JP2000151202A - 高周波切替回路 - Google Patents

高周波切替回路

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JP2000151202A
JP2000151202A JP10334965A JP33496598A JP2000151202A JP 2000151202 A JP2000151202 A JP 2000151202A JP 10334965 A JP10334965 A JP 10334965A JP 33496598 A JP33496598 A JP 33496598A JP 2000151202 A JP2000151202 A JP 2000151202A
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frequency
diode
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JP10334965A
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Mitsuru Muramoto
充 村本
Hirotaka Saito
広隆 斉藤
Kanemi Sasaki
金見 佐々木
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Kokusai Electric Corp
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Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合容量が比較的大きなダイオードによって
も、高周波信号に対して所期の性能を発揮することがで
きる高周波切替回路を提供する。 【解決手段】 高周波切替回路は、一端から他端
へ至る途中で複数に分岐された線路11を用い、高周波
信号の略4分の1波長の長さL2を有するスタブ12
a、12bを、線路11の分岐点11aから他端側へ高
周波信号の略4分の1波長離れた位置L1にそれぞれ設
け、スタブ12a、12bの先端と接地電位との間にダ
イオードA、Bをそれぞれ設けて構成され、ダイオード
A、Bを選択的にオンさせることにより線路11の一端
から入力された高周波信号を他端のいずれかから
選択的に出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波信号の出力
を切替える高周波切替回路に関し、特に、準ミリ波(1
0GHz〜)以上の高周波信号の切替に用いて好適なる
高周波切替回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、線路に入力された高周波信号
をオン・オフ切替或いは当該高周波信号の出力端を選択
的に切替える切替回路は、ダイオードを用いて構成され
ている。
【0003】図5には、従来の切替回路の一例を示して
ある。この切替回路は、誘電率2.0、誘電正接0.0
001、厚さ0.254mmの基板上に、幅0.79m
m、長さ5mmの電気伝導体部(伝送線路)1、2、3
をマイクロストリップ法で形成し、入力線路となる導体
部1の一端と2本の出力線路となる導体部2、3のそれ
ぞれの一端との間にダイオードA、Bを設けた構成であ
り、入力線路1の他端から入力された高周波信号をダ
イオードのオン・オフ制御により出力線路2、3の内の
いずれかの他端又はから出力する。すなわち、入力
端から入力された高周波信号は、ダイオードAがオン
でダイオードBがオフのときには出力端から出力さ
れ、ダイオードBがオンでダイオードAがオフのときに
は出力端から出力される。
【0004】ここで、上記のようにダイオードを線路中
に直列で配した切替回路では、オン時の挿入損失にダイ
オードの内部抵抗が大きく寄与し、この内部抵抗が小さ
いほど回路の挿入損失は小さくて性能がよいという特性
がある。また、切替回路ではオフ時のアイソレーション
が大きい方が望ましいが、周波数fにおけるオフ時のイ
ンピーダンスが1/(2πfCj)と表されることか
ら、上記のようにダイオードを線路中に直列で配した切
替回路では、ダイオードの接合容量Cjが小さいほど高
インピーダンスとなって大きなアイソレーションが得ら
れ、信号の周波数が高くなるにしたがって切替回路は低
インピーダンス化してしまうという特性がある。
【0005】したがって、或るアイソレーションを得る
ためには、使用する周波数が高くなるにつれて回路を構
成するダイオードを接合容量Cjの小さなものとしなけ
ればならない。しかしながら、一般に接合容量Cjの小
さなダイオードは順方向バイアス抵抗(内部抵抗)が大
きく、また、価格も高いという問題があり、低コストに
して高性能の切替回路を実現することは困難であった。
さらに、準ミリ波帯以上の高周波数帯で十分な性能を得
られるほど接合容量Cjが小さいダイオードは、現在の
ところ無きに等しく、所期の性能を得られる高周波切替
回路を実現することが非常に困難であった。
【0006】図6には、上記の事情をより具体的に説明
するために、図5に示した構成の切替回路における接合
容量Cjの相違に基づく特性を示してある。すなわち、
切替対象の信号の周波数を10GHz〜40GHzの高
周波信号として、図6(a)にはダイオードA、Bをそ
れぞれ接合容量Cjが0.02pFのものとした場合の
特性を示し、図6(b)にはダイオードA、Bをそれぞ
れ接合容量Cjが0.1pFのものとした場合の特性を
示してある。
【0007】例えば、使用周波数を25GHzとした場
合、ダイオードの接合容量Cjが0.02pFであれ
ば、挿入損失は0.9dBと小さく、アイソレーション
は16dBと高レベルがえられるが、ダイオードの接合
容量Cjが0.1pFと大きくなると、挿入損失は3.
0dBと大きくなり、アイソレーションは6dBに劣化
してしまう。更に言えば、接合容量Cjが0.1pFで
あると、周波数25GHzでは、オンとオフとで3dB
程度しか差がなく、現実の使用を満足させる切替スイッ
チとして機能し得ない。これは周波数が高くなるにした
がって顕著であり、使用周波数が40GHzであると、
接合容量Cjが0.1pFのものでは、挿入損失とアイ
ソレーションとがほぼ等しくなって切替回路として全く
機能しない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、回路を
構成するダイオードの接合容量をかなり小さくしない
と、高周波信号に対して所期の性能を実現できる切替回
路を得ることができず、現実的にはこのような高周波切
替回路を実現するのは不可能或いは実現したとしてもか
なり高価なものとなってしまうという問題があった。
【0009】本発明は、上記従来の事情に鑑みなされた
もので、接合容量が比較的大きなダイオードによって
も、高周波信号に対して所期の性能を発揮することがで
きる高周波切替回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波切替
回路は、一端から入力された高周波信号を他端からの出
力する線路の途中に、高周波信号の略4分の1波長の長
さを有するスタブを設け、当該スタブの先端と接地電位
との間にダイオードを設けて構成され、当該ダイオード
をオン・オフさせることにより線路の他端からの出力を
オン・オフする。このように線路に対してスタブを介し
てダイオードを並列に設けた構成としてあり、ダイオー
ドがオンのときにはスタブの先端は短絡されて入力され
た高周波信号は線路の他端から出力され、ダイオードが
オフのときにはスタブの先端は開放されて入力された高
周波信号は線路の他端から出力されない。
【0011】また、本発明は、上記のようなオンオフス
イッチとしての態様の他に、複数の出力端の内のいずれ
かに選択的に信号を出力する切替スイッチとしても実施
できる。すなわち、本発明に係る高周波切替回路は、一
端から他端へ至る途中で複数に分岐された線路を用い、
高周波信号の略4分の1波長の長さを有するスタブを、
当該線路の分岐点から他端側へ高周波信号の略4分の1
波長離れた位置にそれぞれ設け、当該スタブの先端と接
地電位との間にダイオードをそれぞれ設けて構成され、
当該ダイオードを選択的にオンさせることにより線路の
一端から入力された高周波信号をいずれかの他端から選
択的に出力させる。このように線路に対してスタブを介
してダイオードを並列に設けた構成としてあり、ダイオ
ードがオンとなったスタブの先端は短絡されて入力され
た高周波信号は当該スタブが設けられた線路部分の端か
ら出力され、ダイオードがオフとなっている他のスタブ
の先端は開放されて入力された高周波信号はこれら線路
の端から出力されない。
【0012】ここで、上記のようにスタブを有した本発
明の高周波切替回路では、スタブの長さは理論的には切
替対象とする高周波信号の4分の1波長とするが、実用
上の切替性能を満たす範囲内で当該スタブの長さは若干
の長短が許容される。そして、所期の切替性能を得るた
めにスラブの長さを設定するための要素として、回路に
使用するダイオードの接合容量があり、本発明では、ダ
イオードの接合容量がもつリアクタンス分だけスタブの
長さは短く設計しなければならないことに着目して、こ
の接合容量が大きくなるに従って、スタブの長さを短く
して当該スタブが実質的に高周波信号の略4分の1波長
の長さとなるようにしている。
【0013】また、上記のように一端から他端へ至る途
中で複数に分岐された線路にスタブを設けた本発明の高
周波切替回路では、線路の分岐点とスタブの設置位置と
の間隔は理論的には切替対象とする高周波信号の4分の
1波長とするが、実用上の切替性能を満たす範囲内で当
該間隔は若干の長短が許容される。そして、所期の切替
性能を得るために当該間隔を設定するための要素とし
て、回路に使用するダイオードの接合容量と線路の分岐
数とがあり、本発明では、この接合容量が大きくなるに
従って、及び/又は、線路の分岐数が多くなるに従っ
て、線路の分岐点とスタブの位置とを接近させて当該分
岐点と当該スタブとの間隔を実質的に高周波信号の略4
分の1波長となるようにしている。
【0014】本発明は、広く比較的高い周波数の電気信
号に用いて効果を有するが、特に、準ミリ波以上の高周
波信号の切替に用いて、所期の性能の切替回路を低価格
で実現することができる。本発明は、ダイオードの接合
容量がもつ高いインピーダンスを積極的に利用して高ア
イソレーションや低挿入損失を実現しており、従来の切
替回路とは原理が根本的に異なっているといえる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明を、図に示す一実施形態を
用いて具体的に説明する。
【0016】図1には本発明の第1の実施形態を示して
あり、この切替回路は二股に分岐された線路に対して制
御を行って2つの出力端の内のいずれか一方から高周波
信号を出力させるものである。この切替回路は、誘電率
2.0、誘電正接0.0001、厚さ0.254mmの
基板上に、幅0.79mmの電気伝導体部(伝送線路)
11をマイクロストリップ法でT字型に形成し、一端か
ら他端へ至る途中で2つに分岐された線路11を有した
構成となっており、線路11の一端が高周波信号の入
力端、線路11の2つの他端がそれぞれ高周波信号
の出力端となっている。更に、線路11の分岐点11a
から当該高周波信号の略4分の1波長の距離(L1)離
れた位置に、当該高周波信号の略4分の1波長の長さ
(L2)のスタブ12a、12bがそれぞれ設けられて
おり、これらスタブ12a、12bの先端と基板に設け
た接地電位との間に順方向にそれぞれダイオードA、B
を設けた構成となっている。
【0017】ここで、本実施形態では便宜上、線路11
の分岐点より前の入力線路部分と分岐点より後の出力線
路部分との長さを5mmとしてあるが、本発明ではこの
長さは特に意味を有するものではなく、如何なる長さに
設定しても同様な作用効果を得ることができる。また、
本実施形態は2分岐の切替スイッチ回路としているが、
3分岐以上の回路も同様に構成することができ、同様な
作用効果を得ることができる。
【0018】また、線幅0.79mmの50Ωの線路1
1では、伝送信号周波数25GHzにおける電気波長は
約9mmであるので、25GHzの高周波信号に対する
切替回路では、理論的には、分岐点aとスタブとの間隔
L1と、スタブの長さL2は、それぞれ4分の1波長であ
る約2.3mmに設定するべきところであるが、本実施
形態では回路に用いたダイオードの接合容量や分岐数に
応じて、これらを4分の1波長より短く設定してある。
【0019】例えば、ダイオードAとBとの接合容量C
jがそれぞれ0.02pFの場合にはL1=1.7m
m、L2=1.7mmとし、ダイオードAとBとの接合
容量Cjがそれぞれ0.1pFの場合にはL1=1.4
mm、L2=1.0mmとして、25GHzの高周波信
号に対する切替回路であっても、それぞれ4分の1波長
より短く設定する。すなわち、ダイオードの接合容量が
大きくなるに従ってL1やL2を4分の1波長より短く設
定するが、線路の分岐数が増えるに従って、オフとなる
線路の数が増えて、その全ての線路を分岐点から見て開
放状態とするためには、分岐点からスタブまでの距離L
1を短く設定する。
【0020】図1に示す構成の切替回路では、図外の制
御部からの制御信号でダイオードA、Bの内のいずれか
一方がオンとされ、他方がオフとされると、オンにされ
たダイオードが設けられている出力線路部分の端から高
周波信号が出力される。すなわち、入力端から高周波
信号が入力された状態で、ダイオードAがオンとなると
出力端から高周波信号が出力され、ダイオードBがオ
ンとなると出力端から高周波信号が出力される。これ
は、ダイオードがオンとなる線路は、スタブの先端は短
絡状態となり、1/4波長の先端短絡線路は開放となる
から、入力信号はスタブの影響を受けることなく線路を
通過して出力されるからであり、また、ダイオードがオ
フとなる線路は、スタブの先端は開放状態となり、半波
長の先端開放線路は開放となるから、分岐点からみてス
タブの先端は開放となって、オフの線路はないのと等価
となるからである。
【0021】図2には、本発明の効果を説明するため
に、図1に示した構成の切替回路における挿入損失とア
イソレーションの特性を示してある。すなわち、切替対
象の信号の周波数を10GHz〜40GHzの高周波信
号として、図2(a)にはダイオードA、Bをそれぞれ
接合容量Cjが0.02pFのものとした場合の特性を
示し、図2(b)にはダイオードA、Bをそれぞれ接合
容量Cjが0.1pFのものとした場合の特性を示して
ある。
【0022】例えば、使用周波数を25GHzとした場
合、ダイオードの接合容量Cjが0.02pFであれ
ば、挿入損失は0.6dBと小さく、アイソレーション
は40dBと高レベルがえられた。また、図6に示した
従来例と比較すれば明らかであるが、ダイオードの接合
容量Cjを0.1pFと大きくした場合にあっても、本
発明による回路構成とL1及びL2を0.02pFの場合
より短く設定したことにより、挿入損失は1.4dBと
若干劣化するが実用上の要求を満足させ得るものであ
り、アイソレーションも26dBという実用上の要求を
満足させ得る値であった。なお、線路の分岐数が増える
に従ってL1及び/又はL2を短く設定すれば、本発明
による回路構成と相俟って、実用上の要求を満たすこと
ができる切替特性を得ることができる。
【0023】図3には本発明の第2の実施形態を示して
あり、この切替回路は1本の線路21に対して制御を行
って、当該線路21の入力端から入力された高周波信
号の出力端からの出力をオン・オフするものである。
この切替回路は、上記の第1実施形態と同様の基板上
に、幅0.79mmの電気伝導体部(伝送線路)21を
マイクロストリップ法でI字型に形成し、線路21の入
力端から出力端へ至る途中に入力される高周波信号
の略4分の1波長の長さ(L)のスタブ22を設け、こ
のスタブ22の先端と基板に設けた接地電位との間に順
方向にダイオードDを設けた構成となっている。
【0024】ここで、本実施形態では便宜上、線路21
の端より5mmの位置にスタブ22を設けているが、本
発明ではこの位置は特に意味を有するものではなく、如
何なる位置に設定しても同様な作用効果を得ることがで
きる。
【0025】また、上記のように、線幅0.79mmの
50Ωの線路21では、伝送信号周波数25GHzにお
ける切替回路では、理論的には、スタブの長さLは4分
の1波長である約2.3mmに設定するべきところであ
るが、本実施形態では回路に用いたダイオードの接合容
量に応じて4分の1波長より短く設定してある。例え
ば、ダイオードDの接合容量Cjが0.02pFの場合
にはL=1.3mmとし、ダイオードDの接合容量Cj
が0.1pFの場合にはL=1.0mmとして、25G
Hzの高周波信号に対する切替回路であっても、それぞ
れ4分の1波長より短く設定する。すなわち、ダイオー
ドの接合容量が大きくなるに従ってLを4分の1波長よ
り短く設定する。
【0026】上記構成の切替回路では、伝送線路21上
の任意の位置に、電気長が対象信号波の略4分の1波長
となるスタブ22を設け、4分の1波長の先端短絡スタ
ブは開放となるから、ダイオードDがオンのときは、入
力端から入力された高周波信号は出力端から出力さ
れ、反対に、4分の1波長の先端開放スタブは短絡とな
るから、ダイオードDがオフのときは、入力端から入
力された高周波信号は出力端から出力されない。
【0027】図4には、本発明の効果を説明するため
に、図3に示した構成の切替回路におけるダイオードD
がオンのときとオフのときの挿入損失の特性を示してあ
る。すなわち、切替対象の信号の周波数を10GHz〜
40GHzの高周波信号として、図4(a)にはダイオ
ードDを接合容量Cjが0.02pFのものとした場合
の実験結果を示し、図4(b)にはダイオードDを接合
容量Cjが0.1pFのものとした場合の実験結果を示
してある。
【0028】例えば、使用周波数を25GHzとした場
合、ダイオードDの接合容量Cjが0.02pFであれ
ば、オンのときの挿入損失は0.5dB、オフのときの
挿入損失は29dBとなり、当該切替回路はスイッチと
して良好に動作していることが確認された。また、ダイ
オードDの接合容量Cjが0.1pFの場合にも、接合
容量が増加した分だけスタブの長さが短くされているた
め、オンのときの挿入損失は1.2dB、オフのときは
22dBを確保でき、スイッチとして良好に動作してい
ることが確認された。すなわち、ダイオードの接合容量
Cjを0.1pFと大きくした場合にあっても、本発明
による回路構成とLを0.02pFの場合より短く設定
したことにより、実用上の要求を満足させ得る切替特性
が得られた。
【0029】なお、上記の実施形態では矩形のスタブを
設けた例を示したが、例えば、スタブの形状を扇形にす
る、或いは、スタブの線幅を変更する等して、更に切替
特性を向上させることも可能である。例えば、スタブの
線幅を細くすることにより、ダイオードがオンのときに
スタブの影響を少なくすることができ、挿入損失を改善
することが可能である。具体的には、図1に示した切替
回路でダイオードの接合容量が0.1pFの場合に、ス
タブの線幅を0.79mmから0.2mmに狭めると、
狭帯域になるものの挿入損失は1.4dBから1.0d
Bに改善された。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
線路の途中にダイオードを介して接地されるスタブを設
けたため、スイッチ素子として接合容量が比較的小さな
ダイオードを用いれば切替特性(高アイソレーション、
低挿入損失)が極めて優れた高周波切替回路を実現する
ことができ、スイッチ素子として接合容量が比較的大き
なダイオードを用いても実用上満足し得る切替特性を有
した高周波切替回路を実現することができ、高性能な高
周波切替回路を低価格で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る高周波切替回路
の構成図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る高周波切替回路
の切替特性を示す図である。
【図3】 本発明の第2実施形態に係る高周波切替回路
の構成図である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る高周波切替回路
の切替特性を示す図である。
【図5】 従来の高周波切替回路の構成図である。
【図6】 従来の高周波切替回路の切替特性を示す図で
ある
【符号の説明】
11、21・・・線路、 11a・・・分岐点、12
a、12b、22・・・スタブ、 A、B、D・・・ダ
イオード、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 金見 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 Fターム(参考) 5J012 BA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線路の一端から入力された高周波信号の
    当該線路の他端からの出力をオン・オフ切替する高周波
    切替回路において、 高周波信号の略4分の1波長の長さを有するスタブを前
    記線路の途中に設け、当該スタブの先端と接地電位との
    間にダイオードを設け、当該ダイオードをオン・オフさ
    せることにより前記線路の他端からの出力をオン・オフ
    することを特徴とする高周波切替回路。
  2. 【請求項2】 一端から他端へ至る途中で複数に分岐さ
    れた線路を用い、当該線路の一端から入力された高周波
    信号の当該線路の他端からの出力を切替える高周波切替
    回路において、 高周波信号の略4分の1波長の長さを有するスタブを、
    前記線路の分岐点から他端側へ高周波信号の略4分の1
    波長離れた位置にそれぞれ設け、当該スタブの先端と接
    地電位との間にダイオードをそれぞれ設け、当該ダイオ
    ードを選択的にオンさせることにより前記線路の一端か
    ら入力された高周波信号をいずれかの他端から選択的に
    出力させることを特徴とする高周波切替回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の高周波切
    替回路において、 使用するダイオードの接合容量が大きくなるに従って、
    スタブの長さを短くして当該スタブが実質的に高周波信
    号の略4分の1波長の長さとなるようにしたことを特徴
    とする高周波切替回路。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の高周波切替回路におい
    て、 使用するダイオード接合容量が大きくなるに従って或い
    は線路の分岐数が多くなるに従って、線路の分岐点とス
    タブの位置とを接近させて当該分岐点と当該スタブとの
    間隔を実質的に高周波信号の略4分の1波長となるよう
    にしたことを特徴とする高周波切替回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の高周波切替回路において、 準ミリ波以上の高周波信号の切替に用いることを特徴と
    する高周波切替回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1767388B (zh) * 2004-10-25 2010-06-09 株式会社日立国际电气 高频开关电路器件
JP2016092612A (ja) * 2014-11-05 2016-05-23 三菱電機株式会社 高周波スイッチ

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CN1767388B (zh) * 2004-10-25 2010-06-09 株式会社日立国际电气 高频开关电路器件
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