィードバック制御する方法が実施されている。しかし、この方法では、プロファイル熱電対の保護管が熱処理されてしまうためにプロファイル熱電対の定期的なメンテナンスが必要であることに加えて、ごみが発生する等、熱処理の結果にも悪影響を与えかねないという問題がある。
下記の特許文献1には、反応管とヒータを有する縦型熱処理装置において、処理炉の温度を検出するための熱電対を設置する技術が開示されている。
特開2004−311712号公報
本発明は、上記実情に鑑みて為されたもので、プロファイル熱電対を使用しない場合においても、熱処理を開始するまでの待機時間を短くすることのできる基板処理装置、半導体装置の製造方法、及び温度検出方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための、本発明に係る基板処理装置の代表的な構成は、次のとおりである。すなわち、
複数枚の基板を保持する基板保持具を収容し、前記基板保持具上に保持された基板を処理する反応管と、
前記反応管の外部に設置され、前記反応管内を加熱する加熱部と、
前記反応管外壁に当接して設置された保護管と、
前記保護管内に配置され、内部に貫通穴を有する絶縁管と、
上端に熱電対接合部を有し熱電対素線が前記絶縁管の貫通穴に挿通された熱電対と、
前記反応管内に収容された基板を処理するガスを、前記反応管内へ供給するガス供給部と、
前記反応管内からガスを排気する排気部と、
を備える基板処理装置。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法の代表的な構成は、次のとおりである。すなわち、
複数枚の基板を保持する基板保持具を収容し、前記基板保持具上に保持された基板を処理する反応管と、
前記反応管の外部に設置され、前記反応管内を加熱する加熱部と、
前記反応管外壁に当接して設置された保護管と、
前記保護管内に配置され、内部に貫通穴を有する絶縁管と、
上端に熱電対接合部を有し熱電対素線が前記絶縁管の貫通穴に挿通された熱電対と、
前記反応管内に収容された基板を処理する処理ガスを、前記反応管内へ供給するガス供給部と、
前記反応管内からガスを排気する排気部と、
を備える基板処理装置を用いる半導体装置の製造方法であって、
前記複数枚の基板を保持する基板保持具を前記反応管内に収容する工程と、
前記加熱部により前記反応管内を加熱する工程と、
前記保護管内の前記絶縁管に挿通された前記熱電対を用いて温度を検出する温度検出工程と、
前記ガス供給部から前記反応管内へ前記処理ガスを供給する工程と、
前記温度検出工程で検出した温度に基づき、前記反応管内に収容された前記基板保持具上の複数枚の基板を処理する工程と、
前記排気部により前記反応管内からガスを排気する工程と、
を備える半導体装置の製造方法。
また、本発明に係る温度検出方法の代表的な構成は、次のとおりである。すなわち、
複数枚の基板を保持する基板保持具を収容し、前記基板保持具上に保持された基板を処理する反応管と、
前記反応管の外部に設置され、前記反応管内を加熱する加熱部と、
前記反応管外壁に当接して設置された保護管と、
前記保護管内に配置され、内部に貫通穴を有する絶縁管と、
上端に熱電対接合部を有し熱電対素線が前記絶縁管の貫通穴に挿通された熱電対と、
を備える基板処理装置を用いる温度検出方法であって、
前記加熱部により前記反応管内を加熱する工程と、
前記保護管内の前記絶縁管に挿通された前記熱電対を用いて温度を検出する温度検出工程と、
を備える温度検出方法。
上記の構成により、熱処理を開始するまでの待機時間を短くすることができる。
本発明の第1実施形態における基板処理装置の斜透視図である。 本発明の第1実施形態における処理炉の垂直断面図である。 本発明の第1実施形態における処理炉の垂直断面図である。 本発明の第1実施形態における処理炉と熱電対を示す図である。 図4の処理炉の水平断面図である。 本発明の第1実施形態における熱電対の支持構造の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態における熱電対の支持構造の他の例を示す図である。 本発明の第1実施形態における反応管熱電対支持体の構造を示す図である。 本発明の第2実施形態における処理炉と熱電対を示す図である。 本発明の第2実施形態における反応管熱電対支持体の構造を示す図である。 本発明の第3実施形態における処理炉と熱電対を示す図である。 本発明の第3実施形態における反応管熱電対支持体の構造を示す図である。 本発明の第3実施形態における熱電対リード部の状態を示す図である。 図13の熱電対の水平断面図である。 本発明の実施形態における好適な熱電対の温度応答特性を説明する図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態として、半導体装置(IC等)の製造工程の1工程としての熱処理による基板処理工程を実施する基板処理装置の構成例について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における基板処理装置の斜透視図である。図1に示すように、第1実施形態に係る基板処理装置10は、筐体101を備え、シリコン等からなる基板であるウェハ200を筐体101内外へ搬送するために、ウェハキャリア(基板収容器)としてカセット(ポッド、FOUPとも言う)110が使用される。
筐体101の正面前方側にはカセットステージ105が設置されている。カセット110は、筐体101外の工程内搬送装置(図示せず)によって、カセットステージ105上に搬入、載置され、また、カセットステージ105上から筐体101外へ搬出される。
筐体101内の前後方向における略中央部には、カセット棚114が設置されている。カセット棚114は、複数個のカセット110を保管する。カセット棚114の一部として、移載棚123が設けられ、移載棚123には、後述するウェハ移載機構112の搬送対象となるカセット110が収納される。
カセットステージ105とカセット棚114との間には、カセット搬送装置115が設置されている。カセット搬送装置115は、カセットステージ105、カセット棚114、移載棚123の間で、カセット110を搬送する。
カセット棚114の後方には、ウェハ移載機構112が設置されている。ウェハ移載機構112は、ウェハ200を移載棚123上のカセット110内からピックアップして、後述するボート(基板保持具)217へ装填(チャージング)したり、ウェハ200をボート217から脱装(ディスチャージング)して、移載棚123上のカセット110内へ収納したりすることができる。
筐体101の後側上方には、処理炉202が設けられている。処理炉202の下端部は、炉口シャッタ116により開閉可能なように構成されている。処理炉202の構成については後述する。
処理炉202の下方には、ボート217を昇降させて処理炉202内外へ搬送する機構としてのボートエレベータ121が設置されている。ボートエレベータ121には、昇降台としてのアーム122が設置されている。アーム122上には、シールキャップ219が水平姿勢で設置されている。シールキャップ219は、ボート217を鉛直に支持するとともに、ボートエレベータ121によりボート217が上昇したときに、処理炉202の下端部を気密に閉塞する蓋体として機能するものである。ボート217の構成については後述する。
(処理炉の構成)
次に、第1実施形態における処理炉202の構成について、図2を用いて説明する。図2は、基板処理装置の処理炉の垂直断面図である。この実施形態においては、処理炉202は、バッチ式縦形ホットウオール形の熱処理炉として構成されている。
(反応管)
処理炉202は、その内側に、縦形の反応管222を備えている。反応管222は、上端が閉塞され下端が開口された略円筒形状をしており、開口された下端が下方を向くように、かつ、筒方向の中心線が鉛直になるように縦向きに配置されている。
反応管222内には、基板保持具としてのボート217によって水平姿勢で多段に積層された複数枚のウェハ200を収容して処理する処理室204が形成される。反応管222の内径は、ウェハ200群を保持するボート217の最大外径よりも大きくなるように設定されている。
反応管222は、本例では、石英(SiO)や炭化シリコン(SiC)等の耐熱性の高い材料によって、略円筒形状に一体成形されている。
反応管222の下端部は、その水平断面が略円形リング形状であるマニホールド206によって気密に封止されている。反応管222は、その保守点検作業や清掃作業のために、マニホールド206に着脱自在に取り付けられている。マニホールド206が筐体101に支持されることにより、反応管222は、筐体101に鉛直に据え付けられた状態になっている。マニホールド206の下端開口は、ウェハ200群を保持したボート217を出し入れするための炉口205を構成している。
反応管222の外側の側面(外壁)には、温度測定素子である熱電対を内蔵し保護する保護管63が、鉛直方向に延在するように設置されている。保護管63の下端は、保護管ホルダ36により支持され固定されている。保護管63は、炭化シリコン(SiC)等の耐熱性の高い材料によって形成されている。保護管ホルダ36は、アルミナやステンレス等によって形成され、保護管63を支える鉛直部分と、熱電対素線を挿通して処理室204外へ導く水平部分を備える。熱電対や保護管63の詳細については後述する。
(基板保持具)
マニホールド206には、マニホールド206の下端開口を閉塞するシールキャップ219が、鉛直方向下側から当接されるようになっている。シールキャップ219は反応管222の外径と同等以上の外径を有する円盤形状に形成されており、反応管222の外部に鉛直に設備されたボートエレベータ121によって、前記円盤形状を水平姿勢に保った状態で鉛直方向に昇降されるように構成されている。
シールキャップ219上には、ウェハ200を保持する基板保持具としてのボート217が鉛直に支持されるようになっている。ボート217は、上下で一対の端板と、両端板間に渡って鉛直に設けられた複数本、本例では3本のウェハ保持部材(ボート支柱)とを備えている。端板及びウェハ保持部材は、例えば、石英(SiO)や炭化珪素(SiC)等の耐熱性の高い材料から構成される。
各ウェハ保持部材には、水平方向に刻まれた多数条の保持溝が、長手方向にわたって等間隔に設けられている。各ウェハ保持部材は、保持溝が互いに対向し、各ウェハ保持部材の保持溝の鉛直位置(鉛直方向の位置)が一致するように設けられている。ウェハ200の周縁が、複数本のウェハ保持部材における同一の段の保持溝内に、それぞれ挿入されることにより、複数枚(例えば、50〜150枚程度)のウェハ200は、水平姿勢、かつ互いにウェハの中心を揃えた状態で鉛直方向に多段に積層されて保持される。
また、ボート217とシールキャップ219との間には、保温筒210が設けられている。保温筒210は、例えば、石英(SiO)や炭化珪素(SiC)等の耐熱性材料から構成されている。保温筒210によって、後述するヒータユニット208からの熱が、マニホールド206側に伝わるのを抑止する。
シールキャップ219の下側(処理室204と反対側)には、ボート217を回転させるボート回転機構237が設けられている。ボート回転機構237のボート回転軸は、シールキャップ219を貫通してボート217を下方から支持している。ボート回転軸を回転させることにより、処理室204内にてウェハ200を回転させることが可能となる。シールキャップ219は、上述のボートエレベータ121によって鉛直方向に昇降されるように構成されており、これにより、ボート217を処理室204内外に搬送することが可能となっている。
ボート回転機構237及びボートエレベータ121は、制御部280に電気的に接続されている。制御部280は、ボート回転機構237及びボートエレベータ121が所望のタイミングにて所望の動作をするように制御する。
(ヒータユニット)
反応管222の外部には、反応管222内を全体にわたって均一または所定の温度分布に加熱する加熱部としてのヒータユニット208が、反応管222を包囲するように設けられている。ヒータユニット208は、基板処理装置10の筐体101に支持されることにより鉛直に据え付けられた状態になっており、例えば、カーボンヒータ等の抵抗加熱ヒータにより構成されている。
(ガス供給系)
ガス供給系について、図2を用いて説明する。図2に示すように、処理室204内に処理ガスを供給するガスノズル224が、シールキャップ219を鉛直方向に貫通して設けられている。なお、ガスノズル224は、マニホールド206を水平方向に貫通するように設けてもよい。ガスノズル224には、処理ガス供給機構226が接続されている。処理ガス供給機構226は、上流から順に、処理ガスを供給する処理ガス供給源、流量制御装置としてのMFC(マスフローコントローラ)、及び開閉バルブを有する。主にガスノズル224から処理ガス供給部が構成される。なお、処理ガス供給機構226を処理ガス供給部に含めて考えることもできる。
処理ガス供給機構226のMFCや開閉バルブは、制御部280に電気的に接続されている。制御部280は、処理室204内に供給するガスの種類が所望のタイミングにて所望のガス種となるよう、また、供給するガスの流量が所望のタイミングにて所望の流量となるよう、MFC及び開閉バルブを制御する。
(ガス排気系)
マニホールド206の側壁の一部には、処理室204内の雰囲気を排気する排気管231が接続されている。排気管231には、上流から順に、圧力検出器としての圧力センサ236、圧力調整器としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ232が設けられている。APCバルブ232の下流には、排気管233を介し、真空排気装置としての真空ポンプ234が接続されている。主に排気管231により、反応管222内からガスを排気する排気部が構成される。なお、APCバルブ232、真空ポンプ234を、排気部に含めて考えることもできる。
APCバルブ232および圧力センサ236は、制御部280に電気的に接続されている。制御部280は、処理室204内の圧力が所望のタイミングにて所望の圧力となるように、圧力センサ236により検出された圧力値に基づいてAPCバルブ232の開度を制御する。
(コントローラ)
制御部(コントローラ)280は、図示しない操作部や入出力部を備え、基板処理装置10の各構成部と電気的に接続されており、基板処理装置10の各構成部を制御する。制御部280は、成膜等のプロセスの制御シーケンスを時間軸で示したレシピに基づく温度制御や圧力制御、流量制御および機械駆動制御を指令する。
(温度検出装置)
第1実施形態における温度検出装置の概略について、図3〜図5を参照しながら説明する。図3と図4は、第1実施形態における処理炉の垂直断面図である。図を解り易くするため、図3には、ヒータ熱電対とプロファイル熱電対を示すが、反応管熱電対の図示を省略している。また、図4には、ヒータ熱電対と反応管熱電対を示すが、プロファイル熱電対の図示を省略している。図5は、図4の処理炉の水平断面図である。
図3に示すように、ヒータ熱電対51a〜51eは、反応管222を取り囲むように設けられたヒータユニット208を水平方向に貫通するように、ヒータユニット208近傍に設けられ、ヒータ熱電対51a〜51eの各熱電対接合部(以下、単に接合部ともいう。)は、反応管222の外側側面に対向している。ヒータ熱電対51a〜51eの各素線は、ヒータユニット208の外側に延びており、制御部280に接続されている。ヒータ熱電対51a〜51eを代表させる場合は、ヒータ熱電対51と称す。
また、図3に示すように、プロファイル熱電対52a〜52eは、シールキャップ219を鉛直方向に貫通するように設けられたプロファイル熱電対用保護管62内に収容されている。
プロファイル熱電対52a〜52eは、基板処理装置10の準備状態において設置され、プロファイル補正値を取得する。そして、装置10の運用状態においては取り外される。
ヒータユニット208は、複数の加熱ゾーンに分割されており、図3の例では5つのゾーンに分割されている。熱電対51a,52aは、処理炉の最上部のヒータ(Uゾーンヒータ)の温度検出用であり、熱電対51b,52bは、Uゾーンヒータの直ぐ下のヒータ(CUゾーンヒータ)の温度検出用であり、熱電対51c,52cは、CUゾーンヒータの直ぐ下のヒータ(Cゾーンヒータ)の温度検出用であり、熱電対51d,52dは、Cゾーンヒータの直ぐ下のヒータ(CLゾーンヒータ)の温度検出用であり、熱電対51e,52eは、処理炉の最下部のヒータ(Lゾーンヒータ)の温度検出用である。
ヒータ熱電対51a〜51eの計測温度は、分割された要素(加熱ゾーン)ごとに独立にまたは連携してフィードバック制御され、事前に取得したプロファイル熱電対52a〜52eの計測温度を参照しつつ、ヒータ熱電対51a〜51e及び後述する反応管熱電対53a〜53eの計測温度と目標温度との誤差が小さくなるように、ヒータユニット208の発熱量が制御される。
なお、ヒータ熱電対51a〜51eを用いずに反応管熱電対53a〜53eを用いて、反応管熱電対53a〜53eの計測温度と目標温度との誤差が小さくなるように、ヒータユニット208の発熱量を制御する構成とすることや、ヒータ熱電対51a〜51eとプロファイル熱電対52a〜52eを用いずに反応管熱電対53a〜53eを用いて、反応管熱電対53a〜53eの計測温度と目標温度との誤差が小さくなるように、ヒータユニット208の発熱量を制御する構成とすることも可能である。
図4と図5に示すように、反応管熱電対53a〜53eは、反応管222の外壁と反応管熱電対用保護管63a〜63eの内壁の間の空間に設置され、当該空間(以下、反応管熱電対空間)の温度を計測する。分割ヒータ(Uゾーンヒータ〜Lゾーンヒータ)に対応して、それぞれ、53a〜53eの5本が設置されている。
反応管熱電対用保護管63a〜63eは、石英からなる断面が半円管状の保護管で、反応管222の外壁に鉛直方向に当接して、例えば溶接固定または鍵ピン等で機械的に固定され、反応管熱電対空間を構成して反応管222の一部とされ、その内部に反応管熱電対53a〜53eを収容するようになっている。反応管熱電対用保護管63a〜63e壁部の肉厚は、概ね反応管222と同じ厚さであり、例えば10mmである。なお、反応管熱電対用保護管63a〜63eは、断面が半円管状に限られるものではなく、反応管熱電対空間を構成できる形状であればよい。
反応管熱電対53a〜53eの支持構造について、図6〜図7を用いて説明する。図6は、第1実施形態における熱電対の支持構造の一例を示す図であり、図7は、第1実施形態における熱電対の支持構造の他の例を示す図である。
図6の例では、熱電対素線21と熱電対素線22の上端を、熱電対素線支持部24において支持するようにしている。熱電対素線支持部24は、熱電対素線21,22を通すために絶縁管312に設けられた2つの貫通穴の間の壁部の上端312kであり、例えば、後述する図8のえぐり部310における2つの貫通穴の間の壁部の上端である。絶縁管312は、2つの貫通穴に通す熱電対素線21,22を電気的に絶縁する。
この構成により、熱膨張時において、熱電対素線21と熱電対素線22が自重で直線状を保つことができ、部分的に屈曲することや拘束力を受けることを抑制でき、その結果、熱電対素線21,22と絶縁管312との間に大きな摩擦力が発生することを抑制できる。
図7の例では、熱電対接合部23の概ね直下において、熱電対素線21と熱電対素線22は外側に膨らむように曲げられて、熱電対素線21と熱電対素線22にそれぞれ、水平方向外側に膨らむ膨らみ部Aと膨らみ部Bとが形成される。膨らみ部Aと膨らみ部Bにより形成される素線幅は、熱電対素線21と熱電対素線22とが挿通されている2つの貫通穴により形成される穴幅よりも大きくなるように構成されている。
ここで、素線幅とは、熱電対接合部23で接合される2つの熱電対素線の膨らみ部Aと膨らみ部Bの外縁が、絶縁管32の上端(例えば、後述する図8のえぐり部310における2つの貫通穴の間の壁部の上端)よりも上方においてなす最大距離、つまり、絶縁管32の上端面と熱電対接合部23との間における2つの熱電対素線の外縁を水平方向に結ぶ直線のうち最も長い直線の距離である。穴幅とは、熱電対素線21と熱電対素線22とが挿通されている2つの貫通穴を含む楕円の長径であって、上記2つの貫通穴の外縁(図18の例では円周)を結ぶ直線のうち最も長い直線の距離、詳しくは、絶縁管32の上端において上記2つの貫通穴の水平断面がなす2つの円の円周を水平方向に結ぶ直線のうち最も長い直線の距離である。
このように、熱電対接合部23の近傍において素線幅が穴幅よりも大きいので、熱電対素線21と熱電対素線22の外縁が、絶縁管32の上端において2つの貫通穴の円周部分に引っ掛かる、つまり、絶縁管32の上端面により支持される。
なお、図7の例では、熱電対素線の膨らみ部を緩やかに曲げるように形成したが、これに限られず、例えば、直角に曲げて形成することも可能である。
また、図7の例では、熱電対素線に膨らみ部を形成し、この膨らみ部により熱電対素線を絶縁管の上端で支持するようにしたが、熱電対接合部と絶縁管の上端面との間の熱電対素線に、熱電対素線21と熱電対素線22とが挿通されている2つの貫通穴により形成される穴幅よりも水平方向に長い被支持体を設けるよう構成することも可能である。この被支持体は、例えばアルミナ製の棒状物体を、熱電対素線21と熱電対素線22に接着剤で接着することにより構成できる。このようにしても、熱電対素線に膨らみ部を形成した構成と同様に、熱電対接合部にかかる力を低減できる。
また、熱電対素線に膨らみ部を形成するのではなく、2つの貫通穴の外縁を結ぶ最小長よりも、2つの熱電対素線間の間隔を小さくすることにより、熱電対素線を絶縁管の上端面で支持することも可能である。
また、2つの熱電対素線を捩じるあるいは撚ることにより、熱電対素線を絶縁管の上端面で支持することも可能である。この場合、2つの熱電対素線が電気的にショートしないよう、2つの熱電対素線間を絶縁する。
次に、第1実施形態における反応管熱電対の構造を、図8を用いて説明する。図8は、第1実施形態における反応管熱電対支持体の構造を示す図である。図8(a)は、第1実施形態における反応管熱電対支持体300の具体例の構成図であり、図8(b)は、後述するえぐり部310の正面図であり、図8(c)は、えぐり部310の側面図であり、図8(d)は、反応管熱電対支持体300の反応管222への取り付け概略図である。
図8の例では、反応管熱電対支持体300は、反応管熱電対53と、えぐり部310を有する絶縁管312と、えぐり部310を覆うフタ304と、キャップ302と、スペーサ306とを備える。また、温度検出装置は、反応管熱電対支持体300と、反応管熱電対用保護管63と、反応管222とを備える。
反応管熱電対53は、熱電対接合部23と、該熱電対接合部23で接合された2本の熱電対素線(プラス線とマイナス線)を有する。例えば、プラス線の材質は白金ロジウムであり、マイナス線の材質は白金である。
図8(b),(c)に示すように、絶縁管312は、反応管熱電対53の2本の熱電対素線をそれぞれ挿通可能な内径の穴を少なくとも2穴以上、例えば2穴有するアルミナ製の円管である。
えぐり部310は、絶縁管312の中間位置を側面からえぐった部分であり、絶縁管312の内部の2穴を露出させ、この穴から反応管熱電対53の熱電対素線を挿通できるようにするとともに、反応管熱電対53の接合部23を内包できるような空間を持つ。
キャップ302は、アルミナ製の円柱又は円管であり、絶縁管312の頭頂(上部先端)に、例えばセラミック系接着剤等により接着固定され、反応管熱電対支持体300の先端を構成する。その外径は、反応管熱電対空間の水平方向における直径よりも大きい。
フタ304は、アルミナ製の円管状の蓋であり、反応管熱電対53の熱電対素線を絶縁管312の穴に挿通した後、反応管熱電対53の接合部23をえぐり部310の内部空間に納めて、絶縁管312の外側に例えばセラミック系接着剤等により接着され設置される。これにより、反応管熱電対53の接合部23を保護している。フタ304の厚みは、フタ304の外径がスペーサ306の外径より小さくなるよう設定されている。
スペーサ306は、フタ304の下方位置に設けられ、絶縁管312の外側に例えばセラミック系接着剤等により接着されたアルミナ製の円管であり、その外径を、反応管熱電対空間の水平方向における直径(内径)よりもやや小さくしている。これにより、反応管熱電対支持体300が反応管熱電対空間に設置された状態において、反応管熱電対53の接合部23が反応管熱電対空間の水平断面の概ね中央に位置するように支持すると共に、振動等によってフタ304が反応管222の外壁や反応管熱電対用保護管63の内壁に接触しないようにしている。
このように、反応管熱電対53は、その接合部23が、えぐり部310の内部空間にある。また、その熱電対素線を構成するプラス線とマイナス線が、えぐり部310の下方の絶縁管312の2穴にそれぞれ挿通され、絶縁管312の底面から、熱電対リード部314として引き出される構成になっている。熱電対リード部314では、プラス線とマイナス線が接触しないように、それぞれ耐熱絶縁チューブで被覆されている。
図8(d)に示すように、反応管熱電対支持体300は、反応管熱電対空間に挿入され、キャップ302の底面を反応管熱電対用保護管63の上面に引っ掛けて支持される。
また、反応管熱電対用保護管63の下端部分には、リード部引出し窓318が備えられ、そこから熱電対リード部314を引き出すようになっている。
(本実施形態に係る基板処理動作)
次に、本実施形態に係る基板処理動作を、ICの製造方法における成膜工程を例にして説明する。この基板処理動作は、コントローラ280により制御される。まず、ウェハチャージングステップにおいて、ウェハ200はボート217に装填される。複数枚のウェハ200は、ボート217におけるチャージング状態において、その中心を揃えられて互いに平行かつ水平、多段に積載され、整列されている。
次に、ボートローディングステップにおいて、複数枚のウェハ200を積載、保持したボート217は、処理室204に搬入(ボートローディング)される。続いて、減圧ステップにおいて、排気管231を介して真空ポンプ234により、反応管222の内部が所定の真空度に減圧されるとともに、昇温ステップにおいて、温度検出装置により測定した温度に基づき、ヒータユニット208により反応管222の内部が所定の温度に昇温される。
次に、成膜ステップにおいて、ボート217が回転されつつ、所定の原料ガスが、ガスノズル224に供給され、処理室204に導入される。処理室204に導入された原料ガスは、反応管222内に流出して、マニホールド206に開設された排気管231から排気される。成膜ステップにおいて、温度検出装置により測定した温度に基づき、ヒータユニット208により反応管222の内部が所定の温度に維持される。このようにして、ウェハ200の表面に接触しながら上下で隣合うウェハ200とウェハ200との間の空間を平行に流れて行く原料ガスによって、ウェハ200の表面が成膜される。
以上のようにして所望の成膜処理がなされた後に、原料ガスの供給が停止され、不活性ガスにより、処理室204内が大気圧に復帰される。また、温度検出装置により測定した温度に基づき、反応管222の内部が所定の温度に降温される。その後、ボートアンローディングステップにおいて、シールキャップ219が下降されることによって処理室204の下端が開口され、ボート217に保持された状態で処理済みのウェハ200群が処理室204から外部に搬出(ボートアンローディング)される。
上述した昇温動作、温度維持動作、降温動作は、反応管熱電対により測定した温度に基づき、該測定温度が目標温度にとなるよう、コントローラ280により制御、例えば公知のPID制御が行われる。
第1実施形態によれば、少なくとも次の(A1)〜(A5)の効果を得ることができる。
(A1)反応管外壁に当接させて反応管熱電対用保護管を設け、その中に反応管熱電対を配置したので、反応管熱電対の温度特性を、プロファイル熱電対の温度特性に近づけることができる。これにより、実運用時においてプロファイル熱電対を使用しない場合も、熱処理を開始するまでの待機時間を短くすることができる、あるいは、より正確な反応管内の温度計測が可能となる。
(A2)1本の絶縁管に2つの貫通穴を設け、該貫通穴に1対の反応管熱電対を挿通し、その絶縁管1本のみを1つの反応管熱電対用保護管内に配置したので、反応管熱電対用保護管の外径を小さくできる。これにより、反応管外壁に、つまり反応管とヒータユニットとの間の空間に反応管熱電対用保護管を設置することが容易となる。
(A3)絶縁管の上端にキャップを設け、該キャップの底面を反応管熱電対用保護管の上面で支持するようにしたので、絶縁管の交換が容易となり、反応管熱電対の清掃や交換等の保守作業を容易に行うことができる。
(A4)絶縁管のえぐり部内に反応管熱電対の接合部を収容し、えぐり部をフタで覆うようにしたので、接合部が反応管熱電対用保護管と接触して破損することを防止できる。
(A5)スペーサをえぐり部の下方に設け、スペーサの外径をえぐり部のフタの外径よりも大きく、かつ、反応管熱電対空間(反応管外壁と反応管熱電対用保護管で囲まれた空間)の内径よりも小さくしたので、反応管熱電対の接合部が反応管熱電対空間の水平断面の概ね中央に位置するように支持できると共に、振動等によってフタが反応管外壁や反応管熱電対用保護管の内壁に接触しないように保護できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態における反応管熱電対の構造を、図9と図10を用いて説明する。図9は、第2実施形態における処理炉と熱電対を示す図である。図10は、第2実施形態における反応管熱電対支持体の構造を示す図である。図10(a)は、第2実施形態における反応管熱電対支持体400の具体例の構成図であり、図10(b)は、後述するえぐり部410の正面図であり、図10(c)は、えぐり部410の側面図であり、図10(d)は、反応管熱電対支持体400の反応管222への取り付け概略を示す上面図である。なお、反応管及び反応管熱電対支持体以外の構成や基板処理動作は、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
第2実施形態では、反応管熱電対53a〜53eを2対ずつまとめ、反応管熱電対用保護管63の石英材料や、反応管熱電対支持体の部品点数を減らすことによって、処理炉202をより安価にする構成としている。図9の例では、反応管熱電対53aと53eをまとめ、反応管熱電対用保護管63aで形成する反応管熱電対空間に設置する。また、反応管熱電対53bと53dをまとめ、反応管熱電対用保護管63bで形成する反応管熱電対空間に設置する。反応管熱電対53cは、反応管熱電対用保護管63cで形成する反応管熱電対空間に設置する。
図10に示すように、反応管熱電対支持体400は、反応管熱電対53と、えぐり部410a,410eを有する絶縁管412と、えぐり部410a,410eをそれぞれ覆うフタ404a,404eと、キャップ402と、スペーサ406a,406eとを備える。また、温度検出装置は、反応管熱電対支持体400と、反応管熱電対用保護管63と、反応管222とを備える。
第2実施形態では、2対の反応管熱電対53が、1つの絶縁管412内に収容され、1つの反応管熱電対用保護管63内に設置される。図10の例では、反応管熱電対53aと53eを、1つの絶縁管412内に収容している。反応管熱電対53aと53eは、それぞれが、熱電対接合部23と、該熱電対接合部23で接合された2本の熱電対素線(プラス線とマイナス線)を有する。
図10(d)に示すように、絶縁管412は、反応管熱電対53aと53eの計4本の熱電対素線をそれぞれ挿通可能な内径の穴を少なくとも4穴以上、例えば4穴有するアルミナ製の円管である。
図10(b),(c)に示すように、えぐり部410aは、絶縁管412の中間位置を側面からえぐった部分であり、絶縁管412の内部の2穴を露出させ、この穴から反応管熱電対53aの熱電対素線を挿通できるようにするとともに、反応管熱電対53aの接合部23を内包できるような空間を持つ。えぐり部410aのえぐり位置は、反応管熱電対53aに対応している。
えぐり部410eは、反応管熱電対53eに対応している。えぐり部410eは、410aと同様の構造である。えぐり部410aと410eは、絶縁管412の4穴のうち、それぞれ別の2穴を露出させて使用する。
キャップ402は、アルミナ製の円柱又は円管であり、絶縁管412の頭頂(上部先端)に接着固定され、反応管熱電対支持体400の先端を構成する。その外径は、反応管熱電対空間の水平方向における直径よりも大きい。キャップ402は、図10(d)に示すように、反応管222の外側側面と面接触する接触部402aを有している。接触部402aが反応管222と接触する部分は、平坦な面又は反応管222の外側側面と略同様の曲率半径を有する曲面である。
フタ404aは、アルミナ製の円管状の蓋であり、反応管熱電対53aの熱電対素線を絶縁管412の穴に挿通した後、反応管熱電対53aの接合部23をえぐり部410aの内部空間に納めてその外側に接着され設置される。これにより、反応管熱電対53aの接合部23を保護している。フタ404aの厚みは、フタ404aの外径がスペーサ406aや406eの外径より小さくなるよう設定されている。
フタ404eは、フタ404aと同様に、アルミナ製の円管状の蓋であり、反応管熱電対53eの熱電対素線を絶縁管412の穴に挿通した後、反応管熱電対53eの接合部23をえぐり部410eの内部空間に納めて、絶縁管412の外側に接着され設置される。これにより、反応管熱電対53eの接合部23を保護している。フタ404eの厚みは、フタ404eの外径がスペーサ406aや406eの外径より小さくなるよう設定されている。
スペーサ406a、406eは、それぞれ、フタ404aと404eの上方位置と下方位置において、絶縁管412の外側に接着されて設けられたアルミナ製の円管であり、その外径を、反応管熱電対空間の水平方向における直径よりもやや小さくしている。これにより、反応管熱電対支持体400が反応管熱電対空間に設置されたときに、反応管熱電対53aおよび53eの各接合部23が反応管熱電対空間の水平断面の概ね中央に位置するように支持すると共に、振動等によってフタ404aとフタ404eが反応管222の外壁や反応管熱電対用保護管63の内壁に接触しないようにしている。
このように、反応管熱電対53aおよび53eは、それぞれ、接合部23が、えぐり部410aと410eの内部空間にある。また、それらの熱電対素線を構成するプラス線とマイナス線が、それぞれ、えぐり部410aと410eの下方の絶縁管412の4穴に挿通され、絶縁管412の底面から、熱電対リード部414として引き出される構成になっている。熱電対リード部414では、プラス線とマイナス線が接触しないように、それぞれ耐熱絶縁チューブで被覆されている。
反応管熱電対支持体400は、反応管熱電対空間に挿入され、図10(d)に示すように、最後に、キャップ402の底面を反応管熱電対用保護管63の上面に引っ掛けて支持される。加えて、キャップ402の接触部402aを反応管222の外壁に接するように設置することにより、絶縁管412の水平方向の回転を防止することができ、反応管熱電対支持体400の向きが固定され、熱電対リード部414が絡まないようになっている。
また、反応管熱電対用保護管63の下端部分には、リード部引出し窓418(不図示)が備えられ、そこから熱電対リード部414を引き出すようになっている。
第2実施形態によれば、少なくとも次の(B1)〜(B2)の効果を得ることができる。
(B1)1本の絶縁管に4つの貫通穴を設け、該貫通穴に2対の反応管熱電対を挿通し、その1本の絶縁管を1つの反応管熱電対用保護管内に配置したので、絶縁管と反応管熱電対用保護管の数を第1実施形態よりも少なくすることができ、装置コストを低減できる。
(B2)キャップの側面に、反応管外壁と面接触する接触部を設けたので、反応管熱電対支持体の向きを固定することができ、熱電対リード部が絡まないようすることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、反応管熱電対用保護管63をその長手方向(鉛直方向)に分割し、さらに分割した各反応管熱電対用保護管63の肉厚をそれぞれ違う厚さとした。すなわち、各反応管熱電対53に対応するように反応管熱電対用保護管63を分離し、互いに離間させて設け、分離した各反応管熱電対用保護管63の肉厚をそれぞれ異なる厚さとした。なお、第3実施形態においても、反応管及び反応管熱電対支持体以外の構成や基板処理動作は、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
本発明者等による研究の結果、プロファイル熱電対52a〜52eの温度特性が互いに異なるために、図3において各プロファイル熱電対52a〜52eに対応する位置にある反応管熱電対用保護管63を構成する壁面の厚さは、それぞれ互いに異なる厚さ、つまり互いに異なる熱容量としたほうが良い結果が出ることがわかった。例えば、プロファイル熱電対52aは、上方がヒータユニット208の天井なので熱が逃げにくく、計測温度の応答性が比較的早い。一方でヒータユニット208の下部開口のベース209やマニホールド206からはマニホールドなどの炉口下部に設けられている冷却部による冷却が原因で熱が逃げやすくなるため、プロファイル熱電対52b、52c、52d、52eと下位置になるにつれて、ヒータユニット208からの発熱に対するプロファイル熱電対52の計測温度の応答性が遅くなる。
また、反応管熱電対用保護管63の鉛直方向の長さは、反応管熱電対53の接合部23が上下方向のヒータユニット208から受ける熱的影響を考慮し、例えば接合部23の位置から上下10〜20cm程度とした。このことにより、反応管熱電対用保護管63の石英材料を最小化して安価に製作できるとともに、2つの反応管熱電対用保護管63の間に切れ目ができるので反応管熱電対53の設置が容易になるという効果がある。
図11を用いて具体的に説明する。図11は、第3実施形態における処理炉と熱電対を示す図である。
反応管熱電対用保護管63aは、反応管熱電対53aに対応している。反応管熱電対用保護管63aの材質や反応管222への取り付け方法は、第1実施形態の反応管熱電対用保護管63と同じ構成であるが、図11の反応管熱電対用保護管63aの長さは、上述したように、上下方向からの熱的影響を考慮した長さとした。但し、反応管222の上部は半球面となっているため、上方向は鉛直に設置できるまでの長さとした。また、反応管熱電対用保護管63aの壁部の厚さ(肉厚)は、プロファイル熱電対52aの計測温度の応答性が比較的早いので、反応管222の肉厚よりやや薄くしている。こうして、反応管熱電対用保護管63aの壁部の厚さを反応管222の肉厚と同じにした場合に比べて、反応管熱電対用保護管63aの熱容量を小さくしている。
反応管熱電対用保護管63eは、反応管熱電対53eに対応している。前述の反応管熱電対用保護管63aと同様の構成であり、その長さは上下方向からの熱的影響を考慮した長さとしたが、下方向は反応管222下端までとしている。また、その厚さは、プロファイル熱電対52eの計測温度の応答性が比較的遅いので、反応管222の肉厚よりやや厚くしている。こうして、反応管熱電対用保護管63eの壁部の厚さを反応管222の肉厚と同じにした場合に比べて、反応管熱電対用保護管63eの熱容量を大きくしている。
反応管熱電対用保護管63eは、反応管熱電対用保護管63bおよび63dの鉛直方向の下方位置、反応管熱電対用保護管63cの鉛直方向の下方位置にも設置され、それぞれ支持している反応管熱電対支持体500の下部分が動かないように拘束する。
反応管熱電対用保護管63b、63c、63dは、それぞれ反応管熱電対53b、53c、53dに対応し、反応管熱電対用保護管63aと同様の構成であるが、その厚さは、保護管63a<63b<63c<63d<63eとなるように反応管上部から反応管下部になるにつれて厚くなるように設けるのが好ましい。このようにすると、反応管熱電対用保護管63a、63b、63c、63d、63eの順に、熱容量を大きくすることができる。
なお、各反応管熱電対用保護管63a〜63eにおいて、保護管63の厚さを一様にする必要はなく、保護管63の一部が水平方向に突出するような形状とすることもできる。また、各保護管63の鉛直方向の長さも同じ長さにする必要はなく、各保護管63ごとに異なる長さとすることもできる。このようにすると、各保護管63の熱容量を微調整することができるので、各保護管63ごとに最適な熱容量を設定することが容易になる。
第3実施形態における反応管熱電対支持体の構造を、図12を用いて説明する。図12は、第3実施形態における反応管熱電対支持体の構造を示す図である。図12(a)は、第3実施形態における反応管熱電対支持体500の具体例の構成図であり、図12(b)は、キャップ502部分の垂直断面図であり、図12(c)は、後述するえぐり部510の正面図であり、図12(d)は、えぐり部510の側面図であり、図12(e)は、反応管熱電対支持体500の反応管222への取り付け概略を示す図である。
図12(a)に示すように、反応管熱電対支持体500は、反応管熱電対53と、えぐり部510を有する絶縁管512と、えぐり部510を覆うフタ504と、キャップ502と、スペーサ506,508と、絶縁管ストッパ516とを備える。また、温度検出装置は、反応管熱電対支持体500と、反応管熱電対用保護管63と、反応管222とを備える。
第1,第2実施形態では、それぞれ、キャップ302,402により絶縁管312,412を支持したが、第3実施形態では、後述するように、絶縁管ストッパ516により絶縁管512を支持する。絶縁管ストッパ516は、例えばアルミナ製である。
また、第3実施形態では、2対の反応管熱電対53が1つの絶縁管512内に収容され、1対の反応管熱電対53のみが1つの反応管熱電対用保護管63内(反応管熱電対空間)に設置される。図12の例では、反応管熱電対53aと53eを、1つの絶縁管512内に収容している。反応管熱電対53aと53eは、それぞれが、熱電対接合部23と、該熱電対接合部23で接合された2本の熱電対素線(プラス線とマイナス線)を有する。
絶縁管512は、第2実施形態の絶縁管412と同様に、反応管熱電対53aと53eの計4本の熱電対素線をそれぞれ挿通可能な内径の穴を少なくとも4穴以上、例えば4穴有するアルミナ製の円管である。
図12(b)に示すように、キャップ502は、絶縁管512の頭頂(上部先端)に接着固定され、反応管熱電対支持体500の先端を構成する。キャップ502は、アルミナ製の帽子状のフタであり、その内部空間に反応管熱電対53aの接合部23を封じて保護している。キャップ502の厚みは、キャップ502の水平方向の直径がスペーサ506や508の水平方向の外径より小さくなっている。
図12(c),(d)に示すように、えぐり部510は、絶縁管512の中間位置を側面からえぐった部分であり、絶縁管512の内部の2穴を露出させ、この穴から反応管熱電対53eの熱電対素線を挿通できるようにするとともに、反応管熱電対53eの接合部23を内包できるような空間を持つ。えぐり部510のえぐり位置は、反応管熱電対53eに対応している。
フタ504は、アルミナ製の円管状の蓋であり、反応管熱電対53eの熱電対素線を絶縁管512の穴に挿通した後、反応管熱電対53eの接合部23をえぐり部510の内部空間に納めてその外側に接着して設置される。これにより、反応管熱電対53eの接合部23を保護している。フタ504の厚みは、フタ504の外径がスペーサ506や508の外径より小さくなるよう設定されている。
スペーサ506、508は、それぞれ、キャップ502の下方位置とフタ504の下方位置に接着して設けられたアルミナ製の円管であり、それらの外径を、反応管熱電対空間の水平方向における直径よりもやや小さくしている。これにより、反応管熱電対支持体500が反応管熱電対空間に設置されたときに、反応管熱電対53aおよび53eの各接合部23が反応管熱電対空間の水平断面の概ね中央に位置するように支持すると共に、振動等によってキャップ502とフタ504が反応管222の外壁や反応管熱電対用保護管63の内壁に接触しないようにしている。
このように、反応管熱電対53aは、その接合部23がキャップ502の内部空間にある。また、その熱電対素線を構成するプラス線とマイナス線が、絶縁管512の2穴にそれぞれ挿通され、絶縁管512の底面から、熱電対リード部514として引き出される構成になっている。
また、反応管熱電対53eは、その接合部23がえぐり部510の内部空間にある。また、その熱電対素線を構成するプラス線とマイナス線が、その下方の絶縁管512の2穴(反応管熱電対53aを挿通する2穴とは別の2穴)にそれぞれ挿通され、絶縁管512の底面から、熱電対リード部514として引き出される構成になっている。
熱電対リード部514では、計4本のプラス線とマイナス線が接触しないように、それぞれ耐熱絶縁チューブで被覆されている。
図12(e)に示すように、反応管熱電対支持体500は、反応管熱電対用保護管63aと63eで構成される分割された反応管熱電対空間に挿入され、反応管熱電対用保護管63eの下端部分に設置されている鍔部520上に載置される。また、反応管熱電対用保護管63eの下端部分には、リード部引出し窓518が備えられており、熱電対リード部514を引き出せるようになっている。
あるいは、反応管熱電対支持体500を鍔部520上に載置するのではなく、反応管熱電対支持体500の下端の絶縁管ストッパ516を保護管ホルダ36内に挿入して支持するように構成することもできる。
このように構成した場合の保護管ホルダ36内における熱電対リード部514の状態を、図13と図14を用いて説明する。図13は、第3実施形態における熱電対リード部の状態を示す図である。図13(a)は、反応管熱電対用保護管63内に収容されている絶縁管512a,512b,512cを、処理炉202の中心から見た図である。図13(b)は、図13(a)を側面から見た垂直断面図である。図14は、図13のA−A部における水平断面図であり、図14(a)は絶縁管512aの断面、図14(b)は絶縁管512bの断面、図14(c)は絶縁管512cの断面である。図13と図14において、解り易くするため、反応管熱電対用保護管63、キャップ502、フタ504、スペーサ506等は図示を省略している。
絶縁管512aは、図11の反応管熱電対用保護管63a,63e内に収容され、絶縁管512bは、図11の反応管熱電対用保護管63b,63d内に収容され、絶縁管512cは、図11の反応管熱電対用保護管63c内に収容される。
図13(a),(b)に示すように、絶縁管512aの下端は、絶縁管ストッパ516aに挿入されて支持され、絶縁管ストッパ516aの下端は、保護管ホルダ36の底部により支持される。同様に、絶縁管512bの下端は、絶縁管ストッパ516bに挿入されて支持され、絶縁管ストッパ516bの下端は、保護管ホルダ36の底部により支持される。また、絶縁管512cの下端は、絶縁管ストッパ516cに挿入されて支持され、絶縁管ストッパ516cの下端は、保護管ホルダ36の底部により支持される。
図14(a)に示すように、絶縁管512aは、断面が円形で4つの穴が貫通しており、その4つの穴に、反応管熱電対53a用の熱電対素線21a,22aと反応管熱電対53e用の熱電対素線21e,22eとが挿通し収容されるようになっている。
また、図14(b)に示すように、絶縁管512bは、断面が円形で4つの穴が貫通しており、その4つの穴に、反応管熱電対53b用の熱電対素線21b,22bと反応管熱電対53d用の熱電対素線21d,22dが挿通し収容されるようになっている。
また、図14(c)に示すように、絶縁管512cは、断面が円形で4つの穴が貫通しており、そのうち2つの穴に、反応管熱電対53c用の熱電対素線21c,22cが挿通し収容されるようになっている。
図13(b)に示すように、熱電対素線21aの下端は、中空構造の保護管ホルダ36内において、絶縁管512aの下端から鉛直方向に出て素線保持部35内を水平方向に挿通し、処理室204外の制御部280に接続されている。保護管ホルダ36内において、各熱電対素線は、800℃程度までの耐熱絶縁チューブ(例えば、セラミック繊維やガラス繊維などで編みこんだチューブ)で覆われており、互いに絶縁されている。
なお、図13(b)では、熱電対素線21aのみを示しているが、熱電対素線22a,21e,22eや、絶縁管512b内の熱電対素線21b,22b,21d,22dや、絶縁管512c内の熱電対素線21c,22cについても、熱電対素線21aと同様であるので、以下、熱電対素線21aについて説明する。
熱電対素線21aは、絶縁管512aの下端から鉛直下方に出た後、水平方向に向きを変え、素線保持部35の一端35a(処理室204の中心側)から素線保持部35内に入っている。前記一端35aから保護管ホルダ36の底部までの寸法は、例えば約10〜15mmであり、熱膨張時に熱電対素線21aが保護管ホルダ36に拘束されないためのバッファエリア38が、保護管ホルダ36内に形成されている。熱電対素線21aが保護管ホルダ36に拘束されない状態とは、例えば、熱膨張時に熱電対素線21aが保護管ホルダ36の底部に接触しないか、接触したとしても熱電対素線21aに断線に至るような力が加わらないような状態である。
絶縁管ストッパ516aは、絶縁管512aの底部をバッファエリア38より高い位置、つまり、素線保持部35の一端35aより高い位置で支持する。これにより、バッファエリアを広くすることがより容易になる。
絶縁管ストッパ516aは、内部が鉛直方向に貫通されており、この貫通穴により絶縁管512a下端からの熱電対素線21aをバッファエリア38に導くようになっている。これにより、熱電対素線が鉛直方向に直線状を保つことが容易となり、絶縁管ストッパから受ける拘束力を抑制できる。
このように、熱電対素線21aが入る素線保持部35の位置(35a)と熱電対素線21aが出る絶縁管512aの下端の位置を、保護管ホルダ36の底部から約10mm以上とする、つまり、バッファエリア38より高い位置で支持することにより、熱膨張時に熱電対素線21aが保護管ホルダ36の底部に接触して断線に至るような力で拘束されることを抑制できる。
図13(b)では、バッファエリア38内において、熱処理前後の待機状態(500℃)における熱電対素線21aを実線で、熱処理中のプロセス状態(1200℃)における熱電対素線21aを破線で示している。
また、熱電対素線21aは、素線保持部35内でセラミック系接着剤等により固定されている。これは、バッファエリア38内の熱電対素線21aが、処理室204外から引っ張られないようにするためである。
以上説明したように、熱電対接合部23は絶縁管512の上端又は途中部分で支持され、絶縁管512は絶縁管ストッパ516で支持され、絶縁管ストッパ516は保護管ホルダ36で支持されている。つまり、熱電対素線21,22は、その上端を絶縁管512等により支持されている。また、熱電対素線21,22は、絶縁管512の下端から出た部分が、バッファエリア38内において保護管ホルダ36の底部等に拘束されない状態になっている。したがって、熱膨張時において、熱電対素線21,22が自重で直線状を保つことができ、部分的に屈曲することを抑制でき、その結果、熱電対素線21,22と絶縁管32との間に大きな摩擦力が発生することを抑制でき、熱電対素線21,22の断線を抑制できる。
また、絶縁管512の線膨張係数は、熱電対素線21,22の線膨張係数よりも小さいものを採用しており、熱膨張に伴う熱電対接合部23の位置、つまり温度測定位置の変化を従来よりも小さくすることができる。例えば、絶縁管512の線膨張係数は8.1×10−4/℃であり、熱電対素線21の線膨張係数は10.2×10−4/℃であり、熱電対素線22の線膨張係数は10.6×10−4/℃である。
第3実施形態によれば、少なくとも次の(C1)〜(C7)の効果を得ることができる。
(C1)反応管熱電対用保護管を、反応管熱電対の接合部に対応させて、互いに分離し、離間させて設けたので、反応管熱電対用保護管の材料(例えば石英)を節減できる。
(C2)分離した各反応管熱電対用保護管の肉厚を互いに異ならせるようにしたので、各反応管熱電対用保護管の熱量量を互いに異ならせることができ、各反応管熱電対用保護管内に配置する反応管熱電対の温度特性を、プロファイル熱電対の温度特性、つまり熱処理炉内の温度特性に近づけることが可能となる。
(C3)分離した各反応管熱電対用保護管のうち、最上部にある反応管熱電対用保護管の肉厚を、最下部にある反応管熱電対用保護管の肉厚よりも薄くしたので、最上部と最下部にある反応管熱電対の温度特性を、最上部と最下部にあるプロファイル熱電対の温度特性に近づけることができる。
(C4)分離した各反応管熱電対用保護管の位置が、上部から下部へ移るに連れて、各反応管熱電対用保護管の肉厚を、次第に厚くするようにしたので、各反応管熱電対の温度特性を、プロファイル熱電対の温度特性に近づけることができる。
(C5)分離した2つの反応管熱電対用保護管を、同一鉛直線上に配置したので、2対の反応管熱電対を挿通した1本の絶縁管を、該同一鉛直線上に配置した2つの反応管熱電対用保護管内に配置することができる。これにより、使用する絶縁管数を節減できるとともに、2つの反応管熱電対用保護管の間に切れ目ができるので反応管熱電対の設置が容易になる。
(C6)絶縁管の上端のキャップ内に、反応管熱電対の接合部を配置し、絶縁管を絶縁管ストッパで支持するようにしたので、反応管熱電対用保護管上端付近の温度計測が可能となる。
(C7)絶縁管下方にバッファエリアを設けたので、反応管熱電対素線の断線を抑制できる。
(第4実施形態)
前述の第3実施形態では、1本の絶縁管512に反応管熱電対53を2対まとめて配置する構成としたが、1本の絶縁管512に反応管熱電対53を1対のみ配置する構成とすることもでき、これを第4実施形態とする。すなわち、第4実施形態においても、第3実施形態と同様に、各反応管熱電対53に対応するように反応管熱電対用保護管63を分離し、互いに離間させて設け、分離した各反応管熱電対用保護管63の肉厚をそれぞれ異なる厚さ、つまり異なる熱容量とする。そして、第3実施形態の図11に示す反応管熱電対用保護管63c,63e、絶縁管512c、反応管熱電対53cのような構成を、反応管熱電対53の接合部23の高さ位置を変えて、反応管222の外壁上に並列に5組設ける。つまり、第4実施形態では、反応管熱電対53をそれぞれ1対配置された5本の絶縁管512が、反応管222の外壁上に並列かつ鉛直方向に配置された5対の反応管熱電対用保護管63内に収容される。
なお、第4実施形態において、上述した反応管及び反応管熱電対支持体以外の構成や基板処理動作は、第3実施形態と同じであるので説明を省略する。
第4実施形態によれば、少なくとも次の(D1)の効果を得ることができる。
(D1)第4実施形態における絶縁管512は2穴あれば十分であるので、その外径が小さくなり、それによって反応管熱電対空間を小さくでき、その結果、反応管熱電対用保護管63の外径が小さくなって、反応管熱電対用保護管や反応管熱電対支持体を設けるためのスペースの確保が容易となる。
図15は、第1ないし第4実施形態の熱電対の温度応答特性を説明する図である。図15(a)は、目標温度71に対する従来のヒータ熱電対72とプロファイル熱電対73の温度応答である。図15(b)は、目標温度74に対する第1ないし第4実施形態の反応管熱電対75とプロファイル熱電対76の温度応答である。いずれも、縦軸は温度、横軸は時間である。
図15(a)に示すように、ヒータ熱電対72は、ヒータの発熱体近傍に位置するために応答が早いのに対し、プロファイル熱電対73は、反応管の内部に位置するので応答が遅い。図15(b)に示すように、反応管熱電対75は、プロファイル熱電対76と同じような応答性能に設定することができるので、反応管熱電対75の計測温度をフィードバックしてヒータを制御すると、反応管熱電対75の計測温度が定常状態になってからの待機時間を短縮できる。その結果、ヒータ熱電対でヒータ制御するよりも、反応管熱電対でヒータ制御する方が、熱処理を開始するまでの待機時間を短くすることができる。
また、装置の運用状態においてプロファイル熱電対を設置しなくても、反応管熱電対の計測温度をその代わりとして使用することができ、より正確な温度計測ができるので、不正確な温度計測に起因する熱処理での問題を除去することができる。
このように、反応管の外壁に当接させて設けた反応管熱電対用保護管の内部に反応管熱電対が設置されるので、反応管熱電対の計測温度の温度応答性能をプロファイル熱電対のそれと同じように設定することができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
上述した第3実施形態や第4実施形態では、分割された反応管熱電対用保護管63の厚さを互いに異ならせるように構成したが、第1実施形態や第2実施形態の分割されていない反応管熱電対用保護管63においても、反応管熱電対53の接合部23が存在する付近における反応管熱電対用保護管63の厚さを互いに異ならせるように構成してもよいし、全ての実施形態における反応管熱電対用保護管の材質を熱容量の異なる材質で構成してもよい。
また、上述した第3実施形態や第4実施形態では、2対となる反応管熱電対の組み合わせ方を図面に記載されている反応管熱電対53aと53e、53bと53d、という組み合わせ方を記載したが、他の組合せとなる反応管熱電対の組み合わせ方であっても良い。
また、上述した実施形態では、処理がウェハに施される場合について説明したが、処理対象はウェハ以外の基板であってもよく、ホトマスクやプリント配線基板、液晶パネル、コンパクトディスクあるいは磁気ディスク等であってもよい。
また、本発明は、半導体製造装置だけでなく、LCD製造装置のようなガラス基板を処理する装置や、他の基板処理装置にも適用できる。基板処理の処理内容は、CVD、PVD、酸化膜、窒化膜、金属含有膜等を形成する成膜処理だけでなく、露光処理、リソグラフィ、塗布処理等であってもよい。
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
本発明の一態様によれば、
複数枚の基板を保持する基板保持具を収容し、前記基板保持具上に保持された基板を処理する反応管と、
前記反応管の外部に設置され、前記反応管内を加熱する加熱部と、
前記反応管外壁に当接して設置された保護管と、
前記保護管内に配置され、内部に貫通穴を有する絶縁管と、
上端に熱電対接合部を有し熱電対素線が前記絶縁管の貫通穴に挿通された熱電対と、
前記反応管内に収容された基板を処理するガスを、前記反応管内へ供給するガス供給部と、
前記反応管内からガスを排気する排気部と、
を備える基板処理装置が提供される。
(付記2)
付記1の基板処理装置において、好ましくは、
前記保護管は、前記反応管外壁に設置される位置に応じて、当該保護管の壁部の肉厚が異なるよう構成される。
なお、この保護管は、1つであっても複数であってもよい。
(付記3)
付記2の基板処理装置において、好ましくは、
前記保護管は、前記反応管外壁に複数、鉛直方向に分離して設置されるよう構成される。
(付記4)
付記3の基板処理装置において、好ましくは、
前記複数の保護管は、最上部に設置される保護管の壁部の肉厚が、最下部に設置される保護管の壁部の肉厚よりも薄くなるよう構成される。
(付記5)
付記1ないし付記4の基板処理装置において、好ましくは、
前記絶縁管は、前記貫通穴を4つ以上有し、該貫通穴に2対分の前記熱電対の熱電対素線が挿通されるよう構成される。
(付記6)
付記1ないし付記5の基板処理装置において、好ましくは、
前記絶縁管の上端には、前記絶縁管の水平方向の外径よりも大きい外径を有するキャップが設けられ、該キャップの底面を前記保護管の上面で支持することにより、前記絶縁管が前記保護管で支持されるよう構成される。
(付記7)
付記6の基板処理装置において、好ましくは、
前記キャップは、その側面に、前記反応管外壁と接触して、前記絶縁管の水平方向の回転を防止するための接触部を有するよう構成される。
(付記8)
付記1ないし付記7の基板処理装置において、好ましくは、
前記絶縁管は、前記熱電対接合部を収容するえぐり部を有し、
前記絶縁管の前記えぐり部の位置には、前記えぐり部を覆う蓋が設けられ、
前記絶縁管の前記えぐり部の下方又は上方の位置には、前記蓋の水平方向の外径よりも大きい外径を有するスペーサが設けられるよう構成される。
(付記9)
付記1ないし付記8の基板処理装置において、好ましくは、
前記絶縁管の下方に設けられた空間であって、前記絶縁管の下端から出た前記熱電対素線が熱膨張したときに拘束されることを抑制するバッファエリアを有するよう構成される。
(付記10)
付記1の基板処理装置において、好ましくは、
前記保護管は、前記反応管外壁に設置される位置に応じて、当該保護管の熱容量が異なるよう構成される。
(付記11)
付記1の基板処理装置において、好ましくは、
前記加熱部近傍に配置され当該加熱部の温度を検出するための加熱部熱電対を有するよう構成される。
(付記12)
本発明の他の態様によれば、
複数枚の基板を保持する基板保持具を収容し、前記基板保持具上に保持された基板を処理する反応管と、
前記反応管の外部に設置され、前記反応管内を加熱する加熱部と、
前記反応管外壁に当接して設置された保護管と、
前記保護管内に配置され、内部に貫通穴を有する絶縁管と、
上端に熱電対接合部を有し熱電対素線が前記絶縁管の貫通穴に挿通された熱電対と、
前記反応管内に収容された基板を処理する処理ガスを、前記反応管内へ供給するガス供給部と、
前記反応管内からガスを排気する排気部と、
を備える基板処理装置を用いる半導体装置の製造方法であって、
前記複数枚の基板を保持する基板保持具を前記反応管内に収容する工程と、
前記加熱部により前記反応管内を加熱する工程と、
前記保護管内の前記絶縁管に挿通された前記熱電対を用いて温度を検出する温度検出工程と、
前記ガス供給部から前記反応管内へ前記処理ガスを供給する工程と、
前記排気部により前記反応管内からガスを排気する工程と、
前記温度検出工程で検出した温度に基づき、前記反応管内に収容された前記基板保持具上の複数枚の基板を処理する工程と、
を備える半導体装置の製造方法が提供される。
(付記13)
本発明の他の態様によれば、
複数枚の基板を保持する基板保持具を収容し、前記基板保持具上に保持された基板を処理する反応管と、
前記反応管の外部に設置され、前記反応管内を加熱する加熱部と、
前記反応管外壁に当接して設置された保護管と、
前記保護管内に配置され、内部に貫通穴を有する絶縁管と、
上端に熱電対接合部を有し熱電対素線が前記絶縁管の貫通穴に挿通された熱電対と、
を備える基板処理装置を用いる温度検出方法であって、
前記加熱部により前記反応管内を加熱する工程と、
前記保護管内の前記絶縁管に挿通された前記熱電対を用いて温度を検出する温度検出工程と、
を備える温度検出方法が提供される。
(付記14)
本発明の他の態様によれば、
柱形状であって、該柱形状の内部を長手方向に貫く貫通穴を有する絶縁管と、
上端に熱電対接合部を有し熱電対素線が前記絶縁管の貫通穴に挿通された熱電対とを備え、
前記絶縁管は、前記熱電対接合部を収容するえぐり部を有し、前記えぐり部の位置には、前記えぐり部を覆う蓋が設けられ、前記えぐり部の下方又は上方の位置には、前記蓋の水平方向の外径よりも大きい外径を有するスペーサが設けられる熱電対支持体が提供される。
(付記15)
付記14の熱電対支持体において、好ましくは、
前記絶縁管は、前記貫通穴を4つ以上有し、該貫通穴に2対分の前記熱電対の熱電対素線が挿通されるよう構成される。
(付記16)
付記14又は付記15の熱電対支持体において、好ましくは、
前記絶縁管の上端には、前記絶縁管の水平方向の外径よりも大きい外径を有するキャップが設けられるよう構成される。
(付記17)
付記16の熱電対支持体において、好ましくは、
前記キャップは、その側面に平坦部を有するよう構成される。
10…基板処理装置、21…熱電対素線、22…熱電対素線、23…熱電対接合部、24…熱電対素線支持部、25…熱電対素線支持部、26…熱電対素線支持部、35…素線保持部、36…保護管ホルダ、38…バッファエリア、51…ヒータ熱電対、52…プロファイル熱電対、62…プロファイル熱電対用保護管、53…反応管熱電対、63…反応管熱電対用保護管、100…カセット、101…筐体、105…カセットステージ、112…ウェハ移載機構、114…カセット棚、115…カセット搬送装置、116…炉口シャッタ、121…ボートエレベータ、123…移載棚、200…ウェハ(基板)、202…処理炉、204…処理室、205…炉口、206…マニホールド、208…ヒータユニット(加熱部)、209…ベース、210…保温筒、217…ボート(基板保持具)、219…シールキャップ、222…反応管、224…処理ガス供給ノズル、226…処理ガス供給機構、231…ガス排気管、232…APCバルブ、233…ガス排気管、234…真空ポンプ、236圧力センサ、237ボート回転機構、280…コントローラ、300…熱電対支持体、302…キャップ、304…フタ、306…スペーサ、310…えぐり部、312…絶縁管、314…熱電対リード部、318…リード部引出し窓、400…熱電対支持体、402…キャップ、402a…接触部、404…フタ、406…スペーサ、410…えぐり部、412…絶縁管、414…熱電対リード部、418…リード部引出し窓、500…熱電対支持体、502…キャップ、504…フタ、506,508…スペーサ、510…えぐり部、512…絶縁管、514…熱電対リード部、516…絶縁管ストッパ、518…リード部引出し窓、520…鍔部。

Claims (11)

  1. 基板を保持する基板保持具を収容する反応管と、
    前記反応管の外部に設置され、前記反応管内を加熱する加熱部と、
    前記反応管外壁に当接して設置された保護管と、
    前記保護管内に配置され、内部を長手方向に貫く貫通穴を有する1本の絶縁管と、
    上端に第1の熱電対素線と第2の熱電対素線を接合する第1の熱電対接合部を有し、前記第1の熱電対素線と前記第2の熱電対素線が前記貫通穴に挿通された第1の熱電対と、を備え、
    前記絶縁管は、前記絶縁管の長手方向における中間位置をえぐって形成され前記第1の熱電対接合部を収容するえぐり部をさらに有する基板処理装置。
  2. 前記絶縁管は、前記貫通穴とは別に、前記絶縁管の内部を長手方向に貫く他の貫通穴を備え、
    上端に第3の熱電対素線と第4の熱電対素線を接合する第2の熱電対接合部を有し、前記第3の熱電対素線と前記第4の熱電対素線が前記他の貫通穴に挿通された第2の熱電対を備え、
    前記絶縁管の上端に前記第2の熱電対接合部を収容する請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記えぐり部の位置には、前記えぐり部を覆う蓋が設けられる請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記えぐり部の下方又は上方の位置には、前記蓋の水平方向の外径よりも大きい外径を有するスペーサが設けられる請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記絶縁管の下方に設けられた空間であって、前記絶縁管の下端から出た前記第1の熱電対素線及び前記第2の熱電対素線が熱膨張したときに拘束されることを抑制するバッファエリアを有する請求項1から4のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  6. 前記絶縁管の上端には、前記絶縁管の水平方向の外径よりも大きい外径を有するキャップが設けられ、該キャップの底面を前記保護管の上面で支持することにより、前記絶縁管が前記保護管で支持されるよう構成される請求項1に記載の基板処理装置。
  7. 前記保護管は、前記反応管外壁に設置される位置に応じて、当該保護管の熱容量が異なるように構成される請求項1から6のいずれか1つに記載の基板処理装置。
  8. 基板を保持する基板保持具を収容する反応管と、前記反応管の外部に設置され、前記反応管内を加熱する加熱部と、前記反応管外壁に当接して設置された保護管と、前記保護管内に配置され、内部を長手方向に貫く貫通穴を有する1本の絶縁管と、上端に第1の熱電対素線と第2の熱電対素線を接合する第1の熱電対接合部を有し、前記第1の熱電対素線と前記第2の熱電対素線が前記貫通穴に挿通された第1の熱電対と、を備え、前記絶縁管は、前記絶縁管の長手方向における中間位置をえぐって形成され前記第1の熱電対接合部を収容するえぐり部をさらに有する基板処理装置を用いた半導体装置の製造方法であって、
    前記基板保持具を前記反応管内に収容する工程と、
    前記第1の熱電対によって計測された温度を基に前記加熱部を加熱制御して、前記基板に半導体装置を形成する工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  9. 内部を長手方向に貫く貫通穴を有する1本の絶縁管と、
    上端に第1の熱電対素線と第2の熱電対素線を接合する第1の熱電対接合部を有し、前記第1の熱電対素線と前記第2の熱電対素線が前記絶縁管の貫通穴に挿通された第1の熱電対とを備え、
    前記絶縁管は、前記絶縁管の長手方向における中間位置をえぐって形成され前記第1の熱電対接合部を収容するえぐり部を有する熱電対支持体。
  10. 前記絶縁管は、前記貫通穴とは別に、前記絶縁管の内部を長手方向に貫く他の貫通穴を備え、
    上端に第3の熱電対素線と第4の熱電対素線を接合する第2の熱電対接合部を有し、前記第3の熱電対素線と前記第4の熱電対素線が前記他の貫通穴に挿通された第2の熱電対を備え、
    前記絶縁管の上端に前記第2の熱電対接合部を収容する請求項9に記載の熱電対支持体。
  11. 前記絶縁管において、前記えぐり部の位置には、前記えぐり部を覆う蓋が設けられ、前記えぐり部の下方又は上方の位置には、前記蓋の水平方向の外径よりも大きい外径を有するスペーサが設けられる請求項9に記載の熱電対支持体。
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