まず、本実施例に係る侵入検知システムの概要を説明する。図1は、本実施例に係る侵入検知システムの概要を示す概要図である。図1に示すように本実施例に係る侵入検知システムは、警備対象の領域に設置される飛行ユニット10と、警報制御装置20と、レーザセンサ23と、センタサーバ40とを有する。センタサーバ40は、警備対象の領域とは離隔した監視センタに設置され、通信ネットワークを介して警報制御装置20と接続する。
レーザセンサ23は所定の領域に対する侵入者若しくは侵入物を検知して、侵入されたこと及び侵入者若しくは侵入物の位置を検知することのできる装置である。図1の例では、警備対象の領域の対角となる位置にレーザセンサ23を配置することで、レーザセンサの死角を作らないようにした。
警備対象の領域に侵入者が入ると、レーザセンサ23は、侵入を検知し(図1の(1))、警報制御装置20に侵入を検知した旨と侵入を検知した位置情報を含む侵入検知情報通知を送信する(図1の(2))。侵入検知情報通知を受けた警報制御装置20は、受け付けた侵入検知情報通知に自装置の識別情報等を加えた侵入検知通報を監視センタのセンタサーバ40に送信し(図1の(3))、警備対象領域内で待機している飛行ユニット10に無線で出動の指示を行う(図1の(4))。
飛行ユニット10は、出動の指示を受け付けると、プロペラ等の駆動部11の動作を始動して出動する(図1の(5))とともに搭載するカメラ14での画像の撮像や位置情報等の飛行履歴の採取を開始する。飛行ユニット10は、採取した画像データや飛行履歴データはほぼリアルタイムで警報制御装置20に送信する。また、飛行ユニット10は、警報制御装置20からの出動指示に含まれる侵入検知位置情報と、予め設定されている警備対象領域内の重点監視位置の位置情報とから、侵入者の移動先を予測して、予測した移動先に先回りしてその位置からの侵入者の探索を行う。飛行ユニット10は、侵入者を発見すると侵入者の画像を撮像するとともに、音声による威嚇行動による防犯活動を実施する(図1の(6))
一方、監視センタのセンタサーバ40は、侵入検知通報を受け付けると、受け付けた内容をディスプレイ等の出力装置に出力する。出力内容を見た監視センタのシステム運用者は、侵入検知通報のあった警備対象領域に出動させる警備員のアサイン及び出動の指示を行う(図1の(7))。出動の指示を受けた警備員は、指示に従って侵入検知通報のあった警備対象領域に出動する(図1の(8))。
上述のように、レーザセンサ23で警備対象の領域への侵入と侵入位置を検知し、侵入を検知したならば侵入位置情報を飛行ユニット10に通知するとともに、飛行ユニット10に出動の指示を行い、出動の指示を受けた飛行ユニット10は侵入位置情報を参考にして侵入者若しくは侵入物の移動先の予測を行い、予測した移動先近辺から侵入者若しくは侵入物の探索を行い、侵入者若しくは侵入物を発見したならば侵入者若しくは侵入物の画像を撮像するとともに威嚇行動を行うことから、警戒領域への侵入に対して効率的な対処を行うことができる。
次に、本実施例に係る侵入検知システムのシステム構成を説明する。図2は、本実施例に係る侵入検知システムのシステム構成図である。侵入検知システムは、警備対象の領域に設置される装置と、監視センタに設置される装置と、顧客の警備システムへのコンタクト装置であるパソコン50及びスマートフォン51を有している。
図2に示す侵入検知システムは、警備対象の領域に設置される装置として、警報制御装置20、レーザセンサ23及び飛行ユニット10を有している。レーザセンサ23は、警報制御装置20に接続され、所定の領域に対する侵入者若しくは侵入物を検知して、侵入されたこと及び侵入者若しくは侵入物の位置を検知して、警報制御装置20に通知する。
飛行ユニット10は、無線通信手段を有する。飛行ユニット10は、この無線通信手段を用い、警報制御装置20と通信を行うことで、警報制御装置20からの動作指示の受信と、飛行ユニット10で撮像した画像データや飛行履歴データの警報制御装置20への送信とを行う。また、飛行ユニット10は、動作指示に含まれる飛行計画データと、内部に備える高度を感知する装置と、位置を感知する装置と、飛行ユニット自身の姿勢を感知する装置と、カメラ14で撮像した画像の認識処理結果を利用して、受けた動作指示の範囲で自律的に飛行動作する。
また、飛行ユニット10は、複数種類の動作を行うことが可能で、どの動作を行うのかは警報制御装置20からの指示内容で識別される。また、飛行ユニット10は、警報制御装置20からの動作指示によって動作中であっても、別の動作指示を受け付けることが可能であり、別の動作指示を受け付けたならば動作内容の変更を行うことが可能である。また、飛行ユニット10は、飛行ユニット10自身が動作するためのバッテリの残量の監視を行い、バッテリ残量が所定の量以下になった場合には、自身で判断して所定の場所に帰投する。
また、飛行ユニット10は、飛行中にはカメラ14による画像の撮像と、時系列の位置等の情報である飛行履歴の採取とを実施し、撮像された画像と採取された飛行履歴データとを、随時、警報制御装置20に送信する。
また、警備対象の領域内に例えば重要調度品などがある場合には、飛行ユニット10の墜落などによってその重要調度品を破損する事態が生ずる場合がある。かかる事態を回避するため、本システムでは飛行禁止領域の設定が可能である。飛行禁止領域が設定されている場合には、飛行ユニット10は、飛行禁止領域を回避して飛行する。また、飛行ユニット10は、人などの動体との衝突を回避するために、人などの動体を認識したならば、人などの動体と所定の距離をとって飛行する。
また、飛行ユニット10は、侵入者に対する威嚇動作の指示があった場合には、侵入者を発見すると予め設定された音声の出力による威嚇動作を行う。
警報制御装置20は、警備対象の領域に配置されたレーザセンサ23からの侵入検知情報通知を受け付けたならば、センタサーバ40に侵入検知通報を送信するとともに、飛行ユニット10に、侵入検知情報通知に含まれる侵入者若しくは侵入物の位置情報と、侵入者若しくは侵入物の撮像と威嚇動作の指示含む出動の指示を無線で送信する。
また、警報制御装置20は、飛行ユニット10から飛行ユニット10が内蔵するカメラ14で撮像した画像データ及び飛行ユニット10の飛行履歴データを入手したならば、画像データ及び飛行履歴データを、センタサーバ40に送信する。ただし、特定の領域の画像取得を禁止されている場合には、画像データと飛行履歴データの時系列を突き合わせて飛行履歴データの位置等の情報によって当該画像が画像取得を禁止された領域か否かの判定を行い、画像取得を禁止されている領域と判定された場合には、対応する画像データはセンタサーバ40への送信は行わない。
また、警報制御装置20は、センタサーバ40から飛行ユニット10への動作指示を受け付けた場合には、受け付けた動作指示を飛行ユニット10に送信する。
また、警報制御装置20は、設定されたスケジュールに従って飛行ユニット10に、定時巡回等の指示を行う。これを受けた飛行ユニット10は、指示に従って定時巡回等の指示された動作を行う。
センタサーバ40は、警報制御装置20からの侵入検知通報を受け付けると、受け付けた侵入検知通報をディスプレイ装置やプリンタ装置などの出力装置に出力するとともに顧客識別情報と対応付けて通報の記録を行う。監視センタの運用者はこの出力内容を参照して、侵入検知通報の上がってきた現場へ出動させる警備員のアサインと出動の指示を行ことが可能である。また、センタサーバ40は、この通報の記録に対応付けて警備員への出動要請等の内容を対処内容として記録することができる。また、センタサーバ40は、警報制御装置20から飛行ユニット10で採取された画像データや飛行履歴データを受け付けた場合には、その内容を記録する。
また、センタサーバ40は、飛行ユニット10に対しての動作指示を行うことが可能である。この機能を利用して、監視センタの運用者は、出動を要請した警備員の現地到着の連絡を受けたならば、飛行ユニット10に対して、例えば警備員が近づくことが困難な場所への巡回の指示を行ったり、警備員が現場を一時離脱する場合などに立哨警備の代行の指示を行ったりすることによって、警備員と連携した活動を行わせることが可能である。
また、センタサーバ40は、パソコン50若しくはスマートフォン51からの顧客からの飛行ユニット10への指示を受け付けた場合には、受け付けた飛行ユニット10への指示内容を警報制御装置20に送信する。さらに、顧客からの飛行ユニット10への指示を受けた警報制御装置20は、飛行ユニット10へ動作指示を行う。飛行ユニット10は、受け付けた指示内容に従って、飛行による巡回等の動作を行い画像データ及び飛行履歴データを警報制御装置20経由でセンタサーバ40に送付する。センタサーバ40は、顧客からの指定された飛行ユニット10の動作完了を待って、飛行ユニット10から送られてきた画像データを所定の方法で編集して顧客に通知する。
次に、図2に示したセンタサーバ40の本実施例に係る内部構成を説明する。図3は、センタサーバ40の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、センタサーバ40は、表示部41及び入力部42と接続される。表示部41は、液晶パネル等のディスプレイ装置であり、入力部42は、キーボードやマウス等である。
また、センタサーバ40は、通信部43と、記憶部44と、制御部45とを有する。通信部43は、インターネット等の通信網を介して警報制御装置20、顧客のパソコン50及び顧客のスマートフォン51とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部44は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部44は、警備対象一覧データ44a、通報データ44b、対処データ44c、画像蓄積データ44d及び飛行履歴データ44eを有している。
警備対象一覧データ44aは、警備対象領域を識別する警備対象領域識別情報をキーにして、顧客識別情報、警備対象の領域に関する情報等を有したデータである。
通報データ44bは、警備対象領域識別情報で特定されるいずれかの警備対象領域の警報制御装置20からの侵入検知通報で通報された情報を蓄積されたデータである。日付と時刻と警備対象領域識別情報に、侵入検知通報で通報された情報を対応付けて記録したデータである。
対処データ44cは、侵入検知通報後に該侵入検知通報の対処として実施した内容を記録したデータである。例えば、警備員の出動指示や警備員の現地到着及び現場の確認完了などの処置履歴のデータである。
画像蓄積データ44dは、飛行ユニット10がカメラ14で撮像して警報制御装置20を経由して送信してきた画像データを蓄積したデータである。また、飛行履歴データ44eは、飛行ユニット10が警報制御装置20を経由して送信してきた飛行中の位置、移動方向及びスピードなどの飛行履歴を蓄積したデータである。
制御部45は、センタサーバ40を全体制御する制御部であり、通報受付部45a、通報対処部45b、画像蓄積部45c、飛行履歴記録部45d、飛行ユニット指示部45e及び顧客指示処理部45fを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、対応するプロセスを実行させることになる。
通報受付部45aは、警備対象の領域に設置された警報制御装置20から、警備対象の領域内に対する侵入検知の通報である侵入検知通報を受け付けて、侵入検知通報の内容を通報データ44bに登録し、侵入検知通報の内容を表示部41等の出力装置に出力する。
通報対処部45bは、通報受付部45aの出力結果を見て対処を行う監視センタのシステム運用者の対処内容を、対処データ44cに記録する。また、システム運用者により通報に対する対処の完了の操作が行われると、通報対処部45bは、通報に対する対処終了に係る内容を通報データ44b及び対処データ44cに記録し、通報の送信元の警報制御装置20に通報に対する対処完了の旨の通知を送信する。
画像蓄積部45cは、飛行ユニット10が警報制御装置20を経由して送信してきたカメラ14で撮像した画像データを画像蓄積データ44dに記録する。飛行履歴記録部45dは、飛行ユニット10が警報制御装置20を経由して送信してきた飛行中の位置データを飛行履歴データ44eに記録する。
飛行ユニット指示部45eは、警備対象領域の飛行ユニット10に対する遠隔指示を行うことができる。監視センタのシステム運用者の飛行ユニット10への動作指示に対応する操作が行われると、飛行ユニット指示部45eは、警報制御装置20を経由して飛行ユニット10に動作指示を送信する。また、顧客のパソコン50若しくはスマートフォン51からの飛行ユニット10への動作指示を受け付けると、飛行ユニット指示部45eは、警報制御装置20を経由して飛行ユニット10に顧客のパソコン50若しくはスマートフォン51から受け付けた動作指示を送信する。
顧客指示処理部45fは、顧客のパソコン50若しくはスマートフォン51からの操作による飛行ユニット10への動作指示を受け付けると、飛行ユニット指示部45eの機能を利用して飛行ユニット10へ動作指示を伝える。また、顧客指示処理部45fは、顧客指示の飛行ユニット10の一連の動作が完了すると、当該顧客のパソコン50若しくはスマートフォン51に飛行ユニット10の採取した画像情報を所定の編集を行って通知する。
次に、図2に示した飛行ユニット10の本実施例に係る内部構成を説明する。図4は、飛行ユニット10の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、飛行ユニット10は、駆動部11、バッテリ11a、バッテリ監視部11b、超音波センサ12a、位置情報取得部12b、内界センサ12c、無線通信部13、カメラ14、記憶部15、制御部16及び音声出力部17を有する。
駆動部11は、1つ又は複数のプロペラ等を有し、飛行ユニット10を浮上させ、任意の方向に移動可能とするためのユニットである。この駆動部11は、制御部16からの指示に基づいて動作し、動力源としてバッテリ11aに蓄えられた電力を使用する。バッテリ11aの電力残量は、バッテリ監視部11bにより監視され、制御部16に出力される。
超音波センサ12aは、飛行ユニット10の下方に向けて超音波を発射し、該超音波の反射波を受信するまでに要する時間から、飛行ユニット10の高度を算出し、制御部16に出力する。なお、本実施例では、超音波センサ12aが下方に向けて超音波を発射することで、床面や地面を基準とした高度を算出する場合について説明するが、飛行ユニット10の移動範囲が屋内である場合には、超音波センサ12aが上方に向けて超音波を発射し、天井までの距離を算出することで、高度に対応する値を求めるように構成してもよい。本実施例では、高度を検知するセンサとして超音波センサ12aを搭載する例を説明するが、これに限定するものではなく超音波センサ12aとは原理の異なる高度センサを採用しても良い。例えば、超音波センサ12aの代わりに気圧の変化を検知することによって高度を測定する高度センサを採用しても良い。
位置情報取得部12bは、複数のGPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて飛行ユニット10の位置情報を算出し、算出した位置情報を制御部16に出力する。
内界センサ12cは、飛行ユニット10自身の姿勢を含む飛行ユニット10の内部の状態を検知するセンサであり、検知した内容は制御部16に出力される。
無線通信部13は、警報制御装置20と無線通信を行なうための通信インタフェースである。カメラ14は、飛行ユニット10の周囲を撮像する撮像手段である。音声出力部17は、音声を出力する音声出力手段である。
記憶部15は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部15は、飛行計画データ15a、飛行禁止領域データ15b、重点監視位置データ15c、画像データ15d、飛行履歴データ15e及び威嚇用音声データ15fを有している。
飛行計画データ15aは、警報制御装置20から飛行ユニット10へ送信された動作指示に含まれる飛行ユニット10への動作指示内容を記録している。本実施例では、警報制御装置20からの動作指示に具体的な動作の指示内容を含めて動作指示の都度、送信されるものとしたが、いくつかのパターンの飛行計画を飛行ユニット10が事前に記憶しておき、警報制御装置20からはいずれの飛行計画なのかを示す飛行計画の識別情報を含めた動作指示としても良い。
飛行禁止領域データ15bは、警備対象の領域内の一部の領域を指定した設定データであり、飛行ユニット10は、装置の突然の故障等の不測の事態であっても設定された飛行禁止領域データ15b内に落下する確率を所定の値以下となるよう、飛行範囲、飛行方向、飛行スピードを制御する。また、飛行禁止領域データ15bは、複数の領域を設定することが可能である。また、飛行禁止領域の設定に代わって、所定の認識可能な目印を置くことによって、この認識可能な目印から所定の範囲を飛行禁止領域としても良い。
重点監視位置データ15cは、侵入者の立ち寄りそうな位置を示すデータである。例えば警備対象が一般の家屋等の敷地全体などの場合には玄関や窓などの建物への侵入経路となるような位置や、警備対象の領域内にある盗難の対象となりそうな高価値なものの設置位置等である。また、重点監視位置データ15cは、複数の位置を設定することが可能で、重要度等の情報を含んでも良い。
画像データ15dは、カメラ14が撮像した画像データを書き込んだデータである。飛行履歴データ15eは、超音波センサ12a及び位置情報取得部12bで取得した飛行高度、飛行位置の情報を時系列で書き込んだデータである。威嚇用音声データ15fは、飛行ユニット10が侵入者発見時等に出力する音声データである。
制御部16は、飛行ユニット10を全体制御する制御部であり、指示受付部16a、飛行制御部16b、画像処理部16c、データ送信部16d及び音声威嚇処理部16eを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
指示受付部16aは、警報制御装置20からの動作指示を受け付けて、動作指示に含まれる飛行計画の情報を飛行計画データ15aに記憶して、飛行制御部16bを起動する。また指示受付部16aは、警報制御装置20から先に受けた動作指示が未完了の状態に、別の動作指示を受け付けた場合には、飛行制御部16bに指示が変更となったことを通知して、受け付けた動作指示に含まれる飛行計画の情報を飛行計画データ15aに記憶して、飛行制御部16bに制御を移行する。
飛行制御部16bは、飛行ユニット10の飛行動作を制御する。飛行制御部16bは、超音波センサ12aと位置情報取得部12bで取得された飛行ユニット10自身の3次元上の位置情報と、内界センサ12cで取得された飛行ユニット10の姿勢に係る情報と、カメラ14で撮像した画像の画像処理部16cの画像認識処理による侵入者等の検出結果等とを活用して、駆動部11を制御することによって、飛行計画データ15aに指定された動作を実行する。また、飛行制御部16bは、バッテリ監視部11bがバッテリ11aの電力残量が所定量以下になったことを検知したならば、実行中の動作を中断して所定の場所に帰投する。
また、飛行制御部16bは、装置の突然の故障等の不測の事態であっても飛行ユニット10は設定された飛行禁止領域データ15b内に落下する確率を所定の値以下となるよう、飛行範囲、飛行方向、飛行スピードを制御する。また、飛行制御部16bは、人などの動体との衝突を回避するために、画像処理部16cから人などの動体の位置の情報を入手したならば、人などの動体を検知した位置と所定の距離をとって飛行する。
また、飛行制御部16bは、飛行計画データ15aに侵入者の侵入位置情報と侵入者探索の指示が含まれていた場合には、侵入者の位置情報と重点監視位置データ15cの情報から侵入者の移動先を予測して、探索するエリアとその優先度を決定し、決定したエリアを該優先度に従って侵入者の探索を行う。侵入者の移動先の予測に基づいて飛行することによって先回りすることができるので、侵入者の正面からの顔画像を撮像できる可能性が高くなる。また、侵入者の画像に対する画像認識等により、侵入者の顔画像を正面から撮像するよう飛行を制御してもよい。
また、飛行制御部16bは、飛行計画データ15aに侵入者への威嚇行動の指示が含まれていた場合には、画像処理部16cから侵入者の検出の情報を得たならば、音声威嚇処理部16eを起動して、音声出力による侵入者への威嚇行動を実行する。
画像処理部16cは、カメラ14で撮像した画像を入力情報として、侵入者の検出や障害物の検知などを行い飛行制御部16bに通知を行う。データ送信部16dは、画像データ15d及び飛行履歴データ15eを所定の間隔で、警報制御装置20に送信する。音声威嚇処理部16eは、侵入者を検出した時に、威嚇用音声データ15fを音声出力部17に出力することにより、音声による侵入者への威嚇行動を実施する。
なお、図4に示した飛行ユニット10の内部構成では、カメラ14で撮像した画像データを記憶部15の画像データ15dに一旦記憶させて、その記憶された画像データ15dをデータ送信部16dが警報制御装置20に送信する構成で説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラ14で採取した画像データを記憶部15に一旦記憶させることなく、カメラ14から直接データ送信部16dに渡して、データ送信部16dは記憶部15を使用せずに警報制御装置20に送信しても良い。
次に、図2に示した警報制御装置20の本実施例に係る内部構成を説明する。図5は、警報制御装置20の本実施例に係る内部構成を示すブロック図である。図5に示すように、警報制御装置20は、レーザセンサ23と接続され、無線通信部21、有線通信部22、記憶部24及び制御部25を有する。
レーザセンサ23は、レーザセンサ23の設置位置からの相対的な所定の範囲に対する侵入者若しくは侵入物を検知して、侵入されたこと及び侵入者若しくは侵入物の位置を検知することのできる装置である。レーザセンサ23は侵入を検知すると、制御部25に侵入者若しくは侵入物の位置を通知する。
無線通信部21は、飛行ユニット10と無線通信を行なうための通信インタフェースである。また、有線通信部22は、インターネット等の通信網を介して監視センタのセンタサーバ40と通信するための有線インタフェースである。
記憶部24は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、監視状況データ24a、飛行計画マスタデータ24b、飛行禁止領域データ24c、重点監視位置データ24d、プライバシ領域データ24e、画像一時保存データ24f及び飛行履歴データ24gを有する。
監視状況データ24aは、本警報制御装置20の設置されている警備対象の領域の監視状況を示すデータであり、設置されているセンサの異常検出状況、飛行ユニット10の稼働状態及びセンタサーバ40への通報の有無等の情報を含む。
飛行計画マスタデータ24bは、飛行ユニット10へ指示する詳細な動作内容の設定データであり、動作の種類数分のデータが登録されている。警報制御装置20から飛行ユニット10に動作指示を行う場合には、飛行計画マスタデータ24bに登録されたデータから、指示する動作の種類に対応する詳細な動作内容の設定データを飛行計画として送付する。
飛行禁止領域データ24cは、警備対象領域内の飛行ユニット10の飛行禁止領域を設定したデータであり、新たに設定されたり変更されると飛行ユニット10に配信される。重点監視位置データ24dは、警備対象領域内の重点監視する位置の情報を設定したデータであり、新たに設定されたり変更されると飛行ユニット10に配信される。プライバシ領域データ24eは、警備対象の領域の中で画像の採取を禁じている領域を設定したデータである。
画像一時保存データ24fは、飛行ユニット10から送信されてきた画像データを一時保存したデータであり、センタサーバ40への送信が完了すると消去される。飛行履歴データ24gは、飛行ユニット10から送信されてきた飛行履歴のデータを一時保存したデータであり、センタサーバ40への送信が完了すると消去される。
制御部25は、警報制御装置20を全体制御する制御部であり、センサ制御部25a、センタ通報部25b、センタ指示受付部25c、飛行ユニット指示部25d、画像データ送信部25e及び飛行履歴送信部25fを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれに対応するプロセスを実行させることになる。
センサ制御部25aは、レーザセンサ23から通知される侵入の検知及び侵入位置の情報を受け付けたならば、レーザセンサ23から通知された内容を監視状況データ24aに書き込むとともに、センタ通報部25bと飛行ユニット指示部25dを起動する。センタ通報部25bは、監視センタのセンタサーバ40に侵入検知通報を送信する。また、飛行ユニット指示部25dは、飛行ユニット10に侵入者の画像撮像と威嚇動作の動作指示を送付する。
センタ指示受付部25cは、センタサーバ40から飛行ユニット10に対する動作指示を受け付けたならば、飛行ユニット指示部25dを起動して、飛行ユニット指示部25dは、センタサーバ40からの飛行ユニット10への動作指示を、飛行ユニット10に送信する。また、センタ指示受付部25cは、センタサーバ40から通報した侵入検知通報に対する対処の完了の通知を受け付けたならば、監視状況データ24aの内容をクリアして、飛行ユニット10がまだ帰投していないようであれば、飛行ユニット指示部25dを起動して所定の場所への帰投の指示を行う。
飛行ユニット指示部25dは、飛行計画マスタデータ24bに登録されている複数種類の動作に対する飛行計画から、いずれかの飛行計画の情報等を含む動作指示を飛行ユニット10に送信する。
画像データ送信部25eは、飛行ユニット10から受信した飛行ユニット10に搭載されるカメラ14で撮像したデータを受け付けて、画像一時保存データ24fに書き込む。飛行履歴送信部25fは、飛行ユニット10から受信した飛行ユニット10の飛行履歴を受信して、飛行履歴データ24gに書き込む。画像データ送信部25eは、画像一時保存データ24fに書き込まれた画像に関して、飛行履歴データ24gより得られる飛行ユニット10の位置情報等よりプライバシ領域データ24eに定義されている領域の画像なのか否かの判定を行い、プライバシ領域データ24eに定義されている領域の画像でない場合には、画像一時保存データ24fをセンタサーバ40に送信する。飛行履歴送信部25fは、飛行履歴データ24gをセンタサーバ40に送信する。また、画像データ送信部25eは、送信済の画像データ若しくはプライバシ領域に係る画像データであることからセンタサーバ40に送信しないと判定された画像データを削除する。
次に、図2に示した警報制御装置20の異常検知時の処理手順を説明する。図6は、警報制御装置20の異常検知時の処理手順を示すフローチャートである。
まず、レーザセンサ23による侵入の検知の有無を判定する(ステップS101)。レーザセンサ23が警備対象の領域に対する侵入を検知した場合(ステップS101;Yes)には、センサ制御部25aは、レーザセンサ23から通知内容を監視状況データ24aに登録して、センタ通報部25bは、センタサーバ40に警備対象の領域に侵入を検知した旨の侵入検知通報を送信する(ステップS102)。レーザセンサ23が警備対象の領域に対する侵入を検知していない場合(ステップS101;No)には、ステップS101の判定を繰り返すことによって、侵入の検知を待ち合わせる。
次に、飛行ユニット指示部25dは、侵入のあった位置情報と、侵入者を探索して侵入者の画像を撮像して威嚇動作を行う旨の飛行計画とを含む動作指示を飛行ユニット10に無線通信で送信する(ステップS103)。この動作指示により飛行ユニット10は飛行動作を開始して、カメラ14で撮像した画像データ15d及び飛行履歴データ15eの送信を開始する。
次に、センタサーバ40からの飛行ユニット10に対する動作指示を受け付けたならば(ステップS104;Yes)、飛行ユニット指示部25dは、受け付けた動作指示を飛行ユニット10に送信して(ステップS105)、ステップS104に移行する。
次に、センタサーバ40から侵入検知通報に対する対処の完了の通知を受け付けたならば(ステップS104;No、ステップS106;Yes)、センタ指示受付部25cは、飛行ユニット10がまだ帰投していないようであれば帰投の指示を行い、監視状況データ24aの内容をクリアして(ステップS107)、処理を終了する。
次に、飛行ユニット10から画像データを受信したならば(ステップS106;No、ステップS108;Yes)、受信した画像データがプライバシ領域データ24eに設定された領域の画像であるか否かを判定して(ステップS109)、受信した画像データがプライバシ領域の画像ではない場合(ステップS109;No)には、画像データ送信部25eは、受信した画像をセンタサーバ40に送信して(ステップS110)、ステップS111に移行する。受信した画像データがプライバシ領域の画像の場合(ステップS109:Yes)には、受信した画像の送信は行わずにステップS111に移行する。
次に、飛行ユニット10からの飛行履歴を受信したならば(ステップS108;No、ステップS111;Yes)、飛行履歴送信部25fは、受信した飛行履歴をセンタサーバ40に送信して(ステップS112)、ステップS104に移行する。飛行ユニット10からの飛行履歴を受信していない場合(ステップS111;No)、もステップS104に移行する。
次に、警報制御装置が侵入を検知した以降の処理の処理手順を説明する。図7は、警報制御装置が侵入を検知した以降の処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、警備対象の領域に設置されたレーザセンサ23が警備対象の領域に対する侵入を検知した場合(ステップS201;Yes)には、警報制御装置20のセンタ通報部25bは、センタサーバ40に警備対象の領域内への侵入があったことの通報である侵入検知通報を送信し(ステップS202)、警報制御装置20の飛行ユニット指示部25dは、侵入者を探索して発見したならば画像を撮像して威嚇動作を行う旨の飛行計画を含む動作指示を飛行ユニット10に送信する(ステップS203)。
ステップS203の処理で送信された動作指示を受け付けた飛行ユニット10は、指示された内容に従って飛行動作の制御(飛行制御1)を開始する(ステップS401)。
また、ステップ202の処理で送信された侵入検知通報を受け付けたならば、センタサーバ40の通報受付部45aは、受け付けた通報内容を表示部41等の出力装置への出力処理を行う(ステップS301)。監視センタのシステム運用者は、出力された侵入検知通報の内容を参照して、警備員出動指示を行い、通報対処部45bを使用してシステム運用者の対処の記録を行う(ステップS302)。システム運用者の出動指示により警備員は現場に出動し、現場に到着したならば電話等の連絡手段で監視センタのシステム運用者に到着の報告を行う。
警備員が現地に到着するまでは現場での情報収集や防犯活動は飛行ユニット10が行っていたが、警備員の現場到着以降は警備員と飛行ユニット10は連携することが望ましい。センタサーバ40の飛行ユニット指示部45eの機能を使用することにより、飛行ユニット10に対して警備員と連携した動作(例えば、警備員が近づくことが困難な場所への巡回)の指示を行うことが可能で、図7に示すフローチャートでは警備員の現場到着報告後に、システム運用者がセンタサーバ40の飛行ユニット指示部45eの機能を使用して飛行ユニット10へ遠隔で動作指示を行った(ステップS303)ケースのフローを示している。
センタサーバ40からの飛行ユニット10に対する動作指示を受け付けたならば、警報制御装置20の飛行ユニット指示部25dは、受け付けた動作指示を飛行ユニット10に送信する(ステップS204)。さらに、ステップS204の処理によって送信された動作指示を受け付けた飛行ユニット10は、指示された内容に従って飛行動作の制御(飛行制御2)を開始する(ステップS402)。
次に、図7に示した飛行ユニット10の飛行制御1の詳細を説明する。図8は、図7に示した飛行ユニット10の飛行制御1の詳細を説明するためのフローチャートである。
まず、警報制御装置20からの動作指示を受け付けているか否かの判定を行う(ステップS501)。警報制御装置20からの動作指示を受け付けていない場合(ステップS501;No)には、ステップS501に戻り、警報制御装置20からの動作指示を受け付けるまで待ち合わせる。警報制御装置20からの動作指示を受け付けた場合(ステップS501;Yes)には、飛行制御部16bは、バッテリ監視部11bの管理するバッテリの残量のチェックを行い(ステップS502)、バッテリの残量が所定量以下で出動不可と判定した場合(ステップS502;No)には、飛行動作は行わず処理を終了する。
バッテリの残量が所定量を超えていて出動可能と判定した場合(ステップS502;Yes)には、指示受付部16aは、警報制御装置20の動作指示に含まれる飛行動作に関する指示内容である飛行計画を飛行計画データ15aに保存して(ステップS503)、飛行制御部16bは、駆動部11を動作開始させ、カメラ14の撮像を開始させ、超音波センサ12a及び位置情報取得部12bの機能を開始させ(ステップS504)、飛行計画データ15aに沿った飛行制御を開始する(ステップS505)。具体的には、飛行計画データ15aに含まれる侵入者の侵入位置情報と重点監視位置データ15cとの情報から侵入者を探索するエリアとその優先度を決定し、決定した優先度に従って順番に探索対象のエリアを飛行し侵入者の探索を行う。
飛行制御部16bは、飛行計画データ15aに沿った飛行制御実施中に、バッテリ監視部11bからバッテリの残量が所定量以下になったことを示す通知を受け付けたならば(ステップS506;Yes)、飛行ユニット10を所定の場所に帰投する(ステップS507)。飛行ユニット10が所定の場所への帰投が完了したら、飛行制御部16bは、駆動部11を動作停止させ、カメラ14の撮像を終了させ、超音波センサ12a及び位置情報取得部12bの機能を停止させて(ステップS508)、処理を終了する。
また、飛行制御部16bは、自身の位置、移動方向及び移動スピードと、飛行禁止領域データ15bから判定して、飛行ユニット10の進行方向に飛行禁止領域データ15bに設定されている飛行禁止領域を検知した場合(ステップS506;NO、ステップS509;Yes)、飛行禁止領域に入らないように飛行経路の補正をして(ステップS510)、飛行制御を継続しステップS506に移行する。
また、指示受付部16aは、警報制御装置20から新たな動作指示を受け付けたならば(ステップS509;No、ステップS511;Yes)、飛行制御部16bに指示が変更となったことを通知して、受け付けた動作指示内容を飛行計画データ15aに書き込んで(ステップS512)、ステップS505に移行する。
また、警報制御装置20の動作指示で指示された侵入者を発見したならば(ステップS511;No、ステップS513;Yes)、音声威嚇処理部16eは、威嚇用音声データ15fを使用して、音声出力部17に威嚇音声の出力処理を行う(ステップS514)。また、飛行制御部16bは、警報制御装置20の動作指示に従って、発見した侵入者の移動に伴って一定の距離を保って追尾する追尾動作を開始して(ステップS515)、ステップS506に移行する。また、侵入者を発見していない場合(ステップS513;No)にも、ステップS505に移行する。
上述してきたように、本実施例では、警戒領域に対して侵入した人物及び/又は物体を侵入物体として検知し、侵入物体の検知結果に応じて飛行経路を設定し、飛行ユニット10がその飛行経路を飛行して侵入物体に対処するよう構成したので、警戒領域への侵入に対して効率的な対処を行うことができる。
なお、上述の本実施例では侵入者若しくは侵入物の検知された位置情報と重点監視位置データ15cを利用して、飛行ユニット10において侵入者若しくは侵入物の移動先を予測する構成の説明をしてきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、侵入者若しくは侵入物の移動先の予測は警報制御装置20等の他の装置で実施しても良い。また、侵入者若しくは侵入物の移動先の予測方法についても、侵入者若しくは侵入物の検知された位置情報と重点監視位置データ15cから予測を行ったが、レーザセンサ23による侵入者若しくは侵入物の時系列の動きの情報を利用して侵入者若しくは侵入物の移動先を予測するものとしても良い。
また、上述の本実施例では、飛行ユニット10で侵入者発見時の威嚇動作について音声を出力することによって実施することを説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、別の手段をもって威嚇動作としても良い。例えば、監視センタの運用者の発話を出力することによって威嚇しても良い。また、例えば光を照射することによって威嚇等の他の手段をもって威嚇動作としても良い。
また、上述の本実施例では、所定の領域に対する侵入位置をレーザセンサ23で検知することで説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レーザセンサ23の代わりに、レーザセンサ23以外の侵入位置を検出可能な他のセンサを用いても良い。
また、上述の本実施例では、飛行ユニット10はカメラ14で撮像した画像データをセンタサーバ40に送信するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、飛行ユニット10で音声データも採取して、採取した音声データをセンタサーバ40に送信するようにしても良い。
また、上述の本実施例では、画像の撮像を禁止された領域の対処に関して、撮像を制限する領域の設定情報を保有して、飛行ユニット10では領域を意識せずに画像の撮像は実施し、警報制御装置20は飛行ユニット10から送信されてくる画像データと飛行ユニット10の位置、移動方向、速度等を含む時系列の飛行履歴データとで、当該画像が画像の撮像を禁止された領域に対応するか否かの判定を行って、撮像を禁止された領域に対応する画像と判定された場合にはセンタサーバ40に対応する部分の画像を送信しないこととした。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、異なる方法で実現しても良い。例えば、警報制御装置20で、受け付けた画像に対するモザイク処理を加える等のマスキング処理を行ったうえで送信してもよい。また、飛行ユニット10が、画像の撮像を禁止されている領域を判定してカメラの撮像を停止しても良い。
また、上述の本実施例では、顧客のパソコン50及びスマートフォン51の操作によって、飛行ユニット10に動作指示をすることができ、これを実現する構成としてパソコン50及びスマートフォン51の操作内容をセンタサーバ40で受け付けて警報制御装置20に転送する構成を説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、顧客のパソコン50及びスマートフォン51の操作内容を、直接警報制御装置20が受け付けても良い。
また、上述の本実施例では、警備対象の領域の画像データは侵入検知以降に飛行ユニット10に搭載されたカメラ14で撮像する構成を説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、警備対象の領域内に複数台の固定カメラを設置して、重要な部分は常時画像を撮像するものとして、固定カメラだけではカバーしきれないエリアを、レーザセンサ23と飛行ユニット10でカバーするような構成でも良い。このとき、飛行ユニット10による飛行経路は、固定カメラの死角領域をさらに考慮して設定することが好適である。
また、上述の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。