JP6076193B2 - 移相回路 - Google Patents
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Description
また、電界効果トランジスタは、理想的に経路を通過/遮断することができず、電界効果トランジスタ等の寄生成分の影響は、高周波数になるほど顕著になる。
しかし、回路の大部分を示す電界効果トランジスタが3個実装されているため、回路サイズの小型化が困難であることに加え、高周波数においては電界効果トランジスタの寄生成分の影響を大きく受けるため、所望の電気特性を得ることが困難となる課題があった。
また、スイッチング素子は、インダクタと直列回路を構成しているので、スイッチング素子をオフとした場合のオフ容量は、インダクタと共に直列共振回路を構成することからスルー回路と見なすことができ、寄生容量の影響を低減することができる。
さらに、スイッチング素子の寄生インダクタンスは、直列接続されたインダクタの一部と見なすことができ、インダクタを寄生インダクタンスも含めて設定すれば、寄生インダクタンスの影響を低減することができる。
よって、回路サイズの小型化や、高周波数においても寄生成分の影響を低減し、所望の電気特性が得られる効果がある。
図1は本発明の実施の形態1による移相回路を示す回路図である。
図1において、電界効果トランジスタ2aは、一端が入出力端子1aに接続され、第1のスイッチング素子を構成する。
インダクタ3aは、一端が電界効果トランジスタ2aの他端に接続され、他端が入出力端子1bに接続される。
一方、ピンチオフ電圧以下の制御電圧がゲート端子に印加された場合に、オフ状態となって等価的に容量で表される素子である。
以下、オン状態の電界効果トランジスタの抵抗をオン抵抗、オフ状態の電界効果トランジスタの容量をオフ容量と称する。
キャパシタ4bは、一端がキャパシタ4aの他端に接続され、他端が入出力端子1bに接続される。
電界効果トランジスタ2bは、一端がキャパシタ4aの他端と接続され、第2のスイッチング素子を構成する。
インダクタ3bは、一端が電界効果トランジスタ2bの他端に接続され、他端がグランドに接地される。
図1の移相回路は、電界効果トランジスタ2a,2bのオン/オフ状態を切替えることで、回路状態を移相基準状態または移相遅延状態に設定することができる。
すなわち、電界効果トランジスタ2aがオフ状態、電界効果トランジスタ2bがオン状態となると、回路状態が移相基準状態となり、電界効果トランジスタ2aがオン状態、電界効果トランジスタ2bがオフ状態となると、回路状態が移相遅延状態となる。
図2は移相基準状態であるときの移相回路を示す等価回路図である。
電界効果トランジスタ2aがオフ状態、電界効果トランジスタ2bがオン状態の場合に、移相回路の等価回路は図2のように表される。
図2では電界効果トランジスタ2aのオフ容量を22a、電界効果トランジスタ2bのオン抵抗を21bとして表している。
よって、電界効果トランジスタ2aのオフ容量22aによる寄生容量は、所要中心周波数において影響を低減することができる。
さらに、電界効果トランジスタ2aの寄生インダクタンスは、直列接続されたインダクタ3aの一部と見なすことができ、インダクタ3aを寄生インダクタンスも含めて設定すれば、寄生インダクタンスの影響を低減することができる。
なお、帯域通過フィルタは、通過中心周波数においての通過位相は0度となる。
図3は移相遅延状態であるときの移相回路を示す等価回路図である。
電界効果トランジスタ2aがオン状態、電界効果トランジスタ2bがオフ状態の場合に、移相回路の等価回路は図3のように表される。
図3では電界効果トランジスタ2aのオン抵抗を21a、電界効果トランジスタ2bのオフ容量を22bとして表している。
よって、電界効果トランジスタ2bのオフ容量22bによる寄生容量は、所要中心周波数において影響を低減することができる。
さらに、電界効果トランジスタ2bの寄生インダクタンスは、直列接続されたインダクタ3bの一部と見なすことができ、インダクタ3bを寄生インダクタンスも含めて設定すれば、寄生インダクタンスの影響を低減することができる。
本状態では、低域通過フィルタの定数の設定により、0°〜−90°の範囲で通過位相を遅らせることが可能となる。
したがって、回路状態を切替えるための電界効果トランジスタを2個しか必要とせず、回路サイズを小型化することができる。
また、電界効果トランジスタは、インダクタと直列回路を構成しているので、電界効果トランジスタをオフとした場合のオフ容量は、インダクタと共に直列共振回路を構成することからスルー回路と見なすことができ、寄生容量の影響を低減することができる。
さらに、電界効果トランジスタの寄生インダクタンスは、直列接続されたインダクタの一部と見なすことができ、インダクタを寄生インダクタンスも含めて設定すれば、寄生インダクタンスの影響を低減することができる。
よって、回路サイズの小型化や、高周波数においても寄生成分の影響を低減し、所望の電気特性が得られる効果がある。
図4は本発明の実施の形態2による移相回路を示す回路図である。
図4において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので、説明を省略する。
キャパシタ4dは、電界効果トランジスタ2aと並列に接続される。
キャパシタ4eは、電界効果トランジスタ2bと並列に接続される。
本実施の形態2は、上記実施の形態1における図1の移相回路と比較して、電界効果トランジスタ2aと並列にキャパシタ4dが接続され、電界効果トランジスタ2bと並列にキャパシタ4eが接続される点で相違する。
そのため、上記実施の形態1よりも、電界効果トランジスタ2aのサイズを小さくすることができる。
一般に、固定容量のキャパシタのサイズは、同等の容量値を得るためのトランジスタサイズよりも十分に小さいため、同等の容量値を小型な回路サイズで実現することが可能となる。
そのため、上記実施の形態1によりも、電界効果トランジスタ2bのサイズを小さくすることができる。
図5は本発明の実施の形態3による移相回路を示す回路図である。
図5において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので、説明を省略する。
抵抗5aは、電界効果トランジスタ2aと並列に接続される。
抵抗5bは、電界効果トランジスタ2bと並列に接続される。
本実施の形態3は、上記実施の形態1における図1の移相回路と比較して、電界効果トランジスタ2aと並列に抵抗5aが接続され、電界効果トランジスタ2bと並列に抵抗5bが接続される点で相違する。
一方、電界効果トランジスタ2aがオン状態であるとき、電界効果トランジスタ2aと抵抗5aからなる並列回路は、電界効果トランジスタ2aのオン抵抗21aが抵抗5aの抵抗値よりも十分に小さい場合に、電界効果トランジスタ2aのオン抵抗21aのみの損失を持つこととなる。
すなわち、電界効果トランジスタ2aと抵抗5aからなる並列回路は、電界効果トランジスタ2aがオフ状態にのみ、損失が増大することになる。
一方、電界効果トランジスタ2bがオン状態であるとき、電界効果トランジスタ2bと抵抗5bからなる並列回路は、電界効果トランジスタ2bのオン抵抗21bが抵抗5bの抵抗値よりも十分に小さい場合に、電界効果トランジスタ2bのオン抵抗21bのみの損失を持つこととなる。
すなわち、電界効果トランジスタ2bと抵抗5bからなる並列回路は、電界効果トランジスタ2aがオフ状態にのみ、損失が増大することになる。
Claims (5)
- 第1の入出力端子と第2の入出力端子との間に第1のスイッチング素子と第1のインダクタとが直列に接続されて構成され、上記第1のスイッチング素子がオフ状態であるときの等価容量と上記第1のインダクタとが所要中心周波数で直列共振するように回路定数が設定された第1の直列回路と、
上記第1の入出力端子と上記第2の入出力端子との間に第1のキャパシタと第2のキャパシタとが直列に接続されて構成され、上記第1の直列回路に並列に接続された第2の直列回路と、
一端が上記第1のキャパシタと上記第2のキャパシタとの間に接続され、他端がグランドに接地された第3のキャパシタと、
一端が上記第1のキャパシタと上記第2のキャパシタとの間に接続された第2のスイッチング素子と、上記第2のスイッチング素子の他端と一端が接続され、他端がグランドに接地された第2のインダクタにより構成され、上記第2のスイッチング素子がオフ状態であるときの等価容量と上記第2のインダクタとが上記所要中心周波数で直列共振するように回路定数が設定された第3の直列回路とを備え、
上記第1のスイッチング素子がオフ状態および上記第2のスイッチング素子がオン状態である場合、上記第3のキャパシタと上記第2のインダクタとの並列共振周波数によって通過中心周波数が設定される帯域通過フィルタとして動作し、
上記第1のスイッチング素子がオン状態および上記第2のスイッチング素子がオフ状態である場合には、上記第1のインダクタ、上記第1および上記第2のキャパシタから構成される低域通過フィルタとして動作することを特徴とする移相回路。 - 上記第1のスイッチング素子がオン状態、上記第2のスイッチング素子がオフ状態であるときに、
上記第1のインダクタ、上記第1および上記第2のキャパシタから構成されるフィルタによる通過位相が90度の遅れ移相になるように、上記第1のインダクタ、上記第1および上記第2のキャパシタの回路定数が設定されることを特徴とする請求項1記載の移相回路。 - 上記第1のスイッチング素子がオン状態、上記第2のスイッチング素子がオフ状態であるときに、
上記第1のインダクタ、上記第1および上記第2のキャパシタから構成されるフィルタによる通過位相が45度の遅れ移相になるように、上記第1のインダクタ、上記第1および上記第2のキャパシタの回路定数が設定されることを特徴とする請求項1記載の移相回路。 - 上記第1のスイッチング素子および上記第2のスイッチング素子のうちの少なくとも一方と並列に接続された第4のキャパシタを備えたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の移相回路。
- 上記第1のスイッチング素子および上記第2のスイッチング素子のうちの少なくとも一方と並列に接続された抵抗を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の移相回路。
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