JP3458720B2 - フィルタ装置、デュプレクサ及び通信機装置 - Google Patents
フィルタ装置、デュプレクサ及び通信機装置Info
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- H03H7/0123—Frequency selective two-port networks comprising distributed impedance elements together with lumped impedance elements
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- H04B1/00—Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
- H04B1/38—Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
- H04B1/40—Circuits
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、マイクロ
波帯で使用されるフィルタ装置、デュプレクサ及び通信
機装置に関する。
波帯で使用されるフィルタ装置、デュプレクサ及び通信
機装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、二つ以上の周波数帯域を同時に通
過させるフィルタ装置は、２個以上の帯域通過フィルタ
部品を電気的に並列に接続して構成していた。例えば、
図１３に示すように、二つの周波数帯域ｆａ，ｆｂを同
時に通過させるフィルタ装置９１の場合、周波数帯域ｆ
ａを通過させることができる帯域通過フィルタ部品Ｆ２
１と、周波数帯域ｆｂを通過させるとができる帯域通過
フィルタ部品Ｆ２２とを電気的に並列に接続していた。
図１４は、こうして得られたフィルタ装置９１のフィル
タ特性図である。
過させるフィルタ装置は、２個以上の帯域通過フィルタ
部品を電気的に並列に接続して構成していた。例えば、
図１３に示すように、二つの周波数帯域ｆａ，ｆｂを同
時に通過させるフィルタ装置９１の場合、周波数帯域ｆ
ａを通過させることができる帯域通過フィルタ部品Ｆ２
１と、周波数帯域ｆｂを通過させるとができる帯域通過
フィルタ部品Ｆ２２とを電気的に並列に接続していた。
図１４は、こうして得られたフィルタ装置９１のフィル
タ特性図である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
フィルタ装置は、通過させたい周波数帯域の数と等しい
数の帯域通過フィルタ部品を電気的に並列に接続しなけ
ればならない。従って、通過させたい周波数帯域の数が
増加するにつれて、並列接続すべき帯域通過フィルタ部
品の数が増加する。このため、フィルタ装置が大型化す
ると共に、帯域通過フィルタ部品の半田付け等の実装作
業が増えてフィルタ装置の製造コストもアップするとい
う問題があった。
フィルタ装置は、通過させたい周波数帯域の数と等しい
数の帯域通過フィルタ部品を電気的に並列に接続しなけ
ればならない。従って、通過させたい周波数帯域の数が
増加するにつれて、並列接続すべき帯域通過フィルタ部
品の数が増加する。このため、フィルタ装置が大型化す
ると共に、帯域通過フィルタ部品の半田付け等の実装作
業が増えてフィルタ装置の製造コストもアップするとい
う問題があった。
【０００４】そこで、本発明の目的は、製造コストが安
価で、小型のフィルタ装置、デュプレクサ及び通信機装
置を提供することにある。
価で、小型のフィルタ装置、デュプレクサ及び通信機装
置を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係るフィルタ装置は、一つの誘電体
内に、広帯域の帯域通過フィルタと、帯域通過フィルタ
の通過帯域内に阻止領域を有する少なくとも一つの帯域
阻止フィルタとを備え、帯域通過フィルタを構成する複
数の共振器は、隣接する共振器同士がインターデジタル
結合し、帯域阻止フィルタを構成する共振器は、帯域通
過フィルタを構成する共振器にインターデジタル結合
し、通過帯域が阻止帯域によって複数の通過帯域に区切
られていることを特徴とする。ここに、帯域通過フィル
タ及び帯域阻止フィルタは、例えば、誘電体フィルタや
ストリップラインフィルタである。複数個の帯域阻止フ
ィルタが誘電体に内蔵されている場合、隣接する帯域阻
止フィルタの間にアース導体を配置することが好まし
い。
するため、本発明に係るフィルタ装置は、一つの誘電体
内に、広帯域の帯域通過フィルタと、帯域通過フィルタ
の通過帯域内に阻止領域を有する少なくとも一つの帯域
阻止フィルタとを備え、帯域通過フィルタを構成する複
数の共振器は、隣接する共振器同士がインターデジタル
結合し、帯域阻止フィルタを構成する共振器は、帯域通
過フィルタを構成する共振器にインターデジタル結合
し、通過帯域が阻止帯域によって複数の通過帯域に区切
られていることを特徴とする。ここに、帯域通過フィル
タ及び帯域阻止フィルタは、例えば、誘電体フィルタや
ストリップラインフィルタである。複数個の帯域阻止フ
ィルタが誘電体に内蔵されている場合、隣接する帯域阻
止フィルタの間にアース導体を配置することが好まし
い。
【０００６】以上の構成により帯域通過フィルタの通過
帯域が、帯域阻止フィルタの阻止領域によって複数の通
過領域に区切られる。そして、この区切られた通過領域
にそれぞれ対応する周波数を有する信号が同時に通過可
能である。
帯域が、帯域阻止フィルタの阻止領域によって複数の通
過領域に区切られる。そして、この区切られた通過領域
にそれぞれ対応する周波数を有する信号が同時に通過可
能である。
【０００７】さらに、本発明に係るデュプレクサや通信
機装置は、前述の特徴を有するフィルタ装置を備えるこ
とによって小型化される。
機装置は、前述の特徴を有するフィルタ装置を備えるこ
とによって小型化される。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るフィルタ装
置、デュプレクサ及び通信機装置の実施の形態について
添付図面を参照して説明する。
置、デュプレクサ及び通信機装置の実施の形態について
添付図面を参照して説明する。
【０００９】［第１実施形態、図１〜図６］本発明に係
るフィルタ装置の一つの実施形態を図１に示す。フィル
タ装置１は、一つの広帯域通過フィルタと三つの帯域阻
止フィルタとを備えている。直方体形状の誘電体ブロッ
ク２に、入出力結合用共振器孔３，４、共振器孔５〜９
及びアース孔１０，１１を形成している。
るフィルタ装置の一つの実施形態を図１に示す。フィル
タ装置１は、一つの広帯域通過フィルタと三つの帯域阻
止フィルタとを備えている。直方体形状の誘電体ブロッ
ク２に、入出力結合用共振器孔３，４、共振器孔５〜９
及びアース孔１０，１１を形成している。
【００１０】共振器孔３〜９及びアース孔１０，１１の
各々は、図２に示すように、誘電体ブロック２の第１の
面１５からそれに対向する第２の面１６に貫通してい
る。なお、図２において、共振器孔８，９及びアース孔
１０，１１は省略している。共振器孔３〜９及びアース
孔１０，１１は内径が一定のストレート孔であり、その
内壁面には内導体２３〜２９及び３０，３１がそれぞれ
形成されている。共振器孔５，７，９の内導体２５，２
７，２９には、第１の面１５付近にｇで示す導体非形成
部が配設されており、この部分（言い換えると、外導体
３６から電気的に分離している部分）を開放端としてい
る。同様に、共振器孔６，８の内導体２６，２８には、
第２の面１６付近にｇで示す導体非形成部が配設されて
おり、この部分を開放端としている。一方、開放端と反
対側の内導体の部分（言い換えると、外導体３６に電気
的に接続している部分）を短絡端としている。
各々は、図２に示すように、誘電体ブロック２の第１の
面１５からそれに対向する第２の面１６に貫通してい
る。なお、図２において、共振器孔８，９及びアース孔
１０，１１は省略している。共振器孔３〜９及びアース
孔１０，１１は内径が一定のストレート孔であり、その
内壁面には内導体２３〜２９及び３０，３１がそれぞれ
形成されている。共振器孔５，７，９の内導体２５，２
７，２９には、第１の面１５付近にｇで示す導体非形成
部が配設されており、この部分（言い換えると、外導体
３６から電気的に分離している部分）を開放端としてい
る。同様に、共振器孔６，８の内導体２６，２８には、
第２の面１６付近にｇで示す導体非形成部が配設されて
おり、この部分を開放端としている。一方、開放端と反
対側の内導体の部分（言い換えると、外導体３６に電気
的に接続している部分）を短絡端としている。
【００１１】誘電体ブロック２の外面には、入出力結合
用共振器孔３，４の内導体２３，２４にそれぞれ接続し
ている入出力端子Ｐ１，Ｐ２を形成すると共に、これら
の入出力端子Ｐ１，Ｐ２及びその近傍を残して略全面に
外導体３６を形成している。外導体３６は接地される。
用共振器孔３，４の内導体２３，２４にそれぞれ接続し
ている入出力端子Ｐ１，Ｐ２を形成すると共に、これら
の入出力端子Ｐ１，Ｐ２及びその近傍を残して略全面に
外導体３６を形成している。外導体３６は接地される。
【００１２】以上のように構成したフィルタ装置１は、
共振器孔３，５にそれぞれ形成した内導体２３と２５の
開放端と短絡端とを互いに逆向きに配置することによっ
て、内導体２３と２５との間はインターデジタル結合
（電磁気結合）する。同様に、共振器孔５，６にそれぞ
れ形成した内導体２５と２６との間、並びに共振器孔
６，４にそれぞれ形成した内導体２６と２４との間もイ
ンターデジタル結合する。これにより、共振器孔３，
４，５，６は、図３に示すように、一つの広帯域通過フ
ィルタＦ１を構成している。
共振器孔３，５にそれぞれ形成した内導体２３と２５の
開放端と短絡端とを互いに逆向きに配置することによっ
て、内導体２３と２５との間はインターデジタル結合
（電磁気結合）する。同様に、共振器孔５，６にそれぞ
れ形成した内導体２５と２６との間、並びに共振器孔
６，４にそれぞれ形成した内導体２６と２４との間もイ
ンターデジタル結合する。これにより、共振器孔３，
４，５，６は、図３に示すように、一つの広帯域通過フ
ィルタＦ１を構成している。
【００１３】一方、共振器孔３，７にそれぞれ形成した
内導体２３と２７との間、共振器孔５，８にそれぞれ形
成した内導体２５と２８との間、及び共振器孔６，９に
それぞれ形成した内導体２６と２９との間は、それぞれ
インターデジタル結合する。これにより、共振器孔３，
７は帯域阻止フィルタＦ２を構成し、共振器孔５，８は
帯域阻止フィルタＦ３を構成し、共振器孔６，９は帯域
阻止フィルタＦ４を構成している。
内導体２３と２７との間、共振器孔５，８にそれぞれ形
成した内導体２５と２８との間、及び共振器孔６，９に
それぞれ形成した内導体２６と２９との間は、それぞれ
インターデジタル結合する。これにより、共振器孔３，
７は帯域阻止フィルタＦ２を構成し、共振器孔５，８は
帯域阻止フィルタＦ３を構成し、共振器孔６，９は帯域
阻止フィルタＦ４を構成している。
【００１４】図４は、フィルタ装置１の電気等価回路図
を示すものである。誘電体ブロック２内には、共振器孔
３〜９がそれぞれ構成する誘電体共振器Ｒ１〜Ｒ７を設
けている。誘電体共振器Ｒ５とＲ６は、アース孔１０の
内導体３０により互いに電磁気的にシールドされてい
る。同様に、誘電体共振器Ｒ６とＲ７は、アース孔１１
の内導体３１により互いに電磁気的にシールドされてい
る。
を示すものである。誘電体ブロック２内には、共振器孔
３〜９がそれぞれ構成する誘電体共振器Ｒ１〜Ｒ７を設
けている。誘電体共振器Ｒ５とＲ６は、アース孔１０の
内導体３０により互いに電磁気的にシールドされてい
る。同様に、誘電体共振器Ｒ６とＲ７は、アース孔１１
の内導体３１により互いに電磁気的にシールドされてい
る。
【００１５】図５は、フィルタ装置１のフィルタ特性を
示すものである。帯域阻止フィルタＦ２〜Ｆ４のそれぞ
れの阻止領域は、広帯域通過フィルタＦ１の通過帯域ｆ
ｅの略中央に近傍して位置している。従って、通過帯域
ｆｅは、阻止フィルタＦ２〜Ｆ４によって形成された阻
止領域ｆｃによって二つの通過領域ｆａ，ｆｂに区切ら
れる。そして、フィルタ装置１は、この区切られた通過
領域ｆａ，ｆｂにそれぞれ対応する周波数を有する信号
を同時に通過させることができる。
示すものである。帯域阻止フィルタＦ２〜Ｆ４のそれぞ
れの阻止領域は、広帯域通過フィルタＦ１の通過帯域ｆ
ｅの略中央に近傍して位置している。従って、通過帯域
ｆｅは、阻止フィルタＦ２〜Ｆ４によって形成された阻
止領域ｆｃによって二つの通過領域ｆａ，ｆｂに区切ら
れる。そして、フィルタ装置１は、この区切られた通過
領域ｆａ，ｆｂにそれぞれ対応する周波数を有する信号
を同時に通過させることができる。
【００１６】ここに、広帯域通過フィルタＦ１の共振器
孔３，４，５，６相互の間隔を変更したり、孔径を変更
したり等することにより、周波数領域ｆｄのフィルタ特
性を図５に表示された点線のように調整することができ
る。また、帯域阻止フィルタＦ２（Ｆ３，Ｆ４の場合も
同様）の共振器孔３，７相互の間隔を変更したり、孔径
を変更したり等することにより、阻止領域ｆｃのフィル
タ特性を図５に表示された点線のように調整することが
できる。さらに、帯域阻止フィルタＦ２〜Ｆ４の阻止領
域を遠ざけることによって、図６に示すように、通過領
域ｆｅを阻止領域ｆｊ，ｆｋによって三つの通過領域ｆ
ｇ，ｆｈ，ｆｉに区切ることもできる。
孔３，４，５，６相互の間隔を変更したり、孔径を変更
したり等することにより、周波数領域ｆｄのフィルタ特
性を図５に表示された点線のように調整することができ
る。また、帯域阻止フィルタＦ２（Ｆ３，Ｆ４の場合も
同様）の共振器孔３，７相互の間隔を変更したり、孔径
を変更したり等することにより、阻止領域ｆｃのフィル
タ特性を図５に表示された点線のように調整することが
できる。さらに、帯域阻止フィルタＦ２〜Ｆ４の阻止領
域を遠ざけることによって、図６に示すように、通過領
域ｆｅを阻止領域ｆｊ，ｆｋによって三つの通過領域ｆ
ｇ，ｆｈ，ｆｉに区切ることもできる。
【００１７】［第２実施形態、図７及び図８］本発明に
係るフィルタ装置のいま一つの実施形態を図７に示す。
フィルタ装置４１は、ストリップライン４３，４４，４
５，４６を表面に設けた誘電体シート４２ａと、ストリ
ップライン４７，４８，４９を表面に設けた誘電体シー
ト４２ｂと、保護用誘電体シート４２ｃ等で構成されて
いる。
係るフィルタ装置のいま一つの実施形態を図７に示す。
フィルタ装置４１は、ストリップライン４３，４４，４
５，４６を表面に設けた誘電体シート４２ａと、ストリ
ップライン４７，４８，４９を表面に設けた誘電体シー
ト４２ｂと、保護用誘電体シート４２ｃ等で構成されて
いる。
【００１８】ストリップライン４３，４４は、それぞれ
両端部４３ａ，４３ｂ、４４ａ，４４ｂがシート４２ａ
の手前側の辺及び奥側の辺に露出している。ストリップ
ライン４５は、一方の端部４５ａがシート４２ａの手前
側の辺に露出している。ストリップライン４６は、一方
の端部４６ａがシート４２ａの奥側の辺に露出してい
る。ストリップライン４７，４９は、それぞれ一方の端
部４７ａ，４９ａがシート４２ｂの手前側の辺に露出し
ている。ストリップライン４８は、一方の端部４８ａが
シート４２ｂの奥側の辺に露出している。
両端部４３ａ，４３ｂ、４４ａ，４４ｂがシート４２ａ
の手前側の辺及び奥側の辺に露出している。ストリップ
ライン４５は、一方の端部４５ａがシート４２ａの手前
側の辺に露出している。ストリップライン４６は、一方
の端部４６ａがシート４２ａの奥側の辺に露出してい
る。ストリップライン４７，４９は、それぞれ一方の端
部４７ａ，４９ａがシート４２ｂの手前側の辺に露出し
ている。ストリップライン４８は、一方の端部４８ａが
シート４２ｂの奥側の辺に露出している。
【００１９】各シート４２ａ〜４２ｃは、積み重ねられ
た後、一体的に焼成されて積層体５１とされる。積層体
５１の手前側の側面部には入出力外部電極５２及びグラ
ンド外部電極５４が設けられ、奥側の側面部には入出力
外部電極５３及びグランド外部電極５５が設けられる。
入出力外部電極５２はストリップライン４３の端部４３
ａが電気的に接続し、入出力外部電極５３はストリップ
ライン４４の端部４４ｂが電気的に接続している。グラ
ンド外部電極５４はストリップライン４４，４５，４
７，４９の端部４４ａ，４５ａ，４７ａ，４９ａが電気
的に接続し、グランド外部電極５５はストリップライン
４３，４６，４８の端部４３ｂ，４６ａ，４８ａが電気
的に接続している。
た後、一体的に焼成されて積層体５１とされる。積層体
５１の手前側の側面部には入出力外部電極５２及びグラ
ンド外部電極５４が設けられ、奥側の側面部には入出力
外部電極５３及びグランド外部電極５５が設けられる。
入出力外部電極５２はストリップライン４３の端部４３
ａが電気的に接続し、入出力外部電極５３はストリップ
ライン４４の端部４４ｂが電気的に接続している。グラ
ンド外部電極５４はストリップライン４４，４５，４
７，４９の端部４４ａ，４５ａ，４７ａ，４９ａが電気
的に接続し、グランド外部電極５５はストリップライン
４３，４６，４８の端部４３ｂ，４６ａ，４８ａが電気
的に接続している。
【００２０】ストリップライン４３〜４９の一方の端部
４３ｂ，４４ａ，４５ａ，４６ａ，４７ａ，４８ａ，４
９ａはアース側であり、短絡端としている。一方、短絡
端と反対側のストリップライン端部を開放端としてい
る。ストリップライン４３〜４９は、それぞれストリッ
プライン共振器を構成している。ストリップライン４３
と４５の開放端と短絡端とを互いに逆向きに配置するこ
とによって、ストリップライン４３と４５との間はイン
ターデジタル結合する。同様に、ストリップライン４５
と４６との間、並びにストリップライン４６と４４との
間もインターデジタル結合する。これにより、ストリッ
プライン４３，４４，４５，４６は、一つの広帯域通過
フィルタを構成している。
４３ｂ，４４ａ，４５ａ，４６ａ，４７ａ，４８ａ，４
９ａはアース側であり、短絡端としている。一方、短絡
端と反対側のストリップライン端部を開放端としてい
る。ストリップライン４３〜４９は、それぞれストリッ
プライン共振器を構成している。ストリップライン４３
と４５の開放端と短絡端とを互いに逆向きに配置するこ
とによって、ストリップライン４３と４５との間はイン
ターデジタル結合する。同様に、ストリップライン４５
と４６との間、並びにストリップライン４６と４４との
間もインターデジタル結合する。これにより、ストリッ
プライン４３，４４，４５，４６は、一つの広帯域通過
フィルタを構成している。
【００２１】一方、ストリップライン４３と４７との
間、ストリップライン４５と４８との間、及びストリッ
プライン４６と４９との間は、それぞれインターデジタ
ル結合する。これにより、ストリップライン４３，４
７、ストリップライン４５，４８及びストリップライン
４６，４９は、それぞれ帯域阻止フィルタを構成してい
る。
間、ストリップライン４５と４８との間、及びストリッ
プライン４６と４９との間は、それぞれインターデジタ
ル結合する。これにより、ストリップライン４３，４
７、ストリップライン４５，４８及びストリップライン
４６，４９は、それぞれ帯域阻止フィルタを構成してい
る。
【００２２】このフィルタ装置４１の等価回路は、図４
に示した電気等価回路と略同様である。従って、フィル
タ装置４１は、前記第１実施形態のフィルタ装置１と同
様の作用効果を奏する。
に示した電気等価回路と略同様である。従って、フィル
タ装置４１は、前記第１実施形態のフィルタ装置１と同
様の作用効果を奏する。
【００２３】［第３及び第４実施形態、図９及び図１
０］図９は、本発明に係るフィルタ装置の第３実施形態
の電気回路図を示す。フィルタ装置６１は、一つの広帯
域通過フィルタＦ５と、三つの帯域阻止フィルタＦ６，
Ｆ７，Ｆ８を備えている。
０］図９は、本発明に係るフィルタ装置の第３実施形態
の電気回路図を示す。フィルタ装置６１は、一つの広帯
域通過フィルタＦ５と、三つの帯域阻止フィルタＦ６，
Ｆ７，Ｆ８を備えている。
【００２４】広帯域通過フィルタＦ５は、共振器Ｒ１
１，Ｒ１２，Ｒ１３，Ｒ１４を結合コイルＬ１，Ｌ２，
Ｌ３を介して４段結合させたものである。この広帯域通
過フィルタｆ５は、結合コンデンサＣ１，Ｃ２を介して
入出力端子Ｐ３とＰ４の間に電気的に接続されている。
１，Ｒ１２，Ｒ１３，Ｒ１４を結合コイルＬ１，Ｌ２，
Ｌ３を介して４段結合させたものである。この広帯域通
過フィルタｆ５は、結合コンデンサＣ１，Ｃ２を介して
入出力端子Ｐ３とＰ４の間に電気的に接続されている。
【００２５】帯域阻止フィルタＦ６は、共振用コンデン
サＣ３と共振器Ｒ１５の直列共振回路にて構成されてい
る。同様に、帯域阻止フィルタＦ７は共振用コンデンサ
Ｃ４と共振器Ｒ１６の直列共振回路にて構成され、帯域
阻止フィルタＦ８は共振用コンデンサＣ５と共振器Ｒ１
７の直列共振回路にて構成されている。共振用コンデン
サＣ３〜Ｃ５は阻止域減衰量の大きさを決めるコンデン
サである。帯域阻止フィルタＦ６，Ｆ７，Ｆ８は、広帯
域通過フィルタＦ５を構成している共振器Ｒ１１，Ｒ１
２，Ｒ１３に対して、それぞれ電気的に並列に接続して
いる。共振器Ｒ１１〜Ｒ１７には、誘電体共振器やスト
リップライン共振器等が用いられる。
サＣ３と共振器Ｒ１５の直列共振回路にて構成されてい
る。同様に、帯域阻止フィルタＦ７は共振用コンデンサ
Ｃ４と共振器Ｒ１６の直列共振回路にて構成され、帯域
阻止フィルタＦ８は共振用コンデンサＣ５と共振器Ｒ１
７の直列共振回路にて構成されている。共振用コンデン
サＣ３〜Ｃ５は阻止域減衰量の大きさを決めるコンデン
サである。帯域阻止フィルタＦ６，Ｆ７，Ｆ８は、広帯
域通過フィルタＦ５を構成している共振器Ｒ１１，Ｒ１
２，Ｒ１３に対して、それぞれ電気的に並列に接続して
いる。共振器Ｒ１１〜Ｒ１７には、誘電体共振器やスト
リップライン共振器等が用いられる。
【００２６】また、図１０は、本発明に係るフィルタ装
置の第４実施形態の電気回路図を示す。フィルタ装置７
１は、一つの広帯域通過フィルタＦ９と、三つの帯域阻
止フィルタＦ１０，Ｆ１１，Ｆ１２を備えている。
置の第４実施形態の電気回路図を示す。フィルタ装置７
１は、一つの広帯域通過フィルタＦ９と、三つの帯域阻
止フィルタＦ１０，Ｆ１１，Ｆ１２を備えている。
【００２７】帯域阻止フィルタＦ１０は、共振用コンデ
ンサＣ８と共振器Ｒ１８の直列共振回路にて構成されて
いる。同様に、帯域阻止フィルタＦ１１は共振用コンデ
ンサＣ９と共振器Ｒ１９の直列共振回路にて構成され、
帯域阻止フィルタＦ１２は共振用コンデンサＣ１０と共
振器Ｒ２０の直列共振回路にて構成されている。
ンサＣ８と共振器Ｒ１８の直列共振回路にて構成されて
いる。同様に、帯域阻止フィルタＦ１１は共振用コンデ
ンサＣ９と共振器Ｒ１９の直列共振回路にて構成され、
帯域阻止フィルタＦ１２は共振用コンデンサＣ１０と共
振器Ｒ２０の直列共振回路にて構成されている。
【００２８】一方、広帯域通過フィルタＦ９は、帯域阻
止フィルタＦ１０〜Ｆ１２と共振器Ｒ２１を結合コイル
Ｌ４，Ｌ５，Ｌ６を介して４段結合させたものである。
この広帯域通過フィルタＦ９は、結合コンデンサＣ６，
Ｃ７を介して入出力端子Ｐ５とＰ６の間に電気的に接続
されている。
止フィルタＦ１０〜Ｆ１２と共振器Ｒ２１を結合コイル
Ｌ４，Ｌ５，Ｌ６を介して４段結合させたものである。
この広帯域通過フィルタＦ９は、結合コンデンサＣ６，
Ｃ７を介して入出力端子Ｐ５とＰ６の間に電気的に接続
されている。
【００２９】以上のフィルタ装置６１，７１は、前記第
１実施形態のフィルタ装置１と同様の作用効果を奏して
いる。
１実施形態のフィルタ装置１と同様の作用効果を奏して
いる。
【００３０】［第５実施形態、図１１］第５実施形態
は、本発明に係るデュプレクサ（アンテナ共用器）の一
実施形態を示すものである。図１１に示すように、デュ
プレクサ１４１は、送信端子Ｔｘとアンテナ端子ＡＮＴ
の間に送信フィルタ１４２が電気的に接続し、受信端子
Ｒｘとアンテナ端子ＡＮＴの間に受信フィルタ１４３が
電気的に接続している。ここに、送信フィルタ１４２や
受信フィルタ１４３として、前記第１〜第４実施形態の
フィルタ装置１，４１，６１，７１を使用することがで
きる。このフィルタ装置１，４１，６１，７１を実装す
ることにより、小型でコストの安価なデュプレクサ１４
１を実現することができる。
は、本発明に係るデュプレクサ（アンテナ共用器）の一
実施形態を示すものである。図１１に示すように、デュ
プレクサ１４１は、送信端子Ｔｘとアンテナ端子ＡＮＴ
の間に送信フィルタ１４２が電気的に接続し、受信端子
Ｒｘとアンテナ端子ＡＮＴの間に受信フィルタ１４３が
電気的に接続している。ここに、送信フィルタ１４２や
受信フィルタ１４３として、前記第１〜第４実施形態の
フィルタ装置１，４１，６１，７１を使用することがで
きる。このフィルタ装置１，４１，６１，７１を実装す
ることにより、小型でコストの安価なデュプレクサ１４
１を実現することができる。
【００３１】［第６実施形態、図１２］第６実施形態
は、本発明に係る通信機装置の一実施形態を示すもの
で、携帯電話を例にして説明する。図１２は、携帯電話
１５０のＲＦ送受信部分の電気回路ブロック図である。
図１２において、１５１はアンテナ素子、１５２はアン
テナ共用器、１５３は受信回路、１５４は送信回路であ
る。ここに、アンテナ共用器１５２として、前記第５実
施形態のデュプレクサ１４１を使用することができる。
は、本発明に係る通信機装置の一実施形態を示すもの
で、携帯電話を例にして説明する。図１２は、携帯電話
１５０のＲＦ送受信部分の電気回路ブロック図である。
図１２において、１５１はアンテナ素子、１５２はアン
テナ共用器、１５３は受信回路、１５４は送信回路であ
る。ここに、アンテナ共用器１５２として、前記第５実
施形態のデュプレクサ１４１を使用することができる。
【００３２】［他の実施形態］なお、本発明に係るフィ
ルタ装置、デュプレクサ及び通信機装置は前記実施形態
に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変
更することができる。例えば、前記第１実施形態のフィ
ルタ装置において、各共振器孔５〜９はストレート構造
でなく、大径孔部とこの大径孔部に連通した小径孔部と
からなるステップ構造のものであってもよい。これによ
り、大径孔部と小径孔部との境界に段差部が形成され、
内導体の導体路はこの段差部の表面に沿うため、その分
だけ長くなる。従って、フィルタ装置の共振器孔の軸方
向の長さをより短くすることができる。
ルタ装置、デュプレクサ及び通信機装置は前記実施形態
に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変
更することができる。例えば、前記第１実施形態のフィ
ルタ装置において、各共振器孔５〜９はストレート構造
でなく、大径孔部とこの大径孔部に連通した小径孔部と
からなるステップ構造のものであってもよい。これによ
り、大径孔部と小径孔部との境界に段差部が形成され、
内導体の導体路はこの段差部の表面に沿うため、その分
だけ長くなる。従って、フィルタ装置の共振器孔の軸方
向の長さをより短くすることができる。
【００３３】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、広帯域通過フィルタの通過帯域を、帯域阻止フ
ィルタの阻止領域によって複数の通過領域に区切ること
により、複数の部品を組み合わせることなく、一つの部
品で、区切られた通過領域にそれぞれ対応する周波数を
有する信号を同時に通過させることができる。しか
も、、複数の部品を組み合わせる必要がないので、小型
でかつ安価なフィルタ装置となる。
よれば、広帯域通過フィルタの通過帯域を、帯域阻止フ
ィルタの阻止領域によって複数の通過領域に区切ること
により、複数の部品を組み合わせることなく、一つの部
品で、区切られた通過領域にそれぞれ対応する周波数を
有する信号を同時に通過させることができる。しか
も、、複数の部品を組み合わせる必要がないので、小型
でかつ安価なフィルタ装置となる。
【図１】本発明に係るフィルタ装置の第１実施形態を示
す斜視図。
す斜視図。
【図２】図１に示したフィルタ装置の平面図。
【図３】図１に示したフィルタ装置の正面図。
【図４】図１に示したフィルタ装置の電気等価回路図。
【図５】図１に示したフィルタ装置のフィルタ特性図。
【図６】図１に示したフィルタ装置の別のフィルタ特性
図。
図。
【図７】本発明に係るフィルタ装置の第２実施形態を示
す分解斜視図。
す分解斜視図。
【図８】図７に示したフィルタ装置の斜視図。
【図９】本発明に係るフィルタ装置の第３実施形態を示
す電気等価回路図。
す電気等価回路図。
【図１０】本発明に係るフィルタ装置の第４実施形態を
示す電気等価回路図。
示す電気等価回路図。
【図１１】本発明に係るデュプレクサの一実施形態を示
すブロック図。
すブロック図。
【図１２】本発明に係る通信機装置の一実施形態を示す
ブロック図。
ブロック図。
【図１３】従来のフィルタ装置を示すブロック図。
【図１４】図１３に示したフィルタ装置のフィルタ特性
図。
図。
１…フィルタ装置
２…誘電体ブロック
３〜９…共振器孔
２３〜２９…内導体
３６…外導体
Ｐ１，Ｐ２…入出力端子
４１…フィルタ装置
４２ａ〜４２ｃ…誘電体シート
４３〜４９…ストリップライン
５２，５３…入出力外部電極
５４，５５…グランド外部電極
６１，７１…フィルタ装置
１４１…デュプレクサ
１４２…送信フィルタ
１４３…受信フィルタ
１５０…携帯電話
１５１…アンテナ素子
１５２…アンテナ共用器
１５３…受信回路
１５４…送信回路
Ｒ１〜Ｒ７，Ｒ１１〜Ｒ２１…共振器
Ｆ１，Ｆ５，Ｆ９…広帯域通過フィルタ
Ｆ２〜Ｆ４，Ｆ６〜Ｆ８，Ｆ１０〜Ｆ１２…帯域阻止フ
ィルタ ｆａ，ｆｂ，ｆｇ，ｆｈ，ｆｉ…通過領域 ｆｃ，ｆｊ，ｆｅ…阻止領域 ｆｅ…通過帯域 Ｌ１〜Ｌ６…結合コイル Ｃ３〜Ｃ５，Ｃ８〜Ｃ１０…共振コンデンサ ＡＮＴ…アンテナ端子 Ｔｘ…送信端子 Ｒｘ…受信端子
ィルタ ｆａ，ｆｂ，ｆｇ，ｆｈ，ｆｉ…通過領域 ｆｃ，ｆｊ，ｆｅ…阻止領域 ｆｅ…通過帯域 Ｌ１〜Ｌ６…結合コイル Ｃ３〜Ｃ５，Ｃ８〜Ｃ１０…共振コンデンサ ＡＮＴ…アンテナ端子 Ｔｘ…送信端子 Ｒｘ…受信端子
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01P 1/20 - 1/219
H01P 7/00 - 7/10
Claims (4)
- 【請求項１】 一つの誘電体内に、広帯域の帯域通過フ
ィルタと、前記帯域通過フィルタの通過帯域内に阻止領
域を有する少なくとも一つの帯域阻止フィルタとを備
え、 前記帯域通過フィルタを構成する複数の共振器は、隣接
する共振器同士がインターデジタル結合し、 前記帯域阻止フィルタを構成する共振器は、前記帯域通
過フィルタを構成する共振器にインターデジタル結合
し、 前記通過帯域が前記阻止帯域によって複数の通過帯域に
区切られていること、 を特徴とするフィルタ装置。 - 【請求項２】 複数個の前記帯域阻止フィルタが前記誘
電体に内蔵され、隣接する帯域阻止フィルタの間にアー
ス導体が配置されていることを特徴とする請求項１記載
のフィルタ装置。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２記載のフィルタ
装置の少なくともいずれか一つを備えたことを特徴とす
るデュプレクサ。 - 【請求項４】 請求項１、請求項２記載のフィルタ装
置、又は請求項３記載のデュプレクサの少なくともいず
れか一つ備えたことを特徴とする通信機装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27687098A JP3458720B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | フィルタ装置、デュプレクサ及び通信機装置 |
| US09/409,835 US6470173B1 (en) | 1998-09-30 | 1999-09-30 | Filter unit comprising a wideband bandpass filter and one band-elimination filter |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27687098A JP3458720B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | フィルタ装置、デュプレクサ及び通信機装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000114807A JP2000114807A (ja) | 2000-04-21 |
| JP3458720B2 true JP3458720B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=17575568
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27687098A Expired - Fee Related JP3458720B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | フィルタ装置、デュプレクサ及び通信機装置 |
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| Country | Link |
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| US7283793B1 (en) * | 2002-05-15 | 2007-10-16 | Broadcom Corporation | Package filter and combiner network |
| US7403542B1 (en) | 2002-07-19 | 2008-07-22 | Qlogic, Corporation | Method and system for processing network data packets |
| US7397768B1 (en) | 2002-09-11 | 2008-07-08 | Qlogic, Corporation | Zone management in a multi-module fibre channel switch |
| US20040178867A1 (en) * | 2003-02-05 | 2004-09-16 | Rahman Mohammed Mahbubur | LTCC based electronically tunable multilayer microstrip-stripline combline filter |
| US7420991B2 (en) * | 2003-07-15 | 2008-09-02 | Qlogic, Corporation | TCP time stamp processing in hardware based TCP offload |
| US7646767B2 (en) | 2003-07-21 | 2010-01-12 | Qlogic, Corporation | Method and system for programmable data dependant network routing |
| US7669190B2 (en) | 2004-05-18 | 2010-02-23 | Qlogic, Corporation | Method and system for efficiently recording processor events in host bus adapters |
| JP3981104B2 (ja) | 2004-06-28 | 2007-09-26 | 株式会社東芝 | フィルタ回路及びこれを用いた無線通信装置 |
| US7761608B2 (en) * | 2004-09-01 | 2010-07-20 | Qlogic, Corporation | Method and system for processing markers, data integrity fields and digests |
| US7522623B2 (en) * | 2004-09-01 | 2009-04-21 | Qlogic, Corporation | Method and system for efficiently using buffer space |
| US7676611B2 (en) | 2004-10-01 | 2010-03-09 | Qlogic, Corporation | Method and system for processing out of orders frames |
| US7639715B1 (en) | 2005-09-09 | 2009-12-29 | Qlogic, Corporation | Dedicated application interface for network systems |
| JP4596266B2 (ja) * | 2005-12-27 | 2010-12-08 | Ｔｄｋ株式会社 | フィルタ |
| JP4618441B2 (ja) * | 2006-09-29 | 2011-01-26 | Ｔｄｋ株式会社 | 積層型フィルタ |
| ATE518310T1 (de) * | 2007-02-28 | 2011-08-15 | Laird Technologies Ab | Antennenvorrichtung und tragbare funkkommunikationsvorrichtung damit |
| JP5297227B2 (ja) * | 2009-02-24 | 2013-09-25 | パナソニック株式会社 | フィルタ |
| EP2234207A1 (en) * | 2009-03-23 | 2010-09-29 | Laird Technologies AB | Antenna device and portable radio communication device comprising such an antenna device |
| US9231550B2 (en) | 2014-06-09 | 2016-01-05 | Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. | Output matching network for wideband power amplifier with harmonic suppression |
| CN111261984B (zh) * | 2020-01-20 | 2021-03-12 | 深圳国人科技股份有限公司 | 介质波导端口耦合结构及介质波导双工器 |
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|---|---|---|---|---|
| US5248943A (en) * | 1992-02-28 | 1993-09-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Multi-view coil bandpass filter array system |
| US5426402A (en) * | 1994-08-19 | 1995-06-20 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army | Preselector filter with tunable narrowband excision |
| US5541558A (en) * | 1994-11-01 | 1996-07-30 | Hewlett-Packard Company | Capacitively-tapped, variable, wideband bandpass filter |
| US5825263A (en) * | 1996-10-11 | 1998-10-20 | Northern Telecom Limited | Low radiation balanced microstrip bandpass filter |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP27687098A patent/JP3458720B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-09-30 US US09/409,835 patent/US6470173B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000114807A (ja) | 2000-04-21 |
| US6470173B1 (en) | 2002-10-22 |
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