JP4650897B2 - 周波数可変rfフィルタ - Google Patents

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この発明は、周波数可変機能を有する周波数可変RF(Radio Frequency)フィルタに関し、特に、RF帯の帯域阻止フィルタおよび帯域通過フィルタに関するものである。
従来の帯域可変フィルタにおいては、回路素子値が固定された共振器にバラクタ(可変容量素子)を接続した可変共振器が用いられていた。
すなわち、RF信号が伝搬する主線路に沿って先端開放スタブが平行に配置され、同スタブがインダクタおよびバラクタを経て接地されて、これらのスタブ、インダクタおよびバラクタにより可変共振器を構成し、スタブと主線路が電磁的に結合することにより、可変共振器の共振周波数を減衰周波数とする可変帯域阻止フィルタとして動作するものがある(例えば、非特許文献1参照)。
IEEE MTT-S International Microwave Symposium Digest, Vol. 1,June 1988, "Electronically Tunable Bans-Stop Filter"
しかしながら、前述したバラクタは、一般にダイオードやMEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)により実現されるが、いずれの場合にも一定量の寄生抵抗成分が含まれてしまう。従って、同バラクタを含む可変共振器が共振し、バラクタへの印加電流が最大となるときに前記寄生抵抗に起因する損失が顕著となり、いわゆる共振器のQ値の低下が生じる。それにより、前出の可変帯域阻止フィルタの減衰量が劣化してしまう問題があった。
また、可変帯域阻止フィルタを含む送受信機を実際に運用するにあたっては、前出の可変共振器と主線路を電気的に完全に分断することにより全ての周波数を通過させることが要求される場合がある。しかし、バラクタはその制御電圧によらず一定量の容量値を有するため、上記フィルタは常に或る周波数を減衰周波数としてしまい、上記要求を満たすことができない問題もあった。
一方、一般に帯域可変フィルタにより不要波を適応的に抑圧するにあたっては、上述した可変帯域阻止フィルタではなく可変帯域通過フィルタを用いることでより広帯域にわたり不要波を抑圧することが時として求められる。可変帯域通過フィルタも可変帯域阻止フィルタと同様に前述した可変共振器を構成単位として構成されるが、可変帯域通過フィルタにおいては前述した共振器のQ値の低下がその減衰量ではなく通過量の劣化として現れてしまうため、時として通信システム全体の性能を著しく損ねてしまう問題もあった。
この発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、可変共振器のQ値の劣化要因となるバラクタを固定共振器に対してより疎に結合させることでそのQ値の劣化を極力抑圧し、同可変共振器を用いることで可変帯域阻止フィルタの減衰量劣化を抑圧すると共に、全ての周波数を通過させる動作状態を実現することができ、またそのQ値の劣化を抑圧した可変共振器を用いることで減衰周波数域が広範でかつ通過損失の小さな可変帯域通過フィルタを実現することができる周波数可変RFフィルタを得ることを目的とするものである。
この発明に係る周波数可変RFフィルタは、RF信号が伝搬する主線路と、前記主線路に近接して配置され、前記主線路と電磁的に結合する共振器からなる周波数可変RFフィルタであって、前記共振器として、前記主線路と電磁的に結合するよう前記主線路と平行に配置され、先端が短絡された一定長の伝送線路と、前記伝送線路の端点と地板との間に設けられたスイッチと、前記伝送線路と接地面との間に接続された可変容量素子とを備え、前記伝送線路を第一の伝送線路として、前記第一の伝送線路と平行に第二の伝送線路を近接配置して電磁的に結合させ、かつ前記可変容量素子を、前記第二の伝送線路の一端と接地面との間に接続したものである。
この発明によれば、可変共振器のQ値の劣化を極力抑圧し、可変帯域阻止フィルタの減衰量劣化を抑圧すると共に、全ての周波数を通過させる動作状態を実現することができると共に、また減衰周波数域が広範でかつ通過損失の小さな可変帯域通過フィルタを実現することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による周波数可変RFフィルタを示す図である。図1に示される周波数可変RFフィルタは、誘電体基板1と、RF信号が伝搬する主線路となるマイクロストリップ線路2と、主線路2と電磁的に結合するように主線路2と平行に配置され、かつ一端が接地され、他端がスイッチを介して接地された一定長の伝送線路となるマイクロストリップ線路4と、マイクロストリップ線路4の内部の或る1点と接地面との間に接続されたバラクタダイオード5と、スイッチとして動作するPINダイオード6とを備えている。
なお、3a、3bは本フィルタの入出力端子、8aおよび8bはバラクタダイオード5およびPINダイオード6と誘電体基板1上の導体パターンを電気的に接続するためのボンディングワイヤ、9aおよび9bはDC電圧を遮断しRF信号のみを通過させるためのキャパシタ、10は誘電体基板1上の導体パターンを電気的に接地させるためのバイアホール、11はPINダイオード6に制御電圧を印加するための高インピーダンスなマイクロストリップ線路、12aおよび12bはバラクタダイオード5およびPINダイオード6へ制御電圧を印加する外部電源を接続するための制御用端子、13はバラクタダイオード5に制御電圧を印加するための薄膜抵抗パターンである。
次に、この発明の実施の形態1による周波数可変RFフィルタの動作について説明する。図2は、本実施の形態1によるフィルタを簡略化した回路図である。なお、同図において、各ダイオード5,6へ制御電圧を印加するための回路要素およびDC電圧遮断用キャパシタは、以下に記述する上記フィルタの動作説明上不要であるので省略されており、また、図1にて示したバラクタダイオード5は、可変容量素子と寄生抵抗からなる直列回路として表現されている。
まず、図3に、図2においてPINダイオード6をオフ状態としたときの回路図を示す。このとき、伝送線路としてのマイクロストリップ線路4の右端は電気的開放となるため、同線路は基本的には1/4波長共振器として動作し、主線路2と電磁的に結合することにより、図3に示す回路は帯域阻止フィルタとして動作する。しかし、マイクロストリップ線路4の或る一点には可変容量素子であるバラクタダイオード5が接続されており、その容量値を制御電圧により変化させることで共振器の共振周波数を制御できることから、図3に示す回路は可変帯域阻止フィルタとして動作する。
ここで、図4に、上記バラクタダイオード5の伝送線路としてのマイクロストリップ線路4における接続位置xと、その無負荷Qおよび共振周波数の可変範囲の関係図を示す。バラクタダイオード5を電気的短絡点にてシャントに接続したx=0の場合には、バラクタダイオード5の印加電流は常に0となり、共振周波数を変化することはできず、共振器の無負荷Qは伝送線路としてのマイクロストリップ線路4ほかの固定素子のみにより決定される。一方、接続位置xを大きくするにつれてバラクタダイオード5の印加電流が増加し共振周波数の可変範囲は拡大する一方、バタクタダイオード5の有する寄生抵抗における印加電流も同時に増大するため、共振器の無負荷Qはx=0のときに比べて低下することになる。
従って、本実施の形態1のように、その先端が短絡された1/4波長共振器の端点ではなくその内部の或る一点にバラクタダイオード5を接続することにより、一定量の共振周波数可変範囲と無負荷Qを同時に得ることができ、同共振器を用いて可変帯域阻止フィルタを構成することにより、バラクタダイオード5の寄生抵抗に起因する減衰量劣化を抑圧することが可能となる。
一方、図5に、図2においてPINダイオード6をオン状態としたときの回路図を示す。同図において、伝送線路としてのマイクロストリップ線路4はその両端が共に接地されるため、もはや1/4波長共振器として動作しない。図6は、図5における結合線路部のみを抽出してその等価回路変形を施す手順を示す図であり、図中のy11、y12、y22は結合線路部が形成する結合線路のアドミタンス行列成分である。同図に示した回路変形から分かるように、伝送線路4の両端が共に接地された場合は同線路4と主線路2は全く結合しなくなり、そのことは伝送線路4にバラクタ5を付加した場合も同様となる。
従って、本実施の形態1のように、その先端が短絡された1/4波長共振器の端点にPINダイオード6などのスイッチを地板との間に接続し、同スイッチをオン状態とすることにより、全ての周波数を通過させる全域通過状態を形成することができる。
このように、RF信号が伝搬する主線路2に沿ってその先端が短絡された一定長の伝送線路としてのマイクロストリップ線路4を平行に配置し、同線路4の内部の或る点にバラクタダイオード5をシャントに接続し、かつ前記線路4の端点にはPINダイオード5を接地面との間に接続して、それらを適宜制御できるようにした周波数可変帯域阻止フィルタを構成することにより、バラクタの寄生抵抗に起因する減衰量の劣化を防ぐことが可能となり、また、その運用状態として時に必要となる全域通過状態を容易に実現することができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2による周波数可変RFフィルタを示す図である。図2に示す周波数可変RFフィルタは、図1に示す実施の形態1に係る周波数可変RFフィルタと同様な、誘電体基板1と、主線路2と、伝送線路となるマイクロストリップ線路4Aと、バラクタダイオード5と、スイッチとして動作するPINダイオード6と、ボンディングワイヤ8aと、キャパシタ9aと、バイアホール10と、マイクロストリップ線路11と、制御用端子12a,12bと、薄膜抵抗パターン13とを備える他、伝送線路として前記マイクロストリップ線路4Aを第一のマイクロストリップ線路とし、これに平行に近接して配置されて電磁的に結合される第二のマイクロストリップ線路4Bを備え、マイクロストリップ線路4Bの一端と接地面との間に前記バラクタダイオード5を接続している。
次に、この発明の実施の形態2による周波数可変RFフィルタの動作について説明する。本実施の形態2は、実施の形態1において、主線路2と電磁的に結合する可変共振器を、前記第一および第二のマイクロストリップ線路4A、4Bからなる結合線路により構成したものである。実施の形態1における1/4波長共振器は、本実施の形態2においては、前記第一のマイクロストリップ線路4Aに相当し、また、実施の形態1においては、バラクタダイオード5を当該共振器に直接結線していたのに対して、本実施の形態2においては、前記第二のマイクロストリップ線路4Bを当該共振器に平行に近接配置して電磁的に結合させたことを特徴としている。
従って、本実施の形態2は、実施の形態1と同様に、可変帯域阻止フィルタとして動作し、バラクタの寄生抵抗に起因する減衰量の劣化を防ぎかつその運用状態として時に必要となる全域通過状態を容易に実現することができる。
さらに、本実施の形態2においては、共通の伝送線路にバラクタダイオード5およびPINダイオード6が結線される実施の形態1とは異なり、それらの各ダイオードが結線される線路が互いに異なることからバラクタダイオード5およびPINダイオード6の制御電圧を分離するためのキャパシタ(図1の符号9a,9b)の個数を減じることが可能となり、同制御電圧を印加するための制御回路、ひいてはフィルタ全体の回路構成をより簡素にすることが可能となる。
このように、RF信号が伝搬する主線路2に沿ってその先端が短絡された一定長の第一の伝送線路(第一のマイクロストリップ線路4A)を平行に配置すると共に同線路と電磁的に結合する第二の伝送線路(第二のマイクロストリップ線路4B)を平行に配置し、前者にはPINダイオード6、後者にはバラクタダイオード5をシャントに接続することにより周波数可変帯域阻止フィルタが構成され、バラクタの寄生抵抗に起因する減衰量の劣化を防ぐことが可能となり、また、その運用状態として時に必要となる全域通過状態を容易に実現することができる。さらに、前記バラクタダイオード5およびPINダイオード6が結線される伝送線路が互いに異なることから、それらの制御回路を簡素化しフィルタ全体の回路構成を簡素化することが可能となる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3による周波数可変RFフィルタを示す図である。図8に示す周波数可変RFフィルタは、実施の形態1と同様な周波数可変RFフィルタの阻止周波数帯を互いに異ならせて2個(複数個であっても良い)縦続接続したもので、実施の形態1と同様な2個の同一の可変帯域阻止フィルタ45、同じく2個の同一の可変帯域阻止フィルタ51、終端抵抗59、および3dBカプラとして動作するランゲカプラ66により主に構成されている。
すなわち、2個の同一の可変帯域阻止フィルタ45は、図1に示す実施の形態1と同様な、誘電体基板1と、主線路2と、伝送線路となるマイクロストリップ線路4と、バラクタダイオード5と、スイッチとして動作するPINダイオード6と、ボンディングワイヤ8aと、キャパシタ9aと、バイアホール10と、マイクロストリップ線路11と、制御用端子12a,12bと、薄膜抵抗パターン13とをそれぞれ備えている。
また、2個の同一の可変帯域阻止フィルタ51は、図1に示す実施の形態1と同様な、誘電体基板21と、主線路22と、伝送線路となるマイクロストリップ線路24と、バラクタダイオード25と、スイッチとして動作するPINダイオード26と、ボンディングワイヤ28aと、キャパシタ29aと、バイアホール30と、マイクロストリップ線路31と、制御用端子32a,32bと、薄膜抵抗パターン33とをそれぞれ備えている。
また、終端抵抗59は、誘電体基板51と、薄膜抵抗パターン56と、バイアホール57と、マイクロストリップ線路58とを有する。また、ランゲカプラ66は、誘電体基板61と、マイクロストリップ線路62a、62b、62c、62dと、ボンディングワイヤ63a、63b、63c、63dとを有する。
なお、81と82は、2種類の可変帯域阻止フィルタ45、51をボンディングワイヤ43a、43bにより結線するための誘電体基板とマイクロストリップ線路である。また、ランゲカプラ66にある端子65aおよび65bは、本実施の形態3による周波数可変RFフィルタの入出力端子となり、2つの分配端子は2個の同一の可変帯域阻止フィルタ45にボンディングワイヤ44によりそれぞれ接続され、2個の同一の可変帯域阻止フィルタ51の出力端子をボンディングワイヤ43により終端抵抗59で終端している。
次に、この発明の実施の形態3による周波数可変RFフィルタの動作について説明する。図9に、本実施の形態3によるフィルタの簡素化した等価回路を示す。本実施の形態3は、いずれも前述した実施の形態1の回路構成を有しつつも互いに可変周波数範囲の異なる2種類の可変帯域阻止フィルタ45と51、および終端抵抗59からなる同一の回路が2個用いられており、さらに、それらが3dBカプラであるランゲカプラ66によってバランス形配置された回路構成を有している。
同回路において、バランス形回路が有する一般的特性からその入出力端子65a、65bでみた通過量は同図中の点Bにおける反射係数|Γin|と同一となる。ここで、Γinは図中B点から2つの異なる可変帯域阻止フィルタが縦続接続された回路を見たときの反射係数であり、同回路は終端抵抗59により終端されていること、また、実施の形態1の可変帯域阻止フィルタは前述したようにそれに含まれるPINダイオードをオン状態とすることにより全域通過状態を作り出せることから、前記|Γin|は可変帯域阻止フィルタ45、51に含まれるPINダイオード6、26のオン、オフにより、図10に示すような特性を呈する。従って、前述したバランス形回路の有する特性により、図9に示す回路は可変帯域通過フィルタとしての動作を呈することになる。
なお、本実施の形態3においては、3dBカプラを用いてバランス形回路を構成することにより上記特性を得ているが、3dBカプラに代わりサーキュレータを用いて可変帯域阻止フィルタ45、51および終端抵抗59からなる上記回路を前記サーキュレータの一端子に接続することによっても同様の特性を得ることができる。また、本実施の形態3においては、その構成要素として実施の形態1の可変帯域阻止フィルタを用いているが、それに代わり実施の形態2の同フィルタを用いても同様の特性を得ることができる。
このように、実施の形態1あるいは2の可変帯域阻止フィルタをバランス形配置することにより可変帯域通過フィルタが構成され、同可変帯域阻止フィルタはその高Qな特性によりその反射係数|Γin|が比較的大きくなることから、本実施の形態3によれば、通過損失が比較的小さな可変帯域通過フィルタを得ることができる。また、本実施の形態3のように、互いに可変周波数範囲の異なる複数個の可変帯域阻止フィルタを縦続接続して抵抗終端とした上でバランス形配置して各可変帯域阻止フィルタの動作をオン、オフさせることにより、回路全体としては周波数可変範囲の十分広い可変帯域通過フィルタを得ることができる。
実施の形態4.
図11は、この発明の実施の形態4による周波数可変RFフィルタを示す図である。同図は、可変帯域阻止フィルタ110、サーキュレータ111、および終端抵抗59により主に構成されている。可変帯域阻止フィルタ110は、阻止周波数帯が互いに異なる実施の形態1と同様な周波数可変RFフィルタを備え、主線路2を共通にして、当該主線路2の両側に、阻止周波数帯が互いに異なる周波数可変RFフィルタの共振器を配置している。阻止周波数帯が互いに異なる周波数可変RFフィルタの共振器としては、伝送線路となるマイクロストリップ線路4と、バラクタダイオード5と、スイッチとして動作するPINダイオード6と、ボンディングワイヤ8aと、キャパシタ9aと、バイアホール10と、マイクロストリップ線路11と、制御用端子12a,12bと、薄膜抵抗パターン13とを備える共振器と、伝送線路となるマイクロストリップ線路4Cと、バラクタダイオード5Cと、スイッチとして動作するPINダイオード6Cと、ボンディングワイヤ8aCと、キャパシタ9aCと、バイアホール10Cと、マイクロストリップ線路11Cと、制御用端子12aC,12bCと、薄膜抵抗パターン13Cとを備える共振器を有する。
サーキュレータ111は、誘電体基板161と、同基板上にマウントされたサーキュレータ本体162とを有し、163a、163b、163cはRF信号が伝搬するマイクロストリップ線路であり、サーキュレータ111にある端子165aおよび165bは、本実施の形態による周波数可変RFフィルタの入出力端子となり、周波数可変RFフィルタとはボンディングワイヤ113bにより接続されている。また、終端抵抗59は、実施の形態3と同様に、誘電体基板51と、薄膜抵抗パターン56と、バイアホール57と、マイクロストリップ線路58とを有し、周波数可変RFフィルタとはボンディングワイヤ113aにより接続されている。
次に、この発明の実施の形態4による周波数可変RFフィルタの動作について説明する。本実施の形態4は、前述した実施の形態3において、3dBカプラに代えてサーキュレータ111を使用し、また、同実施の形態3において周波数可変範囲の異なる2つの周波数可変帯域阻止フィルタを縦続接続していたのに代えて、各フィルタを構成する可変共振器と電磁的に結合する主線路2を共有するようにしたものである。実施の形態3と同様に、本実施の形態4においてもフィルタの入力端子165aに入力された信号は可変帯域阻止フィルタ110の阻止域でのみ反射され、その反射波はサーキュレータ111を介してフィルタの出力端子165bに出力される。
従って、本実施の形態4もまた周波数可変帯域通過フィルタとしての特性を呈することになる。但し、実施の形態3に比べて、3dBカプラに代えてサーキュレータ111を用いることにより、RF信号を反射させるために必要となる可変帯域阻止フィルタの台数を2から1に減じることができ、かつ同帯域阻止フィルタにおいて異なる複数個の可変周波数範囲を実現するにあたり、共通する主線路2に対してその両脇に異なる形状を有する可変共振器を配置することにより回路寸法を大幅に小型化することが可能となる。
このように、可変帯域阻止フィルタをサーキュレータに接続し、かつ同フィルタにおいて異なる可変共振器を共通する主線路に対して結合させるように配置することにより、非常に小型な可変帯域通過フィルタを構成することができる。
この発明の実施の形態1による周波数可変RFフィルタを示す図である。 この発明の実施の形態1による周波数可変RFフィルタの簡略化した回路図である。 この発明の実施の形態1による周波数可変RFフィルタにおいて、PINダイオードをオフ状態としたときの回路図である。 この発明の実施の形態1による周波数可変RFフィルタにおける、バラクタダイオードの接続位置と共振器無負荷Qおよび共振周波数可変範囲を示す図である。 この発明の実施の形態1による周波数可変RFフィルタにおいて、PINダイオードをオン状態としたときの回路図である。 この発明の実施の形態1による周波数可変RFフィルタにおいて、それに含まれる結合線路部の等価回路変形を示す図である。 この発明の実施の形態2による周波数可変RFフィルタを示す図である。 この発明の実施の形態3による周波数可変RFフィルタを示す図である。 この発明の実施の形態3による周波数可変RFフィルタの簡略化した回路図である。 この発明の実施の形態3による周波数可変RFフィルタにおいて、その内部の点からみた反射係数|Γin|の周波数特性を示した図である。 この発明の実施の形態4による周波数可変RFフィルタを示す図である。
符号の説明
2、4 マイクロストリップ線路、5 バラクタダイオード、6 PINダイオード、4A 第一のマイクロストリップ線路、4B 第二のマイクロストリップ線路、59 終端抵抗、66 ランゲカプラ、111 サーキュレータ。

Claims (5)

  1. RF信号が伝搬する主線路と、前記主線路に近接して配置され、前記主線路と電磁的に結合する共振器からなる周波数可変RFフィルタであって、
    前記共振器として、
    前記主線路と電磁的に結合するよう前記主線路と平行に配置され、先端が短絡された一定長の伝送線路と、
    前記伝送線路の端点と地板との間に設けられたスイッチと、
    前記伝送線路と接地面との間に接続された可変容量素子と
    を備え
    前記伝送線路を第一の伝送線路として、前記第一の伝送線路と平行に第二の伝送線路を近接配置して電磁的に結合させ、かつ前記可変容量素子を、前記第二の伝送線路の一端と接地面との間に接続した
    ことを特徴とする周波数可変RFフィルタ。
  2. 請求項1に記載の周波数可変RFフィルタの阻止周波数帯を互いに異ならせて複数個縦続接続した
    ことを特徴とする周波数可変RFフィルタ。
  3. 阻止周波数帯が互いに異なる請求項1に記載の周波数可変RFフィルタを複数備え、前記主線路を共通にして、当該主線路の両側に、阻止周波数帯が互いに異なる周波数可変RFフィルタの共振器を配置した
    ことを特徴とする周波数可変RFフィルタ。
  4. 請求項に記載の周波数可変RFフィルタを2個用いて、それらの各入力端子を3dBカプラの2つの分配端子に接続し、かつ前記周波数可変RFフィルタの出力端子を終端抵抗で終端し、前記カプラの残り2つの端子を前記カプラの入力および出力端子とした
    ことを特徴とする周波数可変RFフィルタ。
  5. 請求項1からまでのいずれか1項に記載の周波数可変RFフィルタの入力端子をサーキュレータの任意の端子に接続し、かつ前記周波数可変RFフィルタの出力端子を終端抵抗で終端し、前記サーキュレータの残り2つの端子を前記サーキュレータの入力および出力端子とした
    ことを特徴とする周波数可変RFフィルタ。
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