JP4998550B2 - 周波数可変帯域除去フィルタ - Google Patents

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Description

この発明は、周波数可変フィルタに関し、特にスイッチ素子を用いて周波数帯域を可変する周波数可変帯域除去フィルタに関するものである。
異なる周波数帯を利用する通信システムにおいて、各周波数帯に対応した通過帯域を有するフィルタを複数用意し、それらをスイッチにより切り替えるように構成した通信システムが特許文献1に示されている。
すなわち、異なる特性を持つフィルタを通る2本の信号経路の入出力端それぞれにスイッチを配置し、スイッチを切り替えることによってフィルタ特性を切り替えるものである。
また、複数の経路それぞれに、特性の異なるフィルタを配置し、各経路をスイッチで分岐することによって周波数特性を可変とするフィルタが特許文献2に示されている。
さらに、LC直列共振回路をシャントに接続してノッチを利用したローパスフィルタを構成し、ダイオードで容量値を切り替えることによって、使用中の送信チャンネルに合わせた通過帯域・減衰帯域を切り替えるようにした可変分波器が特許文献3に示されている。ここで特許文献3に示されている可変分波器の構成を、図1を基に説明する。
特許文献3の可変分波器は、図1に示すように、入力端子1側のコンデンサC1とコイルL1、および出力端子2側のコンデンサC2とコイルL2の2つの直列共振回路を並列アームとして結合用コイルL4を介して接続し、直列共振回路と並列にコイルL3,L5を設け、それぞれの共振回路の共振周波数を減衰極とする帯域除去フィルタのコイルL1とL2にタップを設け、それぞれのタップと接地間にスイッチングダイオードD1,D2、高周波バイパスコンデンサC3,C4を設けている。このような構成により、ダイオードD1,D2のアノード側に制御電圧を印加してコイルのタップと接地間を短絡して減衰極の周波数を可変にできるようにしている。
特開平10−289342号公報 特開平9−199996号公報 特開平7−321586号公報
ところが特許文献1・特許文献2に示されているシステムでは、いずれも所定の周波数を切り替えるために複数のフィルタを用意する必要があり、送受信モジュールが大型化したり、システム構成が複雑になったりするという問題がある。
また特許文献3の可変分波器では、帯域除去特性を持つローパスフィルタとして用いるものであって、通過帯域は、シャントに接続したLC直列共振回路の共振周波数より低域側のみである。また、ダイオードとコンデンサとを組み合わせて容量値を変化させる構成であり、オン時には、ダイオードの寄生インダクタンス成分がコンデンサに加わるのでフィルタ特性が劣化する。
そこでこの発明の目的は、上述の問題を解消して、簡素な構成で小型化・低コスト化を図るとともに、良好なフィルタ特性を保ったまま周波数シフト可能とした周波数可変帯域除去フィルタを提供することにある。
この発明の周波数可変帯域除去フィルタは次のように構成する。
(1)それぞれインダクタとキャパシタとが直列に接続され、一方の端部を接地端側とする複数の直列共振回路と、前記複数の直列共振回路の、互いに隣接する2つの直列共振回路の他方の端部同士の間に整合回路をそれぞれ接続し、前記複数の直列共振回路の接地端側と接地との間にそれぞれ直接接地されるようにスイッチ素子を挿入し、前記複数の直列共振回路の接地端側と前記スイッチ素子との接続点を、周波数特性切替用インダクタを介して高周波的に接地し、前記複数の直列共振回路のうち両端の直列共振回路の他方の端部にそれぞれ入出力端子を接続し、前記複数の直列共振回路の共振周波数を近接させる。
(2)前記整合回路を、シリーズ接続のインダクタ(L)とシャント接続のキャパシタ(C)とのT型回路を複数段設けて構成する。
(3)前記スイッチ素子はFETとする。
(4)前記複数の直列共振回路の接地端側と接地との間にそれぞれ接続したスイッチ素子に対して単一の制御電圧を印加するバイアス回路を設ける。
(5)多層基板の表面に前記スイッチ素子を実装し、少なくとも前記周波数特性切替用インダクタを前記多層基板の表面に実装する。
この発明によれば次のような効果を奏する。
(1)線路に対してシャントに接続されるインダクタとキャパシタとによる直列共振回路(LC直列共振回路)を複数設け、隣接する2つの直列共振回路同士の間に整合回路を接続して、複数段の共振器からなる帯域除去フィルタを構成するとともに、直列共振回路のインダクタンスをスイッチ素子のオン/オフによって切り替えるようになるので、全体に少ない部品点数で周波数可変帯域除去フィルタが構成できる。そのため小型化・低コスト化が図れる。また、スイッチ素子を用いてフィルタの特性を変化させているため、特許文献1,2のように複数の経路やフィルタを構成する必要がなく、全体の素子数の低減が可能となる。さらに、スイッチ素子のオン時のインダクタンス成分はそのスイッチ素子に接続されているインダクタに付加されるのみであるので、スイッチ素子のインダクタンス成分がフィルタ特性に悪影響を与えることがない。
(2)特にシリーズのインダクタとシャントのキャパシタとのT型回路を複数段設けて整合回路を構成することにより、整合条件を求めるための設計上の自由度が増し、複数のLC直列共振回路の所望の整合条件が得られる。すなわち、共振点の両側に通過域がある帯域除去フィルタであって、さらにその共振点を可変とするような場合、単純な回路では整合条件を得ることができずスイッチ素子のオン/オフによる直列共振回路のインダクタンスを切り替えた際に帯域除去特性が十分に得られないという問題が生じるが、LCLのT型回路を複数段設けることによって広い周波数範囲で整合をとることができ、スイッチ素子のオン/オフによるいずれの状態でも十分な帯域除去特性を得ることができる。
(3)前記スイッチ素子としてFET(電界効果型トランジスタ)を用いることにより、オン時に流れる電流を小さくでき低消費電力化およびそれに伴い小型化が可能となる。
(4)複数のLC直列共振回路の接地端側と接地との間にそれぞれ接続したスイッチ素子に対して単一の制御電圧を印加するようにバイアス回路を構成することにより、単一電源で周波数特性を制御できるため、全体の回路の小型化が図れる。
(5)多層基板を用いて前記スイッチ素子、インダクタ、キャパシタ、および周波数特性切替用インダクタを構成することによって、電子機器の回路基板へ表面実装可能な単一の小型の部品として容易に構成できる。
特許文献3に示されている可変分波器の回路図である。 第1の実施形態に係る周波数可変帯域除去フィルタの回路図である。 ダイオードのオン/オフ状態に応じた周波数可変帯域除去フィルタの等価回路である。 図3に示した回路の通過特性を示す図である。 周波数可変帯域除去フィルタの拡大外観斜視図である。 第2の実施形態に係る周波数可変帯域除去フィルタの回路図である。 第3の実施形態に係る周波数可変帯域除去フィルタの回路図である。 第4の実施形態に係る周波数可変帯域除去フィルタの回路図である。
符号の説明
SR1,SR2,SR3−直列共振回路
P1,P2−入出力端子
LN11,LN22,LN33−周波数特性切替用インダクタ
MC,MC1,MC2−整合回路
VC−バイアス回路
10−多層基板
《第1の実施形態》
第1の実施形態に係る周波数可変帯域除去フィルタについて図2〜図5を参照して説明する。
図2は第1の実施形態に係る周波数可変帯域除去フィルタの全体の回路図である。
図2においてインダクタLN1とキャパシタCN1との直列回路によって第1の直列共振回路SR1を構成している。同様にインダクタLN2とキャパシタCN2との直列回路によって第2の直列共振回路SR2を構成している。
この2つの直列共振回路SR1,SR2の間にシリーズ接続のインダクタLs1,Ls2,Ls3とシャント接続のキャパシタCu1,Cu2からなる2段のT型回路による整合回路MCを設けている。ここでインダクタLs1,Ls2およびキャパシタCu1で1段目のT型回路を構成していて、インダクタLs2,Ls3およびキャパシタCu2で2段目のT型回路を構成している。
各直列共振回路SR1,SR2の接地端側と接地との間にはスイッチ素子であるダイオードD1,D2をそれぞれ挿入している。
各直列共振回路SR1,SR2の接地端側とは別の端部にはそれぞれ入出力端子P1,P2を接続している(この端部を入出力端子としている。)
各直列共振回路SR1,SR2の接地端側とダイオードD1,D2との接続点は周波数特性切替用インダクタLN11,LN22およびキャパシタCe1を介して接地している。また、ダイオードD1,D2に対するバイアス電圧(制御電圧)を与える制御端子Vcと周波数特性切替用インダクタLN11,LN22の接続点との間に抵抗Rを接続し、制御端子Vcと接地との間にはキャパシタCe2を接続している。このキャパシタCe2はキャパシタCe1を補助して大容量を確保するために付加している。
さらに、入出力端子P1,P2と接地との間にはキャパシタCu3,Cu4をそれぞれ接続している。これらのキャパシタCu3,Cu4はシリーズに接続したインダクタLs1,Ls2,Ls3とともにローパスフィルタを構成している。
図3(A)は図2に示した回路においてダイオードD1,D2がオン状態である時の等価回路、図3(B)は図2に示した回路においてダイオードD1,D2がオフ状態である時の等価回路である。
図2に示した制御端子Vcに所定の正電圧を印加することにより、ダイオードD1,D2がともにオンする。この状態でダイオードD1,D2のインダクタンス成分は周波数特性切替用インダクタLN11,LN22より十分に小さな値であるので、これらの周波数特性切替用インダクタLN11,LN22およびその先に接続されているバイアス回路(Ce1,Ce2,R)は実質的に存在しないものとなり、等価的に図3(A)のような回路となる。
図2に示した制御端子Vcへの印加電圧が0Vまたは負電圧であればダイオードD1,D2がオフ状態となり、周波数特性切替用インダクタLN11,LN22のインダクタンスが作用し、且つキャパシタCe1は高周波的に導通状態であるので等価的に図3(B)に示すような回路となる。
したがって、元々の直列共振回路SR1,SR2に対して周波数特性切替用インダクタLN11,LN22がそれぞれ直列接続された回路構成となり、新たな直列共振回路SR11,SR22の共振周波数は図3(A)に比べて低域側にシフトすることになる。
このようにダイオードD1,D2をCやLC並列共振回路を介さずに直接接地することにより、図3(B)の等価回路に示したように、ダイオードD1,D2のオフ時にダイオードの容量が共振回路に付加されず、共振周波数のズレやバラツキが抑制できる。また、ダイオードD1,D2への印加電圧は、周波数特性切替用インダクタLN11,LN22を介して印加されるため、従来必要であった制御端子部でのチョークコイル等が不要になり、フィルタを小型化できる。さらに、それぞれの直列共振回路の共振周波数を近接させることにより、除去帯域を広帯域化できるという効果も奏する。
図4(A)は図3(A)に示した状態での通過特性、図4(B)は図3(B)に示した状態での通過特性をそれぞれ示している。
図2に示したダイオードD1,D2がオン状態のとき、伝送線路に対してシャントに接続されている直列共振回路SR1,SR2の共振周波数に応じて、この例では1.67GHzを中心として所定帯域幅の減衰帯域が生じている。
図2に示したダイオードD1,D2がオフ状態のとき、図3(B)に示した直列共振回路SR11,SR22の共振周波数に応じて、この例では1.48GHzを中心として所定帯域幅の減衰帯域が生じている。前記インダクタLs1,Ls2,Ls3,キャパシタCu1,Cu2による整合回路MCは前記2つの周波数帯域を含む範囲で2つの直列共振回路の整合をとる。したがってダイオードD1,D2のオン/オフのいずれの状態でも2つの直列共振回路を整合状態で作用させることができ、所定の減衰量を保ったまま減衰帯域の周波数域をシフトさせることができる。
なお、各直列共振回路SR1,SR2の接地端側と接地との間にそれぞれ接続したダイオードD1,D2に対して単一の制御電圧を印加するバイアス回路Vcを設けたことにより、単一電源で周波数特性を制御できるため、バイアス電圧印加制御のための構成が簡素となり、回路全体の小型化が図れる。
図5はこの第1の実施形態に係る周波数可変帯域除去フィルタの拡大外観斜視図である。この図5において多層基板10の上面にはダイオードD1,D2、キャパシタCu3,Cu4、インダクタLN1,LN2および抵抗Rをそれぞれ表面実装している。
また、多層基板10の上面には周波数特性切替用インダクタLN11,LN22を表面実装してもよい。このことにより、減衰させたい周波数を変更する場合に、多層基板10自体は変更することなく、周波数特性切替用インダクタL11,L22をインダクタンス値の異なるものに変更するだけでよく、設計変更に容易に対応することができる。また、多層基板に形成する印刷電極によるインダクタよりもQ値の高いチップインダクタを使用することができ、直列共振回路の減衰特性を向上させることができる。
多層基板10の内部には、図2に示した残りのインダクタ、キャパシタおよび抵抗をそれぞれ形成している。そして、多層基板10の裏面に入出力端子P1,P2、グランド端子および制御端子Vcをそれぞれ形成している。
多層基板10はセラミックまたは樹脂などで構成する。
なお、この例では、直列共振回路を構成するLN1とLN2には良好な共振特性を得るために高いQをもつ表面実装部品を使用しているが、インダクタとキャパシタは所望の特性が得られるのであれば、それらすべてを多層基板に内蔵してもよい。
《第2の実施形態》
図6は第2の実施形態に係る周波数可変帯域除去フィルタの回路図である。第1の実施形態で図2に示した回路と異なるのは、スイッチ素子を複数のダイオード(この例では2つ)の直列回路で構成した点である。すなわち第1の直列共振回路SR1の接地端側と接地との間に2つのダイオードD1a,D1bからなる直列回路を挿入し、第2の直列共振回路SR2の接地端側と接地との間に2つのダイオードD2a,D2bからなる直列回路を挿入している。
このように複数のダイオードを直列接続することによって、オフ時の等価的なキャパシタンス成分を小さくすることができ、ダイオードD1a,D1b,D2a,D2bのオン/オフによる周波数シフト量をより大きくすることができる。また、ダイオード1個あたりに印加される電圧の変動を小さくすることができ、高調波特性を改善することができる。
《第3の実施形態》
図7は第3の実施形態に係る周波数可変帯域除去フィルタの回路図である。この例ではスイッチ素子としてFETを用いている。すなわち第1の直列共振回路SR1の接地端側と接地との間にFET Q1を挿入し、第2の直列共振回路SR2の接地端側と接地との間にFET Q2を挿入している。そして直列共振回路SR1,SR2の接地端側とFET Q1,Q2との接続点を周波数特性切替用インダクタLN11,LN22を介して接地している。
さらに、FET Q1,Q2のゲートに対してキャパシタCe1,Ce2および抵抗Rからなるバイアス回路を設けている。
図7において、Q1,Q2がNチャンネルFETである場合、制御端子Vcに所定の正電圧を印加することによりFET Q1,Q2はオン状態となる。また制御端子Vcの印加電圧を0Vまたは所定の負電圧とすることにより、FET Q1,Q2はオフ状態となる。Q1,Q2がオン状態のとき、第1・第2の直列共振回路SR1,SR2の接地端側は非常に小さなインダクタンス成分で接地されることになり、等価的に図3(A)に示した状態となる。Q1,Q2がオフ状態のとき、等価的に図3(B)に示した状態となる。したがって第1・第2の実施形態の場合と同様に除去帯域の中心周波数を制御電圧によって切り替えることができる。
このようにスイッチ素子としてFETを用いることにより、スイッチ素子オン・オフ制御のための電流値を極めて小さくでき、低消費電力化およびそれに伴い小型化が可能となる。
《第4の実施形態》
図8は第4の実施形態に係る周波数可変帯域除去フィルタの回路図である。第1〜第3の実施形態では線路に対してシャントに接続する直列共振回路を2段としたが、この第4の実施形態ではそれを3段としたものである。
図8において、インダクタLN1とキャパシタCN1との直列回路によって第1の直列共振回路SR1を構成し、インダクタLN2とキャパシタCN2との直列回路によって第2の直列共振回路SR2を構成し、インダクタLN3とキャパシタCN3との直列回路によって第3の直列共振回路SR3を構成している。そして直列共振回路SR1とSR2との間に、シリーズ接続のインダクタLs11,Ls12,Ls13とシャント接続のキャパシタCu11,Cu12からなる2段のT型回路による整合回路MC1を設けている。また、直列共振回路SR2とSR3との間に、シリーズ接続のインダクタLs21,Ls22,Ls23とシャント接続のキャパシタCu21,Cu22からなる2段のT型回路による整合回路MC2を設けている。
各直列共振回路SR1,SR2,SR3の接地端側と接地との間にスイッチ素子であるダイオードD1,D2,D3をそれぞれ挿入している。
3つの直列共振回路SR1,SR2,SR3のうち両側の直列共振回路SR1,SR3の接地端側とは別の端部にそれぞれ入出力端子P1,P2を接続している。
各直列共振回路SR1,SR2,SR3の接地端側とダイオードD1,D2,D3との接続点は周波数特性切替用インダクタLN11,LN22,LN33およびキャパシタCe1を介して接地している。ダイオードD1,D2,D3に対するバイアス電圧を与える制御端子Vcと周波数特性切替用インダクタLN11,LN22,LN33の接続点との間に抵抗Rを接続している。またこの制御端子Vcと接地との間にキャパシタCe2を接続している。
図8において、制御端子Vcに所定の正電圧を印加することにより、ダイオードD1,D2,D3はオン状態となる。また制御端子Vcの印加電圧を0Vまたは所定の負電圧とすることにより、ダイオードD1,D2,D3はオフ状態となる。
ダイオードD1,D2,D3がオン状態のとき、各直列共振回路SR1,SR2,SR3の接地端側は非常に小さなインダクタンス成分で接地されることになり、各直列共振回路SR1,SR2,SR3は、それぞれのキャパシタのキャパシタンス値とインダクタのインダクタンス値とで定まる周波数で共振する。
ダイオードD1,D2,D3がオフ状態のとき、各直列共振回路SR1,SR2,SR3にそれぞれ周波数特性切替用インダクタLN11,LN22,LN33が直列に接続されることになり、各直列共振回路の共振周波数が低域にシフトする。
このようにして、直列共振回路を3つ、または3つ以上備える場合についても除去帯域の中心周波数を制御電圧によって切り替えることができる。

Claims (5)

  1. それぞれインダクタとキャパシタとが直列に接続され、一方の端部を接地端側とする複数の直列共振回路と、
    前記複数の直列共振回路の、互いに隣接する2つの直列共振回路の他方の端部同士の間に整合回路をそれぞれ接続し、
    前記複数の直列共振回路の接地端側と接地との間にそれぞれ直接接地されるようにスイッチ素子を挿入し、
    前記複数の直列共振回路の接地端側と前記スイッチ素子との接続点を、周波数特性切替用インダクタを介して高周波的に接地し、
    前記複数の直列共振回路のうち両端の直列共振回路の他方の端部にそれぞれ入出力端子を接続し、
    前記複数の直列共振回路の共振周波数を近接させたことを特徴とする周波数可変帯域除去フィルタ。
  2. 前記整合回路を、シリーズ接続のインダクタとシャント接続のキャパシタとのT型回路を複数段設けて構成した請求項1に記載の周波数可変帯域除去フィルタ。
  3. 前記スイッチ素子はFETである請求項1または2に記載の周波数可変帯域除去フィルタ。
  4. 前記複数の直列共振回路の接地端側と接地との間にそれぞれ接続したスイッチ素子に対して単一の制御電圧を印加するバイアス回路を設けた請求項1〜3のうちいずれかに記載の周波数可変帯域除去フィルタ。
  5. 多層基板の表面に前記スイッチ素子を実装し、少なくとも前記周波数特性切替用インダクタを前記多層基板の表面に実装した請求項1〜4のうちいずれかに記載の周波数可変帯域除去フィルタ。
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