JPH0897602A - 移相器 - Google Patents
移相器Info
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- JPH0897602A JPH0897602A JP22770094A JP22770094A JPH0897602A JP H0897602 A JPH0897602 A JP H0897602A JP 22770094 A JP22770094 A JP 22770094A JP 22770094 A JP22770094 A JP 22770094A JP H0897602 A JPH0897602 A JP H0897602A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 マイクロ波又はミリ波帯で入力信号の位相を
一定時間だけ移相させ所望の位相の出力信号とする移相
器に関し、従来の移相器よりも,設定した移相量の誤差
が少なく、より小形で、より電力損失の少ない移相器を
目的とする。 【構成】 入力の高周波信号を90度ハイブリッド(1) に
より其の入力端子(11)から通過端子(13)と結合端子(14)
とに二分岐し, 該通過端子と結合端子とに夫々接続され
た其の入力端で短絡又は開放されるn個のダイオード(D
n)とn種の電気長(ΔL n / 2)の伝送線路(TLn) との
直列接続の接地終端により反射された二系列の反射信号
を該ハイブリッド(1) の通過端子と結合端子を通り出力
端子(12)で合成し出力して, 該出力端子にて入力端子(1
1)の入力信号に対し所定の移相量を付与した出力信号を
得る反射型移相器であって、所望の複数の移相量が得ら
れる様に, 其の各入力端で短絡又は開放されるダイオー
ド(D1,D2─Dn)と其の電気長が異なる伝送線路(TL1,TL2
─TLn)とを多段に具えるように構成する。
一定時間だけ移相させ所望の位相の出力信号とする移相
器に関し、従来の移相器よりも,設定した移相量の誤差
が少なく、より小形で、より電力損失の少ない移相器を
目的とする。 【構成】 入力の高周波信号を90度ハイブリッド(1) に
より其の入力端子(11)から通過端子(13)と結合端子(14)
とに二分岐し, 該通過端子と結合端子とに夫々接続され
た其の入力端で短絡又は開放されるn個のダイオード(D
n)とn種の電気長(ΔL n / 2)の伝送線路(TLn) との
直列接続の接地終端により反射された二系列の反射信号
を該ハイブリッド(1) の通過端子と結合端子を通り出力
端子(12)で合成し出力して, 該出力端子にて入力端子(1
1)の入力信号に対し所定の移相量を付与した出力信号を
得る反射型移相器であって、所望の複数の移相量が得ら
れる様に, 其の各入力端で短絡又は開放されるダイオー
ド(D1,D2─Dn)と其の電気長が異なる伝送線路(TL1,TL2
─TLn)とを多段に具えるように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波又はミリ波
帯の高周波の入力信号に, 所望の位相遅延の移相量を付
与して出力信号の位相を所望の位相とする移相器に係
り、特に広い周波数帯において出力信号の位相を所望の
位相とする移相器に関する。
帯の高周波の入力信号に, 所望の位相遅延の移相量を付
与して出力信号の位相を所望の位相とする移相器に係
り、特に広い周波数帯において出力信号の位相を所望の
位相とする移相器に関する。
【0002】移相器は、例えばアレイ状に配列された各
アンテナ素子が互に受信し送信する高周波信号の位相を
可変にして,全体の指向性を所望の指向性に決定してい
るフェーズド・アレイアンテナ等において、前記の受信
し送信する高周波信号の位相を所定の位相に変える手段
として使用されている。
アンテナ素子が互に受信し送信する高周波信号の位相を
可変にして,全体の指向性を所望の指向性に決定してい
るフェーズド・アレイアンテナ等において、前記の受信
し送信する高周波信号の位相を所定の位相に変える手段
として使用されている。
【0003】
【従来の技術】図8,図9,図10は、従来の移相器の構
成を表す回路図である。図8の第1の従来例では、分岐
線路型又はインターディジタル型の 90 度ハイブリッド
(1) の第1の端子(11H) を、高周波信号の入力端子(2)
に接続し、第2の端子(12H) を入力信号のアイソレーシ
ョン端子となる高周波信号の出力端子(3) に接続し、通
過端子の第3の端子(13H) と結合端子の第4の端子(14
H) の各々に, それぞれの入力端で外部から制御されて
短絡/ 開放されるダイオード6 と移相量設定用の一定の
電気長L/2で終端接地の伝送線路7 とが接続されてい
る。入力端子(2) から入力した高周波信号は、90度ハイ
ブリッド(1) の第1の端子(11H) から第3の端子(13H)
と第4の端子(14H) とに、互に90度の位相差が有る二つ
の信号として分岐され、該第3の端子(13H) と第4の端
子(14H) の各々に設けられた、前記ダイオード6 と移相
量設定用で終端接地の伝送線路7 とに入力される。ここ
で、二分岐信号の入力端の各ダイオード6 を,伝送線路
7 の入力インピーダンスが短絡/開放となる様に制御す
ると、信号入力端子(2) から入力しハイブリッド(1) の
第1の端子(11H) から第3端子(13H) と第4端子(14H)
とに二分岐された各高周波信号は、短絡されたダイオー
ド6 又は伝送線路7 の接地終端にて反射される。この反
射された各反射信号は第3の端子(13H) と第4の端子(1
4H) とに戻り、前記ハイブリッド(1) の第2の端子(12
H) にて合成されて信号出力端子(3) へ導かれる。ここ
で、移相量設定用の伝送線路7 の長さを、ΔL/2 とすれ
ば、前記のダイオード6 の短絡または開放により、反射
されて第2の端子(12H) に合成されて現れる高周波信号
は、第1の端子(11H) への入力信号に対しΔφ= 2π・
ΔL/λの位相差を有するので、Δφの移相量を持つ移相
器が構成された事になる。図8中、(10)はダイオード6
に直流バイアスを供給すべく, 高周波信号阻止の誘導性
素子(8) と容量性素子(9) からなるバイアス回路であ
る。又、信号入力端子(2) からの入力信号線路の容量性
素子(11A) は、ダイオード6 への直流バイアスが移相器
の回路外に漏出するのを防ぐ直流阻止コンデンサであ
り、誘導性素子(12A) は、コンデンサ11A と線路パター
ン0 の間の接続用ボンディングワイヤを等価的に表した
もの。伝送線路(0) は外部の入力出力信号との接続用線
路である。
成を表す回路図である。図8の第1の従来例では、分岐
線路型又はインターディジタル型の 90 度ハイブリッド
(1) の第1の端子(11H) を、高周波信号の入力端子(2)
に接続し、第2の端子(12H) を入力信号のアイソレーシ
ョン端子となる高周波信号の出力端子(3) に接続し、通
過端子の第3の端子(13H) と結合端子の第4の端子(14
H) の各々に, それぞれの入力端で外部から制御されて
短絡/ 開放されるダイオード6 と移相量設定用の一定の
電気長L/2で終端接地の伝送線路7 とが接続されてい
る。入力端子(2) から入力した高周波信号は、90度ハイ
ブリッド(1) の第1の端子(11H) から第3の端子(13H)
と第4の端子(14H) とに、互に90度の位相差が有る二つ
の信号として分岐され、該第3の端子(13H) と第4の端
子(14H) の各々に設けられた、前記ダイオード6 と移相
量設定用で終端接地の伝送線路7 とに入力される。ここ
で、二分岐信号の入力端の各ダイオード6 を,伝送線路
7 の入力インピーダンスが短絡/開放となる様に制御す
ると、信号入力端子(2) から入力しハイブリッド(1) の
第1の端子(11H) から第3端子(13H) と第4端子(14H)
とに二分岐された各高周波信号は、短絡されたダイオー
ド6 又は伝送線路7 の接地終端にて反射される。この反
射された各反射信号は第3の端子(13H) と第4の端子(1
4H) とに戻り、前記ハイブリッド(1) の第2の端子(12
H) にて合成されて信号出力端子(3) へ導かれる。ここ
で、移相量設定用の伝送線路7 の長さを、ΔL/2 とすれ
ば、前記のダイオード6 の短絡または開放により、反射
されて第2の端子(12H) に合成されて現れる高周波信号
は、第1の端子(11H) への入力信号に対しΔφ= 2π・
ΔL/λの位相差を有するので、Δφの移相量を持つ移相
器が構成された事になる。図8中、(10)はダイオード6
に直流バイアスを供給すべく, 高周波信号阻止の誘導性
素子(8) と容量性素子(9) からなるバイアス回路であ
る。又、信号入力端子(2) からの入力信号線路の容量性
素子(11A) は、ダイオード6 への直流バイアスが移相器
の回路外に漏出するのを防ぐ直流阻止コンデンサであ
り、誘導性素子(12A) は、コンデンサ11A と線路パター
ン0 の間の接続用ボンディングワイヤを等価的に表した
もの。伝送線路(0) は外部の入力出力信号との接続用線
路である。
【0004】図9の第2の従来例は、図8の第1の移相
器をn段接続したもので、移相量の可変位相のステップ
は 360/(2 n ) 度になり、nが4段接続なら,可変位相
のステップは 360/(2 4)= 22.5 度となる。また、その
時のn個の移相器の移相量は360/(2 n ) ・ 2 m-1度と
なる。( 但し、m,nは正整数であり、m= 1,2, ─n
である) 。
器をn段接続したもので、移相量の可変位相のステップ
は 360/(2 n ) 度になり、nが4段接続なら,可変位相
のステップは 360/(2 4)= 22.5 度となる。また、その
時のn個の移相器の移相量は360/(2 n ) ・ 2 m-1度と
なる。( 但し、m,nは正整数であり、m= 1,2, ─n
である) 。
【0005】図10の第3の従来例は、180 度ハイブリッ
ド(13)の第1の端子14を高周波信号の入力端子とし、第
2の端子15をアイソレーション端子として終端抵抗50Ω
が接続され、第3の端子の通過端子16と第4の端子の結
合端子17とには、90度ハイブリッド18,19 がそれぞれ接
続されている。90度ハイブリッド18,19 の第2の端子の
アイソレーション端子15は、それぞれ終端抵抗50Ωで終
端され、第3の端子の通過端子20, 22と第4の端子の結
合端子21,23 には、各入力信号振幅を可変する可変減衰
器24が接続されている。そして各可変減衰器24の出力側
には、90度位相差の可変減衰器24の2出力をベクトル合
成する電力合成器25が接続されている。180 度ハイブリ
ッド(13)の第1の端子14に入力した高周波信号は、180
度の位相差の有る二信号として, 通過端子16と結合端子
17とに分配され、90度ハイブリッド18,19 により, 更
に、90度の位相差の有る二信号として, 通過端子20,22
と結合端子21,23とに分配されて、4端子20,21,22,23
に現れる4つの信号は、180度ハイブリッド(13)の第1
の端子14の入力信号を基準として, 0 度, 90度, 180度,
270 度の各位相差が90度の等電力の4信号となる。こ
の等電力の4信号は、それぞれの可変減衰器24により各
出力振幅が変えられて、ウィルキンソン型の電力合成器
25A により, ベクトル的に合成され、所望の位相の出力
信号となって、出力端子3へ導かれることになる。
ド(13)の第1の端子14を高周波信号の入力端子とし、第
2の端子15をアイソレーション端子として終端抵抗50Ω
が接続され、第3の端子の通過端子16と第4の端子の結
合端子17とには、90度ハイブリッド18,19 がそれぞれ接
続されている。90度ハイブリッド18,19 の第2の端子の
アイソレーション端子15は、それぞれ終端抵抗50Ωで終
端され、第3の端子の通過端子20, 22と第4の端子の結
合端子21,23 には、各入力信号振幅を可変する可変減衰
器24が接続されている。そして各可変減衰器24の出力側
には、90度位相差の可変減衰器24の2出力をベクトル合
成する電力合成器25が接続されている。180 度ハイブリ
ッド(13)の第1の端子14に入力した高周波信号は、180
度の位相差の有る二信号として, 通過端子16と結合端子
17とに分配され、90度ハイブリッド18,19 により, 更
に、90度の位相差の有る二信号として, 通過端子20,22
と結合端子21,23とに分配されて、4端子20,21,22,23
に現れる4つの信号は、180度ハイブリッド(13)の第1
の端子14の入力信号を基準として, 0 度, 90度, 180度,
270 度の各位相差が90度の等電力の4信号となる。こ
の等電力の4信号は、それぞれの可変減衰器24により各
出力振幅が変えられて、ウィルキンソン型の電力合成器
25A により, ベクトル的に合成され、所望の位相の出力
信号となって、出力端子3へ導かれることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図8の第1の従来例の
移相器では、得られる移相量が伝送線路7 の電気長ΔL/
2で定まる1種類しか得られず、数種類の移相量を得る
為には、図9の第2の従来例の様に,図8の移相器を多
段nに接続しなければならず、回路規模が大きくなって
しまう事、又,各ダイオード6 の特性のばらつきや各伝
送線路パターンの精度のばらつきで、多段nに接続する
ことにより, 出力信号の移相量のばらつきが大きくなる
という問題があった。また、図10の第3の従来例の様に
移相器の回路を構成すると、1入力電力を4つの位相 0
度, 90度, 180 度, 270 度の各信号に4分配するので,
各分配出力は入力電力を1とすると1/4になってしま
う。更に、電力合成器25A で, それぞれの可変減衰器24
の出力を合成するが、この電力合成器25A では, 4 つの
可変減衰器24の出力の中の互の位相差が90度の2つの出
力のみをベクトル合成するだけなので、合成出力は其の
入力電力の1/2となり、電力合成器25での電力損失は
−3dBと大きくなり、移相器の入力電力に対しては−9
dBの電力損失となってしまうという問題があった。 本
発明の目的は、上記の従来の移相器よりも,設定する移
相量の誤差が少ない移相器、より小形の移相器、より電
力損失の少ない移相器を実現することにある。
移相器では、得られる移相量が伝送線路7 の電気長ΔL/
2で定まる1種類しか得られず、数種類の移相量を得る
為には、図9の第2の従来例の様に,図8の移相器を多
段nに接続しなければならず、回路規模が大きくなって
しまう事、又,各ダイオード6 の特性のばらつきや各伝
送線路パターンの精度のばらつきで、多段nに接続する
ことにより, 出力信号の移相量のばらつきが大きくなる
という問題があった。また、図10の第3の従来例の様に
移相器の回路を構成すると、1入力電力を4つの位相 0
度, 90度, 180 度, 270 度の各信号に4分配するので,
各分配出力は入力電力を1とすると1/4になってしま
う。更に、電力合成器25A で, それぞれの可変減衰器24
の出力を合成するが、この電力合成器25A では, 4 つの
可変減衰器24の出力の中の互の位相差が90度の2つの出
力のみをベクトル合成するだけなので、合成出力は其の
入力電力の1/2となり、電力合成器25での電力損失は
−3dBと大きくなり、移相器の入力電力に対しては−9
dBの電力損失となってしまうという問題があった。 本
発明の目的は、上記の従来の移相器よりも,設定する移
相量の誤差が少ない移相器、より小形の移相器、より電
力損失の少ない移相器を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の各目的達成のため
の本発明の移相器の基本構成は、下記の如し。 (1) 回路規模が小形であり,1個の移相器で数種類の移
相量が得られる移相器を目的とした本発明の請求項1
は、図1の原理図を参照し、信号入力端子2から入力し
た高周波信号を90度ハイブリッド(1) により其の入力端
子(11H) から通過端子(13H) と結合端子(14H) とに二分
岐し, 該通過端子(13H) と結合端子(14H) とに夫々接続
された其の入力端で短絡又は開放されるn個のダイオー
ド(Dn)およびn種類の電気長(ΔL n / 2)の直列接続
の伝送線路(TLn) の接地終端により反射された二系列の
反射信号を該ハイブリッド(1) の通過端子(13H) と結合
端子(14H)とを通り出力端子(12H) で合成し出力して,
該出力端子(12H) にて入力端子(11H) の入力信号に対し
所望の移相量を付与した出力信号を得る反射型移相器で
あって、1個の移相器で所望の複数の移相量が得られる
様に, 其のハイブリッド(1) の各分岐出力に対し入力端
で短絡又は開放されるダイオード(D1,D2─Dn)と電気長
が異なる伝送線路(TL1,TL2─TLn)とを多段n に具える様
に構成する。
の本発明の移相器の基本構成は、下記の如し。 (1) 回路規模が小形であり,1個の移相器で数種類の移
相量が得られる移相器を目的とした本発明の請求項1
は、図1の原理図を参照し、信号入力端子2から入力し
た高周波信号を90度ハイブリッド(1) により其の入力端
子(11H) から通過端子(13H) と結合端子(14H) とに二分
岐し, 該通過端子(13H) と結合端子(14H) とに夫々接続
された其の入力端で短絡又は開放されるn個のダイオー
ド(Dn)およびn種類の電気長(ΔL n / 2)の直列接続
の伝送線路(TLn) の接地終端により反射された二系列の
反射信号を該ハイブリッド(1) の通過端子(13H) と結合
端子(14H)とを通り出力端子(12H) で合成し出力して,
該出力端子(12H) にて入力端子(11H) の入力信号に対し
所望の移相量を付与した出力信号を得る反射型移相器で
あって、1個の移相器で所望の複数の移相量が得られる
様に, 其のハイブリッド(1) の各分岐出力に対し入力端
で短絡又は開放されるダイオード(D1,D2─Dn)と電気長
が異なる伝送線路(TL1,TL2─TLn)とを多段n に具える様
に構成する。
【0008】(2) 移相量の設定精度が向上した移相器を
目的とする本発明の請求項2は、図2を参照し、前記の
請求項1の図1の反射型移相器の出力端子(3) に、其の
出力信号を入力信号とし其の移相量の誤差を補正する為
に, 自ハイブリッド(28)の入力信号を2分岐し出力する
2端子(4,5) に夫々に設けた伝送線路(TL)と可変容量ダ
イオード(VD)との直列接続により,入力信号に対し任意
の移相量Δφ=cos -1[(x2-1)/(x2+1)] の出力信号を得
るアナログ移相器(27)を設ける様に構成する。
目的とする本発明の請求項2は、図2を参照し、前記の
請求項1の図1の反射型移相器の出力端子(3) に、其の
出力信号を入力信号とし其の移相量の誤差を補正する為
に, 自ハイブリッド(28)の入力信号を2分岐し出力する
2端子(4,5) に夫々に設けた伝送線路(TL)と可変容量ダ
イオード(VD)との直列接続により,入力信号に対し任意
の移相量Δφ=cos -1[(x2-1)/(x2+1)] の出力信号を得
るアナログ移相器(27)を設ける様に構成する。
【0009】(3) 所望の移相量をディジタル的に得て移
相量の設定精度の向上した移相器を目的とする本発明の
請求項3は、図3の原理図を参照し、所望の移相量をデ
ィジタル的に得るために,最上位ビットから最下位ビッ
トまでのnビットの各ビットで所定の移相量を得る直列
接続のn個の移相器(26)から成るnビットのディジタル
移相器の出力端子(3) に、前記アナログ移相器(27)を付
加接続し、該アナログ移相器(27)の移相量を調整するこ
とで、前段のnビットディジタル移相器(26)が設定した
所望の移相量の誤差を無くし補正する様に構成する。
相量の設定精度の向上した移相器を目的とする本発明の
請求項3は、図3の原理図を参照し、所望の移相量をデ
ィジタル的に得るために,最上位ビットから最下位ビッ
トまでのnビットの各ビットで所定の移相量を得る直列
接続のn個の移相器(26)から成るnビットのディジタル
移相器の出力端子(3) に、前記アナログ移相器(27)を付
加接続し、該アナログ移相器(27)の移相量を調整するこ
とで、前段のnビットディジタル移相器(26)が設定した
所望の移相量の誤差を無くし補正する様に構成する。
【0010】(4) 移相量の設定精度の向上した移相器を
目的とした別構成の請求項4では、図4の原理図を参照
し、所望の移相量を得るためのn個の移相器から成るn
ビットのディジタル移相器において、各ビットの移相器
を前記アナログ移相器とし、各段のアナログ移相器で設
定した所定の移相量の誤差を補正した後、全体をnビッ
トの移相器として使用する様に構成する。
目的とした別構成の請求項4では、図4の原理図を参照
し、所望の移相量を得るためのn個の移相器から成るn
ビットのディジタル移相器において、各ビットの移相器
を前記アナログ移相器とし、各段のアナログ移相器で設
定した所定の移相量の誤差を補正した後、全体をnビッ
トの移相器として使用する様に構成する。
【0011】(5) 1入力信号を互の位相差が90度の4信
号に分配し其の任意の2信号を合成し出力する時の電力
損失を低損失化した移相器を目的とする本発明の請求項
5は、図5の原理図を参照し、入力の高周波信号を 180
度ハイブリッド(13)で2分配し, 各分配出力を更に90度
ハイブリッド(18,19) で2分配して,0度,90度,180
度,270度の4位相で等電力の4信号に分配するハイブリ
ッド(13,18,19)と、其の出力の等電力の4信号の各振幅
を変化させる4個の可変減衰器(24)と、其の出力の各振
幅が変化した4信号を, 其の各入力端で短絡又は開放さ
れるダイオード(D1 〜D4) と其の各電気長が入力信号の
波長λの 1/4で, 出力端が互に直結された伝送線路(TL1
〜TL4)とにより合成して出力する電力合成器(25)とから
なる移相器において、該電力合成器(25)が該ダイオード
(D1 〜D4))の短絡又は開放の制御により, 互の位相差が
90度の任意の2信号を該当の伝送線路によりインピーダ
ンス変換した後に合成して出力信号とするように構成す
る。
号に分配し其の任意の2信号を合成し出力する時の電力
損失を低損失化した移相器を目的とする本発明の請求項
5は、図5の原理図を参照し、入力の高周波信号を 180
度ハイブリッド(13)で2分配し, 各分配出力を更に90度
ハイブリッド(18,19) で2分配して,0度,90度,180
度,270度の4位相で等電力の4信号に分配するハイブリ
ッド(13,18,19)と、其の出力の等電力の4信号の各振幅
を変化させる4個の可変減衰器(24)と、其の出力の各振
幅が変化した4信号を, 其の各入力端で短絡又は開放さ
れるダイオード(D1 〜D4) と其の各電気長が入力信号の
波長λの 1/4で, 出力端が互に直結された伝送線路(TL1
〜TL4)とにより合成して出力する電力合成器(25)とから
なる移相器において、該電力合成器(25)が該ダイオード
(D1 〜D4))の短絡又は開放の制御により, 互の位相差が
90度の任意の2信号を該当の伝送線路によりインピーダ
ンス変換した後に合成して出力信号とするように構成す
る。
【0012】(6) 低電力損失化した移相器を目的とした
別構成の請求項6では、図6を参照し、前記の移相器の
入力の高周波信号を,0度,90度, 180 度, 270 度の4
位相で等電力の4信号に分配するハイブリッドのうち、
前記 180度ハイブリッド(13)を同相分岐の0度ハイブリ
ッド(13)とし、90度ハイブリッド(18,19)の代りに、前
記請求項1の移相器の各移相量が180 度の移相器の2個
を使用する様に構成する。
別構成の請求項6では、図6を参照し、前記の移相器の
入力の高周波信号を,0度,90度, 180 度, 270 度の4
位相で等電力の4信号に分配するハイブリッドのうち、
前記 180度ハイブリッド(13)を同相分岐の0度ハイブリ
ッド(13)とし、90度ハイブリッド(18,19)の代りに、前
記請求項1の移相器の各移相量が180 度の移相器の2個
を使用する様に構成する。
【0013】入力の高周波信号を、2分配器で2つの等
電力に分配した後、前記請求項1の移相器を2個使用
し、 0度, 90度,180度,270度の4つの位相の中の必要と
する同相の2つ出力を出力とし、此の2出力の各高周波
信号の振幅を可変制御する可変減衰器(24)と、其の各出
力X,Y を合成する電力合成器(25)とを具える様に構成す
る。
電力に分配した後、前記請求項1の移相器を2個使用
し、 0度, 90度,180度,270度の4つの位相の中の必要と
する同相の2つ出力を出力とし、此の2出力の各高周波
信号の振幅を可変制御する可変減衰器(24)と、其の各出
力X,Y を合成する電力合成器(25)とを具える様に構成す
る。
【0014】(7) 低電力損失化し設定する移相量の誤差
の少ない移相器を目的とした構成の請求項7では、図7
を参照し、前記の移相器の入力の高周波信号を,0度,
90度, 180 度, 270 度の4位相で等電力の4信号に分配
するハイブリッドのうち、前記 180度ハイブリッド(13)
を同相分岐の0度ハイブリッド(13)とし、90度ハイブリ
ッド(18,19)の代りに、前記アナログ移相器の各移相量
が180度の2個を使用する様に構成する。
の少ない移相器を目的とした構成の請求項7では、図7
を参照し、前記の移相器の入力の高周波信号を,0度,
90度, 180 度, 270 度の4位相で等電力の4信号に分配
するハイブリッドのうち、前記 180度ハイブリッド(13)
を同相分岐の0度ハイブリッド(13)とし、90度ハイブリ
ッド(18,19)の代りに、前記アナログ移相器の各移相量
が180度の2個を使用する様に構成する。
【0015】入力の高周波信号を、2分配器で2つの等
電力に分配した後、各分配出力にアナログ位相器を1個
づつ計2個使用して、 0度, 90度,180度,270度の4つの
位相の中の必要とする2つの位相の出力を出力とし、此
の2出力の各高周波信号の振幅を可変制御する2つの可
変減衰器(24)と、其の各出力を合成する電力合成器(25)
とを具える様に構成する。
電力に分配した後、各分配出力にアナログ位相器を1個
づつ計2個使用して、 0度, 90度,180度,270度の4つの
位相の中の必要とする2つの位相の出力を出力とし、此
の2出力の各高周波信号の振幅を可変制御する2つの可
変減衰器(24)と、其の各出力を合成する電力合成器(25)
とを具える様に構成する。
【0016】
【作用】図1の請求項1の構成では、信号入力端子(2)
から入力した高周波信号は、90度ハイブリッド(1) の第
1の端子(11H)から, 第3の端子(13H)と第4の端子(14
H)とに, 互に90度の位相差を有する等電力の2信号とし
て分岐されて,第3の端子(13H) と第4の端子(14H)と
から出力され,それぞれ制御されて短絡又は開放される
n個の各ダイオードD1─Dnと n種類の長さの移相量設定
用の各伝送線路TL1 ─TLn に順次入力される。ここで、
各ダイオードD1─Dnを其のインピーダンスが短絡/開放
となる様に制御すると、第3の端子(13H)と第4の端子
(14H)とに2分岐された高周波信号は、短絡されたダイ
オードD 又は伝送線路TLの接地終端で反射される。この
反射された反射信号は、第3の端子(13H)と第4の端子
(14H)とに戻り,該ハイブリッド(1) の第2の端子(12H)
にて合成されて出力端子(3) へ導かれる。ここで、移相
量設定用の伝送線路TLn の長さをΔLn/2とすると, ダイ
オードDnのインピーダンスの短絡/開放により, 伝送線
路TLの接地終端で反射されハイブリッド(1) で合成され
て, 其の第2の端子(12H)に現れる高周波信号は、入力
端子(11H)の高周波信号に対してΔφn= 2π・ΔLn/ λ
の位相差を生じ、Δφn の移相量を持つ移相器が構成さ
れる。この請求項1の移相器では、高周波信号の分岐/
合成に使用される90度ハイブリッドの数が1個(1) で済
むので、移相器の回路の小形化を図ることが出来る。
から入力した高周波信号は、90度ハイブリッド(1) の第
1の端子(11H)から, 第3の端子(13H)と第4の端子(14
H)とに, 互に90度の位相差を有する等電力の2信号とし
て分岐されて,第3の端子(13H) と第4の端子(14H)と
から出力され,それぞれ制御されて短絡又は開放される
n個の各ダイオードD1─Dnと n種類の長さの移相量設定
用の各伝送線路TL1 ─TLn に順次入力される。ここで、
各ダイオードD1─Dnを其のインピーダンスが短絡/開放
となる様に制御すると、第3の端子(13H)と第4の端子
(14H)とに2分岐された高周波信号は、短絡されたダイ
オードD 又は伝送線路TLの接地終端で反射される。この
反射された反射信号は、第3の端子(13H)と第4の端子
(14H)とに戻り,該ハイブリッド(1) の第2の端子(12H)
にて合成されて出力端子(3) へ導かれる。ここで、移相
量設定用の伝送線路TLn の長さをΔLn/2とすると, ダイ
オードDnのインピーダンスの短絡/開放により, 伝送線
路TLの接地終端で反射されハイブリッド(1) で合成され
て, 其の第2の端子(12H)に現れる高周波信号は、入力
端子(11H)の高周波信号に対してΔφn= 2π・ΔLn/ λ
の位相差を生じ、Δφn の移相量を持つ移相器が構成さ
れる。この請求項1の移相器では、高周波信号の分岐/
合成に使用される90度ハイブリッドの数が1個(1) で済
むので、移相器の回路の小形化を図ることが出来る。
【0017】図2の請求項2の移相器では、請求項1の
図1の反射型移相器の出力端子(3)に、移相量の誤差の
補正用のアナログ移相器(27)を具備し、該アナログ移相
器(27)が、自ハイブリッド(28)の入力信号に対する2分
岐出力の第3の端子(4) と第4の端子(5) から各可変容
量ダイオードVD側を見たリアクタンスX が、ダイオード
VDの容量変化で変化し、入力信号に対して任意の移相量
Δφ= cos -1 [(x2-1)/(x2+1)]の出力信号を得て、前段
の反射型移相器が設定した移相量の誤差Δφが無くなる
様に調整するので、移相量の誤差の少ない反射型移相器
を実現できる事になる。
図1の反射型移相器の出力端子(3)に、移相量の誤差の
補正用のアナログ移相器(27)を具備し、該アナログ移相
器(27)が、自ハイブリッド(28)の入力信号に対する2分
岐出力の第3の端子(4) と第4の端子(5) から各可変容
量ダイオードVD側を見たリアクタンスX が、ダイオード
VDの容量変化で変化し、入力信号に対して任意の移相量
Δφ= cos -1 [(x2-1)/(x2+1)]の出力信号を得て、前段
の反射型移相器が設定した移相量の誤差Δφが無くなる
様に調整するので、移相量の誤差の少ない反射型移相器
を実現できる事になる。
【0018】図3の請求項3の移相器では、所望の移相
量をn個の直列接続のビット移相器から得るnビットの
ディジタル移相器の出力端子(3) に、移相量の誤差の補
正用のアナログ移相器(27)を具備していて、該アナログ
移相器(27)が、自分の90度ハイブリッド(28)の2分岐出
力の第3の端子(4) と第4の端子(5) とから各可変容量
ダイオードVD側を見たリアクタンスX が、該ダイオード
VDの容量変化で変化し、入力信号に対して任意の移相量
Δφ= cos -1 [( x2-1)/(x2+1)] の出力信号を得て、前
段のnビットのディジタル移相器の出力の移相量の誤差
Δφが無くなる様に補正するので、設定する移相量の誤
差の少ないnビットディジタル移相器を実現できる事に
なる。
量をn個の直列接続のビット移相器から得るnビットの
ディジタル移相器の出力端子(3) に、移相量の誤差の補
正用のアナログ移相器(27)を具備していて、該アナログ
移相器(27)が、自分の90度ハイブリッド(28)の2分岐出
力の第3の端子(4) と第4の端子(5) とから各可変容量
ダイオードVD側を見たリアクタンスX が、該ダイオード
VDの容量変化で変化し、入力信号に対して任意の移相量
Δφ= cos -1 [( x2-1)/(x2+1)] の出力信号を得て、前
段のnビットのディジタル移相器の出力の移相量の誤差
Δφが無くなる様に補正するので、設定する移相量の誤
差の少ないnビットディジタル移相器を実現できる事に
なる。
【0019】図4の請求項4の移相器では、nビットデ
ィジタル移相器の各ビットの移相器を、前記のアナログ
移相器とし、各段のアナログ移相器で,所定の移相量を
設定し其の誤差を補正した後、nビットディジタル移相
器として使用するので、設定する移相量の誤差の少ない
nビットディジタル移相器を実現できる事になる。
ィジタル移相器の各ビットの移相器を、前記のアナログ
移相器とし、各段のアナログ移相器で,所定の移相量を
設定し其の誤差を補正した後、nビットディジタル移相
器として使用するので、設定する移相量の誤差の少ない
nビットディジタル移相器を実現できる事になる。
【0020】図5の請求項5の移相器では、180 度ハイ
ブリッド(13)の第1の端子(14)に入力した高周波信号
は、互に180 度の位相差のある通過端子(16)と結合端子
(17)とに等電力で2分配され、90度ハイブリッド(18)(1
9)により, 更に 90 度の位相差のある通過端子(21)(23)
と結合端子(20)(22)とに等電力で2分配されて、4 つの
端子(20)〜(23)に現れる信号は、0度, 90度,180度,270
度の位相差を持った等電力の4信号となる。其のそれぞ
れの信号は、各可変減衰器24により, 出力信号の振幅が
変えられるが、0 〜360 度の範囲の所望の移相量を得る
には、前記4信号のうち,位相差が90度の2信号が必要
であり,残りの2信号は、可変減衰器24により大きく減
衰される。ここで、電力合成器25を,其の4つのダイオ
ードD1〜D4の任意の2つを短絡する事により,4ポート
から2ポートの電力合成器にすると、必要な2信号のみ
の電力合成器となるので、この電力合成器25での電力損
失は無くなり0dBとなる。従って、本発明の移相器の入
力電力に対しては電力損失が−3dBとなり、従来の移相
器(−9dB) より3dBだけ少ない電力損失となる。この
電力合成器25を,4ポートから2ポートの電力合成器に
するには、上記の2つのダイオードを短絡するととも
に、其の時の伝送線路TLの特性インピーダンスZ0 を、
伝送線路TLの長さをλ/4とし, 入出力線路のインピーダ
ンスを50Ωとすると、λ/4の伝送線路TLの出力端では入
力の50Ωが 100Ωとなるので、Z0 =(50・100)1/2 =
70.7Ωに選ぶことで, 達成される。
ブリッド(13)の第1の端子(14)に入力した高周波信号
は、互に180 度の位相差のある通過端子(16)と結合端子
(17)とに等電力で2分配され、90度ハイブリッド(18)(1
9)により, 更に 90 度の位相差のある通過端子(21)(23)
と結合端子(20)(22)とに等電力で2分配されて、4 つの
端子(20)〜(23)に現れる信号は、0度, 90度,180度,270
度の位相差を持った等電力の4信号となる。其のそれぞ
れの信号は、各可変減衰器24により, 出力信号の振幅が
変えられるが、0 〜360 度の範囲の所望の移相量を得る
には、前記4信号のうち,位相差が90度の2信号が必要
であり,残りの2信号は、可変減衰器24により大きく減
衰される。ここで、電力合成器25を,其の4つのダイオ
ードD1〜D4の任意の2つを短絡する事により,4ポート
から2ポートの電力合成器にすると、必要な2信号のみ
の電力合成器となるので、この電力合成器25での電力損
失は無くなり0dBとなる。従って、本発明の移相器の入
力電力に対しては電力損失が−3dBとなり、従来の移相
器(−9dB) より3dBだけ少ない電力損失となる。この
電力合成器25を,4ポートから2ポートの電力合成器に
するには、上記の2つのダイオードを短絡するととも
に、其の時の伝送線路TLの特性インピーダンスZ0 を、
伝送線路TLの長さをλ/4とし, 入出力線路のインピーダ
ンスを50Ωとすると、λ/4の伝送線路TLの出力端では入
力の50Ωが 100Ωとなるので、Z0 =(50・100)1/2 =
70.7Ωに選ぶことで, 達成される。
【0021】図6の請求項6の移相器では、図10の従来
例の移相器における 180度ハイブリッド(13)と90度ハイ
ブリッド(18),(19) により入力信号の4分配による電力
損失を減らすために、180 度ハイブリッド(13)を, 同相
で2分岐の0度ハイブリッド(131) とし、90度ハイブリ
ッド(18),(19) の代わりに, 図1の請求項1の移相器
で,各移相量を0°と180 ゜および 90 ゜と270 ゜とし
た2個の反射型移相器(181)(191) を使用し、其の夫々
の出力の可変減衰器(24)の出力ポートのX と Yにて、移
相量0°と180 ゜および 90 ゜と270 ゜を得る様にした
ものであるので、0 ゜〜360 ゜の範囲の所望の移相量を
得るには、X − Yポートの移相量の組合せが、それぞれ
0−90゜,180−90゜,180−270 ゜,0−270 ゜であれば良
い。
例の移相器における 180度ハイブリッド(13)と90度ハイ
ブリッド(18),(19) により入力信号の4分配による電力
損失を減らすために、180 度ハイブリッド(13)を, 同相
で2分岐の0度ハイブリッド(131) とし、90度ハイブリ
ッド(18),(19) の代わりに, 図1の請求項1の移相器
で,各移相量を0°と180 ゜および 90 ゜と270 ゜とし
た2個の反射型移相器(181)(191) を使用し、其の夫々
の出力の可変減衰器(24)の出力ポートのX と Yにて、移
相量0°と180 ゜および 90 ゜と270 ゜を得る様にした
ものであるので、0 ゜〜360 ゜の範囲の所望の移相量を
得るには、X − Yポートの移相量の組合せが、それぞれ
0−90゜,180−90゜,180−270 ゜,0−270 ゜であれば良
い。
【0022】図7の請求項7の移相器では、図10の従来
例の移相器における 180度ハイブリッド(13)と90度ハイ
ブリッド(18),(19) により入力信号の4分配による電力
損失を減らすために、180 度ハイブリッド(13)を, 同相
で2分岐の0度ハイブリッド(131) とし、90度ハイブリ
ッド(18),(19) の代わりに, 図2の請求項2の移相器
で,各移相量を0°と180 ゜および 90 ゜と270 ゜とし
た2個のアナログ移相器(182)(192)を使用し、其の夫々
の出力の可変減衰器(24)の出力ポートのX と Yにて、移
相量0°と180 ゜および 90 ゜と270 ゜を得る様にした
ものである。
例の移相器における 180度ハイブリッド(13)と90度ハイ
ブリッド(18),(19) により入力信号の4分配による電力
損失を減らすために、180 度ハイブリッド(13)を, 同相
で2分岐の0度ハイブリッド(131) とし、90度ハイブリ
ッド(18),(19) の代わりに, 図2の請求項2の移相器
で,各移相量を0°と180 ゜および 90 ゜と270 ゜とし
た2個のアナログ移相器(182)(192)を使用し、其の夫々
の出力の可変減衰器(24)の出力ポートのX と Yにて、移
相量0°と180 ゜および 90 ゜と270 ゜を得る様にした
ものである。
【0023】
【実施例】上記の図1〜図7の請求項1〜請求項7の原
理図は、そのまま請求項1〜請求項7の実施例の構成図
を示し、既に詳細に説明した。上記の図1〜図7では、
制御で短絡又は開放されるスイッチング素子として、ダ
イオードD1〜Dnを使用しているが、電界効果トランジス
タFET もスイッチング素子として使用することが出来
る。
理図は、そのまま請求項1〜請求項7の実施例の構成図
を示し、既に詳細に説明した。上記の図1〜図7では、
制御で短絡又は開放されるスイッチング素子として、ダ
イオードD1〜Dnを使用しているが、電界効果トランジス
タFET もスイッチング素子として使用することが出来
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、従
来の移相器よりも、設定する移相量の誤差が少ない移相
器、より小型の移相器、より電力損失の少ない移相器を
提供できるので、より小型で高性能の無線機器を実現で
きる効果が得られる。
来の移相器よりも、設定する移相量の誤差が少ない移相
器、より小型の移相器、より電力損失の少ない移相器を
提供できるので、より小型で高性能の無線機器を実現で
きる効果が得られる。
【図1】 本発明の請求項1の移相器の基本構成を示す
原理図
原理図
【図2】 本発明の請求項2の移相器の基本構成を示す
原理図
原理図
【図3】 本発明の請求項3の移相器の基本構成を示す
原理図
原理図
【図4】 本発明の請求項4の移相器の基本構成を示す
原理図
原理図
【図5】 本発明の請求項5の移相器の基本構成を示す
原理図
原理図
【図6】 本発明の請求項6の移相器の基本構成を示す
原理図
原理図
【図7】 本発明の請求項7の移相器の基本構成を示す
原理図
原理図
【図8】 従来例の第1の移相器の構成図
【図9】 従来例の第2の移相器の構成図
【図10】従来例の第3の移相器の構成図
(1) は90度ハイブリッド、(2) は信号入力端子、(3) 信
号出力端子、(11H) は90度ハイブリッド1 の第1端子で
あり,入力端子、(12H) は其のハイブリッド1の第2端
子であり,出力端子、(13H )は其のハイブリッド1 の第
3端子であり,通過端子、(14H) は其のハイブリッド1
の第4端子であり,結合端子、 (13) は180 度ハイブリ
ッド、(18),(19) は90度ハイブリッド、(24)は可変減衰
器、(25)は電力合成器、(26)はnビットのディジタル移
相器の各ビット移相器、(27)はアナログ移相器、(131)
は同相2分岐の0度ハイブリッド、(181) は移相量が 0
゜,180゜の反射型移相器、(191) は移相量が 90 ゜,180
゜の反射型移相器である。
号出力端子、(11H) は90度ハイブリッド1 の第1端子で
あり,入力端子、(12H) は其のハイブリッド1の第2端
子であり,出力端子、(13H )は其のハイブリッド1 の第
3端子であり,通過端子、(14H) は其のハイブリッド1
の第4端子であり,結合端子、 (13) は180 度ハイブリ
ッド、(18),(19) は90度ハイブリッド、(24)は可変減衰
器、(25)は電力合成器、(26)はnビットのディジタル移
相器の各ビット移相器、(27)はアナログ移相器、(131)
は同相2分岐の0度ハイブリッド、(181) は移相量が 0
゜,180゜の反射型移相器、(191) は移相量が 90 ゜,180
゜の反射型移相器である。
Claims (7)
- 【請求項1】 入力の高周波信号を90度ハイブリッド
(1) により其の入力端子(11H)から通過端子(13H)と結合
端子(14H)とに二分岐し, 該通過端子(13H)と結合端子(1
4H)とに夫々接続された其の入力端で短絡又は開放され
るn個のダイオード( Dn)とn種の電気長(ΔL n /
2)の伝送線路(TLn) との直列接続の接地終端により反
射された二系列の反射信号を該ハイブリッド(1) の通過
端子(13H)と結合端子(14H)を通り出力端子(12H)で合成
し出力して, 該出力端子(12H)にて入力端子(11H)の入力
信号に対し所定の移相量を付与した出力信号を得る反射
型移相器であって、所望の複数の移相量が得られる様
に, 其の各入力端で短絡又は開放されるダイオード(D1,
D2─Dn)と其の電気長が異なる伝送線路(TL1,TL2─TLn)
とを多段に具えたことを特徴とする移相器。 - 【請求項2】 前記の反射型移相器の出力端子(3) に、
其の出力信号の移相量の誤差を補正する為に, 自ハイブ
リッド(28)の入力を2分岐し出力する端子(4,5) に夫々
に設けた伝送線路(TL)と可変容量ダイオード(VD)との直
列接続により任意の移相量(Δφ)の出力信号を得るア
ナログ移相器(27)を設ける様にしたことを特徴とする請
求項1記載の移相器。 - 【請求項3】 所望の移相量をディジタル的に得るnビ
ットの各ビットの移相器からなるディジタル移相器にお
いて、該nビットディジタル移相器の出力端子(3)に、
入力信号の移相量の誤差を補正する前記アナログ移相器
(27)を設けたことを特徴とする移相器。 - 【請求項4】 所望の移相量をディジタル的に得るnビ
ットの各ビットの移相器からなるディジタル移相器にお
いて、各ビット移相器を全て前記アナログ移相器とし、
各段で設定する移相量の誤差を補正することを特徴とす
る移相器。 - 【請求項5】 入力の高周波信号を 180度ハイブリッド
(13)で2分配し各分配出力を更に90度ハイブリッド(18,
19) で2分配して,0度,90度,180度,270度の4位相で
等電力の4信号に分配するハイブリッド(13,18,19)と、
其の出力の等電力に分配された4信号の各振幅を変化さ
せる4個の可変減衰器(24)と、其の各振幅が変化した4
信号を, 其の各入力端で短絡又は開放されるダイオード
(D) と其の電気長が信号波長λの 1/4で出力端が互に直
結された伝送線路(TL)とにより合成して出力する電力合
成器(25)とからなる移相器において、該電力合成器(25)
が該ダイオード(D) の短絡又は開放の制御により互の位
相差が90度の任意の2信号を合成して出力信号とするよ
うにしたことを特徴とする移相器。 - 【請求項6】 前記移相器の,入力の高周波信号を,0
度,90度, 180 度,270 度の4位相で等電力の4信号に
分配するハイブリッドのうち、前記の 180度ハイブリッ
ド(13)を同相分岐の0度ハイブリッド(13)とし、90度ハ
イブリッド(18,19)の代りに、前記請求項1の移相器の
各移相量が 180度である反射型移相器の2個を使用する
ことを特徴とする請求項5記載の移相器。 - 【請求項7】 前記移相器の,入力の高周波信号を,0
度,90度, 180 度,270 度の4位相で等電力の4信号に
分配するハイブリッドのうち、前記の 180度ハイブリッ
ド(13)を同相分岐の0度ハイブリッド(13)とし、90度ハ
イブリッド(18,19)の代りに、前記アナログ移相器(27)
の各移相量が 180度である2個のアナログ移相器を使用
することを特徴とする請求項5記載の移相器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22770094A JPH0897602A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 移相器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22770094A JPH0897602A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 移相器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0897602A true JPH0897602A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=16864983
Family Applications (1)
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JP22770094A Withdrawn JPH0897602A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 移相器 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JPH0897602A (ja) |
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