JP2007037018A - スイッチ回路 - Google Patents

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    • H01P1/10Auxiliary devices for switching or interrupting
    • H01P1/15Auxiliary devices for switching or interrupting by semiconductor devices

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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
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Abstract

【課題】 従来、オフ側ブランチのアイソレーションを最大にするとともに、オン状態における挿入損失を許容範囲内に保つのに適した伝送線路の長さについて明らかにされていない。
【解決手段】 スイッチ回路1は、共有端子10(コモンポート)と、複数の分岐端子22,24と、共有端子10と分岐点Nとを結ぶ共有経路P0と、分岐点Nと各分岐端子22,24とを結ぶ分岐経路P1,P2と、各分岐経路P1,P2中に設けられた分布定数FET32,34と、各分岐経路P1,P2中の分岐点Nと分布定数FET32,34との間に設けられた伝送線路42,44と、を備えている。ここで、各伝送線路42,44は、動作周波数における伝搬波長をΛとしたとき、Λ/4の45%よりも長く且つΛ/4よりも短い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチ回路に関する。
マイクロ波・ミリ波帯(ミリ波帯は30GHz〜300GHz)で動作するスイッチ回路を構成する能動素子には、PINダイオードやFET(電界効果トランジスタ)等があり、それぞれ特徴を有している。特に、低挿入損失、高アイソレーションの実現には、能動素子の低オン抵抗化と低オフ容量化が重要であり、その点ではPINダイオードが優れている。特に、30GHz帯以上のミリ波スイッチ回路の実現に、PINダイオードを用いて、低抵抗化および低容量化を図る例が多く見受けられる。しかし、PINダイオードは、次の点でFETに劣る。すなわち、PINダイオードは、大半のMMIC(ミリ波モノリシック集積回路)を構成するヘテロ接合トランジスタ・プロセスとの整合性が乏しい、および低抵抗状態での消費電流が大きい等の点である。
FETは、簡単化すると2端子として扱うことができ、オープン・チャネル状態にあるとき、ソース・ドレイン間のオン抵抗Ronに見え、ピンチ・オフ状態にあるとき、ソース・ドレイン間のオフ容量Coffとして回路内で扱うことができる。
一方、回路構成に目を転じると、共振型、非共振型および分布定数型(進行波型)等、様々な構成が提案、実用化されている。共振型は、共振を利用する点で、広帯域特性の実現に不利な回路形式である。非共振型は、例えば、能動素子の直並列構成によって実現される(図9(a))。これは、共振を用いないため広帯域化には極めて有利である一方で、SPnT(Single Pole n-Throw)スイッチを構成する際には、以下の理由により、高周波化に限界がある(高々60GHz程度)。
すなわち、非特許文献1に記載があるように、SPSTスイッチのオフ・ブランチは直列容量・並列抵抗と等価になる(図9(b))。周波数の増加に伴って、直列容量のインピーダンスが小さくなるため、アイソレーション特性が劣化する(図10)。一方、オン・ブランチは直列抵抗・並列容量と等価になる(図9(c))ため、挿入損失も周波数の増加に伴って増加する(図10)。結局、スイッチとして重要なファクターの一つであるON/OFF比が劣化してしまう。そのため、上記例の場合で、ON/OFF比20dB以上が必要だとすると、60GHz程度が上限となる(図10)。
これに対して、低消費電力且つ、ヘテロ接合FETとプロセスの整合性が高い、分布定数FETを用いた進行波型SPSTスイッチが特許文献1,2に開示されている。このスイッチの動作については、非特許文献2においても、詳細に説明されている。分布定数FETとは、図11に示すように、ゲート電極を挟んだ一組のオーミック電極(ソース電極およびドレイン電極)を有する、1ゲート・フィンガー構造のFETであって、オーミック電極を伴ったゲート・フィンガー長lが伝搬波長の1/16以上の長さであることを特徴とするものをいう。
図12に示すように、分布定数FETの等価回路は、ゲートが互いに接続された微小長さのFETを無限個と、それらのドレイン電極からなる伝送線路とを含む回路として表すことができ、有限の長さの分布定数FETを構成する。図12の回路を集中定数素子を用いて表現したものが図13である。オン状態では、分布定数FETがピンチ・オフ状態にあり、シャント・コンダクタンスG=0Sである。したがって、無損失の伝送線路と同じ等価回路で動作するため、広帯域に低挿入損失特性が実現できる(図14(a))。一方、オフ状態では、分布定数FETがオープン・チャネル状態にあり、図13に示すように、主にシャント・コンダクタンスGに起因する損失がある伝送線路と同じ等価回路として動作する。直列のインダクタンスLTLによるインピーダンスの増大効果によって、周波数に伴ってアイソレーションが単調に増大する広帯域特性が実現する(図14(b))。
このように、分布定数FETを用いた進行波型スイッチは、広帯域特性実現の上で非常に優れた回路構成である。しかしながら、分布定数FETを用いたSPnTスイッチに関する報告は、以下に示すコプレーナ・ウェーブガイドを用いた発明の開示のみであり、マイクロストリップ線路を用いた回路での報告は、未だなされておらず、マイクロストリップ線路による分布定数FETを用いた進行波型SPnTスイッチの実現が切望されていた。
図15は、特許文献3に記載されたSPDTスイッチの回路図を示す。分岐点a端から電気長θの伝送線路101を介して、接地したPINダイオード103に接続しており、θは90°(=Λ/4、Λは伝搬波長)であることが開示されている。この回路の動作は、以下のように説明されている。PINダイオード103が順方向にバイアスされているとき、等価的に単なる抵抗Rとして扱うことができ、逆方向にバイアスされているときは、単なる容量Cとして扱うことができる。
一般に、接地点(ショート点)は、Λ/4の長さの伝送線路を介して、そのインピーダンスを見ると、開放(オープン)に変換される。したがって、PINダイオード103が順方向にバイアスされているときの抵抗値Rは非常に小さいため、図15のSPDTスイッチでは、ほぼショートの位置からΛ/4長の伝送線路を介して、分岐点a端では、ほぼオープンにインピーダンスが変換される。このときマイクロ波信号は、伝送線路101側の回路に、分岐点a端でほぼ全反射され、伝送線路102側に低損失で伝送される。一方、PINダイオード103が逆方向にバイアスされた場合、Cからなるシャント容量は、伝送線路101の等価回路を構成するシャント容量の一部として機能するため、伝送線路101,102ともに導通状態となる。したがって、マイクロ波信号は、分岐点a端で伝送線路101,102に入力電力Eの1/2ずつの電力が分配され、b端、c端に接続した負荷に供給される。通常のSPDTスイッチでは、図15の例とは異なり、伝送線路102側のc端にも伝送線路101側と同様に、接地したダイオードを接続し、両者のバイアスを相補的に切替えることで、マイクロ波信号の伝搬経路を伝送線路101側、伝送線路102側で切替える動作を行なっている。このような回路は、非常にポピュラーである反面、広帯域で高いアイソレーション特性を実現することが困難という問題点がある。
図16は、特許文献4に記載されたSPDTスイッチの回路図を示す。このSPDTスイッチにおいては、分布定数FETが用いられている。分岐点Aから分布定数FET111,121の間に挿入されるコプレーナ・ウェーブガイド118a,118b間、128a,128b間のグランド線路間に、直列にFET112,113およびFET122,123がそれぞれ挿入されている。
この回路によれば、例えば、オフ・ブランチ側のFET112,113をピンチ・オフ状態にすることで、オフ・ブランチ側のグランド線が遮断されるため、オフ・ブランチへの信号電力の漏洩を遮断でき、オン・ブランチ側への信号電力の伝送特性、すなわちSPDTスイッチ全体の挿入損失を向上させることができる。
図17は、非特許文献3に記載された進行波型SPDTスイッチの回路図を示す。基本的な動作原理は、上述した特許文献1,2および非特許文献2に記載の、分布定数FETを用いた進行波型スイッチと同様である。しかし、これらの文献では完全な分布定数回路で表すことのできる分布定数FETを用いて進行波型スイッチを実現しているのに対し、非特許文献3では分離したFETと伝送線路とを組み合わせた基本セルを3つ直列接続し、擬似的に進行波型スイッチを形成している点で異なる。
同図に示すように、分岐点から伝搬波長のΛ/4の長さの伝送線路を介して、進行波型スイッチを構成するFETに接続している。非特許文献3には、進行波型SPSTスイッチ・セルのインピーダンスZa1が、純粋な実部ではないため、上記分岐点からFETに至る伝送線路はΛ/4の長さより短くなる旨の記載があるが、具体的な伝送線路の長さを特定できる記載はない。一方、非特許文献4にも、非特許文献3と同様な進行波型スイッチ技術を用いたスイッチ回路が開示されている。同文献中には、分岐点から、77GHzのΛ/4長さの伝送線路を介して、distributed SPSTスイッチに接続している旨の記載がある。
このように、従来のSPDTスイッチについては、分岐点からΛ/4乃至それよりも短い伝送線路(具体的な長さの開示はないが)を介して、あるいは、グランド線路にFETを直列挿入したコプレーナ・ウェーブガイドを介して、FETまたはダイオードに接続されている構造が開示されている。
特許第2910681号公報 特許第3099880号公報 特開平9−162602号公報 特開2002−33602号公報 H. Mizutani et al., IEEE Trans. MTT, Vol.46, No.11, pp.1597-1603, Nov. 1998 H. Mizutani et al., IEEE Trans. MTT, Vol.48, No.5, pp.840-845, May 2000 K-Y. Lin et al., IEEE Trans. MTT, Vol.52, No.8, pp.1798-1808, Aug. 2004 J. Kim et al., IEEE Microwave and Wireless Components letters, Vol.13, No.12, Dec. 2003
ところで、SPnTスイッチにおいては、オフ側ブランチのアイソレーションを最大にするとともに、オン状態における挿入損失を許容範囲内に保つ条件を検討する必要がある。かかる条件としては、分岐点からFETまでに至る伝送線路の長さが挙げられる。しかしながら、この長さについては、上述の何れの文献においても言及されていない。
本発明によるスイッチ回路は、共有端子と、複数の分岐端子と、上記共有端子と分岐点とを結ぶ共有経路と、上記分岐点と上記各分岐端子とを結ぶ分岐経路と、上記各分岐経路中に設けられた電界効果トランジスタと、上記各分岐経路中の上記分岐点と上記電界効果トランジスタとの間に設けられた伝送線路と、を備え、上記各伝送線路は、動作周波数における伝搬波長をΛとしたとき、Λ/4の45%よりも長く且つΛ/4よりも短いことを特徴とする。
このスイッチ回路においては、伝送線路を、Λ/4の45%よりも長く且つΛ/4よりも短くしている。伝送線路がΛ/4の45%よりも長いことにより、オン状態における挿入損失を許容範囲内に収めることができる。また、伝送線路がΛ/4よりも短いことにより、オフ状態にある分岐経路のアイソレーションを最大にすることが可能である。
本発明によれば、オフ側ブランチのアイソレーションを最大にするとともに、オン状態における挿入損失を許容範囲内に保つのに適したスイッチ回路が実現される。
以下、図面を参照しつつ、本発明によるスイッチ回路の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明によるスイッチ回路の一実施形態を示す回路図である。スイッチ回路1は、分布定数FETを用いた進行波型SPDTスイッチであり、例えばマイクロ波帯およびミリ波帯のシステムにおいて用いられる。スイッチ回路1は、共有端子10(コモンポート)と、複数の分岐端子22,24と、共有端子10と分岐点Nとを結ぶ共有経路P0と、分岐点Nと各分岐端子22,24とを結ぶ分岐経路P1,P2と、各分岐経路P1,P2中に設けられた分布定数FET32,34と、各分岐経路P1,P2中の分岐点Nと分布定数FET32,34との間に設けられた伝送線路42,44と、を備えている。ここで、各伝送線路42,44は、動作周波数における伝搬波長をΛとしたとき、Λ/4の45%よりも長く且つΛ/4よりも短い。
さらに、スイッチ回路1は、共有経路P0中に設けられ、共有端子10のインピーダンスと、分岐経路P1,P2のうち分岐点Nに並列接続したオフ状態にある経路を介して、オン状態にある経路を共有端子10から見たときのインピーダンスとを整合させる伝送線路50(整合回路)を備えている。
共有端子10には整合用伝送線路である伝送線路50の一端が接続されている。伝送線路50の他端が分岐点Nであり、そこに分岐用伝送線路である伝送線路42,44が並列に接続されている。伝送線路42における分岐点Nとは反対側の端に、分布定数FET32が接続されている。伝送線路44における分岐点Nとは反対側の端に、分布定数FET34が接続されている。分布定数FET32と分岐端子22との間には伝送線路62が接続され、分布定数FET34と分岐端子24との間には伝送線路64が接続されている。
分布定数FET32のゲートには、バイアス線路のアイソレーション回路72を介して、制御端子82が接続されている。分布定数FET34のゲートには、バイアス線路のアイソレーション回路74を介して、制御端子84が接続されている。これらの制御端子82,84は、それぞれ分布定数FET32,34のゲートに制御電圧を印加するための端子である。なお、分布定数FETとは、図11で説明したとおりである。
マイクロ・ストリップ線路でスイッチ回路1を構成したとき、伝送線路50は、特性インピーダンスZ、波長定数β、長さlとし、誘電体基板厚はhで全ての伝送線路について共通とする。伝送線路42,44は、特性インピーダンスZ、波長定数β、長さlとし、伝送線路62,64は、特性インピーダンスZ、波長定数β、長さlとする。コプレーナ・ウェーブガイド等、他の種類の伝送線路を使っても同様である。ただし、コプレーナ・ウェーブガイド等とともに用いる場合、分布定数FETの長さ等によっては、他の不要な伝搬モードを抑制するために、図18に示すとおり、各分布定数FET32,34の両側にそれぞれ配されたグランドG1,G2を互いに電気的に接続することが好ましい。同図においてグランドG1,G2は、各分布定数FET32,34を跨ぐように一定間隔で設けられた複数の配線Wによって互いに接続されている。
図2は、スイッチ回路1を簡単化したSPDTスイッチの等価回路図を示す。マイクロ・ストリップ線路でスイッチ回路1を構成し、以下の定数にて実施した。すなわち、Z=34.6Ω、β=5.06×10−3μm−1、l=160μm、h=40μm、Z=49Ω、β=4.89×10−3μm−1、l=170μm、Z=34.6Ω、β=5.06×10−3μm−1、l=680μmとした。また、分布定数FETの長さL=400μm、G=0.065S(オープン・チャネル状態のとき)、C=10fF/100μm、RTL=1×10−6Ω、LTL=45pH/100μmとした。バイアス線路のアイソレーション回路72,74は、500Ωの抵抗で実現した。ただし、波長定数は、何れも80GHzにおける値である。
共有端子10から分岐端子22に至る経路はオン状態にあり、負荷インピーダンス(通常50Ω)に整合した、理想的な状態を図示している。共有端子10から分岐端子22の間に並列に挿入されているのは、オフ・ブランチ回路である。所望の周波数で分岐点からオフ・ブランチ側を見たインピーダンスZoff2が、完全にオープンに見えるのが理想である。しかし、図3に示すように、オフ状態にある分布定数FETのインピーダンスZoff1は、ロスのある伝送線路として動作するため、周波数に伴って、そのインピーダンスが高くなりながら、分布定数FETの長さL分だけ位相が回る特徴を有している。したがって、伝送線路44を接続しても、Zoff2を所望の周波数で完全にオープンにすることはできないことがわかる。
しかしながら、分布定数FETに、θoffの電気長を有する伝送線路44を接続すると、分岐点でオフ・ブランチ側を見たインピーダンスZoff2を最大にすることで、オフ・ブランチ側へのRF信号の漏洩を最小にし、挿入損失を低減することはできる。ただし、Zoff2が所望の周波数で完全にオープンにならないため、図2で共有端子10から分岐端子22を見たときのインピーダンスZshは、完全な50Ωにはならない。Zshと共有端子10のインピーダンスZとの不整合分が、挿入損失を増大させる要因となる。したがって、ZshとZとの整合をとる回路を導入することで、挿入損失を最小にすることができる。この整合回路は、後述するように、共有端子10とオフ・ブランチの間に特性インピーダンスZ、長さlの伝送線路(ここでは、マイクロストリップ線路)を挿入することで実現できる。
ここで、もし、非特許文献4に記載のように、分布定数FETに所望周波数のΛ/4の長さの伝送線路を接続すると、位相が回りすぎるため、所望の帯域で最大のインピーダンスを得ることはできず、オフ・ブランチ側へのRF信号の漏洩のため、挿入損失の劣化を招くことになる。したがって、lの上限は、θoffで決まる値となる。一方、lの下限は、反射係数の制約から決まる。すなわち、図2で共有端子10から分岐端子22を見たときの反射係数|Γ|が、一般に、|Γ|<0.25を満たすことが、低挿入損失を得るための条件である。
また、Zおよびlの範囲は、図4に示すA点でのインピーダンス整合条件から決まる。すなわち、共有端子10と分岐点Nとの間に挿入した伝送線路50と分岐点との接続点をA点とし、A点から共有端子10側を見たインピーダンスZinとA点から分岐点Nを通して分岐端子22側を見たインピーダンスZshが、共役インピーダンスになるとき、A点でインピーダンスが整合し、挿入損失を最小にすることができる。この条件を満たす整合用伝送線路の特性インピーダンスZの範囲は50Ω以下、長さlの範囲は0より長く、Λ/4以下の長さとなる。Zoff2が最大のインピーダンスとなる場合、lはΛ/4に等しくなる。
実際、図17に示した回路は、2.25mmとチップサイズが大きく、76GHz帯の挿入損失は3dB程度と大きくなっており、原因は、前述したように、分岐点からFETまでの距離が本発明より長いため、オフ・ブランチと不整合が生じているためと思われる。
分布定数FETを用いた進行波型SPnTスイッチは、上述のように分岐点において、完全にオープンにすることができないため、所望の周波数で最大インピーダンスになるように設計する必要がある。長さL、伝搬定数γoff、特性インピーダンスZoff、分布定数FETがオフ状態にあるときのインピーダンスZoff1は、負荷インピーダンスをZL1として、次式で表される。
Zoff1=ZL1{ZL1+Zoff tanh(γoff L)}/{Zoff + ZL1 tanh(γoff L)}…(1)
帯域上限周波数での位相θoffは、次のとおりとなる。
θoff = Arctan[Im(Zoff1)/Re(Zoff1)]…(2)
SPnTスイッチを設計する際、一般に、オフ側の枝は、ハイ・インピーダンスとすべく、従来例で見られるように、伝搬波長Λの1/4の伝送線路を介して分岐するように設計する。しかし、分布定数FETは、既にそれ自身が長さを持っているため、(2)式のように周波数に伴って、θoffだけ位相が回っている(図3)。したがって、Zoff2で最大インピーダンスを得るためには、(π/2−θoff)だけ位相をまわせばよく、π/2(=90°)、すなわち伝搬波長の四分の一もまわす必要がない。結局、所望の周波数でZoff2を最大インピーダンスにするのに必要な長さlは、図3に示すように、次式のとおりとなる。
ld = Λ/4・2・(π/2−θoff)/π = Λ/4・(1−2・θoff/π)…(3)
分布定数効果が無視できる低い周波数帯域では、θoff〜0となるため、(3)式よりl〜Λ/4となる。実際には、分布定数FETの分布定数効果を用いる周波数帯でスイッチを用いるため、通常、所望帯域では位相は幾ばくか回っている。したがって、lはΛ/4より短くすべきことがわかる。実際、400μm長の分布定数FETを用いた場合、GaAsの基板厚を40μmとしたとき、80GHzで最大インピーダンスを得るためのlは、275μmであった。80GHzのΛ/4は320μmであるから、Λ/4の86%の長さとなっており、Λ/4より短い。
以上、オフ側ブランチの分岐用伝送線路の長さの範囲を規定する条件について説明した。これは、オフ・ブランチへのマイクロ波・ミリ波信号の漏洩を最小にする、すなわち、アイソレーションを最大にし、挿入損失を低減する効果がある。しかし、SPnTスイッチの場合、オフ側ブランチのアイソレーションを最大にするだけでなく、オン状態における挿入損失を許容範囲内に保つ条件を検討する必要がある。この2つの条件を同時に満たすとき、適切なSPnTスイッチが実現できる。図4に示すように、コモンポートである共有端子10から点Aの間に挿入した伝送線路50と、オフ側ブランチを並列接続した回路とのA点でのインピーダンス整合を図ることが、SPnTスイッチのオン状態の挿入損失を最小にする条件となる。
波長定数β、特性インピーダンスZ、長さlの伝送線路50の、点Aから共有端子10側を見たインピーダンスZin(図5(b)参照)は、コモンポートに接続する負荷をZL(通常50Ω)とすると、次のとおりとなる。
Zin = Zc {ZL+j Zc tan(βc lc)} / {Zc+j ZLtan(βc lc)}…(4)
一方、Zoff2が、分岐点Nと分布定数FETの間に挿入した、波長定数β、特性インピーダンスZ、長さlの伝送線路を介して、
Zoff2=Zd {Zoff1+j Zd tan(βd ld)} / {Zd+j Zoff1 tan(βd ld)}…(5)
と表される。このことから、分岐点でオフ側ブランチが並列接続した回路のインピーダンスZsh(図5(a)参照)は、分岐端子22および分岐端子24に接続した負荷インピーダンスをZL(通常50Ω)として、次のとおりとなる。
Zsh=Zoff2 ZL / (Zoff2 + ZL)…(6)
shがZinとインピーダンス整合する条件は、Zinの共役インピーダンスZin と、Zsh=Zin の関係になるZ、l、Z、lを選ぶことである。図5(a)および図5(b)の丸印のインピーダンスで、共役インピーダンス整合が成立していることがわかる。
ここで、注意すべき点は、挿入損失を実用上許容範囲内に保つため、オフ・ブランチを見越したインピーダンスがほぼ50Ωとなる必要がある点である。すなわち、図4の入力インピーダンスZinからなる、反射係数Γの絶対値|Γ|が0.25以下となる必要がある。これは、オフ・ブランチ側に洩れるRF電力を許容量に抑え、Zinがほぼ50Ωに整合するための条件である。
|Γ| = |(Zsh-ZL)/(Zsh+ZL)|…(7)
(7)式を用いて、
|Γ|≦0.25…(8)
となるlが最短の長さとなる。Λ/4で規格化したlの長さと分岐用伝送線路Zの関係についての(8)式を満たす計算結果を、図19に示した。計算では、ZLが20Ω、50Ω、100Ωのときにつき、それぞれ示した。通常、ポートインピーダンスZLは50Ω、配線の特性インピーダンスZも、スイッチ回路では低損失特性を実現するため、導体損失、誘電体損失が許容範囲にある75Ω以下で用いることが多い。したがって、図からlの長さは、Λ/4の45%以上となる。
オン・ブランチは、図6のB点から分岐端子22の間に挿入するが、オフ・ブランチに用いたのと全く同じ素子を挿入する。異なるのは、バイアス条件だけである。例えば、本実施例では、オフ・ブランチのバイアス電圧は0V、オン・ブランチは−5Vである。
本実施例のB点におけるインピーダンスを、図7に示した。B点から分岐端子22側を望んだインピーダンスZonとB点から共有端子10側を望んだインピーダンスZ'が共役インピーダンス整合しているのがわかる。なお、伝送線路62、64は、それぞれ分岐端子22、24の入力インピーダンスとの整合回路である。すなわち、たとえばオン状態にある経路がP1のとき、所望の帯域において、伝送線路62の分布定数FET32との接続点から共有端子10側を見たインピーダンスを、分岐端子22のインピーダンス(通常50Ω)に変換している。以上、本実施例により、76GHzでの挿入損失が1.7dBと、従来例の3dB程度より少ないSPDTスイッチを、実現することができた。また、本実施例からなる進行波型SPDTスイッチは、38GHzから80GHzという、1オクターブ以上の広い帯域にわたって、挿入損失2.1dB以下、アイソレーション25dB以上の良好な特性を実現した。
以上述べたように、スイッチ回路1においては、伝送線路42,44をΛ/4の45%よりも長くすることにより、オン状態における挿入損失を許容範囲内に収めることができる。また、伝送線路42,44をΛ/4よりも短くすることにより、オフ状態にある分岐経路のアイソレーションを最大にすることが可能である。これにより、オフ側ブランチのアイソレーションを最大にするとともに、オン状態における挿入損失を許容範囲内に保つのに適したスイッチ回路1が実現されている。
このように本実施形態は、進行波型SPnTスイッチに最適な分岐回路(分岐点からFETまでの最適な伝送線路の長さ)の範囲を明らかにすることにより、進行波型SPnTスイッチの産業上の発展に資するものである。
ところで、上述した特許文献4に開示されている従来技術は、コプレーナ・ウェーブガイドを用いたSPnTスイッチ回路の実現には有効な技術であるが、マイクロストリップ線路等、他の伝送線路への適用方法を開示していない。これに対して、本実施形態によれば、マイクロストリップ線路等、他の伝送線路にも好適に適用することができる。
また、スイッチ回路1は、伝送線路50を備えている。これにより、共有端子10のインピーダンスと、オン状態にある分岐経路を共有端子10から見たときのインピーダンスとを好適に整合させることができる。
スイッチ回路1においては、分布定数FETが用いられている。これにより、スイッチ回路1は、広帯域特性の実現に非常に優れている。
伝送線路42,44としてコプレーナ・ウェーブガイドを用いる場合、図18に示したように、各分布定数FET32,34の両側にそれぞれ配されたグランドG1,G2を互いに電気的に接続することにより、グランド面の電位を強化することができる。また、その接続を配線Wによって行うことにより、簡略な構成で、グランド面を強化することができる。
本発明によるスイッチ回路は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態においてはSPDTスイッチの例を示したが、本発明によるスイッチ回路は、nが3以上の場合のSPnTスイッチにも適用することができる。
また、図8に示すように、集中定数として扱うことのできるn個のFET92と伝送線路94とを含む、進行波型SPSTスイッチも、本発明の分布定数FETと同様に扱うことができるため、本発明の適用範囲である。例えば、4個のW=100μmのFETと、その間を結ぶ50μmの長さの伝送線路とを含む進行波型SPSTスイッチを、スイッチ回路1の分布定数FETと置換えたもので、進行波型SPDTスイッチを構成することもできる。さらに、電界効果トランジスタの代わりに、ショットキーダイオードやPINダイオード等のダイオードを利用することも可能で、同様の効果を得ることができる。たとえば、電界効果トランジスタのゲートをダイオードのアノードとし、ソース、ドレインをカソードとすることで、実現することができる。
本発明によるスイッチ回路の一実施形態を示す回路図である。 スイッチ回路1を簡単化したSPDTスイッチを示す等価回路図である。 オフ状態にある分布定数FET(400μm長)の80GHzにおける入力インピーダンスを示すスミスチャートである。 スイッチ回路1を簡単化したSPDTスイッチを示す等価回路図である。 (a)は、図4においてA点からオフ・ブランチ・シャント回路を通して分岐端子22側を見たインピーダンスZshを示すスミスチャートである。(b)は、A点から入力伝送線路を介して共有端子10側を見たインピーダンスZinを示すスミスチャートである。 スイッチ回路1を示す等価回路図である。 (a)は、 図6においてB点からオン・ブランチを通して分岐端子22側を見たインピーダンスZonを示すスミスチャートである。(b)は、B点からオフ・ブランチ・シャント回路、入力伝送線路を介して共有端子10側を見たインピーダンスZ'を示すスミスチャートである。 変形例に係るスイッチ回路を説明するための回路図である。 (a)は、従来の直並列構成SPSTスイッチ回路の回路図である。(b)は、オン状態の等価回路図である。(c)は、オフ状態の等価回路図である。 従来の直並列構成SPSTスイッチの挿入損失およびアイソレーションの周波数特性図である。 従来の分布定数FETを用いた進行波型SPSTスイッチの概念図である。 従来の分布定数FETを用いた進行波型SPSTスイッチの等価回路図である。 従来の分布定数FETを用いた進行波型SPSTスイッチを集中定数で表現した等価回路図である。 (a)および(b)は、従来の分布定数FETを用いた進行波型SPSTスイッチの挿入損失の周波数特性およびアイソレーションの周波数特性をそれぞれ示すグラフである。 特許文献3に記載されたSPDTスイッチを示す回路図である。 特許文献4に記載されたSPDTスイッチを示す回路図である。 非特許文献3に記載された進行波型SPDTスイッチを示す回路図である。 コプレーナ・ウェーブガイドとともに用いる場合の分布定数FETの一例を示す模式図である。 分岐用伝送線路の長さと特性インピーダンスの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 スイッチ回路
10 共有端子
22,24 分岐端子
32,34 分布定数FET
42,44 伝送線路
46 伝送線路
50 伝送線路
62,64 伝送線路
72,74 アイソレーション回路
82,84 制御端子
P0 共有経路
P1,P2 分岐経路

Claims (5)

  1. 共有端子と、
    複数の分岐端子と、
    前記共有端子と分岐点とを結ぶ共有経路と、
    前記分岐点と前記各分岐端子とを結ぶ分岐経路と、
    前記各分岐経路中に設けられた電界効果トランジスタと、
    前記各分岐経路中の前記分岐点と前記電界効果トランジスタとの間に設けられた伝送線路と、を備え、
    前記各伝送線路は、動作周波数における伝搬波長をΛとしたとき、Λ/4の45%よりも長く且つΛ/4よりも短いことを特徴とするスイッチ回路。
  2. 請求項1に記載のスイッチ回路において、
    前記共有経路中に設けられ、前記共有端子のインピーダンスと、前記分岐経路のうち前記分岐点に並列接続したオフ状態にある経路を介して、オン状態にある経路を前記共有端子から見たときのインピーダンスとを整合させる整合回路を備えるスイッチ回路。
  3. 請求項1または2に記載のスイッチ回路において、
    前記各電界効果トランジスタは、分布定数電界効果トランジスタであるスイッチ回路。
  4. 請求項3に記載のスイッチ回路において、
    前記各伝送線路は、コプレーナ・ウェーブガイドであり、
    前記各分布定数電界効果トランジスタの両側にそれぞれ配されたグランドが互いに電気的に接続されているスイッチ回路。
  5. 請求項4に記載のスイッチ回路において、
    前記グランドは、前記各分布定数電界効果トランジスタを跨ぐように一定間隔で設けられた複数の配線によって互いに接続されているスイッチ回路。
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