JP4826536B2 - 移相回路 - Google Patents

移相回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4826536B2
JP4826536B2 JP2007114474A JP2007114474A JP4826536B2 JP 4826536 B2 JP4826536 B2 JP 4826536B2 JP 2007114474 A JP2007114474 A JP 2007114474A JP 2007114474 A JP2007114474 A JP 2007114474A JP 4826536 B2 JP4826536 B2 JP 4826536B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
phase shifter
phase
circuit
variable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007114474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008271408A (ja
Inventor
誠 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2007114474A priority Critical patent/JP4826536B2/ja
Publication of JP2008271408A publication Critical patent/JP2008271408A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4826536B2 publication Critical patent/JP4826536B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)

Description

本発明は、移相器が多段に接続された移相回路に関する。
移相器とは、印加する直流電圧の変化により、各種信号の位相を任意に制御できるデバイスである。無線通信機器、またその他の電子機器分野において移相器は非常に有用であり、リニアライザ、電力合成回路などの様々な用途に使用されている。
移相器に求められる性能としては、まず位相可変範囲が大きいことが第一であるが、位相変化時に移相器の通過損失変動が小さいことが挙げられる。限られた直流電圧範囲の中で位相可変範囲を大きくするためには、移相器を多段に接続すれば良い。
しかし、印加する直流電圧を変化させて位相変化する際、移相器の入出力インピーダンスは少なからず変化するため、移相器を直接多段に接続した場合、位相変化時に段間のインピーダンス不整合が発生し、通過損失が増加してしまう。これを解決する手段としては、移相器間にアイソレータを挿入し、移相器間をアイソレートすることが挙げられるが、アイソレータは高価であり、また実装面積が大きくなってしまう欠点がある。
従って、多段接続移相器において、位相変化時に通過損失増加を抑圧する手法が必要である。
まず図8に、1段反射型移相器の従来例を示す。
高周波信号入力端子1−3、高周波信号出力端子2−3、可変容量素子の端子間容量を変化させるための直流電圧を印加する直流電圧印加端子3−3、直流電圧遮断用コンデンサ4a及び4b、RFチョークコイル5a及び5b、可変容量素子の端子間容量変化により移相された高周波信号を同相合成し、且つ高周波信号入力端子1−3と高周波信号出力端子2−3をアイソレートするための90度3dBハイブリッド6、可変容量素子としてのバラクタダイオード7a及びバラクタダイオード7b、直流電圧遮断用コンデンサ8a及び直流電圧遮断用コンデンサ8b、抵抗9a及び抵抗9bから構成される。
バラクタダイオード7a及びバラクタダイオード7bは、アノード電極またはカソード電極のいずれか一方が接地され(図8の例ではカソード電極が接地されている。)、他方の電極に直流電圧印加端子3−3からRFチョークコイル5a及びRFチョークコイル5bを介して逆バイアス電圧が印加される。この逆バイアス電圧の値を変化することにより、バラクタダイオード7a及びバラクタダイオード7bの端子間容量を変化させる。端子間容量を変化させ、バラクタダイオード7a及びバラクタダイオード7bの反射インピーダンスを変化させることにより、信号の位相変化を実現する。抵抗9a及び抵抗9bは、1段移相器あたりの移相時通過損失変化を抑圧するためのものであるが、その動作原理については特開平4−47801号公報に詳しく記述されているため、ここでは説明を省略する。
大きな移相量を実現するためには、図9に示すように移相器を多段に接続し、直流電圧印加端子3−4から各移相器に共通の可変直流電圧を印加すれば良い。しかしこの場合、移相時に移相器の入出力インピーダンスが変化してしまい、段間のインピーダンス不整合が発生し端子1−4−端子2−4間の通過損失に変動が生じてしまう。図9にはそれを抑圧するため移相器の段間にアイソレータ10を挿入しているが、アイソレータは一般的に高価であること、また実装面積が大きくなってしまうため、できる限り使用を避けたい。
従って、多段移相器を構成する際、移相時の段間インピーダンス不整合に伴う通過損失変動の抑圧を安価かつ少ない実装面積で実現する手法が必要である。
これに対して種々の対策を施した移相器が提案されている。すなわち、広帯域エッジガイドモードサーキュレータと、広帯域エッジガイドモードサーキュレータの接続端子に接続され、バイアス状態により反射位相を変える半導体素子とを備えた多段移相器(例えば、特許文献1参照。)が挙げられる。
また、入力の高周波信号を90度ハイブリッドによりその入力端子から通過端子と結合端子とに分岐し、通過端子と結合端子とにそれぞれ接続されたその入力端子で短絡又は開放されるn個のダイオードとn種の電気長の伝送線路との直列接続の接地終端により反射された2系列の反射信号をハイブリッドの通過端子と結合端子とを通り出力端子で合成し出力して、出力端子にて入力端子の入力信号に対して所定の移相量を付与した出力信号を得る反射型移相器であって、所望の複数の移相量が得られるように、各入力端で短絡または開放されるダイオードとその電気長が異なる伝送線路とを多段に備えた移相器(例えば、特許文献2参照。)も挙げられる。
さらに、移相量が調整可能な可変移相器と、減衰量調整が可能な可変減衰器と、帯域通過フィルタと、2の接続回路とを備え、補助回路を構成する従属接続された可変移相器と可変減衰器とを、それぞれ接続回路を介して帯域通過フィルタの入力部と出力部との間に接続するとともに、可変移相器と可変減衰器とを能動素子を用いて構成した電子同調型有極フィルタ(例えば、特許文献3参照。)も挙げられる。
実開平2−75801号公報 特開平8−97602号公報 特開平10−256809号公報
しかしながら、上述した従来技術では、移相時の移相器間のインピーダンス不整合に伴う通過損失の変動の抑制が不十分である。
そこで、本発明の目的は、移相時の移相器間のインピーダンス不整合に伴う通過損失の変動の抑制が十分な移相器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1記載の発明は、多段接続された移相器と、直流可変電圧を分圧する分圧回路と、該分圧回路で分圧された電圧が印加されて前記移相器を通過する信号を減衰させるPINダイオードとを備え、前記分圧回路の前記直流可変電圧が前記移相器の電源電圧と共通であることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、順バイアス電圧を印加すると等価的に純抵抗とみなすことができるPINダイオードの順バイアス電流を変化させることで抵抗値を変化させることにより、移相器に入力した信号を減衰させることができ、移動時の移相器間のインピーダンス不整合に伴う通過損失の変動を十分抑制することができ、しかも、分圧回路の入力電圧が移相器の電源電圧と共通のため、新たな電源を設ける必要が無く、コンパクト化が図れる。
請求項2記載の発明は、多段接続された移相器と、直流可変電圧を分圧する分圧回路と、前記いずれかの移相器に接続され前記分圧回路で分圧された電圧がカソード電極に印加されると前記移相器を通過する信号を減衰させるPINダイオードとを備え、前記分圧回路の前記直流可変電圧が前記移相器の電源電圧と共通であることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、順バイアス電圧を印加すると等価的に純抵抗とみなすことができるPINダイオードの順バイアス電流を変化させることで入力端と信号入力端子との間の抵抗値を変化させることにより、移相器に入力した信号を減衰させることができ、移相時の移相器間のインピーダンス不整合に伴う通過損失の変動を十分抑制することができ、しかも、分圧回路の入力電圧が移相器の電源電圧と共通のため、新たな電源を設ける必要が無く、コンパクト化が図れる。
請求項3記載の発明は、多段接続された移相器と、直流可変電圧を分圧する分圧回路と、前記移相器に信号を通過させる抵抗と、前記抵抗の両端にコンデンサを介してカソード電極とアノード電極とがそれぞれ接続され、前記分圧回路で分圧された電圧が前記カソード電極に印加されると入力信号を減衰させるPINダイオードとを備え、前記分圧回路の前記直流可変電圧が前記移相器の電源電圧と共通であることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、順バイアス電圧を印加すると等価的に純抵抗とみなすことができるPINダイオードの順バイアス電流を変化させることで入力端と信号入力端子との間の合成抵抗値を変化させることにより、移相器に入力した信号を減衰させることができ、移相時の移相器間のインピーダンス不整合に伴う通過損失の変動を十分抑制することができ、しかも、分圧回路の入力電圧が移相器の電源電圧と共通のため、新たな電源を設ける必要が無く、コンパクト化が図れる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記PINダイオードのアノード電極と前記入力端子との間と、前記PINダイオードのカソード電極と前記初段の移相器の入力端との間とにそれぞれコンデンサを挿入したことを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、PINダイオードへの余分な直流分が遮断されるので、通過損失の変動をより十分抑制することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記PINダイオードのアノード電極とグラウンドとの間と、前記PINダイオードのカソード電極と前記分圧回路との間にそれぞれ高周波チョークコイルを挿入したことを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、PINダイオードのアノード電極とグラウンドとの間と、PINダイオードのカソード電極と分圧回路との間にそれぞれ高周波チョークコイルを挿入したことにより、入力端子からの高周波信号がPINダイオードに流れるのが防止され、通過損失の変動をより十分抑制することができる。
請求項記載の発明は、請求項1からのいずれか1項記載の発明において、前記移相器は、可変容量素子により移相された信号を90度3dBハイブリッドで同相合成し、入力端と出力端とをアイソレートする反射型移相器であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1からのいずれか1項記載の発明において、前記移相器は、可変容量素子により移相された信号をサーキュレータで同相合成し、入力端と出力端とをアイソレートする反射型移相器であることを特徴とする。
本発明によれば、順バイアス電圧を印加すると等価的に純抵抗とみなすことができるPINダイオードの順バイアス電流を変化させることで抵抗値を変化させることにより、移相器に入力した信号を減衰させることができ、移相時の移相器間のインピーダンス不整合に伴う通過損失の変動を十分抑制することができる。
〔特 徴〕
本発明に係る移相回路は、大きな移相量を確保するために多段に接続した移相器回路において、移相時の移相器段間インピーダンス不整合に伴う通過損失の変動を抑圧するため、移相器へ供給する直流可変電圧を元とし、抵抗分圧回路により最適に降圧された直流可変電圧をPINダイオードに印加し、順バイアス電流を変化させることで抵抗値を変化させ、そのPINダイオードを一部とする可変抵抗減衰回路の減衰量を変化することを特徴とする回路である。抵抗、コンデンサ、コイル、PINダイオード等の安価で小型の部品だけで構成可能である。また、PINダイオードへ供給する直流可変電圧は、移相器に供給する直流可変電圧を使用するため、新たに直流電源を必要とすることは無い。また、移相器の段数によらず、追加する回路ブロックは1つだけですむ。
次に本発明に係る移相回路の実施の形態について説明する。
図1に本発明に係る移相回路の一実施の形態を示す。
移相時の移相器段間インピーダンス不整合に伴う通過損失変動を吸収するため、PINダイオード19から構成される可変抵抗減衰回路20を実装している(図では可変抵抗減衰回路20は初段に実装されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、移相器の段間もしくは終段に実装されていてもよい。)。なお、図1に示した反射型移相器は11a及び11bのように簡略記述する。
多段(図1の例では2段)移相器11a及び移相器11bの段間にはコンデンサ、コイル、及び分布定数回路から構成されるインピーダンス整合回路12がそれぞれ実装される。
ここで、図1に示した移相回路に用いられるインピーダンス整合回路12の一例を図2(a)〜(d)に示す。
インピーダンス整合回路12をコンデンサ、コイルを使用した集中定数回路で構成する場合は、コイルを直列、コンデンサを対GNDに並列に接続するもの(図2(a))、コンデンサを直列、コイルを対GNDに並列に接続するもの(図2(b))等、様々な組み合わせが存在し、且つこれらは従属に複数接続されうる。また、インピーダンス整合回路12を分布定数回路で構成する場合、その構成要素はオープンスタブ(図2(c))、ショートスタブ(図2(d))などとなる。オープンスタブやショートスタブは電子部品では無く、プリント配線基板上のパターンにて構成され、その縦横寸法により特性は異なる。これらも従属に複数接続されうる。
直流電圧印加端子3−1からは可変直流電圧が各移相器11a,11bに供給され、その電圧変化により、移相器11a及び移相器11bで移相される。同時に直流電圧印加端子3−1からの可変直流電圧は、分圧抵抗13,14により適切な電圧に降圧され、RFチョークコイル17bを介してPINダイオード19のカソード電極に供給される。PINダイオード19のアノード電極は、RFチョークコイル17aを介して接地される。
18a及び18bは直流電圧遮断用コンデンサであり、使用する高周波信号の周波数で十分低いインピーダンスである容量値を選択する。
PINダイオード19は、順バイアス電圧を印加した場合、等価的に純抵抗とみなすことができ、また順方向バイアス電流を変化することでその抵抗値を変化することができる可変抵抗素子である。順バイアス電流を大きくすると抵抗値が小さくなる特性を示す。本実施の形態では、直流電圧印加端子3−1に印加する直流可変電圧は負電圧としている。
従って、PINダイオード19のアノード電極は接地、カソード電極に負電圧が印加、すなわち順バイアス電圧が印加されており、この負電圧を変化することにより、可変抵抗と見なすことができる。
ここで、図1中、点線で囲んだ回路(可変抵抗減衰回路:端子1−1−端子100間の回路)20を図3に示すような抵抗15,16と可変抵抗21から成る等価回路と見なし、可変抵抗21の抵抗値を変化させた際に、通過損失特性がどのように変化するかをシミュレーションした結果が図4である。図4において、横軸が可変抵抗21の抵抗値を示し、縦軸が通過特性を示す。
抵抗15、16の定数は所望の特性に合わせて任意に選択できるがシミュレーション結果は、抵抗15の抵抗値を270Ω、抵抗16の抵抗値を150Ωとした時のものである。この結果を見ると、可変抵抗21の抵抗値を10Ωから100Ωまで増加させる時、可変抵抗減衰回路20の減衰量が2.5dB程度から6.5dB程度まで変化していることが分かる。
抵抗値→大の時、減衰量→大の特性を図1の移相回路に置き換えると、PINダイオード19の順バイアス電流→小で、可変抵抗減衰回路20の減衰量→大となる。
ここで、移相器11a及び移相器11b、インピーダンス整合回路12、電圧印加端子3−1に印加される可変電圧の関係を詳しく説明する。
仮に直流電圧印加端子3−1に印加する可変電圧の範囲を−10V〜−1Vとすると、インピーダンス整合回路12は、電圧印加端子3−1の電圧が−1Vの時に移相器11aと移相器11bとの間のインピーダンスが最も良く整合されるようにコンデンサ、コイル定数等を調整する。
すなわち、電圧印加端子3−1の電圧が−1Vの時に移相器11a+移相器11bの通過損失が最少となり、電圧を−1Vから変化させ、電圧の絶対値を大きくすると最適整合からずれが生じ、インピーダンス不整合により通過損失が増加することとなる。
一方この時、PINダイオード19の順方向電圧は大きくなるため、順バイアス電流も増加し、可変抵抗減衰回路20の減衰量→小となる。これにより、移相器11a及び移相器11bの移相時、段間のインピーダンスに不整合が生じて通過損失が増大した時、可変抵抗減衰回路20の減衰量が小さくなり、図1の移相回路における信号入力端子1−1から信号出力端子2−1の通過損失変動を抑圧することが可能である。
従来の移相器に対し、本実施形態で追加した可変抵抗減衰回路20は、抵抗、コンデンサ、コイル、及びPINダイオード等の安価で小型な部品で構成することができる。また、PINダイオードへの供給電圧は、移相器への供給電圧と共通としているため、新たに直流電源を必要としない。また、本実施形態では移相器を2段接続した例を示したが、より大きな移相量を必要とする場合、3段、4段接続とする必要もありうる。この場合、従来の回路では更にアイソレータを追加する必要があるため、コストアップに繋がると共に、実装面積拡大が必須となるが、本発明の場合、可変抵抗減衰回路は1つでよく、抵抗値の変更だけで対応することが可能である。
ここで、本発明の移相回路に係る一実施の形態は、多段接続された移相器と、直流可変電圧を分圧する分圧回路と、分圧回路で分圧された電圧が印加されて移相器を通過する信号を減衰させるPINダイオードとを備え、前記分圧回路の前記直流可変電圧が前記移相器の電源電圧と共通であるたことを特徴とす
上記構成によれば、順バイアス電圧を印加すると等価的に純抵抗とみなすことができるPINダイオードの順バイアス電流を変化させることで抵抗値を変化させることにより、移相器に入力した信号を減衰させることができ、移相時の移相器間のインピーダンス不整合に伴う通過損失の変動を十分抑制することができき、しかも、分圧回路の入力電圧が移相器の電源電圧と共通のため、新たな電源を設ける必要が無く、コンパクト化が図れる。
本発明の移相回路に係る他の実施形態は、多段接続された移相器と、直流可変電圧を分圧する分圧回路と、いずれかの移相器に接続され分圧回路で分圧された電圧がカソード電極に印加されると移相器を通過する信号を減衰させるPINダイオードとを備え、前記分圧回路の前記直流可変電圧が前記移相器の電源電圧と共通であることを特徴とす
上記構成によれば、順バイアス電圧を印加すると等価的に純抵抗とみなすことができるPINダイオードの順バイアス電流を変化させることで入力端と信号入力端子との間の抵抗値を変化させることにより、移相器に入力した信号を減衰させることができ、移相時の移相器間のインピーダンス不整合に伴う通過損失の変動を十分抑制することができ、しかも、分圧回路の入力電圧が移相器の電源電圧と共通のため、新たな電源を設ける必要が無く、コンパクト化が図れる。
本発明の移相回路に係る他の実施形態は、多段接続された移相器と、直流可変電圧を分圧する分圧回路と、移相器に信号を通過させる抵抗と、抵抗の両端にコンデンサを介してカソード電極とアノード電極とがそれぞれ接続され、分圧回路で分圧された電圧がカソード電極に印加されると入力信号を減衰させるPINダイオードとを備え、前記分圧回路の前記直流可変電圧が前記移相器の電源電圧と共通であることを特徴とす
上記構成によれば、順バイアス電圧を印加すると等価的に純抵抗とみなすことができるPINダイオードの順バイアス電流を変化させることで入力端と信号入力端子との間の合成抵抗値を変化させることにより、移相器に入力した信号を減衰させることができ、移相時の移相器間のインピーダンス不整合に伴う通過損失の変動を十分抑制することができ、しかも、分圧回路の入力電圧が移相器の電源電圧と共通のため、新たな電源を設ける必要が無く、コンパクト化が図れる。
本発明の移相回路に係る他の実施形態は、上記構成に加え、PINダイオードのアノード電極とグラウンドとの間と、PINダイオードのカソード電極と分圧回路との間にそれぞれ高周波チョークコイルを挿入したことを特徴とす
上記構成によれば、PINダイオードのアノード電極とグラウンドとの間と、PINダイオードのカソード電極と分圧回路との間にそれぞれ高周波チョークコイルを挿入したことにより、入力端子からの高周波信号がPINダイオードに流れるのが防止され、通過損失の変動をより十分抑制することができる。
本発明の移相回路に係る他の実施形態は、上記構成に加え、移相器は、可変容量素子により移相された高周波信号を90度3dBハイブリッドで同相合成し、入力端と出力端とをアイソレートする反射型移相器であることを特徴とす
本発明の移相回路に係る他の実施形態は、上記構成に加え、移相器は、可変容量素子により移相された高周波信号をサーキュレータで同相合成し、入力端と出力端とをアイソレートする反射型移相器であることを特徴とす
なお、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
図1に本発明に係る移相回路の回路図の一実施例を示す。
〔構 成〕
移相時の移相器段間インピーダンス不整合に伴う通過損失変動を吸収するため、PINダイオードから構成される可変抵抗減衰回路20を実装している。多段(図1では2段であるが限定されない。)の移相回路を構成する移相器11a及び移相器11bの段間にはコンデンサ、コイル、分布定数回路から構成されるインピーダンス整合回路12が実装される。
直流電圧印加端子3−1からは可変電圧が各移相器11a,11bに供給され、その電圧変化により、移相器11a及び移相器11bで移相される。同時に直流電圧印加端子3−1からの可変直流電圧は、分圧抵抗13,14により適切な電圧に降圧され、RFチョークコイル17bを介してPINダイオード19のカソード電極に供給される。PINダイオード19のアノード電極は、RFチョークコイル17aを介して接地される。18a及び18bは直流電圧遮断用コンデンサであり、使用する高周波信号の周波数で十分低いインピーダンスである容量値を選択する。
ここで、コンデンサのインピーダンスZは、fを周波数とし、Cをコンデンサの静電容量とすると、Z=1/(2πfc)の式で表され、周波数が高くなるにつれてインピーダンスが小さくなる。しかし実際のコンデンサは、その物理的寸法から決まるL成分(寄生インダクタンス成分)を有し等価的に図5に示すようにコンデンサとコイルとが直列接続されたものと考えられる。
図5は実際のコンデンサの等価回路である。
C(静電容量)とL(インダクタンス)による直列共振により、自己共振周波数f=1/(2π√(L×C))の周波数でインピーダンス最小となり、それより高い周波数ではインダクタンス成分により周波数が高くなるに従い、インピーダンスが大きくなる特性を示す(図6参照)。
図6は実際のコンデンサの周波数−インピーダンス特性を示す図であり、横軸が周波数軸であり、縦軸がインピーダンス軸である。
一般的に使用する1608サイズ(1.6mm×0.8mm)のチップコンデンサのインダクタンスは0.8nH程度であるため、例えば高周波信号が2GHzの場合、2e9=1/(2π√(0.8e−9×C))から、C=7.9pFにて、インピーダンス最小となる。
ところが7.9pFのような半端な容量値のコンデンサは市販されていないので、高周波信号の周波数が2GHzの場合、8pF等のコンデンサを使用することになる。
PINダイオード19の順方向バイアス電流を変化させ、可変抵抗器とみなした時、抵抗15及び抵抗16との組み合わせにより、可変抵抗減衰回路20を形成する。移相器11a及び移相器11bの移相時の段間インピーダンス不整合により生じる通過損失変動を、可変抵抗減衰回路20の減衰量変化により吸収する。
〔動 作〕
図1を参照して実施例の動作を説明する。
移相器11a及び移相器11bには、直流電圧印加端子3−1から可変直流電圧が供給される。反射型移相器は、図8に示すようにバラクタダイオード7a及びバラクタダイオード7bに逆バイアスを印加し、その電圧を変化することで反射位相を変化させ、移相を実現する。
本実施例では、バラクタダイオードのカソード電極を接地し、アノード電極側に可変電圧に印加することを想定しているため、直流電圧印加端子3−1からは負の電圧が移相器に印加される。逆にバラクタダイオードのアノード電極を接地する場合は、直流電圧印加端子3−1からは正の電圧を移相器に印加することになる。移相器11a及び移相器11bの段間にはコンデンサ、コイル、分布定数回路からなるインピーダンス整合回路12が実装される。インピーダンス整合回路12のコンデンサ、コイル定数、分布定数回路構造を最適化することにより、移相器への印加電圧が固定値の場合は段間インピーダンス整合をとることができる。
しかし、移相のため移相器への印加電圧を変化させた場合、少なからず移相器1段あたりの入出力インピーダンスが変化するため、多段時の段間インピーダンス整合にずれが生じてしまう。段間インピーダンス不整合が生じると、その場所で高周波信号電力が反射するため、通過損失の増加となって現れる。例として、直流電圧印加端子3−1の可変直流電圧を−10Vから−1Vの範囲であるとすると、インピーダンス整合回路12は電圧絶対値が最も小さい−1Vの時に最適となるようにコンデンサ、コイル定数等を調整する。移相のために電圧を−10V側へ変化させると、段間インピーダンスが整合状態からずれるため、通過損失の増加が発生する。
一方、直流電圧印加端子3の可変直流電圧は、移相器11a及び移相器11bに印加されると同時に分圧抵抗13及び分圧抵抗14により、適当な電圧に降圧され(抵抗13の抵抗値をR13、抵抗14の抵抗値をR14とし、直流電圧印加端子3−1の電圧をViとすると、抵抗13と抵抗14との段間の電圧VoはVi*[R14/(R13+R14)]となる)、RFチョークコイル17bを介してPINダイオード19のカソード電極に印加される。PINダイオード19のアノード電極はRFチョークコイル17aを介して接地されている。
ここで、18a及び18bは直流電圧遮断用コンデンサであり、使用する信号の周波数で十分低いインピーダンスである容量値を選択する。PINダイオード19は、順バイアス電圧を印加した場合、等価的に純抵抗とみなすことができ、また順方向バイアス電流を変化することでその抵抗値を変化することができる可変抵抗素子である。順方向バイアス電流を大きくすると抵抗値が小さくなる特性を示す。
本実施例では、直流電圧印加端子3−1に印加する電圧を負電圧としており、PINダイオード19のアノード電極は接地され、カソード電極に負電圧が印加され、すなわち順バイアス電圧が印加されており、この負電圧を変化することにより、可変抵抗と見なすことができる。前述したシミュレーション結果より、PINダイオード19から構成される可変抵抗減衰回路20は、PINダイオード19の順バイアス電流→小で、可変抵抗減衰回路20の減衰量→大の特性を示す。逆にいうと、PINダイオード19の順バイアス電流→大の時、可変抵抗減衰回路20の減衰量は小さくなる。
今、直流電圧印加端子3−1の電圧を−1Vから−10V側へ絶対値が大きくなる方向へ変化させるから、この時、PINダイオード19の順方向電圧は大きくなり、順バイアス電流は増加し、可変抵抗減衰回路20の減衰量→小となる。
以上より、移相器11a及び移相器11bの移相時、段間のインピーダンスに不整合が生じて通過損失が増大した時、可変抵抗減衰回路20の減衰量が小さくなり、移相器11a+移相器11bの通過損失増加を吸収する。すなわち、図1の信号入力端子1−1から信号出力端子2−1の通過損失変動を抑圧することが可能となる。
〔効果の説明〕
第一の効果は、位相変化時に多段移相器の通過損失変動を抑圧できることである。
第二の効果は、通過損失変動の小さい多段移相器を低価格で実現できることである。
第三の効果は、通過損失変動の小さい多段移相器を少ない実装面積で実現できることである。
第四の効果は、移相器の段数を増やしても、移相器部以外の部品増加なく、移相器通過損失変動小の効果を維持できることである。
図7に本発明に係る移相回路に用いられる移相器の他の実施例を示す。
図1では本発明の一実施例として90度3dBハイブリッドを使用した反射型移相器への適用を挙げているが、図7に示すように90度3dBハイブリッド6の替わりにサーキュレータ22を使用した反射型移相器にも適用可能である。
図7に示す移相器は、サーキュレータ22と、サーキュレータ22の入力端子PA(図では左端)と出力端子PCとの間にそれぞれ挿入されたコンデンサ4a,4bと、サーキュレータ22の制御端子PBとグラウンドとの間に直列に挿入されたコンデンサ8及び抵抗9と、制御端子PBとグランドとの間にカソード電極が接地されるように接続されたバラクタダイオード7と、バラクタダイオード7のアノード電極と制御端子PBとの間に挿入された高周波チョークコイル5とを備えたものである。
すなわち図7に示した端子1−2−端子2−2間の回路を図1に示した移相器11a,11bと置き換えて移相回路を構成してもよい。
このような移相器を用いた移相回路においても、移相時の移相器間のインピーダンス不整合に伴う通過損失の変動の抑制が十分に行われる。
ここで、特許文献1(実開平2−75801号公報)、特許文献2(特開平8−97602号公報)、及び特許文献3(特開平10−256809号公報)に開示された発明等と本願発明との相違点は、本願発明では可変減衰回路がPINダイオード、RFチョークコイル、抵抗、及びコンデンサといった安価で小型な部品から構成されていること、複数の移相器がインピーダンス整合回路で接続されていることに加え、可変移相器内のバラクタダイオードへの供給電圧と、可変抵抗減衰回路内のPINダイオードへの供給電圧を共通の直流電圧印加端子3−1から分圧抵抗等を介して作成している点にある(バラクタダイオード用とPINダイオード用の2種の電圧端子を必要としない。)。
本発明は、マイクロ波用無線通信機器や移動体通信用無線通信機器に利用が可能である。
本発明に係る移相回路の一実施の形態を示す回路図である。 (a)〜(d)は図1に示した移相回路に用いられるインピーダンス整合回路12の一例を示す図である。 図1に示した移相回路に用いられる可変抵抗減衰回路の等価回路である。 図1に示した移相回路に用いられる可変抵抗減衰回路の通過損失特性のシミュレーション結果を示す図である。 実際のコンデンサの等価回路である。 実際のコンデンサの周波数−インピーダンス特性を示す図である。 本発明に係る移相回路に用いられる移相器の他の実施例である。 1段反射型移相器の従来例を示す回路図である。 多段反射型移相器の従来例を示す回路図である。
符号の説明
1−1,1−2,1−3,1−4 信号入力端子
2−1,2−2,2−3,2−4 信号出力端子
3−1,3−2,3−3,3−4 直流電圧印加端子
11a,11b 移相器
12 インピーダンス整合回路
13,14,15,16 抵抗
17a,17b RFチョークコイル
18a,18b コンデンサ
19 PINダイオード
20 可変抵抗減衰回路

Claims (6)

  1. 多段接続された移相器と、直流可変電圧を分圧する分圧回路と、該分圧回路で分圧された電圧が印加されて前記移相器を通過する信号を減衰させるPINダイオードとを備え、前記分圧回路の前記直流可変電圧が前記移相器の電源電圧と共通であることを特徴とする移相回路。
  2. 多段接続された移相器と、直流可変電圧を分圧する分圧回路と、前記いずれかの移相器に接続され前記分圧回路で分圧された電圧がカソード電極に印加されると前記移相器を通過する信号を減衰させるPINダイオードとを備え、前記分圧回路の前記直流可変電圧が前記移相器の電源電圧と共通であることを特徴とする移相回路。
  3. 多段接続された移相器と、直流可変電圧を分圧する分圧回路と、前記移相器に信号を通過させる抵抗と、前記抵抗の両端にコンデンサを介してカソード電極とアノード電極とがそれぞれ接続され、前記分圧回路で分圧された電圧が前記カソード電極に印加されると入力信号を減衰させるPINダイオードとを備え、前記分圧回路の前記直流可変電圧が前記移相器の電源電圧と共通であることを特徴とする移相回路。
  4. 前記PINダイオードのアノード電極とグラウンドとの間と、前記PINダイオードのカソード電極と前記分圧回路との間にそれぞれ高周波チョークコイルを挿入したことを特徴とする請求項3記載の移相回路。
  5. 前記移相器は、可変容量素子により移相された信号を90度3dBハイブリッドで同相合成し、入力端と出力端とをアイソレートする反射型移相器であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の移相回路。
  6. 前記移相器は、可変容量素子により移相された信号をサーキュレータで同相合成し、入力端と出力端とをアイソレートする反射型移相器であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項記載の移相回路。
JP2007114474A 2007-04-24 2007-04-24 移相回路 Expired - Fee Related JP4826536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007114474A JP4826536B2 (ja) 2007-04-24 2007-04-24 移相回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007114474A JP4826536B2 (ja) 2007-04-24 2007-04-24 移相回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008271408A JP2008271408A (ja) 2008-11-06
JP4826536B2 true JP4826536B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=40050293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007114474A Expired - Fee Related JP4826536B2 (ja) 2007-04-24 2007-04-24 移相回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4826536B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018037463A1 (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 パイオニア株式会社 静電容量検出装置及び光波長選択フィルタ装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6129511U (ja) * 1984-07-24 1986-02-22 三菱電機株式会社 受信装置
JPH0897602A (ja) * 1994-09-22 1996-04-12 Fujitsu Ltd 移相器
JPH10242712A (ja) * 1997-02-26 1998-09-11 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マイクロ波可変減衰回路
JPH10256809A (ja) * 1997-03-07 1998-09-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子同調型有極フィルタ
JP2002171101A (ja) * 2000-12-04 2002-06-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 位相補償型利得制御回路及びその調整方法並びに無線通信装置
JP2005051363A (ja) * 2003-07-30 2005-02-24 Toshiba Corp 線路切換型移相ユニット及び線路切換型移相器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008271408A (ja) 2008-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100652232B1 (ko) 이상기
US7385450B2 (en) Bias circuit
US7538635B2 (en) Quadrature hybrid circuit having variable reactances at the four ports thereof
US8981873B2 (en) Absorptive tunable bandstop filter with wide tuning range and electrically tunable all-pass filter useful therein
EP0255652B1 (en) Power amplifier
US9543630B2 (en) Electronic device
US20140340176A1 (en) Combline filter
US10284165B2 (en) Variable phase shifter, variable phase shift circuit, RF front-end circuit, and communication apparatus
US20130293309A1 (en) Doherty amplifier
KR100445243B1 (ko) 비가역 회로 소자 및 통신 장치
US10218332B2 (en) Broadband matching circuit for capacitive device
US11451208B2 (en) Switching circuit and variable attenuator
CA2885911A1 (en) Microwave amplifier device
KR100969614B1 (ko) 비가역 회로 소자
KR101351693B1 (ko) 모놀리식 집적회로를 채용하는 고주파 전력 분배기
JP4826536B2 (ja) 移相回路
KR20240135757A (ko) 캐스케이드된 저-잡음 광대역 능동 위상 천이기
US11689176B2 (en) Power divider comprising a plurality of (90/N)-degree phase shift circuit blocks formed by inductor and capacitor circuitry
JP5287286B2 (ja) バイアス回路
US11575188B2 (en) Phase shifter
US10027305B1 (en) Filter including non-magnetic frequency selective limiters
KR20190071972A (ko) 위상천이기
WO2018116345A1 (ja) 高周波回路及び高周波電力増幅器
US11146248B1 (en) High linearity RF circuit and method for improving linearity thereof
CN114824721B (zh) 超宽带小型化功分器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110816

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110829

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees