JP3099880B2 - 半導体スイッチ及びスイッチ回路 - Google Patents

半導体スイッチ及びスイッチ回路

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JP3099880B2 JP10228311A JP22831198A JP3099880B2 JP 3099880 B2 JP3099880 B2 JP 3099880B2 JP 10228311 A JP10228311 A JP 10228311A JP 22831198 A JP22831198 A JP 22831198A JP 3099880 B2 JP3099880 B2 JP 3099880B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体スイッチに
関し、特に、誘電体基板及び金属導体からなる伝送線路
と分布定数効果を呈するダイオード又は電界効果トラン
ジスタ(FET)とを用いたマイクロ波・ミリ波帯の半
導体スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波・ミリ波帯、特に60GHz以
上の高い周波数における利用を前提とした半導体スイッ
チ回路として、従来、種々の回路が提案・試作されてい
る。
【0003】従来のスイッチの一例としては、「199
7 MTT−S IMS Digest pp.104
7−1050」においてM.Caseらにより報告され
た77GHz帯の単極3投(SP3T)スイッチ(以
下、従来例1)が挙げられる。
【0004】従来例1のSP3Tスイッチは、図12に
示されるような構成を備えている。即ち、入力端子は、
伝送線路を介して、信号分岐点に接続されている。ま
た、信号分岐点には、夫々、DCカット用の容量C1〜
C3を介して、伝搬波長の四分の一程度の長さを有する
伝送線路(1/4波長伝送線路)の各一端が接続されて
いる。更に、各1/4波長伝送線路の他端には、夫々、
PINダイオードD1〜D3の一端と、第1乃至第3の
出力端子とが接続されており、各PINダイオードD1
〜D3の他端は、接地されている。DCカット用の容量
C1〜C3、1/4波長伝送線路、ダイオードD1〜D
3及び第1乃至第3の出力端子は、3本の出力信号経路
を形成している。
【0005】ダイオードは、順方向にバイアスされてい
るとき、その等価回路を抵抗で表すことができ、逆方向
にバイアスされているときは、容量で等価的に表すこと
ができる。従って、ダイオードが順方向バイアスの時、
そのインピーダンスはほとんどなく、アノード−カソー
ド間は、ショートしているとみなせる。また、1/4波
長伝送線路を介して、このダイオードを見たときの伝搬
波長に対応する周波数でのインピーダンスは、無限大に
近く、殆どオープンであるとみなせる。即ち、ダイオー
ドが順方向にバイアスされている信号経路は、信号分岐
点から見るとほとんどオープンに見えることとなり、結
果として、その信号経路を伝搬したRF信号は、ほぼ全
反射される。一方、逆方向にバイアスされているダイオ
ードは容量として機能することから、低い周波数ではイ
ンピーダンスが高いこととなり、従って、ダイオードが
逆方向にバイアスされている信号経路は、透過的であ
る。周波数が高くなるにつれて、容量のインピーダンス
が低くなるため、信号分岐点での信号の反射は、増加す
ることとなる。結果として、ダイオードが逆バイアスさ
れている信号経路は、信号を透過する一方、周波数の増
加に伴って、反射に起因する損失の増加を招くこととな
る。
【0006】このように、従来例1のスイッチにおいて
は、3本の出力信号経路のうち、信号を透過させる信号
経路のダイオードを逆方向バイアスにし、一方、他の信
号経路のダイオードを順方向にバイアスにすることで当
該他の信号経路上の信号を遮断することにより、信号経
路の切替が可能となる。
【0007】以上述べたような従来例1のスイッチ回路
の単極単投(SPST)における挿入損失およびアイソ
レーションは、簡単のために伝送線路の特性インピーダ
ンスが入出力端子のインピーダンスと同じであると仮定
すると、式(1)、式(2)のように表すことができ
る。
【0008】
【数1】
【0009】
【数2】 式(2)から明らかなように、アイソレーションは、抵
抗Rと入出力端子のインピーダンス Z0とで表され、周
波数には依存しない。しかしながら、従来例1のスイッ
チにおいて、たとえば40dB以上のアイソレーション
を得ようとすると、ダイオードの抵抗値が0.13Ω以
下でなければならないことになる。ここで、従来例1の
開示された文献には、ダイオードの抵抗値が3Ωである
と記載されている。従って、従来例1のスイッチにおい
て、0.13Ωの抵抗値を実現するためには、単純にア
ノード電極の面積を約23倍すればよいことになる。し
かし、アノード電極の面積を23倍にするということ
は、同時に容量の値も23倍になるということを意味す
る。その結果、当該文献に開示されたダイオードの容量
値は33fFであることから、40dBのアイソレーシ
ョンを得るときの容量は、23倍の759fFとなって
しまう。これを踏まえ、式(1)を参照すると、33f
F(=33×10-15F)の容量のときの挿入損失は
0.6dBであるのに対し、アノード電極の面積を23
倍にすると、挿入損失は19dBにもなってしまう。す
なわち、上述した従来例1のスイッチ回路において、挿
入損失とアイソレーションはトレードオフの関係にあ
り、40dBという高いアイソレーション特性を得るこ
とはできなかった。
【0010】また、従来、他のスイッチの例としては、
「IEEE MICROWAVEAND GUIDED
LETTERS, Vol.6, pp.315−3
16」においてH.Takasuらにより報告された9
4GHz帯の単極単投(SPST)スイッチ(以下、従
来例2)が挙げられる。この従来例2のスイッチもま
た、60GHz以上の高い周波数帯域のスイッチ回路と
して、有力な回路の一つである。
【0011】従来例2のSPSTスイッチは、図13に
示されるような構成を備えている。従来例2のスイッチ
は、電界効果トランジスタ(FET)とインダクタ及び
抵抗を有している。FETのソース、ドレインには、夫
々、入出力端子が接続されており、また、マイクロスト
リップ線路で構成したインダクタが、ソース・ドレイン
間に、並列に接続されている。FETのゲートには、
2.5kΩの抵抗が接続され、当該抵抗を介して直流バ
イアスが印加されるようになっている。ここで、FET
のチャネルが閉じた状態においては、FETを等価的に
容量Cとして扱うことができることから、図14に示さ
れるように、FETと並列に接続したインダクタンスL
とが、式(3)で得られる周波数で共振し、その結果、
ハイ・インピーダンスとなり入出力端子間における信号
伝搬は遮断されることとなる。即ち、スイッチはオフ状
態となる。
【0012】
【数3】 図15に、従来例2のスイッチにおける挿入損失とアイ
ソレーションの周波数特性を示す。図15から明らかな
ように、従来例2のスイッチ回路においては、30dB
程度のアイソレーション特性を比較的低い挿入損失で得
ることができる。しかし、従来例2のスイッチ回路は、
前述のように共振を利用していることから、その周波数
特性は、狭帯域となる。その上、共振回路を所望の周波
数で共振させるためには、その定数たるLCを正確に把
握する必要がある。従って、従来例2のスイッチを利用
するためには、FETがチャネルの閉じた場合に呈する
こととなる容量Cを正確に見積もらなければならず、且
つ、インダクタLに関しても正確なモデリングが必要と
なる。逆にいえば、FETやPINダイオードなどは、
通常、ある程度の製造プロセスのばらつきを有するが、
例えば、このばらつきにより、容量Cの値が設計よりず
れた場合、共振周波数もまた設計よりずれることとな
り、所望の周波数で共振させることができず、結果とし
て、歩留まりの低下を招く結果となる。
【0013】以上述べた従来例1及び従来例2の有する
問題点を解決するための技術として、従来、H.Miz
utani & Y.Takayamaにより「199
7MTT−S IMS Digest pp.439−
442」において提案されたスイッチ回路(以下、従来
例3という)が挙げられる。従来例3のスイッチ回路
は、分布定数効果を呈するFETを用いたスイッチ回路
であり、当該文献においてその広帯域特性が実証されて
いる。尚、当該文献の内容は、特開平10−41404
号公報にも開示されている。
【0014】従来例3のスイッチ回路は、図16に示さ
れるような構成を備えている。図16を参照すれば理解
されるように、従来例3のスイッチ回路は、複数の伝送
線路と複数のFETとを備えている。詳しくは、従来例
3のスイッチ回路は、各伝送線路及び各FETが、夫
々、微小単位長さ当たりで定義され、また、伝送線路が
直列に接続されるとともに、その接続点に各FETのド
レインが接続されている。尚、各FETのソースは、接
地されている。この微小単位長さ当たりの伝送線路及び
FETの無限接続で構成されている。
【0015】かかる従来例3のスイッチ回路は、ソース
電極を接地した長さ400μmの一本のゲートフィンガ
ーを持つFET(これを分布定数FETと呼ぶ)のドレ
イン電極の長手方向の両端に入出力端子を接続した平面
パターンとして実装される。
【0016】このような構成を備える従来例3のスイッ
チ回路は、FETのチャネルが閉じた状態において、等
価的に、図17に示されるようなロスの無い伝送線路と
して振る舞う。図17から明らかなように、このときス
イッチはオン状態となり、挿入損失は式(4)から式
(6)で表される。
【0017】
【数4】
【0018】
【数5】
【0019】
【数6】 ここで、Zはスイッチのインピーダンス、lはFETの
フィンガー長、Z0は入出力端子のインピーダンスを示
す。また、ωは角振動数、L、R、C、Gは、夫々、ス
イッチの単位長さあたりのインダクタンス、抵抗、並列
容量、並列コンダクタンスを示す。
【0020】一方、FETは、そのチャネルが開放の状
態のとき、等価的に単なる抵抗で表されるため、このと
きのスイッチの等価回路は図18のようになる。図18
を参照すれば理解されるように、FETのチャネルがオ
ープンの時、従来例3のスイッチ回路は、等価的にロス
のある伝送線路として振る舞い、即ちスイッチはオフ状
態となり、そのアイソレーションは式(7)から式
(9)で表すことができる。
【0021】
【数7】
【0022】
【数8】
【0023】
【数9】 これらの式から、図19に示されるような広帯域におい
て低い挿入損失と高いアイソレーションが得られる。図
19から理解されるように、従来例3のスイッチ回路に
おけるアイソレーションの周波数特性は単調増加であ
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例1及び従来例2のスイッチ回路については言う
までもなく、従来例3のスイッチ回路においても、低挿
入損失を維持しつつ、広帯域に高いアイソレーションを
比較的小型なものとして実現することは、実際上困難で
あった。以下、この点について、詳細に説明する。
【0025】従来例3のスイッチにおいて、アイソレー
ションの周波数に関する0次の項は、式(10)のよう
に表される。
【0026】
【数10】 式(10)から理解されるように、分布定数FETの抵
抗rが小さいほど、アイソレーションが大きくなる。
尚、分布定数FETを用いたスイッチ回路におけるアイ
ソレーションの周波数に関する0次近似は、前述の式
(2)で示される集中定数FETを用いたシャント構成
のスイッチ回路のアイソレーションに一致する。
【0027】従って、従来例3のスイッチ回路におい
て、高いアイソレーションを得るためには、ゲートフィ
ンガー長を長くして、分布定数FETの抵抗rを減らさ
なければならない。具体的には、従来例3のスイッチ回
路において80dB以上の高いアイソレーションを得る
ためには、ゲートフィンガー長を例えば1mmと伸ばし
て分布定数FETの抵抗rを減らす必要がある。このよ
うにゲートフィンガー長を延ばすことは、マイクロ波・
ミリ波単一集積回路(MMIC)のチップサイズが大き
くなるということを意味する。
【0028】これらのことから理解されるように、マイ
クロ波・ミリ波帯のスイッチ回路において、従来技術で
は、低挿入損失を保ったままで、広帯域に80dB以上
という高いアイソレーションを比較的小型な構造にて実
現するのが困難であるという問題点があった。これは、
各従来技術における回路構成に起因して、夫々、例え
ば、挿入損失とアイソレーションのトレードオフ関係、
共振を用いるが故の狭帯域特性、又は分布定数FETの
抵抗とチップサイズとのトレードオフ関係が存在したこ
とによる。
【0029】本発明は、これら従来技術の有する問題点
に鑑みなされたものであり、特に60GHz以上の高い
周波数において従来技術では実現困難であった80dB
以上の高いアイソレーションを、広帯域かつ低損失で、
得ることのできる小型なマイクロ波・ミリ波帯スイッチ
回路を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するための手段として、以下に示す半導体スイッ
チ及びスイッチ回路を提供する。
【0031】即ち、本発明によれば、第1の半導体スイ
ッチとして、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極
が半導体基板上に形成されると共に活性層に囲まれてな
る電界効果トランジスタを利用した半導体スイッチであ
って、前記ソース電極及び前記ドレイン電極が、双方と
も接地されると共に所定方向において互いに平行に配さ
れており、且つ、前記ゲート電極が、前記ソース電極及
びドレイン電極の間に形成されてなる構造を備え、前記
ゲート電極の前記所定方向における両端には、夫々、当
該半導体スイッチの第一、第二の入出力端子が接続され
ることを特徴とする半導体スイッチが得られる。
【0032】また、本発明によれば、第2の半導体スイ
ッチとして、アノード電極及びカソード電極が半導体基
板上に形成されると共に活性層に囲まれてなるダイオー
ドを利用した半導体スイッチであって、前記半導体基板
上に形成されると共に前記活性層に囲まれた付加的なカ
ソード電極を更に有し、前記カソード電極及び付加的な
カソード電極が、双方とも接地されると共に所定方向に
おいて互いに平行に配されており、且つ、前記アノード
電極が、前記カソード電極及び付加的なカソード電極の
間に形成されてなる構造を備え、前記アノード電極の前
記所定方向における両端には、夫々、当該半導体スイッ
チの第一、第二の入出力端子が接続されることを特徴と
する半導体スイッチが得られる。
【0033】更に、本発明によれば、第3のスイッチ回
路として、アノード電極及びカソード電極が半導体基板
上に形成されると共に活性層に囲まれてなるダイオード
を利用した半導体スイッチであって、前記半導体基板上
に形成されると共に前記活性層に囲まれた付加的なアノ
ード電極を更に有し、前記アノード電極及び付加的なア
ノード電極が、双方とも接地されると共に所定方向にお
いて互いに平行に配されており、且つ、前記カソード電
極が、前記アノード電極及び付加的なアノード電極の間
に形成されてなる構造を備え、前記カソード電極の前記
所定方向における両端には、夫々、当該半導体スイッチ
の第一、第二の入出力端子が接続されることを特徴とす
る半導体スイッチが得られる。
【0034】また、本発明によれば、第4の半導体スイ
ッチとして、夫々金属導体からなるソース電極、ゲート
電極、及びドレイン電極が半導体基板上に所定方向に平
行に延設されてなるMESFETを利用した半導体スイ
ッチであって、前記ソース電極、ゲート電極、及びドレ
イン電極が活性層に囲まれ、且つ、前記ソース電極及び
前記ドレイン電極は接地された構造を備え、前記ゲート
電極の前記所定方向における一端と他端とは、夫々、当
該半導体スイッチの第1及び第2の入出力部として動作
することを特徴とする半導体スイッチが得られる。
【0035】更に、本発明によれば、第5の半導体スイ
ッチとして、夫々金属導体からなるアノード電極及びカ
ソード電極が半導体基板上に所定方向に平行に延設され
てなるショットキー障壁ダイオードを利用した半導体ス
イッチであって、前記アノード電極又はカソード電極の
いずれか一方の電極を、他方の電極と共に、挟むように
して、且つ、前記半導体基板上に前記所定方向に平行に
延設された付加的な電極を更に有し、前記アノード電
極、カソード電極及び付加的な電極が活性層に囲まれ、
且つ、前記他方の電極及び付加的な電極が接地された構
造を備え、前記一方の電極の前記所定方向における一端
と他端とは、夫々、当該半導体スイッチの第1及び第2
の入出力部として動作することを特徴とする半導体スイ
ッチが得られる。
【0036】また、本発明によれば、第1のスイッチ回
路として、信号線路の両側に接地導体を配してなるコプ
レーナ伝送線路と電界効果トランジスタとを備えるスイ
ッチ回路であって、前記コプレーナ伝送線路の一端が、
第1の入出力部として動作し、前記コプレーナ伝送線路
の他端が、前記電界効果トランジスタのゲートに接続さ
れ、前記電界効果トランジスタのゲートが、第2の入出
力部として動作し、前記電界効果トランジスタのソース
及びドレインが、双方とも接地されていることを特徴と
するスイッチ回路が得られる。
【0037】また、本発明によれば、第2のスイッチ回
路として、前記第1のスイッチ回路をを、前記信号線路
に沿うように、複数個直列に接続してなるスイッチ回路
が得られる。
【0038】更に、本発明によれば、第3のスイッチ回
路として、前記第1又は第2のいずれかのスイッチ回路
において、信号線路の両側に接地導体を配してなる付加
的なコプレーナ伝送線路とを更に有し、当該付加的なコ
プレーナ伝送線路の一端が、当該スイッチ回路の最も外
側に位置する前記電界効果トランジスタの前記第2の入
出力部に接続され、当該付加的なコプレーナ伝送線路の
他端が、付加的な第2の入出力部として動作することを
特徴とするスイッチ回路が得られる。 また、本発明
によれば、第4のスイッチ回路として、信号線路の両側
に接地導体を配してなるコプレーナ伝送線路とダイオー
ドとを備えるスイッチ回路であって、前記コプレーナ伝
送線路の一端が、第1の入出力部として動作し、前記コ
プレーナ伝送線路の他端が、前記ダイオードのカソード
に接続され、前記ダイオードのカソードが、第2の入出
力部として動作し、前記ダイオードのアノードが、接地
されていることを特徴とするスイッチ回路が得られる。
【0039】また、本発明によれば、第5のスイッチ回
路として、前記第4のスイッチ回路を、前記信号線路に
沿うように、複数個直列に配してなるスイッチ回路が得
られる。
【0040】更に、本発明によれば、第6のスイッチ回
路として、前記第4又は第5のいずれかのスイッチ回路
において、信号線路の両側に接地導体を配してなる付加
的なコプレーナ伝送線路を更に有し、当該付加的なコプ
レーナ伝送線路の一端が、当該スイッチ回路の最も外側
に位置するダイオードの前記第2の入出力部に接続さ
れ、当該付加的なコプレーナ伝送線路の他端は、付加的
な第2の入出力部として動作することを特徴とするスイ
ッチ回路が得られる。 また、本発明によれば、第7
のスイッチ回路として、信号線路の両側に接地導体を配
してなるコプレーナ伝送線路とダイオードとを備えるス
イッチ回路であって、前記コプレーナ伝送線路の一端
が、第1の入出力部として動作し、前記コプレーナ伝送
線路の他端が、前記ダイオードのアノードに接続され、
前記ダイオードのアノードが、第2の入出力部として動
作し、前記ダイオードのカソードが、接地されているこ
とを特徴とするスイッチ回路が得られる。
【0041】また、本発明によれば、第8のスイッチ回
路として、前記第7のスイッチ回路を、前記信号線路に
沿うように、複数個直列に配してなるスイッチ回路が得
られる。
【0042】更に、本発明によれば、第9のスイッチ回
路として、前記第7又は第8のいずれかのスイッチ回路
において、信号線路の両側に接地導体を配してなる付加
的なコプレーナ伝送線路を更に有し、当該付加的なコプ
レーナ伝送線路の一端が、当該スイッチ回路の最も外側
に位置するダイオードの前記第2の入出力部に接続さ
れ、当該付加的なコプレーナ伝送線路の他端は、付加的
な第2の入出力部として動作することを特徴とするスイ
ッチ回路が得られる。尚、前記第1乃至第9のいずれか
のスイッチ回路は、前記コプレーナ線路の信号線路に対
して、所望の周波数帯でハイ・インピーダンスとなるよ
うな直流バイアスを印加するバイアス回路を接続して、
当該スイッチ回路の最も外側に位置するコプレーナ伝送
線路あるいは電界効果トランジスタ、ダイオードに、D
Cカットのための容量を直列に接続し、容量の他端がそ
れぞれ第一、第二の入出力部として動作するように構成
される。
【0043】このような構成を備える本発明の半導体ス
イッチ及びスイッチ回路における作用は、例えば、第1
の半導体スイッチ及び第3のスイッチ回路を例に取り、
次のように説明される。
【0044】本発明による第1の半導体スイッチ及び第
3のスイッチ回路は、オン状態においては損失の無いコ
プレーナ線路として機能し、オフ状態においては損失の
あるコプレーナ線路として機能する。かかる点において
は、従来例3のスイッチ回路と同様である。従って、本
発明によるスイッチの挿入損失は、前述の式(4)から
式(6)で表され、また、アイソレーションについても
同様に、式(7)から式(9)で表される。更に、本発
明によるスイッチにおいても、アイソレーションは、周
波数に関して単調に増加する。
【0045】前述したように、オン状態及びオフ状態に
おいて夫々損失の無い及び損失のあるコプレーナ線路と
して機能するスイッチ回路について、アイソレーション
の周波数に関する0次近似は、式(10)で表される。
また、この式から理解されるように、アイソレーション
を大きくするには抵抗rを小さくすればよいことも、前
述した通りである。
【0046】定性的にはシート抵抗値が一定であるなら
ば、素子の幅を広くすれば抵抗値が小さくなり、また、
素子の長さを長くすれば抵抗値が大きくなることは、一
般に知られている。
【0047】ここで、FETの幅が一定であるとして従
来例3のスイッチ回路と本発明による半導体スイッチ又
はスイッチ回路とを比較すると、次のようなことが理解
される。即ち、従来例3における分布定数FETの抵抗
値は、ソース−ドレイン間距離で決まっている。これに
対して、本発明によるスイッチにおいて、アイソレーシ
ョンを決定する抵抗の抵抗値は、ゲート−ソース・ドレ
イン間の距離に依存している。詳しくは、本発明による
スイッチは、いわゆるショットキー障壁形FETのソー
ス、ゲート、ドレインが活性層に囲まれ、且つ、ソース
及びドレインが接地された構成を備える。このため、ゲ
ート−ソース間及びゲート−ドレイン間に対して、ゲー
トに流れる電流値がソース・ドレイン抵抗で定められる
ような順バイアス電圧をゲート電圧として供給すると、
本発明のスイッチにおけるアイソレーションを決定する
抵抗は、ゲート−ソース間或いはゲート−ドレイン間に
おけるショットキー障壁ダイオードのソース抵抗或いは
ドレイン抵抗であることが理解される。即ち、本発明に
よるスイッチにおいて、アイソレーションを決定する抵
抗値は、従来例3とは異なり、ゲート−ソース・ドレイ
ン間の距離で決まる。このことから、一般にスイッチに
用いるFETのゲート電極は、ソース・ドレイン間の中
間に配置されるため、単純に考えても、本発明のスイッ
チにおいて、アイソレーションを決定する抵抗の抵抗値
は、従来例3のほぼ二分の一の大きさになっていること
が理解される。尚、理解を容易にするため、コンタクト
抵抗は、一定であるとする。これらのことから理解され
るように、本発明による半導体スイッチは、従来例1及
び2は言うに及ばず、従来例3のスイッチと比較して
も、小型且つ低損失で、高アイソレーションを実現する
ことができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態によ
る半導体スイッチ及びスイッチ回路について、図面を参
照して詳細に説明する。
【0049】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態による半導体スイッチは、図1に示されるような
構成を備えており、また、本発明の第1の実施の形態に
よるスイッチ回路は、図2に示されるような構成を備え
ている。尚、図1は、本実施の形態による半導体スイッ
チの平面図であり、図2は、同スイッチ回路の回路図で
ある。
【0050】図1を参照すると、本実施の形態による半
導体スイッチは、活性層3に囲まれたソース電極4、ド
レイン電極5、及びゲート電極を有している。これらの
電極は、半導体基板上に、所定方向(この例において
は、紙面左右方向)において、互いに平行になるように
配されている。ソース電極4及びドレイン電極5は、夫
々、接地されており、ゲート電極6は、これらソース電
極4及びドレイン電極5の間に配されている。ゲート電
極6の所定方向における両端は、夫々、第1及び第2の
入出力部として動作し、第一の入出力端子1及び第二の
入出力端子2に接続される。
【0051】この構成は、回路的に見ると、図2に示さ
れるように、第一のコプレーナ線路9の信号線路の一端
に第一の入出力端子1が接続され、第一のコプレーナ線
路9の信号線路の他端には第一の電界効果トランジスタ
10のゲートが接続され、第二のコプレーナ線路11の
信号線路の一端に第二の入出力端子2が接続され、第二
のコプレーナ線路2の信号線路の他端には第二の電界効
果トランジスタ12のゲートが接続され、更に、第一の
電界効果トランジスタ10と第二の電界効果トランジス
タ12の間には、複数個のコプレーナ線路と複数個の電
界効果トランジスタが交互に直列に接続してなるスイッ
チ回路と等価である。尚、本実施の形態において、各コ
プレーナ線路は、信号線路を接地導体で挟むような構成
を備えており、各電界効果トランジスタは、分布定数型
FETであり、且つ、そのソース及びドレインを接地さ
れている。かかる構成の半導体スイッチ、スイッチ回路
は、ソース電極及びドレイン電極を接地した分布定数F
ETにおいて、ゲート電極の長手方向の両端に入出力端
子を接続した平面パターンとして実装され、また、ME
SFET(metal−semiconductor
field−effect transistor)の
ソース・ドレイン電極を接地することでも容易に形成す
ることができる。
【0052】このような構成を備えた半導体スイッチ、
スイッチ回路は、ゲート電極6にたいして、抵抗を介し
たバイアス線路(図示せず)によって正電圧およびゼロ
バイアスが活性層3の外側で印加されるようになってい
る。このとき、必要に応じてゲート電極6と各入出力端
子の間にDCカット用の容量を挿入する。
【0053】ゲート電極6に正電圧が印加され、ゲート
電極に電流が流れているとき、ゲート−ソース間及びゲ
ート−ドレイン間には、順バイアスが与えられることと
なり、ショートとみなせる。このときゲート−ソース間
およびゲート−ドレイン間の夫々は、等価的に抵抗で表
すことができ、従って、スイッチの等価回路は、シャン
トにコンダクタンスを有するロスのあるコプレーナ線路
となる。つまり、スイッチは、オフ状態となる。この状
態におけるアイソレーション特性は、シャントのコンダ
クタンスGを用いて、前述の式(7)から式(9)で計
算することができる。
【0054】一方、ゲート電極6に対して、ゼロバイア
スが供給されている場合、ゲート−ソース間およびゲー
ト−ドレイン間はオープンとみなせ、それらの等価回路
は容量で表すことができる。このとき、スイッチは、等
価的にロスのないコプレーナ線路の回路構成と同一であ
り、オン状態となる。
【0055】ここで、本実施の形態による半導体スイッ
チ、スイッチ回路の一の特徴は、ゲート−ソース間及び
ゲート−ドレイン間のシャント容量によって、コプレー
ナ線路の特性インピーダンスが低くなっているところに
ある。従って、コプレーナ線路の特性インピーダンスと
入出力端子のインピーダンスとのミスマッチングにより
反射が生じることとなり、また、その反射によって挿入
損失が発生する。この挿入損失は、前述の式(4)から
式(6)によって計算することができる。本実施の形態
による半導体スイッチ、スイッチ回路の場合、オン状態
とオフ状態の切替が正電源にて行える点も特徴である。
【0056】本実施の形態について更なる理解を深める
べく、以下に、本実施の形態による半導体スイッチ、ス
イッチ回路の実施例を掲げ、図面を参照しながら、詳細
に説明する。
【0057】本実施例においては、上述した第1の実施
の形態におけるFETとして、AlGaAs/InGa
As系のヘテロ接合FETを用いた。また、ゲート電極
6の面積を、2×400μmとし、ゲート電極6とソー
ス電極4又はドレイン電極5との間隔を2.5μmとし
た。更に、ゲート電極6の両端には、夫々、第一の入出
力端子1及び第二の入出力端子2が接続されており、且
つ、第一の入出力端子1及び第二の入出力端子2には、
夫々、50Ωの負荷が接続されている。尚、ゲート−ソ
ース間及びゲート−ドレイン間におけるゼロバイアス時
の容量は、100μmあたり20fFであり、一方、順
バイアス時の抵抗は、100μmあたり3.3Ωであ
る。また、コプレーナ線路の全体の長さは、400μm
である。
【0058】このような構成を備える本実施例による半
導体スイッチにおいては、ゲートに2Vと0Vを印加
し、オン/オフ状態を切り替える。その動作原理は、前
述の通りである。
【0059】この実施例による半導体スイッチの挿入損
失及びアイソレーションの周波数特性は、図3に示され
る。図3を参照すれば理解されるように、双方とも広帯
域な特性を示しており、76.0GHzにおける挿入損
失は1.7dB、アイソレーションは81dBとなって
いる。即ち、本実施例による半導体スイッチは、従来困
難であった、60GHz以上の高い周波数においても低
い挿入損失を維持しながら、80dB以上という高いア
イソレーションを実現したものである。このような効果
が得られるのは、前述したように、オフ状態にあるスイ
ッチにおいて、シャントのコンダクタンスが従来技術に
よるスイッチ回路の2倍、即ち抵抗値が1/2となって
いるためである。尚、上述したように、本実施例による
スイッチが正電源のみで動作するという点も特徴である
ことは、言うまでもない。
【0060】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態による半導体スイッチは、図4に示されるような
構成を備えており、また、本発明の第2の実施の形態に
よるスイッチ回路は、図5に示されるような構成を備え
ている。尚、図4は、本実施の形態による半導体スイッ
チの平面図であり、図5は、同スイッチ回路の回路図で
ある。
【0061】図4を参照すると、本実施の形態による半
導体スイッチは、活性層3に囲まれた二本のアノード電
極7とカソード電極8とを有している。二本の内、一本
のアノード電極7は、カソード電極8と共にショットキ
ー障壁ダイオードを形成している。また、他の一本のア
ノード電極7は、同じくカソード電極8と共にショット
キー障壁ダイオードを形成していると捉えても良いし、
ショットキー障壁ダイオードに併設された付加的な電極
であると捉えても良い。いずれにしても、二本のアノー
ド電極7は、共に接地されており、半導体基板上に、所
定方向(この例においては、紙面左右方向)において、
互いに平行になるように配されている。また、カソード
電極8は、二本のアノード電極7の間に挟まれるよう
に、且つ、同じく半導体基板上に、所定方向において、
平行になるように配されている。アノード電極7は、半
導体結晶とショットキー接合しており、カソード電極8
は、半導体結晶とオーミック接合している。カソード電
極8の所定方向における両端は、夫々、第1及び第2の
入出力部として動作し、第一の入出力端子1及び第二の
入出力端子2に接続される。かかる半導体スイッチは、
活性層3の外側において、カソード電極8にたいして、
抵抗を介したバイアス線路(図示せず)によって負電圧
又はゼロバイアスを供給することにより、駆動される。
このとき、必要に応じてカソード電極8と各入出力端子
の間にDCカット用の容量を挿入する。
【0062】この構成は、回路的に見ると、図5に示さ
れるように、第一のコプレーナ線路9の信号線路の一端
に第一の入出力端子1が接続され、第一のコプレーナ線
路9の信号線路の他端には第一のダイオード13のカソ
ードが接続され、第二のコプレーナ線路11の信号線路
の一端に第二の入出力端子2が接続され、第二のコプレ
ーナ線路11の信号線路の他端には第二のダイオード1
4のカソードが接続され、更に、第一のダイオード13
と第二のダイオード14の間に複数個のコプレーナ線路
と複数個のダイオードが交互に直列に接続してなるスイ
ッチ回路と等価である。尚、本実施の形態において、各
コプレーナ線路は、信号線路を接地導体で挟むような構
成を備えており、各ダイオードは、分布定数型であり、
且つ、そのアノードを接地されている。
【0063】本実施の形態について更なる理解を深める
べく、以下に、本実施の形態による半導体スイッチ、ス
イッチ回路の実施例を掲げ、図面を参照しながら、詳細
に説明する。
【0064】本実施例においては、カソード電極8の面
積を、5×400μmとし、カソード電極8とアノード
電極7との間隔を3μmとした。また、カソード電極8
の両端には、夫々、第一の入出力端子1及び第二の入出
力端子2が接続されており、且つ、第一の入出力端子1
及び第二の入出力端子2には、夫々、50Ωの負荷が接
続されている。尚、カソード−アノード間におけるゼロ
バイアス時の容量は、100μmあたり20fFであ
り、一方、順バイアス時の抵抗は、100μmあたり4
Ωである。また、コプレーナ線路の全体の長さは、40
0μmである。
【0065】このような構成を備える本実施例による半
導体スイッチにおいては、カソードに負電圧(本例にお
いては、−2V)及びゼロバイアスを供給することでス
イッチの状態を切り換える。即ち、本実施例による半導
体スイッチのカソードに負電圧を印加すると、ダイオー
ドは順バイアスをかけられ、その等価回路は、抵抗で表
されることから、スイッチは、シャントにコンダクタン
スを持ったロスのあるコプレーナ線路とみなせる。つま
り、スイッチは、このとき、オフ状態となる。一方、本
実施例による半導体スイッチのカソードにゼロバイアス
を供給したとき、ダイオードは容量で等価的に表される
ことから、スイッチは、ロスのないコプレーナ線路と等
価である。従って、スイッチは、このとき、オン状態と
なる。
【0066】この実施例による半導体スイッチの挿入損
失及びアイソレーションの周波数特性は、図6に示され
る。図6を参照すれば理解されるように、双方とも広帯
域名特性を示しており、110.0GHzにおける挿入
損失は1.7dB、アイソレーションは82dBとなっ
ている。即ち、本実施例による半導体スイッチは、従来
困難であった、60GHz以上の高い周波数においても
低い挿入損失を維持しながら、80dB以上という高い
アイソレーションを実現したものであることが容易に理
解できる。
【0067】ここで、カソードに対して正・負両電源を
印加できるとする。この場合、ダイオードは、正電圧が
5Vのとき逆方向にバイアスされることとなり、ゼロバ
イアス時に比べてその容量が減少する。また、このとき
スイッチはオン状態であるが、スイッチのインピーダン
スが50Ωに近くなるため挿入損失は低くなる。この場
合における本実施例による半導体スイッチの挿入損失と
アイソレーションの周波数特性は、図7に示される。図
7を参照すれば明らかなように、挿入損失はゼロバイア
ス時に比べて低減し、110.0GHzにおいて1.5
dBとなっている。尚、アイソレーションについては、
前述の式(7)から式(9)から明らかなように、ダイ
オードの容量によらないため、82dBであり、ゼロバ
イアス時と何ら変わらない。
【0068】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態による半導体スイッチは、図8に示されるような
構成を備えており、また、本発明の第3の実施の形態に
よるスイッチ回路は、図9に示されるような構成を備え
ている。尚、図8は、本実施の形態による半導体スイッ
チの平面図であり、図9は、同スイッチ回路の回路図で
ある。
【0069】図8を参照すると、本実施の形態による半
導体スイッチは、活性層3に囲まれた二本のカソード電
極8とアノード電極7とを有している。二本の内、一本
のカソード電極8は、アノード電極7と共にショットキ
ー障壁ダイオードを形成している。また、他の一本のカ
ソード電極8は、同じくアノード電極7と共にショット
キー障壁ダイオードを形成していると捉えても良いし、
ショットキー障壁ダイオードに併設された付加的な電極
であると捉えても良い。いずれにしても、二本のカソー
ド電極8は、共に接地されており、半導体基板上に、所
定方向(この例においては、紙面左右方向)において、
互いに平行になるように配されている。また、アノード
電極7は、二本のカソード電極8の間に挟まれるよう
に、且つ、同じく半導体基板上に、所定方向において、
平行になるように配されている。アノード電極7は、半
導体結晶とショットキー接合しており、カソード電極8
は、半導体結晶とオーミック接合している。アノード電
極7の所定方向における両端は、夫々、第1及び第2の
入出力部として動作し、第一の入出力端子1及び第二の
入出力端子2に接続される。かかる半導体スイッチは、
活性層3の外側において、アノード電極7にたいして、
抵抗を介したバイアス線路(図示せず)によって正電圧
又はゼロバイアスを供給することにより、駆動される。
【0070】この構成は、回路的に見ると、図9に示さ
れるように、第一のコプレーナ線路9の信号線路の一端
に第一の入出力端子1が接続され、第一のコプレーナ線
路9の信号線路の他端には第一のダイオード13のアノ
ードが接続され、第二のコプレーナ線路11の信号線路
の一端に第二の入出力端子2が接続され、第二のコプレ
ーナ線路11の信号線路の他端には第二のダイオード1
4のアノードが接続され、更に、第一のダイオード13
と第二のダイオード14の間に複数個のコプレーナ線路
と複数個のダイオードが交互に直列に接続してなるスイ
ッチ回路と等価である。尚、本実施の形態において、各
コプレーナ線路は、信号線路を接地導体で挟むような構
成を備えており、各ダイオードは、分布定数型であり、
且つ、そのカソードを接地されている。
【0071】本実施の形態について更なる理解を深める
べく、以下に、本実施の形態による半導体スイッチ、ス
イッチ回路の実施例を掲げ、図面を参照しながら、詳細
に説明する。
【0072】本実施例においては、アノード電極7の面
積を、10×400μmとし、カソード電極8とアノー
ド電極7との間隔を3μmとした。また、アノード電極
7の両端には、夫々、第一の入出力端子1及び第二の入
出力端子2が接続されており、且つ、第一の入出力端子
1及び第二の入出力端子2には、夫々、50Ωの負荷が
接続されている。尚、カソード−アノード間におけるゼ
ロバイアス時の容量は、100μmあたり20fFであ
り、一方、順バイアス時の抵抗は、100μmあたり4
Ωである。また、コプレーナ線路の全体の長さは、40
0μmである。
【0073】このような構成を備える本実施例による半
導体スイッチにおいては、アノードに正電圧(本例にお
いては、2V)及びゼロバイアスを供給することでスイ
ッチの状態を切り換える。即ち、本実施例による半導体
スイッチのアノードに正電圧を印加すると、ダイオード
は順バイアスをかけられ、その等価回路は、抵抗で表さ
れることから、スイッチは、シャントにコンダクタンス
を持ったロスのあるコプレーナ線路とみなせる。つま
り、このとき、スイッチは、オフ状態となる。一方、本
実施例による半導体スイッチのアノードにゼロバイアス
を供給したとき、ダイオードは容量で等価的に表される
ことから、スイッチは、ロスのないコプレーナ線路と等
価である。従って、スイッチは、このとき、オン状態と
なる。
【0074】この実施例による半導体スイッチの挿入損
失及びアイソレーションの周波数特性は、図10に示さ
れる。図10を参照すれば理解されるように、前述の第
1及び第2の実施の形態に対応する二つの実施例と同じ
く、挿入損失もアイソレーションも広帯域な特性を示し
ている。また、114.0GHzにおける挿入損失は
1.6dB、アイソレーションは79dBとなってい
る。即ち、本実施例による半導体スイッチは、従来困難
であった、60GHz以上の高い周波数においても低い
挿入損失を維持しながら、80dB程度という高いアイ
ソレーションを実現したものであることが容易に理解で
きる。
【0075】図11は、第3の実施の形態に対する他の
実施例による半導体スイッチの挿入損失及びアイソレー
ションの周波数特性図である。本例においては、アノー
ド電極7の面積を10×400μmとし、カソード電極
8とアノード電極7との間隔を2.5μmとした。ま
た、アノード電極7の両端には、夫々、第一の入出力端
子1及び第二の入出力端子2が接続され、且つ、第一の
入出力端子1及び第二の入出力端子2には、夫々、50
Ωの負荷が接続されている。カソード−アノード間にお
けるゼロバイアス時の容量は、100μmあたり20f
Fであり、一方、順バイアス時の抵抗は、100μmあ
たり3.3Ωである。また、コプレーナ線路の全体の長
さは、400μmである。
【0076】このような構成を備える本例による半導体
スイッチを、先程の実施例とは異なり、アノードに正・
負両電源を印加することで、スイッチのオン/オフを切
り替える場合について考察する。例えば、アノードに2
V印加したとき、スイッチはオフ状態となり、−5V印
加したとき、スイッチはオン状態となる。図11は、こ
のときの特性を示す。図11を参照すれば理解されるよ
うに、上述した三つの実施例と同じく、挿入損失もアイ
ソレーションも広帯域な特性を示している。134.0
GHzにおける挿入損失は1.5dB、アイソレーショ
ンは85dBである。即ち、本実施例による半導体スイ
ッチもまた、従来困難であった、60GHz以上の高い
周波数においても低い挿入損失を維持しながら、80d
B以上という高いアイソレーションを実現したものであ
ることが容易に理解できる。
【0077】尚、以上例示した各実施例においては、コ
プレーナ線路の全体の長さを400μmとして説明して
きたが、これは、言うまでもなく一例であり、この長さ
に限定されないことは言うまでもない。この長さは、必
要な挿入損失、アイソレーションを得るための設計パラ
メータの一つである。また、本発明は、コプレーナ線路
に限らず、伝送線路一般において適用できることも言う
までもない。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
60GHz以上の高い周波数においても低い挿入損失を
維持しながら、80dB以上という高いアイソレーショ
ンが得られる。この効果は、従来分布定数効果を有する
FETのソース・ドレイン間の抵抗を用いたスイッチに
比べて、たとえば二分の一程度の低い抵抗を用いること
に起因する。けだし、ダイオードにおけるアノード−カ
ソード間やFETにおけるゲート−ドレイン間、ゲート
−ソース間の距離がFETのソース−ドレイン間の距離
より短く設定されうるためである。
【0079】さらに、上述した第1及び第3の実施の形
態においては、正電源のみを使用してスイッチを制御で
き、負電源回路を具備する必要がない点でも有効である
と言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による半導体スイッ
チを示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による半導体スイッ
チと等価なスイッチ回路の回路図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に対応した実施例に
よる半導体スイッチの挿入損失及びアイソレーションの
周波数特性を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による半導体スイッ
チを示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による半導体スイッ
チと等価なスイッチ回路の回路図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に対応した実施例に
よる半導体スイッチを、負電源のみを使用して制御した
場合における挿入損失及びアイソレーションの周波数特
性を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に対応した実施例に
よる半導体スイッチを、正・負両電源を使用して制御し
た場合における挿入損失及びアイソレーションの周波数
特性を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態による半導体スイッ
チを示す平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による半導体スイッ
チと等価なスイッチ回路の回路図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に対応した一実施
例による半導体スイッチの挿入損失及びアイソレーショ
ンの周波数特性を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に対応した他の実
施例による半導体スイッチの挿入損失及びアイソレーシ
ョンの周波数特性を示す図である。
【図12】従来例1のM.CaseらによるSP3Tス
イッチの回路図である。
【図13】従来例2のTakasuらによるSPSTス
イッチの回路図である。
【図14】従来例2のTakasuらによるSPSTス
イッチのオフ時における等価回路図である。
【図15】従来例2のTakasuらによるSPSTス
イッチの挿入損失及びアイソレーションの周波数特性を
示す図である。
【図16】従来例3のH.MizutaniらによるS
PSTスイッチの等価回路図である。
【図17】従来例3のH.MizutaniらによるS
PSTスイッチのオン状態における等価回路図である。
【図18】従来例3のH.MizutaniらによるS
PSTスイッチのオフ状態における等価回路図である。
【図19】従来例3のH.MizutaniらによるS
PSTスイッチの挿入損失及びアイソレーションの周波
数特性を示す図である。
【符号の説明】
1 第一の入出力端子 2 第二の入出力端子 3 活性層 4 ソース電極 5 ドレイン電極 6 ゲート電極 7 アノード電極 8 カソード電極 9 第一のコプレーナ線路 10 第一の電界効果トランジスタ 11 第二のコプレーナ線路 12 第二の電界効果トランジスタ 13 第一のダイオード 14 第二のダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01P 3/02 H01L 29/78 301X (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/095 H01L 29/78 H01L 29/861 H01L 29/872 H01P 1/15 H01P 3/02

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極、ソース電極及びドレイン電
    極が半導体基板上に形成されると共に活性層に囲まれて
    なる電界効果トランジスタを利用した半導体スイッチで
    あって、 前記ソース電極及び前記ドレイン電極が、双方とも接地
    されると共に所定方向において互いに平行に配されてお
    り、且つ、前記ゲート電極が、前記ソース電極及びドレ
    イン電極の間に形成されてなる構造を備え、 前記ゲート電極の前記所定方向における両端には、夫
    々、当該半導体スイッチの第一、第二の入出力端子が接
    続されることを特徴とする半導体スイッチ。
  2. 【請求項2】 アノード電極及びカソード電極が半導体
    基板上に形成されると共に活性層に囲まれてなるダイオ
    ードを利用した半導体スイッチであって、 前記半導体基板上に形成されると共に前記活性層に囲ま
    れた付加的なカソード電極を更に有し、 前記カソード電極及び付加的なカソード電極が、双方と
    も接地されると共に所定方向において互いに平行に配さ
    れており、且つ、前記アノード電極が、前記カソード電
    極及び付加的なカソード電極の間に形成されてなる構造
    を備え、 前記アノード電極の前記所定方向における両端には、夫
    々、当該半導体スイッチの第一、第二の入出力端子が接
    続されることを特徴とする半導体スイッチ。
  3. 【請求項3】 アノード電極及びカソード電極が半導体
    基板上に形成されると共に活性層に囲まれてなるダイオ
    ードを利用した半導体スイッチであって、 前記半導体基板上に形成されると共に前記活性層に囲ま
    れた付加的なアノード電極を更に有し、 前記アノード電極及び付加的なアノード電極が、双方と
    も接地されると共に所定方向において互いに平行に配さ
    れており、且つ、前記カソード電極が、前記アノード電
    極及び付加的なアノード電極の間に形成されてなる構造
    を備え、 前記カソード電極の前記所定方向における両端には、夫
    々、当該半導体スイッチの第一、第二の入出力端子が接
    続されることを特徴とする半導体スイッチ。
  4. 【請求項4】 夫々金属導体からなるソース電極、ゲー
    ト電極、及びドレイン電極が半導体基板上に所定方向に
    平行に延設されてなるMESFETを利用した半導体ス
    イッチであって、 前記ソース電極、ゲート電極、及びドレイン電極が活性
    層に囲まれ、且つ、前記ソース電極及び前記ドレイン電
    極は接地された構造を備え、 前記ゲート電極の前記所定方向における一端と他端と
    は、夫々、当該半導体スイッチの第1及び第2の入出力
    部として動作することを特徴とする半導体スイッチ。
  5. 【請求項5】 夫々金属導体からなるアノード電極及び
    カソード電極が半導体基板上に所定方向に平行に延設さ
    れてなるショットキー障壁ダイオードを利用した半導体
    スイッチであって、 前記アノード電極又はカソード電極のいずれか一方の電
    極を、他方の電極と共に、挟むようにして、且つ、前記
    半導体基板上に前記所定方向に平行に延設された付加的
    な電極を更に有し、 前記アノード電極、カソード電極及び付加的な電極が活
    性層に囲まれ、且つ、前記他方の電極及び付加的な電極
    が接地された構造を備え、 前記一方の電極の前記所定方向における一端と他端と
    は、夫々、当該半導体スイッチの第1及び第2の入出力
    部として動作することを特徴とする半導体スイッチ。
  6. 【請求項6】 信号線路の両側に接地導体を配してなる
    コプレーナ伝送線路と電界効果トランジスタとを備える
    スイッチ回路であって、 前記コプレーナ伝送線路の一端が、第1の入出力部とし
    て動作し、前記コプレーナ伝送線路の他端が、前記電界
    効果トランジスタのゲートに接続され、 前記電界効果トランジスタのゲートが、第2の入出力部
    として動作し、前記電界効果トランジスタのソース及び
    ドレインが、双方とも接地されていることを特徴とする
    スイッチ回路。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のスイッチ回路を、前記
    信号線路に沿うように、複数個直列に接続してなるスイ
    ッチ回路。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7のいずれかに記載のスイ
    ッチ回路において、信号線路の両側に接地導体を配して
    なる付加的なコプレーナ伝送線路とを更に有し、 当該付加的なコプレーナ伝送線路の一端が、当該スイッ
    チ回路の最も外側に位置する前記電界効果トランジスタ
    の前記第2の入出力部に接続され、当該付加的なコプレ
    ーナ伝送線路の他端が、付加的な第2の入出力部として
    動作することを特徴とするスイッチ回路。
  9. 【請求項9】 信号線路の両側に接地導体を配してなる
    コプレーナ伝送線路とダイオードとを備えるスイッチ回
    路であって、 前記コプレーナ伝送線路の一端が、第1の入出力部とし
    て動作し、前記コプレーナ伝送線路の他端が、前記ダイ
    オードのカソードに接続され、 前記ダイオードのカソードが、第2の入出力部として動
    作し、前記ダイオードのアノードが、接地されているこ
    とを特徴とするスイッチ回路。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のスイッチ回路を、前
    記信号線路に沿うように、複数個直列に配してなるスイ
    ッチ回路。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10のいずれかに記載の
    スイッチ回路において、信号線路の両側に接地導体を配
    してなる付加的なコプレーナ伝送線路を更に有し、 当該付加的なコプレーナ伝送線路の一端が、当該スイッ
    チ回路の最も外側に位置するダイオードの前記第2の入
    出力部に接続され、当該付加的なコプレーナ伝送線路の
    他端は、付加的な第2の入出力部として動作することを
    特徴とするスイッチ回路。
  12. 【請求項12】 信号線路の両側に接地導体を配してな
    るコプレーナ伝送線路とダイオードとを備えるスイッチ
    回路であって、 前記コプレーナ伝送線路の一端が、第1の入出力部とし
    て動作し、前記コプレーナ伝送線路の他端が、前記ダイ
    オードのアノードに接続され、 前記ダイオードのアノードが、第2の入出力部として動
    作し、前記ダイオードのカソードが、接地されているこ
    とを特徴とするスイッチ回路。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のスイッチ回路を、
    前記信号線路に沿うように、複数個直列に配してなるス
    イッチ回路。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13のいずれかに記載
    のスイッチ回路において、信号線路の両側に接地導体を
    配してなる付加的なコプレーナ伝送線路を更に有し、 当該付加的なコプレーナ伝送線路の一端が、当該スイッ
    チ回路の最も外側に位置するダイオードの前記第2の入
    出力部に接続され、当該付加的なコプレーナ伝送線路の
    他端は、付加的な第2の入出力部として動作することを
    特徴とするスイッチ回路。
  15. 【請求項15】 請求項6乃至請求項14ののいずれか
    に記載のスイッチ回路において、 前記コプレーナ線路の信号線路に対して、所望の周波数
    帯でハイ・インピーダンスとなるような直流バイアスを
    印加するバイアス回路を接続して、当該スイッチ回路の
    最も外側に位置するコプレーナ伝送線路あるいは電界効
    果トランジスタ、ダイオードにDCカットのための容量
    を直列に接続し、容量の他端がそれぞれ第一、第二の入
    出力部として動作することを特徴とするスイッチ回路。
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