JP2003338773A - 高周波スイッチ回路 - Google Patents

高周波スイッチ回路

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JP2003338773A JP2002146501A JP2002146501A JP2003338773A JP 2003338773 A JP2003338773 A JP 2003338773A JP 2002146501 A JP2002146501 A JP 2002146501A JP 2002146501 A JP2002146501 A JP 2002146501A JP 2003338773 A JP2003338773 A JP 2003338773A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボンディングワイヤーやパッケージのリード
等による寄生インダクタンス成分の影響による不整合を
解消してVSWR特性を改善し、挿入損失の劣化を抑え
た高周波スイッチ回路を構成する。 【解決手段】 第1・第2の入出力端子11,12と接
続点14との間の第1・第2の信号経路に第1・第2の
回路1,2を直列に設けたSPDT形式の高周波スイッ
チ回路において、接続点14と接地との間に、キャパシ
タンス成分54を含むインピーダンス素子74を接続す
る。これにより、ワイヤーやストリップライン等のイン
ピーダンス成分41,42,43の影響による不整合を
解消し、入出力VSWR特性を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば超短波帯
から準マイクロ波帯までの高周波信号の断続または切り
替えを行う高周波スイッチ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、SPDT(Single Pole Dual Thr
ough)形式の高周波スイッチ回路として、特開平8−
204530、特開平9−8501、特開平9−2
3101が開示されている。
【0003】携帯電話等の移動体通信における送受信の
切り替えには、スイッチ回路として半導体スイッチ素子
を用いた高周波スイッチ回路が用いられている。上記公
報に示されている高周波スイッチ回路は、アイソレーシ
ョン特性を改善するように回路を構成している。
【0004】ここで、従来のSPDT形式の高周波スイ
ッチ回路の基本的な例を図11に示す。図11におい
て、21,22はそれぞれスイッチ素子、31,32は
スイッチ素子21,22にそれぞれ並列接続したインダ
クタである。このスイッチ素子21とインダクタ31と
の並列接続により第1の回路1を構成し、スイッチ素子
22とインダクタ32との並列接続回路が第2の回路2
を構成している。11は第1の入出力端子、12は第2
の入出力端子、13は第3の入出力端子、14は接続点
である。第1の入出力端子11と接続点14との間の第
1の信号経路に第1の回路1を直列接続し、第2の入出
力端子12と接続点14との間の第2の信号経路に第2
の回路2を直列接続している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば5G
Hz帯等、使用帯域が高周波数化するにつれ、図11に
41,42,43で示したようなボンディングワイヤー
やパッケージのリード等による寄生インダクタンス成分
の影響が大きくなる。そのため、入出力VSWR特性の
劣化につながり、結果的に挿入損失が劣化してしまうと
いう問題があった。
【0006】この発明の目的は、上記寄生インダクタン
ス成分の影響による不整合を解消してVSWR特性を改
善し、挿入損失の劣化を抑えるようにした高周波スイッ
チ回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、第1・第2
・第3の3つの入出力端子と、第1の入出力端子を介す
る第1の信号経路と第2の入出力端子を介する第2の信
号経路との接続点とを備え、スイッチ素子を含む第1の
回路を第1の信号経路に直列接続し、スイッチ素子を含
む第2の回路を第2の信号経路に直列接続し、前記接続
点を第3の入出力端子に接続したSPDT形式の高周波
スイッチ回路において、第1・第2の回路のそれぞれ
が、スイッチ素子とインダクタとの並列回路を含み、第
1・第2の入出力端子と第1・第2の回路の入出力部と
の間に生じるワイヤやストリップライン等によるインピ
ーダンス成分と、第3の入出力端子と前記接続点との間
に生じるワイヤやストリップライン等によるインピーダ
ンス成分とに応じて、入出力VSWRが小さくなるよう
に、キャパシタンス成分を含むインピーダンス素子を前
記接続点と接地との間に接続したことを特徴としてい
る。
【0008】また、この発明は、前記SPDT形式の高
周波スイッチ回路において、第1・第2の回路のそれぞ
れが、スイッチ素子とインダクタとの並列回路を含み、
第1・第2の入出力端子と第1・第2の回路の入出力部
との間に生じるワイヤやストリップライン等によるイン
ピーダンス成分と、第3の入出力端子と前記接続点との
間に生じるワイヤやストリップライン等によるインピー
ダンス成分とに応じて、入出力VSWRが小さくなるよ
うに、キャパシタンス成分を含むインピーダンス素子を
第1・第2の回路の入出力部と接地との間に、それぞれ
接続したことを特徴としている。
【0009】また、この発明の高周波スイッチ回路は、
前記SPDT形式の高周波スイッチ回路において、第1
・第2の回路のそれぞれは、スイッチ素子とインダクタ
との並列回路を含み、第1・第2の入出力端子と第1・
第2の回路の入出力部との間に生じるワイヤやストリッ
プライン等によるインピーダンス成分と、第3の入出力
端子と前記接続点との間に生じるワイヤやストリップラ
イン等によるインピーダンス成分とに応じて、入出力V
SWRが小さくなるように、キャパシタンス成分を含む
インピーダンス素子を、第1・第2の回路の入出力部と
接地との間、および前記接続点と接地との間にそれぞれ
接続したことを特徴としている。これらのように構成す
ることにより、入出力VSWRを小さくする。
【0010】また、この発明は、前記第1または第2の
回路の少なくとも一方を、複数のスイッチ素子の直列回
路とインダクタとの並列回路を含むように構成する。
【0011】また、この発明は、前記第1または第2の
回路の少なくとも一方を、スイッチ素子とインダクタと
の並列回路を複数組直列接続した回路を含むように構成
する。
【0012】このようにして、複数のスイッチ素子が直
列接続された構成において入出力VSWRを小さくす
る。
【0013】また、この発明の高周波スイッチ回路は、
前記SPDT形式の高周波スイッチ回路において、前記
第1または第2の回路の少なくとも一方が、スイッチ素
子とインダクタとの並列回路を複数組直列接続した回路
を含み、第1・第2の入出力端子と第1・第2の回路の
入出力部との間に生じるワイヤやストリップライン等に
よるインピーダンス成分と、第3の入出力端子と前記接
続点との間に生じるワイヤやストリップライン等による
インピーダンス成分とに応じて、入出力VSWRが小さ
くなるように、キャパシタンス成分を含むインピーダン
ス素子を各並列回路の入出力端子側と接地との間に接続
したことを特徴としている。
【0014】これにより、やはり複数のスイッチ素子が
直列接続された構成において入出力VSWRを小さくす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】第1の実施形態に係る高周波スイ
ッチ回路の構成を図1〜図4を参照して説明する。図1
は高周波スイッチ回路の回路図である。ここで、11は
第1の入出力端子、12は第2の入出力端子、13は第
3の入出力端子、14は接続点である。図11に示した
例と同様に、スイッチ素子21とインダクタ31との並
列回路によって第1の回路を構成し、スイッチ素子22
とインダクタ32との並列回路によって第2の回路を構
成している。これらの第1の回路1を第1の入出力端子
11と接続点14との間の第1の信号経路に直列接続
し、第2の回路2を第2の入出力端子12と接続点14
との間の第2の信号経路に直列接続している。
【0016】図2はスイッチ素子21とその周囲の具体
的な回路について示している。このようにスイッチ素子
21はFETからなり、そのドレイン−ソース間にイン
ダクタ31を接続している。またゲートに、抵抗Rを介
してゲート信号を印加するようにしている。したがって
FETがオンの時には、そのドレイン−ソース間は低イ
ンピーダンスの抵抗素子と等価となり、オフ時にはドレ
イン−ソース間がキャパシタンス素子と等価となる。ス
イッチ素子22についても同様である。
【0017】図1に戻って、41は、第1の回路1と第
1の入出力端子11との間に生じるインピーダンス成分
である。42は、第2の回路2と第2の入出力端子12
との間に生じるインピーダンス成分である。これらのイ
ンピーダンス成分41,42は、第1・第2の入出力端
子11,12と第1・第2の回路1,2との入出力部と
の間に介在するワイヤーやストリップライン等によるイ
ンピーダンス成分である。43は第3の入出力端子13
と接続点14との間に生じるインピーダンス成分であ
る。これは第3の入出力端子14と接続点14との間の
経路になるワイヤーやストリップライン等のインピーダ
ンス成分である。これらのインピーダンス成分41,4
2,43はそれぞれ主としてインダクタンス成分からな
る。
【0018】74は接続点14と接地との間に接続した
インピーダンス素子である。54はそのキャパシタンス
成分、64はそのインダクタンス成分である。実際に
は、接続点14と接地との間にキャパシタ(キャパシタ
ンス素子)を接続する。インダクタンス成分64は、そ
の接続のためのワイヤーやストリップラインのインダク
タンス成分に相当する。
【0019】図1に示した高周波スイッチ回路の動作は
次のとおりである。まず、第1の入出力端子11から第
3の入出力端子13へ信号を通過させる場合について説
明する。このとき、スイッチ素子21は単なる抵抗素
子、スイッチ素子22は単なる容量素子と等価になる。
第1の入出力端子11と第2の入出力端子12との間、
第2の入出力端子12と第3の入出力端子13との間
は、それぞれアイソレーションを確保する必要がある。
そこで、スイッチ素子22に並列にインダクタ32を接
続し、スイッチ素子22のオフ時の容量成分と、インダ
クタ32のインダクタンス成分とにより並列共振回路を
構成する。この並列共振回路の共振周波数が、第1の入
出力端子11から入力される信号周波数に等しくなるよ
うに、インダクタ32のインダクタンスを定めておく。
このことにより、第2の入出力端子12への信号の漏れ
が抑えられる。
【0020】第2の入出力端子12から第3の入出力端
子13へ信号を通過させる場合も、同様にして、スイッ
チ素子21のオフ時の容量成分とインダクタ31のイン
ダクタンス成分とにより並列共振回路を構成する。この
並列共振回路の共振周波数が、第2の入出力端子12か
ら入力される信号周波数に等しくなるように、インダク
タ31のインダクタンスを定めておく。このことによ
り、第1の入出力端子11への信号の漏れが抑えられ
る。
【0021】但し、入力周波数が高くなる程、インピー
ダンス成分41,42,43のインダクタンス成分によ
る影響が大きくなるため、入出力VSWRが劣化し、効
率良く信号が入出力されない。その結果、挿入損失が劣
化することになる。そこで、この例では、接続点14と
接地との間にインピーダンス素子74を接続することに
よりその問題を解消する。
【0022】例えば、5.2GHzの信号を通過させる
高周波スイッチ回路を構成する場合を考える。ボンディ
ングワイヤー等によるインピーダンス成分41,42,
43のそれぞれは、ここで抵抗成分0Ω、インダクタン
ス成分1nHとする。第1の入出力端子11から信号を
入力し、第3の入出力端子13へ出力する場合、スイッ
チ素子21のオン時の抵抗成分を2Ω、スイッチ素子2
2のオフ時のキャパシタンス成分を0.3pFとする。
インダクタ31,32のインダクタンスは、スイッチ素
子21,22のオフ時のキャパシタンス成分0.3pF
との並列共振周波数が5.2GHzとなるような値、こ
の場合3.2nHとする。
【0023】これらの条件の下で、第1の入出力端子1
1および第3の入出力端子13からみて5.2GHzで
入出力VSWRが良好となるような、インピーダンス素
子74のキャパシタンス成分の値をシミュレーションに
より計算する。その結果、0.56pFを得る。
【0024】但し、このインピーダンス素子74として
のキャパシタを接続するためのボンディングワイヤーが
存在する。ここで、そのインダクタンス成分64を1n
Hとすると、同様の計算により、第1の入出力端子11
および第3の入出力端子13からみて、5.2GHzで
入出力VSWRが良好になるようなキャパシタンス成分
54は0.35pFとなる。
【0025】上述の例では、第1の入出力端子11から
第3の入出力端子13へ信号を通過させる場合について
説明したが、この高周波スイッチ回路は対称回路である
ので、第2の入出力端子12から第3の入出力端子13
へ信号を通過させる場合についても同様に作用する。
【0026】図3,図4は第1・第2の回路の構成が異
なった、他の2つの高周波スイッチ回路の例を示してい
る。入力する信号電力が1W程度と大きい場合には、こ
の図3または図4に示すように、オフ時のスイッチ素子
のドレイン−ソース間電圧を抑えて信号の歪みを生じさ
せない目的で、スイッチ素子を複数段直列に接続してい
る。図3に示す例では、2つのスイッチ素子21a,2
1bの直列回路に対して1つのインダクタ31を並列接
続して第1の回路1を構成している。同様に、2つのス
イッチ素子22a,22bの直列回路に対して1つのイ
ンダクタ32を並列接続して第2の回路2を構成してい
る。
【0027】また、図4に示す例では、スイッチ素子2
1aとインダクタ31aとの並列回路に、スイッチ素子
21bとインダクタ31bとの並列回路を直列接続する
ことによって第1の回路1を構成し、同様にスイッチ素
子22aとインダクタ32aとの並列回路に、スイッチ
素子22bとインダクタ32bとの並列回路を直列接続
することによって第2の回路2を構成している。
【0028】次に、第2の実施形態に係る高周波スイッ
チ回路の構成を図5・図6を参照して説明する。図5に
おいて、11〜13は第1〜第3の入出力端子、1,2
は第1・第2の回路、41〜43はボンディングワイヤ
ーやパッケージのリード等によるインピーダンス成分で
ある。これらの部分の構成は図1に示したものと同じで
ある。図5に示す例では、2つのインピーダンス素子7
1,72を第1・第2の回路1,2の入出力部(入出力
端子側)と接地との間にそれぞれ接続している。
【0029】ここで、インダクタ31,32、インピー
ダンス成分41,42,43の条件を図1に示した場合
と同様とする。第1の入出力端子11から第3の入出力
端子13へ信号を通過させる場合に、第1の入出力端子
11および第3の入出力端子13からみて5.2GHz
で入出力VSWRが良好になるような、インピーダンス
素子71,72のキャパシタンス成分をシミュレーショ
ンにより計算すると、それぞれ0.55pFとなる。
【0030】但し、これらのインピーダンス素子71,
72としてのキャパシタを接続する際のボンディングワ
イヤーが存在する。今、そのボンディングワイヤーのイ
ンダクタンス成分61,62をそれぞれ1nHとする
と、同様の計算により、第1の入出力端子11および第
3の入出力端子13からみて、5.2GHzで入出力V
SWRが良好になるようなキャパシタンス成分51,5
2の値はそれぞれ0.34pFとなる。
【0031】上述の例では、第1の入出力端子11から
第3の入出力端子13へ信号を通過させる場合について
説明したが、この高周波スイッチ回路は対称回路である
ので、第2の入出力端子12から第3の入出力端子13
へ信号を通過させる場合についても同様に作用する。
【0032】図6は、第1・第2の回路の構成が異なっ
た、他の高周波スイッチ回路の例を示している。入力す
る信号電力が1W程度と大きい場合には、この図6に示
すように、オフ時のスイッチ素子のドレイン−ソース間
電圧を抑えて信号の歪みを生じさせない目的で、スイッ
チ素子を複数段直列に接続する。図6に示す例では、2
つのスイッチ素子21a,21bの直列回路に対して1
つのインダクタ31を並列接続して第1の回路1を構成
している。同様に、2つのスイッチ素子22a,22b
の直列回路に対して1つのインダクタ32を並列接続し
て第2の回路2を構成している。そして、第1・第2の
回路1,2の入出力部(入出力端子側)と接地との間に
インピーダンス素子71,72を接続している。このよ
うな場合にも同様の効果が得られる。
【0033】次に、第3の実施形態に係る高周波スイッ
チ回路について図7・図8を参照して説明する。図7に
おいて、11〜13は第1〜第3の入出力端子、1,2
は第1・第2の回路、41〜43はボンディングワイヤ
ーやパッケージのリード等によるインピーダンス成分で
ある。これらの部分の構成は図1に示したものと同じで
ある。
【0034】図7に示す例では、2つのインピーダンス
素子71,72を第1・第2の回路1,2の入出力部
(入出力端子側)と接地との間にそれぞれ接続し、さら
に接続点14と接地との間にインピーダンス素子74を
接続している。
【0035】ここで、インダクタ31,32、インピー
ダンス成分41,42,43の条件を図1に示した場合
と同様とする。第1の入出力端子11から第3の入出力
端子13へ信号を通過させる場合に、第1の入出力端子
11および第3の入出力端子13からみて、5.2GH
zで入出力VSWRが良好になるようなインピーダンス
素子71,72,74のキャパシタンス成分をシミュレ
ーションにより計算するとそれぞれ0.28pFとな
る。
【0036】但し、これらのインピーダンス素子71,
72,74としてのキャパシタを接続する際のボンディ
ングワイヤーが存在する。今、そのボンディングワイヤ
ーのインダクタンス成分61,62,64をそれぞれ1
nHとすると、同様の計算により、第1の入出力端子1
1および第3の入出力端子13からみて、5.2GHz
で入出力VSWRが良好になるようなキャパシタンス成
分51,52,54の値はそれぞれ0.21pFとな
る。
【0037】上述の例では、第1の入出力端子11から
第3の入出力端子13へ信号を通過させる場合について
説明したが、この高周波スイッチ回路は対称回路である
ので、第2の入出力端子12から第3の入出力端子13
へ信号を通過させる場合についても同様に作用する。
【0038】図8は、入力する信号電力が1W程度と大
きい場合に、スイッチ素子を複数段直列に接続した例で
ある。この例では、2つのスイッチ素子21a,21b
の直列回路に対して1つのインダクタ31を並列接続し
て第1の回路1を構成している。同様に、2つのスイッ
チ素子22a,22bの直列回路に対して1つのインダ
クタ32を並列接続して第2の回路2を構成している。
そして、第1・第2の回路1,2の入出力部(入出力端
子側)と接地との間にインピーダンス素子71,72を
接続し、接続点14と接地との間にインピーダンス素子
74を接続している。このような場合にも同様の効果が
得られる。
【0039】次に、第4の実施形態に係る高周波スイッ
チ回路について図9・図10を参照して説明する。この
第4の実施形態では、スイッチ素子とインダクタとの並
列回路を複数組直列接続している。図9に示す例では、
各並列回路の入出力端子側と接地との間にインピーダン
ス素子71a,71b,72a,72bをそれぞれ接続
している。また、図10に示す例では、さらに、接続点
14と接地との間にインピーダンス素子74を接続して
いる。このような回路構成でも、各インピーダンス素子
のキャパシタンス成分およびインダクタンス成分を同様
にして定めることにより、入出力VSWRを改善するこ
とができる。
【0040】
【発明の効果】この発明によれば、使用帯域が高周波数
化するにつれ、ボンディングワイヤーやパッケージのリ
ード等による寄生インダクタンス成分の影響が大きくな
っても、入出力VSWR特性の劣化が改善され、その結
果、挿入損失の劣化が抑えられる。
【0041】また、複数のスイッチ素子の直列回路とイ
ンダクタとの並列回路を含む場合や、スイッチ素子とイ
ンダクタとの並列回路を複数組直列接続した回路構成の
場合でも、入出力VSWR特性の劣化が改善され、その
結果、挿入損失の劣化が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る高周波スイッチ回路の回
路図
【図2】第1の回路部分の構成を示す回路図
【図3】第1の実施形態においてスイッチ素子を複数段
接続した例を示す図
【図4】スイッチ素子を複数段接続した他の例を示す図
【図5】第2の実施形態に係る高周波スイッチ回路の回
路図
【図6】第2の実施形態においてスイッチ素子を複数段
接続した例を示す図
【図7】第3の実施形態に係る高周波スイッチ回路の構
成を示す図
【図8】第3の実施形態においてスイッチ素子を複数段
接続した例を示す図
【図9】第4の実施形態に係る高周波スイッチ回路の構
成を示す図
【図10】第4の実施形態における別の構成例を示す図
【図11】従来の高周波スイッチ回路の基本的な構成を
示す図
【符号の説明】
1−第1の回路 2−第2の回路 11−第1の入出力端子 12−第2の入出力端子 13−第3の入出力端子 14−接続点 21,22−スイッチ素子 31,32−インダクタ 41,42,43−インピーダンス成分 51,52,54−キャパシタンス成分 61,62,64−インダクタンス成分 71,72,74−インピーダンス素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1・第2・第3の3つの入出力端子
    と、第1の入出力端子を介する第1の信号経路と第2の
    入出力端子を介する第2の信号経路との接続点とを備
    え、スイッチ素子を含む第1の回路を第1の信号経路に
    直列接続し、スイッチ素子を含む第2の回路を第2の信
    号経路に直列接続し、前記接続点を第3の入出力端子に
    接続したSPDT形式の高周波スイッチ回路において、 第1・第2の回路のそれぞれは、スイッチ素子とインダ
    クタとの並列回路を含み、 第1・第2の入出力端子と第1・第2の回路の入出力部
    との間に生じるワイヤやストリップライン等によるイン
    ピーダンス成分と、第3の入出力端子と前記接続点との
    間に生じるワイヤやストリップライン等によるインピー
    ダンス成分とに応じて、入出力VSWRが小さくなるよ
    うに、キャパシタンス成分を含むインピーダンス素子を
    前記接続点と接地との間に接続したことを特徴とする高
    周波スイッチ回路。
  2. 【請求項2】 第1・第2・第3の3つの入出力端子
    と、第1の入出力端子を介する第1の信号経路と第2の
    入出力端子を介する第2の信号経路との接続点とを備
    え、スイッチ素子を含む第1の回路を第1の信号経路に
    直列接続し、スイッチ素子を含む第2の回路を第2の信
    号経路に直列接続し、前記接続点を第3の入出力端子に
    接続したSPDT形式の高周波スイッチ回路において、 第1・第2の回路のそれぞれは、スイッチ素子とインダ
    クタとの並列回路を含み、 第1・第2の入出力端子と第1・第2の回路の入出力部
    との間に生じるワイヤやストリップライン等によるイン
    ピーダンス成分と、第3の入出力端子と前記接続点との
    間に生じるワイヤやストリップライン等によるインピー
    ダンス成分とに応じて、入出力VSWRが小さくなるよ
    うに、キャパシタンス成分を含むインピーダンス素子を
    第1・第2の回路の入出力部と接地との間に、それぞれ
    接続したことを特徴とする高周波スイッチ回路。
  3. 【請求項3】 第1・第2・第3の3つの入出力端子
    と、第1の入出力端子を介する第1の信号経路と第2の
    入出力端子を介する第2の信号経路との接続点とを備
    え、スイッチ素子を含む第1の回路を第1の信号経路に
    直列接続し、スイッチ素子を含む第2の回路を第2の信
    号経路に直列接続し、前記接続点を第3の入出力端子に
    接続したSPDT形式の高周波スイッチ回路において、 第1・第2の回路のそれぞれは、スイッチ素子とインダ
    クタとの並列回路を含み、 第1・第2の入出力端子と第1・第2の回路の入出力部
    との間に生じるワイヤやストリップライン等によるイン
    ピーダンス成分と、第3の入出力端子と前記接続点との
    間に生じるワイヤやストリップライン等によるインピー
    ダンス成分とに応じて、入出力VSWRが小さくなるよ
    うに、キャパシタンス成分を含むインピーダンス素子
    を、第1・第2の回路の入出力部と接地との間、および
    前記接続点と接地との間にそれぞれ接続したことを特徴
    とする高周波スイッチ回路。
  4. 【請求項4】 前記第1または第2の回路の少なくとも
    一方は、複数のスイッチ素子の直列回路とインダクタと
    の並列回路を含むことを特徴とする請求項1、2または
    3に記載の高周波スイッチ回路。
  5. 【請求項5】 前記第1または第2の回路の少なくとも
    一方は、スイッチ素子とインダクタとの並列回路を複数
    組直列接続した回路を含むことを特徴とする請求項1、
    2または3に記載の高周波スイッチ回路。
  6. 【請求項6】 第1・第2・第3の3つの入出力端子
    と、第1の入出力端子を介する第1の信号経路と第2の
    入出力端子を介する第2の信号経路との接続点とを備
    え、スイッチ素子を含む第1の回路を第1の信号経路に
    直列接続し、スイッチ素子を含む第2の回路を第2の信
    号経路に直列接続し、前記接続点を第3の入出力端子に
    接続したSPDT形式の高周波スイッチ回路において、 前記第1または第2の回路の少なくとも一方は、スイッ
    チ素子とインダクタとの並列回路を複数組直列接続した
    回路を含み、 第1・第2の入出力端子と第1・第2の回路の入出力部
    との間に生じるワイヤやストリップライン等によるイン
    ピーダンス成分と、第3の入出力端子と前記接続点との
    間に生じるワイヤやストリップライン等によるインピー
    ダンス成分とに応じて、入出力VSWRが小さくなるよ
    うに、キャパシタンス成分を含むインピーダンス素子を
    各並列回路の入出力端子側と接地との間に接続したこと
    を特徴とする高周波スイッチ回路。
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