JP4146367B2 - スイッチ回路 - Google Patents

スイッチ回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4146367B2
JP4146367B2 JP2004042316A JP2004042316A JP4146367B2 JP 4146367 B2 JP4146367 B2 JP 4146367B2 JP 2004042316 A JP2004042316 A JP 2004042316A JP 2004042316 A JP2004042316 A JP 2004042316A JP 4146367 B2 JP4146367 B2 JP 4146367B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bias
source
drain
bias supply
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004042316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005236594A (ja
Inventor
秀樹 上綱
正弘 村口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2004042316A priority Critical patent/JP4146367B2/ja
Publication of JP2005236594A publication Critical patent/JP2005236594A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4146367B2 publication Critical patent/JP4146367B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Description

本発明は、入力端子から出力端子に至る信号を電界効果トランジスタ(以下FETと記す)を用いてオン/オフするスイッチ回路に関わる。
FETを用いたSing1e−Po1e n−Throw(SPnT)スイッチや、n−Po1e n−Throw(nPnT)スイッチは、広帯域、低消費電力および高切替速度という特徴から、無線通信用携帯端末の送受信切替スイッチや、スイッチマトリックスなどに広く利用されている。
これらのスイッチの特性で重要なのは、on経路の挿入損失とoff経路のアイソレーションである。このうち挿入損失は、主に使用するFETのon抵抗に依存し、アイソレーションは主にFETのoff容量に依存する。
このため、高周波スイッチ用デバイスとしては、on抵抗とoff容量を低減できるGaAs等の化合物半導体を用いたMESFETやHEMTが多用されている。
しかしながら、一般的にMESFETやHEMTはディプレッション(ノーマリーオン)型FETであるため、しきい値電圧(Vth)が負電圧となる。従って、0VバイアスではFETは常時on状態にあり、FETをoff状態にするにはVth以下の負電圧が必要とされ、制御回路に負電圧発生回路が必要になる。特に携帯端末においては、この負電圧発生回路が実装上大きな領域を占めるため、FETスイッチの正電源動作が強く望まれている。
このFETスイッチの正電源動作を実現した従来例として、下記非特許文献1において報告されたSPDT(単極双投)スイッチを図8に示す。このSPDTスイッチは、シリーズFET1、1に加えて、シャントFET1、1を用いたシリーズ・シャント構成であり、スイッチの高周波化/広帯域化に適した構成となっている。
ここで、グランドとシャントFET1、1間にキャパシタ13を適用することにより、これらFETのソースまたはドレインの電位を持ち上げることができるため、ディプレッション(ノーマリーオン)型FETを用いても正電源動作が可能な構成となっている。このようなFETスイッチの特徴は、例えば下記非特許文献2に詳細に記されいる。
しかしながら、図8に示すようにFET1、1のソースまたはドレインのバイアス供給線路4と、ゲートバイアス用パッド10から抵抗6を介してFET1のゲートに接続されているゲートバイアス供給線路および出力伝送線路3とがそれぞれバイアス供給線路との交差部11、11で交差しており、これに起因する容量を介して信号が漏洩することにより、アイソレーション特性が劣化し、動作帯域が減少するという問題点がある。
この問題を解決するため、下記特許文献1において開示されている従来例を図9に示す。この従来例では、図8の抵抗5を抵抗5、5に分割し、出力伝送線路3を挟んで配置しているため、バイアス供給線路との交差部11における信号漏洩の影響を低減できる構成となっている。しかしながら、依然として、ゲートバイアス供給線路との交差部11における信号漏洩の影響が残る上に、バイアス供給線路4との交差部11における信号漏洩の影響を完全には除去できないため、アイソレーション特性の劣化を招き、動作帯域が減少してしまう。なお、図8、図9における容量13、13、13は直流遮断用で、高周波の狭帯域用スイッチの場合には使用されるが、ベースバンド用スイッチには図10のようにこれらの容量は使用されない。
図10はシリーズFET1、1のみで構成したシリーズFET構成のSPDTスイッチの従来例である。このシリーズFET構成は、図8、図9に示したシリーズ・シャント構成と比較すると高周波特性は劣るものの、信号線をDC的にもRF的にもグランドに接続していないため、任意の直流ロジックレベルを有するべースバンド信号を劣化なく通過することができる特徴がある。
しかしながら、図8に示したシリーズ・シャントFETスイッチと同様に、FET1、1のソースまたはドレインへのバイアス供給線路4と抵抗6を含むゲートバイアス供給線路および出力用伝送線路3とがそれぞれバイアス供給線路との交差部11、11で交差しており、これに起因する容量を介して信号が漏洩することにより、アイソレーション特性が劣化し、動作帯域が減少するという問題点がある。以上の従来技術の問題点は、ソースまたはドレインのバイアス供給線路をスイッチ回路内で引き回していることにより、伝送線路およびゲートバイアス供給線路との間で交差部が存在するということに起因している。これは入出力端子数が増加すればする程より一層大きな問題となる。
特許第2996906号 1993年電子情報通信学会秋季大会 C−54 M. Schindler et al., "DC-40 GHz and 20-40 GHzMMIC SPDT Switches", IEEE Trans. Electron Devices, vol.34, no.12, pp.2595-2602, Dec. 1987
本発明の目的は上記従来の問題点を解決し、ソースまたはドレインのバイアス供給線路と伝送線路等との交差数を低減し、アイソレーション特性の劣化を抑え入出力端子数の増大を容易に実現できる広帯域なスイッチ回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1のスイッチ回路は、1つ以上のn個の入力端子と、1つ以上のm個の出力端子と、前記入力端子にドレインまたはソースおよび前記出力端子にソースまたはドレインが接続されたn×m個の第1のFETと、n+m個のバイアス抵抗と、n+m本の第1のバイアス供給線路と、前記第1のバイアス供給線路とは異なる1本以上の第2のバイアス供給線路とを備えたスイッチ回路において、前記入力端子は回路端部に配置された信号入力パッドを含み、前記出力端子は回路端部に配置された信号出力パッドを含み、前記回路端部に配置された前記信号入力パッドおよび前記信号出力パッドと回路が形成されている半導体基板のチップ境界線との間に所定の間隔を設け、前記n+m個のバイアス抵抗の一端と前記入力端子および前記出力端子とを前記第1のn+m本のバイアス供給線路でそれぞれ接続し、前記n+m個のバイアス抵抗の他端を前記第2のバイアス供給線路に接続し、前記所定の間隔の部分に前記第2のバイアス供給線路を配置することにより、前記入力端子および前記出力端子の布線と前記第2のバイアス供給線路が交差することなく配置し、前記バイアス抵抗を、前記入力端子、前記出力端子の入力伝送線路、出力伝送線路の長手方向と平行に配置した構成とした。
請求項2記載のスイッチ回路は、1つ以上のn個の入力端子と、1つ以上のm個の出力端子と、一端がグランドに接続された1つ以上のキャパシタと、前記入力端子にドレインまたはソースおよび前記出力端子にソースまたはドレインが接続されたn×m個の第1のFETと、前記第1のFETのソースまたはドレインに、ソースまたはドレインの何れか一方が接続され、他方が前記キャパシタの他端に接続されたn×m個の第2のFETと、n個の第1のバイアス抵抗と、n本の第1のバイアス供給線路と、前記第1のバイアス供給線路とは異なる1本以上の第2のバイアス供給線路と、1個以上の第2のバイアス抵抗と、前記第1および第2のバイアス供給線路とは異なる1本以上の第3のバイアス供給線路とを備えたスイッチ回路において、前記入力端子は回路端部に配置された信号入力パッドを含み、前記出力端子は回路端部に配置された信号出力パッドを含み、前記回路端部に配置された前記信号入力パッドおよび前記信号出力パッドと回路が形成されている半導体基板のチップ境界線との間に所定の間隔を設け、前記第1のバイアス抵抗の一端と前記n個の入力端子とを前記第1のn本のバイアス供給線路で接続し、前記第2のバイアス抵抗の一端と前記キャパシタの他端とを前記第3のバイアス供給線路で接続し、前記第1のn個のバイアス抵抗の他端および前記第2のバイアス抵抗の他端とをそれぞれ前記第2のバイアス供給線路で接続し、前記所定の間隔の部分に前記第2のバイアス供給線路を配置することにより、前記入力端子および前記出力端子と前記第2のバイアス供給線路とが交差することなく配置し、前記バイアス抵抗を、前記入力端子、前記出力端子の入力伝送線路、出力伝送線路の長手方向と平行に配置した構成とした。
請求項3記載のスイッチ回路は、請求項1または請求項2記載のスイッチ回路において、1つ以上のバイアス用パッドを備え、前記バイアス用パッドと前記第2のバイアス供給線路とを接続した構成とした。
請求項4記載のスイッチ回路は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスイッチ回路において、1つ以上のゲートバイアス用端子を備え、前記ゲートバイアス用端子は回路端部に配置されたゲートバイアス用パッドを含み、前記ゲートバイアス用パッドと、回路が構成されている半導体基板のチップ境界線との間に所定の間隔を設け、前記所定の間隔の部分に前記第2のバイアス供給線路を配置することにより、前記ゲートバイアス用端子の布線と前記第2のバイアス供給線路とが交差することなく配置した構成としている。
本発明に係わるスイッチ回路は、信号入力パッド、信号出力パッドおよびゲートバイアス用パッドをチップ境界線から所定の間隔を設けて配置し、その間隔部分にソースまたはドレインのバイアス供給線路を通していることに最も主要な特徴がある。このため、制御電圧極性および信号直流ロジックレベル無依存なスイッチの広帯域化、入出力ポート数の増大を容易に図ることができる。したがって、正電源動作化やスイッチマトリックスの大規模化を通して、無線通信端末やイーサネット(登録商標)用スイッチの小型高性能化に資するところが大である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるスイッチ回路を示す図である。
本スイッチ回路は、FET1、1のソースまたはドレインを共通の入力伝送線路2に、およびドレインまたはソースを出力伝送線路3、3にそれぞれ接続したシリーズFET構成のSPDTスイッチを示しており、図10に例示した従来の実施の形態の問題点を解決できるものである。
入力伝送線路2には信号入力パッド7を介して信号が入力され、信号出力パッド8、8に対してはそれぞれ出力伝送線路3、3を介して信号が出力される。入力伝送線路2にはFET1および1のソースまたはドレインのバイアス供給線路4を介してソースまたはドレインのバイアス抵抗5が、出力伝送線路3にはFET1のドレインまたはソースのバイアス供給線路4を介してドレインまたはソースのバイアス抵抗5が、出力伝送線路3にはFET1のドレインまたはソースのバイアス供給線路4を介してドレインまたはソースのバイアス抵抗5がそれぞれ接続されている。
これらFETへのソースまたはドレインのバイアス電圧は、ソースまたはドレインのバイアス用パッド9に印加された電圧を、ソースまたはドレインのバイアス供給線路4、4を介して各FETのソースまたはドレインのバイアス抵抗5、5、5に供給することにより実現する。
ここで、これらFETの入力側となるソースまたはドレインのバイアス抵抗5とソースまたはドレインのバイアス供給線路4とは入力側のソースまたはドレインのバイアス供給線路接続点14で、これらFETの出力側となるドレインまたはソースのバイアス抵抗5および5とドレインまたはソースのバイアス供給線路4とはこれら出力側のドレインまたはソースのバイアス供給線路接続点14および14で、それぞれ接続されている。したがって、ソースまたはドレインのバイアス抵抗5、5および5の抵抗値を同一にした場合、ソースまたはドレインのバイアス用パッド9から全てのFET(1,1)のソースおよびドレインヘの抵抗値を同一にすることができるため、全てのFET(1,1)のソースおよびドレインの電位を同一にすることができる。
また、FET1、1へのゲートバイアス電圧は、それぞれゲートバイアス用パッド10および10へ印加されたバイアス電圧をゲートバイアス抵抗6および6を介して供給することにより実現する。
なお、以上全ての抵抗は、高周波特性への影響はほとんどないように入力伝送線路2および出力伝送線路3、3の特性インピーダンスと比較して十分大きな抵抗値に設定している。
このSPDTスイッチの動作は以下の通りである。なお、以下の動作は、ディプレッション(ノーマリーオン)型FETを使用したケースを記しているが、エンハンスメント(ノーマリーオフ)型FETを使用する場合には「(Vth+Vref)以下の電圧」を「(Vth+Vref)以上の電圧」と置き換えることにより同一の動作を実現できる。
まず、ソースまたはドレインのバイアス電圧(Vref)をソースまたはドレインのバイアス用パッド9に印加する。この状態で、ゲートバイアス用パッド10へはバイアス電圧Vrefを、ゲートバイアス用パッド10へは(Vth+Vref)以下の電圧を印加するか、またはゲートバイアス用パッド10へは(Vth+Vref)以下の電圧を、ゲートバイアス用パッド10へはバイアス電圧Vrefを制御電圧として相補的に印加する。ここでゲートバイアス電圧にVrefが印加されたFETはon状態に、ゲートバイアスに(Vth+Vref)以下の電圧が印加されたFETはoff状態になるため、信号入力パッド7に入力された信号を信号出力パッド8または8のいずれかに切替えて出力することができる。
これらのバイアス電圧の極性は、ソースまたはドレインのバイアス電圧(Vref)を任意の値に設定できるため、FETがディプレッションまたはエンハンスメントのどちらのタイプにも拘わらず正、負、(正および負)いずれの極性の組み合せでも動作させることが出来る。
ここで、図1に示した本発明の実施の形態では、信号出力パッド8およびゲートバイアス用パッド10をチップ境界線12から所定の間隔を設けて配置し、その間隔部分にソースまたはドレインのバイアス供給線路4を通していることに最も主要な特徴がある。このため、図10に示した従来の実施の形態と比較して、ソースまたはドレインのバイアス供給線路4とゲートバイアス供給線路および出力伝送線路の交差を完全に避けることが可能になり、これらの交差で生じる容量に起因するアイソレーション特性の劣化を避けることができるため、制御電圧極性無依存なスイッチの広帯域化を実現できる。また、入力伝送線路2および出力伝送線路3および3の直流の電位も任意に設定できるため、さまざまなロジックレベルのべースバンド信号の切替も問題なく行うことができる。
図2は図1に示した実施の形態の変型例である。図1の実施の形態との相違は、入力伝送線路2および出力伝送線路3、3を基板表面のグランドを用いたコプレーナ線路としたことである。具体的には、入力伝送線路2は、グランド導体15(G)と15(G)に挟まれた中心導体2(S)で形成されるG−S−G型コプレーナ線路で構成され、出力伝送線路は、グランド導体15(G)と15(G)に挟まれた一方の出力伝送路を形成している中心導体3(S)および、グランド導体15(G)と15(G)に挟まれた他方の出力伝送路を形成している中心導体3(S)とで形成されるG−S−G−S−G型コプレーナ線路で構成されている。ソースまたはドレインのバイアス抵抗5,5および5は、グランド(G)および中心導体(S)に接触しないようにグランドと中心導体のほぼ中間に長手方向に平行に配置されている。また、グランド用パッド16、16および16もチップ境界線12から所定の間隔を設けて配置し、その間隔部分にソースまたはドレインのバイアス供給線路4および4を通していることにより、ソースまたはドレインのバイアス供給線路4とグランドの交差をも完全に避けることが可能になる。
なお、図1、図2に例示した実施の形態に限定されることなく、入出力端子を入替えた構成でも構わない。また、SPDTに限定されることなく、SP3TやSP4T等のnが3以上のSPnTスイッチであっても構わない。
〔第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係わるスイッチ回路を示す図である。本スイッチ回路は、シリーズFETを形成しているFET1、1のソースまたはドレインを共通の入力伝送線路2に、およびドレインまたはソースを出力伝送線路3、3にそれぞれ接続し、さらにFET1、1のソースまたはドレインの一端をFET1、1のドレインまたはソースにそれぞれ接続し、他端を共通のキャパシタ13を介してグランドに接地したシリーズ・シャントFET構成のSPDTスイッチを示しており、図8、図9に例示した従来の実施の形態の問題点を解決できるものである。
入力伝送線路2には信号入力パッド7を介して信号が入力され、信号出力パッド8、8からはそれぞれ出力伝送線路3、3を介して信号が出力される。入力伝送線路2にはソースまたはドレインのバイアス供給線路4を介してソースまたはドレインのバイアス抵抗5が、またシャントFET1、1のソース(またはドレイン)端子には、ソースまたはドレインのバイアス供給線路4を介してソースまたはドレインのバイアス抵抗5がそれぞれ接続されている。これらFETへのソースまたはドレインのバイアスは、ソースまたはドレインのバイアス用パッド9に印加された電圧を、ソースまたはドレインのバイアス供給線路4、4を介して各ソースまたはドレインのバイアス抵抗5、5に供給することにより実現する。
ここで、ソースまたはドレインのバイアス抵抗5とソースまたはドレインのバイアス供給線路4は、ソースまたはドレインのバイアス供給線路接続点14で、ソースまたはドレインのバイアス抵抗5とソースまたはドレインのバイアス供給線路4は、ソースまたはドレインのバイアス供給線路接続点14でそれぞれ接続されている。ソースまたはドレインのバイアス供給線路4はキャパシタ13を介して接地されており、また信号入力パッド7と入力伝送線路2との間、および出力伝送線路3、3と信号出力パッド8、8の間に直流遮断用としてキャパシタ13、13、13を配置しているため、任意の値の直流バイアスを印加することが可能になっている。したがって、FET1、1ペアおよびFET1、1ペアのそれぞれの両端の電位は、任意の値かつ同一に設定することができる。
また、FET1、1、1、1へのゲートバイアスは、それぞれゲートバイアス用パッド10および10へ印加されたバイアス電圧をゲートバイアス用抵抗6、6、6、6を介して供給することにより実現する。
ここで、SPDTスイッチの動作は、信号入力パッド7から信号出力パッド8への経路をon、信号入力パッド7から信号出力パッド8への経路をoffとするためには、FET1と1をon状態、FET1と1をoff状態とすればよく、その逆に信号入力パッド7から信号出力パッド8への経路をon、信号入力パッド7から信号出力パッド8への経路をoffとするためには、FET1と1をoff状態、FET1と1をon状態とすればよい。したがって、FET1と1のゲートバイアス制御をゲートバイアス用パッド10で共通に行い、FET1と1のゲートバイアス制御をゲートバイアス用パッド10で共通に行う構成としている。
以上の動作により、FET1、1ペアの一方および、FET1、1ペアの一方はon状態となり、その中点の電位もon状態のFET経由で与えられるため、ソースまたはドレインのバイアス用パッド9に印加された電圧と同一になる。つまり、全てのFET(1、1、1、1)のソースおよびドレインの電位は同一に設定される。
なお、以上全ての抵抗は、高周波特性への影響はほとんどないように入力伝送線路2および出力伝送線路3、3の特性インピーダンスと比較して十分大きな抵抗値に設定している。
このSPDTスイッチの動作は以下の通りである。なお、以下の動作は、ディプレッション(ノーマリーオン)型FETを使用したケースを記している。
まず、ソースまたはドレインのバイアス電圧(Vref)をソースまたはドレインのバイアス用パッド9に印加する。この状態で、ゲートバイアス用パッド10にバイアス電圧(Vref)を、ゲートバイアス用パッド10へ(Vth+Vref)以下の電圧を印加するか、またはゲートバイアス用パッド10へ(Vth+Vref)以下の電圧を、ゲートバイアス用パッド10へバイアス電圧(Vref)の制御電圧をそれぞれ相補的に印加する。ここでゲートバイアス電圧にVrefが印加されたFETはon状態に、ゲートバイアス電圧に(Vth+Vref)以下の電圧が印加されたFETはoff状態になるため、信号入力パッド7に入力された信号を出力パッド8または8の何れかに切替えて出力することができる。これらのバイアス電圧の極性は、バイアス電圧Vrefを任意の値に設定できるため、例えば、(Vth+Vref)>0Vの値にすれば正電源動作が可能になる。
ここで、図3に示した本発明の実施の形態では、信号出力パッド8とゲートバイアス用パッド10をチップ境界線12から所定の間隔を設けて配置し、その間隔部分にソースまたはドレインのバイアス供給線路4を通していることに最も主要な特徴がある。このため、図8、図9に示した従来の実施の形態と比較して、ソースまたはドレインのバイアス供給線路4とFET1のゲートバイアス供給線路および出力伝送線路の交差を避けることが可能になり、これらの交差で生じる容量に起因するアイソレーション特性の劣化を避けることができるため、正電源動作可能なスイッチの広帯域化を実現できる。なお、図3に例示した実施の形態に限定されることなく、入力端子と出力端子とを入替えた構成でも構わない。また、SPDTに限定されることなく、SP3TやSP4T等のnが3以上のSPnTスイッチであっても構わない。
[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態に係わるスイッチ回路を示す図である。
本実施の形態は、FET1、1で構成される第1のSPDTスイッチとFET1、1で構成される第2のSPDTスイッチと4本のインタコネクション用伝送線路17〜17で構成されたDPDTスイッチを示している。
ここで、図4に示した本発明の実施の形態では、信号入力パッド7と信号出力パッド8をチップ境界線12から所定の間隔を設けて配置し、その間隔部分にソースまたはドレインのバイアス供給線路4、4を通していることに最も主要な特徴がある。このため、これら各FETのソースまたはドレインのバイアス供給線路4、4とゲートバイアス供給線路、入力伝送線路および出力伝送線路との交差を完全に避けることが可能になり、これらの交差で生じる容量に起因するアイソレーション特性の劣化を避けることができる。したがって、図4に例示したシリーズFET構成のスイッチでは、制御電圧極性無依存なスイッチの広帯域化を図ることができる。
また、入力伝送線路および出力伝送線路の直流の電位も任意に設定できるため、さまざまなロジックレベルのべースバンド信号の切替も問題なく行うことができる。ここで、各FETのソースまたはドレインのバイアス抵抗5、5とこれらFETのソースまたはドレインのバイアス供給線路4は、これら各FETのソースまたはドレインのバイアス供給線路接続点14、14で、ドレインまたはソースのバイアス抵抗5、5とドレインまたはソースのバイアス供給線路4は、バイアス供給線路接続点14、14でそれぞれ接続されている。したがって、各FETのソースまたはドレインのバイアス抵抗5〜5の抵抗値を同一にした場合、これらソースまたはドレインのバイアス用パッド9から全てのFET(1〜1)のソースおよびドレインヘの抵抗値を同一にすることができるため、全てのFET(1〜1)のソースおよびドレインの電位を同一にすることができる。
図5〜図7は、さらに入力端子数、出力端子数をそれぞれn個づつに増加させた場合のスイッチ回路の実施の形態を示す。図5、図6は各SPnTスイッチにシリーズFETを、図7はシリーズ・シャントFETを適用した実施の形態を示している。
図5、図6に示した実施の形態では、信号入力パッド7〜7、信号出力パッド8〜8およびゲートバイアス用パッド10〜10n2をチップ境界線12から所定の間隔を設けて配置し、その間隔部分にソースまたはドレインのバイアス供給線路42n+1、42n+2を通していることに最も主要な特徴がある。また、図6に示した実施の形態では、パッドを含む入力線路および出力線路にコプレーナ線路を使用しており、グランド用パッド16〜16n+1および16n+3〜162n+3をチップ境界線12から所定の間隔を設けて配置し、その間隔部分にソースまたはドレインのバイアス供給線路42n+1、42n+2を通している。このため、ソースまたはドレインのバイアス供給線路42n+1、42n+2とゲートバイアス供給線路、入力伝送線路、出力伝送線路(およびグランド)との交差を完全に避けることが可能になり、これらの交差で生じる容量に起因するアイソレーション特性の劣化を避けることができる。したがって、制御電圧極性無依存なスイッチの広帯域化を図ることができる。
また、入力伝送線路および出力伝送線路の直流の電位も任意に設定できるため、さまざまなロジックレベルのべースバンド信号の切替も問題なく行うことができる。ここで、信号入力側となるソースまたはドレインのバイアス抵抗5〜5とソースまたはドレインのバイアス供給線路42n+1は、ソースまたはドレインのバイアス供給線路接続点14〜14で接続され、信号出力側となるドレインまたはソースのバイアス抵抗5n+1〜52nと、ドレインまたはソースのバイアス供給線路42n+2は、ドレインまたはソースのバイアス供給線路接続点14n+1〜142nでそれぞれ接続されている。したがって、入力側および出力側のソースまたはドレインのバイアス抵抗5〜52nの抵抗値を全て同一にした場合、ソースまたはドレインのバイアス用パッド9から全てのSPnT(19〜19)中のFETのソースおよびドレインヘの抵抗値を同一にすることができるため、全てのFETのソースおよびドレインの電位を同一にすることができる。
図7に示した実施の形態では、信号入力パッド7〜7、出力パッド8およびゲートバイアス用パッド10〜10n2をチップ境界線12から所定の間隔を設けて配置し、その間隔部分にソースまたはドレインのバイアス供給線路4n+2、4n+3を通していることに最も主要な特徴がある。なお、図3に示した実施の形態と同様に、シャントFETに接続されたソースまたはドレインのバイアス供給線路4n+1は、キャパシタを介して接地されている(図示せず)。したがって、ソースまたはドレインのバイアス供給線路4n+2、4n+3とゲートバイアス供給線路と入力伝送線路および出力伝送線路との交差を避けることが可能になり、これらの交差で生じる容量に起因するアイソレーション特性の劣化を避けることができるため、ディプレッション(ノーマリーオン)型FETを用いた正電源動作可能なスイッチの広帯域化を実現できる。なお、図4〜図7に例示した実施の形態に限定されることなく、入力端子および出力端子を入替えた構成でも構わない。
第1の実施の形態を示す回路構成図。 第1の実施の形態の変形を示す回路構成図。 第2の実施の形態を示す回路構成図。 第3の実施の形態を示す回路構成図。 第3の実施の形態の第1の変形を示す回路構成図。 第3の実施の形態の第2の変形を示す回路構成図。 第3の実施の形態の第3の変形を示す回路構成図。 従来用いられてきたスイッチ回路の第1の例を示す回路構成図。 従来用いられてきたスイッチ回路の第2の例を示す回路構成図。 従来用いられてきたスイッチ回路の第3の例を示す回路構成図。
符号の説明
〜1:FET
2、2〜2:入力伝送線路
〜3:出力伝送線路
〜42n:ソースまたはドレインのバイアス供給線路
〜52n:ソースまたはドレインのバイアス抵抗
〜6:ゲートバイアス抵抗
7:信号入力パッド
8:信号出力パッド
9:ソースまたはドレインのバイアス用パッド
10:ゲートバイアス用パッド
11:バイアス供給線路との交差部
12:チップ境界線
13:キャパシタ
14:ソースまたはドレインのバイアス供給線路接続点
15:グランド
16:グランド用パッド
17:インタコネクション用伝送線路
18:伝送線路交差部
19:SPnTスイッチ

Claims (4)

  1. 1つ以上のn個の入力端子と、1つ以上のm個の出力端子と、前記入力端子にドレインまたはソースおよび前記出力端子にソースまたはドレインが接続されたn×m個の第1のFETと、n+m個のバイアス抵抗と、n+m本の第1のバイアス供給線路と、前記第1のバイアス供給線路とは異なる1本以上の第2のバイアス供給線路とを備えたスイッチ回路において、
    前記入力端子は回路端部に配置された信号入力パッドを含み、
    前記出力端子は回路端部に配置された信号出力パッドを含み、
    前記回路端部に配置された前記信号入力パッドおよび前記信号出力パッドと回路が形成されている半導体基板のチップ境界線との間に所定の間隔を設け、
    前記n+m個のバイアス抵抗の一端と前記入力端子および前記出力端子とを前記第1のn+m本のバイアス供給線路でそれぞれ接続し、
    前記n+m個のバイアス抵抗の他端を前記第2のバイアス供給線路に接続し、
    前記所定の間隔の部分に前記第2のバイアス供給線路を配置することにより、前記入力端子および前記出力端子の布線と前記第2のバイアス供給線路が交差することなく配置し、前記バイアス抵抗を、前記入力端子、前記出力端子の入力伝送線路、出力伝送線路の長手方向と平行に配置したことを特徴とするスイッチ回路。
  2. 1つ以上のn個の入力端子と、1つ以上のm個の出力端子と、一端がグランドに接続された1つ以上のキャパシタと、前記入力端子にドレインまたはソースおよび前記出力端子にソースまたはドレインが接続されたn×m個の第1のFETと、前記第1のFETのソースまたはドレインに、ソースまたはドレインの何れか一方が接続され、他方が前記キャパシタの他端に接続されたn×m個の第2のFETと、n個の第1のバイアス抵抗と、n本の第1のバイアス供給線路と、前記第1のバイアス供給線路とは異なる1本以上の第2のバイアス供給線路と、1個以上の第2のバイアス抵抗と、前記第1および第2のバイアス供給線路とは異なる1本以上の第3のバイアス供給線路とを備えたスイッチ回路において、
    前記入力端子は回路端部に配置された信号入力パッドを含み、
    前記出力端子は回路端部に配置された信号出力パッドを含み、
    前記回路端部に配置された前記信号入力パッドおよび前記信号出力パッドと回路が形成されている半導体基板のチップ境界線との間に所定の間隔を設け、
    前記第1のバイアス抵抗の一端と前記n個の入力端子とを前記第1のn本のバイアス供給線路で接続し、
    前記第2のバイアス抵抗の一端と前記キャパシタの他端とを前記第3のバイアス供給線路で接続し、
    前記第1のn個のバイアス抵抗の他端および前記第2のバイアス抵抗の他端とをそれぞれ前記第2のバイアス供給線路で接続し、
    前記所定の間隔の部分に前記第2のバイアス供給線路を配置することにより、前記入力端子および前記出力端子と前記第2のバイアス供給線路とが交差することなく配置し、前記バイアス抵抗を、前記入力端子、前記出力端子の入力伝送線路、出力伝送線路の長手方向と平行に配置したことを特徴とするスイッチ回路。
  3. 請求項1または請求項2記載のスイッチ回路において、
    1つ以上のバイアス用パッドを備え、
    前記バイアス用パッドと前記第2のバイアス供給線路とを接続してなることを特徴とするスイッチ回路。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載のスイッチ回路において、
    1つ以上のゲートバイアス用端子を備え、
    前記ゲートバイアス用端子は回路端部に配置されたゲートバイアス用パッドを含み、
    前記ゲートバイアス用パッドと、回路が構成されている半導体基板のチップ境界線との
    間に所定の間隔を設け、
    前記所定の間隔の部分に前記第2のバイアス供給線路を配置することにより、前記ゲー
    トバイアス用端子の布線と前記第2のバイアス供給線路とが交差することなく配置した
    とを特徴とするスイッチ回路。
JP2004042316A 2004-02-19 2004-02-19 スイッチ回路 Expired - Lifetime JP4146367B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004042316A JP4146367B2 (ja) 2004-02-19 2004-02-19 スイッチ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004042316A JP4146367B2 (ja) 2004-02-19 2004-02-19 スイッチ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005236594A JP2005236594A (ja) 2005-09-02
JP4146367B2 true JP4146367B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=35019110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004042316A Expired - Lifetime JP4146367B2 (ja) 2004-02-19 2004-02-19 スイッチ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4146367B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005236594A (ja) 2005-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7161197B2 (en) RF switching circuit for use in mobile communication systems
US7561853B2 (en) Radio frequency switch
US7893749B2 (en) High frequency switch circuit having reduced input power distortion
KR20090009246A (ko) 고조파가 감소된 고주파 스위칭 장치
JP2010220200A (ja) 導通切替回路、導通切替回路ブロック、及び導通切替回路の動作方法
JP2008181911A (ja) 半導体装置
US7633357B2 (en) SPST switch, SPDT switch and MPMT switch
US7030515B2 (en) Individually biased transistor high frequency switch
US10404252B2 (en) Bidirectional switch circuit and switch device
JP5011312B2 (ja) 高電力スイッチングのための方法及びシステム
JP2007531402A (ja) 低静止電流ラジオ周波数スイッチデコーダ
JP2007243410A (ja) 高周波用スイッチ回路及びこれを用いた半導体装置
JP4087354B2 (ja) 4×4スイッチおよび8×8スイッチ
JP4146367B2 (ja) スイッチ回路
KR101309445B1 (ko) 고주파 스위치
JP3891443B2 (ja) 高周波スイッチ回路及び半導体装置
JP3989916B2 (ja) スイッチマトリックス
JP2006121187A (ja) 半導体切替回路
JP4040600B2 (ja) 2×2スイッチおよび4×4スイッチ
JP4842150B2 (ja) スイッチ装置
JP3848894B2 (ja) 半導体装置
JP2010278407A (ja) 半導体装置
JP2007258766A (ja) 半導体スイッチ回路
JP3539106B2 (ja) 高周波用半導体スイッチ回路およびそれを用いた制御方法
JP2007067751A (ja) 高周波スイッチ回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070830

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080501

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080610

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080619

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4146367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140627

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term