JP6373543B2 - 高周波スイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、送信及び受信信号の径路を切替えることのできる高周波スイッチに関するものである。
従来の高周波スイッチとして、例えば非特許文献1に示される直並列形の高周波スイッチがあった。この高周波スイッチは、共通端子COMから入力端子IN1または入力端子IN2の経路にそれぞれ直列接続されたトランジスタQ1及びQ2とシャント接続されたトランジスタQ3及びQ4を備えた構成である。この構成では、入力端子IN1−共通端子COM間を通過状態としたときに、トランジスタQ1及びQ4をオン状態、トランジスタQ2及びQ3をオフ状態とし、入力端子IN2−共通端子COM間を通過状態としたときにはそれぞれのトランジスタのオン/オフ状態を逆にすることで、高周波信号の経路を切り替えている。このような構成の回路は入出力経路に直列接続されたトランジスタQ1及びQ2のゲート幅を大きくすることで、トランジスタの飽和電流を増加させ、スイッチの耐電力を増加させることができるという特徴を持つ。
"Monolithic AlGaN/GaN HEMT SPDT switch,"IEEE 12th GaAs Symposium,pp.83-86, 2004.
上記のような構成で高耐電力スイッチを構成すると、耐電力を大きくするために直列接続されたトランジスタのゲート幅を大きくする必要がある。しかしながら、トランジスタのゲート幅を大きくすると、トランジスタのオフ容量及び寄生成分が増加することが問題となる。例えば、入力端子IN1−共通端子COM間を通過状態にするときに高耐電力特性が必要とされる場合、トランジスタQ1のゲート幅を大きくする必要があるが、一般にゲート幅の大きいトランジスタはオフ時の容量及び寄生成分が大きいため、広帯域に整合をとることが困難となり、結果として狭帯域になってしまう。本回路は対称であるので、入力端子IN2−共通端子COM間に高耐電力特性が必要とされる場合においても同様の問題が生じていた。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、高耐電力特性と広帯域な通過特性とを実現することのできる高周波スイッチを得ることを目的とする。
この発明に係る高周波スイッチは、共通端子に一端を接続した共通端子伝送線路と、共通端子伝送線路の他端に一端を接続し他端を接地したインダクタと、共通端子伝送線路の他端から一方の入出力端子間に直列接続された第1トランジスタと第1及び第2伝送線路と、第1伝送線路と第2伝送線路間にシャント接続され、第1トランジスタがオフ時にオンとなる第2トランジスタと、共通端子伝送線路の他端から他方の入出力端子間に設けられ、第1、2トランジスタと第1、2伝送線路からなる一方の回路と対称の構成である他方の回路とを備え、共通端子伝送線路と第1、2伝送線路と、第1、2伝送線路と他方の回路で対となる第3、4の伝送線路は入力信号の中心周波数にて電気長が1/4波長に設定され、第1トランジスタと、第1トランジスタと他方の回路で対となる第3トランジスタとはオンとオフとを対の動作とし、共通端子伝送線路と第1伝送線路と第3伝送線路の特性インピーダンスを周辺回路より低く設定したものである。
この発明に係る高周波スイッチは、共通端子伝送線路と第1、2伝送線路と、第3、4伝送線路を、入力信号の中心周波数にて電気長が1/4波長に設定し、第1トランジスタと第3トランジスタとはオンとオフとを対の動作とし、共通端子伝送線路と第1伝送線路と第3伝送線路の特性インピーダンスを周辺回路より低く設定したものである。これにより、高耐電力特性と広帯域な通過特性とを実現することができる。
この発明の実施の形態1の高周波スイッチの構成図である。 この発明の実施の形態1の高周波スイッチにおける共通端子と他方の入出力端子間を通過状態とした場合の等価回路図である。 この発明の実施の形態1の高周波スイッチにおける広帯域動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2の高周波スイッチの構成図である。 この発明の実施の形態2の高周波スイッチにおける共通端子と他方の入出力端子間を通過状態とした場合の等価回路図である。 この発明の実施の形態2の高周波スイッチにおける容量値に対する比帯域幅とアイソレーションとの関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態3の高周波スイッチの構成図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態による高周波スイッチの構成図である。
図示の高周波スイッチは、共通端子1a、一方の入出力端子1b、他方の入出力端子1c、第1トランジスタ2a、第2トランジスタ2b、第3トランジスタ2c、第4トランジスタ2d、第5トランジスタ2e、第6トランジスタ2f、第1伝送線路3a、第2伝送線路3b、第3伝送線路3c、第4伝送線路3d、共通端子伝送線路3e、第1抵抗4a、第2抵抗4b、インダクタ5、第1制御端子6a、第2制御端子6bを備える。
本実施の形態の高周波スイッチは、共通端子1aと一方の入出力端子1bと他方の入出力端子1cとに対して、第1トランジスタ2a〜第6トランジスタ2fのオンオフにより、共通端子1aから入力される信号の経路を切替え、一方の入出力端子1bまたは他方の入出力端子1cに出力する単極双投スイッチである。なお、入力される信号は逆方向の経路、つまり一方の入出力端子1bから入力された信号を共通端子1aへ出力、または、他方の入出力端子1cから入力される信号を共通端子1aへ出力する場合も同様の通過特性を示す。
第1トランジスタ2a〜第6トランジスタ2fにおけるそれぞれのゲート端子には高抵抗値の抵抗が接続されており、同抵抗を介して第1制御端子6a及び第2制御端子6bに接続されている。各トランジスタに印加する電圧は、ゲート端子にピンチオフ電圧以上の電圧を印加することによりトランジスタのドレイン・ソース間をオン状態とし、ゲート端子にピンチオフ以下の電圧を印加することにより、トランジスタのドレイン・ソース間をオフ状態とする。なお、オン状態のトランジスタは抵抗、オフ状態のトランジスタは容量としてみなすことができる。以後、これらの抵抗及び容量をトランジスタのオン抵抗及びオフ容量と呼ぶことにする。
第1伝送線路3a〜共通端子伝送線路3eはインピーダンス変換回路として動作し、入力信号の中心周波数にて電気長が1/4波長となるように設定される。また、インダクタ5は、第1トランジスタ2aまたは第3トランジスタ2cのオフ容量を打ち消すため、所要中心周波数にて並列共振となるようなインダクタンスに設定する。なお、共通端子伝送線路3eとインダクタ5は、共通端子1aと第1トランジスタ2a、第3トランジスタ2c間の整合回路として設けられている。
さらに、第1抵抗4a及び第2抵抗4bはトランジスタのドレイン及びソース端子の電位を安定させるための接地抵抗として動作し、高周波信号の通過損失に影響を与えないように高抵抗値に設定する。
実施の形態1の高周波スイッチは、図1に示したように、共通端子1aに共通端子伝送線路3eの一端側が接続されている。共通端子伝送線路3eの他端側にはインダクタ5の一端側が接続されインダクタ5の他端側は接地されている。共通端子伝送線路3eの他端側から一方の入出力端子1b間には、第1トランジスタ2aと第1伝送線路3aと第2伝送線路3bが直列接続されている。第1トランジスタ2aと第1伝送線路3aとの間には、第1トランジスタ2aがオン時にオフとなる第5トランジスタ2eがシャント接続されている。第1伝送線路3aと第2伝送線路3bとの間には、第1トランジスタ2aがオン時にオフとなる第2トランジスタ2bがシャント接続されている。第2伝送線路3bと一方の入出力端子1b間には第1抵抗4aの一端側が接続され、その他端側は接地されている。また、第1トランジスタ2a、第2トランジスタ2b、第5トランジスタ2e、第1伝送線路3a、第2伝送線路3b、第1抵抗4a、第1制御端子6aからなる一方の回路と対になる他方の回路として、第3トランジスタ2c、第4トランジスタ2d、第6トランジスタ2f、第3伝送線路3c、第4伝送線路3d、第2抵抗4b、第2制御端子6bが、共通端子伝送線路3eと他方の入出力端子1cとの間に設けられている。
次に、実施の形態1の高周波スイッチの動作について説明する。
図2に共通端子1aから他方の入出力端子1c間を通過状態とした場合の等価回路を示す。本動作時では、第1トランジスタ2a,第4トランジスタ2d,第6トランジスタ2fは、第1制御端子6aからピンチオフ以下の電圧が印加されてオフ状態として動作し、オフ容量22a,22d,22fとみなす。一方、第2トランジスタ2b,第3トランジスタ2c,第5トランジスタ2eは第2制御端子6bからピンチオフ電圧より大きい電圧が印加されてオン状態として動作し、オン抵抗21b,21c,21eとみなすことができる。
このとき、トランジスタのオフ容量22a,22d,22fは入力信号の周波数にて大きなインピーダンスであり、オン抵抗21b,21c,21eは十分に小さいため、共通端子1aから入力された信号は他方の入出力端子1cへと出力される。
ここで、オン状態のトランジスタの耐電力について説明する。オン状態のトランジスタには入力電力Pinに対しRF電流IRFが流れる。この電流値は各抵抗値が十分に小さい場合、
IRF=√(2Pin/Z0)
である。
オン状態のトランジスタの最大耐電力Pmaxはゲート電圧0Vでの飽和電流値Idssを用いて、Pmax≦Z0Idss/2となる。ここで、Z0は系のインピーダンスである。さらに、トランジスタの飽和電流値Idssはトランジスタのゲート幅WG及び単位ゲート幅辺りの飽和電流値Idss0から
Idss=Idss0・WG
の関係にある。
また、トランジスタのオン抵抗Ronとオフ容量Coffの関係は単位ゲート幅あたりのオン抵抗をRon0、オフ容量をCoff0とすると、ゲート幅に対して、Ron=Ron0/WG、Coff=Coff0・WGとなる。
よって本構成にて耐電力を向上させるためにはトランジスタのゲート幅を大きくする必要があるが、オフ容量及びトランジスタサイズの大きさによる寄生成分が増大する。
そこで、本実施の形態では、共通端子伝送線路3eと第1伝送線路3aと第3伝送線路3cの特性インピーダンスを周辺回路より低く設定することで、ゲート幅の大きなトランジスタを用いる。ここで、周辺回路とは、高周波スイッチに接続される周辺回路であり、共通端子1a,一方の入出力端子1b,他方の入出力端子1cに接続される回路である。このような回路としては、例えば、増幅器、フィルタ、アンテナ、アンテナへの給電回路等であり、これらの回路は、一般的にマイクロ波回路では50Ω系で設計されている。また、本実施の形態では、共通端子伝送線路3e,第1伝送線路3a,第2伝送線路3b,第3伝送線路3c,第4伝送線路3dは入力信号の中心周波数にて電気長が1/4波長になるよう設定している。
図3に実施の形態1における広帯域回路の動作について示す。
本回路において、第3伝送線路3c,第4伝送線路3d及び第4トランジスタ2dのオフ容量22dによる回路は広帯域化回路として動作する。これは第3伝送線路3c及び第4伝送線路3dの2段のインピーダンス変成回路、さらにシャント接続された第4トランジスタ2dのオフ容量22dにより広帯域整合回路101を構成し、線路の特性インピーダンス及び容量値を操作することで広帯域に整合をとることが可能となるためである。
一方で、対称的に配置した一方の入出力端子1b側の第1伝送線路3a,第2伝送線路3b及び第2トランジスタ2bのオン抵抗21bにより構成される回路はアイソレーション回路102として動作する。これはオン抵抗21bの抵抗値は十分に小さいため、A点はほぼショートとみなすことができ、さらに第1伝送線路3aは電気長が1/4波長に設定されているため、B点から他方の入出力端子1c側を見たインピーダンスをほぼオープンとすることができるためである。従って、入力信号の流れは矢印103に示すように、共通端子1aから他方の入出力端子1cへとなる。
このような動作であることにより、本実施の形態による高周波スイッチでは、耐電力特性を大きくするためゲート幅の大きいトランジスタを使用した場合においても広帯域な通過特性を得ることが可能となる。
以上説明したように、実施の形態1の高周波スイッチによれば、共通端子に一端を接続した共通端子伝送線路と、共通端子伝送線路の他端に一端を接続し他端を接地したインダクタと、共通端子伝送線路の他端から一方の入出力端子間に直列接続された第1トランジスタと第1及び第2伝送線路と、第1伝送線路と第2伝送線路間にシャント接続され、第1トランジスタがオフ時にオンとなる第2トランジスタと、共通端子伝送線路の他端から他方の入出力端子間に設けられ、第1、2トランジスタと第1、2伝送線路からなる一方の回路と対称の構成である他方の回路とを備え、共通端子伝送線路と第1、2伝送線路と、第1、2伝送線路と他方の回路で対となる第3、4の伝送線路は入力信号の中心周波数にて電気長が1/4波長に設定され、第1トランジスタと、第1トランジスタと他方の回路で対となる第3トランジスタとはオンとオフとを対の動作とし、共通端子伝送線路と第1伝送線路と第3伝送線路の特性インピーダンスを周辺回路より低く設定したので、高耐電力特性と広帯域な通過特性とを実現することができる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2による高周波スイッチの構成図である。
実施の形態2の回路構成は、実施の形態1における一方の回路において、第2トランジスタ2bとグラウンド間に第3抵抗4cと第1容量素子7aの並列回路を接続すると共に、他方の回路において、第4トランジスタ2dとグラウンド間に第4抵抗4dと第2容量素子7bの並列回路を接続するようにしたものである。その他の構成は図1に示した実施の形態1と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
第3抵抗4c及び第4抵抗4dは、第1抵抗4a及び第2抵抗4bと同様にトランジスタのドレイン及びソース端子の電位を安定させるための接地抵抗として動作し、高周波信号の通過損失に影響を与えないように高抵抗値に設定されている。また、第1容量素子7aと第2容量素子7bの容量値は、それぞれ第2トランジスタ2bと第4トランジスタ2dのオフ容量よりも小さな値に設定されている。
次に、実施の形態2に係る高周波スイッチの動作について説明する。
図5に共通端子1aから他方の入出力端子1c間を通過状態とした場合の等価回路を示す。実施の形態1による動作と同様に、実施の形態2においても、第1トランジスタ2a,第4トランジスタ2d,第6トランジスタ2fは、第1制御端子6aからピンチオフ以下の電圧が印加されてオフ状態として動作し、第2トランジスタ2b,第3トランジスタ2c,第5トランジスタ2eは第2制御端子6bからピンチオフ電圧より大きい電圧が印加されてオン状態として動作することで,共通端子1aから入力された信号は他方の入出力端子1cへと出力される。
実施の形態2による回路構成では、第4トランジスタ2dのオフ容量22dと第2容量素子7bの容量による合成容量がシャント接続される容量値となる。オフ容量22dの容量値をCoff1,第2容量素子7bの容量値をC1とおくと合成容量値Ctは、Ct=(Coff1+C1)/(Coff1×C1)となる。
ここで、トランジスタのオフ容量は前述のとおりトランジスタのゲート幅にて決定されるため、トランジスタ単体が持つ容量値だけでは小さい値に設定することが難しい。そこで、固定の容量を直列に装荷することで、合成容量としてトランジスタのオフ容量値よりも小さい値を設定することができる。よって、高周波数帯域にて動作させるように設定することが可能となる。
一方、一方の入出力端子1b側の第1伝送線路3a及び第2伝送線路3b,第2トランジスタ2b,第1容量素子7aによるアイソレーション回路は、第2トランジスタ2bのオン抵抗21bに対して第1容量素子7aの容量が直列に装荷されるため、本アイソレーション回路によるアイソレーション量が小さくなる。よって、本構成による通過特性は広帯域特性とアイソレーションがトランジスタのオフ容量と固定容量の比率によってトレードオフの関係となる。
図6に本実施の形態2による通過特性の計算例として,上記容量の比率C1/Coff1に対する比帯域幅とアイソレーションの関係を示す。特性201が比帯域幅を、特性202がアイソレーションを示している。本計算結果から分かるように第2容量素子7bの容量値C1を小さくするほど比帯域幅を広げることができることが分かる。従って、C1/Coff1<1となる構成とすることでアイソレーションの低下を抑えつつ広帯域特性を得ることができる。
以上説明したように、実施の形態2の高周波スイッチによれば、第2トランジスタとグラウンド間に接続された第1容量素子と第3抵抗からなる並列回路と、第2トランジスタと他方の回路で対となる第4トランジスタとグラウンド間に接続された第2容量素子と第4抵抗からなる並列回路とを備え、第1容量素子と第2容量素子の容量値を、それぞれ第2トランジスタと第4トランジスタのオフ容量よりも小さな値に設定したので、アイソレーションの低下を抑えつつ、広帯域にすることができる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3による高周波スイッチの構成図である。
実施の形態3の高周波スイッチは、実施の形態1の高周波スイッチにおいて、第3容量素子7c〜第8容量素子7hを、共通端子1aと一方の入出力端子1bと他方の入出力端子1c及びグラウンドとの間にそれぞれ接続すると共に、新たに第3及び第4制御端子6c,6dを設け、第5抵抗4e及び第6抵抗4fを介して回路に電圧を印加するようにしたものである。また、これに伴い、実施の形態1における第1抵抗4aと第2抵抗4bは削除している。さらに、第2トランジスタ2bとグラウンド間に第1容量素子7aが接続され、第4トランジスタ2dとグラウンド間に第2容量素子7bが接続されている。第3及び第4制御端子6c,6dは、共通端子1aと一方の入出力端子1bと他方の入出力端子1cとグラウンドに対して直流が印加された場合に導通しない点に接続されている。図示例では、第3の制御端子6cが第5抵抗4eを介して第3トランジスタ2cと第3伝送線路3cとの接続点に、第4の制御端子6dが第6抵抗4fを介して第1トランジスタ2aと第1伝送線路3aとの接続点に接続されている。
第3容量素子7cは共通端子1aと共通端子伝送線路3e間に接続されている。第4容量素子7dは、インダクタ5とグラウンド間に接続されている。第5容量素子7eは第2伝送線路3bと一方の入出力端子1b間に、また、第6容量素子7fは第4伝送線路3dと他方の入出力端子1c間にそれぞれ接続されている。さらに、第7容量素子7gは第5トランジスタ2eとグラウンド間に、また、第8容量素子7hは第6トランジスタ2fとグラウンド間にそれぞれ接続されている。
次に、実施の形態3の高周波スイッチの動作として、共通端子1aから他方の入出力端子1cを通過状態とした場合について説明する。
実施の形態3による回路構成では第1容量素子7a〜第8容量素子7hを接続することで、回路全体のトランジスタのドレイン及びソースはグラウンドに対して直接接地されず、各電位は第3及び第4制御端子6c,6dに印加される電圧によって決定される。このときトランジスタのオンオフ動作は、第1制御端子6aから印加される電圧をVc1、第2制御端子6bから印加される電圧をVc2,第3及び第4制御端子6c,6dから印加される電圧をVdとすると、第1トランジスタ2a,第6トランジスタ2f,第4トランジスタ2dのゲート−ソース間及びゲート−ドレイン間の電位はVc1−Vd、第2トランジスタ2b,第3トランジスタ2c,第5トランジスタ2eのゲート−ソース間及びゲート−ドレイン間の電位はVc2−Vdとなる。
このように本構成は第3及び第4制御端子6c,6dからの電圧Vdを印加することで、高周波スイッチに印加可能な電圧が正電圧だけの場合においても、電圧Vdとの差分によりトランジスタのゲート−ソース間及びゲート−ドレイン間の電位差をマイナスにすることが可能である。よって、Vc1−Vdをピンチオフ以下の電圧とすることで、第1トランジスタ2a,第6トランジスタ2f,第4トランジスタ2dはオフ状態として動作し、Vc2−Vdをピンチオフ電圧より大きい電圧とすることで、第2トランジスタ2b、第3トランジスタ2c,第5トランジスタ2eはオン状態として動作し、共通端子1aから入力された信号は他方の入出力端子1cへと出力される。
また、上記の電圧設定以外は実施の形態2による高周波スイッチの動作と同様であり、実施の形態3による回路構成では、正電圧駆動のために第3制御端子6cを設け、スイッチ回路内部の電位を保つためのDCカットを加える場合においても、追加の回路素子を削減でき、またDCカットとして用いる容量値を小さくすることができ、アイソレーションの低下を抑えつつ、広帯域にすることができる回路が実現できる。
以上説明したように、第1トランジスタと第2トランジスタと他方の回路で対となる第4トランジスタのゲート端子に接続された第1制御端子と、第3トランジスタと第2トランジスタのゲート端子に接続された第2制御端子と、共通端子と一方の入出力端子と他方の入出力端子とグラウンドに対して直流が印加された場合に導通しない点に接続された第3及び第4制御端子と、第2トランジスタとグラウンド間に接続された第1容量素子と、第4トランジスタとグラウンド間に接続された第2容量素子と、共通端子と共通端子伝送線路間に接続された第3容量素子と、インダクタとグラウンド間に接続された第4容量素子と、一方の入出力端子と第2伝送線路間に接続された第5容量素子と、他方の入出力端子と第4伝送線路間に接続された第6容量素子とを備え、第1容量素子と第2容量素子の容量値を、それぞれ第2トランジスタと第4トランジスタのオフ容量よりも小さな値に設定したので、スイッチ回路内部の電位を保つためのDCカットを加える場合においても、追加の回路素子を削減でき、またDCカットとして用いる容量値を小さくすることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
以上のように、この発明に係る高周波スイッチは送信及び受信信号の径路を切替えることのできる高周波スイッチに関するものであり、共通端子から入力される信号の経路を切り替え、一方の入出力端子または他方の入出力端子に出力する単極双投スイッチに用いるのに適している。
1a 共通端子、1b 一方の入出力端子、1c 他方の入出力端子、2a 第1トランジスタ、2b 第2トランジスタ、2c 第3トランジスタ、2d 第4トランジスタ、2e 第5トランジスタ、2f 第6トランジスタ、3a 第1伝送線路、3b 第2伝送線路、3c 第3伝送線路、3d 第4伝送線路、3e 共通端子伝送線路、4a 第1抵抗、4b 第2抵抗、4c 第3抵抗、4d 第4抵抗、4e 第5抵抗、4f 第6抵抗、5 インダクタ、6a 第1制御端子、6b 第2制御端子、6c 第3制御端子、6d 第4制御端子、7a 第1容量素子、7b 第2容量素子、7c 第3容量素子、7d 第4容量素子、7e 第5容量素子、7f 第6容量素子、7g 第7容量素子、7h 第8容量素子、21b,21c,21e オン抵抗、22a,22d,22f オフ容量、101 広帯域整合回路、102 アイソレーション回路。

Claims (3)

  1. 共通端子に一端を接続した共通端子伝送線路と、
    前記共通端子伝送線路の他端に一端を接続し他端を接地したインダクタと、
    前記共通端子伝送線路の他端から一方の入出力端子間に直列接続された第1トランジスタと第1及び第2伝送線路と、
    前記第1伝送線路と前記第2伝送線路間にシャント接続され、前記第1トランジスタがオフ時にオンとなる第2トランジスタと、
    前記共通端子伝送線路の他端から他方の入出力端子間に設けられ、前記第1、2トランジスタと前記第1、2伝送線路からなる一方の回路と対称の構成である他方の回路とを備え、
    前記共通端子伝送線路と前記第1、2伝送線路と、当該第1、2伝送線路と前記他方の回路で対となる第3、4の伝送線路は入力信号の中心周波数にて電気長が1/4波長に設定され、
    前記第1トランジスタと、当該第1トランジスタと前記他方の回路で対となる第3トランジスタとはオンとオフとを対の動作とし、
    前記共通端子伝送線路と前記第1伝送線路と前記第3伝送線路の特性インピーダンスを周辺回路より低く設定したことを特徴とする高周波スイッチ。
  2. 前記第2トランジスタとグラウンド間に接続された第1容量素子と第3抵抗からなる並列回路と、
    前記第2トランジスタと前記他方の回路で対となる第4トランジスタとグラウンド間に接続された第2容量素子と第4抵抗からなる並列回路とを備え、
    前記第1容量素子と前記第2容量素子の容量値を、それぞれ前記第2トランジスタと前記第4トランジスタのオフ容量よりも小さな値に設定したことを特徴とする請求項1記載の高周波スイッチ。
  3. 前記第1トランジスタと前記第2トランジスタと前記他方の回路で対となる第4トランジスタのゲート端子に接続された第1制御端子と、
    前記第3トランジスタと前記第2トランジスタのゲート端子に接続された第2制御端子と、
    前記共通端子と前記一方の入出力端子と前記他方の入出力端子とグラウンドに対して直流が印加された場合に導通しない点に接続された第3及び第4制御端子と、
    前記第2トランジスタとグラウンド間に接続された第1容量素子と、
    前記第4トランジスタとグラウンド間に接続された第2容量素子と、
    前記共通端子と前記共通端子伝送線路間に接続された第3容量素子と、
    前記インダクタとグラウンド間に接続された第4容量素子と、
    前記一方の入出力端子と前記第2伝送線路間に接続された第5容量素子と、
    前記他方の入出力端子と前記第4伝送線路間に接続された第6容量素子とを備え、
    前記第1容量素子と前記第2容量素子の容量値を、それぞれ前記第2トランジスタと前記第4トランジスタのオフ容量よりも小さな値に設定したことを特徴とする請求項1記載の高周波スイッチ。
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