JP2010278407A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010278407A
JP2010278407A JP2009132584A JP2009132584A JP2010278407A JP 2010278407 A JP2010278407 A JP 2010278407A JP 2009132584 A JP2009132584 A JP 2009132584A JP 2009132584 A JP2009132584 A JP 2009132584A JP 2010278407 A JP2010278407 A JP 2010278407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fet
substrate potential
voltage
potential control
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009132584A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kono
広明 河野
Takahiro Yokoyama
隆弘 横山
Toshifumi Makioka
敏史 牧岡
Shinichi Sonetaka
真一 曽根高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009132584A priority Critical patent/JP2010278407A/ja
Publication of JP2010278407A publication Critical patent/JP2010278407A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

【課題】歪特性の改善が可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明の半導体装置は、第1のFET103および第2のFET113のそれぞれに対応して設けられた基板電位制御用半導体層902および903と、半導体基板内に設けられ、基板電位制御用半導体層902および903のそれぞれを電気的に分離する素子間分離領域901と、基板電位制御用半導体層902および903のそれぞれに対応して設けられた第1の基板電位制御用電極108および第2の基板電位制御用電極118と、第1の基板電位制御用電極108および第2の基板電位制御用電極118のそれぞれに対応して設けられ、対応する基板電位制御用電極に高電圧又は低電圧を印加する複数の第1の基板電位制御信号源109および第2の基板電位制御信号源119とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に移動体通信機器等に用いられる高周波スイッチに関する。
近年、移動体通信システムの発展にともない、移動体通信機器には周波数帯域や変調方式の異なる複数の移動体通信システムに対応するマルチバンド・マルチモード化が進んでいる。このようなマルチバンド・マルチモード化された移動体通信機器においては、それぞれのバンドやモードに応じて高周波信号経路を切り替える必要があり、高周波スイッチ(高周波スイッチ回路)の多ポート化が加速している。しかし、一般に高周波スイッチはポート数が増加するほど歪特性が劣化する傾向にあり、高周波スイッチの歪特性改善が強く望まれている。そこで、半導体基板に電圧を印加することで高周波スイッチの低歪化を実現する技術が提案されている(特許文献1)。
まず、一般的な高周波スイッチの動作を説明する。図15は多ポートの高周波スイッチの構成を例示する図である。
この高周波スイッチは、入力ポート200、第1の出力ポート202、第2の出力ポート212、第3の出力ポート222、第4の出力ポート232、複数の第1のFET(Field-Effect Transistor)203から構成される第1のFET群204、複数の第2のFET213から構成される第2のFET群214、複数の第3のFET223から構成される第3のFET群224、複数の第4のFET233から構成される第4のFET群234、複数の第1のソース・ドレインバイアス印加用抵抗206、複数の第2のソース・ドレインバイアス印加用抵抗216、複数の第3のソース・ドレインバイアス印加用抵抗226、複数の第4のソース・ドレインバイアス印加用抵抗236、第1のゲートバイアス印加用抵抗207、第2のゲートバイアス印加用抵抗217、第3のゲートバイアス印加用抵抗227、および第4のゲートバイアス印加用抵抗237を備える。
この高周波スイッチでは、通信中のバンドやモードに応じて高周波信号経路が適宜選択される。図15の高周波スイッチは第1〜4の高周波信号経路を有し、それぞれの高周波信号経路は入力ポート200と第1の出力ポート202、第2の出力ポート212、第3の出力ポート222および第4の出力ポート232との間の経路で定義され、また、第1のFET群204、第2のFET群214、第3のFET群224および第4のFET群234で構成される。
図15は第1の高周波信号経路が選択されている状態について例示している。すなわち、第1のFET203はON状態であり、第2のFET213、第3のFET223および第4のFET233はOFF状態である場合を示している。高周波信号は入力ポート200から入力され、第1の高周波信号経路を介し、第1の出力ポート202から出力される。このとき、高周波信号の歪発生要因は、ON状態である第1のFET203の電流電圧特性の非線形性と、OFF状態である第2のFET213、第3のFET223および第4のFET233の容量電圧特性の非線形性とに大別される。高周波スイッチでは多ポート化が進むに連れ、選択した高周波信号経路に対して並列に付随するOFF状態の信号経路(OFF経路)数が増加する。したがって、ポート数が増加するに伴いOFF状態のFETの容量電圧特性の非線形性に起因する高周波歪が顕著になる傾向にある。
図16は従来技術で提案された高周波スイッチに用いられるFETの断面図である。
このFETは、ソース電極500、ドレイン電極501、ゲート電極502、基板電位制御用電極503、導電性半導体基板504、絶縁層505、および半導体層506を備える。一般に、半導体基板に電圧を印加することで、FETの諸特性が変動することが知られている。したがって、半導体基板への印加電圧を最適化することで、電流電圧特性や容量電圧特性を改善し、歪特性や挿入損失特性を向上させることが出来る。従来技術では、FETの容量電圧特性の線形性向上に適した電圧を半導体基板全面に印加することで、多ポート化により顕著化するOFF経路起因の高周波歪発生を低減し、高周波スイッチの低歪化に効果が得られている。
米国特許出願公開第2008/0203478号明細書
しかしながら、通常、ON状態のFETの電流電圧特性を改善させる場合と、OFF状態のFETの容量電圧特性を改善させる場合とで、半導体基板に印加する最適な電圧値が異なる。したがって、FETがON状態であるかOFF状態であるかに関わらず半導体基板全面に一様に同じ電圧を印加すると、ON状態またはOFF状態のFETのいずれか一方に起因する高周波歪しか改善することが出来ない。すなわち、従来技術では、多ポート化により顕著化するOFF状態のFETに起因する高周波歪の発生は抑制できるが、ON状態のFETに起因する高周波歪発生を改善できないという課題を有している。
上述の課題に鑑み、本発明はOFF状態のFETの容量電圧特性の改善に加え、ON状態のFETの電流電圧特性も改善し、歪特性の改善が可能な半導体装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の半導体装置は、半導体基板上に形成された複数のFETを備える半導体装置であって、前記複数のFETのそれぞれに対応して前記半導体基板内における対応するFETと接する領域に設けられた基板電位制御用半導体領域と、前記半導体基板内に設けられ、複数の前記基板電位制御用半導体領域を電気的に分離する素子間分離領域と、複数の前記基板電位制御用半導体領域のそれぞれに対応して設けられ、対応する基板電位制御用半導体領域と電気的に接続された基板電位制御用電極と、複数の前記基板電位制御用電極のそれぞれに対応して設けられ、対応する基板電位制御用電極に高電圧又は低電圧を印加する複数の電圧源とを備えることを特徴とする。
これにより、基板電位制御用半導体領域のそれぞれに対して異なる電圧源が接続されているため、各FETの基板電位を個別に制御することができる。その結果、ON状態のFETの基板電位を高電圧とし、かつOFF状態のFETの基板電位を低電圧とすることで、OFF状態のFETの容量電圧特性およびON状態のFETの電流電圧特性の両方を同時に改善できるので、歪特性の改善が可能となる。
また、ON状態のFETの基板電位を高電圧とすることでFETの閾値電圧を小さくできるので、FETの電流駆動能力を向上させ、挿入損失特性の改善が可能となる。
本発明によれば、歪特性に優れ、かつ挿入損失が小さい高周波スイッチを提供することができる。
本発明の第1の実施形態における高周波スイッチの構成を表す図である。 本発明の高周波スイッチにおける第1のFETおよび第2のFETのデバイス構造を示すFETの断面図である。 半導体基板に電圧を印加した際のFETの電流電圧特性を表す図である。 半導体基板に印加した電圧とFETの閾値電圧の相関を表す図である。 図1の高周波スイッチの一状態として、ON状態の第1のFETおよび出力ポートで構成される高周波スイッチを模式的に表す図である。 図1の高周波スイッチの一状態として、入力ポート、OFF状態の第2のFET、高周波線路および出力ポートで構成される高周波スイッチを模式的に表す図である。 半導体基板に印加した電圧と挿入損失との相関を表す図である。 半導体基板に印加した電圧と2次高調波歪との相関を表す図である。 半導体基板に印加した電圧と3次高調波歪との相関を表す図である。 半導体基板に印加した電圧と2次高調波歪との相関を表す図である。 半導体基板に印加した電圧と3次高調波歪との相関を表す図である。 本発明の第2の実施形態における高周波スイッチの構成を表す図である。 本発明の第3の実施形態における高周波スイッチの構成を表す図である。 本発明の第4の実施形態における高周波スイッチの構成を表す図である。 従来技術の高周波スイッチの構成例を表す図である。 従来技術の高周波スイッチに用いられるFETの構造の一例を表す断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態に関するいくつかの例について、図面を参照しながら説明する。なお、図面において、実質的に同一の構成、動作、および効果を表す構成要素については、同一の符号を付す。また、以下において記述される数値は、すべて本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数値に制限されない。さらに、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。さらにまた、特に限定されるものではないが、本発明の半導体装置はSOI(Silicocn On Insulator)半導体基板や砒化ガリウム基板を始めとする化合物半導体基板を備える高周波スイッチにおいて、とりわけ好適である。さらにまた、本発明の半導体装置はMIS(Metal Insulator Semiconductor)型、およびMES(MEtal Semiconductor)型など任意のFETで具体化でき、その種類は特に限定されない。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態における高周波スイッチの構成を示す図である。
この高周波スイッチは、入力ポート100、第1の出力ポート102、第2の出力ポート112、第3の出力ポート122、第4の出力ポート132、複数の第1のFET103から構成される第1のFET群104、複数の第2のFET113から構成される第2のFET群114、複数の第3のFET123から構成される第3のFET群124、複数の第4のFET133から構成される第4のFET群134、複数の第1の基板電位制御用電極108、複数の第2の基板電位制御用電極118、複数の第3の基板電位制御用電極128、複数の第4の基板電位制御用電極138、第1の基板電位制御信号源109、第2の基板電位制御信号源119、第3の基板電位制御信号源129、第4の基板電位制御信号源139、複数の第1のソース・ドレインバイアス印加用抵抗106、複数の第2のソース・ドレインバイアス印加用抵抗116、複数の第3のソース・ドレインバイアス印加用抵抗126、複数の第4のソース・ドレインバイアス印加用抵抗136、複数の第1のゲートバイアス印加用抵抗107、複数の第2のゲートバイアス印加用抵抗117、複数の第3のゲートバイアス印加用抵抗127、複数の第4のゲートバイアス印加用抵抗137および半導体基板(図外)を備える。
また、この高周波スイッチは、第1〜4の高周波信号経路を有し、それぞれの高周波信号経路は入力ポート100と第1の出力ポート102、第2の出力ポート112、第3の出力ポート122および第4の出力ポート132との間の経路で定義される。
また、第1の基板電位制御用電極108、第2の基板電位制御用電極118、第3の基板電位制御用電極128、および第4の基板電位制御用電極138は、それぞれ第1の基板電位制御信号源109、第2の基板電位制御信号源119、第3の基板電位制御信号源129、および第4の基板電位制御信号源139と電気的に接続される。
なお、図1では第1のFET群104、第2のFET群114、第3のFET群124、および第4のFET群134は、FETをそれぞれ直列に4段接続して構成されているが、一例として示したものであり、本発明のFETの接続段数を限定するものではない。
また、図1における第1のソース・ドレインバイアス印加用抵抗106および第1のゲートバイアス印加用抵抗107の結線方法、第2のソース・ドレインバイアス印加用抵抗116および第2のゲートバイアス印加用抵抗117の結線方法、第3のソース・ドレインバイアス印加用抵抗126および第3のゲートバイアス印加用抵抗127の結線方法、ならびに第4のソース・ドレインバイアス印加用抵抗136および第4のゲートバイアス印加用抵抗137の接続方法は、一般的な結線方法を例示したものであり、本発明の接続方法は図1に限定されない。
さらに、図1では入力ポートの数は1であり、出力ポートの数は4である高周波スイッチが例示されているが、本発明のポート数を限定するものではない。
また、高周波信号の漏洩を防ぐため、基板電位制御用電極と基板電位制御信号源との間に、直列に数k〜数百kohmの抵抗が挿入されてもよい。
次に、第1のFET103、第2のFET113、第3のFET123および第4のFET133のデバイス構造について説明する。なお、第1のFET103、第2のFET113、第3のFET123および第4のFET133は同一の半導体基板上に形成された同様の構造を有するFETであるため、以下では第1のFET103および第2のFET113の構造を一例として説明する。
図2は、第1のFET103および第2のFET113のデバイス構造を示す断面図である。
第1のFET103および第2のFET113は、基板電位を個別に制御することができる。第1のFET103および第2のFET113は、互いに空間的に分離されて素子間分離されている。
第1のFET103は、絶縁性の半導体基板904上に形成され、ドレイン電極300、ゲート電極302、ソース電極301およびチャネル層303を備える。同様に、第2のFET113は、半導体基板904上に形成され、ドレイン電極400、ゲート電極402、ソース電極401およびチャネル層403を備える。
半導体基板904内には、第1のFET103および第2のFET113のそれぞれに対応して、半導体基板904内における対応するFETと接する領域に、基板電位制御用半導体層(基板電位制御用半導体領域)902および903が設けられている。基板電位制御用半導体層902および903は、それぞれ対応するチャネル層303および403の下方に形成されたチャネル層303および403と逆導電型の半導体層である。
半導体基板904内の基板電位制御用半導体層902および903の間には、基板電位制御用半導体層902および903を電気的に分離する素子間分離領域901が設けられている。
半導体基板904上には、基板電位制御用半導体層902および903のそれぞれに対応して第1の基板電位制御用電極108および第2の基板電位制御用電極118が設けられている。第1の基板電位制御用電極108および第2の基板電位制御用電極118は、対応する基板電位制御用半導体層902および903と電気的に接続されている。
第1の基板電位制御用電極108および第2の基板電位制御用電極118のそれぞれに対応して第1の基板電位制御信号源109および第2の基板電位制御信号源119が設けられており、第1の基板電位制御信号源109および第2の基板電位制御信号源119はそれぞれ対応する第1の基板電位制御用電極108および第2の基板電位制御用電極118に高電圧又は低電圧(基板電位制御用信号)を印加する。第1の基板電位制御信号源109および第2の基板電位制御信号源119は、それぞれ対応する第1のFET103および第2のFET113のゲート電圧が閾値電圧以上の電圧であるとき(ON状態であるとき)対応する第1の基板電位制御用電極108および第2の基板電位制御用電極118に高電圧を印加し、対応する第1のFET103および第2のFET113のゲート電圧が閾値電圧未満の電圧であるとき(OFF状態であるとき)対応する第1の基板電位制御用電極108および第2の基板電位制御用電極118に低電圧を印加する。
第1のFET103の基板電位は、第1の基板電位制御信号源109による第1の基板電位制御用電極108への印加電圧により制御され、第2のFET113の基板電位は、第2の基板電位制御信号源119による第2の基板電位制御用電極118への印加電圧により制御される。したがって、第1のFET103および第2のFET113の基板電位は個別に制御可能である。
次に、FETの特性とそのFETが設けられた半導体基板の電位との関係を説明する。
FETの諸特性は半導体基板に電圧を印加することで変動する。図3にFETが設けられた半導体基板に0Vおよび−7Vの2種類の電圧を印加した際のFETの電流電圧特性の一例を示す。なお、ソース電位は0V、ドレイン電位は3.5Vである。また、図4にFETが設けられた半導体基板に印加した電圧とFETの閾値電圧との相関の実測例を示す。なお、閾値電圧はソース電位が0V、ドレイン電位が3.5Vの時に、ドレイン電流が0.1mA/mmとなるゲート電圧と定義している。
図3に例示するように、半導体基板に電圧を印加することによりFETの閾値電圧が変動する。そして、図4に示すように、基板電位が高いほど閾値電圧が小さくなる傾向にあることが分かる。これは、基板電位が高いほど半導体基板側からチャネル方向に延伸する空乏層幅が縮小し、空乏層によるチャネルの狭窄が緩和されるためである。一般に、FETの閾値電圧が低いほどON状態の電流電圧特性の線形性が改善し、閾値電圧が高いほどOFF状態の容量電圧特性の線形性が改善する。すなわち、ON状態の場合の基板電位がOFF状態の場合の基板電位よりも高い方が、歪特性改善に好適であると言える。さらに、閾値電圧が小さいほどFETの電流駆動能力が向上することから、挿入損失特性改善の観点からも、ON状態の場合の基板電位はOFF状態の場合の基板電位よりも高い方が望ましい。
また、図4から半導体基板電位が−3〜0V近傍では閾値電圧の半導体基板電位依存性が顕著であるため、FETがON状態の場合の基板電位とOFF状態の場合の基板電位との電位差が2V程度あれば閾値電圧を一定程度変動させることができ、歪特性の改善が期待できる。したがって、基板電位制御信号源が対応する基板電位制御用電極に印加する高電圧は低電圧よりも2V以上大きく設定される。
以下に、半導体基板に印加した電圧と歪特性および挿入損失特性との関係を例示する。
図5は、図1の高周波スイッチの一状態として、入力ポート100、ON状態の第1のFET103および第1の出力ポート102で構成される高周波スイッチを模式的に示しており、この状態においてON状態のFETに起因する高周波歪発生と挿入損失を測定できる。
また図6は、図1の高周波スイッチの他の一状態として、入力ポート100、OFF状態の第2のFET113、高周波線路601および第1の出力ポート102で構成される高周波スイッチを模式的に示しており、この状態においてOFF状態のFETに起因する高周波歪発生を測定できる。
したがって、上述の図5および図6の2回路の歪を測定することで、ON状態のFETに起因する高周波歪と、OFF状態のFETに起因する高周波歪とを分離して測定することが可能となる。
図7、図8および図9はそれぞれ図6の状態の高周波スイッチの高周波歪測定結果の一例を示す図である。また、図10および図11は図7の状態の高周波スイッチの高周波歪測定結果の一例を示す図である。
図7〜図9から、ON状態のFETに関しては基板電位を高くすることで、挿入損失特性および歪特性が改善していることが分かる。また、図10および図11から、OFF状態のFETに関しては基板電位を低くすることで、高周波歪の発生が抑制されることが分かる。すなわち、前述の通り、閾値電圧を基板電位により制御することで、歪特性および挿入損失特性を改善可能である。したがって、図4に示した閾値電圧の半導体基板電位依存性から分かるように、FETがON状態の場合の基板電位をOFF状態の場合の基板電位よりも高くすることで、歪特性および挿入損失特性を改善することが出来る。
次に、本実施形態における高周波スイッチの動作について、図1を基に説明する。例として、第1の高周波信号経路が選択経路である場合、すなわち、第1のFET103がON状態であり、第2のFET113、第3のFET123および第4のFET133がOFF状態である場合について論じる。
入力ポート100から入力された高周波信号は、選択経路である第1の高周波信号経路を介し、第1の出力ポート102より出力される。この時、第1のFET103の電流電圧特性の非線形性と、第2のFET113、第3のFET123および第4のFET133の容量電圧特性の非線形性とに起因し、出力信号に歪が発生する。前述の通り、FETがON状態の場合の基板電位をOFF状態の場合の基板電位よりも高くすることで、歪特性および挿入損失特性が改善する。したがって、第1の基板電位制御信号源109の出力電圧を第2の基板電位制御信号源119、第3の基板電位制御信号源129、および第4の基板電位制御信号源139の出力電圧よりも高くすることで、歪特性および挿入損失特性を改善することができる。他の高周波信号経路が選択されている場合も、上述の説明の通り、各FETの基板電位を適切に設定することで、同様の改善効果が得られる。すなわち、選択経路を形成するFETの基板電位が、選択経路を形成しない他のFETの基板電位よりも高くなるように、それぞれの基板電位制御信号源の出力を設定すればよい。
このように、第1の実施形態の高周波スイッチによれば、高周波スイッチを構成するFETの基板電位を個別に制御する機能を有するので、FETのON状態とOFF状態に応じて基板に適当な電圧を印加することができ、歪特性および挿入損失特性の両方の改善が可能となる。また、通常、FETのゲート幅は、挿入損失とON状態のFETに起因する高周波歪とを抑制可能な最小幅に設計される。したがって、歪特性および挿入損失特性の改善は、ゲート幅の短縮を可能とし、チップの小型化ならびに小型化によるコスト削減の付帯的効果も有する。さらにまた、バンプを用いた実装形態など、ダイパッドがないために半導体基板の電位が定まらない実装形態の高周波スイッチにおいては、FETの基板電位が制御されるため、動作安定性の向上も期待できる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。その他の構成、動作、および効果は、第1の実施形態と同等であるので、説明を省略する。
図12は本実施形態における高周波スイッチの構成を示す図である。
この高周波スイッチは、入力ポート100、第1の出力ポート102、第2の出力ポート112、第3の出力ポート122、第4の出力ポート132、複数の第1のFET103から構成される第1のFET群104、複数の第2のFET113から構成される第2のFET群114、複数の第3のFET123から構成される第3のFET群124、複数の第4のFET133から構成される第4のFET群134、複数の第1の基板電位制御用電極108、複数の第2の基板電位制御用電極118、複数の第3の基板電位制御用電極128、複数の第4の基板電位制御用電極138、複数の第1のソース・ドレインバイアス印加用抵抗106、複数の第2のソース・ドレインバイアス印加用抵抗116、複数の第3のソース・ドレインバイアス印加用抵抗126、複数の第4のソース・ドレインバイアス印加用抵抗136、複数の第1のゲートバイアス印加用抵抗107、複数の第2のゲートバイアス印加用抵抗117、複数の第3のゲートバイアス印加用抵抗127、複数の第4のゲートバイアス印加用抵抗137および半導体基板(図外)を備える。
この高周波スイッチは、第1〜4の高周波信号経路を有し、それぞれの高周波信号経路は入力ポート100と第1の出力ポート102、第2の出力ポート112、第3の出力ポート122および第4の出力ポート132との間の経路で定義される。図12では第1の高周波信号経路が選択されている状態について例示されている。すなわち、第1のFET103がON状態であり、第2のFET113、第3のFET123および第4のFET133がOFF状態である状態について例示されている。
第1の基板電位制御用電極108は、第1のFET103のゲート電極と電気的に接続され、第1のFET103にゲート電圧(ゲート制御信号)を供給するゲート電圧源と電気的に接続されており、第1の基板電位制御用電極108の電位は第1のFET103のゲート電極と概ね同電位となっている。同様に、第2の基板電位制御用電極118は第2のFET113にゲート電圧を供給するゲート電圧源と電気的に接続され、第3の基板電位制御用電極128は第3のFET123にゲート電圧を供給するゲート電圧源と電気的に接続され、第4の基板電位制御用電極138は第4のFET133にゲート電圧を供給するゲート電圧源と電気的に接続されている。
ゲート電圧源は、接続された第1の基板電位制御用電極108、第2の基板電位制御用電極118、第3の基板電位制御用電極128又は第4の基板電位制御用電極138への基板電位制御のための電圧印加に同期して、接続された第1のFET103、第2のFET113、第3のFET123又は第4のFET133のゲート電極に高電圧又は低電圧をゲート電圧として印加する。基板電位制御用電極には、対応するFETのゲート電圧の80%以上120%以下の電圧が印加される。よって、基板電位制御用電極に印加される高電圧は閾値電圧以上のゲート電圧(ON電圧)の80%以上120%以下であり、低電圧は閾値電圧未満のゲート電圧(OFF電圧)の80%以上120%以下となる。
なお、高周波信号の漏洩を防ぐため、基板電位制御用電極とゲートバイアス印加用抵抗との間に、直列に数k〜数百kohmの抵抗が挿入されてもよい。
図12において、各FETがMESFETやnチャネル型MISFETなどで構成される場合、OFF状態のFETのゲート電位はON状態のFETのゲート電位よりも大きくなる。一方、前述の通り、FETがON状態の場合の基板電位をOFF状態の場合の基板電位よりも高くすることで、歪特性および挿入損失特性が改善される。したがって、図12に示すように、基板電位制御用電極をFETのゲート電極と電気的に接続し、基板電位制御用電極の電位をFETのゲート電極と概ね同電位、例えばゲート電位の80%〜120%程度にすることで、歪特性および挿入損失特性の改善が期待できる。
この時、FETの基板電位は、第1の実施形態で示した基板電位制御信号源を用いて制御する場合と異なり、必ずしも最適値に制御することはできない。しかしながら、ON状態のFETの基板電位とOFF状態のFETの基板電位の大小関係は保たれるため、一定程度の改善効果が得られる。さらに、基板電位制御信号源を別途具備する必要がないため、回路簡素化による小型化および低コスト化の利点を有する。またさらに、第1の実施形態と同様、挿入損失特性の改善によりFETのゲート幅を短縮でき、更なるチップ面積の縮小によるコスト削減の付帯的効果も期待できる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。その他の構成、動作、および効果は、第1の実施形態と同等であるので、説明を省略する。
図13は本実施形態における高周波スイッチの構成を示す図である。
この高周波スイッチは、入力ポート100、第1の出力ポート102、第2の出力ポート112、第3の出力ポート122、第4の出力ポート132、複数の第1のFET103から構成される第1のFET群104、複数の第2のFET113から構成される第2のFET群114、複数の第3のFET123から構成される第3のFET群124、複数の第4のFET133から構成される第4のFET群134、複数の第1の基板電位制御用電極108、複数の第3の基板電位制御用電極128、複数の第4の基板電位制御用電極138、第1の基板電位制御信号源109、第3の基板電位制御信号源129、第4の基板電位制御信号源139、複数の第1のソース・ドレインバイアス印加用抵抗106、複数の第2のソース・ドレインバイアス印加用抵抗116、複数の第3のソース・ドレインバイアス印加用抵抗126、複数の第4のソース・ドレインバイアス印加用抵抗136、複数の第1のゲートバイアス印加用抵抗107、複数の第2のゲートバイアス印加用抵抗117、複数の第3のゲートバイアス印加用抵抗127、複数の第4のゲートバイアス印加用抵抗137および半導体基板(図外)を備える。
この高周波スイッチは、第1〜4の高周波信号経路を有し、それぞれの高周波信号経路は入力ポート100と第1の出力ポート102、第2の出力ポート112、第3の出力ポート122および第4の出力ポート132との間の経路で定義される。
図13の高周波スイッチは、一部の高周波信号経路つまり第1、第3および第4の高周波信号経路にのみ第1の実施形態が適用された構成、つまり基板電位制御用電極および基板電位制御信号源が設けられ、各経路内のFETの基板電位が高電位および低電位に変更される構成を持つ。第1のFET103、第3のFET123および第4のFET133の基板電位の制御方法ならびに歪特性および挿入損失特性の改善効果は第1の実施形態と同様である。
このように、第1の実施形態の高周波スイッチによれば、第1のFET103、第3のFET123および第4のFET133の電流電圧特性や容量電圧特性に起因する高周波歪の発生のみを低減することができる。全ての高周波信号経路でFETの基板電位の制御を行う第1の実施形態の高周波スイッチと比較すると、歪特性や挿入損失特性等の改善効果が限定的とはなるものの、少なくとも回路が簡易化される。多ポート高周波スイッチではポート毎に入力される信号電力や周波数が異なることが多く、高周波スイッチの歪特性が特定の高周波信号経路の歪特性で律速される場合がある。特に限定はされないが、前述のような律速経路が存在する場合に当該経路のみにFETの基板電位を制御する構成を設けることで、回路の複雑化を抑制した上で、歪特性および挿入損失特性の改善効果を享受できる。
(第4の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。その他の構成、動作、および効果は、第1の実施形態と同等であるので、説明を省略する。
まず、図1に示す第1の実施形態の高周波スイッチにおいて、選択経路が第1の高周波信号経路から第2の高周波信号経路に切り替わる際の回路動作を考える。第1のFET103および第2のFET113のゲート電極にはゲート制御信号が入力され、第1のFET103および第2のFET113はそれぞれON状態からOFF状態、OFF状態からON状態へと移行する。また、第1の基板電位制御用電極108および第2の基板電位制御用電極118に入力される基板電位制御用信号も、ゲート制御信号と同期し、所望の値に変化する。このとき、高周波スイッチを構成する半導体素子のばらつきが大きい場合などは、ゲート制御信号と基板電位制御用信号とが完全には同期せず、一方に遅延が発生する可能性がある。ここで、ゲート制御信号より基板電位制御用信号の遅延が大きい場合、選択経路の切り替え直後は歪特性および挿入損失特性の改善効果が得られず、高周波信号の劣化を招く。しかしながら、以下に説明する本実施形態の高周波スイッチに拠れば、上述のように素子ばらつきなどによりゲート制御信号と基板電位制御用信号との正確な同期が困難な場合においても、歪特性および挿入損失特性の改善効果が安定に得られる。
図14は本実施形態における高周波スイッチの構成を示す図である。
この高周波スイッチは、第1の実施形態の高周波スイッチに、バイアス切り替え時間調整用容量が加えられた構成を持つ。すなわち、この高周波スイッチは、入力ポート100、第1の出力ポート102、第2の出力ポート112、第3の出力ポート122、第4の出力ポート132、第1のFET103から構成される第1のFET群104、複数の第2のFET113から構成される第2のFET群114、複数の第3のFET123から構成される第3のFET群124、複数の第4のFET133から構成される第4のFET群134、複数の第1の基板電位制御用電極108、複数の第2の基板電位制御用電極118、複数の第3の基板電位制御用電極128、複数の第4の基板電位制御用電極138、第1の基板電位制御信号源109、第2の基板電位制御信号源119、第3の基板電位制御信号源129、第4の基板電位制御信号源139、複数の第1のソース・ドレインバイアス印加用抵抗106、複数の第2のソース・ドレインバイアス印加用抵抗116、複数の第3のソース・ドレインバイアス印加用抵抗126、複数の第4のソース・ドレインバイアス印加用抵抗136、複数の第1のゲートバイアス印加用抵抗107、複数の第2のゲートバイアス印加用抵抗117、複数の第3のゲートバイアス印加用抵抗127、複数の第4のゲートバイアス印加用抵抗137、複数の第1のバイアス切り替え時間調整用容量105、複数の第2のバイアス切り替え時間調整用容量115、複数の第3のバイアス切り替え時間調整用容量125、複数の第4のバイアス切り替え時間調整用容量135および半導体基板(図外)を備える。
この高周波スイッチは、第1〜4の高周波信号経路を有し、それぞれの高周波信号経路は入力ポート100と第1の出力ポート102、第2の出力ポート112、第3の出力ポート122および第4の出力ポート132との間の経路で定義される。
第1のバイアス切り替え時間調整用容量105、第2のバイアス切り替え時間調整用容量115、第3のバイアス切り替え時間調整用容量125および第4のバイアス切り替え時間調整用容量135は、それぞれ第1のFET103、第2のFET113、第3のFET123および第4のFET133のゲート電極に接続されている。バイアス切り替え時間調整用容量により、各FETのゲート電圧が同時にON電圧又はOFF電圧に変化しない。
本実施形態の高周波スイッチにおいて、選択経路が第1の高周波信号経路から第2の高周波信号経路に切り替わる際の回路動作を考える。このとき、前述の説明と同様、第1のFET103および第2のFET113のゲート電極にはゲート制御信号が入力されるが、ゲート配線に第1のバイアス切り替え時間調整用容量105および第2のバイアス切り替え時間調整用容量115が結線されていることで容量の充電時間が発生する。したがって、ゲート制御信号が入力されてから、実際に第1のFET103および第2のFET113のゲート電位が変化するまでに遅延が生じる。この遅延時間は第1のゲートバイアス印加用抵抗107および第2のゲートバイアス印加用抵抗117の抵抗値ならびに第1のバイアス切り替え時間調整用容量105および第2のバイアス切り替え時間調整用容量115の容量値により調整可能である。
このように、第1の実施形態の高周波スイッチによれば、基板電位制御用信号よりも、ゲート制御信号の遅延時間が大きくなるように抵抗値および容量値を設定することができるので、両信号の正確な同期が困難な場合においても、歪特性および挿入損失特性の改善効果が安定に得られる。
なお、図14ではバイアス切り替え時間調整用容量はFETのゲート電極とソース電極との間に挿入されているが、ゲート電極とドレイン電極との間に挿入されてもよく、また、ゲート電極とソース電極との間およびゲート電極とドレイン電極との間の両方に挿入されても良い。
また、高周波信号経路を形成するFETが多段構成の場合、一部のFETにのみバイアス切り替え時間調整用容量が設けられてもよい。その際、バイアス切り替え時間調整用容量はゲート電極とソース電極との間に挿入されてもよく、またゲート電極とドレイン電極との間に挿入されても良く、さらにゲート電極とソース電極との間およびゲート電極とドレイン電極との間の両方に挿入されても良い。
以上、実施の形態におけるこれまでの説明は、すべて本発明を具体化した一例であって、本発明はこれらの例に限定されず、本発明の技術を用いて当業者が容易に構成可能な種々の例に展開可能である。
例えば、上記実施形態において、高周波スイッチ用のFETの構造として図2の構造を例示したが、このデバイス構造に限定されるものではなく、同様の機能を有するデバイス構造であれば本発明の効果が得られることは言うまでも無い。
また、上記実施形態において、本発明の半導体装置として高周波信号経路を切り替える高周波スイッチを例示したが、これに限られない。
また、各実施形態は組み合わせて実施されてもよい。
本発明は、高周波スイッチに適応でき、特に移動体通信機器等に用いられる高周波スイッチに適応できる。
100、200 入力ポート
102、202 第1の出力ポート
103、203 第1のFET
104、204 第1のFET群
105 第1のバイアス切り替え時間調整用容量
106、206 第1のソース・ドレインバイアス印加用抵抗
107、207 第1のゲートバイアス印加用抵抗
108 第1の基板電位制御用電極
109 第1の基板電位制御信号源
112、212 第2の出力ポート
113、213 第2のFET
114、214 第2のFET群
115 第2のバイアス切り替え時間調整用容量
116、216 第2のソース・ドレインバイアス印加用抵抗
117、217 第2のゲートバイアス印加用抵抗
118 第2の基板電位制御用電極
119 第2の基板電位制御信号源
122、222 第3の出力ポート
123、223 第3のFET
124、224 第3のFET群
125 第3のバイアス切り替え時間調整用容量
126、226 第3のソース・ドレインバイアス印加用抵抗
127、227 第3のゲートバイアス印加用抵抗
128 第3の基板電位制御用電極
129 第3の基板電位制御信号源
132、232 第4の出力ポート
133、233 第4のFET
134、234 第4のFET群
135 第4のバイアス切り替え時間調整用容量
136、236 第4のソース・ドレインバイアス印加用抵抗
137、237 第4のゲートバイアス印加用抵抗
138 第4の基板電位制御用電極
139 第4の基板電位制御信号源
300、400、501 ドレイン電極
301、401、500 ソース電極
302、402、502 ゲート電極
303、403 チャネル層
503 基板電位制御用電極
504 導電性半導体基板
505 絶縁層
506 半導体層
601 高周波線路
901 素子間分離領域
902、903 基板電位制御用半導体層
904 半導体基板

Claims (6)

  1. 半導体基板上に形成された複数のFETを備える半導体装置であって、
    前記複数のFETのそれぞれに対応して前記半導体基板内における対応するFETと接する領域に設けられた基板電位制御用半導体領域と、
    前記半導体基板内に設けられ、複数の前記基板電位制御用半導体領域を電気的に分離する素子間分離領域と、
    複数の前記基板電位制御用半導体領域のそれぞれに対応して設けられ、対応する基板電位制御用半導体領域と電気的に接続された基板電位制御用電極と、
    複数の前記基板電位制御用電極のそれぞれに対応して設けられ、対応する基板電位制御用電極に高電圧又は低電圧を印加する複数の電圧源とを備える
    半導体装置。
  2. 前記電圧源は、前記基板電位制御用電極への電圧印加に同期して前記FETのゲートに前記高電圧又は低電圧を印加する
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記電圧源は、対応するFETのゲート電圧が閾値電圧以上の電圧であるとき対応する基板電位制御用電極に高電圧を印加し、対応するFETのゲート電圧が閾値電圧未満の電圧であるとき対応する基板電位制御用電極に低電圧を印加する
    請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記高電圧は、前記低電圧よりも2V以上大きい
    請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記高電圧は、前記閾値電圧以上のゲート電圧の80%以上120%以下であり、
    前記低電圧は、前記閾値電圧未満のゲート電圧の80%以上120%以下である
    請求項3に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体装置は、さらに、前記複数のFETのそれぞれのゲートに接続された容量を備える
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
JP2009132584A 2009-06-01 2009-06-01 半導体装置 Pending JP2010278407A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009132584A JP2010278407A (ja) 2009-06-01 2009-06-01 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009132584A JP2010278407A (ja) 2009-06-01 2009-06-01 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010278407A true JP2010278407A (ja) 2010-12-09

Family

ID=43425059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009132584A Pending JP2010278407A (ja) 2009-06-01 2009-06-01 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010278407A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017055071A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社東芝 半導体装置、駆動制御装置、および駆動制御方法
JP2017098511A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 株式会社豊田中央研究所 窒化物半導体装置及びその製造方法
KR20170125036A (ko) * 2015-03-06 2017-11-13 퀄컴 인코포레이티드 보디 커넥션을 갖는 스위치 트랜지스터를 갖춘 rf 회로

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170125036A (ko) * 2015-03-06 2017-11-13 퀄컴 인코포레이티드 보디 커넥션을 갖는 스위치 트랜지스터를 갖춘 rf 회로
KR102568239B1 (ko) * 2015-03-06 2023-08-17 퀄컴 인코포레이티드 보디 커넥션을 갖는 스위치 트랜지스터를 갖춘 rf 회로
JP2017055071A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社東芝 半導体装置、駆動制御装置、および駆動制御方法
JP2017098511A (ja) * 2015-11-27 2017-06-01 株式会社豊田中央研究所 窒化物半導体装置及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5476198B2 (ja) 高周波スイッチ回路
US8288895B2 (en) High-power tunable capacitor
US20150041917A1 (en) Field-effect transistor stack voltage compensation
US20070102730A1 (en) Switching circuit and semicondcutor device
US20120112832A1 (en) Radio frequency switch and radio frequency module
JP5509469B1 (ja) 高周波スイッチ回路
JP2008263523A (ja) 高周波スイッチ回路
US20100207679A1 (en) Conduction switching circuit, conduction switching circuit block, and operating method of conduction switching circuit
JP2006332416A (ja) 半導体装置
JP2005203643A (ja) 高周波スイッチ
JP5997624B2 (ja) 高周波半導体スイッチおよび無線機器
US20080296685A1 (en) Analog switch
JP2008017416A (ja) 高周波スイッチ装置
JP2009194891A (ja) 高周波スイッチ回路
US20120153396A1 (en) Semiconductor device
KR101952857B1 (ko) 스위칭 회로 및 이를 포함하는 고주파 스위치
US10404252B2 (en) Bidirectional switch circuit and switch device
JP2010278407A (ja) 半導体装置
KR101532120B1 (ko) 스위치
KR20080045746A (ko) 다수의 게이트 소자를 구비한 출력 드라이버 회로
US10263622B2 (en) Semiconductor apparatus and method of controlling MOS transistor
US8299835B2 (en) Radio-frequency switch circuit with separately controlled shunt switching device
JP2005197481A (ja) 半導体スイッチ
US11049855B2 (en) Tunable capacitive compensation for RF switch FET stacks
JP2009158671A (ja) 高周波スイッチ