JP4842150B2 - スイッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチ装置に関し、特に、入力端子から出力端子に至る信号の経路を電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)や微小な機械的スイッチを用いて切り替えて接続するスイッチ装置に関わる。
FETを用いたSing1e Pole n Throw(SPnT)スイッチは、広帯域・低消費電力および高速切替速度という特徴から、無線通信用携帯端末の送受切替スイッチや、入力信号を任意の出力に切り替えて出力するための多入力多出力のスイッチマトリクスなどに広く利用されている。
これらのFETを用いたSPnTスイッチでは、n個の各出力端子に対応して配置されるFETのゲートにゲート電圧として異なる2値の制御電圧を印加することにより、ONとOFFとの切替えを行う。従って、使用するFET毎に制御信号が必要になるため、スイッチ規模の増大に伴い、各制御信号の入力のために用いる制御端子数が非常に多くなってしまうという問題点がある。例えば、FETを2個以上使用する1入力2出力あるいは2入力1出力のSPDT(Single Pole Double Throw:単極双投)スイッチでは、ON/OFFの制御のために、2系統以上の制御信号が必要になり、制御端子の個数、制御線の本数が4以上に増加してしまう。
このような制御線数を減らすために、従来より、スイッチ装置中のFETの動作に応じて、制御線数をまとめ、かつ、デコーダなどの論理回路を含む制御回路部をスイッチ回路部とともに集積化する手法が知られている。
特許文献1に示す特開平6−85641号公報「マイクロ波スイッチ」に開示されている構成を、図10に示している。この従来例では、図10に示すように、SPDTスイッチ11のスイッチ回路部と、制御回路17すなわちSPDTスイッチ11をON/OFFして切替制御する制御回路部とが、半導体基板上にモノリシック集積されている。ここに、図10は、前記特許文献1に記載の従来のスイッチ装置の構成を示す回路図である。
ここで、SPDTスイッチ11は、2つのシリーズFET8,8に加えて、シリーズFET8,8のOFF容量を短絡することにより、広帯域動作を可能とするためのシャントFET81s、82sをさらに付加したシリーズ・シャント構成となっている。
入力端子1と出力端子2との間をON、入力端子1と出力端子2との間をOFFにするには、FET8,82sをON、FET8、81sをOFFとなるように制御すれば良い。逆に、入力端子1と出力端子2との間をON、入力端子1と出力端子2との間をOFFにするには、FET8、81sをON,FET8,82sをOFFとなるように制御すれば良い。従って、図10のように構成すれば、FET8,82s,8、81sそれぞれに制御信号を入力するための4系統の制御線を、FET8,82sとFET8、81sとの2本にまとめることができる。
さらに、制御回路部として、差動増幅回路を用いて構成した制御回路17を適用することにより、SPDTスイッチ11のON/OFF制御に必要な2値の相補的な電圧を、差動増幅回路のいずれか一方の制御端子への電圧制御のみによって供給することが可能となり、SPDTスイッチ11とモノリシック集積した制御回路17としては、制御端子数を2から1に半減した1ビット制御が可能になっている。
ここで、SPDTスイッチ11のスイッチ特性として重要になる点は、ON経路の挿入損失とOFF経路のアイソレーションとにある。このうち、挿入損失は、主にシリーズFETとして使用するFET8,8のON抵抗(Ron)に依存し、アイソレーションは、主にFET8,8のOFF容量(Coff)に依存する。このため、高周波スイッチ用デバイスとしては、ディプレッション(ノーマリーオン)型のFETが用いられ、RonとCoffとを低減可能なGaAs等の化合物半導体を用いたMESFET(Metal Semiconductor FET)やHEMT(High Electron Mobility Transistor)が多用されている。
特開平6−85641号公報
前述したように、従来のスイッチ装置では、広帯域動作を可能にするために、スイッチ回路部と制御回路部との双方について、ディプレッション(ノーマリーオン)型FETのみが利用可能なGaAs等の化合物半導体を用いたMESFETやHEMTを用いて構成することが一般的であった。従って、制御回路部について、論理回路を低消費電力化することができるノーマリーオフ型のFETを適用した制御回路すなわち相補回路の実現が困難になり、ディプレッション(ノーマリーオン)型FETのみにより構成した場合のスイッチ装置に必要な消費電力が大きくならざるを得なくなっている。このため、複数のSPDTスイッチを用いて多入力多出力スイッチを構成した場合、著しい消費電力の増大を招くという問題点があった。
さらに、制御回路部を構成するためのデコーダなどを含む論理回路としては、スイッチ回路と比較して数多くの微細なFETで構成する必要があるために、歩留りの低下や静電破壊耐性の低減を招くという問題点があった。
また、これらのGaAs等の化合物半導体を用いたFETでは、FFTをOFF状態にするためには、負電圧が必要とされ、特に、前述の図10に示したようなシリーズ・シャント構成では、正電源動作化が困難であるとともに、CMOSやTTLレベル等の汎用的な正電圧の制御信号インターフェースを用いて実現することも困難であるという問題点があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、スイッチ装置としての高性能化および歩留まりの向上と、制御回路部の低コスト化および低消費電力化とが両立可能なスイッチ装置を提供することに、その目的がある。
本発明は、前述の課題を解決するために、以下のごとき各技術手段から構成されている。
第1の技術手段は、1個の入力端子、1個の出力端子、または、1個の入力端子、2個の出力端子、または、2個の入力端子、1個の出力端子、あるいは、2個の入力端子、2個の出力端子と、2つの制御端子とを備え、異なる2値の制御電圧を2つの制御信号として2つの当該制御端子それぞれに相補的に入力することにより前記入力端子と前記出力端子との間の接続状態を切り替えることができるスイッチ回路部と、前記スイッチ回路部の2つの制御端子に相補的に入力する2つの前記制御信号を生成する制御回路部とからなるスイッチ装置であって、前記スイッチ回路部を構成するスイッチ素子がFETからなり、かつ、前記制御回路部として、第1と第2の2つの入力端子と、1つの出力端子、1つの制御端子からなる1ビット制御2×1スイッチすなわち2入力1出力スイッチを2個備え、2個の前記2入力1出力スイッチのうち、いずれか一方の2入力1出力スイッチの出力端子を、前記スイッチ回路部の一方の前記制御端子と接続し、他方の前記2入力1出力スイッチの出力端子を、前記スイッチ回路部の他方の前記制御端子と接続する構成を有するスイッチ装置において、前記制御回路部を構成する2個の前記2入力1出力スイッチそれぞれは、それぞれに共通の1つの制御端子にハイレベルの信号が入力された時に当該2入力1出力スイッチの第1の入力端子と出力端子とが接続され、当該制御端子にローレベルの信号が入力された時に当該2入力1出力スイッチの第2の入力端子と出力端子とが接続され、かつ、2個の前記2入力1出力スイッチのうち、いずれか一方の2入力1出力スイッチの当該第1の入力端子および他方の2入力1出力スイッチの当該第2の入力端子にそれぞれ前記制御電圧の一方の値を印加し、該一方の2入力1出力スイッチの当該第2の入力端子および該他方の2入力1出力スイッチの当該第1の入力端子にそれぞれ前記制御電圧の他方の値を印加することを特徴とする。
第2の技術手段は、前記第1の技術手段に記載のスイッチ装置において、1ないし複数個の前記スイッチ回路部と前記制御回路部とを用いることによって、n個の入力端子とm個の出力端子(n,mは整数)とを備えたn×mスイッチを構成することを特徴とする。
第3の技術手段は、前記第1の技術手段に記載のスイッチ装置において、2入力2出力の2×2スイッチからなる前記スイッチ回路部を4個と、それぞれの前記スイッチ回路部へ2つの前記制御信号を相補的に入力する2個の前記2入力1出力スイッチからなる前記制御回路部を4組備え、4個の前記スイッチ回路部を2個ずつ2段に縦列接続することにより、4個の入力端子と4個の出力端子とを備えた4×4スイッチを構成したスイッチ装置であって、該4×4スイッチの入力端子側に配置した2個の前記スイッチ回路部のうち、一方のスイッチ回路部の2つの出力端子は、該4×4スイッチの出力端子側に配置した2個の前記スイッチ回路部それぞれのいずれか一方の入力端子とそれぞれ接続され、該4×4スイッチの入力端子側に配置した他方のスイッチ回路部の2つの出力端子は、該4×4スイッチの出力端子側に配置した2個の前記スイッチ回路部それぞれの他方の入力端子とそれぞれ接続される構成を有していることを特徴とする。
第4の技術手段は、前記第3の技術手段に記載のスイッチ装置において、2入力2出力の2×2スイッチからなる前記スイッチ回路部1個と、該スイッチ回路部への2つの前記制御信号を相補的に入力する2個の前記2入力1出力スイッチからなる前記制御回路部1組とを、追加挿入スイッチとして、前記4×4スイッチの出力端子側にさらに追加して備え、前記4×4スイッチの出力端子側に配置されていた2個の前記スイッチ回路部それぞれのいずれか一方の出力端子は、追加して備えられた前記追加挿入スイッチの2つの入力端子それぞれに接続されて、該追加挿入スイッチの出力端子を介して出力する構成を有していることを特徴とする。
第5の技術手段は、前記第4の技術手段に記載のスイッチ装置において、前記4×4スイッチの出力端子側に、少なくとも、前記追加挿入スイッチにおける信号の通過時間と同一の通過時間となる伝送手段を2個備え、前記4×4スイッチの出力端子側に配置されていた2個の前記スイッチ回路部それぞれの出力端子のうち、前記追加挿入スイッチの入力端子と接続されていない他方の出力端子は、前記伝送手段のそれぞれの一方の端子と接続されて、該伝送手段の他方の端子を介して出力する構成を有していることを特徴とする。
第6の技術手段は、前記第5の技術手段に記載のスイッチ装置において、前記伝送手段の挿入損失または利得が、前記追加挿入スイッチの挿入損失または利得と、所望の周波数帯域において、同一であることを特徴とする。
第7の技術手段は、前記第5の技術手段に記載のスイッチ装置において、2つの前記伝送手段にそれぞれ直列に接続された抵抗をさらに備え、直列接続された前記伝送手段と前記抵抗との合計した信号の通過時間が、前記追加挿入スイッチにおける通過時間と同一であり、かつ、前記伝送手段と前記抵抗との合計した挿入損失または利得が、前記追加挿入スイッチの挿入損失または利得と、所望の周波数帯域において、同一であることを特徴とする。
第8の技術手段は、前記第2ないし第7の技術手段のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの入力端子側のそれぞれに、および/または、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの出力端子側のそれぞれに、一方の端子をそれぞれ接続する抵抗をさらに備え、前記抵抗それぞれの他方の端子を参照電圧印加用の参照電圧端子に接続することを特徴とする。
第9の技術手段は、前記第8の技術手段に記載のスイッチ装置において、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの入力端子側のそれぞれに、および/または、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの出力端子側のそれぞれに接続された前記抵抗の代わりに、インダクタを用いることを特徴とする。
第10の技術手段は、前記第8または第9の技術手段に記載のスイッチ装置において、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの入力端子側それぞれに、および/または、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの出力端子側それぞれに、キャパシタを直列に接続することを特徴とする。
第11の技術手段は、前記第8乃至第10のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記参照電圧端子の前記参照電圧を調整することにより、前記スイッチ回路部を正電源動作させることを特徴とする。
第12の技術手段は、前記第2ないし第11の技術手段のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部が2×2スイッチで構成される場合、前記2×2スイッチが少なくとも2つ以上のSPDT(単極双投)スイッチを用いて構成されていることを特徴とする。
第13の技術手段は、前記第12の技術手段に記載のスイッチ装置において、前記SPDTスイッチは、FETの代わりに、微小な機械式スイッチにより構成されていることを特徴とする。
第14の技術手段は、前記第12の技術手段に記載のスイッチ装置において、前記SPDTスイッチは、少なくとも2つ以上のFETで構成されていることを特徴とする。
第15の技術手段は、前記第14の技術手段に記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部が、第1と第2の2個のSPDTスイッチと、第1ないし第4の4本の伝送線路で構成され、前記SPDTスイッチそれぞれは、2個のFETで構成されている場合であって、前記第1のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースのいずれか一方は、いずれも第1の共通端子に接続され、前記第2のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースのいずれか一方は、いずれも第2の共通端子に接続されて、前記第1、第2の共通端子によって前記スイッチ回路部の2個の入力端子または出力端子のいずれか一方を構成し、一方、前記第1のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースの他方のそれぞれが、前記第1、第2の伝送線路の一端にそれぞれ接続され、前記第2のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースの他方のそれぞれが、前記第3、第4の伝送線路の一端にそれぞれ接続されており、前記第1および第3の伝送線路の他端同士と、前記第2および第4の伝送線路の他端同士とがそれぞれ接続されて、前記スイッチ回路部の2個の入力端子または出力端子の他方を構成していることを特徴とする。
第16の技術手段は、前記第14の技術手段に記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部が、第1と第2の2個のSPDTスイッチと、第1ないし第4の4本の接続手段で構成され、前記SPDTスイッチそれぞれは、2個のFETで構成されている場合であって、前記第1のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースのいずれか一方は、いずれも第1の共通端子に接続され、ドレインまたはソースの他方のそれぞれが、第1、第2の接続端子にそれぞれ接続され、一方、前記第2のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースのいずれか一方は、いずれも第2の共通端子に接続され、ドレインまたはソースの他方のそれぞれが、第3、第4の接続端子にそれぞれ接続されており、さらに、前記第1、第2の共通端子が、前記スイッチ回路部の2個の入力端子または出力端子のいずれか一方とそれぞれに接続される一方、前記第1、第2の接続端子と前記第3、第4の接続端子とは、あらかじめ定めた所定の間隔をもって互いに対向するように配置され、互いに対向して配置された前記第1、第3の接続端子間が、前記第1の接続手段により、また、前記第2、第4の接続端子間が、前記第2の接続手段により、それぞれ接続されており、さらに、前記第1、第2の接続手段それぞれと前記スイッチ回路部の2個の入力端子または出力端子の他方のそれぞれとの間を、前記第3、第4の接続手段により、それぞれ接続するとともに、前記第3、第4の接続手段のいずれか一方が、接続しない他方の前記第2または第1の接続手段とは電気的に絶縁された状態で交差されて構成されていることを特徴とする。
第17の技術手段は、前記第1または第2の技術手段に記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部は1入力1出力の1×1スイッチで構成され、前記1×1スイッチは、入力端子と出力端子との入出力間の信号経路に直列接続され、かつ、制御端子を共通化した第1の少なくとも1つ以上のFETと、前記信号経路とグラウンド間に接続され、かつ、制御端子を共通化した第2の少なくとも1つ以上のFETとにより構成されていることを特徴とする。
第18の技術手段は、前記第17の技術手段に記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部は、FETの代わりに、微小な機械式スイッチにより構成されていることを特徴とする。
第19の技術手段は、前記第1乃至18の技術手段のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記制御回路部を、半導体基板上の1辺に集めて前記スイッチ回路部と混在しないように配置することを特徴とする。
第20の技術手段は、前記第1乃至第19の技術手段のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部と、前記制御回路部とは、別々の半導体基板に集積されていることを特徴とする。
第21の技術手段は、前記第19または第20の技術手段に記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部が化合物半導体集積回路を用いて構成され、前記制御回路部がシリコン集積回路を用いて構成されていることを特徴とする。
本発明に係わるスイッチ装置によれば、スイッチ回路部と制御回路部とを別々の技術を用いて実現することを可能にしている。すなわち、スイッチ回路部を構成する1個の1×1スイッチまたは2×1スイッチまたは1×2スイッチあるいは2×2スイッチとして、例えば、広帯域動作が可能な化合物半導体を用いて構成したものと、制御回路部を構成する2個の1ビット制御の2×1スイッチとして、例えば、低周波動作用のCMOS等で構成したものと、を備え、さらに、スイッチ回路部の2つの制御端子それぞれに印加する2値の相補的な電圧(VH,VL)を切り替える制御回路部において、2個の2×1スイッチの動作を制御するための制御端子(VCTL)を共通化して1ビット制御とすることを可能としているので、スイッチ装置としての高性能化および歩留り向上と、制御回路部の低消費電力化および低コスト化、汎用的な制御インターフェース化とを両立させることができる。
すなわち、スイッチ回路部として、広帯域信号を通過させることが可能な化合物半導体を用いて構成するような場合であっても、制御回路部には、低コスト化かつ低消費電力化が可能なCMOS技術を適用することができるため、消費電力の増加を招くことなく、経済的な大規模スイッチを実現することが可能である。
以下に、本発明に係わるスイッチ装置の最良の実施形態について、その一例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係わるスイッチ装置を示す回路図であり、本発明に係わるスイッチ装置の基本構成単位となるスイッチ回路部と制御回路部との一構成例を示すものである。図1に示すスイッチ装置100は、スイッチ回路部を構成する2入力2出力の2×2スイッチ3と、制御回路部を構成する低周波用の2つの1ビット制御2入力1出力の2×1スイッチ4,4とによって構成されている。
ここで、制御回路部は、2つの1ビット制御2×1スイッチ4,4に対する1ビットの制御端子(VCTL)への制御電圧(“H”,“L”)の印加によって、1ビット制御2×1スイッチ4,4それぞれの接続状態を相補的に制御した状態とし、これに応じて、異なる2値の制御電圧(VH,VL)を、スイッチ回路部の2×2スイッチ3の2つの制御端子それぞれに相補的に印加するように動作する。この結果、スイッチ回路部の2×2スイッチ3は、図1(A)に示すように、入力端子1と出力端子2、入力端子1と出力端子2とを平行して接続するバー状態と、図1(B)に示すように、入力端子1と出力端子2、入力端子1と出力端子2とをクロスして接続するクロス状態と、の2通りの通過状態を実現している。
このような2×2スイッチ3は、少なくとも2つ以上のSPDT(Single Pole Double Throw:単極双投)スイッチを用いて実現することができ、例えば、図2に示したような、2つのSPDTスイッチ11,11を用いて実現することができる。ここに、図2は、図1のスイッチ装置100中の2×2スイッチ3の一構成例を示す回路図であり、2つのSPDTスイッチ11,11を用いて実現している例を示している。なお、2つのSPDTスイッチ11,11それぞれは、少なくとも2つ以上のFETを用いて構成すれば良いが、図2に示す例では、2つのSPDTスイッチ11,11それぞれが、2個ずつのFET811,812、FET821,822を用いて構成している場合を示している。
ここで、図1に示す1ビット制御2×1スイッチ4,4それぞれの出力端子6,6は、図2に示す2×2スイッチ3の2つの制御端子10,10それぞれに接続されており、2×2スイッチ3への制御電圧(VH,VL)を相補的に切り替えて供給するために使用される。例えば、図1(A)に示すように、1ビット制御2×1スイッチ4,4それぞれの出力端子6,6から、制御電圧VH,VLがそれぞれ出力される状態にあった場合は、図2のSPDTスイッチ11のFET811がON、FET812がOFFとなり、入力端子1と出力端子2とが接続された状態になり、一方、SPDTスイッチ11のFET821がON、FET822がOFFとなり、入力端子1と出力端子2とが接続された状態(図1(A)のようなバー状態)になる。
逆に、図1(B)に示すように、1ビット制御2×1スイッチ4,4それぞれの出力端子6,6から、制御電圧VL,VHがそれぞれ出力される状態にあった場合は、図2のSPDTスイッチ11のFET811がOFF、FET812がONとなり、入力端子1と出力端子2とが接続された状態になり、一方、SPDTスイッチ11のFET821がOFF、FET822がONとなり、入力端子1と出力端子2とが接続された状態(図1(B)のようなクロス状態)になる。
なお、スイッチ回路部は、2入力2出力の2×2スイッチのみに限らず、1入力2出力の1×2スイッチや2入力1出力の2×1スイッチであっても構わない。また、1ビット制御2×1スイッチ4,4のそれぞれは、好ましくは、同一形態の1ビット制御2×1スイッチが適用され、1ビット制御2×1スイッチ4,4ヘの電源電圧VDDを、2つの1ビット制御2×1スイッチ4,4 共通化することができる。
ここで、図1に示すように、例えば、1ビット制御2×1スイッチ4では、第1、第2の2つの入力端子511,512にはそれぞれ制御電圧VHとVLとが常時印加されており、1つの制御端子VCTLへの入力をハイレベル“H”またはローレベル“L”のいずれかに制御することにより、制御電圧VHまたはVLのいずれかの電圧を、出力端子6を介して、2×2スイッチ3の制御端子(例えば、図2の制御端子10)に印加できるようになっている。
同様に、1ビット制御2×1スイッチ4に対しては、第2、第1の2つの入力端子522,521(1ビット制御2×1スイッチ4の場合とは逆順の入力端子)にはそれぞれ制御電圧VLとVHとが常時印加されており、1つの制御端子VCTLへの入力をハイレベル“H”またはローレベル“L”のいずれかに制御することにより、制御電圧VLまたはVHのいずれかの電圧を、出力端子6を介して、2×2スイッチ3の制御端子(例えば図2の制御端子10)に印加できるようになっている。
したがって、図1に示すように、1ビット制御2×1スイッチ4,4の制御端子を互いに接続した形態とすれば、共通化された1つの制御端子VCTLへの入力を1本の制御線を介してハイレベル“H”とローレベル“L”とのいずれかに切り替えることにより、2×2スイッチ3のバー状態(図1(A)に示すスイッチ状態)とクロス状態(図1(B)に示すスイッチ状態)との切替え制御を行うことが可能になる。

ここで、スイッチ回路部を構成する2×2スイッチ3と制御回路部を構成する1ビット制御2×1スイッチ4,4とは、異なる別々の半導体基板に集積することが可能であり、2×2スイッチ3は、広帯域用として、GaAs等の化合物半導体を用いたMESFETやHEMTで構成することができる。
一方、制御回路部を構成する1ビット制御2×1スイッチ4,4を通過する信号は、制御電圧(VH,VL)のような直流電圧であるため、CMOSを用いた低周波用のSPDTスイッチを適用することができる。従って、例えば、インバータ7,7等とモノリシック集積した低消費電力で、かつ、低コストのICを使用して構成することができる。
而して、スイッチ装置100としての高性能化および歩留り向上と、制御回路部の低消費電力化および低コスト化、汎用的な制御インターフェース化とを両立させることができる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態に係わるスイッチ装置を示す回路図である。図3に示すスイッチ装置101は、図1の第1の実施形態にスイッチ装置100として例示した2×2スイッチ3からなるスイッチ回路部4個と2個の1ビット制御2×1スイッチ4,4からなる制御回路部4組との組み合わせを用いて、4×4スイッチを構成し、16通りの通過状態を切り替えることができるスイッチ装置となっている。
すなわち、スイッチ装置101は、スイッチ回路部を構成する4個の2×2スイッチとして、2×2スイッチ3〜3を備え、スイッチ回路部の2×2スイッチ3〜3それぞれの制御を行う制御回路部を構成する低周波用の2個ずつの1ビット制御2×1スイッチとして、((411、412)〜(441,442))をそれぞれ備えることによって構成されている。
次に、スイッチ回路部側に着目して、図3のスイッチ装置101を構成する4個の2×2スイッチ3〜3間の接続状態についてさらに説明する。
図3に示すように、スイッチ装置101は、4個のスイッチ回路部の2×2スイッチ3〜3を2個ずつ2段に縦列接続することにより、4個の入力端子と4個の出力端子とを備えた4×4スイッチを構成したものであって、4×4スイッチの入力端子側に配置した2個の2×2スイッチ3,3のうち、一方の2×2スイッチ例えば2×2スイッチ3の2つの出力端子は、該4×4スイッチの出力端子側に配置した2個の2×2スイッチ3,3それぞれのいずれか一方の入力端子とそれぞれ接続され、該4×4スイッチの入力端子側に配置した他方の2×2スイッチ例えば2×2スイッチ3の2個の出力端子は、該4×4スイッチの出力端子側に配置した2個の2×2スイッチ3,3それぞれの他方の入力端子とそれぞれ接続される構成を有している。
ここで、各2×2スイッチ3〜3の制御端子には、それぞれに対応して備えられている2個ずつの1ビット制御2×1スイッチ((411、412)〜(441,442))のそれぞれを介して、制御電圧(VH,VL)が印加される構成となっている。
なお、好ましくは、スイッチ回路部の2×2スイッチ3〜3のそれぞれは、同一形態の2×2スイッチで、また、制御回路部の1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(441,442))のそれぞれは、同一形態の1ビット制御2×1スイッチで構成される。
ここで、各1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(441,442))の入力端子それぞれに供給される制御電圧VHとVLとの供給端子は、各1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(441,442))への供給線を互いに接続することにより、制御電圧VHとVLとで、1個ずつの共通の端子として、1個ずつの該共通の端子から共通に印加することができる。
また、1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(441,442))ヘの電源電圧(VDD:図示していない)も共通化することができる。
さらには、これらのVH,VL,VDDなどの電圧は、抵抗分割などの手段を用いることにより、1つの電源から供給することが可能になるため、4本の制御端子(VCTL〜VCTL)と併せて、合計5系統の制御電圧供給線からの電圧供給により、スイッチ装置101を動作させることが可能になる。
また、スイッチ回路部を構成する単位スイッチの構成は、図3に示すような2入力2出力の2×2スイッチであっても良いし、1入力2出力の1×2スイッチであっても、あるいは、2入力1出力の2×1スイッチであっても良い。
図4は、図3に示した実施形態の変型例を示しており、制御回路部を構成する1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(441,442))を半導体基板上の1辺に集めた形態(図4のスイッチ装置101Aの構成例では、2×2スイッチ3〜3の上側に集めた形態)とし、スイッチ回路部の2×2スイッチ3〜3と混在させないようにしている。スイッチ装置101Aのような形態とすることにより、制御回路部の4組の1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(441,442))のみをまとめてモノリシック集積したICすなわちSi集積回路12を適用することが容易になり、スイッチ回路部の2×2スイッチ3〜3から構成される4×4スイッチを集積化したICすなわち化合物半導体集積回路13と併せて、2チップ構成でスイッチ装置101Aを実現することもできる。
すなわち、4×4スイッチとスイッチ規模を大きくしたスイッチ装置101,101Aにおいても、図1に示す第1の実施形態と同様に、制御回路部とスイッチ回路部とを異なる別々の半導体基板に集積することが可能であり、スイッチ回路部を構成する2×2スイッチ3〜3は、広帯域用として、GaAs等の化合物半導体を用いたMESFETやHEMTで構成することができ、一方、制御回路部を構成する1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(441,442))は、CMOSを用いた低周波用のSPDTスイッチを適用して、低消費電力で、かつ、低コストのICを使用して構成することができる。
而して、スイッチ規模を大きくしても、スイッチ装置101Aとしての高性能化および歩留り向上と、制御回路部の低消費電力化および低コスト化、汎用的な制御インターフェース化とを両立させることができる。
[第3の実施形態]
図5は、本発明の第3の実施形態に係わるスイッチ装置を示す回路図である。図5に示すスイッチ装置102は、図3の第2の実施形態として例示したスイッチ装置101と同様に、4×4スイッチを構成している。しかし、図5のスイッチ装置102は、追加挿入スイッチとして、図3の4個の2×2スイッチ3〜3のスイッチ回路部からなる4×4スイッチの出力端子側にさらに2×2スイッチ3を追加して備え、また、制御回路部にも、追加した2×2スイッチ3に印加する制御電圧を切り替えるための2個の1ビット制御2×1スイッチ(451,452)をさらに付加している点が異なっている。
すなわち、図5に示すスイッチ装置102においては、図3のスイッチ装置101における4個の2×2スイッチ3〜3にさらに2×2スイッチ3を追加挿入スイッチとして付加して、図3で出力端子側に配置していた2×2スイッチ3,3それぞれの出力端子のいずれか一方の出力端子については、ただちにスイッチ装置102の出力端子とする代わりに、追加挿入スイッチとして付加した2×2スイッチ3の入力端子それぞれに接続して、2×2スイッチ3の出力端子からスイッチ装置102の出力端子例えば出力端子2,2の信号を出力する。このような構成にすることにより、4つの入力端子1〜1と4つの出力端子2〜2とを、全ての順列(4!=24通り)の組み合わせで接続することが可能になっている。
なお、好ましくは、スイッチ回路部の5個の2×2スイッチ3〜3のそれぞれは、同一形態の2×2スイッチで、また、制御回路部の1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(451,452))のそれぞれは、同一形態の1ビット制御2×1スイッチで構成される。
ここで、各1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(451,452))の入力端子それぞれに供給される制御電圧VHとVLとの供給端子は、各1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(451,452))への供給線を互いに接続することにより、制御電圧VHとVLとで1個ずつの端子から共通に印加することができ、制御電圧線本数を低減することができる。
また、1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(451,452))ヘの電源電圧(VDD:図示していない)も共通化することができる。
さらには、これらのVH,VL,VDDなどの電圧は、抵抗分割などの手段を用いることにより、1つの電源から供給することが可能になるため、5本の制御端子(VCTL〜VCTL)と併せて、合計6系統の制御電圧供給線からの電圧供給により、スイッチ装置102を動作させることが可能になる。
また、スイッチ回路部を構成する単位スイッチの構成は、図5に示すような2入力2出力の2×2スイッチであっても良いし、1入力2出力の1×2スイッチであっても、あるいは、2入力1出力の2×1スイッチであっても良い。
図6は、図5に示した実施形態の変型例を示しており、信号の伝送手段となる伝送線路14,14と抵抗9,9とを図5のスイッチ装置102の出力端子側にさらに付加した構成となっている。ここで、図6に例示したスイッチ装置102Aにおいては、付加した伝送線路14と抵抗9、伝送線路14と抵抗9は、それぞれ、直列に接続されており、それぞれの一方の端子(図6の場合、抵抗9,9それぞれの一方の端子)が4×4スイッチの出力端子側に配置されていた2個の2×2スイッチ3,3それぞれの出力端子のうち、追加挿入スイッチとして追加された2×2スイッチ3の入力端子と接続されていない他方の出力端子にそれぞれ接続されており、一方、それぞれの他方の端子(図6の場合、伝送線路14,14それぞれの他方の端子)から、スイッチ装置102Aの出力端子2,2への信号を出力するように構成されている。
図6に示すスイッチ装置102Aのような構成とすることにより、伝送線路14と抵抗9、伝送線路14と抵抗9とをそれぞれ通過する信号が出力端子2,2のそれぞれに到達するまでの通過時間を、2×2スイッチ3を通過する信号が出力端子2,2のそれぞれに到達するまでの通過時間と同一にすることが可能となり、24通りの全ての信号の通過状態において、信号の通過時間(通過位相)を揃えることができる。
また、2×2スイッチ3の挿入損失と、直列にそれぞれ接続された、抵抗9と伝送線路14の合計挿入損失、および、抵抗9と伝送線路14の合計挿入損失とを、所望の周波数帯域において、同一に設定することにより、24通りの全ての信号の通過状態において挿入損失または利得を揃えることが可能になる。
なお、24通りの全ての信号の通過状態における通過時間や挿入損失または利得を揃えるための実現方法としては、図6に例示した実施形態に限定されるものではない。例えば、抵抗9,9を適用する代わりに、信号の伝送手段である伝送線路14,14の導体幅や導体厚や導体長などを調整することにより、所望の周波数帯域において、2×2スイッチ3と同一の挿入損失を実現する構成としても構わない。
また、第2の実施形態の図4に例示した場合と同様に、制御回路部を構成する5組の1ビット制御2×1スイッチ((411、412)〜(451,452))を半導体基板上の1辺に集めた構成や、さらに、これらの1ビット制御2×1スイッチ((411、412)〜(451,452))をモノリシック集積したICすなわちSi集積回路例えばCMOSIC回路で構成し、スイッチ回路部の2×2スイッチ3〜3から構成される4×4スイッチをモノリシック集積したIC例えば化合物半導体集積回路と併せて、2チップ構成としても構わない。また、入力端子1〜1および出力端子2〜2を適宜入れ替えた構成であっても構わない。
[第4の実施形態]
図7は、本発明の第4の実施形態に係わるスイッチ装置を示す回路図である。図7に示すスイッチ装置103は、図3の第2の実施形態として例示したスイッチ装置101と同様に、4×4スイッチを構成しているが、スイッチ回路部として、さらに、入力端子1〜1側に、それぞれ、抵抗911〜914、キャパシタ1511〜1514を、また、出力端子2〜2側に、それぞれ、抵抗921〜924、キャパシタ1521〜1524を追加して備えるとともに、参照電圧VREF印加用の参照電圧端子としてVREF端子を追加した構成となっている。抵抗911〜914,921〜924のそれぞれの一端は、参照電圧端子VREF端子と接続され、それぞれの他端は、入力端子1〜1側になるキャパシタ1511〜1514の出力側、出力端子2〜2側になるキャパシタ1521〜1524の入力側に接続されている。
ここで、抵抗911〜914,921〜924の抵抗値は、入出力の特性インピーダンスと比較して十分大きな値であり、好ましくは、それぞれの抵抗値が、同一の値に設定される。また、キャパシタ1511〜1514,1521〜1524の容量値は、そのインピーダンスが、使用する信号の所望の周波数帯域において、入出力の特性インピーダンスと比較して十分小さな値となっており、好ましくは、それぞれの容量値が、同一の値に設定される。
なお、キャパシタ1511〜1514,1521〜1524を個別部品による外付けの構成とすれば、大容量値のキャパシタを容易に適用することができるため、直流に近い成分を有する信号であっても、劣化なく通過させることが可能になる。
ここで、好ましくは、図7に示すスイッチ装置103における2×2スイッチ3〜3のそれぞれについては、図2に2×2スイッチ3として例示した構成と同一のスイッチを適用する。この図2に例示した2×2スイッチ3は、図10に示した従来例のSPDTスイッチ11の構成とは異なり、FET81s,82sのようなシャントFETを適用していないため、信号線がグラウンドから分離されている。
すなわち、スイッチ回路部を構成する2×2スイッチ3は、図2に示すように、第1と第2の2個のSPDTスイッチ11,11と、第1ないし第4の4本の伝送線路(図示していないが、SPDTスイッチ11,11それぞれを構成する2個のFET811,812、821,822から出力端子2,2に至るまでの伝送媒体のこと)で構成され、第1のSPDTスイッチ11の2個のFET811,812のドレインまたはソースのいずれか一方は、いずれも第1の共通端子に接続され、前記第2のSPDTスイッチ11の2個のFET821,822のドレインまたはソースのいずれか一方も、いずれも第2の共通端子に接続されて、第1、第2の共通端子によってスイッチ回路部の2個の入力端子または出力端子のいずれか一方(図3の場合は、入力端子1,1)を構成している。
一方、第1のSPDTスイッチ11の2個のFET811,812のドレインまたはソースの他方(すなわち第1の共通端子に接続されない他方の電極)のそれぞれが、第1、第2の伝送線路の一端にそれぞれ接続され、第2のSPDTスイッチ11の2個のFET821,822のドレインまたはソースの他方(すなわち第2の共通端子に接続されない他方の電極)のそれぞれも、第3、第4の伝送線路の一端にそれぞれ接続されており、前記第1および第3の伝送線路の他端同士と、前記第2および第4の伝送線路の他端同士とがそれぞれ接続されて、スイッチ回路部の2個の入力端子または出力端子の他方(図3の場合は、出力端子2,2)を構成している。
したがって、参照電圧VREFを調整することにより、参照電圧端子VREF端子から抵抗911〜914,921〜924それぞれを経由して、2×2スイッチ3〜3中の全てのFETのソース/ドレインの電位を自由に設定することができる。この結果、図10のような従来のスイッチ装置の構成とは異なり、グラウンド接続したFETをOFF状態にするためのしきい値電圧(Vth)が負電圧となるようなディプレッション(ノーマリーオン)型FETを用いた場合においても、FETのソース/ドレインの電位を持ち上げることができ、正電源動作が可能になる。つまり、VREF端子から、各FETのソース/ドレインの電位が制御電圧VH(=|Vth|)となるような電圧を、参照電圧VREFとして印加すれば、スイッチ装置103のスイッチのON/OFFをVHと0Vとの間で制御することが可能になる。
而して、正電源動作のスイッチ装置103におけるスイッチ回路部として、低ON抵抗かつ低OFF容量の特徴を有するGaAs等の化合物半導体を用いたMESFETやHEMTを適用することができるため、スイッチの広帯域化を図ることができるとともに、制御回路部を構成する1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(441,442))についても、正電源動作で、低コスト化が可能なCMOSICを用いて構成される1ビット制御2×1スイッチをそのまま使用することが可能である。
図8は、図7に示した実施形態の変型例を示している。図8のスイッチ回路103Aにおいては、図7のスイッチ回路103の抵抗911〜914,921〜924をインダクタ1611〜1614,1621〜1624でそれぞれ置き換え、さらに、インダクタ1611〜1614,1621〜1624の一方の端子を、参照電圧端子VREF端子の代わりに、制御電圧VH端子に接続した構成となっている。なお、インダクタ1611〜1614,1621〜1624のインダクタンス値は、そのインピーダンスが、使用する信号の所望の周波数帯域において、入出力の特性インピーダンスと比較して十分大きな値であり、好ましくは、それぞれのインダクタンス値が、同一の値に設定される。
このような十分に大きな値のインダクタ1611〜1614,1621〜1624を用いた場合には、電圧降下がほとんどないため、参照電圧VREFをVHとした場合には、制御電圧VHが、そのまま2×2スイッチ3〜3中の全てのFETのソース/ドレインに印加されることになる。従って、VREF端子とVH端子とを共通化することができ、参照電圧端子VREF端子として別個の電圧端子を備える必要がなくなる。
なお、図7、図8に例示した実施形態に限定されることなく、例えば、入力端子1〜1側と出力端子側2〜2とのそれぞれに、抵抗911〜914,921〜924、あるいは、それらに代わるインダクタ1611〜1614,1621〜1624を備える代わりに、入力端子1〜1側と出力端子側2〜2とのいずれか一方のみに備えるようにしても構わない。あるいは、キャパシタ1511〜1514,1521〜1524についても、入力端子1〜1側と出力端子側2〜2とのいずれか一方のみに備えるようにしても良いし、あるいは、キャパシタ1511〜1514,1521〜1524を備えることなく、抵抗91〜914,921〜924、あるいは、それらに代わるインダクタ1611〜1614,1621〜1624のみを備えるようにしても良い。
また、第3の実施形態として図5、図6に例示した5個の2×2スイッチ3〜3を用いた形態に対して、図7、図8に示すような構成を適用するようにしても構わない。さらに、第2の実施形態の図4に例示したように、制御回路部を構成する1ビット制御2×1スイッチ((411、412)〜(441,442))を半導体基板上の1辺に集めた構成や、さらに、これらの4組の1ビット制御2×1スイッチ((411、412)〜(441,442))をモノリシック集積したICすなわちSi集積回路例えばCMOSIC回路で構成し、スイッチ回路部の2×2スイッチ3〜3から構成される4×4スイッチをモノリシック集積したIC例えば化合物半導体集積回路と併せて、2チップ構成としても構わない。
[第5の実施形態]
図9は、本発明の第5の実施形態に係わるスイッチ装置を示す回路図である。図9に示すスイッチ装置104は、図1の第1の実施形態にスイッチ装置100として例示したスイッチ回路部の2×2スイッチ3と該2×2スイッチ3を制御する制御回路部の2個の1ビット制御2×1スイッチ4,4との組み合わせを16個用いて、4段4列のマトリクス構成からなる縦列接続とすることにより、8×8スイッチを構成している例を示している。
図9のスイッチ装置104においては、各2×2スイッチ3〜316毎に、制御回路部として2個ずつの1ビット制御2×1スイッチ((411、412)〜(416-1,416-2))を備え(図9には、2×2スイッチ3〜316との間の互いの接続は図示していないが、図1ないし図8と全く同様の接続構成となっている。また、符号中の「16」と「1」または「2」との間のハイフン(−)を削除して記載している。)、この1ビット制御2×1スイッチ((411、412)〜(416-1,416-2))を介して2値の制御電圧(VH,VL)を相補的に印加する(図9には、制御電圧VH,VL入力用の端子及び配線は図示していないが、図1ないし図8と全く同様の接続構成となっている)ことにより、各2×2スイッチ3〜316それぞれが、図1に示したようなバー状態とクロス状態との2つの通過状態に切り替えられるようになっている。
したがって、16本の制御端子VCTL〜VCTL16への入力をハイレベル“H”またはローレベル“L”と制御することにより、8×8スイッチの制御が可能な構成となっている。
なお、図9に例示した実施形態に限定されることなく、使用する2×2スイッチの数を16個から増加あるいは減少した構成であっても良く、第3の実施形態の図6に例示したように、一部に伝送線路や抵抗を備えた形態であっても構わない。スイッチ装置としての入出力端子数も、8個から増加あるいは減少した構成であっても良いし、さらに、n個の入力端子とm個の出力端子(n,mは整数)からなるn×mスイッチのように、入出力で端子数が異なるスイッチ構成であっても構わない。さらに、スイッチの構成単位となるスイッチ回路部は、前述したように、2入力2出力の2×2スイッチのみに限らず、2入力1出力の2×1スイッチであっても、1入力2出力の1×2スイッチであっても良い。
さらに、第2の実施形態の図4に例示したように、制御回路部を構成する1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(416-1,416-2))を半導体基板上の1辺に集めた構成や、さらに、これらの1ビット制御2×1スイッチ((411,412)〜(416-1,416-2))をモノリシック集積したICすなわちSi集積回路例えばCMOSIC回路で構成し、スイッチ回路部の2×2スイッチ3〜316から構成される8×8スイッチをモノリシック集積したIC例えば化合物半導体集積回路と併せて、2チップ構成としても構わない。
[第6の実施形態]
図11は、本発明の第6の実施形熊に係わるスイッチ装置を示す回路図であり、図1、図2に例示した構成例とは別の形態からなる、本発明に係わるスイッチ装置の基本構成単位となるスイッチ回路部と制御回路部との一構成例を示すものである。すなわち、図11に示すスイッチ装置105は、図1、図2の構成とは異なり、スイッチ回路部を構成する1入力1出力の1×1スイッチ18と、制御回路部を構成する低周波用の2つの1ビット制御2入力1出力の2×1スイッチ4,4とによって構成されている。
1×1スイッチ18は、入力端子1と出力端子2との入出力間の信号経路にドレインとソースとが直列に接続された(シリーズ接続された)FET8すなわち第1のFETに加えて、入出力間の信号経路とグラウンドとの間に例えば出力端子2とグラウンドとの間にドレインとソースとが接続された(シャント接続された)FET8すなわち第2のFETを備えたシリーズ・シャント構成となっている。
ここで、制御回路部は、本発明の第1の実施形態で詳細に記述したように、2つの1ビット制御2×1スイッチ4,4に対して、1ビットの制御端子(VCTL)へ制御電圧(“H”,“L”)を印加することによって、1ビット制御2×1スイッチ4,4それぞれの接続状態を相補的に制御した状態とし、これに応じて、異なる2値の電圧(VH,VL)をスイッチ回路部の1×1スイッチ18の2つの制御端子10,10それぞれに相補的に印加するように動作する。すなわち、1ビット制御2×1スイッチ4,4それぞれの出力端子6,6が、1×1スイッチ18の2つの制御端子10,10それぞれに接続されており、1×1スイッチ18のFET8,8のゲートに抵抗9,9を介して制御電圧(VH,VL)を相補的に供給するように構成される。
この結果、スイッチ回路部の1×1スイッチ18は以下のように制御される。図11(A)の場合には、制御端子10,10それぞれに電圧VH,VLが入力されて、FET8がON,FET8がOFFとなるため、1×1スイッチ18が信号通過状態(ON)に設定され、入力端子1と出力端子2とが接続された状態になる。一方、図11(B)の場合には、制御端子10,10それぞれに電圧VL,VHが入力されて、FET8がOFF、FET8がONとなるため、1×1スイッチ18が信号遮断状態(OFF)に設定され、入力端子1と出力端子2とが遮断された状態になる。
したがって、1ビット制御2×1スイッチ4,4の制御端子(VCTL)への1ビット制御によって、1×1スイッチ18のON/OFFを切り替えることが可能になっている。このようなスイッチ回路部のFET8,8のシリーズ・シャント構成においては、特に、1×1スイッチ18が信号遮断状態(OFF)に設定された時に、シャント接続されたFET8がONとなることにより、アイソレーション特性を向上することができるため、1×1スイッチ18を広帯域化することができるという特徴がある。
図12は、図11に例示したスイッチ装置105をn個用いて構成したスイッチ装置の一構成例を示すものである。図12に示すスイッチ装置106は、n個の1×1スイッチ18〜18の入力端子1〜1を互いに接続して入力端子1とし、出力端子2〜2からそれぞれの出力を取り出すことにより、1×nスイッチを構成している。ここで、n個の1×1スイッチ18〜18のそれぞれは、図11中に例示したものと同様に、シリーズ接続されたFETとシャント接続されたFETとからなるシリーズ・シャント構成のものであり、各1×1スイッチ18〜18それぞれに接続された1ビット制御2×1スイッチ{(411,412)〜(4n1,4n2)}の制御端子(VCTL〜VCTL)に印加される制御電圧(“H”,“L”)に応じて、信号通過状態(ON)/信号遮断状態(OFF)を制御することができる。例えば、制御端子VCTLに制御電圧“H”を、その他の制御端子VCTL〜VCTLすべてに制御電圧“L”を印加すれば、入力端子1と出力端子2との間のみが信号通過状態(ON)になり、入力端子1と出力端子2〜2との間がすべて信号遮断状態(OFF)となるように制御される。
なお、好ましくは、スイッチ回路部のn個の1×1スイッチ18〜18のそれぞれは、同一形態の1×1スイッチで、また、制御回路部の1ビット制御2×1スイッチ{(411,412)〜(4n1,4n2)}のそれぞれは、同一形態の1ビット制御2×1スイッチで構成される。
ここで、図12に示すように、各1ビット制御2×1スイッチ{(411,412)〜(4n1,4n2)}への供給線を互いに接続することにより、制御電圧“H”(VH)と制御電圧“L”(VL)とを、それぞれ、1個ずつの端子から供給することが可能であり、制御電圧線本数を低減することができる。
また、同一形態の1ビット制御2×1スイッチ構成とすることにより、1ビット制御2×1スイッチ{(411,412)〜(4n1,4n2)}への電源電圧(VDD:図示していない)も共通化することができる。
さらには、これらのVH,VL,VDDなどの電圧は、抵抗分割などの手段を用いることにより、1つの電源から供給することが可能になるため、n本の制御端子(VCTL〜VCTL)と併せて、合計(n+1)系統の制御電圧供給線からの電圧供給により、スイッチ装置106を動作させることができる。
この結果、n個の1×1スイッチ18〜18の各FETにそれぞれ個別の制御電圧線から制御電圧を印加する構成からなる従来の1×nスイッチと比較して、制御端子数をn本減らすことができる。
また、第2の実施形態の図4に例示した場合と同様に、制御回路部を構成するn組の1ビット制御2×1スイッチ{(411,412)〜(4n1,4n2)}をスイッチ回路部から分離して半導体基板上の1箇所に集めた構成や、さらには、これらの1ビット制御2×1スイッチ{(411,412)〜(4n1,4n2)}をモノリシック集積したIC(CMOS集積回路など)で構成し、スイッチ回路部のn個の1×1スィッチ18〜18から構成される1×nスイッチをモノリシック集積したIC(化合物半導体集積回路など)と併せて2チップ構成としても構わない。
図13は、図12に例示したスイッチ装置106の1×nスイッチにおいて、n=2とした場合の1×2スイッチ構成の変型例となるスイッチ装置を示すものである。図13のスイッチ装置107では、図11と異なり、スイッチ回路部11の一部の経路に、すなわち、一方の1×1スイッチのシリーズFETと他方の1×1スイッチのシャントFETとに、それぞれ、2つずつのシリーズFET811,812とシャントFET82s−A,82s−Bとを用いた構成としている。
図13のような変型例のスイッチ装置107においても、図10に示した従来例と同様に、入力端子1と出力端子2との間の信号経路に直列接続した(シリーズ接続した)、第1の少なくとも1つ以上のFETであるFET811および812の抵抗911Aおよび911Bを介して共通化した制御端子、前記信号経路とグラウンドとの間に接続した(シャント接続した)、第2の少なくとも1つ以上のFETであるFET82s―Aおよび82S−Bの抵抗912s―Aおよび912S−Bを介して共通化した制御端子、第2のシリーズFETを構成するFET8の抵抗912を介した制御端子、第1のシャントFETを構成するFET81sの抵抗911sを介した制御端子、のそれぞれに、制御信号を入力するための4系統の制御線を、FET811および812,82s―Aおよび82S−B側とFET8、81s側との2本の制御線にまとめることができる。
この結果、2つの1ビット制御2×1スイッチ(411,412)によって、1×2スイッチのスイッチ装置107を制御することが可能となる。このように、スイッチ回路部11の一部の経路に、複数のFETを用いた構成であっても、全く同様な効果を得ることができる。
[その他の実施形態]
本発明においては、1×1スイッチや2×2スイッチ中のSPDTスイッチとして、前述の各実施形態に例示したFETの代わりに、微小な機械式スイッチ(MEMS(Micro−Electro−Mechanical Systems)スイッチ)で構成しても構わない。この場合、FETを用いた構成と比較して、制御電圧が大きくなり、切替時間が遅くなるというデメリットがあるものの、スイッチの低損失化および高アイソレーション化を図ることができる。
なお、本発明に係わるスイッチ回路部のレイアウト設計について、図2に例示したような2×2スイッチ3を、第1、第2の2個のSPDTスイッチ11,11と第1ないし第4の4本の接続手段とを用いて構成する場合を例にとって説明すると、次の通りである(ただし、図2には、第1ないし第4の4本の接続手段を図示していないし、レイアウト設計パターンも例示していない)。ここで、第1、第2のSPDTスイッチ11,11それぞれは、図2のように、2個のFET811,812、FET821,822から構成されている。
まず、第1のSPDTスイッチ11の2個のFET811,812のドレインまたはソースのいずれか一方は、いずれも第1の共通端子に接続され、ドレインまたはソースの他方のそれぞれが、第1、第2の接続端子(図2には示していない)にそれぞれ接続される。一方、第2のSPDTスイッチ11の2個のFET821,822のドレインまたはソースいずれか一方は、いずれも第2の共通端子に接続され、ドレインまたはソースの他方のそれぞれが、第3、第4の接続端子(図2には示していない)にそれぞれ接続される。
さらに、前記第1、第2の共通端子が、スイッチ回路部の2×2スイッチ3の2つの入力端子1,1または出力端子2,2のいずれか一方(図2の場合は、入力端子1,1)とそれぞれに接続される。
一方、前記第1、第2の接続端子と前記第3、第4の接続端子とは、あらかじめ定めた所定の間隔をもって互いに対向するように配置され、互いに対向して配置された前記第1、第3の接続端子間が、前記第1の接続手段により、また、前記第2、第4の接続端子間が、前記第2の接続手段により、それぞれ接続される。
しかる後、前記第1、第2の接続手段それぞれとスイッチ回路部の2×2スイッチの2つの入力端子1,1または出力端子2,2の他方(図2の場合は、出力端子2,2)のそれぞれとの間を、前記第3、第4の接続手段により、それぞれ接続するとともに、前記第3、第4の接続手段のいずれか一方が、接続しない他方の前記第2または第1の接続手段とは電気的に絶縁された状態で交差されることにより、最終的な2×2スイッチ3として形成される。
本発明の第1の実施形態に係わるスイッチ装置を示す回路図である。 図1のスイッチ装置中の2×2スイッチの一構成例を示す回路図である。 本発明の第2の実施形態に係わるスイッチ装置を示す回路図である。 図3に示した実施形態の変型例のスイッチ装置を示す回路図である。 本発明の第3の実施形態に係わるスイッチ装置を示す回路図である。 図5に示した実施形態の変型例のスイッチ装置を示す回路図である。 本発明の第4の実施形態に係わるスイッチ装置を示す回路図である。 図7に示した実施形態の変型例のスイッチ装置を示す回路図である。 本発明の第5の実施形態に係わるスイッチ装置を示す回路図である。 従来のスイッチ装置の構成を示す回路図である。 本発明の第6の突施形態に係わるスイッチ装置を示す回路図である。 図11に示した実施形態を1×nスイッチに拡張したスイッチ装置を示す回路図である。 図12に示した実施形態のスイッチ装置のn=2の場合の変型例を示す回路図である。
符号の説明
1,1〜1…入力端子、2,2〜2…出力端子、3,3〜316…2×2スイッチ、4,4,4,411〜416-1,412〜416-2,411〜4n1,412〜4n2…1ビット制御2×1スイッチ、5,511,512,521,522…2×1スイッチの入力端子、6,6,6…2×1スイッチの出力端子、7,7,7…インバータ、8,8,8,81s,82s,811〜814,821〜824,82s―A,82S−B,8…FET、9,911〜914,911A,911B,911s,912s,912s―A,912S−B,921〜924,9…抵抗、10,10,10,10…制御端子、11,11,11…SPDTスイッチ、12…Si集積回路、13…化合物半導体集積回路、14,14,14…伝送線路、15,1511〜1514,1521〜1524…キャパシタ、16,1611〜1614,1621〜1624…インダクタ、17…制御回路、18,18〜18…1×1スイッチ、100,101,101A,102,102A,103,103A,104,105,106,107…スイッチ装置。

Claims (21)

  1. 1個の入力端子、1個の出力端子、または、1個の入力端子、2個の出力端子、または、2個の入力端子、1個の出力端子、あるいは、2個の入力端子、2個の出力端子と、2つの制御端子とを備え、異なる2値の制御電圧を2つの制御信号として2つの当該制御端子それぞれに相補的に入力することにより前記入力端子と前記出力端子との間の接続状態を切り替えることができるスイッチ回路部と、前記スイッチ回路部の2つの制御端子に相補的に入力する2つの前記制御信号を生成する制御回路部とからなるスイッチ装置であって、前記スイッチ回路部を構成するスイッチ素子がFETからなり、かつ、前記制御回路部として、第1と第2の2つの入力端子と、1つの出力端子、1つの制御端子からなる1ビット制御2×1スイッチすなわち2入力1出力スイッチを2個備え、2個の前記2入力1出力スイッチのうち、いずれか一方の2入力1出力スイッチの出力端子を、前記スイッチ回路部の一方の前記制御端子と接続し、他方の前記2入力1出力スイッチの出力端子を、前記スイッチ回路部の他方の前記制御端子と接続する構成を有するスイッチ装置において、前記制御回路部を構成する2個の前記2入力1出力スイッチそれぞれは、それぞれに共通の1つの制御端子にハイレベルの信号が入力された時に当該2入力1出力スイッチの第1の入力端子と出力端子とが接続され、当該制御端子にローレベルの信号が入力された時に当該2入力1出力スイッチの第2の入力端子と出力端子とが接続され、かつ、2個の前記2入力1出力スイッチのうち、いずれか一方の2入力1出力スイッチの当該第1の入力端子および他方の2入力1出力スイッチの当該第2の入力端子にそれぞれ前記制御電圧の一方の値を印加し、該一方の2入力1出力スイッチの当該第2の入力端子および該他方の2入力1出力スイッチの当該第1の入力端子にそれぞれ前記制御電圧の他方の値を印加することを特徴とするスイッチ装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチ装置において、1ないし複数個の前記スイッチ回路部と前記制御回路部とを用いることによって、n個の入力端子とm個の出力端子(n,mは整数)とを備えたn×mスイッチを構成することを特徴とするスイッチ装置。
  3. 請求項1に記載のスイッチ装置において、2入力2出力の2×2スイッチからなる前記スイッチ回路部を4個と、それぞれの前記スイッチ回路部へ2つの前記制御信号を相補的に入力する2個の前記2入力1出力スイッチからなる前記制御回路部を4組備え、4個の前記スイッチ回路部を2個ずつ2段に縦列接続することにより、4個の入力端子と4個の出力端子とを備えた4×4スイッチを構成したスイッチ装置であって、該4×4スイッチの入力端子側に配置した2個の前記スイッチ回路部のうち、一方のスイッチ回路部の2つの出力端子は、該4×4スイッチの出力端子側に配置した2個の前記スイッチ回路部それぞれのいずれか一方の入力端子とそれぞれ接続され、該4×4スイッチの入力端子側に配置した他方のスイッチ回路部の2つの出力端子は、該4×4スイッチの出力端子側に配置した2個の前記スイッチ回路部それぞれの他方の入力端子とそれぞれ接続される構成を有していることを特徴とするスイッチ装置。
  4. 請求項3に記載のスイッチ装置において、2入力2出力の2×2スイッチからなる前記スイッチ回路部1個と、該スイッチ回路部への2つの前記制御信号を相補的に入力する2個の前記2入力1出力スイッチからなる前記制御回路部1組とを、追加挿入スイッチとして、前記4×4スイッチの出力端子側にさらに追加して備え、前記4×4スイッチの出力端子側に配置されていた2個の前記スイッチ回路部それぞれのいずれか一方の出力端子は、追加して備えられた前記追加挿入スイッチの2つの入力端子それぞれに接続されて、該追加挿入スイッチの出力端子を介して出力する構成を有していることを特徴とするスイッチ装置。
  5. 請求項4に記載のスイッチ装置において、前記4×4スイッチの出力端子側に、少なくとも、前記追加挿入スイッチにおける信号の通過時間と同一の通過時間となる伝送手段を2個備え、前記4×4スイッチの出力端子側に配置されていた2個の前記スイッチ回路部それぞれの出力端子のうち、前記追加挿入スイッチの入力端子と接続されていない他方の出力端子は、前記伝送手段のそれぞれの一方の端子と接続されて、該伝送手段の他方の端子を介して出力する構成を有していることを特徴とするスイッチ装置。
  6. 請求項5に記載のスイッチ装置において、前記伝送手段の挿入損失または利得が、前記追加挿入スイッチの挿入損失または利得と、所望の周波数帯域において、同一であることを特徴とするスイッチ装置。
  7. 請求項5に記載のスイッチ装置において、2つの前記伝送手段にそれぞれ直列に接続された抵抗をさらに備え、直列接続された前記伝送手段と前記抵抗との合計した信号の通過時間が、前記追加挿入スイッチにおける通過時間と同一であり、かつ、前記伝送手段と前記抵抗との合計した挿入損失または利得が、前記追加挿入スイッチの挿入損失または利得と、所望の周波数帯域において、同一であることを特徴とするスイッチ装置。
  8. 請求項2乃至7のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの入力端子側のそれぞれに、および/または、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの出力端子側のそれぞれに、一方の端子をそれぞれ接続する抵抗をさらに備え、前記抵抗それぞれの他方の端子を参照電圧印加用の参照電圧端子に接続することを特徴とするスイッチ装置。
  9. 請求項8に記載のスイッチ装置において、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの入力端子側のそれぞれに、および/または、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの出力端子側のそれぞれに接続された前記抵抗の代わりに、インダクタを用いることを特徴とするスイッチ装置。
  10. 請求項8または9に記載のスイッチ装置において、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの入力端子側それぞれに、および/または、前記n×mスイッチまたは前記4×4スイッチの出力端子側それぞれに、キャパシタを直列に接続することを特徴とするスイッチ装置。
  11. 請求項8ないし10のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記参照電圧端子の前記参照電圧を調整することにより、前記スイッチ回路部を正電源動作させることを特徴とするスイッチ装置。
  12. 請求項2乃至11のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部が2×2スイッチで構成される場合、前記2×2スイッチが少なくとも2つ以上のSPDT(単極双投)スイッチを用いて構成されていることを特徴とするスイッチ装置。
  13. 請求項12に記載のスイッチ装置において、前記SPDTスイッチは、FETの代わりに、微小な機械式スイッチにより構成されていることを特徴とするスイッチ装置。
  14. 請求項12に記載のスイッチ装置において、前記SPDTスイッチは、少なくとも2つ以上のFETで構成されていることを特徴とするスイッチ装置。
  15. 請求項14に記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部が、第1と第2の2個のSPDTスイッチと、第1ないし第4の4本の伝送線路で構成され、前記SPDTスイッチそれぞれは、2個のFETで構成されている場合であって、前記第1のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースのいずれか一方は、いずれも第1の共通端子に接続され、前記第2のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースのいずれか一方は、いずれも第2の共通端子に接続されて、前記第1、第2の共通端子によって前記スイッチ回路部の2個の入力端子または出力端子のいずれかを構成し、一方、前記第1のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースの他方のそれぞれが、前記第1、第2の伝送線路の一端にそれぞれ接続され、前記第2のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースの他方のそれぞれが、前記第3、第4の伝送線路の一端にそれぞれ接続されており、前記第1および第3の伝送線路の他端同士と、前記第2および第4の伝送線路の他端同士とがそれぞれ接続されて、前記スイッチ回路部の2個の入力端子または出力端子の他方を構成していることを特徴とするスイッチ装置。
  16. 請求項14に記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部が、第1と第2の2個のSPDTスイッチと、第1ないし第4の4本の接続手段で構成され、前記SPDTスイッチそれぞれは、2個のFETで構成されている場合であって、前記第1のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースのいずれか一方は、いずれも第1の共通端子に接続され、ドレインまたはソースの他方のそれぞれが、第1、第2の接続端子にそれぞれ接続され、一方、前記第2のSPDTスイッチの2個のFETのドレインまたはソースのいずれか一方は、いずれも第2の共通端子に接続され、ドレインまたはソースの他方のそれぞれが、第3、第4の接続端子にそれぞれ接続されており、さらに、前記第1、第2の共通端子が、前記スイッチ回路部の2個の入力端子または出力端子のいずれか一方とそれぞれに接続される一方、前記第1、第2の接続端子と前記第3、第4の接続端子とは、あらかじめ定めた所定の間隔をもって互いに対向するように配置され、互いに対向して配置された前記第1、第3の接続端子間が、前記第1の接続手段により、また、前記第2、第4の接続端子間が、前記第2の接続手段により、それぞれ接続されており、さらに、前記第1、第2の接続手段それぞれと前記スイッチ回路部の2個の入力端子または出力端子の他方のそれぞれとの間を、前記第3、第4の接続手段により、それぞれ接続するとともに、前記第3、第4の接続手段のいずれか一方が、接続しない他方の前記第2または第1の接続手段とは電気的に絶縁された状態で交差されて構成されていることを特徴とするスイッチ装置。
  17. 請求項1または2に記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部は1入力1出力の1×1スイッチで構成され、前記1×1スイッチは、入力端子と出力端子との入出力間の信号経路に直列接続され、かつ、制御端子を共通化した第1の少なくとも1つ以上のFETと、前記信号経路とグラウンド間に接続され、かつ、制御端子を共通化した第2の少なくとも1つ以上のFETとにより構成されていることを特徴とするスイッチ装置。
  18. 請求項17に記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部は、FETの代わりに、微小な機械式スイッチにより構成されていることを特徴とするスイッチ装置。
  19. 請求項1乃至18のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記制御回路部を、半導体基板上の1辺に集めて前記スイッチ回路部と混在しないように配置することを特徴とするスイッチ装置。
  20. 請求項1乃至18のいずれかに記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部と、前記制御回路部とは、別々の半導体基板に集積されていることを特徴とするスイッチ装置。
  21. 請求項19または20に記載のスイッチ装置において、前記スイッチ回路部が化合物半導体集積回路を用いて構成され、前記制御回路部がシリコン集積回路を用いて構成されていることを特徴とするスイッチ装置。
    装置。
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