JP4394498B2 - 高周波回路装置及びそれを用いた移動体通信端末 - Google Patents

高周波回路装置及びそれを用いた移動体通信端末 Download PDF

Info

Publication number
JP4394498B2
JP4394498B2 JP2004102484A JP2004102484A JP4394498B2 JP 4394498 B2 JP4394498 B2 JP 4394498B2 JP 2004102484 A JP2004102484 A JP 2004102484A JP 2004102484 A JP2004102484 A JP 2004102484A JP 4394498 B2 JP4394498 B2 JP 4394498B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
impedance
path
matching circuit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004102484A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005294894A (ja
Inventor
哲 栗山
大造 山脇
聡 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2004102484A priority Critical patent/JP4394498B2/ja
Priority to US11/028,925 priority patent/US8023995B2/en
Priority to CN2005100040813A priority patent/CN1677848B/zh
Publication of JP2005294894A publication Critical patent/JP2005294894A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4394498B2 publication Critical patent/JP4394498B2/ja
Priority to US13/197,684 priority patent/US8359067B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B1/0483Transmitters with multiple parallel paths
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/02Transmitters
    • H04B1/04Circuits
    • H04B1/0458Arrangements for matching and coupling between power amplifier and antenna or between amplifying stages

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Transmitters (AREA)

Description

本発明は、移動体通信端末に適用して好適な高周波回路装置に係り、特に周波数帯域や変調方式が異なる複数の信号に対応する高周波回路装置及びそれを用いた移動通信端末に関する。
携帯電話を代表とする移動体通信端末は、近年、世界各地で普及が進んでいる。そのような移動体通信端末に用いる高周波回路が例えば特許文献1〜3に開示されている。
特許文献1に開示されている高周波回路の例を同文献の図1を参照して説明する。図1の高周波電力増幅器は、入力信号のインピーダンスを最適化して出力する入力整合回路10と、入力整合回路10が出力する信号を増幅して出力するGaAsパワーFET(Field Effect Transistor)21と、GaAsパワーFET21の出力信号のインピーダンスΓLを周波数帯域に応じて最適化して出力する第1の出力整合回路30及び第2の出力整合回路40と、GaAsパワーFET21と各出力整合回路30、40との間に接続されたスイッチ27とを有している。そして、スイッチ27は、第1及び第2の出力整合回路30、40のうち最適な出力整合回路を選択して接続する。
また、特許文献2に開示されている高周波回路の他の例を同文献の図1を参照して説明する。図1の高周波増幅器は、2つの周波数A1(中心周波数902.5MHz)、A2(中心周波数1440MHz)に対して整合をとる低域通過型入力整合回路34と、低域通過型入力整合回路34により整合がとられた送信入力信号A1、A2を携帯電話の各送信電波として使用できる程度に増幅し、その結果を出力信号B1(中心周波数902.5MHz)、B2(中心周波数1440MHz)として出力する電力増幅回路37とを有している。更に、高周波増幅器は、電力増幅回路37の出力側に接続され、送信出力信号B1に対して整合をとる低域通過型出力整合回路44と、電力増幅回路37の出力側に低域通過型出力整合回路44と並列に接続され、送信出力信号B2に対して整合をとる高域通過型出力整合回路49とを有している。そして、低域通過型出力整合回路44は送信出力信号B1に対して整合をとると共に、送信出力信号B2を遮断し、同様に高域通過型出力整合回路49は送信出力信号B2に対して整合をとると共に、送信出力信号B1を遮断する。
次に、特許文献3に開示されている高周波回路の更に他の例を同文献の図1及び図5を参照して説明する。図1及び図5の二帯域用高周波電力増幅器は、第1の抵抗器101と、コンデンサ103と、第3の抵抗器111と、4分の1波長線路112と、接合点113及び114とで構成される安定化回路Aと、電界効果トランジスタ104と、入力端子201及び202と、出力端子203及び204と、整合回路211〜214とを有している。更に同増幅器は、その出力側にローパスフィルタ402と、アンテナスイッチ403と、アンテナ404とを有している。そして、入力端子201から入力された第1の周波数帯域の信号波は電界効果トランジスタ104で増幅され、出力端子203から出力され、ローパスフィルタ402で不要高調波が抑圧され、アンテナスイッチ403を介してアンテナ404から送信される。同様に、入力端子202から入力された第2の周波数帯域の信号波は電界効果トランジスタ104で増幅され、出力端子204から出力され、ローパスフィルタ402で不要高調波が抑圧され、アンテナスイッチ403を介してアンテナ404から送信される。
特開平9−232887号公報
特開平10−56340号公報 特開平11−112251号公報
移動体通信端末の普及の鍵を握るのは小型化、低コスト化であり、更に周波数帯域や変調方式が異なる複数の信号への対応が重要である。その対応に、複数の周波数帯域に対応するマルチバンド化と、複数の変調方式に対応するマルチモード化がある。移動体通信端末を構成する高周波回路装置においては、小型・低コストかつマルチバンド・マルチモードに対応するため、回路の一部分を複数の周波数帯域や複数の変調方式で共有することが求められる。
特許文献1に開示されている増幅器においては、パワーFETが複数の周波数帯域で共有されている。しかしながら、インピーダンスが低いトランジスタ出力端と整合回路との間にスイッチが配置されているため、スイッチの有する寄生抵抗によりトランジスタ出力端以降の回路損失が増加し、高周波電力増幅器の性能が低下することが避けられない。
特許文献2に開示されている増幅器においては、電力増幅回路が異なる周波数で共有される。しかしながら、出力整合回路の一方が低域通過型回路、他方が高域通過型回路で構成されるため、二つの信号の周波数帯域が互いに近接している場合、一方の周波数帯の信号のみを通過し、他方の周波数帯の信号を遮断する、低域通過型回路或いは高域通過型回路を実現することが困難である。
特許文献3に開示されている増幅器においては、電界効果トランジスタが二帯域で共有される。しかしながら、二周波数帯域の信号の各々に対応した出力整合回路が同一のローパスフィルタ及びアンテナスイッチに接続されているため、変調方式が異なる場合に高周波電力増幅器とアンテナとの間に配置されるべき回路ブロックを適用することが不可能であり、マルチモードへの対応が困難である。
本発明の目的は、マルチバンド・マルチモードに対応する回路損失が少ない高周波回路装置及びそれを用いた移動体通信端末を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的な実施の形態の概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
高周波回路装置は、少なくとも二つの変調方式の信号を電力増幅する増幅器と、上記増幅器の出力端子に接続される整合回路と、上記整合回路とアンテナとの間にデュプレクサを含み、上記増幅器が上記整合回路及び上記デュプレクサを介して上記アンテナに結合されるように構成される第1の経路と、上記デュプレクサを含まず、上記増幅器が上記整合回路を介して上記アンテナに結合されるように構成される第2の経路とを具備し、上記増幅器が上記少なくとも二つの変調方式の内の一の信号を増幅する場合に上記第1の経路が選ばれ、上記増幅器が上記少なくとも二つの変調方式の内の別の信号を増幅する場合に上記第2の経路が選ばれ、上記第1の経路及び上記第2の経路について、上記増幅器の出力インピーダンスと上記増幅器から上記アンテナ側を見たインピーダンスとが整合していることを特徴とする。
増幅器の出力端子に整合回路が接続され、かつ、互いに異なる変調方式に対応する第1の経路と第2の経路とが増幅器と整合回路を共有し、更にインピーダンスを高くすることが可能な整合回路の出力側で第1の経路と第2の経路の選択が行なわれるので、マルチバンド・マルチモードに対応する回路損失が少ない高周波回路装置の実現が期待される。
本発明によれば、マルチバンド・マルチモードに対応する回路損失が少ない高周波回路装置及びそれを用いた移動体通信端末を実現することができる。
以下、本発明に係る高周波回路装置及びそれを用いた移動体通信端末を図面に示した実施の形態に基づいて更に詳細に説明する。なお、全図において、同一又は類似の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明を省略することとする。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1を示す。図1において、1はマイクロホン、2はベースバンド信号処理装置、3はベースバンド信号を高周波信号に変換する、或いは高周波信号をベースバンド信号に変換する周波数変換回路装置(以下「RF−IC」と記す)である。また、10aは高周波電力増幅器、20及び21は整合回路、30はスイッチ、40aはフィルタ、50はデュプレクサ、4aはアンテナスイッチ、5はアンテナである。図1で点線で囲んだ110、及び一点鎖線で囲んだ111は、それぞれデュプレクサ50を含む第1の送信経路及びデュプレクサ50を含まない第2の送信経路である。更に、40bはフィルタ、120及び121は高周波受信回路装置、6はスピーカである。図1に示した全体によって移動体通信端末が構成され、RF−IC3からアンテナスイッチ4aに至る範囲で高周波回路装置が構成される。
本実施の形態は、周波数帯域の数(バンド数)、変調方式の数(モード数)に依存しないが、説明の簡便性を考慮し、以下の説明においては、欧州・アジアを中心に広く用いられている1800MHz帯のDCS(Digital Communication System)方式と第3世代移動体通信方式である1900MHz帯のW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の二バンド・二モードへの対応を例に挙げることとする。
以下に本実施の形態の動作を説明する。マイクロホン1から入力された音声信号はベースバンド信号処理装置2においてデータ圧縮やコーディングなどの信号処理がなされベースバンド送信信号として出力され、RF−IC3においてベースバンド信号から高周波送信信号に周波数変換される。RF−IC3はW−CDMA方式に対応した高周波送信信号TxA(図示せず)及びDCS方式に対応した高周波送信信号TxB(図示せず)のいずれか一方を選択して出力する。
RF−IC3から出力された高周波送信信号TxAは、高周波電力増幅器10aにおいて所望の電力まで増幅され整合回路20、スイッチ30及び整合回路21を介してデュプレクサ50へ伝送され、更にデュプレクサ50からアンテナスイッチ4aを介してアンテナ5から送信される。
また、RF−IC3から出力された高周波送信信号TxBは、高周波電力増幅器10aにおいて所望の電力まで増幅され整合回路20、スイッチ30及びフィルタ40aを介してアンテナスイッチ4aへ伝送され、アンテナ5から送信される。
一方、アンテナ5で受信されたW−CDMA方式に対応した高周波受信信号RxA(図示せず)は、アンテナスイッチ4a、デュプレクサ50及び高周波受信回路装置120を介してRF−IC3へ伝送され、RF−IC3においてベースバンド受信信号に周波数変換され、ベースバンド信号処理装置2において音声信号に変換され、スピーカ6から出力される。
また、アンテナ5で受信されたDCS方式に対応した高周波受信信号RxB(図示せず)は、アンテナスイッチ4a、フィルタ40b及び高周波受信回路装置121を介してRF−IC3へ伝送され、RF−IC3においてベースバンド受信信号に周波数変換され、ベースバンド信号処理装置2において音声信号に変換され、スピーカ6から出力される。
従って、スイッチ30は、W−CDMA方式で送信する場合は整合回路21側に接続され、DCS方式で送信する場合はフィルタ40a側に接続される。また、アンテナスイッチ4aは、W−CDMA方式で送信・受信する場合はデュプレクサ50側に接続され、DCS方式で送信する場合はフィルタ40a側に接続され、DCS方式で受信する場合はフィルタ40b側に接続される。
以上より、RF−IC3からアンテナスイッチ4aまでの間の高周波回路装置は、W−CDMA方式に対応した高周波送信信号TxAの信号経路110及びDCS方式に対応した高周波送信信号TxBの信号経路111の二経路を有する。
次に、図2に高周波電力増幅器10aの最終段からスイッチ4aの間の構成の詳細を示す。図2において、70は高周波電力増幅器10aの最終段を構成するトランジスタであり、80aはトランジスタ70の駆動電源電圧供給ラインに直列に配置されたインダクタである。
図2を用いて本実施の形態の回路特性を説明する。図2において、ZL1はW−CDMA方式の周波数及び出力電力に対応したトランジスタ70の最適負荷インピーダンスであり、Zin1は整合回路20の入力端からデュプレクサ50側を見込んだインピーダンスであり、Zout1は整合回路21の出力端からトランジスタ70側を見込んだインピーダンスであり、ZinDはデュプレクサ50の入力インピーダンスである。また、ZL2はDCS方式の周波数及び出力電力に対応したトランジスタ70の最適負荷インピーダンスであり、Zin2は整合回路20の入力端からフィルタ40a側を見込んだインピーダンスであり、Zout2はスイッチ30のDCS側出力端からトランジスタ70側を見込んだインピーダンスであり、ZinFはフィルタ40aの入力インピーダンスである。
送信する高周波信号の周波数或いは出力電力が異なると、同一のトランジスタの最適負荷インピーダンスは一般的に異なる。従って、ZL1≠ZL2である。
インピーダンスはZ=X+jYのように複素数で記述され、共役複素数はZ=X−jYで表される。また、回路上のある点Aから一方を見込んだインピーダンスがZであり、点Aから反対側を見込んだインピーダンスがZである場合、点Aにおいて「共役整合」が実現され、点Aにおけるインピーダンス不整合による反射損失がゼロとなる。これより、回路上のある点でインピーダンス整合をとる場合、一般的に共役整合が用いられる。
本実施の形態において、Zout1=ZinD 、Zout2=ZinF である。また、整合回路21、スイッチ30及び整合回路20によりZout1はZin1 にインピーダンス変換され、ZL1=Zin1となり、トランジスタ70の出力端において共役整合が実現される。更にまた、スイッチ30及び整合回路20によりZout2はZin2 にインピーダンス変換され、ZL2=Zin2となり、トランジスタ70の出力端において共役整合が実現される。
インダクタ80aはトランジスタ70の駆動電源電圧供給ラインに直列に配置された誘導性素子であり、一般的に駆動電源を十分高インピーダンスにするために用いられるため、インピーダンス整合には殆ど関係しない。ただし、回路の小型化の都合上、インダクタ80aを整合回路に含めても構わない。また、インダクタ80aには伝送線路などの誘導性素子を用いても構わない。
続いて、図3〜図5を用いて、本実施の形態の高周波回路装置を実現する回路の一例を説明する。図3において、80b及び80cはインダクタであり、90a〜90dはコンデンサであり、100a及び100bは伝送線路である。
コンデンサ90a及びインダクタ80bにより整合回路21が構成され、コンデンサ90b〜90d、インダクタ80c及び伝送線路110a及び100bにより整合回路20が構成される。
図3において、トランジスタ70の駆動電源電圧供給ラインは、説明の簡便性を考慮して、インダクタ80cとトランジスタ70の出力端との間の点に接続されているが、この点に限らず設計上都合の良い点に接続しても構わない。
図4は、W−CDMA方式で送信した場合の、図3の送信経路110におけるインピーダンス整合特性を示したスミスチャートである。また、図5は、DCS方式で送信した場合の、図3の送信経路111におけるインピーダンス整合特性を示したスミスチャートである。
ここで、説明の簡便性を考慮して、ZL1=Zin1=5−j3[Ω]、ZL2=Zin2=3+j0[Ω]、Zout1=75+j0[Ω]、Zout2=50+j0[Ω]とする。なお、Zin1及びZin2の値は各々、高周波電力増幅器の出力電力がW−CDMA方式において27dBmであり、DCS方式において32dBmであり、電力増幅用トランジスタの駆動電源電圧が3.5Vであるとしたときの凡その値である。また、Zout1の値は、デュプレクサを構成するSAW(Surface Acoustic Wave)素子などの破壊耐圧向上のために設定される凡その値である。また、Zout2の値は、フィルタ及びアンテナスイッチの一般的なインピーダンスに対して共役整合を実現した場合の凡その値である。ただし、Zin1、Zin2、Zout1、Zout2のいずれも上記の値に特定されることはなく、設計上都合の良い値であって構わない。
図3及び図4を用いて、W−CDMA方式で送信する場合の送信経路110におけるインピーダンス整合の原理を説明する。
図4において、スミスチャートの中心にあるインピーダンス点200はZout1=75+j0[Ω]であり、インピーダンス点208はZin1 =5+j3[Ω]である。コンデンサ90aによりインピーダンス点200からインピーダンス点201に、インダクタ80bによりインピーダンス点201からインピーダンス点202に各々インピーダンス変換される。続いて、コンデンサ90bによりインピーダンス点202からインピーダンス点203に、コンデンサ90cによりインピーダンス点203からインピーダンス点204に、伝送線路100aによりインピーダンス点204からインピーダンス点205に各々インピーダンス変換される。更に続いて、コンデンサ90dによりインピーダンス点205からインピーダンス点206に、伝送線路100bによりインピーダンス点206からインピーダンス点207に、インダクタ80cによりインピーダンス点207からインピーダンス点208に、各々インピーダンス変換される。
次に、図3及び図5を用いてDCS方式で送信する場合の送信経路111におけるインピーダンス整合の原理を説明する。
図5のスミスチャートの中心にあるインピーダンス点300は、Zout2=50+j0[Ω]であり、インピーダンス点306はZin2 =3+j0[Ω]である。コンデンサ90bによりインピーダンス点300からインピーダンス点301に、コンデンサ90cによりインピーダンス点301からインピーダンス点302に、伝送線路100aによりインピーダンス点302からインピーダンス点303に各々インピーダンス変換される。続いて、コンデンサ90dによりインピーダンス点303からインピーダンス点304に、伝送線路100bによりインピーダンス点304からインピーダンス点305に、インダクタ80cによりインピーダンス点305からインピーダンス点306に、各々インピーダンス変換される。
ただし、上記インピーダンス整合の原理の説明においてスイッチ30によるインピーダンス変換は無視している。
上記説明の通り、送信経路110においてスイッチ30はインピーダンス点202に配置されるため、例えばインピーダンス点202のインピーダンスの実部が25Ω、スイッチ30の直列抵抗が0.5Ωである場合、スイッチを配置することによる回路損失の増加量は約0.17dBと低い。また、送信経路111における回路損失の増加量は約0.09dBと低い。なお、インピーダンス点202のインピーダンスの実部は25Ωに限らず、他の値にすることが可能である。
次に、本実施形態では、整合回路20を共有することにより、1800MHz帯と1900MHz帯という近接した周波数帯域のマルチバンドへの対応が可能となった。更に、スイッチ30を設けることにより、アンテナの接続にスイッチの配置が必要なDCS方式と、アンテナの接続にデュプレクサの配置が必要なW−CDMA方式とに対応が可能となった。
本実施の形態によれば、回路損失が低く、従って送信回路特性の良好なマルチバンド・マルチモードに対応した高周波回路装置を実現することが期待できる。また、高周波電力増幅器10a及び整合回路20をマルチバンド・マルチモードで共有化するので、高周波回路装置の小型化及び低コスト化が期待される。
上記のようなインピーダンス整合を実現するコンデンサ、インダクタ、伝送線路の値の一例は次の通りである。コンデンサは、コンデンサ90a=1.5pF、コンデンサ90b=15pF、コンデンサ90c=3pF、コンデンサ90d=5pFとなる。また、インダクタは、インダクタ80b=3.3nH、インダクタ80c=0.5nHとなる。更に、伝送線路は、伝送線路100a=特性インピーダンス50Ωのマイクロストリップ線路2mm、伝送線路100b=特性インピーダンス50Ωのマイクロストリップ線路4mmとなる。
コンデンサ90a〜90d、インダクタ80b及び80cとして、チップ部品のような汎用品電子部品を用いることができる。又は、コンデンサ90a〜90d、インダクタ80b及び80cは、シリコン基板或いはGaAsなどの化合物半導体基板上に集積化したIPC(Integrated Passive Circuit)として構成することも可能である。IPCとすることにより、回路面積の小型化が得られる。
或いは、トランジスタ70、コンデンサ90a〜90d、インダクタ80a及び80b、伝送線路100a及び100bを同一基板上に集積化したMMIC(Monolithic Microwave Integrated Circuit)として構成しても構わない。更にまた、インダクタ80cには金などを主構成元素とするボンディングワイヤを用いても構わない。
スイッチ30として、半導体スイッチ又はMEMS(Micro Electronic Mechanical System)スイッチを用いることができる。MEMSスイッチを用いる場合は特に低い回路損失が得られる。
また、トランジスタ70として、化合物半導体へテロ接合バイポーラトランジスタ又はMOS(Metal Oxide Transistor)電解効果トランジスタを用いることができる。
(実施の形態2)
図6に本発明の実施の形態2を示す。図6において、22は整合回路、31はスイッチ、500aは送信経路110及び111を接続する分岐点である。
図6を用いて本実施の形態の回路動作を説明する。マイクロホン1、ベースバンド信号処理装置2、RF−IC3から構成される音声信号を高周波送信信号に周波数変換する回路の動作、及び、フィルタ40b、高周波受信回路装置120及び121、RF−IC3、ベースバンド信号処理装置2、スピーカ6から構成される受信回路系の構造及び動作、更に、アンテナスイッチ4aの動作は、いずれも実施の形態1(図1)と同様である。
RF−IC3から出力されたW−CDMA方式に対応した高周波送信信号TxAは、高周波電力増幅器10aにおいて所望の電力まで増幅され、整合回路20及び21、スイッチ31を介してデュプレクサ50へ伝送され、更にデュプレクサ50からアンテナスイッチ4aを介してアンテナ5から送信される。
また、RF−IC3から出力されたDCS方式に対応した高周波送信信号TxBは、高周波電力増幅器10aにおいて所望の電力まで増幅され、整合回路20及び22、フィルタ40aを介してアンテナスイッチ4aへ伝送され、アンテナ5から送信される。
実施の形態1(図1)では、図6の分岐点500aの回路部分に送信経路を切替えるスイッチ30が配置されるため、送信経路110と送信経路111とは互いに影響を及ぼさない。しかし、本実施の形態では、スイッチ30を設けないため、W−CDMA方式で送信する場合及びDCS方式で送信する場合のそれぞれで、他方の方式のインピーダンスの影響を受けないように、スイッチ31のオンオフ動作が利用される。
まず、W−CDMA方式で送信する場合は、スイッチ4aはデュプレクサ50側に接続されるため、分岐点500aにスタブとして付加されるフィルタ40a及び整合回路22は開放スタブとなり、分岐点500aからフィルタ40a及び整合回路22を見込んだインピーダンスは高くなり、高周波送信信号TxAのインピーダンス変換に影響を及ぼさない。従って、送信経路110において、整合回路20、21及び22により、Zout1=ZinD をZin1 にインピーダンス変換する整合回路の設計が容易である。
一方、DCS方式で送信する場合は、スイッチ4aはフィルタ40a側に接続され、デュプレクサ50のアンテナスイッチ側は開放となる。但し、スイッチ31がオン状態であると、デュプレクサ50自体が周波数依存性を持つため、分岐点500aにスタブとして付加されるデュプレクサ50、スイッチ31、整合回路21は開放スタブとはならない。そのため、分岐点500aからデュプレクサ50、スイッチ31及び整合回路21を見込んだインピーダンスは十分高くならず、高周波送信信号TxBのインピーダンス変換に影響を及ぼす。従って、送信経路111において、整合回路20、22及び21によりZout2=ZinF をZin2 にインピーダンス変換する整合回路の設計が困難になる。
本実施の形態では、DCS方式で送信する場合、分岐点500aにスタブとして付加されるスイッチ31をオフとすることによってスイッチ31及び整合回路21が開放スタブとなるようにし、高周波送信信号TxBのインピーダンス変換への影響を回避している。
また、本実施の形態によれば、送信経路110において、高インピーダンスであるZout1の回路部分にスイッチ31が配置されるため、スイッチの直列抵抗による回路損失は上記実施の形態1より低減される。例えば、Zout1の実部が75Ω、スイッチ31の直列抵抗が0.5Ωである場合、スイッチ31を配置することによる回路損失の増加量は約0.06dBであり、上記実施の形態1の場合の約0.17dBの半分以下に低減され、スイッチを配置することによる回路損失の増加は殆ど無視することができる。なお、Zout1の実部は上記の75Ωに限らず、他の値にすることが可能である。
また、送信経路111においてはスイッチが配置されないため、スイッチを配置することによる回路損失の増加はない。従って、分岐点500aにスタブの付加が許容される場合に、本実施の形態によれば、回路損失が更に低い送信経路を有し、従って送信回路特性を向上させたマルチバンド・マルチモード対応の高周波回路装置を実現することが期待される。
なお、本実施の形態において、スイッチ31は送信経路111に直列に配置したが、図7に示すように、スイッチ32を並列に配置しても構わない。スイッチ32は、W−CDMA方式で送信する場合はオフとなり、DCS方式で送信する場合はオンとなる。送信経路111において、スイッチ31及び32は、設計の容易性に応じて自由に選択することが可能である。
(実施の形態3)
図8に本発明の実施の形態3を示す。図8において、500bは送信経路110及び111を接続する分岐点である。
図8を用いて本実施の形態の回路動作を説明する。マイクロホン1、ベースバンド信号処理装置2、RF−IC3から構成される音声信号を高周波送信信号に周波数変換する回路の動作、及び、フィルタ40b、高周波受信回路装置120及び121、RF−IC3、ベースバンド信号処理装置2、スピーカ6から構成される受信回路系の構造及び動作、更に、アンテナスイッチ4aの動作は、いずれも実施の形態1(図1)と同様である。
RF−IC3から出力されたW−CDMA方式に対応した高周波送信信号TxAは、高周波電力増幅器10aにおいて所望の電力まで増幅され、整合回路20、スイッチ31、整合回路21を介してデュプレクサ50へ伝送され、更にデュプレクサ50からアンテナスイッチ4aを介してアンテナ5から送信される。
また、RF−IC3から出力されたDCS方式に対応した高周波送信信号TxBは高周波電力増幅器10aにおいて所望の電力まで増幅され整合回路20、フィルタ40aを介してアンテナスイッチ4aへ伝送され、アンテナ5から送信される。
スイッチ31は、実施の形態2(図6)の場合と同様に、W−CDMA方式で送信する場合にオンとなり、DCS方式で送信する場合オフとなるように動作する。
本実施の形態によれば、W−CDMA方式で送信する場合、送信経路110の分岐点500bにスタブとして付加されるフィルタ40aは、高周波送信信号TxA及びTxBの周波数が近接していることから、高周波送信信号TxAに対しては殆ど周波数依存性がなく若干位相を変換する回路であり、アンテナスイッチ4aは開放となるため、分岐点500bからフィルタ4aを見込んだインピーダンスは高くなり、フィルタ40aは送信経路110におけるインピーダンス変換に影響を及ぼさない。また、DCS方式で送信する場合、スイッチ31はオフとなるため、送信経路111は実施の形態1(図1)と同様の回路を使用することが可能である。
従って、本実施の形態によれば、送信経路110及び111は互いに殆ど独立に設計することが可能であり、設計が容易となる。また、本実施の形態によれば、送信経路111において、スイッチは配置されないため、スイッチを配置することによる回路損失の増加がない。
本実施の形態によれば、回路損失が低く、従って送信回路特性の向上が可能で、かつ、設計の容易なマルチバンド・マルチモードに対応した高周波回路装置を実現することが期待される。
(実施の形態4)
図9に本発明の実施の形態4を示す。図9において、23は整合回路である。
図9を用いて本実施の形態の回路動作を説明する。マイクロホン1、ベースバンド信号処理装置2、RF−IC3から構成される音声信号を高周波送信信号に周波数変換する回路の動作、及び、フィルタ40b、高周波受信回路装置120及び121、RF−IC3、ベースバンド信号処理装置2、スピーカ6から構成される受信回路系の構造及び動作、更に、アンテナスイッチ4aの動作は、いずれも実施の形態1(図1)と同様である。
RF−IC3から出力されたW−CDMA方式に対応した高周波送信信号TxAは、高周波電力増幅器10aにおいて所望の電力まで増幅され整合回路23、スイッチ30を介してデュプレクサ50へ伝送され、更にデュプレクサ50からアンテナスイッチ4aを介してアンテナ5から送信される。
また、RF−IC3から出力されたDCS方式に対応した高周波送信信号TxBは、高周波電力増幅器10aにおいて所望の電力まで増幅され整合回路23、スイッチ30、フィルタ40aを介してアンテナスイッチ4aへ伝送され、アンテナ5から送信される。従って、スイッチ30は、W−CDMA方式で送信する場合はデュプレクサ50側に接続され、DCS方式で送信する場合はフィルタ40a側に接続される。
整合回路23は、高周波送信信号TxAの周波数においてZout1をZin1 にインピーダンス変換すると同時に、高周波送信信号TxBの周波数においてZout2をZin2 にインピーダンス変換する。なお、高周波回路装置の消費電力などの性能を考慮すると、整合回路23はインピーダンス変換率可変整合回路であることが望ましいが、インピーダンス変換率固定整合回路であっても構わない。
本実施の形態によれば、整合回路が1個で構成され、かつそれが共有となるため、回路面積の一層の小型化が可能となる。また、送信経路110においてスイッチ30が高インピーダンス部Zout1に配置されるため、スイッチ30を配置することによる回路損失の増加が少なく、従って送信回路特性の向上が可能なマルチバンド・マルチモードに対応した高周波回路装置を実現することが期待される。
なお、本実施の形態では、送信経路110及び111を切替えるスイッチ30を用いているが、実施の形態2及び3(図6、図8)のように送信経路110のみを切断するスイッチ31を用いても構わない。この場合、送信経路111において、スイッチが配置されないため回路損失の増加はない。スイッチ31を用いる場合には、回路損失を更に低減することができ、従って送信回路特性を向上可能なマルチバンド・マルチモードに対応した高周波回路装置を実現することが期待される。
(実施の形態5)
図10に本発明の実施の形態5を示す。図10において、40cはフィルタである。
図10を用いて本実施の形態の動作を説明する。マイクロホン1、ベースバンド信号処理装置2、RF−IC3から構成される音声信号を高周波送信信号に周波数変換する回路の動作、及び、フィルタ40b、高周波受信回路装置120及び121、RF−IC3、ベースバンド信号処理装置2、スピーカ6から構成される受信回路系の構造及び動作、更に、アンテナスイッチ4a及びスイッチ30の動作は、いずれも実施の形態1(図1)と同様である。
RF−IC3から出力されたW−CDMA方式に対応した高周波送信信号TxAはフィルタ40cを介して高周波電力増幅器10bへ伝送され、高周波電力増幅器10bにおいて所望の電力まで増幅され整合回路20、スイッチ30及び整合回路21を介してデュプレクサ50へ伝送され、更にデュプレクサ50からアンテナスイッチ4aを介してアンテナ5から送信される。
また、RF−IC3から出力されたDCS方式に対応した高周波送信信号TxBはフィルタ40cを介さず高周波電力増幅器10bへ伝送され、高周波電力増幅器10bにおいて所望の電力まで増幅され整合回路20、スイッチ30、フィルタ40aを介してアンテナスイッチ4aへ伝送され、アンテナ5から送信される。
本実施の形態によれば、高周波電力増幅器10bの入力が二経路となり、W−CDMA方式に対応する高周波送信信号TxAの通る経路にフィルタ40cが配置されるため、W−CDMA方式におけるRF−IC3の設計が容易となる。
なお、本実施の形態では、送信経路110及び111を切替えるスイッチ30を用いているが、実施の形態2及び3(図6、図8)のように送信経路110のみを切断するスイッチ31を用いても構わない。
(実施の形態6)
図11に本発明の実施の形態6を示す。図11において、10c及び10dは高周波電力増幅器、24及び25は整合回路、501は整合回路24、25及び整合回路20の合流点である。
図11を用いて本実施の形態の回路動作を説明する。マイクロホン1、ベースバンド信号処理装置2、RF−IC3から構成される音声信号を高周波送信信号に周波数変換する回路の動作、フィルタ40b、高周波受信回路装置120及び121、RF−IC3、ベースバンド信号処理装置2、スピーカ6から構成される受信回路系の構造及び動作、及び、アンテナスイッチ4a及びスイッチ30の動作は、実施の形態1(図1)と同様である。
RF−IC3から出力されたW−CDMA方式に対応した高周波送信信号TxAはフィルタ40cを介して高周波電力増幅器10cへ伝送され、高周波電力増幅器10cにおいて所望の電力まで増幅され、整合回路24及び20、スイッチ30、整合回路21を介してデュプレクサ50へ伝送され、更にデュプレクサ50からアンテナスイッチ4aを介してアンテナ5から送信される。
また、RF−IC3から出力されたDCS方式に対応した高周波送信信号TxBは、フィルタ40cを介さずに高周波電力増幅器10dへ伝送され、高周波電力増幅器10dにおいて所望の電力まで増幅され、整合回路25及び20、スイッチ30、フィルタ40aを介してアンテナスイッチ4aへ伝送され、アンテナ5から送信される。
従って、高周波電力増幅器10c、整合回路24、20及び21、スイッチ30により送信経路110が構成され、高周波電力増幅器10d、整合回路25及び20、スイッチ30、フィルタ40aにより送信経路111が構成される。
W−CDMA方式で送信する場合、高周波電力増幅器10cがオンとなり負荷インピーダンスZL3ONを有し、高周波電力増幅器10dはオフとなりオフ状態の負荷インピーダンスZL4OFFを有する。また逆も同様に、DCS方式で送信する場合、高周波電力増幅器10dがオンとなり負荷インピーダンスZL4ONを有し、高周波電力増幅器10cはオフとなりオフ状態の負荷インピーダンスZL3OFFを有する。
W−CDMA方式で送信する場合、整合回路25及びオフ状態の高周波電力増幅器10dのインピーダンスが高周波電力増幅器10c、整合回路24、20及び21、スイッチ31、デュプレクサ50から構成される送信経路110のインピーダンス整合に影響を及ぼす。また逆も同様に、DCS方式で送信する場合、整合回路24及びオフ状態の高周波電力増幅器10cのインピーダンスが高周波電力増幅器10d、整合回路25及び20、スイッチ30、フィルタ40aから構成される送信経路111のインピーダンス整合に影響を及ぼす。
従って、整合回路24、20、21及び25の整合特性は次の通りである。送信経路110において、整合回路24、20、21及び25は、整合回路25の入力端から高周波電力増幅器10d側を見込んだインピーダンスがZL4OFF (ZL4OFFの複素共役)である状態で、高周波送信信号TxAの周波数においてZout1をZin1 にインピーダンス変換する。また逆も同様に、送信経路111において整合回路25、20、21及び24は、整合回路24の入力端から高周波電力増幅器10c側を見込んだインピーダンスがZL3OFF (ZL3OFFの複素共役)である状態で、高周波送信信号TxBの周波数においてZout2をZin2 にインピーダンス変換する。
なお、高周波電力増幅器10c及び10dの出力端において、ZL3ON=Zin1、ZL4ON=Zin2の共役整合が実現される。
本実施の形態によれば、W−CDMA方式に対応する高周波電力増幅器10c及びDCS方式に対応する高周波電力増幅器10dの二経路を具備するため、高周波電力増幅器は各方式において最適化が容易となる。従って、電力増幅器を方式で分離することが有利となる場合に、送信回路特性の向上が可能なマルチバンド・マルチモードに対応した高周波回路装置の実現が期待できる。
なお、本実施の形態では、送信経路110及び111を切替えるスイッチ30を用いているが、実施の形態2及び3(図6、図8)のように送信経路110のみを切断するスイッチ31を用いても構わない。
また、高周波電力増幅器10cとRF−IC3の間に配置されたフィルタ40cの効果は実施の形態5(図10)と同様である。
(実施の形態7)
図12に本発明の実施の形態7を示す。図12において、4bはアンテナスイッチ、130は高周波送信回路装置、40eはフィルタ、112は送信経路、60は利得制御装置、40fはフィルタである。
実施の形態1〜6(図1及び図6〜図11)では、1900MHz帯のW−CDMA方式及び1800MHz帯のDCS方式に対応するマルチバンド・マルチモード対応高周波回路装置について説明した。本実施の形態では、上記二バンド・二モードに加えて、欧州・アジアを中心に広く用いられ、送信周波数が900MHz帯であるGSM(Global System for Mobile Communication)方式にも対応したマルチバンド・マルチモード対応高周波回路装置について説明する。更に、本実施の形態は、同じ変調方式を採用しているGSM方式及びDCS方式の各周波数帯域において、これら方式に線形システムを導入したEDGE(Enhanced Data Rate for GSM Evolution)方式にも対応する。従って、本実施の形態は、三バンド・三モードに対応することとなる。
図12を用いて本実施の形態の回路動作を説明する。マイクロホン1、ベースバンド信号処理装置2、RF−IC3から構成される音声信号を高周波送信信号に周波数変換する回路の動作、及び、フィルタ40b、高周波受信回路装置120及び121、RF−IC3、ベースバンド信号処理装置2、スピーカ6から構成される受信回路系の構造及び動作は、実施の形態1(図1)と同様である。また更に、W−CDMA方式及びDCS方式で送信する場合の送信経路110及び111の構造及び動作は、実施の形態1(図1)と同様である。
RF−IC3から出力されたGSM方式に対応した高周波送信信号TxCはフィルタ40f、高周波送信回路装置130、フィルタ40eを介してアンテナスイッチ4bへ伝送され、アンテナ5から送信される。
一方、アンテナ5で受信されたGSM方式に対応した高周波受信信号RxCはアンテナスイッチ4b、フィルタ40d及び高周波受信回路装置122を介してRF−IC3へ伝送され、RF−IC3においてベースバンド受信信号に周波数変換され、ベースバンド信号処理装置2において音声信号に変換され、スピーカ6から出力される。
従って、アンテナスイッチ4bは、W−CDMA方式で送信・受信する場合はデュプレクサ50側に接続される。また、DCS方式で送信する場合はフィルタ40a側に接続され、DCS方式で受信する場合はフィルタ40b側に接続される。更に、GSM方式で送信する場合はフィルタ40e側に接続され、GSM方式で受信する場合はフィルタ40d側に接続される。
以上により、RF−IC3からアンテナ5までの間の高周波送信回路は、W−CDMA方式に対応した高周波送信信号TxAの信号経路110、DCS方式に対応した高周波送信信号TxBの信号経路111及びGSM方式に対応した高周波送信信号TxCの信号経路112の三経路を有する。
なお、RF−IC3の回路方式によっては、図13に示すように、フィルタ40fは配置しなくても構わない。
EDGE方式で送信する場合は、高周波電力増幅器10b及び高周波送信回路130を構成する電力増幅器(図示せず)の利得制御電圧或いは利得制御電流を調整することにより、同電力増幅器の増幅直線性が確保される。利得制御電圧或いは利得制御電流は、利得制御回路装置60から供給される。この場合、送信経路111及び112の構造及び動作は、DCS方式及びGSM方式の構造及び動作と同様である。
本実施の形態によれば、W−CDMA方式、DCS方式、GSM方式、DCS方式に対応した周波数帯域でのEDGE方式、GSM方式に対応した周波数帯域でのEDGE方式の合計三バンド・三モードに対応したマルチバンド・マルチモード対応高周波回路装置が実現される。
なお、本実施の形態では、送信経路110及び111を切替えるスイッチ30を用いているが、実施の形態2及び3(図6、図8)のように送信経路110のみを切断するスイッチ31を用いても構わない。
また、高周波電力増幅器10bとRF−IC3の間に配置されたフィルタ40cの効果は、実施の形態5(図10)と同様である。
(実施の形態8)
図14及び図15に本発明の実施の形態8を示す。本実施の形態は、複数の回路ブロックを含んで構成される実施の形態7(図12)の高周波回路装置及び移動体通信端末として示される。
図14において、400は主に送信経路からなる回路ブロック、410は主に受信経路からなる回路ブロックである。本実施の形態の高周波回路装置は、回路ブロック400及び回路ブロック410からなり、本実施の形態の移動体通信装置は、上記高周波回路装置にアンテナ5、ベースバンド信号処理装置3、マイクロホン1及びスピーカ6を加えて構成される。
この場合、移動体通信端末内で主に送信経路からなる回路ブロック400及び主に受信経路からなる回路ブロック410を離して配置することができるため、熱的或いは電磁気的に各々の回路ブロックを隔離することが容易になる。
次に、図15において、420は主に高周波電力増幅器からなる回路ブロック、430は主にフィルタ、アンテナスイッチなどのフロントエンドからなる回路ブロック、440は主に受信経路からなる回路ブロックである。本実施の形態の高周波回路装置は、回路ブロック420、回路ブロック430及び回路ブロック440からなり、本実施の形態の移動体通信装置は、上記高周波回路装置にアンテナ5、ベースバンド信号処理装置3、マイクロホン1及びスピーカ6を加えて構成される。
この場合、移動体通信端末内で高周波電力増幅器を含む回路ブロック420とフィルタを含む回路ブロック430とを互いに離して配置することができるため、熱的に各々の回路ブロックを隔離することが容易となる。
回路ブロック400〜440は、それぞれ例えば高周波モジュールとして構成することができる。高周波モジュールは、例えば、高周波線路を設けたセラミック又は樹脂製の同一高周波基板上に、半導体素子からなるベアチップ(増幅器、RF−IC、スイッチ)やチップ部品(コンデンサ、抵抗、インダクタ)などを実装して実現される。
なお、本実施の形態では図14と図15の二通りの実現形態を示したが、これに限られることはなく、実施の形態8で示した効果が実現されるものであれば、いかなる形態であっても構わない。
また、回路ブロック或いは高周波モジュールによって構成する高周波回路装置は、実施の形態7に限らず、実施の形態1〜6(図1、図6〜図11)の高周波回路装置であって良いことは言うまでもない。同様の回路ブロック構成或いは高周波モジュール構成を実現することが可能である。
本発明に係る高周波回路装置及びそれを用いた移動体通信端末の第1の実施の形態を説明するための回路ブロック図。 図1の回路ブロック図の送信回路部分を説明するための回路ブロック図。 図2の高周波送信回路部分の回路例を説明するための回路図。 図3の回路図のインピーダンス整合の原理を説明するためのスミスチャート図。 図3の回路図のインピーダンス整合の原理を説明するための他のスミスチャート図。 本発明の第2の実施の形態を説明するための第1の回路ブロック図。 本発明の第2の実施の形態を説明するための第2の回路ブロック図。 本発明の第3の実施の形態を説明するための回路ブロック図。 本発明の第4の実施の形態を説明するための回路ブロック図。 本発明の第5の実施の形態を説明するための回路ブロック図。 本発明の第6の実施の形態を説明するための回路ブロック図。 本発明の第7の実施の形態を説明するための第1の回路ブロック図。 本発明の第7の実施の形態を説明するための第2の回路ブロック図。 本発明の第8の実施の形態を説明するための第1の回路ブロック図。 本発明の第8の実施の形態を説明するための第2の回路ブロック図。
符号の説明
1…マイクロホン、2…ベースバンド信号処理装置、3…RF−IC、4…アンテナスイッチ、5…アンテナ、6…スピーカ、10…高周波電力増幅器、20〜25…整合回路、31〜32…スイッチ、31…スイッチ、50…デュプレクサ、60…利得調整回路装置、70…トランジスタ、80…インダクタ0、90…コンデンサ、100…伝送線路、110,111…送信経路、111…送信経路、112…送信経路、120〜122…高周波受信回路装置、130…高周波送信回路装置、400,410,420,430,440…回路ブロック。

Claims (8)

  1. 少なくとも二つの変調方式の信号を電力増幅する増幅器と、
    上記増幅器の出力端子に接続される第1の整合回路と、
    上記第1の整合回路とアンテナとの間に、入力側に第2の整合回路が接続されたデュプレクサを含み、上記増幅器が上記第1及び第2の整合回路及び上記デュプレクサを介して上記アンテナに結合されるように構成される第1の経路と、
    上記第2の整合回路及び上記デュプレクサを含まず、上記増幅器が上記第1の整合回路を介して上記アンテナに結合されるように構成される第2の経路と
    上記第1の整合回路の出力端子に接続され、上記第1の経路と上記第2の経路とを切替えるスイッチと
    を具備し、
    上記増幅器が上記少なくとも二つの変調方式の内の第1の信号を増幅する場合に上記第1の経路が選ばれ、上記増幅器が上記少なくとも二つの変調方式の内の第2の信号を増幅する場合に上記第2の経路が選ばれ、
    上記第1の経路が選ばれた場合に、上記第2の整合回路と上記デュプレクサとが電気的に接続されるデュプレクサの第1の端子は第1のインピーダンスを有し、上記第2の経路が選ばれた場合に、上記第1の整合回路と上記アンテナとが電気的に接続される第2の端子は第2のインピーダンスを有し、上記第1および上記第2のインピーダンスは互いに異なり、
    上記第1の経路は、上記増幅器の出力側から見込んだインピーダンスである第3のインピーダンスを有し、上記第2の経路は上記増幅器の出力側から見込んだインピーダンスである第4のインピーダンスを有し、上記第3および上記第4のインピーダンスは互いに異なり、
    上記第3のインピーダンスにて上記増幅器が上記第1の信号を増幅し、かつ、上記第4のインピーダンスにて上記増幅器が上記第2の信号を増幅するよう構成される
    ことを特徴とする高周波回路装置。
  2. 上記スイッチは、半導体スイッチ又はMEMSスイッチである
    ことを特徴とする請求項1に記載の高周波回路装置。
  3. 少なくとも二つの変調方式の信号を電力増幅する増幅器と、
    上記増幅器の出力端子に接続される第1の整合回路と
    上記第1の整合回路とアンテナとの間に、入力側に第2の整合回路が接続されたデュプレクサを含み、上記増幅器が上記第1及び第2の整合回路及び上記デュプレクサを介して上記アンテナに結合されるように構成される第1の経路と、
    上記第2の整合回路及び上記デュプレクサを含まず、上記増幅器が上記第1の整合回路を介して上記アンテナに結合されるように構成される第2の経路と、
    上記デュプレクサの上記第1の端子に上記デュプレクサに直列に接続されるスイッチと
    を具備し、
    上記スイッチは、上記第1の経路が選ばれるときにオンとなり、上記第2の経路が選ばれるときにオフになり、
    上記増幅器が上記少なくとも二つの変調方式の内の第1の信号を増幅する場合に上記第1の経路が選ばれ、上記増幅器が上記少なくとも二つの変調方式の内の第2の信号を増幅する場合に上記第2の経路が選ばれ、
    上記第1の経路が選ばれた場合に、上記第2の整合回路と上記デュプレクサとが電気的に接続されるデュプレクサの第1の端子は第1のインピーダンスを有し、上記第2の経路が選ばれた場合に、上記第1の整合回路と上記アンテナとが電気的に接続される第2の端子は第2のインピーダンスを有し、上記第1および上記第2のインピーダンスは互いに異なり、
    上記第1の経路は、上記増幅器の出力側から見込んだインピーダンスである第3のインピーダンスを有し、上記第2の経路は上記増幅器の出力側から見込んだインピーダンスである第4のインピーダンスを有し、上記第3および上記第4のインピーダンスは互いに異なり、
    上記第3のインピーダンスにて上記増幅器が上記第1の信号を増幅し、かつ、上記第4のインピーダンスにて上記増幅器が上記第2の信号を増幅するよう構成される
    ことを特徴とする高周波回路装置。
  4. 少なくとも二つの変調方式の信号を電力増幅する増幅器と、
    上記増幅器の出力端子に接続される第1の整合回路と
    上記第1の整合回路とアンテナとの間に、入力側に第2の整合回路が接続されたデュプレクサを含み、上記増幅器が上記第1及び第2の整合回路及び上記デュプレクサを介して上記アンテナに結合されるように構成される第1の経路と、
    上記第2の整合回路及び上記デュプレクサを含まず、上記増幅器が上記第1の整合回路を介して上記アンテナに結合されるように構成される第2の経路と、
    上記デュプレクサの上記第1の端子と接地端子との間に接続されるスイッチと
    を具備し、
    上記スイッチは、上記第1の経路が選ばれるときにオフとなり、上記第2の経路が選ばれるときにオンになり、
    上記増幅器が上記少なくとも二つの変調方式の内の第1の信号を増幅する場合に上記第1の経路が選ばれ、上記増幅器が上記少なくとも二つの変調方式の内の第2の信号を増幅する場合に上記第2の経路が選ばれ、
    上記第1の経路が選ばれた場合に、上記第2の整合回路と上記デュプレクサとが電気的に接続されるデュプレクサの第1の端子は第1のインピーダンスを有し、上記第2の経路が選ばれた場合に、上記第1の整合回路と上記アンテナとが電気的に接続される第2の端子は第2のインピーダンスを有し、上記第1および上記第2のインピーダンスは互いに異なり、
    上記第1の経路は、上記増幅器の出力側から見込んだインピーダンスである第3のインピーダンスを有し、上記第2の経路は上記増幅器の出力側から見込んだインピーダンスである第4のインピーダンスを有し、上記第3および上記第4のインピーダンスは互いに異なり、
    上記第3のインピーダンスにて上記増幅器が上記第1の信号を増幅し、かつ、上記第4のインピーダンスにて上記増幅器が上記第2の信号を増幅するよう構成される
    ことを特徴とする高周波回路装置。
  5. 上記第1の経路及び上記第2の経路が1個の基板に搭載されて高周波モジュールを成すことを特徴とする請求項1に記載の高周波回路装置。
  6. 上記増幅器の最終段を構成するトランジスタが、化合物半導体へテロ接合バイポーラトランジスタ又はMOS電界効果トランジスタである
    ことを特徴とする請求項1に記載の高周波回路装置。
  7. 第1の変調方式の第1の信号を電力増幅する第1の増幅器と、
    第2の変調方式の第2の信号を電力増幅する第2の増幅器と、
    上記第1の増幅器の出力端子に接続される第1の整合回路と、
    上記第2の増幅器の出力端子に接続される第2の整合回路と、
    上記第1の整合回路の出力端子と上記第2の整合回路の出力端子とに接続される第3の整合回路と、
    上記第3の整合回路とアンテナとの間に、入力側に第4の整合回路が接続されたデュプレクサを含み、上記第1の増幅器が上記第1及び第3の整合回路並びに上記第4の整合回路及び上記デュプレクサを介して上記アンテナに結合されるように構成される第1の経路と、
    上記第4の整合回路及び上記デュプレクサを含まず、上記第2の増幅器が上記第2及び第3の整合回路を介して上記アンテナに結合するように構成される第2の経路と、
    上記第3の整合回路の出力端子に接続され、上記第1の経路と上記第2の経路とを切替えるスイッチと
    を具備し、
    上記第1の増幅器が上記第1の信号を増幅する場合に上記第1の経路が選ばれ、上記第2の増幅器が上記第2の信号を増幅する場合に上記第2の経路が選ばれ、
    上記第1の経路が選ばれた場合に、上記第4の整合回路と上記デュプレクサとが電気的に接続されるデュプレクサの第1の端子は第1のインピーダンスを有し、上記第2の経路が選ばれた場合に、上記第3の整合回路と上記アンテナとが電気的に接続される第2の端子は第2のインピーダンスを有し、上記第1および上記第2のインピーダンスは互いに異なり、
    上記第1の経路は、動作中の上記第1の増幅器の出力側から見込んだインピーダンスである第3のインピーダンスを有し、上記第2の経路は、動作中の上記第2の増幅器の出力側から見込んだインピーダンスである第4のインピーダンスを有し、上記第3および上記第4のインピーダンスは互いに異なり、
    上記第3のインピーダンスにて上記第1の増幅器が上記第1の信号を増幅し、かつ、上記第4のインピーダンスにて上記第2の増幅器が上記第2の信号を増幅するよう構成される
    ことを特徴とする高周波回路装置。
  8. 送信する音声信号を入力するマイクロホンと、
    受信した音声信号を出力するスピーカと、
    上記送信する音声信号をベースバンド送信信号に変換し、更にベースバンド受信信号を上記受信した音声信号に変換するベースバンド信号処理装置と、
    アンテナと、
    上記ベースバンド送信信号を少なくとも二つの変調方式の送信信号に周波数変換して上記少なくとも二つの変調方式の送信信号を上記アンテナに供給し、かつ、上記アンテナからの受信信号を上記ベースバンド受信信号に周波数変換する高周波回路装置と
    を具備し、
    上記高周波回路装置は、
    少なくとも二つの変調方式の信号を電力増幅する増幅器と、
    上記増幅器の出力端子に接続される第1の整合回路と、
    上記第1の整合回路とアンテナとの間に、入力側に第2の整合回路が接続されたデュプレクサを含み、上記増幅器が上記第1及び第2の整合回路及び上記デュプレクサを介して上記アンテナに結合されるように構成される第1の経路と、
    上記第2の整合回路及び上記デュプレクサを含まず、上記増幅器が上記第1の整合回路を介して上記アンテナに結合されるように構成される第2の経路と、
    上記第1の整合回路の出力端子に接続され、上記第1の経路と上記第2の経路とを切替えるスイッチと
    を具備し、
    上記増幅器が上記少なくとも二つの変調方式の内の第1の信号を増幅する場合に上記第1の経路が選ばれ、上記増幅器が上記少なくとも二つの変調方式の内の第2の信号を増幅する場合に上記第2の経路が選ばれ、
    上記第1の経路が選ばれた場合に、上記第4の整合回路と上記デュプレクサとが電気的に接続されるデュプレクサの第1の端子は第1のインピーダンスを有し、上記第2の経路が選ばれた場合に、上記第3の整合回路と上記アンテナとが電気的に接続される第2の端子は第2のインピーダンスを有し、上記第1および上記第2のインピーダンスは互いに異なり、
    上記第1の経路は、上記増幅器の出力側から見込んだインピーダンスである第3のインピーダンスを有し、上記第2の経路は上記増幅器の出力側から見込んだインピーダンスである第4のインピーダンスを有し、上記第3および上記第4のインピーダンスは互いに異なり、
    上記第3のインピーダンスにて上記増幅器が上記第1の信号を増幅し、かつ、上記第4のインピーダンスにて上記増幅器が上記第2の信号を増幅するよう構成される
    ことを特徴とする移動体通信端末
JP2004102484A 2004-03-31 2004-03-31 高周波回路装置及びそれを用いた移動体通信端末 Expired - Fee Related JP4394498B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004102484A JP4394498B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 高周波回路装置及びそれを用いた移動体通信端末
US11/028,925 US8023995B2 (en) 2004-03-31 2005-01-05 Radio frequency device and mobile communication terminal using the same
CN2005100040813A CN1677848B (zh) 2004-03-31 2005-01-10 高频电路装置以及使用该高频电路装置的移动通信终端
US13/197,684 US8359067B2 (en) 2004-03-31 2011-08-03 Radio frequency device and mobile communication terminal using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004102484A JP4394498B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 高周波回路装置及びそれを用いた移動体通信端末

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005294894A JP2005294894A (ja) 2005-10-20
JP4394498B2 true JP4394498B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=35050195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004102484A Expired - Fee Related JP4394498B2 (ja) 2004-03-31 2004-03-31 高周波回路装置及びそれを用いた移動体通信端末

Country Status (3)

Country Link
US (2) US8023995B2 (ja)
JP (1) JP4394498B2 (ja)
CN (1) CN1677848B (ja)

Families Citing this family (56)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100742326B1 (ko) * 2005-12-09 2007-07-26 삼성전자주식회사 Rfid 기능을 갖는 이동통신 단말기
JP4641021B2 (ja) * 2006-11-16 2011-03-02 株式会社日立メディアエレクトロニクス マルチバンド無線機及び半導体集積回路
JP2010081383A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Panasonic Corp 高周波回路、高周波電力増幅装置、及び半導体装置
US9166471B1 (en) 2009-03-13 2015-10-20 Rf Micro Devices, Inc. 3D frequency dithering for DC-to-DC converters used in multi-mode cellular transmitters
JP2010273321A (ja) * 2009-04-22 2010-12-02 Panasonic Corp 高周波電力増幅装置及びそれを有する無線通信装置
CN101562460B (zh) * 2009-05-22 2013-04-03 惠州Tcl移动通信有限公司 移动通信终端的无线收发装置
US9143172B2 (en) 2009-06-03 2015-09-22 Qualcomm Incorporated Tunable matching circuits for power amplifiers
US8963611B2 (en) 2009-06-19 2015-02-24 Qualcomm Incorporated Power and impedance measurement circuits for a wireless communication device
WO2011001769A1 (ja) * 2009-07-02 2011-01-06 株式会社村田製作所 無線通信用高周波回路及び無線通信機
US8879436B2 (en) * 2009-07-10 2014-11-04 Panasonic Corporation Multiband wireless apparatus
US8750810B2 (en) 2009-07-24 2014-06-10 Qualcomm Incorporated Power amplifier with switched output matching for multi-mode operation
US9559639B2 (en) 2009-08-19 2017-01-31 Qualcomm Incorporated Protection circuit for power amplifier
US8072272B2 (en) 2009-08-19 2011-12-06 Qualcomm, Incorporated Digital tunable inter-stage matching circuit
JP2011055241A (ja) 2009-09-01 2011-03-17 Panasonic Corp 高周波電力増幅器
JP2011055446A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Panasonic Corp 高周波電力増幅器
CN201563121U (zh) * 2009-09-23 2010-08-25 国基电子(上海)有限公司 射频电路架构
US8548398B2 (en) 2010-02-01 2013-10-01 Rf Micro Devices, Inc. Envelope power supply calibration of a multi-mode radio frequency power amplifier
US8538355B2 (en) 2010-04-19 2013-09-17 Rf Micro Devices, Inc. Quadrature power amplifier architecture
US9553550B2 (en) 2010-04-20 2017-01-24 Qorvo Us, Inc. Multiband RF switch ground isolation
US8913967B2 (en) 2010-04-20 2014-12-16 Rf Micro Devices, Inc. Feedback based buck timing of a direct current (DC)-DC converter
US9048787B2 (en) 2010-04-20 2015-06-02 Rf Micro Devices, Inc. Combined RF detector and RF attenuator with concurrent outputs
US8989685B2 (en) 2010-04-20 2015-03-24 Rf Micro Devices, Inc. Look-up table based configuration of multi-mode multi-band radio frequency power amplifier circuitry
US9577590B2 (en) 2010-04-20 2017-02-21 Qorvo Us, Inc. Dual inductive element charge pump buck and buck power supplies
US9214865B2 (en) 2010-04-20 2015-12-15 Rf Micro Devices, Inc. Voltage compatible charge pump buck and buck power supplies
US9900204B2 (en) 2010-04-20 2018-02-20 Qorvo Us, Inc. Multiple functional equivalence digital communications interface
US8983410B2 (en) 2010-04-20 2015-03-17 Rf Micro Devices, Inc. Configurable 2-wire/3-wire serial communications interface
US9362825B2 (en) 2010-04-20 2016-06-07 Rf Micro Devices, Inc. Look-up table based configuration of a DC-DC converter
US8947157B2 (en) 2010-04-20 2015-02-03 Rf Micro Devices, Inc. Voltage multiplier charge pump buck
US9030256B2 (en) 2010-04-20 2015-05-12 Rf Micro Devices, Inc. Overlay class F choke
US9008597B2 (en) 2010-04-20 2015-04-14 Rf Micro Devices, Inc. Direct current (DC)-DC converter having a multi-stage output filter
US8958763B2 (en) 2010-04-20 2015-02-17 Rf Micro Devices, Inc. PA bias power supply undershoot compensation
US8942651B2 (en) 2010-04-20 2015-01-27 Rf Micro Devices, Inc. Cascaded converged power amplifier
US9184701B2 (en) 2010-04-20 2015-11-10 Rf Micro Devices, Inc. Snubber for a direct current (DC)-DC converter
US8983407B2 (en) 2010-04-20 2015-03-17 Rf Micro Devices, Inc. Selectable PA bias temperature compensation circuitry
US9077405B2 (en) * 2010-04-20 2015-07-07 Rf Micro Devices, Inc. High efficiency path based power amplifier circuitry
US8942650B2 (en) 2010-04-20 2015-01-27 Rf Micro Devices, Inc. RF PA linearity requirements based converter operating mode selection
US9214900B2 (en) 2010-04-20 2015-12-15 Rf Micro Devices, Inc. Interference reduction between RF communications bands
US9154166B2 (en) 2010-06-03 2015-10-06 Broadcom Corporation Front-end module network
US8655299B2 (en) 2010-06-03 2014-02-18 Broadcom Corporation Saw-less receiver with RF frequency translated BPF
US8761710B2 (en) 2010-06-03 2014-06-24 Broadcom Corporation Portable computing device with a saw-less transceiver
US8666351B2 (en) 2010-06-03 2014-03-04 Broadcom Corporation Multiple band saw-less receiver including a frequency translated BPF
US8725085B2 (en) 2010-06-03 2014-05-13 Broadcom Corporation RF front-end module
US8923168B2 (en) 2010-06-03 2014-12-30 Broadcom Corporation Front end module with an antenna tuning unit
US8724747B2 (en) 2010-06-03 2014-05-13 Broadcom Corporation Saw-less receiver including transimpedance amplifiers
US8565710B2 (en) 2010-06-03 2013-10-22 Broadcom Corporation Wireless transmitter having frequency translated bandpass filter
US8526367B2 (en) 2010-06-03 2013-09-03 Broadcom Corporation Front-end module network for femtocell applications
US8565711B2 (en) 2010-06-03 2013-10-22 Broadcom Corporation SAW-less receiver including an IF frequency translated BPF
US8792836B2 (en) 2010-06-03 2014-07-29 Broadcom Corporation Front end module with compensating duplexer
US8571489B2 (en) 2010-06-03 2013-10-29 Broadcom Corporation Front end module with tone injection
KR101843436B1 (ko) * 2011-08-25 2018-03-29 삼성전자주식회사 무선통신시스템에서 전력 소모를 줄이기 위한 장치 및 방법
CN103187987A (zh) * 2011-12-28 2013-07-03 国民技术股份有限公司 基于时分双工的无线收发模式切换装置以及无线通信系统
US9065505B2 (en) 2012-01-31 2015-06-23 Rf Micro Devices, Inc. Optimal switching frequency for envelope tracking power supply
JP5668029B2 (ja) * 2012-07-17 2015-02-12 株式会社Nttドコモ 無線回路、周波数ペア決定方法
JP7234177B2 (ja) * 2020-03-17 2023-03-07 株式会社東芝 半導体装置
CN111525260B (zh) * 2020-04-22 2021-10-08 深圳市广和通无线股份有限公司 天线装置
CN113904701B (zh) * 2021-08-19 2023-03-07 上海龙旗科技股份有限公司 一种防止天线自干扰的系统及方法

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3342791B2 (ja) 1995-12-12 2002-11-11 島田理化工業株式会社 高周波単極双投スイッチ
JPH09232887A (ja) 1996-02-28 1997-09-05 Matsushita Electron Corp 高周波電力増幅器
JP3336868B2 (ja) * 1996-08-09 2002-10-21 株式会社村田製作所 周波数の異なる複数の信号に整合する高周波増幅器
US6091966A (en) * 1997-09-29 2000-07-18 Ericsson, Inc. Dual-band, dual-mode power amplifier
US6188877B1 (en) 1997-07-03 2001-02-13 Ericsson Inc. Dual-band, dual-mode power amplifier with reduced power loss
JP4088991B2 (ja) 1997-08-04 2008-05-21 松下電器産業株式会社 2帯域用高周波電力増幅器およびそれを用いた移動体通信用端末機
US6252461B1 (en) * 1997-08-25 2001-06-26 Frederick Herbert Raab Technique for wideband operation of power amplifiers
JPH11186803A (ja) 1997-12-24 1999-07-09 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 高周波スイッチ回路
DE19823049C2 (de) 1998-05-22 2000-09-21 Ericsson Telefon Ab L M Leistungsverstärker-Ausgangsschaltung zur Unterdrückung von Oberschwingungen für eine Mobilfunkeinheit mit Doppelbandbetrieb und Verfahren zum Betreiben derselben
DE19823060C2 (de) * 1998-05-22 2001-02-22 Ericsson Telefon Ab L M Leistungsverstärker-Ausgangsschaltung
EP1650865B1 (en) * 1998-10-27 2009-10-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Composite high frequency component and mobile communication device including the same
CN1367952A (zh) * 1999-07-07 2002-09-04 艾利森公司 双频带、双模式功率放大器
JP3895532B2 (ja) * 2000-09-11 2007-03-22 株式会社ルネサステクノロジ 高周波電力増幅装置及び無線通信機
JP2002135157A (ja) * 2000-10-20 2002-05-10 Sony Corp マルチバンド携帯無線端末
JP2002171194A (ja) 2000-11-30 2002-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線装置、並びにそれを備える携帯情報端末および無線基地局、並びにそれらを含む無線通信システム
JP3874241B2 (ja) * 2001-07-27 2007-01-31 株式会社ルネサステクノロジ 電子部品および設計方法
JP3947373B2 (ja) 2001-07-31 2007-07-18 株式会社ルネサステクノロジ 高周波電力増幅器
JP2003051751A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Hitachi Ltd 電子部品および無線通信機
JP2003078441A (ja) 2001-09-03 2003-03-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波回路装置および移動体通信装置
US6819941B2 (en) * 2001-10-11 2004-11-16 Rf Micro Devices, Inc. Single output stage power amplification for multimode applications
GB0204108D0 (en) * 2002-02-21 2002-04-10 Analog Devices Inc 3G radio
CN2562497Y (zh) 2002-08-15 2003-07-23 信息产业部电子第五十五研究所 射频微机械系统移相器
FI116248B (fi) * 2003-02-14 2005-10-14 Flextronics Odm Luxembourg Sa Antennijärjestely ja kannettava päätelaite
US6990357B2 (en) * 2003-10-17 2006-01-24 Nokia Corporation Front-end arrangements for multiband multimode communication engines

Also Published As

Publication number Publication date
CN1677848A (zh) 2005-10-05
US20110286368A1 (en) 2011-11-24
CN1677848B (zh) 2011-07-13
US8023995B2 (en) 2011-09-20
US20050221855A1 (en) 2005-10-06
US8359067B2 (en) 2013-01-22
JP2005294894A (ja) 2005-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4394498B2 (ja) 高周波回路装置及びそれを用いた移動体通信端末
JP6890146B2 (ja) フロントエンドアーキテクチャ、2g信号を処理する方法、フロントエンドモジュール、及び無線装置
JP5257719B2 (ja) 無線通信用高周波回路及び無線通信機
KR102618439B1 (ko) 선형의 효율적인 광대역 전력 증폭기들에 관한 시스템들 및 방법들
US10038409B2 (en) RF switch with integrated tuning
US7750756B2 (en) Matching circuit
US8461931B1 (en) Wideband RF power amplifier for multi-mode multi-band applications
CN105375883B (zh) 具有可调阻抗终端电路的多尔蒂功率放大器组合器
JP4838572B2 (ja) 安定化回路、マルチバンド増幅回路
KR20010053413A (ko) 이동체 전화 장치
WO1997023053A1 (fr) Circuit emetteur-recepteur pour communication radio et dispositif a circuit integre semi-conducteur
US10778211B2 (en) Switching circuit and semiconductor module
JPH1056340A (ja) 高周波増幅器
US20210336647A1 (en) Radio frequency module and communication device
JP2009182635A (ja) ドハティ増幅器
WO2018030278A1 (ja) 電力増幅モジュール、フロントエンド回路および通信装置
WO2005048448A1 (ja) 高周波増幅器
CN113992163B (zh) 射频功率放大器及其功率放大方法、射频前端模组
JP4670741B2 (ja) 電力増幅装置
JP2006515723A (ja) マルチバンド信号処理装置、処理方法及び製造物
US20240113666A1 (en) Amplifier module
WO2022254875A1 (ja) 高周波回路および通信装置
CN113572439B (zh) 功率放大电路
US20240204739A1 (en) Radio frequency circuit and communication device
WO2023203858A1 (ja) 高周波回路および通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070216

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees