JP3342791B2 - 高周波単極双投スイッチ - Google Patents

高周波単極双投スイッチ

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JP3342791B2 JP32339795A JP32339795A JP3342791B2 JP 3342791 B2 JP3342791 B2 JP 3342791B2 JP 32339795 A JP32339795 A JP 32339795A JP 32339795 A JP32339795 A JP 32339795A JP 3342791 B2 JP3342791 B2 JP 3342791B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯及び
ミリ波帯で使用される高周波単極双投スイッチに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体スイッチング素子を用いた
単極双投スイッチ(以下、SPDTスイッチと称する)
が知られている。この種のSPDTスイッチは、高速切
換性能が優れているため、例えば無線通信装置におい
て、送信波と受信波の切り換えなどに広く使われてい
る。図9及び図10は、いずれもスイッチング素子とし
てpinダイオードを用いたSPDTスイッチの例であ
る。
【0003】図9に示すSPDTスイッチは、例えば、
高周波信号を入力するための共通端子10に、高周波伝
送系の特性インピーダンスと同じ特性インピーダンス
で、透過位相角90度の一対の分布定数線路41,42
の一端部を接続して3端子回路網を形成している。各分
布定数線路41,42の他端部の分岐端子11,12に
は、各々半導体スイッチング素子であるダイオード13
a,13bが信号線から接地部位(GND)に対してシ
ャント(分岐)接続されている。このような接続形態
は、一般に「シャント形」と呼ばれる。
【0004】シャント形のSPDTスイッチでは、一方
のダイオード13aのバイアス端子15aにチョークコ
イル14aを介して負電圧を印加することで該ダイオー
ド13aをオフにし、分岐端子11とGND間のインピ
ーダンスを開放に近い値にする。他方のダイオード13
bのバイアス端子15bにはチョークコイル14bを介
して正電圧を印加することで、該ダイオード13bをオ
ンにし、分岐端子12とGND間のインピーダンスを短
絡に近い値にする。この状態を分岐点Aで観測すると、
一方の分岐端子11側では分布定数線路41の線路状態
がそのまま保存され、スイッチの機能としては、導通状
態になる。また、他方の分岐端子12側では分布定数線
路42が開放された状態となり、スイッチの機能として
は、しゃ断状態になる。バイアスの正負を切り換えれば
上記状態が逆転する。これがシャント形SPDTスイッ
チの動作原理である。
【0005】また、図10に示すSPDTスイッチは、
高周波信号を入力するための共通端子10に、一対のダ
イオード13a,13bの各々の順方向端が接続され、
各ダイオード13a、13bの逆方向端が各々分岐端子
11,12に接続されている。分岐点AとGND間に
は、直流バイアスのリターン用チョークコイル43が接
続されている。このような接続形態は、各ダイオード1
3a,13bが共通端子10と分岐端子11,12との
間にシリーズ(直列)接続されているので、一般に「シ
リーズ形」と呼ばれる。
【0006】シリーズ形のSPDTスイッチでは、各バ
イアス端子15a,15bに、チョークコイル14a,
14bを介して互いに相反の正負電圧を印加すること
で、ダイオード13a,13bはオンまたはオフにな
る。この状態を分岐点Aで観測すると、オン状態のダイ
オード13aが接続された一方の分岐端子11側は導通
状態になり、オフ状態のダイオード13bが接続された
他方の分岐端子12側では開放状態になる。バイアスの
正負を逆転すれば、上記状態が逆転する。これがシリー
ズ形SPDTスイッチの動作原理である。
【0007】実際の使用場面では、動作周波数帯域や要
求性能に応じて上記「シャント形」と「シリーズ形」と
を組み合わてSPDTスイッチを構成する場合もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、「シャ
ント形」、「シリーズ形」、あるいはこれらを組み合わ
せて構成される従来のSPDTスイッチでは、スイッチ
ング素子及びその駆動回路が必ず2つ以上必要となる。
また、導通時におけるスイッチング素子の挿入損失と、
しゃ断時におけるアイソレーション特性が各分岐経路に
おいて同等に設計されているのが通常である。
【0009】しかし、実際にSPDTスイッチを無線通
信装置等に組み込む場合、その使用目的によっては、導
通時の挿入損失及びしゃ断時のアイソレーションの特性
が必ずしも両分岐経路で同等にならなくとも良い場合が
ある。例えば、受信系の損失とアイソレーションを重視
し、送信系の損失およびアイソレーションについては切
換機能さえあればその特性は重視しない、という条件を
付けた場合、従来のSPDTスイッチのように、送受信
系に対して同一特性にする必要がない。このような条件
下での限られた用途においても、従来は上記構成のSP
DTスイッチを採用するしかなかった。そのため、スイ
ッチング素子やその駆動回路も含めて回路規模が必要以
上に大きくなってコスト高になったり、電力を余分に浪
費する場合があった。
【0010】そこで、本発明の課題は、従来のSPDT
スイッチ機能を維持しつつ、回路規模の小型化と消費電
力の低減化を図ることができる簡易な構成のSPDTス
イッチを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、改良された上記シャント形SPDTス
イッチとシリーズ形SPDTスイッチとを提供する。本
発明のシャント形SPDTスイッチは、一つの共通端子
と、この共通端子に各々分布定数線路を介して接続され
た一対の分岐端子とを有し、これら一対の分岐端子のい
ずれかと接地部位との間に半導体スイッチング素子が介
在するもので、前記分布定数線路が、前記共通端子及び
一対の分岐端子に接続される高周波伝送系の特性インピ
ーダンスに対して2の4乗根倍の特性インピーダンスを
有し、且つ透過位相角が90度であることを特徴とす
る。
【0013】また、本発明のシリーズ形SPDTスイッ
チは、一つの共通端子と、この共通端子に各々分布定数
線路を介して接続された一対の分岐端子とを有し、これ
ら一対の分岐端子のいずれかと前記共通端子との間に半
導体スイッチング素子が直列に接続されたもので、前記
分布定数線路が、前記共通端子及び一対の分岐端子に接
続される高周波伝送系の特性インピーダンスに対して2
の4乗根倍の特性インピーダンスを有し、且つ透過位相
角が90度であることを特徴とする。
【0014】前記半導体スイッチング素子は、用途に応
じてpinダイオード、あるいは電界効果トランジスタ
を用いることができる。また、前記分布定数線路に代え
て、該分布定数線路と等価の集中定数線路を用いること
ができる。
【0015】(動作原理)次に、上記各SPDTスイッ
チの動作原理を説明する。まず、一般的な分布定数線路
の作用を図1を参照して説明する。図1(a)は、正規
化特性インピーダンスZが2の4乗根で、透過位相角θ
が90度の分布定数線路の一方端aに、特性インピーダ
ンスZoの電源Eが接続され、他方端bに負荷インピー
ダンスZoが接続されている状態を示している。この場
合、a端から負荷側をみたインピーダンスは、分布定数
線路の正規化特性インピーダンスZの2乗で定義するこ
とができる。ここで、正規化特性インピーダンスZと
は、その分布定数線路が有する特性インピーダンスを、
系の特性インピーダンス、すなわち分布定数線路の入出
力端に接続される高周波伝送系の特性インピーダンスZ
oで除算したものをいう。図1(b)は、同図(a)に
示した分布定数線路が1本接続された状態を示し、同図
(c)は、同様の線路がa端を基点に2本並列接続され
た状態を示している。図1(b),(c)におけるa端
での反射係数Γaは、いずれも(1)式で表わされる。 Γa=(√2−1)/(√2+1)・・・(1)
【0016】以上の点をふまえ、正規化特性インピーダ
ンスZが2の4乗根で、透過位相角θが90度の分布定
数線路に、半導体スイッチング素子がシャント形あるい
はシリーズ形で接続されたされた場合の動作原理を説明
する。
【0017】(1)シャント形の場合 図2は、シャント形の場合の原理説明図である。図2を
参照すると、共通端子に相当するa端に、特性インピー
ダンスZoの電源Eと、第1及び第2の分布定数線路
1,2とが接続されている。第1の分布定数線路1と負
荷Zoとの間のb端には、半導体スイッチング素子がシ
ャント接続されている。図中、破線は半導体スイッチン
グ素子として、pinダイオード3を用いた場合の等価
回路である。このpinダイオード3は、順方向バイア
ス時には、高周波伝送系の特性インピーダンスに対して
1/10以下の等価インピーダンス(Rs)になる。一
方、逆方向バイアス時には、その接合容量Cjにより、
高周波伝送系の特性インピーダンスに対して10倍以上
の等価インピーダンスになる。このため、順方向バイア
ス時には、b端が短絡に近い状態になる。このとき、a
端からは、第1の分布定数線路1がほぼ開放状態にな
り、第2の分布定数線路2のみが接続されているように
近似される。一方、逆方向バイアス時には、b端にpi
nダイオード3を接続した影響が殆どないため、第1及
び第2の分布定数線路が同時に接続されたように近似さ
れる。
【0018】これをSPDTスイッチの機能に対応付け
ると、順方向バイアス時にはa端とc端とが導通状態と
なり、低い挿入損失特性が得られる。このとき、a端と
b端との間はしゃ断状態となり、高いアイソレーション
特性が得られる。これは従来のSPDTスイッチと同じ
性能である。また、導通しているa端とc端での反射係
数は、ともに上記(1)式の値となり、実用上問題になら
ない。一方、pinダイオード3に逆方向バイアスを印
加すると、a端とb端、及びa端とc端がともに導通状
態になるため、a端に入力された信号は2分岐されてb
端及びc端に導かれる。このとき、a端での反射係数
は、(1)式で示される値となり、b端及びc端での反射
係数Γbは、(2)式で示される値となる。 Γb=1/(1+√2)・・・(2)
【0019】(2)シリーズ形の場合 図3は、シリーズ形の場合の原理説明図である。図3を
参照すると、共通端子に相当するa端に、特性インピー
ダンスZoの電源Eと、半導体スイッチング素子がシリ
ーズ接続された第1の分布定数線路1と、半導体スイッ
チング素子が介在しない第2の分布定数線路2とが接続
されている。図中、破線は半導体スイッチング素子とし
て、pinダイオードを用いた場合の等価回路である。
pinダイオード3の順方向、逆方向バイアス時の等価
インピーダンスの値は、上述のシャント形の場合と同じ
である。つまり、逆方向バイアス時には、a端からみて
第1の分布定数線路1がほぼ開放された状態となり、a
端とb端との間はしゃ断状態で、高いアイソレーション
特性が得られる。また、a端とc端との間は導通状態に
なり、低い挿入損失特性が得られる。このとき、導通状
態のa端とc端での反射係数は、ともに(1)式で示され
る値となり、実用上問題にならない。一方、順方 向バ
イアス時には、第1及び第2の分布定数線路が同時に接
続された状態となり、a端に入力された信号が2分岐さ
れてb端及びc端に導かれる。このとき、a端での反射
係数は(1)式で示される値となり、b端とc端での反射
係数は(2)式で示される値となる。
【0020】このように、分布定数線路1,2の特性イ
ンピーダンスと透過位相角θを特定の値に設定すること
により、一つの半導体スイッチング素子及びその駆動回
路のみでSPDTスイッチの機能を実現することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明のSPDTスイッチ
の実施形態を図4〜図8を参照して説明する。図4
(a)は、半導体スイッチング素子としてpinダイオ
ードを用いたシャント形のSPDTスイッチであり、図
2に示した原理説明図に対応したものである。図中、図
2に示した構成要素と同一機能のものについては同一符
号を付してある。
【0022】図示の構成のSPDTスイッチでは、各分
布定数線路1,2の正規化特性インピーダンスZが2の
4乗根で、透過位相角θが90度なので、バイアス端子
15に順方向バイアスが印加されると、共通端子10と
第1の分岐端子11との間がしゃ断状態となり、高いア
イソレーション特性が得られる。したがって、共通端子
10に入力された信号は、第2の分岐端子12のみに低
損失で導かれる。符号14はチョークコイルである。一
方、バイアス端子15に逆方向バイアスが印加される
と、共通端子10に対して第1及び第2の分岐端子1
1,12がともに導通状態になるため、共通端子10に
入力された信号は2分岐されて各分岐端子11,12に
導かれる。上述のいずれの場合も、各端子10,11,
12での反射係数は、実用上問題にならない。
【0023】このように構成したSPDTスイッチの電
気的特性を図8に示す。図8(a)は図4の構成要素の
回路定数を示したものである。また、同図(b)は共通
端子10と第2の分岐端子12との間の損失特性図、同
図(c)は共通端子10と第1の分岐端子11との間の
損失特性図、同図(d)は共通端子の反射減衰特性、同
図(e)は第1及び第2の分岐端子11,12の反射減
衰特性を表す図である。これらの図から明らかなよう
に、限定された目的のもとでは、実用上問題のない特性
のSPDTスイッチが得られることが立証される。
【0024】図4(b)は、半導体スイッチング素子と
して電界効果トランジスタ(FET)を用いたシャント
形のSPDTスイッチであり、図2に示した原理説明図
に対応したものである。このSPDTスイッチは、制御
端子18から高抵抗17を介してFET16のゲートG
に制御電圧(0vと負電圧)を印加することにより図2
に示した構成の場合と同様の機能を実現している。制御
電圧として0v(GNDと同電位)を印加したとき、F
ET16のドレインDとソースSは低抵抗になり、図4
(a)に示したpinダイオード13における順方向バ
イアス時と同じ状態に置き換えられる。また、制御電圧
として負電圧、すなわちFET16のピンチオフ電圧と
同程度の電圧を印加したとき、FET16のドレインD
とソースS間は寄生容量だけになり、図4(a)に示し
たpinダイオード13における逆方向バイアス時と同
じ状態に置き換えられる。他の動作は図4(a)の場合
と同様となる。図4(a),(b)に示した構成の顕著
な差は、半導体スイッチング素子としての性質上、前者
が歪特性(例えば相互変調歪)が問題になる大電力動作
用、後者がスイッチング速度の高速化や低消費電力が要
求される小電力動作に適していることである。
【0025】図5(a)は、半導体スイッチング素子と
してpinダイオードを用いたシリーズ形のSPDTス
イッチであり、図3に示した原理説明図に対応したもの
である。図中、図3に示した構成要素と同一機能のもの
については同一符号を付してある。
【0026】図示の構成のSPDTスイッチでは、各分
布定数線路1,2の正規化特性インピーダンスZが2の
4乗根で、透過位相角θが90度なので、バイアス端子
15から逆方向バイアスが印加されると、pinダイオ
ード13がオフとなる。そのため、共通端子10と第1
の分岐端子11との間がしゃ断状態で、高いアイソレー
ション特性が得られる。したがって、共通端子10に入
力された信号は、第2の分岐端子12にのみ低損失で導
かれる。一方、バイアス端子15に順方向バイアスが印
加されると、共通端子10に入力された信号は2分岐さ
れて第1及び第2の分岐端子11,12に導かれる。こ
のとき、各端子10,11,12での反射係数は実用上
問題にならない値になっている。
【0027】図5(b)は、半導体スイッチング素子と
してFETを用いたシリーズ形のSPDTスイッチであ
り、図2に示した原理説明図に対応したものである。図
中、図4(b)に示した構成要素と同一機能のものにつ
いては同一符号を付してある。制御端子18より印加さ
れる制御電圧とFET16のオンオフ関係は、図4
(b)の構成における説明がそのまま妥当する。
【0028】図6(a),(b)は、図4(a),
(b)に示した各SPDTスイッチにおいて、分布定数
線路1,2を、該分布定数線路1,2と等価の集中定数
線路100,200に置き換えたものである。図示の素
子値L,Cは、各々下記(3)式及び(4)式で表わされる。 L=(1/2πf)・Z・sinθ・・・(3) C=(1/2πf・Z)・tanθ/2・・・(4)
【0029】上記各式において、Zは正規化特性インピ
ーダンスで、2の4乗根,fは動作周波数(Hz),θ
は透過位相角である。図示の構成のSPDTスイッチ
は、上述のスイッチング機能を保持しつつ、各構成要
素、特に伝送線路を全て集中定数化できるので、MMI
C(monolithic maicrowave integrated circuit)化す
ることが容易となる。
【0030】図7(a),(b)は、図5(a),
(b)に示した各SPDTスイッチにおいて、分布定数
線路1,2を、該分布定数線路1,2と等価の集中定数
線路100,200に置き換えたものである。図示の素
子値L,Cは、各々上記(3)式及び(4)式で表わされる。
このような構成にすることの利点は、図6の場合と同
様、MMIC化の際に有用となる点である。
【0031】以上、複数の実施形態に基づいて本発明を
説明したが、本発明で用いる半導体スイッチング素子
は、導通状態としゃ断状態の切換特性に優れたものであ
れば良いので、必ずしもpinダイオードやFETに限
定されるものではない。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、半導体スイッチング素子及びその駆動回路が
1つで済むため、従来構成のSPDTスイッチに比べて
回路規模が約半分になり、小型化と低消費電力化及びコ
スト低減化を同時に図ることができる。また、例えば大
電力動作用には歪特性が重要となるのでpinダイオー
ドを採用し、小電力動作用にはスイッチングスピードが
速く、消費電力も少ないFETを採用するなど、要求性
能に応じて半導体スイッチング素子を任意に選択するこ
とができ、適用用途の広いSPDTスイッチを実現する
ことができる。さらに、構成要素をMMIC化すること
で、より小型のSPDTスイッチを量産することができ
るので、その実用的効果は絶大なものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c)は、本発明のSPDT
スイッチの原理説明図。
【図2】本発明によるシャント形SPDTスイッチの原
理説明図。
【図3】本発明によるシリーズ形SPDTスイッチの原
理説明図。
【図4】(a)はpinダイオードを用いた本発明のシ
ャント形SPDTスイッチの一実施形態の説明図、
(b)はFETを用いた本発明のシャント形SPDTス
イッチの一実施形態の説明図。
【図5】(a)はpinダイオードを用いた本発明のシ
リーズ形SPDTスイッチの一実施形態の説明図、
(b)はFETを用いた本発明のシリーズ形SPDTス
イッチの一実施形態の説明図。
【図6】(a),(b)は、図4(a),(b)におけ
る分布定数線路を集中定数線路に置き換えたSPDTス
イッチの説明図。
【図7】(a),(b)は、図5(a),(b)におけ
る分布定数線路を集中定数線路に置き換えたSPDTス
イッチの説明図。
【図8】(a)は図4(a)の構成のSPDTスイッチ
の回路定数の一例を示す図、(b)〜(e)はこの場合
の電気的特性図。
【図9】従来構成のシャント形SPDTスイッチの説明
図。
【図10】従来構成のシリーズ形SPDTスイッチの説
明図。
【符号の説明】
1,2 分布定数線路 3,13 pinダイオード(半導体スイッチング素
子) 10 共通端子 11,12 分岐端子 14 チョークコイル 15 バイアス端子 16 FET(半導体スイッチング素子) 17 高抵抗 18 制御端子 100,200 集中定数線路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−218701(JP,A) 特開 平7−235802(JP,A) 実開 昭60−14544(JP,U) 実開 昭50−140319(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/15 H03K 17/76

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの共通端子と、この共通端子に各々
    分布定数線路を介して接続された一対の分岐端子とを有
    し、これら一対の分岐端子のいずれかと接地部位との間
    に半導体スイッチング素子が介在する高周波単極双投ス
    イッチであって、 前記分布定数線路が、前記共通端子及び一対の分岐端子
    に接続される高周波伝送系の特性インピーダンスに対し
    て2の4乗根倍の特性インピーダンスを有し、且つ透過
    位相角が90度である、高周波単極双投スイッチ。
  2. 【請求項2】 一つの共通端子と、この共通端子に各々
    分布定数線路を介して接続された一対の分岐端子とを有
    し、これら一対の分岐端子のいずれかと前記共通端子と
    の間に半導体スイッチング素子が直列に接続された高周
    波単極双投スイッチであって、 前記分布定数線路が、前記共通端子及び一対の分岐端子
    に接続される高周波伝送系の特性インピーダンスに対し
    て2の4乗根倍の特性インピーダンスを有し、且つ透過
    位相角が90度である、高周波単極双投スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記半導体スイッチング素子がpinダ
    イオードである、請求項1または2記載の高周波単極双
    投スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記半導体スイッチング素子が電界効果
    トランジスタである、請求項1または2記載の高周波単
    極双投スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記分布定数線路に代えて、該分布定数
    線路と等価の集中定数線路を用いた、請求項1〜4のい
    ずれかの項記載の高周波単極双投スイッチ。
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