JP2008118233A - 移相器 - Google Patents

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Abstract

【課題】通過特性における特性の劣化を防止する。
【解決手段】入出力側のそれぞれに設けられ連動して動作する単極双投スイッチ10a、10bによって低域通過フィルタ13と高域通過フィルタ12とを選択的に切り換える。単極双投スイッチ10a、10bは、単極側接続点と低域通過フィルタとを接続するFETQ1c、Q1dと、FETQ1c、Q1dにそれぞれ並列に接続されるインダクタンス回路(L1c、R2cとL1d、R2d)を含む。それぞれのインダクタンス回路は、インダクタL1cと抵抗R2cとの直列接続回路、およびインダクタL1dと抵抗R2dとの直列接続回路からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、移相器に関し、特にマイクロ波帯で用いるフィルタ切り換え型の移相器に関する。
フィルタ切り換え型移相器は、通常、信号位相を進めるハイパスフィルタ(高域通過フィルタ、HPF)部および信号位相を遅らせるローパスフィルタ(低域通過フィルタ、LPF)部と、それらフィルタを切り換える単極双投スイッチ(SPDTスイッチ)部とから構成されている。移相器の移相量は、この2種類のフィルタを切り換えた際に生じる位相差によって作り出される。
このようなフィルタ切り換え型の移相器の構成について説明する。図9は、特許文献1に記載されたフィルタ切り換え型の移相器の構成を示す回路図である。高域通過フィルタ112は、信号ラインに直列に接続される2個のキャパシタC111、C112と2個のキャパシタC111、C112の接続点から接地点に接続されるインダクタL111とにより構成される。また、低域通過フィルタ113は、信号ラインに直列に接続される2個のインダクタL112、L113と2個のインダクタL112、L113の接続点から接地点に接続されるキャパシタC113とで構成される。高域フィルタ112と低域フィルタ113とは、単極双投スイッチ110を介して入力端子INに接続され、単極双投スイッチ111を介して出力端子OUTに接続される。
次に、以上のような構成の移相器の動作について説明する。入力端子INから出力端子OUTへの信号が高域通過フィルタ112を通過する場合、FET(電界効果トランジスタ)Q101、Q103のゲートに対しFETがオンする不図示のバイアスを印加すると、ソース・ドレイン間の抵抗が小さくなり、ほぼ短絡状態になるため、高域通過フィルタ112を信号が通過することになる。
また、低域通過フィルタ113側へ信号が通過しないよう、FETQ105、Q107のゲートにはFETがオフとなる不図示のバイアスを印加することで、FETQ105、Q107のソース・ドレイン間の抵抗が増大する。
一方、低域通過フィルタ113側がオンになる場合は、単極双投スイッチ110、111の各FETのゲートに上記と逆のバイアスを印加することで、低域通過フィルタ113側に信号が流れることになる。
このように単極双投スイッチ110、111は、信号が高域通過フィルタ112あるいは低域通過フィルタ113を通過するように切り換えられる。低域通過フィルタ113を信号が通過する時には直列に接続されたインダクタL112、L113により入力信号が遅れ、高域通過フィルタ112を信号が通過する時には直列に接続されたキャパシタC111、C112により入力信号が進むため、単極双投スイッチ110、111によりフィルタを切り換えることによって信号の位相差が作り出される。なお、所望の移相量を得るためには各フィルタ内の素子値を変更し、最適値にする必要がある。
ところで、GHz帯のような高周波になると単極双投スイッチのFETのオフ容量によって、オフとなっているFETを介して信号が漏れ出るようになる。そこでFETにインダクタを並列接続するようにしている。すなわち、FETQ101、Q103、Q105、Q107のそれぞれに対し、インダクタL121、L123、L122、L124が並列接続される。このようなFETとインダクタの並列接続によって、オフとなったFETのオフ容量とインダクタのインダクタンスとで所望の帯域で並列共振回路が形成される。この並列共振回路によって、オフとなったスイッチを高インピーダンス状態にして遮断特性をより向上させることで、オン側の通過特性が良好となる。
特開2006−19823号公報 (図3)
ところで、従来の移相器を実現してみると、条件によっては周波数に対する移相量の自乗誤差が劣化することを見出した。すなわち、HPFの通過特性が良好とはならない場合があることが判明した。そこで、LPF側でオフとなったスイッチのインピーダンス特性について以下のような解析を試みた。
FETは、オンしているときには抵抗で、オフしているときには容量で近似することができる。HPF側のFETがオンして、LPF側のFETがオフする場合の移相器の等価回路は、図10に示すような回路となる。オン時のFETを等価的に表した抵抗R、それと並列に接続されたインダクタ(インダクタンスL)からなる2組のオン時のスイッチ間に、2個の直列接続されたキャパシタ(キャパシタンスC)とその接続点にインダクタ(インダクタンスL)を配置するHPF112が存在する。また、オフ時のFETを等価的に表したキャパシタ(キャパシタンスC)、それと並列に接続されたインダクタ(インダクタンスL)からなる2組のオフ時のスイッチ間に、2個の直列接続されたインダクタ(インダクタンスL)とその接続点にキャパシタ(キャパシタンスC)を配置するLPF113が存在する。
次に、LPF側を入力側あるいは出力側から見たインピーダンスZを計算する。移相器はフィルタに対して対称に構成されるから、CをC/2の容量のキャパシタが2個並列にシャント接続されたものと等価である見なすことができる。また、対称軸の片側のみ考慮すればよく、反対側は無視できることでインピーダンス計算を簡素化することができ、図10に示す等価回路に対して、インピーダンスZは、図11のような等価回路で表される。
ここで、インピーダンスZは、以下のように表される。
Figure 2008118233
したがって、
Figure 2008118233
となる。
また、LとCとが並列接続された並列共振回路において、共振周波数ωは、
Figure 2008118233
と表され、
Figure 2008118233
となる。
次に、Cを|Z|の式に代入し、数値計算によって、|Z|を求めた。|Z|の周波数特性を図12に示す。ここでは、f=10GHz(=ω/2π)、L=1nH、L=0.03nH、C=0.2pFとした。図12に示すように、|Z|は、8.46GHzで0Ω(ショート)となることが判明した。
本来、オフ側すなわちLPF側は、高いインピーダンスであるべきだが、周波数によっては、このようにショートになってしまっている。このため、オン側すなわちHPF側の通過特性が劣化し、移相量も不要共振に起因する微小な起伏(凸凹、こぶ)を有してしまう。これが周波数に対する移相量の自乗誤差を劣化させる原因となっている。
上記のような共振回路のショートによる通過特性の劣化を鑑み、本発明者は、インダクタと直列に抵抗を付加することで、共振時の共振回路のQを下げてインピーダンスの低下を防ぐことができると考えた。すなわち、インダクタに適切な値のレジスタンス分を与えることで良好な通過特性が得られるものと考え、本発明を創案するに至った。
本発明の一つのアスペクトに係る移相器は、入出力側のそれぞれに設けられ連動して動作する第1および第2の単極双投スイッチによって低域通過フィルタと高域通過フィルタとを選択的に切り換える移相器であって、第1および第2の単極双投スイッチは、単極側接続点と低域通過フィルタとを接続する第1のスイッチ素子と、第1のスイッチ素子に並列に接続される第1のインダクタンス回路と、単極側接続点と高域通過フィルタとを接続し、第1のスイッチ素子とは排他的にオンオフ動作する第2のスイッチ素子と、第2のスイッチ素子に並列に接続される第2のインダクタンス回路と、を含み、第1のインダクタンス回路は、インダクタと抵抗との直列接続回路からなる。
本発明によれば、低域通過フィルタに接続されるスイッチ素子およびインダクタンス回路において、インダクタに抵抗を付加することで、インダクタンス回路とスイッチ素子のオフ時の容量とによって形成される共振回路がショートとならないようにすることができる。したがって、通過特性における位相特性および振幅特性の劣化を防止することができる。
本発明の実施形態に係る移相器は、入出力側のそれぞれに設けられ連動して動作する第1および第2の単極双投スイッチ(図1の10a、10b)によって低域通過フィルタ(図1の13)と高域通過フィルタ(図1の12)とを選択的に切り換える移相器である。第1および第2の単極双投スイッチは、単極側接続点と低域通過フィルタとを接続する第1のスイッチ素子(図1のQ1c、Q1d)と、第1のスイッチ素子に並列に接続される第1のインダクタンス回路(図1のL1c、R2cおよびL1d、R2d)と、単極側接続点と高域通過フィルタとを接続し、第1のスイッチ素子とは排他的にオンオフ動作する第2のスイッチ素子(図1のQ1a、Q1b)と、第2のスイッチ素子に並列に接続される第2のインダクタンス回路(図1のL1a、R2aおよびL1b、R2b)と、を含む。第1のインダクタンス回路は、インダクタと抵抗との直列接続回路からなる。
第1のインダクタンス回路において、インダクタのインダクタンスをL、抵抗の抵抗値をRとし、第1のスイッチ素子のオフ時のキャパシタ分をCとした場合に、Rは、0より大きく、(L/C)1/2より小さいことが好ましい。
抵抗は、インダクタの寄生抵抗であってもよい。また、インダクタと抵抗とは、金より大きな電気抵抗率を有する材料によって構成されてもよい。さらに、インダクタは、金の電気抵抗率以下となる材料によって構成されてもよい。なお、スイッチ素子は、電界効果トランジスタからなることが好ましい。
以上のように構成される移相器において、スイッチ素子およびインダクタンス回路が並列接続され、スイッチ素子のオフ時の場合に、インダクタンス回路とスイッチ素子のオフ時の容量とによって共振回路が形成される。この場合、低域通過フィルタに接続されるスイッチ素子に並列接続されるインダクタンス回路において、インダクタに対し抵抗を直列に付加するように構成することで共振回路におけるショートを防ぐことができ、スイッチ素子におけるオフ時の遮断性能が向上する。したがって、オン側となる高域通過フィルタの通過特性において、オフとなった低域通過フィルタ側のインピーダンスの影響を減少させ、周波数に対して挿入損失および移相量における変動量を小さくすることができる。
図1は、本発明の第1の実施例に係る移相器の構成を示す回路図である。図1において、移相器は、インダクタL1a、L1b、L1c、L1d、L2、L3a、L3b、キャパシタC2a、C2b、C3、FETQ1a、Q1b、Q1c、Q1d、抵抗R2a、R2b、R2c、R2d、入力端子IN、出力端子OUTを備える。図1に示す移相器において、インダクタL1a、L1b、L1c、L1dにそれぞれ抵抗R2a、R2b、R2c、R2dが直列に接続されて、さらにFETに並列接続される点が図9の構成とは異なり、他の構成は図9と同一である。したがって、スイッチ素子に並列接続されるインダクタについて詳しく説明し、他の説明は従来と同様であるので説明を省略する。ここで抵抗R2a、R2b、R2c、R2dは、インダクタに直列に接続される抵抗素子あるいはインダクタの寄生抵抗分を表す。なお、抵抗素子を挿入する場合には、インダクタの寄生抵抗分も含めて抵抗素子として表すものとする。
図2は、図1においてFETQ1a、Q1bがオンで、FETQ1c、Q1dがオフとなった時の等価回路である。すなわち、高域通過フィルタ12が通過特性を有する場合の等価回路を示す。FETのオン時を抵抗R、FETのオフ時をキャパシタCで表し、スイッチ部のインダクタの寄生抵抗をRとする。ここで、図2における素子に付随する符号は、素子値を表すものとする。
ここで、LPF側を入力側あるいは出力側から見たインピーダンスZは、図3(A)の等価回路で表され、以下の式のようなる。ただし、Rは、小さいものとして近似する。
Figure 2008118233
したがって、
Figure 2008118233
となる。
また、並列共振回路のアドミッタンスYは、図3(B)の等価回路で表され、以下のように表される。
Figure 2008118233
このアドミッタンスYにおいて、Yの虚部が0のときが共振時であるので、共振周波数ωは、次のように表される。
Figure 2008118233
ここで、ω(f)を一定にする条件は、
Figure 2008118233
である。
次に、図2に示す等価回路に対して、実使用を想定した素子値を与え、シミュレーションによる特性の解析について説明する。ここで、R=4Ω、Rは、2Ω、10Ω、または20Ωとし、C=0.7pF、C=0.2pF、L=1nH、L=0.6nH、L=0.15nHとする。また、周波数帯域を8GHzから12GHzとし、共振周波数fを10GHzとする。さらに、Cの式、
Figure 2008118233
は、先に説明したように、R2が変わってもfが一定となるように補正したものである。
スイッチ部のインダクタの寄生抵抗Rが、2Ω、10Ω、および20Ωの場合の通過特性であるSパラメータS21をシミュレーションで求めた。図4は、HPF側がオンのときのS21の大きさの周波数特性を表す図である。図5は、HPF側がオンのときのS21の位相角の周波数特性を表す図である。図6は、LPF側がオンのときのS21の大きさの周波数特性を表す図である。図7は、LPF側がオンのときのS21の位相角の周波数特性を表す図である。図8は、HPF側がオン時の位相からLPF側がオン時の位相を引き算した位相差の周波数特性を表す図である。
図4を参照するならば、R=2Ωでは、8.4GHz付近でS21の大きさが大きくロスしていることがわかる。また、図5に示す位相特性も8.4GHz付近で共振に起因する起伏(凸凹、こぶ)が生じ、図8に示す位相差の特性も8.4GHz付近で起伏(凸凹、こぶ)が生じる。これに対し、インダクタの寄生抵抗Rを、10Ω、20Ωと大きくすることで起伏を減少させることができる。また、8GHzから12GHzの帯域における移相量の自乗平均誤差を求めると、R=2Ωでは7.15度であるのに対し、10Ωでは1.30度、20Ωでは1.27度と改善されている。
この共振に起因する特性の起伏は、HPF側がオンしているときに、LPF側のFETのオフ容量C、スイッチ部のインダクタL、LPFのキャパシタCの3素子で構成される共振回路において、本来高いインピーダンスであるべきところが、低インピーダンス化されることが原因となって生じる。このため、インダクタLの寄生抵抗であるRを大きくすることで、8.4GHzでも高いインピーダンスを保つことが可能となる。その結果、共振に起因する特性の起伏が抑えられる。
一方、図6、7に示すように、LPF側がオンのときのS21は、特性の起伏がほとんど無く、HPF側がオフすることによる共振回路の低インピーダンス化は、生じていない。
次にインダクタに用いる導電材料について説明する。十GHz帯の移相器用の半導体装置では、インダクタとしては、抵抗を大きくしたいという理由で金より抵抗率が大きいチタンナイトライド、タングステンシリサイド、白金、チタンのような導電材料を使用することが好ましい。
上記のようにインダクタンス回路における抵抗分の条件を満たすには、共振が存在する条件である、
Figure 2008118233
の関係から、
Figure 2008118233
となる。したがって、不等式、
Figure 2008118233
から、インダクタにおける導電材料の抵抗率の上限として、
Figure 2008118233
を満たす必要がある。
今、実使用を想定し、例えば、L=1nH、C=80fF、S=10um(配線幅)×1um(配線厚さ)、l=400umとすると、ρ=2.8×10−4Ωcm、を抵抗率の上限として定める必要がある。したがって、スイッチ部のインダクタを構成する導電材料としては、この抵抗率より小さい抵抗率を有する、チタンナイトライド(ρ=1.6×10−4Ωcm)、タングステンシリサイド(ρ=1.9×10−4Ωcm)、白金(ρ=1.4×10−5Ωcm)や、チタン(ρ=7.0×10−5Ωcm)のような導電材料が好ましいといえる。
なお、金の抵抗率は、ρ=3.0×10−6Ωcmであり、上記におけるR2は、1.2Ωとなる。すなわち、金によってインダクタを構成した場合、インダクタの抵抗分は、通過特性の劣化を低減するには不十分である。したがって、スイッチ部のインダクタが、高抵抗の材料ではなく金などの低抵抗の材料である場合には、インダクタに抵抗素子を直列接続することでインダクタンス回路の抵抗分を大きくして共振時におけるインピーダンスの低下を防ぐことが可能である。
以上の説明において、主として入力端子側のスイッチについて説明したが、移相器は、左右対称に構成されるので、出力端子側のスイッチに対しても同様のことが言える。
なお、HPF側に接続されるスイッチに並列接続されるインダクタンス回路については、共振によるショートが生じない。このため、図6、7に示すように特性の劣化はない。したがって、インダクタンス回路の抵抗分の下限を特に規定する必要がないが、設計上からスイッチ部はHPF側とLPF側とを同じように構成するのが一般的である。
本発明の実施例に係る移相器の構成を表す回路図である。 本発明の実施例に係る移相器の等価回路である。 本発明の実施例に係る移相器のLPF側を入力側あるいは出力側から見たインピーダンスの等価回路および共振回路の等価回路である。 HPF側がオンのときのS21の大きさの周波数特性を表す図である。 HPF側がオンのときのS21の位相角の周波数特性を表す図である。 LPF側がオンのときのS21の大きさの周波数特性を表す図である。 LPF側がオンのときのS21の位相角の周波数特性を表す図である。 HPF側がオン時の位相からLPF側がオン時の位相を引き算した位相差の周波数特性を表す図である。 従来の移相器の構成を表す回路図である。 従来の移相器の等価回路である。 LPF側を入力側あるいは出力側から見たインピーダンスの等価回路である。 インピーダンス|Z|の周波数特性を示す図である。
符号の説明
10a、10b 単極双投スイッチ
12 高域通過フィルタ
13 低域通過フィルタ
C2a、C2b、C3 キャパシタ
IN 入力端子
L1a、L1b、L1c、L1d、L2、L3a、L3b インダクタ
Q1a、Q1b、Q1c、Q1d FET
R2a、R2b、R2c、R2d 抵抗
OUT 出力端子

Claims (6)

  1. 入出力側のそれぞれに設けられ連動して動作する第1および第2の単極双投スイッチによって低域通過フィルタと高域通過フィルタとを選択的に切り換える移相器であって、
    前記第1および第2の単極双投スイッチは、
    単極側接続点と前記低域通過フィルタとを接続する第1のスイッチ素子と、
    前記第1のスイッチ素子に並列に接続される第1のインダクタンス回路と、
    前記単極側接続点と前記高域通過フィルタとを接続し、前記第1のスイッチ素子とは排他的にオンオフ動作する第2のスイッチ素子と、
    前記第2のスイッチ素子に並列に接続される第2のインダクタンス回路と、
    を含み、
    前記第1のインダクタンス回路は、インダクタと抵抗との直列接続回路からなることを特徴とする移相器。
  2. 前記第1のインダクタンス回路において、前記インダクタのインダクタンスをL、前記抵抗の抵抗値をRとし、前記第1のスイッチ素子のオフ時のキャパシタ分をCとした場合に、Rは、0より大きく、(L/C)1/2より小さいことを特徴とする請求項1記載の移相器。
  3. 前記抵抗は、前記インダクタの寄生抵抗であることを特徴とする請求項1または2記載の移相器。
  4. 前記インダクタと前記抵抗とは、金より大きな電気抵抗率を有する材料によって構成されることを特徴とする請求項1または2記載の移相器。
  5. 前記インダクタは、金の電気抵抗率以下となる材料によって構成されることを特徴とする請求項1または2記載の移相器。
  6. 前記スイッチ素子は、電界効果トランジスタからなることを特徴とする請求項1記載の移相器。
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