JP3800233B2 - 高周波スイッチ - Google Patents

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この発明はUHF/マイクロ波/ミリ波/サブミリ波帯に適用する広帯域化高周波スイッチに関する。
たとえば非特許文献1に示す従来の高周波スイッチは図10(a)のように、単極双投(SPDT)スイッチで入力端子1から入力線路5を介して分岐し、DCカット用キャパシタ10を介して第1と第2の出力線路6a/6bと7a/7b間にスイッチング素子として用いる他端接地PINダイオード3a/3bをエアブリッジ線路32で並列に装荷し、DCカット用キャパシタ10を介して出力端子2a/2bに接続する。また第1の出力線路6a/6bは、PINダイオード3a/3bにバイアス電圧の印加をするバイアス回路11bを途中に並列に装荷し、中心周波数で1/4波長以下の線路長と40Ωの特性インピーダンスをもつ(バイアス回路11bがスイッチ通過特性に与える影響を最小限にするため当該特性インピーダンスは低い方が望ましい)。入力線路5の特性インピーダンスも整合を考慮し第1の出力線路6a/6bと同じ値にする。バイアス回路11bは、中心周波数で1/4波長の線路長と90Ωの特性インピーダンスをもつ第1の高インピーダンス線路18と当該一端を介して接地する高周波数帯で十分低インピーダンスの第2のキャパシタ19との間にバイアス端子12を設ける。一般に図10(d)のように、主線路26を伝搬する高周波信号の通過特性に影響を与えないでスイッチング素子にDCバイアス電圧を印加できるように、第2のキャパシタ19を高周波数帯で十分低いインピーダンスとし第1の高インピーダンス線路18が所望周波数帯の中心周波数で一端が短絡された1/4波長線路と見なせ、主線路26からは開放状態に見えるようにする。
また非特許文献2に示す従来の高周波スイッチは図11(a)のように、SPDTスイッチで入力端子1からDCカット用キャパシタ10を介して分岐し、直列に装荷するPINダイオード3a/3bの出力端子2a/2b側に他端接地PINダイオード3c/3dを並列に装荷し、DCカット用キャパシタ10を介して出力端子2a/2bに接続する。また経路の分岐部と並列装荷PINダイオード3c/3dの接続部とにバイアス用インダクタ34を並列に装荷し、当該先端にバイアス端子12を設ける。
また非特許文献3に示す従来の高周波移相器は図12のように、切換え経路の位相差から移相量を得るスイッチドライン形移相器で入力端子1と出力端子2とからDCカット用キャパシタ10を介して分岐し、遅れ位相線路31側にPINダイオード3aのアノード電極とPINダイオード3cのカソード電極および基準位相線路30側にPINダイオード3bのカソード電極とPINダイオード3dのアノード電極をそれぞれ直列に装荷する。PINダイオード3aと3bの接続分岐部入力端子1側に他端接地第3の高インピーダンス線路35およびPINダイオード3cと3dの接続分岐部出力端子2側にバイアス回路11bをそれぞれ並列に装荷する。バイアス回路11bは、上記図10(a)と同じに作用する。
上記従来例の高周波スイッチ/バイアス回路/移相器は、並列装荷をするバイアス回路の影響を低減するため低インピーダンス出力線路または直列に存在する寄生インダクタンスの影響を受けやすいワイヤ接続のチップ形スイッチング素子で高周波切換えをする方式/中心周波数で1/4波長に相当する高インピーダンス線路を用い当該通過特性に影響しないようにスイッチング素子にバイアス供給をする方式/中心周波数で1/4波長に相当する高インピーダンス線路を用いる方式のバイアス回路を用い当該バイアス端子に印加する電圧で基準と遅れ位相線路との位相差だけの移相量を得る方式を採る。
従来の高周波スイッチは図10(a)のように、出力端子2aと2b側をONとOFFとするとき、PINダイオード3aと3bに逆と順方向のバイアス電圧を印加するから図10(b)に示すように、まず出力端子2a側はPINダイオード3aは等価的に遮断時のキャパシタ22として表されるが、エアブリッジ線路32の形成インダクタンスと組み合わせT形ローパスフィルタ33を構成する。従って当該遮断周波数以下の信号を通過する。つぎに出力端子2b側はPINダイオード3bは等価的に導通時の抵抗20として表されるが、当該インピーダンスは通常十分低く短絡状態になり、第1の出力線路6bは1/4波長に相当し線路の分岐部からは開放状態になる。従って当該信号を遮断する。一般にPINダイオードの順および逆方向バイアス電圧印加時の等価回路は図10(c)のように、導通時の抵抗20および遮断時のキャパシタ22と寄生インダクタ21との直列回路で表される。寄生インダクタ21による影響は周波数が高くなるにつれて現れるが、比較的低い周波数では寄生インダクタ21は導通時の抵抗20および遮断時のキャパシタ22に対し当該形成インピーダンスは十分低い。
従来の他の高周波スイッチは図11(b)のように、出力端子2aと2b側をONとOFFとするとき、PINダイオード3aと3dおよび3bと3cは順および逆方向のバイアス電圧を印加するから図11(b)に示すように、PINダイオード3aと3dおよび3bと3cは等価的に導通時の抵抗20および遮断時のキャパシタ22と寄生インダクタ21との直列回路として表されるが、比較的低い周波数時の形成インピーダンスが、寄生インダクタ21で十分低い上、導通時の抵抗20で十分低く、遮断時のキャパシタ22で十分高いから、出力端子2a、2b側は信号を通過し、遮断する。
従来の高周波移相器は図12のように、第3の高インピーダンス線路35の一端が短絡されているからバイアス回路11bのバイアス端子12に対し、まず負電圧を印加するとPINダイオード3aと3cおよび3bと3dには逆および順方向のバイアス電圧が印加され、入力端子1からの入力信号を基準位相線路30を通過し出力端子2に出力する。つぎに正電圧を印加するとPINダイオード3aと3cおよび3bと3dには順および逆方向のバイアス電圧が印加され、入力端子1からの入力信号を遅れ位相線路31を通過し出力端子2に出力する。
J.V.Bellantoni et al., "A MONOLITHIC HIGH POWER Ka BAND PIN SWITCH", IEEE Microwave and Millimeter-Wave Monolithic Circuits Symp. Digest, 1988、pp.47-50 岡村ほか、マイクロ波制御回路、信学誌、1979、Vol.62、No.1、 pp61-68 R.W.Burns, "Low Cost Design Techniques for Semiconductor Phase Shifters", IEEE Trans. Microwave Theory Tech., 1974, vol.MTT-22, No.6, pp.675-688
上記のような従来の高周波スイッチでは、並列装荷をするバイアス回路の影響を低減するため低インピーダンス出力線路で高周波切換えをする方式を採るから、スイッチング素子の導通時に分岐部からは開放状態に見える周波数範囲が狭く、高周波スイッチとしての広帯域化が難しい。またスイッチング素子の遮断時に形成するキャパシタが比較的小さいときはエアブリッジ線路が形成するインダクタンスと組み合わせローパスフィルタを構成できるが、大きいときはエアブリッジ線路のほかに別途インダクタを必要とし、回路が大型化する問題点があった。 また従来の他の高周波スイッチでは、直列に存在する寄生インダクタンスの影響を受けやすいワイヤ接続のチップ形スイッチング素子で高周波切換えをする方式を採るから、たとえば接続金ワイヤのインダクタンスが直列に挿入されることになり、通過損失が増加する。また出力端子の個数だけ直列装荷をするスイッチング素子を必要とし、小形化が難しい問題点があった。
また従来の高周波バイアス回路では、中心周波数で1/4波長に相当する高インピーダンス線路を用い当該通過特性に影響しないようにスイッチング素子にバイアス供給をする方式を採るから、1/4波長に相当する周波数を中心とする狭範囲にしか適用できず、広帯域化が難しい問題点があった。
また従来の高周波移相器では、中心周波数で1/4波長に相当する高インピーダンス線路を用いる方式のバイアス回路を用い当該バイアス端子に印加する電圧で基準と遅れ位相線路との位相差だけの移相量を得る方式を採るから、1/4波長に相当する周波数を中心とする狭範囲にしか適用できず、広帯域化が難しい問題点があった。
この発明が解決しようとする課題は、高周波スイッチ/バイアス回路/移相器で上記難点を解消するように、インピーダンス変成器を介し接続する外部線路の特性インピーダンスより高いインピーダンスをもつ出力線路を形成し、またはスイッチング素子に直列装荷をする補償用キャパシタで当該寄生インダクタンスを打ち消し、高周波切換えをする方式(高インピーダンス出力線路または補償用キャパシタを用いる高周波スイッチ方式)/並列共振回路で主線路からは広帯域にわたり開放状態に見えるようにし当該通過特性に影響しないようにスイッチング素子にバイアス供給をする方式(並列共振高周波バイアス方式)/並列共振高周波バイアス方式のバイアス端子に印加する電圧で基準と遅れ位相線路との位相差だけの移相量を得る方式(並列共振高周波バイアス移相方式)を提供することにある。
この発明に係る高周波スイッチは、一端が入力端子に接続される第1の線路と、一端が第1の出力端子に接続される第2の線路と、一端が第2の出力端子に接続される第3の線路と、第1の線路の他端側と第2及び第3の線路の他端側をそれぞれ結ぶ経路の分岐部から1/4波長の部位にそれぞれ並列装荷される第1及び第2のスイッチング素子と、第1の線路の他端と分岐部との間に接続される第1のインピーダンス変成器と、第1の線路及び第2の線路よりも高い特性インピーダンスを有し、分岐部と第1のスイッチング素子とを接続する1/4波長の第1の高インピーダンス線路と、第1の高インピーダンス線路と同じ特性インピーダンスを有し、一端が第1のスイッチング素子及び第1の高インピーダンス線路に接続される1/4波長の第2の高インピーダンス線路と、第2の高インピーダンス線路の他端と第2の線路の他端の間に接続される第2のインピーダンス変成器と、第1の線路及び第3の線路よりも高い特性インピーダンスを有し、分岐部と第2のスイッチング素子とを接続する1/4波長の第3の高インピーダンス線路と、第3の高インピーダンス線路と同じ特性インピーダンスを有し、一端が第2のスイッチング素子及び第3の高インピーダンス線路に接続される1/4波長の第4の高インピーダンス線路と、第4の高インピーダンス線路の他端と第3の線路の他端の間に接続される第3のインピーダンス変成器とを備えたものである。
この発明に係る高周波スイッチは、広帯域にわたり低損失な特性が得られる。
この発明の実施の一形態を示す高周波スイッチは図1(a)のように、SPDTスイッチで入力端子1から入力線路5とテーパ形インピーダンス変成器9aを介して分岐し、DCカット用キャパシタ10を介して第1と第2の出力線路6a/6bと7a/7b間にスイッチング素子として用いる他端接地PINダイオード3a/3bを金ワイヤ4(ディスクリート部品を用いることを想定し、上記従来例の図10(a)に示すエアブリッジ線路32と同じ効果をもつ)で並列に装荷し、テーパ形インピーダンス変成器9b/9cとDCカット用キャパシタ10と第3の出力線路8a/8bを介して出力端子2a/2bに接続する。またテーパ形インピーダンス変成器9b/9cとDCカット用キャパシタ10との間にバイアス端子12をもつバイアス回路11(構成は限定しない)を並列に装荷する。テーパ形インピーダンス変成器9aと9b/9cは、異なる特性インピーダンスをもつ入力線路5と第3の出力線路8a/8bに接続し、第1と第2の出力線路6a/6bと7a/7bを1/4波長のより高いインピーダンスをもつ線路として形成する。高周波スイッチとして広帯域にわたり低損失な特性が得られる。
上記実施の形態の高周波スイッチは、インピーダンス変成器を介し接続する外部線路の特性インピーダンスより高いインピーダンスをもつ出力線路を形成し高周波切換えをする方式(高インピーダンス出力線路を用いる高周波スイッチ方式)を採る。
高周波スイッチは図1(a)のように、出力端子2aと2b側をONとOFFとするとき、PINダイオード3aと3bに逆と順方向のバイアス電圧を印加するから、まず出力端子2a側はPINダイオード3aが等価的に形成するキャパシタンスとPINダイオード3a接続用金ワイヤ4が形成するインダクタンスとからT形ローパスフィルタを構成する。従って当該遮断周波数以下の信号を通過すると共に、テーパ形インピーダンス変成器9aと9bを合わせ第1と第2の出力線路6aと7aによる高インピーダンス線路の全長が1/2波長になりPINダイオード3aに対し広帯域にわたり整合をする。つぎに出力端子2b側はPINダイオード3bが等価的に形成する抵抗成分によるインピーダンスは通常十分低く短絡状態になり、第1の出力線路6bは1/4波長に相当し線路の分岐部からは開放状態になる。従って当該信号を遮断すると共に、第1の出力線路6bの高インピーダンスによりさらに広帯域にわたり開放状態と見なす。
なお上記図1(a)に示す発明の実施の形態でPINダイオード3aと3bは、並列に装荷するスイッチング素子としていずれも同じ極性で用いるとして説明したが、図1(b)または図1(c)のようにたとえば出力端子2aと2b側のスイッチング素子としてそれぞれが相反する極性のPINダイオード3とNIPダイオード13を用い、共通に用いるバイアス回路11を入力線路5付近の部位に設置するか、または出力端子2a側が2b側より低い通過損失を要求されるときは第2の出力線路8b付近の部位に設置してもよい(入力端子1と入力線路5との間にDCカット用キャパシタ10を介する)。それぞれのPINダイオード3aと3bに対し個別に必要であったバイアス回路11を共通化するから、回路を小型化し通過損失を低減できるまたは入力端子1から出力端子2aまでの経路にはバイアス回路を介在しないから、さらに通過損失を低減できる。
この発明に関連する実施の一形態を示す高周波スイッチは図2(a)のように、図3(a)に示す構造により実現するSPDTスイッチで入力端子1からDCカット用キャパシタ10を介して分岐し、スイッチング素子として直列に装荷するPINダイオード3a/3b(チップ形)の出力端子2a/2b側と並列に装荷するPINダイオード3c/3d(チップ形)の接地側とに補償用キャパシタ14を直列に装荷し、DCカット用キャパシタ10を介して出力端子2a/2bに接続する。またPINダイオード3aと3bと3cと3dそれぞれの両方の電極に導通できる各位置にバイアス端子12をもつバイアス回路11(第1の高インピーダンス線路18と第2のキャパシタ19から構成する)を装荷する。高周波スイッチとして広帯域にわたり通過損失を低減できる。
上記実施の形態の高周波スイッチは、スイッチング素子に直列装荷をする補償用キャパシタ14で当該寄生インダクタンスを打ち消し高周波切換えをする方式(補償用キャパシタを用いる高周波スイッチ方式)を採る。
高周波スイッチは図2(a)のように、出力端子2aと2b側にONとOFFとするとき、PINダイオード3aと3dおよび3bと3cは順および逆方向のバイアス電圧を印加するから図2(b)に示すように、PINダイオード3aと3dおよび3bと3cは等価的に導通時の抵抗20および遮断時のキャパシタ22と寄生インダクタ21との直列回路として表されるが、PINダイオードに対し直列に挿入する補償用キャパシタ14により当該寄生インダクタ21が打ち消される。
なお上記図2(a)に示す発明の実施の形態で補償用キャパシタ14は、直列に装荷するPINダイオード3a/3bの出力端子2a/2b側と並列に装荷するPINダイオード3c/3dの接地側とに直列に装荷するとして説明したが、図2(c)のように直列に装荷するPINダイオード3a/3bの入力端子1側と並列に装荷するPINダイオード3c/3dの出力端子2a/2b側とに直列に装荷するようにしてもよい。同じ効果が得られる。
また上記図2(a)に示す発明の実施の形態で補償用キャパシタ14は、図3(a)のようにチップコンデンサで実現するとして説明したが、実際にはPINダイオード3aと3bと3cと3dの寄生インダクタンス21の値は微小であるときが多く、通常チップコンデンサで微小値のキャパシタンスを実現するのは難しいから、図3(b)のように比較的微小値のキャパシタンスを得るインターディジタルキャパシタ23で実現するようにしてもよい。同じ効果が得られる。
また上記図1(a)と図2(a)に示す発明の実施の形態でSPDTスイッチ方式に代えて、PINダイオードをm個用いるSPmTスイッチ方式に適用してもよい。またPINダイオードに代えて、導通と遮断状態の切換え可能なスイッチング素子であればいずれを用いてもよいのはいうまでもない。
また上記図2(a)に示す発明の実施の形態でPINダイオード3aと3bは、直列装荷スイッチング素子として図3(a)に示すように各々チップ形単電極PINダイオードで実現するとして説明したが、図4のようにカソード電極を2個もつチップ形多電極PINダイオード24を用い、各カソード電極を第1の出力線路6aと6bに金ワイヤ4で接続することにより実現してもよい。従来出力端子の個数だけ必要であった直列装荷スイッチング素子の個数を1個にし少なくできる。なお上記実施の形態でSPDTスイッチ方式に代えて、カソード電極をm個もつ多電極PINダイオードを用いるSPmTスイッチ方式に適用してもよい。またカソード電極を2個もつ多電極PINダイオード24に代えて、アノード電極を2個もつ多電極NIPダイオードを用いてもよいのはいうまでもない。
また上記図2(a)に示す発明の実施の形態でPINダイオード3aと3bおよび3cと3dは、直列および並列装荷スイッチング素子として図3(a)に示すように各々チップ形単電極PINダイオードで実現するとして説明したが、図5のようにカソード電極を2個もつチップ形多電極PINダイオード24aと24bおよび24cと24dを用い、カソード電極2個を同時に第1の出力線路6aと6bおよびスルーホール17に1個の金リボン25で接続することにより実現してもよい。金ワイヤ4で個別に接続するより寄生インダクタンスを低減できるから、高周波スイッチとしての通過損失を低減できる。また直列装荷スイッチング素子としてのカソード電極を2個もつ多電極PINダイオード24aと24bは、カソード電極を4個もつ多電極PINダイオードを用い、カソード電極のうち2個ずつを同時に第1の出力線路6aと6bに1個の金リボン25で接続するようにしてもよい。直列装荷スイッチング素子の個数を1個にし少なくできる。なお上記形態でまたSPDTスイッチ方式に代えて、多電極PINダイオードをm個用いるSPmTスイッチ方式に適用してもよい。またカソード電極を2個もつ多電極PINダイオード24に代えて、アノード電極を2個もつ多電極NIPダイオードを用いてもよいのはいうまでもない。
この発明に関連する他の実施の一形態を示す高周波バイアス回路は図6のように、第2のキャパシタ19を高周波数帯で十分低いインピーダンスとし、所望周波数帯のまず下限周波数近傍では第1のキャパシタ28のインピーダンスが十分高くなりかつ第1と第2の高インピーダンス線路18と27とを合わせた線路長が1/4波長に相当する一端が短絡された1/4波長線路と見なせ、主線路26からは開放状態に見えるようにする。つぎに上限周波数近傍では第1のキャパシタ28と第2の高インピーダンス線路27とから並列共振回路を構成しかつ第1の高インピーダンス線路18の線路長が1/2波長に相当する一端が開放された1/2波長線路と見なせ、主線路26からは開放状態に見えるようにする。所望周波数帯の下限と上限周波数近傍で高いインピーダンスを確保し当該通過特性の劣化を防げる。
上記実施の形態の高周波バイアス回路は、並列共振回路で主線路からは広帯域にわたり開放状態に見えるようにし、当該通過特性に影響しないようにスイッチング素子にバイアス供給をする方式(並列共振高周波バイアス方式)を採る。
なお上記図6に示す発明の実施の形態で高周波バイアス回路は、主線路26から見て所望周波数帯域の下限と上限周波数近傍では開放状態になり当該通過特性に影響を与えないとして説明したが、中間周波数帯では開放と見なせる十分なインピーダンスをもたないときもあり、図7のように第1の高インピーダンス線路18の主線路26に接する位置に十分高い抵抗値のシート抵抗29を挿入してもよい。所望周波数帯内にわたり高いインピーダンスを確保し当該通過特性の劣化を防げる。
また上記図4に示す発明の実施の形態でバイアス回路11(第1の高インピーダンス線路18と第2のキャパシタ19とからなる)に代えて、図8のように上記図6(図7でもよい)に示す高周波バイアス回路(第1と第2の高インピーダンス線路18と27および第1と第2のキャパシタ28と19からなる。第1のキャパシタ28はチップコンデンサで実現する)を用いてもよい。上記図6に示す高周波バイアス回路の広帯域低損失特性を利用し、バイアス回路による当該通過特性を劣化しないで広帯域特性が得られる。
この発明に関連する他の実施の一形態を示す高周波移相器は図9のように、切換え経路の位相差から移相量を得るスイッチドライン形移相器で入力と出力端子1と2、PINダイオード3aと3bと3cと3dおよび基準と遅れ位相線路30と31は、上記従来例の図12に対応する。上記従来例の図12に示す第3の高インピーダンス線路35とバイアス回路11bに代えて、PINダイオード3aと3bおよび3cと3dの接続分岐部入力端子1および出力端子2側に上記図6(図7でもよい)に示す高周波バイアス回路の広帯域低損失特性を利用するバイアス回路11aをそれぞれ並列に装荷する。高周波移相器として広帯域にわたり低損失な特性が得られる。
上記実施の形態の高周波移相器は、並列共振回路をもつバイアス回路11aのバイアス端子12に印加する電圧で基準と遅れ位相線路30と31との位相差だけの移相量を得る方式(並列共振高周波バイアス移相方式)を採る。
高周波移相器は図9のように、バイアス回路11aの入力端子1と出力端子2側バイアス端子12に対し、まず0Vと負電圧とを印加するとPINダイオード3aと3cおよび3bと3dには逆および順方向のバイアス電圧が印加され、入力端子1からの入力信号を基準位相線路30を通過し出力端子2に出力する。つぎに0Vと正電圧とを印加するとPINダイオード3aと3bおよび3bと3dには順および逆方向のバイアス電圧が印加され、入力端子1からの入力信号を遅れ位相線路31を通過し出力端子2に出力する。
この発明の実施の一形態を示す高周波スイッチの等価回路図と当該他の実施の一形態を示す等価回路図。 この発明に関連する実施の一形態を示す高周波スイッチの等価回路図と当該機能を説明する等価回路図と当該他の実施の一形態を示す等価回路図。 図2に示す高周波スイッチの実装図と当該他の実施の一形態を示す実装図。 図2に示す当該他の実施の一形態の実装図。 図2に示す当該他の実施の一形態の実装図。 この発明に関連する他の実施の一形態を示す高周波バイアス回路の等価回路図。 図6に示す当該他の実施の一形態を示す等価回路図。 図4に示す当該他の実施の一形態の実装図。 この発明に関連する他の実施の一形態を示す高周波移相器の等価回路図。 従来の技術を示す高周波スイッチの等価回路図と当該機能を説明する等価回路図とPINダイオードの機能を説明する等価回路図と従来の技術を示す高周波バイアス回路の等価回路図。 従来の技術を示す他の高周波スイッチの等価回路図と当該機能を説明する等価回路図。 従来の技術を示す高周波移相器の等価回路図。
符号の説明
1 入力端子、2 出力端子、3 PINダイオード、4 金ワイヤ、5 入力線路、6 第1の出力線路、7 第2の出力線路、8 第3の出力線路、9 テーパ形インピーダンス変成器、10 DCカット用キャパシタ、11、11a バイアス回路、12 バイアス端子、13 NIPダイオード、14 補償用キャパシタ、15 誘電体基板、16 地導体、17 スルーホール、18 第1の高インピーダンス線路、19 第2のキャパシタ、20 導通時の抵抗、21 寄生インダクタ、22 遮断時のキャパシタ、23 インターディジタルキャパシタ、24 多電極PINダイオード、25 金リボン、26 主線路、27 第2の高インピーダンス線路、28 第1のキャパシタ、29 シート抵抗、30 基準位相線路、31 遅れ位相線路。
なお図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (4)

  1. 一端が入力端子に接続される第1の線路と、一端が第1の出力端子に接続される第2の線路と、一端が第2の出力端子に接続される第3の線路と、前記第1の線路の他端側と前記第2及び第3の線路の他端側をそれぞれ結ぶ経路の分岐部から1/4波長の部位にそれぞれ並列装荷される第1及び第2のスイッチング素子と、前記第1の線路の他端と前記分岐部との間に接続される第1のインピーダンス変成器と、前記第1の線路及び前記第2の線路よりも高い特性インピーダンスを有し、前記分岐部と前記第1のスイッチング素子とを接続する1/4波長の第1の高インピーダンス線路と、前記第1の高インピーダンス線路と同じ特性インピーダンスを有し、一端が前記第1のスイッチング素子及び前記第1の高インピーダンス線路に接続される1/4波長の第2の高インピーダンス線路と、前記第2の高インピーダンス線路の他端と前記第2の線路の他端の間に接続される第2のインピーダンス変成器と、前記第1の線路及び前記第3の線路よりも高い特性インピーダンスを有し、前記分岐部と前記第2のスイッチング素子とを接続する1/4波長の第3の高インピーダンス線路と、前記第3の高インピーダンス線路と同じ特性インピーダンスを有し、一端が前記第2のスイッチング素子及び前記第3の高インピーダンス線路に接続される1/4波長の第4の高インピーダンス線路と、前記第4の高インピーダンス線路の他端と前記第3の線路の他端の間に接続される第3のインピーダンス変成器とを備えた高周波スイッチ。
  2. 前記第2のインピーダンス変成器と前記第2の線路の他端とを結ぶ経路に並列装荷される前記第1のスイッチング素子にバイアス電圧を与える第1のバイアス回路と、前記第3のインピーダンス変成器と前記第3の線路の他端とを結ぶ経路に並列装荷される前記第2のスイッチング素子にバイアス電圧を与える第2のバイアス回路とを備えた請求項1に記載の高周波スイッチ。
  3. 互いに異なる極性で並列装荷された前記第1及び第2のスイッチング素子と、前記第1の線路と前記第1のインピーダンス変成器とを結ぶ経路に並列装荷される前記第1及び第2のスイッチング素子にバイアス電圧を与えるバイアス回路とを備えた請求項1に記載の高周波スイッチ。
  4. 互いに異なる極性で並列装荷された前記第1及び第2のスイッチング素子と、前記第2のインピーダンス変成器と前記第2の線路の他端とを結ぶ経路に並列装荷される前記第1及び第2のスイッチング素子にバイアス電圧を与えるバイアス回路又は前記第3のインピーダンス変成器と前記第3の線路の他端とを結ぶ経路に並列装荷される前記第1及び第2のスイッチング素子にバイアス電圧を与えるバイアス回路とを備えた請求項1に記載の高周波スイッチ。
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