JP2005303794A - 高周波半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】5GHzを超える高い周波数においても、十分なアイソレーションが確保できる高周波スイッチを提供する。
【解決手段】HighまたはLow電位を唯一の制御端子Vcntに印加することにより制御される1入力1出力型高周波スイッチであり、高周波入出力端子RF1,RF2を具備し、RF1,RF2に容量素子C1,C2が接続され、C1とC2との間にFET1とFET2が直列に接続され、C1とFET1及びC2とFET2の接続点はバイアス抵抗Rb1,Rb2を介して電源端子Vddに接続され、FET1,FET2のゲート電極はゲート抵抗Rg1,Rg2を介してVcntに接続され、FET1,FET2の直列接続点と接地との間に、容量素子C3,C4が直列接続され、FET3のゲート電極はゲート抵抗Rg3を介して接地され、FET3とC3及びFET3とC4の接続点はバイアス抵抗Rb3-1,3-2を介してVcntに接続される。
【選択図】図1
【解決手段】HighまたはLow電位を唯一の制御端子Vcntに印加することにより制御される1入力1出力型高周波スイッチであり、高周波入出力端子RF1,RF2を具備し、RF1,RF2に容量素子C1,C2が接続され、C1とC2との間にFET1とFET2が直列に接続され、C1とFET1及びC2とFET2の接続点はバイアス抵抗Rb1,Rb2を介して電源端子Vddに接続され、FET1,FET2のゲート電極はゲート抵抗Rg1,Rg2を介してVcntに接続され、FET1,FET2の直列接続点と接地との間に、容量素子C3,C4が直列接続され、FET3のゲート電極はゲート抵抗Rg3を介して接地され、FET3とC3及びFET3とC4の接続点はバイアス抵抗Rb3-1,3-2を介してVcntに接続される。
【選択図】図1
Description
本発明は、高周波通信機器、特に無線LAN用通信機器に用いられる高周波半導体装置に関するものである。
近年、2.5GHz帯と5〜6GHz帯の周波数を利用した無線LANシステムが広く利用されるようになっている。この無線システムではアンテナダイバシチと送受切換を行うために高周波信号を切り換える2入力2出力型(以下DPDT(Double-Pole-Double-Throw))スイッチICが用いられることが一般的である。このアンテナスイッチのコントロールは通常相補型の制御信号により行われる(例えば、非特許文献1参照)。この場合、コントロール端子が常に2つ必要となり、相補型のコントロール信号を発生及び伝達するために特別な信号発生回路が必要になったり、周辺回路が複雑になるという課題があった。
これを解決する手段としては、特許文献1に示されるような構成がある。
図5は特許文献1に記載されている高周波用四方切換え回路の構成を示す電気回路図である。図5において、A1,A2はアンテナ端子、Txは送信信号端子、Rxは受信信号端子である。コントロール端子VcntがHigh(即ち概Vdd電位)のときA1-Rx間のFET及びA2-Tx間のFETはゲート電位がドレイン電位及びソース電位より低くなるためOFFとなり、A1-Tx間のFET及びA2-Rx間のFETはゲート電位がドレイン電位及びソース電位とほぼ同電位になるためONとなる。
一方、VcntがLow(即ち概接地電位)の場合A1-Rx間のFET及びA2-Tx間のFETはゲートゲート電位がドレイン電位及びソース電位とほぼ同電位になるためONとなり、A1-Tx間のFET及びA2-Rx間のFETはゲート電位がドレイン電位及びソース電位より低くなるためOFFとなる。この結果、A1,A2及びTx,Rxが切り換わることとなる。
特許第3288209号公報
2003 IEEE MTT-S Digest pp.173-176
しかし、このような構成では特許文献1で想定されている携帯電話の周波数帯(800MHz〜2GHz程度)では十分なアイソレーション特性が得られても、無線LANの周波数帯(2.4GHz〜6GHz程度)では十分なアイソレーション特性を得られないという課題がある。これはOFF状態のFETの容量(OFF容量)が高い周波数帯では無視できず、漏れ信号が増大してしまうためである。
無線LANシステムの場合、高周波信号を制御するデバイス(いわゆるREIC(Radio Frequency Integrated Circuit))がCMOSデバイスで構成される場合がある。CMOS構成のRFICは、特に受信側のデバイス(LNAやミキサー)が大信号入力に対して脆弱であり、送信時にDPDTスイッチのTx(送信)端子に入力される大信号がRx(受信)端子側に漏れ、この漏れ信号によりRFIC内部の受信側のデバイスが歪信号を発生させたり、過大入力により信頼性上の問題を生じる危険性が生じている。
従来、携帯電話では周波数が低く、スイッチデバイスのアイソレーションが十分確保できることと、RFICがバイポーラデバイスで構成されていたため、このような課題はあまり生じていなかった。
本発明は、このような問題点を解決し、唯一のコントロール電圧制御により、5GHzを超える高周波においても十分なアイソレーション特性を確保することを実現した高周波半導体装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために、請求項1に係る発明は、概電源電圧または概接地電圧の電位を有するコントロール電圧を唯一の制御端子に印加することよってオンオフ制御される1入力1出力型高周波スイッチであって、2つの高周波入出力端子を具備し、これら2つの高周波入出力端子にはそれぞれ第1及び第2の容量素子が接続され、前記第1の容量素子と前記第2の容量素子との間に、直列接続された第1及び第2のFETが直列に接続され、前記第1の容量素子と前記第1のFETの接続点及び前記第2の容量素子と前記第2のFETの接続点はそれぞれ第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗を介して電源端子に接続され、前記第1のFETのゲート電極及び前記第2のFETのゲート電極はそれぞれ第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、前記第1のFETと前記第2のFETの直列接続点と、接地との間には、第3の容量素子と第3のFETと第4の容量素子が直列接続され、前記第3のFETのゲート電極は第3のゲート抵抗を介して接地され、前記第3のFETと前記第3の容量素子との接続点及び前記第3のFETと前記第4の容量素子の接続点はそれぞれ第3及び第4のバイアス抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続されていることを特徴とする。このような構成により、第1のFETあるいは前記第2のFETのOFF容量を介して漏れ信号が生じても、漏れ信号は第3のFETにより接地されるため、結果として2つの高周波入出力端子間のアイソレーションは大幅に改善される。
請求項2に係る発明は、概電源電圧または概接地電圧の電位を有するコントロール電圧を唯一の制御端子に印加することよってオンオフ制御される1入力1出力型高周波スイッチであって、2つの高周波入出力端子を具備し、これら2つの高周波入出力端子にはそれぞれ第1及び第2の容量素子が接続され、前記第1の容量素子と前記第2の容量素子との間に、直列接続された第1及び第2のFETが直列に接続され、前記第1の容量素子と前記第1のFETの接続点及び前記第2の容量素子と前記第2のFETの接続点はそれぞれ第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、前記第1のFETのゲート電極及び前記第2のFETのゲート電極はそれぞれ第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗を介して接地され、前記第1のFETと前記第2のFETの直列接続点と、接地との間には、第3の容量素子と第3のFETと第4の容量素子が直列接続され、前記第3のFETのゲート電極は第3のゲート抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、前記第3のFETと前記第3の容量素子との接続点及び前記第3のFETと前記第4の容量素子の接続点はそれぞれ第3及び第4のバイアス抵抗を介して電源端子に接続されていることを特徴とする。このような構成により、2つの高周波入出力端子間のアイソレーションは大幅に改善される。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記第1の容量素子及び前記第2の容量素子の容量値が概等しく、前記第1のバイアス抵抗及び前記第2のバイアス抵抗の抵抗値が概等しく、前記第1のゲート抵抗及び前記第2のゲート抵抗が概等しいことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、前記第1のFETと前記第2のFETとの直列接続点と、電源端子間との間に第5のバイアス抵抗が挿入され、この第5のバイアス抵抗の抵抗値は前記第1のバイアス抵抗及び前記第2のバイアス抵抗の抵抗値の概2分の1であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項3に係る発明において、前記第1のFET、前記第2のFET及び前記第3のFETが複数のFETを直列接続してなる多段構成であり、前記第1のFET、前記第2のFET及び前記第3のFETのそれぞれの段数が等しく、前記第1のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗と前記第2のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗はそれぞれ概等しい抵抗値であり、前記第3のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗は接地もしくは前記唯一の制御端子に接続されたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に係る発明において、前記第1のFET及び前記第2のFETを構成する複数のFETの接続点のすべてにそれぞれバイアス抵抗が接続され、前記第1のFET及び前記第2のFETを構成する複数のFETの接続点に接続されたその他のバイアス抵抗は前記容量素子に接続された概等しい抵抗値の概2分の1の抵抗値を有することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、概電源電圧または概接地電圧の電位を有するコントロール電圧を唯一の制御端子に印加することよってオンオフ制御される2入力2出力型高周波スイッチであって、4つの高周波入出力端子を具備し、第1の高周波入出力端子と第2の入出力端子の間及び第3の高周波入出力端子と第4の入出力端子の間に第1の高周波スイッチを接続し、第1の高周波入出力端子と第3の入出力端子の間の構成及び第2の高周波入出力端子と第4の入出力端子の間に第2の高周波スイッチを接続し、前記第1の高周波スイッチを、第1の容量素子と第2の容量素子との間に、直列接続された第1及び第2のFETが直列に接続され、前記第1の容量素子と前記第1のFETの接続点及び前記第2の容量素子と前記第2のFETの接続点はそれぞれ第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗を介して電源端子に接続され、前記第1のFETのゲート電極及び前記第2のFETのゲート電極はそれぞれ第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、前記第1のFETと前記第2のFETの直列接続点と、接地との間には、第3の容量素子と第3のFETと第4の容量素子が直列接続され、前記第3のFETのゲート電極は第3のゲート抵抗を介して接地された構成とし、前記第2の高周波スイッチを、第1の容量素子と第2の容量素子との間に、直列接続された第1及び第2のFETが直列に接続され、前記第1の容量素子と前記第1のFETの接続点及び前記第2の容量素子と前記第2のFETの接続点はそれぞれ第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、前記第1のFETのゲート電極及び前記第2のFETのゲート電極はそれぞれ第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗を介して接地され、前記第1のFETと前記第2のFETの直列接続点と、接地との間には、第3の容量素子と第3のFETと第4の容量素子が直列接続され、前記第3のFETのゲート電極は第3のゲート抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、前記第3のFETと前記第3の容量素子との接続点及び前記第3のFETと前記第4の容量素子の接続点はそれぞれ第3及び第4のバイアス抵抗を介して電源端子に接続された構成としたことを特徴とする。このような構成により、2種類の相補型スイッチを組み合わせることにより、高アイソレーションのDPDTスイッチを実現することができる。
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明において、前記第1の高周波スイッチにおける、第1の容量素子及び第2の容量素子の容量値、第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗の抵抗値、及び第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗が概等しく、前記第2の高周波スイッチにおける、第1の容量素子及び第2の容量素子の容量値、第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗の抵抗値、及び第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗が概等しい構成であり、すべての高周波入出力端子間の回路構成が電源端子、コントロール端子及び接地端子を除いて等しく、構成要素である各素子の素子値が概等しいことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8に係る発明において、前記第1の高周波スイッチにおける、第1のFETと第2のFETとの直列接続点と、電源端子間との間に第5のバイアス抵抗が挿入され、この第5のバイアス抵抗の抵抗値は前記第1の高周波スイッチにおける第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗の抵抗値の概2分の1であり、前記第2の高周波スイッチにおける、第1のFETと第2のFETとの直列接続点と、電源端子間との間に第5のバイアス抵抗が挿入され、この第5のバイアス抵抗の抵抗値は前記第2の高周波スイッチにおける第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗の抵抗値の概2分の1であることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項8に係る発明において、前記第1の高周波スイッチにおける第1のFET、第2のFET及び第3のFETが複数のFETを直列接続してなる多段構成であり、前記第1のFET、前記第2のFET及び前記第3のFETのそれぞれの段数が等しく、前記第1のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗と前記第2のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗はそれぞれ概等しい抵抗値であり、前記第3のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗は接地に接続され、前記第2の高周波スイッチにおける第1のFET、第2のFET及び第3のFETが複数のFETを直列接続してなる多段構成であり、前記第1のFET、前記第2のFET及び前記第3のFETのそれぞれの段数が等しく、前記第1のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗と前記第2のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗はそれぞれ概等しい抵抗値であり、前記第3のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗は前記唯一の制御端子に接続されたことを特徴とする。
請求項11に係る発明は、請求項10に係る発明において、前記第1の高周波スイッチにおける第1のFET及び第2のFETを構成する複数のFETの接続点のすべてにそれぞれバイアス抵抗が接続され、前記第1のFET及び前記第2のFETを構成する複数のFETの接続点に接続されたその他のバイアス抵抗は前記容量素子に接続された概等しい抵抗値の概2分の1の抵抗値を有し、前記第2の高周波スイッチにおける第1のFET及び第2のFETを構成する複数のFETの接続点のすべてにそれぞれバイアス抵抗が接続され、前記第1のFET及び前記第2のFETを構成する複数のFETの接続点に接続されたその他のバイアス抵抗は前記容量素子に接続された概等しい抵抗値の概2分の1の抵抗値を有することを特徴とする。
本発明によれば、唯一のコントロール電圧制御により、5GHzを超える高周波においても十分なアイソレーション特性を確保でき、送信信号の受信側への回り込みによるRFICへの影響を低減することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1,図2,図3は、本発明のDPDTの実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態における基本スイッチとなる高周波スイッチの回路図である。図1において、コントロール電圧(Vcnt)は概電源電圧(Vdd電圧すなわちHigh状態)と概接地電圧(0VすなわちLow状態)の電位を持つ。本実施の形態で電源電圧(Vdd)は3Vである。
これは、スイッチを搭載する通信機器で接地電圧以下、あるいは電源電圧以上の電圧をもつコントロール電圧を得るためには、特別なIC(たとえばDC−DCコンバータ)が必要になるため、通信機器の小型化、低コスト化を阻害する要因となるため、概電源電圧と概接地電圧で動作することが強く望まれているためである。
FET1,FET2及びFET3はしきい値−0.6Vのデプレッション型のガリウムひ素FETである。これらのFETは対象構造を有しており、ドレイン、ソースという呼称は構造的な区別を有しないが、本文中においては説明上ドレイン、ソースと称することにする。
まず、RF1-RF2間に配され、スルー素子として働く、接続点PSの左右のFET1とFET2等によって構成される素子群について説明する。
FET1とFET2は接続点PSを介して直列に接続されており、高周波の入出力端子であるRF1,RF2とは容量素子C1,C2によりDC的に分離されている。FET1,FET2のソース及びドレインはバイアス抵抗Rb1,Rb2を介して電源端子(Vdd)に接続されている。図示していないがFET1とFET2の接続点PSを同様に抵抗を介して電源に接続しても良い。
これらバイアス抵抗Rb1,Rb2はドレイン及びソースの電圧を概Vdd電圧に固定するとともに、高周波信号が電源端子に漏洩することを防いでいる。
本実施の形態ではバイアス抵抗Rb1,Rb2は40kΩであり、接続点PSに抵抗を接続する場合(図示していない)には半分の20kΩが適当である。対称性を考慮した場合はバイアス抵抗Rb1,Rb2と同じ値の抵抗が接続点PSに接続されるべきであるが、これらは並列に同じ接続点PSに接続されるため、半分の値が最適となる。
FET1及びFET2のゲートはゲート抵抗Rg1,Rg2によりコントロール端子(Vcnt)に接続される。これらゲート抵抗Rg1,Rg2はFET1及びFET2のゲート電位を概Vcntに設定するとともに、高周波信号がFET1及びFET2のゲート−ソース間及びゲート−ドレイン間容量を介して、コントロール端子に漏洩することを防いでいる。
VcntがHigh(即ち概Vdd電位)のときFET1,FET2のゲート、ドレイン、ソースはほぼ同電位となり、ドレイン−ソース間抵抗を決定するゲート−ソース間電圧Vgs,ドレイン−ソース間電圧Vdsはしきい値電圧−0.6Vより大きなほぼ0Vとなるため、ドレイン−ソース間抵抗は小さな値(On抵抗)となり、これらFETは高周波信号についてONとなる。
一方、VcntがLow(即ち概接地電位)のときFET1,FET2のゲートはドレイン、ソースより低電位となり、ドレイン−ソース間抵抗を決定するVgs,Vdsはしきい値電圧−0.6Vよりも小さなほぼ−3Vとなるため、ドレイン−ソース間抵抗は大きな値(OFF抵抗)となるため、これらFETは高周波信号についてOFFとなる。
この構成は特許文献1の基本回路のFETをデュアルゲート構成にした場合と同じであるが、本実施の形態ではデュアルゲートとせず、2段構成とすることによりその接続点PSに他の素子(本発明では容量素子)を接続できる構成としている。
また、特許文献1の基本回路ではバイアス抵抗がドレインあるいはソース側一方で良いとなっているが、本実施の形態ではその両方に使いかつ概同程度の抵抗値としている。これはFETがOFF状態の場合、FET内部の抵抗値が大きな値となるため、バイアス抵抗が無いとドレインあるいはソースのDCバイアス電圧が定まらず、歪み特性の劣化、最大入力信号レベルの変動などの不具合を生じるからである。
FETがOFFの場合、ドレイン及びソースのDCバイアス電圧はゲートリーク電流とバイアス抵抗の積だけVddから電圧降下した値となるが、本実施の形態のような構成とすることにより、ドレイン及びソースのDCバイアス電圧はほぼ一定となるため、入力信号レベルによってDCバイアスが変動することによる前記不具合を回避することができる。
次に、PS-接地間に配され、RF1-RF2間に配されたシャント素子として働く、FET3等によって構成される素子群について説明する。
FET3は高周波のバイパス経路となるPS,接地とは容量素子C3-1、C3-2によりDC的に分離されている。
FET3のソース及びドレインはバイアス抵抗Rb3-1,Rb3-2を介してコントロール端子(Vcnt)に接続されている。これらバイアス抵抗はドレイン及びソースの電圧を概Vcnt電圧に設定するとともに、高周波信号が電源端子に漏洩することを防いでいる。本実施の形態におけるバイアス抵抗Rb3-1,Rb3-2は40kΩである。FET3のゲートはゲート抵抗Rg3により電源端子(Vdd)に接続される。
ゲート抵抗Rg3はFET3のゲート電位を概Vddに設定するとともに、高周波信号がFET3のゲート−ソース間及びゲート−ドレイン間容量を介して、電源端子(Vdd)に漏洩することを防いでいる。
VcntがLow(即ち概接地電位)のときFET3のゲート、ドレイン、ソースはほぼ同電位となり、ドレイン−ソース間抵抗を決定するVgs,Vdsはしきい値電圧−0.6Vより大きなほぼ0Vとなるため、ドレイン−ソース間抵抗は小さな値(On抵抗)となり、FET3は高周波信号についてONとなる。
一方、VcntがLow(即ち概電源電位)のときFET3のゲートはドレイン、ソースより低電位となり、ドレイン−ソース間抵抗を決定するVgs,Vdsはしきい値電圧−0.6Vよりも小さなほぼ−3Vとなるため、ドレイン−ソース間抵抗は大きな値(OFF抵抗)となるため、FET3は高周波信号についてOFFとなる。
従って、図1に示される基本スイッチは唯一のコントロール電圧VcntがLowのときFET1,FET2がOFF、FET3がONとなるためRF1-RF2間は高周波的にOFFとなる。
ここで、FET1あるいはFET2のOFF容量を介して漏れ信号が生じても、漏れ信号はFET3により接地されるため、結果としてRF1-RF2間のアイソレーションは大幅に改善されるという格別の効果が生じることとなる。
一方、唯一のコントロール電圧VcntがHighのときFET1,FET2がON、FET3がOFFとなるためRF1-RF2間は高周波的にONとなる。この結果を(表1)の論理表に示した。
図1,図2に示す実施の形態では簡単のためFET1,FET2,FET3をそれぞれ一つのFETとした場合で説明しているが、FET1,FET2及びFET3を多段直列接続とし、それぞれの段数を等しくする構成をとっても良い。
図4は図1におけるFET1,FET2,FET3を2段構成にした場合の基本スイッチの回路図である。
図4において、FET1-1,FET1-2は、図1におけるFET1を構成する2段のFETであり、ゲート幅はそれぞれ1mmである。FET2-1,FET2-2は、図1におけるFET2を構成する2段のFETであり、ゲート幅はそれぞれ1mmである。FET3-1,FET3-2は、図1におけるFET3を構成する2段のFETであり、ゲート幅はそれぞれ500μmである。
Rg1-1,Rg1-2はFET1-1,FEF1-2のゲート抵抗であり、それぞれ40kΩである。Rg2-1,Rg2-2はFET2-1,FEF2-2のゲート抵抗であり、それぞれ40kΩである。Rg3-1,Rg3-2はFET3-1,FEF3-2のゲート抵抗であり、それぞれ80kΩである。Rb1-1,Rb1-2,Rb12,Rb2-1,Rb2-2はバイアス抵抗でありRb1-1とRb2-2は80kΩ、Rb1-2,Rb12,Rb2-1は40kΩである。Rb3-1,Rb3-2,Rb3-3はバイアス抵抗であり、Rb3-1,Rb3-3は160kΩであり、Rb3-2は80kΩである。
スルー素子を構成するFET1-1,FEF1-2およびFET2-1,FEF2-2において、ソースのバイアス抵抗は、容量素子C1,C2と接続されているバイアス抵抗Rb1-1とRb2-2はそれぞれ等しく、また、FET1-1,FEF1-2の接続点、FET1-2,FEF2-1の接続点及びFET2-1,FEF2-2の接続点のバイアス抵抗Rb1-2,Rb12,Rb2-1はそれぞれ等しく、容量素子C1,C2と接続されているバイアス抵抗の概2分の1に設定し、ゲート抵抗Rg1-1,Rg1-2,Rg2-1,Rg2-2もそれぞれ等しく構成することにより、多段構成のドレイン及びソースバイアス電圧の安定性は保たれる。
図4においては、図1におけるFET1,FET2,FET3を2段で構成したが、それ以上の段数であっても同様であり、容量素子に接続されるバイアス抵抗の抵抗値はその他のバイアス抵抗の抵抗値の2倍に設定し、ゲート抵抗もそれぞれ等しく構成することにより、多段構成のドレイン及びソースバイアス電圧の安定性は保たれる。
なお、容量素子に接続されるバイアス抵抗の抵抗値がその他のバイアス抵抗の抵抗値の2倍に設定してあるのは、容量素子に接続されるバイアス抵抗だけが、ゲートリーク電量経路が一方向しかなく、ゲートリーク電流による電圧降下量が他の2分の1になるのを防ぐためである。また、多段のFET1と多段のFET2とは対称に構成することが望ましく、この場合は、容量素子に接続されるバイアス抵抗の抵抗値はそれぞれ等しく、FETどうしの接続点のバイアス抵抗もそれぞれ等しくなるまた、多段構成にする場合はFET1,FET2,FET3の段数を等しくすることが望ましい。
ところで、大信号が入力された場合、その高周波電圧はOFFしているドレイン−ソース間に印加され、その電圧耐性によって最大入力が決まることとなるが、その電圧耐性はその直列の段数で決定される。高周波電圧は高周波電圧スルー素子がONの場合はシャントFETの両端に、スルー素子がOFFの時はシャント素子のFETがONのためPSと信号入力端子の間のスルー素子のFETの両端にほぼ印加されるが、FET1、FET2、FET3の段数を等しくすることにより、どのFETもほぼ等しい電圧耐性を有することとなるので、基本スイッチのON,OFFによらず概等しい入力電力まで動作することとなる。
また、図4に示す回路においては、ゲート幅Wgとゲート抵抗の積を一定になるよう設定しているが、これは、スルー素子とシャント素子の立ち上がり、立下り時間を合わせるためである。
図2は図1の基本スイッチと相補的に働く基本スイッチであり、図1の基本スイッチにおけるスルー素子のVcnt端子を接地端子に置き換え、Vdd端子をVcnt端子に置き換え、シャント素子の接地端子をVcnt端子にVcnt端子をVdd端子に置き換えたものである。各抵抗、容量の働きは図1の基本スイッチと同様である。
図2で示される基本スイッチは唯一のコントロール電圧VcntがLowのときFET1,FET2がON、FET3がOFFとなるためRF1-RF2間は高周波的にONとなる。一方、唯一のコントロール電圧VcntがHighのときFET1,FET2がOFF、FET3がONとなるためRF1-RF2間は高周波的にOFFとなる。この結果を(表2)の論理表に示す。
図3は図1,図2の基本スイッチを組み合わせることによって実現したDPDTスイッチの構成図である。図1で示される基本スイッチをA1-Tx及びA2-Rx間に配し、図2で示される基本スイッチをA1-Rx及びA2-Tx間に配することにより、DPDTスイッチが構成されている。(表3)は図2で示される基本スイッチは唯一のコントロール電圧VcntがHigh/LowしたときのA1-Tx間、A2-Rx間、A1-Rx間及びA2-Tx間の動作を示す論理表である。
また、唯一のコントロール電圧VcntがLowの場合A1-Tx間及びA2-Rx間がOFFとなりA1-Rx間及びA2-Tx間がONとなる。やはりA1-Tx間及びA2-Rx間のシャント素子がONとなるため漏れ信号は接地されるためA1-Tx間及びA2-Rx間のアイソレーション特性は十分に大きなものとなる。
図3に示すDPDTでは各基本スイッチの接続点(PS)に対し、スルー素子を対称に構成している。これはDPDTの各RFポート間の偏差を最小にするためである。
本発明の高周波半導体装置は、唯一のコントロール電圧制御により、5GHzを超える高周波においても十分なアイソレーション特性を確保することを可能にしたものであり、特に無線LAN用通信機器等に利用可能である。
FET1,FET2,FET1-1,FET1-2,FET2-1,FET2-2 スルー素子を構成するFET
FET3,FET3-1,FET3-2 シャント素子を構成するFET
Rg1,Rg2,Rg3,Rg1-1,Rg1-2,Rg2-1,Rg2-2,Rg3-1,Rg3-2,Rg3-3 ゲート抵抗
Rb1,Rb2,Rb1-1,Rb1-2,Rb12,Rb2-1,Rb2-2,Rb3-1,Rb3-2,Rb3-3 バイアス抵抗
C1,C2,C3-1,C3-2 容量素子
Vdd 電源端子及び電源電圧
Vcnt コントロール端子及びコントロール電圧
FET3,FET3-1,FET3-2 シャント素子を構成するFET
Rg1,Rg2,Rg3,Rg1-1,Rg1-2,Rg2-1,Rg2-2,Rg3-1,Rg3-2,Rg3-3 ゲート抵抗
Rb1,Rb2,Rb1-1,Rb1-2,Rb12,Rb2-1,Rb2-2,Rb3-1,Rb3-2,Rb3-3 バイアス抵抗
C1,C2,C3-1,C3-2 容量素子
Vdd 電源端子及び電源電圧
Vcnt コントロール端子及びコントロール電圧
Claims (11)
- 概電源電圧または概接地電圧の電位を有するコントロール電圧を唯一の制御端子に印加することよってオンオフ制御される1入力1出力型高周波スイッチであって、
2つの高周波入出力端子を具備し、
これら2つの高周波入出力端子にはそれぞれ第1及び第2の容量素子が接続され、
前記第1の容量素子と前記第2の容量素子との間に、直列接続された第1及び第2のFETが直列に接続され、
前記第1の容量素子と前記第1のFETの接続点及び前記第2の容量素子と前記第2のFETの接続点はそれぞれ第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗を介して電源端子に接続され、
前記第1のFETのゲート電極及び前記第2のFETのゲート電極はそれぞれ第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、
前記第1のFETと前記第2のFETの直列接続点と、接地との間には、第3の容量素子と第3のFETと第4の容量素子が直列接続され、
前記第3のFETのゲート電極は第3のゲート抵抗を介して接地され、
前記第3のFETと前記第3の容量素子との接続点及び前記第3のFETと前記第4の容量素子の接続点はそれぞれ第3及び第4のバイアス抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続されていることを特徴とする高周波半導体装置。 - 概電源電圧または概接地電圧の電位を有するコントロール電圧を唯一の制御端子に印加することよってオンオフ制御される1入力1出力型高周波スイッチであって、
2つの高周波入出力端子を具備し、
これら2つの高周波入出力端子にはそれぞれ第1及び第2の容量素子が接続され、
前記第1の容量素子と前記第2の容量素子との間に、直列接続された第1及び第2のFETが直列に接続され、
前記第1の容量素子と前記第1のFETの接続点及び前記第2の容量素子と前記第2のFETの接続点はそれぞれ第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、
前記第1のFETのゲート電極及び前記第2のFETのゲート電極はそれぞれ第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗を介して接地され、
前記第1のFETと前記第2のFETの直列接続点と、接地との間には、第3の容量素子と第3のFETと第4の容量素子が直列接続され、
前記第3のFETのゲート電極は第3のゲート抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、
前記第3のFETと前記第3の容量素子との接続点及び前記第3のFETと前記第4の容量素子の接続点はそれぞれ第3及び第4のバイアス抵抗を介して電源端子に接続されていることを特徴とする高周波半導体装置。 - 前記第1の容量素子及び前記第2の容量素子の容量値が概等しく、前記第1のバイアス抵抗及び前記第2のバイアス抵抗の抵抗値が概等しく、前記第1のゲート抵抗及び前記第2のゲート抵抗が概等しいことを特徴とする請求項1または2記載の高周波半導体装置。
- 前記第1のFETと前記第2のFETとの直列接続点と、電源端子間との間に第5のバイアス抵抗が挿入され、この第5のバイアス抵抗の抵抗値は前記第1のバイアス抵抗及び前記第2のバイアス抵抗の抵抗値の概2分の1であることを特徴とする請求項3記載の高周波半導体装置。
- 前記第1のFET、前記第2のFET及び前記第3のFETが複数のFETを直列接続してなる多段構成であり、
前記第1のFET、前記第2のFET及び前記第3のFETのそれぞれの段数が等しく、
前記第1のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗と前記第2のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗はそれぞれ概等しい抵抗値であり、
前記第3のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗は接地もしくは前記唯一の制御端子に接続されたことを特徴とする請求項3記載の高周波半導体装置。 - 前記第1のFET及び前記第2のFETを構成する複数のFETの接続点のすべてにそれぞれバイアス抵抗が接続され、
前記第1のFET及び前記第2のFETを構成する複数のFETの接続点に接続されたその他のバイアス抵抗は前記容量素子に接続された概等しい抵抗値の概2分の1の抵抗値を有することを特徴とする請求項5記載の高周波半導体装置。 - 概電源電圧または概接地電圧の電位を有するコントロール電圧を唯一の制御端子に印加することよってオンオフ制御される2入力2出力型高周波スイッチであって、
4つの高周波入出力端子を具備し、
第1の高周波入出力端子と第2の入出力端子の間及び第3の高周波入出力端子と第4の入出力端子の間に第1の高周波スイッチを接続し、
第1の高周波入出力端子と第3の入出力端子の間の構成及び第2の高周波入出力端子と第4の入出力端子の間に第2の高周波スイッチを接続し、
前記第1の高周波スイッチを、
第1の容量素子と第2の容量素子との間に、直列接続された第1及び第2のFETが直列に接続され、
前記第1の容量素子と前記第1のFETの接続点及び前記第2の容量素子と前記第2のFETの接続点はそれぞれ第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗を介して電源端子に接続され、
前記第1のFETのゲート電極及び前記第2のFETのゲート電極はそれぞれ第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、
前記第1のFETと前記第2のFETの直列接続点と、接地との間には、第3の容量素子と第3のFETと第4の容量素子が直列接続され、
前記第3のFETのゲート電極は第3のゲート抵抗を介して接地された構成とし、
前記第2の高周波スイッチを、
第1の容量素子と第2の容量素子との間に、直列接続された第1及び第2のFETが直列に接続され、
前記第1の容量素子と前記第1のFETの接続点及び前記第2の容量素子と前記第2のFETの接続点はそれぞれ第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、
前記第1のFETのゲート電極及び前記第2のFETのゲート電極はそれぞれ第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗を介して接地され、
前記第1のFETと前記第2のFETの直列接続点と、接地との間には、第3の容量素子と第3のFETと第4の容量素子が直列接続され、
前記第3のFETのゲート電極は第3のゲート抵抗を介して前記唯一の制御端子に接続され、
前記第3のFETと前記第3の容量素子との接続点及び前記第3のFETと前記第4の容量素子の接続点はそれぞれ第3及び第4のバイアス抵抗を介して電源端子に接続された構成としたことを特徴とする高周波半導体装置。 - 前記第1の高周波スイッチにおける、第1の容量素子及び第2の容量素子の容量値、第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗の抵抗値、及び第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗が概等しく、
前記第2の高周波スイッチにおける、第1の容量素子及び第2の容量素子の容量値、第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗の抵抗値、及び第1のゲート抵抗及び第2のゲート抵抗が概等しい構成であり、
すべての高周波入出力端子間の回路構成が電源端子、コントロール端子及び接地端子を除いて等しく、構成要素である各素子の素子値が概等しいことを特徴とする請求項7記載の高周波半導体装置。 - 前記第1の高周波スイッチにおける、第1のFETと第2のFETとの直列接続点と、電源端子間との間に第5のバイアス抵抗が挿入され、この第5のバイアス抵抗の抵抗値は前記第1の高周波スイッチにおける第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗の抵抗値の概2分の1であり、
前記第2の高周波スイッチにおける、第1のFETと第2のFETとの直列接続点と、電源端子間との間に第5のバイアス抵抗が挿入され、この第5のバイアス抵抗の抵抗値は前記第2の高周波スイッチにおける第1のバイアス抵抗及び第2のバイアス抵抗の抵抗値の概2分の1であることを特徴とする請求項8記載の高周波半導体装置。 - 前記第1の高周波スイッチにおける第1のFET、第2のFET及び第3のFETが複数のFETを直列接続してなる多段構成であり、前記第1のFET、前記第2のFET及び前記第3のFETのそれぞれの段数が等しく、前記第1のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗と前記第2のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗はそれぞれ概等しい抵抗値であり、前記第3のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗は接地に接続され、
前記第2の高周波スイッチにおける第1のFET、第2のFET及び第3のFETが複数のFETを直列接続してなる多段構成であり、前記第1のFET、前記第2のFET及び前記第3のFETのそれぞれの段数が等しく、前記第1のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗と前記第2のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗はそれぞれ概等しい抵抗値であり、前記第3のFETを構成する複数のFETのゲート抵抗は前記唯一の制御端子に接続されたことを特徴とする請求項8記載の高周波半導体装置。 - 前記第1の高周波スイッチにおける第1のFET及び第2のFETを構成する複数のFETの接続点のすべてにそれぞれバイアス抵抗が接続され、前記第1のFET及び前記第2のFETを構成する複数のFETの接続点に接続されたその他のバイアス抵抗は前記容量素子に接続された概等しい抵抗値の概2分の1の抵抗値を有し、
前記第2の高周波スイッチにおける第1のFET及び第2のFETを構成する複数のFETの接続点のすべてにそれぞれバイアス抵抗が接続され、前記第1のFET及び前記第2のFETを構成する複数のFETの接続点に接続されたその他のバイアス抵抗は前記容量素子に接続された概等しい抵抗値の概2分の1の抵抗値を有することを特徴とする請求項10記載の高周波半導体装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004118950A JP2005303794A (ja) | 2004-04-14 | 2004-04-14 | 高周波半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004118950A JP2005303794A (ja) | 2004-04-14 | 2004-04-14 | 高周波半導体装置 |
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JP2005303794A true JP2005303794A (ja) | 2005-10-27 |
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JP2004118950A Pending JP2005303794A (ja) | 2004-04-14 | 2004-04-14 | 高周波半導体装置 |
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JP (1) | JP2005303794A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019159705A1 (ja) * | 2018-02-15 | 2019-08-22 | 株式会社村田製作所 | スイッチ回路、高周波フロントエンド回路および通信装置 |
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2004
- 2004-04-14 JP JP2004118950A patent/JP2005303794A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019159705A1 (ja) * | 2018-02-15 | 2019-08-22 | 株式会社村田製作所 | スイッチ回路、高周波フロントエンド回路および通信装置 |
US11967977B2 (en) | 2018-02-15 | 2024-04-23 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Switch circuit, radio frequency front-end circuit, and communication device |
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