JP2000150404A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JP2000150404A
JP2000150404A JP10321103A JP32110398A JP2000150404A JP 2000150404 A JP2000150404 A JP 2000150404A JP 10321103 A JP10321103 A JP 10321103A JP 32110398 A JP32110398 A JP 32110398A JP 2000150404 A JP2000150404 A JP 2000150404A
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thermocouple
treatment apparatus
temperature
tube
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JP10321103A
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Toyokazu Kimura
豊和 木村
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェハを加熱する温度が設定温度に対
して変動した場合に、短時間で元の設定温度に復帰する
ことができ、かつ、半導体ウェハを加熱する温度の変動
量をなるべく少なくすることができる熱処理装置を提供
すること。 【解決手段】 熱電対収容管500は、内部熱電対15
0をその測温接点部152が底部502の内側に接合さ
れた状態で収容するように構成されている。熱電対収容
管500は、ヒータ200に水平方向に貫通された貫通
孔220に挿通されている。底部502は、熱伝導率が
高い材料であるSiCによって構成され、管部504
は、底部502によりも熱伝導率が高い材料である石英
によって構成されている。保持部600は、貫通孔22
0に挿通されている熱電対収容管500の開口部501
を底部502が壁部110のヒータ200に面した箇所
に密着された状態で保持するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウェハを加熱
する熱処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造プロセスにおいて半導体ウ
ェハを加熱する加熱処理を必要とする工程(例えば、熱
拡散工程、アニール工程、CVD工程等)がある。上記
加熱処理のためには次に述べるような熱処理装置が使用
されている。図6は従来の熱処理装置の概略構成を示す
構成図であり、図6(A)は部分平面図、図6(B)は
正面図を示す。熱処理装置1000は、ウェハ収容部1
00と、ヒータ200と、ボート搬送部300とを備え
ている。ウェハ収容部100は、上下方向に延在する円
筒状を呈し、上部が閉塞され、下部に開口部130が設
けられた石英製の壁部110を有し、この壁部110に
よって半導体ウェハ400を収容するための収容空間1
20が区画されている。図中140は開口部130を開
閉する蓋部である。ヒータ200は、ウェハ収容部10
0の壁部110の外側に壁部110と間隔をおいて配設
され収容空間120内に収容されている前記半導体ウェ
ハ400を加熱するように構成されている。ボート搬送
部300は、ウェハ収容部100の底部に設けられた開
口部130の下方に間隔をおいて配設されており、半導
体ウェハ400を保持するボート410を上下方向に移
動することによって、ボート400に保持された半導体
ウェハ400を開口部130を介して収容空間120に
搬入、搬出するように構成されている。そして、壁部1
10の箇所には、収容空間120内部の温度を測定する
ための内部熱電対150が複数個上下方向に異なる箇所
に配設されており、ヒータ200の温度を測定するため
の外部熱電対210がヒータ200の箇所において複数
個上下方向に異なる箇所に配設されている。内部熱電対
150は、例えば次に述べるような2つの構造で配設さ
れている。
【0003】図7は、内部熱電対150の保持構造の一
例を示す説明図であり、図7(A)はウェハ収容部10
0の縦断面図、図7(B)は図7(A)の矢視A方向か
らみた側面図、図7(C)は熱電対の構成を示す説明図
である。ウェハ収容部100の内側には、上端部が閉塞
された石英製の複数個の保護管160が上下方向に延在
して配設されている。各保護管160は、それぞれの上
端が上下方向の異なる箇所に位置するように設けられて
いる。保護管160の下端部はウェハ収容部100の壁
部110を貫通して壁部110の外側まで延出されてい
る。保護管160には、その下端部の開口162から内
部熱電対150が挿入された状態で収容されている。熱
電対150は、素線154A、154Bとその接合点に
よって構成される測温接点152を有し、各測温接点1
52は保護管160の上端の箇所に位置している。内部
熱電対150の素線154A、154Bは、互いに短絡
せず、かつ、保護管160に挿入する際に必要な可撓性
を有するように、素線154A、154Bの複数の箇所
が絶縁体156によって離間するように保持されてい
る。
【0004】図8は、内部熱電対150の保持構造の他
の例を示す説明図であり、図8(A)はウェハ収容部1
00の縦断面図、図8(B)は図8(A)の矢視B方向
からみた側面図である。ウェハ収容部100の壁部11
0とヒータ200との間で壁部110に近い箇所には、
例えばSiCによってコーティングされた複数個の内部
熱電対150が配設されている。各内部熱電対150
は、それぞれの測温接点152が上下方向の異なる箇所
に位置するように設けられている。
【0005】上述のように構成された従来の熱処理装置
1000においては、不図示の温度制御コントローラが
内部熱電対150と外部熱電対210によって測定され
た温度に基づいてヒータ200を制御することにより、
ウェハ収容部100内の収容空間120の温度を所定の
設定温度に維持するように構成されている。図9に示す
ように、所定の設定温度(例えば数百°C)に維持され
ている収納空間120内に常温の半導体ウェハ400と
ボート410が搬入されると、収納空間120と、半導
体ウェハ400、ボート410との間で温度交換が行わ
れて、収納空間120内の温度が急激に低下する。この
場合には、この温度低下に対応してヒータ200を制御
することでウェハ収容部100内の収容空間120の温
度を所定の設定温度に戻すように制御がなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10(A)、(B)
はそれぞれ内部熱電対の保持構造が図7、図8の場合
に、所定の設定温度に維持されている収納空間120内
に常温の半導体ウェハ400とボート400が搬入され
たときの温度変動を示す特性図である。図10におい
て、縦軸は設定温度に対する温度差ΔT(°C)であ
り、横軸は時間t(min)である。実線は収容空間1
20内の実際の温度T1を示し、破線は内部熱電対15
0で測定した温度T2を示している。図7の内部熱電対
の保持構造の場合には、図10(A)に示されているよ
うに、収容空間120内の実際の温度が急激に低下して
も、この温度変動が保護管160を介して内部熱電対1
50に伝わるため、内部熱電対150で測定した温度の
変化が収容空間120内の実際の温度の変化に対して時
間的に遅れていることがわかる。そして、温度低下に対
応してヒータ200の出力を上昇させると、収容空間1
20内の実際の温度も上昇するが、この温度変動も保護
管160を介して内部熱電対150に伝わるため、内部
熱電対150で測定した温度の変化が収容空間120内
の実際の温度の変化に対して時間的に遅れることは上述
の場合と同様となる。このため、収容空間120内の実
際の温度は設定温度を大きく上回ってしまう。以下、設
定温度に対して温度の上昇と下降を繰り返しながら設定
温度に収束していく。一方、図8の内部熱電対の保持構
造の場合には、収容空間120内の温度変動が熱伝導率
の低い石英製の壁部110を介して内部熱電対150に
伝わるため、図7の場合よりも収容空間120の温度変
動が内部熱電対150に伝わりにくい。このため、図1
0(B)に示すように、図10(A)に比較して、内部
熱電対150で測定した温度の変化が収容空間120内
の実際の温度の変化に対して時間的に大幅に遅れ、ま
た、収容空間120内の実際の温度が設定温度に比較し
てより大きく変化してしまい、収容空間120内の実際
の温度が設定温度に収束するまでの時間も図10(A)
の場合よりもかかっている。そこで本発明の目的は、半
導体ウェハを加熱する温度が設定温度に対して変動した
場合に、短時間で元の設定温度に復帰することができ、
かつ、半導体ウェハを加熱する温度の変動量をなるべく
少なくすることができる熱処理装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、半導体ウェハを収容する収容空間を区画する
壁部を有するウェハ収容部と、前記壁部の外側に配設さ
れ前記収容空間内に収容されている前記半導体ウェハを
加熱するヒータと、前記収容空間の温度を測定する内部
熱電対とを備え、前記内部熱電対の測定結果に基づいて
前記ヒータを制御することで前記半導体ウェハの温度を
所定の設定温度に維持するように構成された熱処理装置
において、熱電対収容管と該熱電対収容管を前記壁部の
外側で保持する保持部とを備え、前記熱電対収容管は、
閉塞された底部と該底部に接続されて延在する管部を有
し、前記内部熱電対をその測温接点部が前記底部の内側
に接合された状態で収容するように構成され、前記保持
部は、前記熱電対収容管を前記底部が前記壁部の前記ヒ
ータに面した箇所に密着された状態で保持するように構
成されていることを特徴とする。
【0008】本発明では、熱電対収容管の底部に内部熱
電対の測温接点部が接合され、熱電対収容管部の底部が
ウェハ収容部の壁部に密着されているため、ウェハ収容
部の壁部の温度が底部を介して内部熱電対の測温接点部
に短時間に伝導される。したがって、内部熱電対によっ
て収容空間内の温度を正確にかつレスポンスよく測定す
ることができる。このため、半導体ウェハを加熱する温
度が設定温度に対して変動した場合に、短時間で元の設
定温度に復帰することができ、かつ、半導体ウェハを加
熱する温度の変動量をなるべく少なくすることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態におけ
る熱処理装置の構成を示す構成図、図2は内部熱電対を
収容する熱電対収容管とこれを保持する保持部の構造を
説明する説明図、図3は保持部の構造を示す説明図、図
4は所定の設定温度に維持されている収納空間内の温度
変動を示す特性図である。まず、図1、図2を参照して
熱処理装置1000Aの構成を説明する。熱処理装置1
000Aは、ウェハ収容部100と、ヒータ200と、
ボート搬送部300と、熱電対収容管500と、保持部
600とを備えている。ウェハ収容部100は、上下方
向に延在する円筒状を呈し、上部が閉塞され、下部に開
口部130が設けられた壁部110を有し、この壁部1
10によって半導体ウェハ400を収容するための収容
空間120が区画されている。開口部130にはこれを
開閉する不図示の蓋部が設けられている。したがって、
収容空間120は壁部110によってウェハ収容部10
0の外部雰囲気から遮断されている。本実施の形態にお
いて壁部110はSiC(炭化珪素)によって構成され
ている。SiCは、その熱伝導率が174であり、石英
の熱伝導率1.4に比較して大きい値である。
【0010】ヒータ200は、ウェハ収容部100の壁
部110の外側に壁部110と間隔をおいて配設され収
容空間120内に収容されている半導体ウェハ400を
加熱するように構成されている。ボート搬送部300
は、ウェハ収容部100の底部に設けられた開口部13
0の下方に開口部130と間隔をおいて配設されてお
り、半導体ウェハ400を保持するボート410を上下
方向に移動することによって、開口部130を介して収
容空間120に半導体ウェハ400を保持したボート4
10を搬入、搬出するように構成されている。そして、
ヒータ200の箇所には、ヒータ200の温度を測定す
るための外部熱電対210がヒータ200の箇所におい
て複数個上下方向に異なる箇所に配設されている。ま
た、ヒータ200の箇所には、収容空間120内部の温
度を測定するための内部熱電対150を収容した熱電対
収容管500が複数個上下方向に異なる箇所に配設され
ている。
【0011】図2に示すように、熱電対収容管500
は、閉塞された底部502と該底部502に接続されて
延在する管部504を有し、内部熱電対150をその測
温接点部152が前記底部502の内側に接合された状
態で収容するように構成されている。熱電対収容管50
0は、ヒータ200に水平方向に貫通された貫通孔22
0に挿通されている。底部502は、先に説明したよう
に熱伝導率が高い材料であるSiCによって構成され、
管部504は、底部502によりも熱伝導率が高い材料
である石英によって構成されている。内部熱電対150
は例えばR熱電対(素線が白金−白金ロジウムで構成)
によって構成されており、その測温接点部152はセラ
ミックペーストによって底部502と接合されている。
内部熱電対150を構成する2つの素線154A、15
4Bには、素線同士の接触を防止するための絶縁体15
6がそれぞれ複数個装着されている。絶縁体156は、
例えば中空円筒状の石英によって構成されており、絶縁
体156の長手方向に貫通する貫通孔に素線154A、
154Bが挿通することでこれら素線154A、154
Bに装着されている。
【0012】保持部600は、ヒータ200のウェハ収
容部100と対面する箇所の反対側の箇所に配設されて
おり、貫通孔220に挿通されている熱電対収容管50
0の開口部501を底部502が壁部110のヒータ2
00に面した箇所に密着された状態で保持するように構
成されている。また、保持部600は、熱電対収容管5
00をその延在方向がウェハ収容部100の壁部110
と直交するように保持している。
【0013】図2、図3に示すように、保持部600
は、2つの取付板610、押え板620、ワッシャ63
0、コイルばね640などを備えて構成されている。2
つの取付板610は、L字状に折り曲げられた縦片61
2と横片614を有し、ねじ613が縦片612の貫通
孔612Aを挿通してヒータ200の側面230に設け
られたねじ孔232に螺合することで、2つの横片61
4が貫通孔220を上下から挟んで対向した状態となる
ようにヒータ200に固定されている。
【0014】押え板620は、上下方向に延在する中間
部622と、中間部622の上下の端部から中間部62
2と直交する同一方向に延在する上部624、下部62
6とを有している。上部624、下部626には、上部
624、下部626の延在方向に長手方向を有する長孔
627が形成されている。。上部624と下部626の
それぞれの長孔627には、上側の横片614から上方
向に立設されるねじ部614Aと、下側の縦片614か
ら下方向に立設されるねじ部614Aとが挿通され、こ
れらねじ部614Aにナット615が螺合することによ
って押え板620が取付板610に対して長孔627の
長手方向に移動可能に保持されるようになっている。中
間部622には、ヒータ200の貫通孔220と対応す
る箇所に貫通孔622Aが形成されている。
【0015】熱電対収容管500の開口部501の縁部
と中間部622の間には、開口部501側に熱電対収容
管500の外径よりも大きな外径を有するワッシャ63
0が配設され、ワッシャ630と中間部622の間には
コイルばね640が配設されている。そして、内部熱電
対150の素線154A、154Bがワッシャ630の
孔部632、コイルばね640、中間部622の貫通孔
622Aを通って不図示の温度制御コントローラに導か
れ、これら内部熱電対150による温度測定結果を示す
電気信号が温度制御コントローラに入力されるようにな
っている。
【0016】上記構成によれば、熱電対収納管500を
保持部600によって固定する際には、まず、内部熱電
対150を収容した熱電対収納管500をヒータ200
の貫通孔220に挿通し、次いで上下2つのナット61
5を緩めて押え板620が長孔627に沿って移動可能
な状態にしておく。次いで、熱電対収納管500の底部
502がウェハ主要部100の壁部110に当接した状
態にする。そして、押え板620をウェハ収容部100
に近接する方向に向かって長孔627に沿って移動さ
せ、熱電対収納管500の開口部501の縁部にワッシ
ャ630が当接しコイルばね640がワッシャ630と
中間部622との間で若干撓む状態にして、ナット61
5を締め付けて押え板620を取付板610に固定す
る。これにより、熱電対収納管500は、コイルばね6
40の付勢力によって底部502がウェハ収容部100
の壁部110に向かって押圧されるため、底部502は
常にヒータ200に面した壁部110の箇所に密着した
状態で保持されている。
【0017】以上のように構成された熱処理装置100
0Aによれば、ウェハ収容部100の壁部110を熱伝
導率の高いSiCによって構成したので、収容空間12
0内の温度が壁部110に短時間に伝導される。また、
内部熱電対150を収容する熱電対収容管部500の底
部502を熱伝導率の高いSiCによって構成し、この
底部502に内部熱電対150の測温接点部152を接
合し、熱電対収容管部500の底部502をウェハ収容
部100の壁部110に密着させている。このため、ウ
ェハ収容部100の壁部110の温度が熱伝導率の高い
底部502を介して内部熱電対150の測温接点部15
2に短時間に伝導される。したがって、内部熱電対15
0によって収容空間120内の温度を正確にかつレスポ
ンスよく測定することができる。また、底部502に接
続された管部504を熱伝導率の低い石英によって構成
することでヒータ200の温度を底部502に伝導しに
くくしたので、内部熱電対150による収容空間120
内の温度測定がヒータ200の温度の影響を受けず正確
なものとなる。このため、温度制御コントローラは、内
部熱電対150による正確なかつレスポンスのよい温度
測定結果に基づいてヒータ200を適切に制御すること
ができ、収容空間120内の温度変動を抑制することが
できる。
【0018】図4は従来技術で説明した図10に対応す
る図であり、本実施の形態の熱処理装置1000Aにお
いて、所定の設定温度に維持されている収納空間120
内に常温の半導体ウェハ400とボート400が搬入さ
れたときの温度変動を示す特性図である。図10におい
て、縦軸は設定温度に対する温度差ΔT(°C)であ
り、横軸は時間t(min)である。実線は収容空間1
20内の実際の温度T1を示し、破線は内部熱電対15
0で測定した温度T2を示している。
【0019】図4から明らかなように、収容空間120
内の実際の温度T1と内部熱電対150で測定した温度
T2の間で温度変化の差がほとんどなく、内部熱電対1
50による温度測定のレスポンスが従来装置の場合(図
10)に比較して大幅に改善されたことがわかる。ま
た、収容空間120内に常温の半導体ウェハ400とボ
ート400が搬入されてから10分程度経過した時点で
収容空間120の温度がほぼ設定温度(ΔT=0°C)
に収束しており、温度制御のレスポンスが従来装置の場
合(図10)に比較して大幅に改善されたことがわか
る。また、温度制御のレスポンスが改善されたことによ
って収容空間120内に常温の半導体ウェハ400とボ
ート400が搬入されたことによる温度変動量の最大値
が50°Cを下回っており、温度変動量も従来装置の場
合(図10)に比較して大幅に抑制されていることがわ
かる。
【0020】なお、ウェハ収容部100の壁部110の
材料は、SiCに限定されないが、収容空間120内の
温度を短時間に伝達することができる熱伝導率の高い材
料が好ましい。また、熱電対収容管部500の底部50
2の材料は、SiCに限定されないが、収容空間120
内の温度を短時間に内部熱電対150の測温接点部15
2に伝達することができる熱伝導率の高い材料が好まし
い。また、熱電対収容管部500の管部504の材料
は、石英に限定されないが、ヒータ200の温度を内部
熱電対150の測温接点部152に伝達しにくい熱伝導
率の低い材料が好ましい。また、内部熱電対150はR
熱電対に限定されるものではなく、測定する温度範囲に
対応した熱電対を用いることができる。
【0021】また、上述の実施の形態は、ウェハ収容部
100が鉛直方向に延在する円筒状を呈するいわゆる縦
型の熱処理装置について説明したが、以下に説明するよ
うに本発明はウェハ収容部が水平方向に延在する横型の
熱処理装置に適用することもできる。図5は、本発明の
他の実施の形態を示す図であり、ウェハ収容部が水平方
向に延在する横型の熱処理装置に適用した場合を示す図
であり、図5(A)は熱処理装置の正面図、図5は熱処
理装置の斜視図である。図5に示すように、円筒状のヒ
ータ200の内側に円筒状のウェハ収容部100が収容
されている。そして、ヒータ200には、内部熱電対1
50を収容した熱電対収容管500が保持部600Aに
よって保持されている。熱電対収容管500の底部50
2はウェハ収容部100の壁部110に密着した状態で
保持部600Aによって保持されている。ヒータ200
の温度はヒータ200の箇所に配設された外部熱電対2
10によって測定される。このように構成された横型の
熱処理装置であっても、先に延べた実施の形態と同様の
作用効果が奏されることはもちろんである。
【0022】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
半導体ウェハを収容する収容空間を区画する壁部を有す
るウェハ収容部と、前記壁部の外側に配設され前記収容
空間内に収容されている前記半導体ウェハを加熱するヒ
ータと、前記収容空間の温度を測定する内部熱電対とを
備え、前記内部熱電対の測定結果に基づいて前記ヒータ
を制御することで前記半導体ウェハの温度を所定の設定
温度に維持するように構成された熱処理装置において、
熱電対収容管と該熱電対収容管を前記壁部の外側で保持
する保持部とを備え、前記熱電対収容管は、閉塞された
底部と該底部に接続されて延在する管部を有し、前記内
部熱電対をその測温接点部が前記底部の内側に接合され
た状態で収容するように構成され、前記保持部は、前記
熱電対収容管を前記底部が前記壁部の前記ヒータに面し
た箇所に密着された状態で保持するように構成されてい
る。
【0023】そのため、本発明では、熱電対収容管の底
部に内部熱電対の測温接点部が接合され、熱電対収容管
部の底部がウェハ収容部の壁部に密着されているため、
ウェハ収容部の壁部の温度が底部を介して内部熱電対の
測温接点部に短時間に伝導される。したがって、内部熱
電対によって収容空間内の温度を正確にかつレスポンス
よく測定することができる。このため、半導体ウェハを
加熱する温度が設定温度に対して変動した場合に、短時
間で元の設定温度に復帰することができ、かつ、半導体
ウェハを加熱する温度の変動量をなるべく少なくするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における熱処理装置の構成
を示す構成図である。
【図2】内部熱電対を収容する熱電対収容管とこれを保
持する保持部の構造を説明する説明図である。
【図3】保持部の構造を示す説明図である。
【図4】所定の設定温度に維持されている収納空間内の
温度変動を示す特性図である。
【図5】図5は、本発明は他の実施の形態を示す図であ
り、図5(A)は熱処理装置の正面図、図5は熱処理装
置の斜視図である。
【図6】従来の熱処理装置の概略構成を示す構成図であ
り、図6(A)は部分平面図、図6(B)は正面図を示
す。
【図7】内部熱電対150の保持構造の一例を示す説明
図であり、図7(A)はウェハ収容部100の縦断面
図、図7(B)は図7(A)の矢視A方向からみた側面
図、図7(C)は熱電対の構成を示す説明図である。
【図8】従来装置における内部熱電対の保持構造の他の
例を示す説明図であり、図8(A)はウェハ収容部10
0の縦断面図、図8(B)は図8(A)の矢視B方向か
らみた側面図である。
【図9】従来装置においてウェハ収納部の収容空間内に
半導体ウェハを収容する際の動作を示す説明図である。
【図10】従来装置において所定の設定温度に維持され
ている収納空間120内に常温の半導体ウェハ400と
ボート400が搬入されたときの温度変動を示す特性図
であり、図10(A)は内部熱電対の保持構造が図7の
場合に対応しており、図10(B)は内部熱電対の保持
構造が図8の場合に対応している。
【符号の説明】
1000A……熱処理装置、100……ウェハ収容部、
110……壁部、150……内部熱電対、152……測
温接点部、154A、154B……素線、200……ヒ
ータ、300……ボート搬送部、400……半導体ウェ
ハ、410……ボート、500……熱電対収容管、50
2……底部、504……管部、600、600A……保
持部。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハを収容する収容空間を区画
    する壁部を有するウェハ収容部と、前記壁部の外側に配
    設され前記収容空間内に収容されている前記半導体ウェ
    ハを加熱するヒータと、前記収容空間の温度を測定する
    内部熱電対とを備え、前記内部熱電対の測定結果に基づ
    いて前記ヒータを制御することで前記半導体ウェハの温
    度を所定の設定温度に維持するように構成された熱処理
    装置において、 熱電対収容管と該熱電対収容管を前記壁部の外側で保持
    する保持部とを備え、 前記熱電対収容管は、閉塞された底部と該底部に接続さ
    れて延在する管部を有し、前記内部熱電対をその測温接
    点部が前記底部の内側に接合された状態で収容するよう
    に構成され、 前記保持部は、前記熱電対収容管を前記底部が前記壁部
    の前記ヒータに面した箇所に密着された状態で保持する
    ように構成されている、 ことを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 前記壁部はSiCにより構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 前記底部の熱伝導率は前記管部の熱伝導
    率よりも高いことを特徴とする請求項1記載の熱処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記底部はSiCにより構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記管部は石英により構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  6. 【請求項6】 前記測温接点部と前記底部の接合はセラ
    ミックペーストによって行われることを特徴とする請求
    項1記載の熱処理装置。
  7. 【請求項7】 前記保持部は前記ヒータの箇所に設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  8. 【請求項8】 前記保持部は前記熱電対収容管の延在方
    向が前記壁部と直交するように前記熱電対収容管を保持
    していることを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  9. 【請求項9】 前記保持部は前記熱電対収容管を前記底
    部が前記壁部に押圧されるように付勢していることを特
    徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  10. 【請求項10】 前記壁部は鉛直方向に延在する円筒状
    を呈していることを特徴とする請求項1記載の熱処理装
    置。
  11. 【請求項11】 前記壁部は水平方向に延在する円筒状
    を呈していることを特徴とする請求項1記載の熱処理装
    置。
  12. 【請求項12】 前記半導体ウェハを保持するボートを
    前記収容空間内に搬入、搬出するボート搬送部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  13. 【請求項13】 前記内部熱電対を構成する2つの素線
    の少なくとも一方には、前記素線同士の接触を防止する
    ための絶縁体が装着されていることを特徴とする請求項
    1記載の熱処理装置。
  14. 【請求項14】 前記絶縁体は石英から構成されている
    ことを特徴とする請求項13記載の熱処理装置。
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