JP5010394B2 - 移相器 - Google Patents

移相器 Download PDF

Info

Publication number
JP5010394B2
JP5010394B2 JP2007215542A JP2007215542A JP5010394B2 JP 5010394 B2 JP5010394 B2 JP 5010394B2 JP 2007215542 A JP2007215542 A JP 2007215542A JP 2007215542 A JP2007215542 A JP 2007215542A JP 5010394 B2 JP5010394 B2 JP 5010394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
field effect
pass filter
effect transistor
transistor
phase shifter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007215542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009049849A (ja
Inventor
敬生 厚母
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2007215542A priority Critical patent/JP5010394B2/ja
Priority to KR1020080076413A priority patent/KR100990662B1/ko
Priority to US12/222,836 priority patent/US7928817B2/en
Publication of JP2009049849A publication Critical patent/JP2009049849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5010394B2 publication Critical patent/JP5010394B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/16Networks for phase shifting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/18Phase-shifters

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Description

本発明は、スイッチ回路および移相器に係り、特に、マイクロ波帯のスイッチ回路およびこれを用いた移相器に係る。
移相器にはいくつかの種類が存在する。例えば、長さの異なる50Ω線路をSPDT(単極双投)スイッチ2個で接続し、スイッチ切替によって得られる両線路の電気長差を移相量として用いる線路切替型が知られている。また、集中定数のLやC、およびSPDTスイッチを複数個組み合わせて、電気的にLC型の低域通過フィルタ(LPF)と高域通過フィルタ(HPF)とを切り替えることによる位相差を利用するフィルタ切替型などがある。さらに、移相器におけるスイッチ部も、シリーズ接続のFET(電界効果トランジスタ)とシャント接続のFETを併用したシリーズシャントタイプ、FETと並列にインダクタを接続した共振タイプ(特許文献1参照)などの種類が知られている。
以下、FETとインダクタを並列接続した共振タイプのスイッチ回路を用いたフィルタ切替型移相器について説明する。図10に示すようなフィルタ切替型移相器において、LPF側のスイッチがオンのとき、通過特性を表すSパラメータS21は、以下のように表される。
Figure 0005010394
ここで、XとBは、正規化されたリアクタンスとサセプタンスであり、
Figure 0005010394
である。
21の位相は遅れ、この位相をΦとすると、Φは、以下のように表される。
Figure 0005010394
一方、HPF側のスイッチがオンのとき、Xに−X、Bに−Bを代入し、
Figure 0005010394
を得る。
ここで
Figure 0005010394
である。
このときS21の位相は進み、この位相をΦとすると、Φは、以下のように表される。
Figure 0005010394
移相量ΔΦは、Φ、Φの位相の差で表され、以下のようになる。
Figure 0005010394
また、所望の帯域におけるRMS移相誤差は、以下のように定義される。
Figure 0005010394
ここで、nは周波数ポイント数、Φは規定された移相量である。
以上のような特性を呈する移相器において、SPDTのスイッチ回路には、図11(A)に示すような共振型スイッチが広く用いられている(特許文献1参照)。図11(A)において、共振型スイッチは、スイッチング素子である電界効果トランジスタ(以下、単にトランジスタという)T10とインダクタL10とが並列接続されている。このような共振型スイッチは、オフ時において、トランジスタT10のオフ時の容量とインダクタL10とで並列共振回路が形成される。したがって、所望の周波数帯で高インピーダンスとなり、良好な遮断特性を示すものであった。しかしながら、スイッチング素子であるトランジスタT10の良否の検査を行う場合、トランジスタT10のドレインーソース間がインダクタにより直結されているためにインダクタL10にDC電流が流れてしまい、DC測定を行うことができない。
そこで、特許文献2には、共振型スイッチ回路を含む半導体装置の検査工程において、その回路内のスイッチング素子のDC特性を測定することを可能とするスイッチ回路が開示されている。このスイッチ回路は、図11(B)に示すように、第1の電極P1、第2の電極P2および第3の電極P3を有し、第3の電極P3の電位に基づいて第1の電極P1および第2の電極P2の間に高周波信号を導通または遮断し、第1の電極P1および第2の電極P2におけるバイアス電圧がほぼ同じであるトランジスタT10と、トランジスタT10に対して並列に第1の電極P1と第2の電極P2に接続され、互いに直列に接続されたインダクタL10およびキャパシタC10とを備える。このようなスイッチ回路によれば、キャパシタC10によってDC電流を遮断して、トランジスタT10のDC特性を測定することができる。
特開2006−19823号公報 特開2005−117634号公報
以下の分析は本発明において与えられる。
図11(B)に示すようなインダクタL10(インダクタンスL)に直列にキャパシタC10(キャパシタンスCser)が存在するスイッチ回路の場合、インダクタL10とキャパシタC10とが形成する直列共振回路によって、
Figure 0005010394
で定まる共振周波数において、等価的にトランジスタT10のドレインとソースが短絡される。トランジスタT10がオンのとき、トランジスタT10に対し、等価的にはオン抵抗と並列に直列共振による短絡回路が形成される。しかし、トランジスタT10がオフのときは、オフ容量Coffと並列に直列共振による短絡回路が形成されてしまう。ここで、一般的に、
Figure 0005010394
が成り立つ。
この場合、設計中心周波数をfとするならば、
Figure 0005010394
であり、直列共振周波数と設計中心周波数とは、無関係にみえる。しかしながら、両者の周波数特性は、有限のQ値を持つ。すなわち、周波数特性は、裾をひき、設計中心周波数fでは、fにおけるほど短絡状態とはならないものの低インピーダンスを呈する。従って、fにおいてスイッチのアイソレーションが期待したほど良好とはならず、パワーが漏れてしまう虞がある。
このような問題点は、スイッチ回路単独での問題である。さらに、スイッチ回路が移相器を構成した場合、以下のような特性の劣化が発生しうる。
図11(B)に示すスイッチ回路をフィルタ切替型移相器に適用した場合、移相器の等価回路は、図12に示すような回路となる。ここでは、HPF側のスイッチ回路がオンでありLPF側のスイッチ回路がオフである。入出力に対して対称であるため、図12のLPF側を見込んだ等価回路は、図13に示すように簡略化することができる。この回路は、インダクタL10とキャパシタC10の直列共振周波数において、短絡状態となっている。したがって、この直列共振周波数では、本来構成されるはずのオフ容量CtとインダクタL10とによる並列共振回路が形成されずに短絡されてしまう。
今、一例として、移相器の帯域を10.7GHzから12.7GHz、設計中心周波数を11.7GHz、90度ビット用の移相器とする。このとき、HPFの定数L2=0.96nH、C2=0.66pF、LPFの定数L3=0.28nH、C3=0.19nHとなる。また、設計中心周波数を11.7GHzとしたことから共振インダクタL10=1.4nHとなり、キャパシタC10は、0.5pFとする。
上記の定数の場合の、図13のインピーダンスZの周波数特性を図3の「従来例」に示す。インピーダンスZが5.5GHz付近でほとんど0になることが示される。ここでインダクタL10及びLPFを構成するインダクタL3の合成インダクタンスとキャパシタC10で構成される直列共振回路の共振周波数fを計算すると、
Figure 0005010394
となり、インピーダンスが0になる5.5GHzと等しい周波数である。
図4の「従来例」には、上述の回路定数を有する90度ビット移相器について、HPF側がオン、LPF側がオフのときの通過特性が示される。5.5GHz以外の周波数3.3GHz、6.6GHz、10.4GHzで通過特性が劣化している。この通過特性の劣化の原因は、図13に示すような素子数の少ない単純な回路ではなく、キャパシタC10と他の素子とで直列共振を起こし、低インピーダンス化するためである。これらの周波数において、オン側からオフ側へ信号が漏れてしまい、通過ロスを増加させている。さらに、この通過ロスの増加は、位相角の起伏をもたらし、移相量の良否の指標であるRMS移相誤差も劣化させる。一例として10.7GHzから12.7GHzまでのRMS移相誤差を計算すると、RMS移相誤差は、24度と大きな値であった。
本発明の1つのアスペクト(側面)に係る移相器は、第1および第2の単極双投スイッチと、ハイパスフィルタと、ローパスフィルタと、を備え、第1および第2の単極双投スイッチのそれぞれは、第1および第2のスイッチ回路を備え、一方の単極側接続点をハイパスフィルタに接続し、他方の単極側接続点をローパスフィルタに接続し、第1および第2のスイッチ回路のそれぞれは、排他的にオンとなるように構成されると共に、スイッチ素子として機能する第1の電界効果トランジスタと、第2の電界効果トランジスタと、インダクタと、を備え、インダクタと第2の電界効果トランジスタとの直列接続回路が第1の電界効果トランジスタのソース・ドレイン間に並列に接続される。
本発明によれば、電界効果トランジスタのDC測定が容易であると共に、スイッチ回路のオフ時において、並列共振回路が形成され、スイッチ回路を高インピーダンスに保つことができる。
本発明の実施形態に係るスイッチ回路は、スイッチ素子として機能する第1の電界効果トランジスタと、第2の電界効果トランジスタと、インダクタと、を備える。インダクタと第2の電界効果トランジスタとの直列接続回路が第1の電界効果トランジスタのソース・ドレイン間に並列に接続される。
ここで第2の電界効果トランジスタは、第1の電界効果トランジスタの通常動作時においてオン状態とされ、第1の電界効果トランジスタの検査時においてオフ状態とされる。
また、本発明の実施形態に係る移相器は、第1および第2の単極双投スイッチと、ハイパスフィルタと、ローパスフィルタと、を備え、第1および第2の単極双投スイッチのそれぞれは、第1および第2のスイッチ回路を備え、一方の単極側接続点をハイパスフィルタに接続し、他方の単極側接続点をローパスフィルタに接続し、第1および第2のスイッチ回路は、排他的にオンとなるように構成される。ここで第1および第2のスイッチ回路は、上記のスイッチ回路とされる。
さらに、移相器は、ハイパスフィルタの一端および他端にそれぞれ接続される第1および第2の検査用パッドを備え、該第1および第2の検査用パッド間の電圧電流特性を測定可能とするように構成してもよい。
また、移相器は、ハイパスフィルタに係るスイッチ回路における第1の電界効果トランジスタのゲートに接続される第3の検査用パッドと、ハイパスフィルタに係るスイッチ回路における第2の電界効果トランジスタのゲートに接続される第4の検査用パッドと、ローパスフィルタに係るスイッチ回路における第1の電界効果トランジスタのゲートに接続される第5の検査用パッドと、ローパスフィルタに係るスイッチ回路における第2の電界効果トランジスタのゲートに接続される第6の検査用パッドと、をさらに備えてもよい。
以上のようなスイッチ回路によれば、第1および第2の電界効果トランジスタのゲート電圧を制御してオンオフさせてDC測定を行って電界効果トランジスタの良否を検査することができる。
また、直列接続回路は、キャパシタを備えていないため、インダクタとの直列共振回路が形成されず短絡状態となることがない。すなわち、移相器において、第1の電界効果トランジスタがオフしたときのオフ容量とインダクタとで並列共振回路が形成され、オフ側のパスのインピーダンスが高くなる。このため、オン側の信号が漏れ出ることがなく、その結果、オン側の信号損失を低減することができる。
以下、実施例に即し、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係るスイッチ回路の構成を示す図である。図1において、スイッチ回路は、トランジスタT1、T2、インダクタLを備える。トランジスタT1、T2は、GaAsなどのショットキーゲート型のMESFET(Metal Semiconductor Field Effect Transistor)、HJFET(Hetero Junction Field Effect Transistor)などで構成される。
図1に示すように、トランジスタT1のドレインにインダクタLの一端を接続し(ノードP1に相当)、トランジスタT2のソースをトランジスタT1のソースに接続し(ノードP2に相当)、さらにインダクタLの他端をトランジスタT2のドレインに接続する。また、トランジスタT1、T2のそれぞれのゲートには、高周波信号が漏れないような抵抗素子R1、R2を介してそれぞれ制御信号SGa、SGbを供給する。なお、トランジスタT2とインダクタLの場所を入れ替えた構成も本発明の範囲であることは言うまでも無い。
次に、以上のような構成のスイッチ回路における、通常時の動作と検査時の動作とについて説明する。
・通常時の動作
トランジスタT1は、スイッチを構成する基本素子であり、オン状態とオフ状態とをとる。一方、トランジスタT2は、常にオンさせておく。トランジスタT1は、オン状態では等価的に抵抗として表され、トランジスタT2も抵抗として表される。したがって、スイッチ回路は、抵抗素子及びインダクタが直列に接続された回路が抵抗素子に並列接続された回路として表される。この場合は、スイッチ回路は、通常のスイッチの通過特性を示す。
また、トランジスタT1がオフ状態では、トランジスタT1は、等価的にはオフ容量として表される。したがって、スイッチ回路は、抵抗素子及びインダクタが直列に接続される回路がオフ容量と並列接続された回路として表される。この場合、オン抵抗値は、通常数オーム以下と非常に小さい。このため、スイッチ回路において、オフ状態では、オフ容量CoffとインダクタLとの並列共振回路が形成される。したがって、
Figure 0005010394
で表される周波数では、スイッチ回路のインピーダンスが極めて高く、すなわち開放(オープン)状態となり、アイソレーション特性が非常に良好である。
・検査時の動作
一般にデプリーション型FETがスイッチ素子として用いられる。例えば、閾値電圧が−0.5VのFETで構成した場合を考える。トランジスタT1のオン状態の良否を検査する場合は、ソースを接地し、ドレインを例えば3Vにし、ゲート(制御信号SGa)に0Vを与える。また、トランジスタT2をオフさせるように、トランジスタT2のゲート(制御信号SGb)に−1Vを供給する。このような電圧をそれぞれ与えることでトランジスタT1のオン状態を検査することができる。さらに、トランジスタT1のオフ状態を検査する場合には、トランジスタT1のゲート電圧を−1Vとすればよい。なお、トランジスタT2のオン状態、オフ状態の検査をする場合も全く同様に、ゲート電圧を制御する。
トランジスタT1がオフしたときのオフ容量と共に並列共振回路を形成するインダクタLに直列接続されている素子は、キャパシタでなくトランジスタT2のオン抵抗である。このため、インダクタLは、直列共振回路を形成しないので短絡状態になることがない。したがって、並列共振回路が所望の周波数で形成され、開放(オープン)状態を得ることができ、良好なアイソレーション特性を確保することができる。
図2は、本発明の第2の実施例に係る移相器の構成を示す図である。図2において、移相器は、スイッチ回路SW1、SW2、SW3、SW4、ハイパスフィルタHPF、ローパスフィルタLPFを備える。スイッチ回路SW1、SW2、SW3、SW4は、第1の実施例に係るスイッチ回路である。ハイパスフィルタHPFは、直列接続される2つのキャパシタC2と、2つのキャパシタC2の接続点と接地間に接続されるインダクタL2とを備える。また、ローパスフィルタLPFは、直列接続される2つのインダクタL3と、2つのインダクタL3の接続点と接地間に接続されるキャパシタC3とを備える。
図2の移相器において、入力端INから、スイッチ回路SW1、ハイパスフィルタHPF、スイッチ回路SW2を介して出力端OUTに接続され、スイッチ回路SW3、ローパスフィルタLPF、スイッチ回路SW4を介して出力端OUTに接続される。
各スイッチ回路のトランジスタT1は、ハイパスフィルタ側とローパスフィルタ側とで一方がオンであるならば他方がオフとなるように、相反的(排他的)に動作する。すなわち、制御信号SG1と制御信号SG2とは、相反する信号レベルとされ、SPDTスイッチを構成するスイッチ回路SW1、SW3とSPDTスイッチを構成するスイッチ回路SW2、SW4とがそれぞれ同期して動作する。
これに対し、全てのトランジスタT2は、常にオン状態となるように制御信号SG3、SG4の信号レベルが設定される。
以上のような移相器において、入力端INからオフ状態にあるローパスフィルタ側を見込んだインピーダンスZは、図3の「本発明」に示されるようになる。10.7GHzから12.7GHzの帯域において、高いインピーダンスとなっている。
また、図4は、HPF側のスイッチ回路がオンのときの|S21|の周波数特性である。さらに、図5は、LPF側のスイッチ回路がオンのときの|S21|の周波数特性である。図4、5を参照するならば、10.7GHzから12.7GHzの帯域において、本実施例に係る移相器の通過特性は、ほぼフラットであってロスも少なく問題がないことが示される。これは、オフとなっているフィルタ側のインピーダンスが充分に高い状態となるためである。
図6は、S21の位相角の周波数特性である。また、図7は、移相量(位相角の差分)の周波数特性である。図7を参照し、RMS移相誤差を計算すると、例えば周波数帯域10.7GHzから12.7GHzにおいて、従来例が24度であったのに対して、本発明では、0.9度と大幅に改善されることが示される。
スイッチ回路SW1、SW2、SW3、SW4は、トランジスタT1がオフしたときのオフ容量と並列共振回路を形成するインダクタに直列にキャパシタが接続されておらず、FETのオン抵抗が接続される。このため、インダクタ側で直列共振回路が形成されずに短絡状態になることがない。従って、並列共振回路は、必ずどの周波数でも形成されるので、高インピーダンスを確保することができる。このようにオフ側が高インピーダンスであるので、本来オン側を通過する信号がオフ側に漏れていき、通過ロスを劣化させることがない。
図8は、本発明の第3の実施例に係る移相器の構成を示す図である。図8において、図2と同一の符号は、同一物を表し、その説明を省略する。図8の移相器は、図2の移相器に対し検査のためのパッドPAD1〜PAD6が追加される。パッドPAD1は、スイッチ回路SW1とハイパスフィルタHPFの一端との接続点に接続される。パッドPAD2は、スイッチ回路SW2とハイパスフィルタHPFの他端との接続点に接続される。パッドPAD3は、スイッチ回路SW1、SW2のそれぞれにおいて抵抗素子R1を介してトランジスタT1のゲートに接続される。パッドPAD4は、スイッチ回路SW3、SW4のそれぞれにおいて抵抗素子R1を介してトランジスタT1のゲートに接続される。パッドPAD5は、スイッチ回路SW1、SW2のそれぞれにおいて抵抗素子R2を介してトランジスタT2のゲートに接続される。パッドPAD6は、スイッチ回路SW3、SW4のそれぞれにおいて抵抗素子R2を介してトランジスタT2のゲートに接続される。
図8において、検査時には、パッドPAD1、PAD2の一方をグランド、他方を適切な電圧を供給する。また、トランジスタT1のオン状態の良否を検査する場合は、それらのゲートにオンするような電圧、例えば3Vを供給すると共に、トランジスタT2をオフさせるように、それらのゲートに例えば0Vを供給する。これらトランジスタT1、T2は、通常GaAsのデプリーション型HJFETを用いており、その閾値電圧は、例えば−0.5V程度である。トランジスタT1のゲートに3Vを供給するため、トランジスタT1、T2のドレイン、ソース電位は、ショットキーダイオードのオン電圧(通常VFと記載される)である約0.6Vだけ低い約2.4Vである。従って、トランジスタT2のゲート電圧が0Vであれば、ソース電位がゲート電位より2.4V高い、つまりゲートソース間電圧VGSが−2.4Vであり、閾値電圧−0.5Vより低いため、オフしている。オフ状態のトランジスタの良否を検査する場合は、トランジスタT2はオフのまま、トランジスタT1をオフさせて、その電流を測定すればよい。なお、上記はトランジスタT1を検査する場合であるが、トランジスタT2を検査する場合も同様なゲートバイアスの供給の仕方をすればよい。
図9は、図8に示す回路において、パッドPAD2を0Vとし、パッドPAD1の電圧を0Vから10Vまでスイープし、パッドPAD3、PAD4、PAD5、PAD6に0Vを与えた場合におけるパッドPAD1、PAD2間の電流電圧特性を示す図である。図中、「正常」とは、4個のトランジスタT1ともに正常な場合である。また、「短絡」とは、4個中の1個のトランジスタT1が短絡不良の場合であり、「正常」の場合より電流が多いことが示される。さらに、「10Ω」とは、4個中の1個のトランジスタT1のオン抵抗が通常抵抗より高めの場合を想定しており、「正常」の場合より電流が少ないことが示される。このように正常の場合と異常の場合とでは、電流差が生じることから、良品と不良品とを検査・選別することが可能である。
なお、前述の特許文献等の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の第1の実施例に係るスイッチ回路の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る移相器の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る移相器のインピーダンス特性を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る移相器の通過特性を示す第1の図である。 本発明の第2の実施例に係る移相器の通過特性を示す第2の図である。 本発明の第2の実施例に係る移相器の移相特性を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る移相器の移相量を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る移相器の構成を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る移相器の検査時における電圧電流特性を示す図である。 フィルタ切替型移相器の構成を示す図である。 従来のスイッチ回路の構成を示す図である。 従来の移相器の等価回路を示す図である。 図12のLPF側を見込んだ等価回路である。
符号の説明
C2、C3 キャパシタ
HPF ハイパスフィルタ
L、L2、L3 インダクタ
LPF ローパスフィルタ
PAD1〜PAD6 パッド
R1、R2 抵抗素子
SGa、SGb、SG1〜SG4 制御信号
SW1、SW2、SW3、SW4 スイッチ回路
T1、T2 トランジスタ

Claims (4)

  1. 第1および第2の単極双投スイッチと、
    ハイパスフィルタと、
    ローパスフィルタと、
    を備え、
    前記第1および第2の単極双投スイッチのそれぞれは、
    第1および第2のスイッチ回路を備え、
    一方の単極側接続点を前記ハイパスフィルタに接続し、
    他方の単極側接続点を前記ローパスフィルタに接続し、
    前記第1および第2のスイッチ回路のそれぞれは、排他的にオンとなるように構成されると共に、
    スイッチ素子として機能する第1の電界効果トランジスタと、
    第2の電界効果トランジスタと、
    インダクタと、
    を備え、
    前記インダクタと前記第2の電界効果トランジスタとの直列接続回路が前記第1の電界効果トランジスタのソース・ドレイン間に並列に接続される移相器。
  2. 前記第2の電界効果トランジスタは、前記第1の電界効果トランジスタの通常動作時においてオン状態とされ、前記第1の電界効果トランジスタの検査時においてオフ状態とされる請求項1記載の移相器。
  3. 前記ハイパスフィルタの一端および他端にそれぞれ接続される第1および第2の検査用パッドを備え、該第1および第2の検査用パッド間の電圧電流特性を測定可能とするように構成する請求項1または2記載の移相器。
  4. 前記ハイパスフィルタに係るスイッチ回路における前記第1の電界効果トランジスタのゲートに接続される第3の検査用パッドと、
    前記ハイパスフィルタに係るスイッチ回路における前記第2の電界効果トランジスタのゲートに接続される第4の検査用パッドと、
    前記ローパスフィルタに係るスイッチ回路における前記第1の電界効果トランジスタのゲートに接続される第5の検査用パッドと、
    前記ローパスフィルタに係るスイッチ回路における前記第2の電界効果トランジスタのゲートに接続される第6の検査用パッドと、
    をさらに備える請求項3記載の移相器。
JP2007215542A 2007-08-22 2007-08-22 移相器 Expired - Fee Related JP5010394B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007215542A JP5010394B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 移相器
KR1020080076413A KR100990662B1 (ko) 2007-08-22 2008-08-05 스위치회로 및 이상기
US12/222,836 US7928817B2 (en) 2007-08-22 2008-08-18 Switchable high pass filter/low pass filter phase shifter having a switch circuit with FETs connected in parallel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007215542A JP5010394B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 移相器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009049849A JP2009049849A (ja) 2009-03-05
JP5010394B2 true JP5010394B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=40381594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007215542A Expired - Fee Related JP5010394B2 (ja) 2007-08-22 2007-08-22 移相器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7928817B2 (ja)
JP (1) JP5010394B2 (ja)
KR (1) KR100990662B1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI396924B (zh) * 2008-12-05 2013-05-21 Skina Optical Co Ltd 一種可使鏡頭模組遂行自動微拍功能之驅動控制方法及系統
JP2011259215A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Toshiba Corp 移相器
US8514007B1 (en) 2012-01-27 2013-08-20 Freescale Semiconductor, Inc. Adjustable power splitter and corresponding methods and apparatus
US9203348B2 (en) 2012-01-27 2015-12-01 Freescale Semiconductor, Inc. Adjustable power splitters and corresponding methods and apparatus
US8988165B2 (en) * 2012-01-27 2015-03-24 Freescale Semiconductor, Inc Delay line phase shifter with selectable phase shift
US9225291B2 (en) 2013-10-29 2015-12-29 Freescale Semiconductor, Inc. Adaptive adjustment of power splitter
US9729190B2 (en) * 2014-01-17 2017-08-08 Qualcomm Incorporated Switchable antenna array
US9774299B2 (en) 2014-09-29 2017-09-26 Nxp Usa, Inc. Modifiable signal adjustment devices for power amplifiers and corresponding methods and apparatus
US10587240B2 (en) * 2015-08-29 2020-03-10 Skyworks Solutions, Inc. Circuits, devices and methods related to fine phase shifters
US9647611B1 (en) 2015-10-28 2017-05-09 Nxp Usa, Inc. Reconfigurable power splitters and amplifiers, and corresponding methods
WO2017139012A2 (en) 2015-12-07 2017-08-17 Reiskarimian Negar Circuits and methods for non-reciprocal circulators and transceivers using same
WO2018075113A2 (en) * 2016-07-21 2018-04-26 Tolga Dinc Magnetic-free non-reciprocal circuits based on sub-harmonic spatio-temporal conductance modulation
US10608313B2 (en) 2018-01-08 2020-03-31 Linear Technology Holding Llc Wilkinson combiner with coupled inductors
US11296410B2 (en) * 2018-11-15 2022-04-05 Skyworks Solutions, Inc. Phase shifters for communication systems
JP7115630B2 (ja) * 2019-03-18 2022-08-09 三菱電機株式会社 移相器、移相器の製造方法
US11005442B2 (en) 2019-05-23 2021-05-11 Analog Devices International Unlimited Company Artificial transmission line using t-coil sections
TWI695581B (zh) * 2019-11-28 2020-06-01 財團法人工業技術研究院 切換式相移器
KR102316430B1 (ko) * 2019-12-10 2021-10-22 국방과학연구소 위상 변위기
RU2748722C1 (ru) * 2020-09-14 2021-05-31 Акционерное общество Научно-производственное предприятие "Исток" имени А.И. Шокина" (АО "НПП "Исток" им. Шокина") Переключатель свч
US11736102B1 (en) * 2022-01-18 2023-08-22 Psemi Corporation RF switch with improved isolation at target frequencies

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5191338A (en) * 1991-11-29 1993-03-02 General Electric Company Wideband transmission-mode FET linearizer
JP2001326558A (ja) 2000-05-16 2001-11-22 Mitsubishi Electric Corp 移相器
US6674341B2 (en) * 2001-01-09 2004-01-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Phase shifter and multibit phase shifter
JP3892865B2 (ja) * 2003-09-19 2007-03-14 株式会社東芝 半導体装置、通信装置および半導体装置の検査方法
US7468543B2 (en) * 2003-09-19 2008-12-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device, communication device, and semiconductor device inspecting method
JP2005101097A (ja) * 2003-09-22 2005-04-14 Toshiba Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2005101218A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Toshiba Corp 半導体装置の製造方法
JP4343043B2 (ja) * 2004-06-30 2009-10-14 Necエレクトロニクス株式会社 移相器
KR20060038520A (ko) 2004-10-30 2006-05-04 엘지전자 주식회사 피디에이의 스위칭회로
JP4642570B2 (ja) * 2005-07-06 2011-03-02 日本電信電話株式会社 高周波スイッチ回路、無線機器及び信号経路切り替え器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009049849A (ja) 2009-03-05
US20090051464A1 (en) 2009-02-26
US7928817B2 (en) 2011-04-19
KR100990662B1 (ko) 2010-10-29
KR20090020480A (ko) 2009-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5010394B2 (ja) 移相器
US7719386B2 (en) Phase shifter having components which suppress fluctuations in the phase shifter pass characteristics
US7893749B2 (en) High frequency switch circuit having reduced input power distortion
US7764142B2 (en) Series connected bit phase shifter having first and second impedance adjusting circuits
US20060001507A1 (en) Phase shifter
US7368971B2 (en) High power, high frequency switch circuits using strings of power transistors
JP2008172075A (ja) 半導体装置
JP5336232B2 (ja) スイッチング回路及びその試験方法
JP3849600B2 (ja) 高周波スイッチ
JPH08213893A (ja) 半導体集積回路
JP2006238058A (ja) 高周波用スイッチ回路
JPH09214201A (ja) 高周波スイッチとバイアス回路と移相器
JP6373543B2 (ja) 高周波スイッチ
JP2007174480A (ja) 高周波スイッチ装置及び通信機
JP2011223390A (ja) 減衰器
JP2001292001A (ja) 高周波スイッチ,及び高周波スイッチの駆動方法
JP5498825B2 (ja) 半導体スイッチ集積回路
JP2003188671A (ja) ハイパス/ローパス切替形移相器
KR101378429B1 (ko) 임피던스 매칭 장치 및 그를 이용한 임피던스 매칭 방법
JP2001094302A (ja) 移相ユニット及びマイクロ波移相器
JP4595850B2 (ja) 移相器
JP3800233B2 (ja) 高周波スイッチ
JP4146367B2 (ja) スイッチ回路
Upadhyayula et al. Passive GaAs FET switch models and their application in phase shifters
JPH0695601B2 (ja) マイクロ波半導体移相器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees