JP6075581B2 - ビルディング・インフォメーション・モデリング(bim)データを用いて経路ガイドを提供する方法、並びに、当該経路ガイドを提供するコンピュータ及びそのコンピュータ・プログラム - Google Patents
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Description
BIMデータ、経路上のセキュリティ情報、及び上記経路ガイドを利用するユーザのユーザ・プロファイルを用意するステップと、
上記ユーザが建物内の目的地を設定することに応じて、上記目的地までの経路ガイドを上記BIMデータ、上記セキュリティ情報、及び上記ユーザ・プロファイルに基づいて作成するステップと
を含む。
BIMデータ、経路上のセキュリティ情報、及び上記経路ガイドを利用するユーザのユーザ・プロファイルを格納する記録手段と、
上記ユーザが建物内の目的地を設定することに応じて、上記目的地までの経路ガイドを上記BIMデータ、上記セキュリティ情報、及び上記ユーザ・プロファイルに基づいて作成するガイド作成手段と
を備えている。
BIM3次元モデル(1412)は、これまでのCGパース(Computer Graphic Perspective)などを制作する際に作られた従来の3次元モデル(1411)とは下記の点で異なる。従来の3次元モデル(1402)は、2次元図面(製図)(1401)をモデルとしたデータ表現であるのに対して、BIM3次元モデル・データは建物をモデルとしたデータ表現である。また、BIM3次元モデルは、意匠上の表現のためのモデルだけではなく、構造設計や設備設計情報のほか、建物を構成する部材毎に属性情報(プロパティ)がインプットされている。すなわち、BIM3次元モデルでは、当該属性情報も含めてすべて1つのデータで管理する。
・家入龍太「図解入門 よくわかる 最新BIMの基本と仕組み 設計・建設の生産性が飛躍的に向上 3D建築モデルBIMの概念」、株式会社秀和システム、第11〜33頁、2012年6月25日発行(非特許文献6)
・ユーザはベビー・カーに乗った子供とともに、駅の商業ビル内の3階にいるとする。当該ユーザは、同じビル内の2階のおもちゃ屋さんに行きたいとする。当該ユーザは、端末装置(101)上で、経路ガイドのためのアプリを14:00に起動したとする。
・経路ガイドのアプリは、必要に応じて当該ユーザの認証処理を開始する。当該ユーザは、経路ガイドのサービスを享受するために要求されるユーザID及び任意的にパスワードを端末装置(101)に入力する。代替的には、当該ユーザは、端末装置(101)上で、バイオメトリック認証を行う。
・端末装置(101)は、ユーザ認証が成功することに応じて、ユーザ入力を受け付ける。
・当該ユーザは、ユーザ入力画面(301)において、出発地(施設名、部屋名、又は店名などを入力可能、但し、出発地を入力しない場合には端末装置(101)の現在位置が出発地とみなされる)、目的地(施設名、部屋名、又は店名などを入力可能)、経由地(施設名、部屋名、又は店名などを入力可能)、日付(日付を入力しない場合には、現在時刻が出発時間となる)、及び検索オプションを選択又は入力する。当該ユーザは、目的地として、「おもちゃ屋の名前」を入力したとする。また、当該ユーザは、ユーザ入力画面(301)において、検索オプションとして、「エスカレータ優先」及び「空いている経路を優先」を選択したとする。
・ユーザ・プロファイル画面(302)では、当該ユーザのユーザ・プロファイルが、上記ユーザ認証の成功に応じてサーバ(201)から送信されてきている。代替的には、当該第1のユーザのユーザ・プロファイルが、上記ユーザ認証の成功に応じて、端末装置(101)の記憶装置から取り出されている。当該ユーザは、ユーザ・プロファイルの追加、変更又は削除が必要である場合には、当該ユーザ・プロファイルの追加、変更又は削除をすることが可能である。現在のユーザ・プロファイルは、「階段を利用しない」、及び、「ベビー・カーを使用」である。
・当該ユーザは、ユーザ入力画面(301)において、「経路ガイドを検索」ボタンをクリック又はタッチ等して、ガイド検索をサーバ(201)に要求する。
・サーバ(201)は、BIMデータ、経路上のセキュリティ情報、及びユーザ・プロファイル、並びに、任意的に、上記BIMデータ及び/又は上記セキュリティ情報へのアクセス制限情報、経路上の利用制限情報、検索オプション情報、外部情報、当該ユーザが過去に使用した経路ガイドに基づいて、経路ガイド情報を作成する。サーバ(201)は、経路中の各種情報(本例においては、特に、例えばエスカレータの場所、エスカレータの現時点での動作方向、及びエスカレータの運行状況)をBIMデータより取り出す。また、サーバ(201)は、任意的に、BIMデータを使用して計算した混雑シミュレーション結果(例えば、エスカレータ若しくはエレベータの混雑度、通路の混雑度、又は通路若しくは経路候補の混雑度)を使用しうる。サーバ(201)は、現在時刻(14:00)、並びに、検索オプション中の「エスカレータ優先」及び「空いている経路を優先」を考慮して、1又は複数の経路ガイド情報を作成しうる。本例において、サーバ(201)は、BIMデータ等から、エスカレータA及びBのうちエスカレータAが目的地の近くに設置されていること、エスカレータAが稼働中であること、エスカレータAが3階から2階への下向きに動作していることを確認する。また、サーバ(201)は例えば、出発地から目的地までの合計距離と当該ユーザの歩行速度、及び混雑シミュレーション結果を使用して、到達予測時間を計算しうる。
・サーバ(201)は、作成した1又は複数の経路ガイド情報を端末装置(101)に送信する。
・当該ユーザは、複数の経路ガイドが提示された場合には、そのうちから一つの経路ガイドを選択しうる。
・サーバ(201)は、当該ユーザが選択した経路ガイドに対応する経路ガイド情報を端末装置(101)に送信しうる。また、サーバ(201)は、当該経路ガイド情報に、注意情報を添付して端末装置(101)に送信しうる。
・端末装置(101)は、サーバ(201)から経路ガイド情報を受信することに応じて、目的地までの経路ガイドを提示する。端末装置(101)は、目的地までの経路として、エスカレータAを使用する経路を例えば点線(321及び322)で示す(311及び312)。
・端末装置(101)は、必要に応じて、経路までの注意情報を経路ガイド上に重畳して表示し、又は音声でガイドしうる。当該注意情報は、例えば、「エスカレータに乗る際には、ベビー・カーを折りたたんでください」である。
・当該ユーザは、端末装置(101)上で、経路ガイドのためのアプリを15:55に起動したとする。
・当該ユーザの認証処理については、図3Aの上記説明において述べた通りである。
・当該ユーザは、ユーザ入力画面(331)において、出発地(施設名、部屋名、店名などを入力、但し、出発地を入力しない場合には現在位置が出発地となる)、目的地、経由地、日付(日付を入力しない場合には、現在時刻となる)、及び検索オプションを選択又は入力する。当該ユーザは、目的地として、「おもちゃ屋の名前」を入力したとする。また、当該ユーザは、ユーザ入力画面(331)において、検索オプションとして、「エスカレータ優先」、「空いている経路を優先」及び「両手がふさがっている」を選択したとする。
・当該ユーザは、ユーザ入力画面(331)において、「経路ガイドを検索」ボタンをクリック又はタッチ等して、ガイド検索をサーバ(201)に要求する。
・サーバ(201)は、BIMデータ、経路上のセキュリティ情報、及びユーザ・プロファイル、並びに、任意的に、上記BIMデータ及び/又は上記セキュリティ情報へのアクセス制限情報、経路上の利用制限情報、検索オプション情報、外部情報、当該ユーザが過去に使用した経路ガイドに基づいて、経路ガイド情報を作成する。サーバ(201)は、経路中の各種情報(本例においては、特に、例えばエスカレータの場所、エスカレータの現時点での動作方向、エスカレータの運行状況、及び混雑度)をBIMデータより取り出す。また、サーバ(201)は、任意的に、BIMデータを使用して計算した混雑シミュレーション結果(例えば、エスカレータ若しくはエレベータの混雑度、又は、通路の混雑度)を使用しうる。サーバ(201)は、現在時刻(18:00)、並びに、検索オプション中の「エスカレータ優先」、「空いている経路を優先」及び「両手がふさがっている」を考慮して、1又は複数の経路ガイド情報を作成しうる。本例において、サーバ(201)は、BIMデータ等から、エスカレータA及びBのうちエスカレータAが目的地の近くに設置されているということ、しかしながら、通勤時間帯のためにエスカレータAが3階から2階への上向きのみに動作しているということの情報を取得する。そこで、サーバ(201)は、BIMデータ等から、エスカレータB及びエレベータを候補として選択する。しかしながら、サーバ(201)は、BIMデータ等から、エスカレータBは非常に混雑しているということの情報を取得する。そこで、サーバ(201)は、経路ガイドの第1候補としてエレベータを経由する経路ガイド情報、及び、経路ガイドの第2候補としてエスカレータBを経由する経路ガイド情報を生成する。また、サーバ(201)は例えば、出発地から目的地までの合計距離と当該ユーザの歩行速度、及び混雑シミュレーション結果を使用して、第1候補及び第2候補についてそれぞれ到達予測時間を計算しうる。・サーバ(201)は、作成した第1候補及び第2候補の経路ガイド情報を端末装置(101)に送信する。
・当該ユーザは、第1候補及び第2候補の経路ガイド情報に従う経路ガイドのうち、第2候補の経路ガイドを選択したとする。
・サーバ(201)は、当該ユーザが選択した第2候補の経路ガイドに対応する経路ガイド情報を端末装置(101)に送信しうる。
・端末装置(101)は、サーバ(201)から第1候補の経路ガイド情報を受信することに応じて、目的地までの経路ガイドを提示する。端末装置(101)は、目的地までの経路として、エレベータを使用する経路を例えば点線(351及び352)で示す(341及び342)。
・当該第1のユーザは、セントラル駅の3階改札出口にいるとする。当該第1のユーザは、○○株式会社の本社で行われる会議出席のためにセントラルタワー北棟16階の会議室(セキュリティ・エリア内にある)に行きたいとする。当該第1のユーザは、端末装置(101)上で、経路ガイドのためのアプリを12:45に起動したとする。
・経路ガイドのアプリは、必要に応じて当該第1のユーザの認証処理を開始する。当該第1のユーザは、経路ガイドのサービスを享受するために要求されるユーザID及び任意的にパスワードを端末装置(101)に入力する。代替的には、当該第1のユーザは、端末装置(101)上で、バイオメトリック認証を行う。
・端末装置(101)は、ユーザ認証が成功することに応じて、ユーザ入力を受け付ける。
・当該第1のユーザは、ユーザ入力画面(401)において、出発地、目的地、経由地、日付、及び検索オプションを選択又は入力する。当該第1のユーザは、目的地として、「セントラルタワー北棟16階会議室」を入力したとする。また、当該第1のユーザは、ユーザ入力画面(401)において、検索オプションとして、「エレベータ優先」及び「最短距離」を選択したとする。
・ユーザ・プロファイル画面(402)では、当該第1のユーザのユーザ・プロファイルが、上記ユーザ認証の成功に応じて、サーバ(201)から送信されてきている。代替的には、当該第1のユーザのユーザ・プロファイルが、上記ユーザ認証の成功に応じて、端末装置(101)の記憶装置から取り出されている。当該第1のユーザは、ユーザ・プロファイルの追加、変更又は削除が必要である場合には、当該ユーザ・プロファイルの追加、変更又は削除をすることが可能である。現在のユーザ・プロファイルは、「○○株式会社社員」、「社員ID」及び、「開発部」である。
・当該第1のユーザは、ユーザ入力画面(401)において、「経路ガイドを検索」ボタンをクリック又はタッチ等して、ガイド検索をサーバ(201)に要求する。
・サーバ(201)は、BIMデータ、経路上のセキュリティ情報、及びユーザ・プロファイル、並びに、任意的に、上記BIMデータ及び/又は上記セキュリティ情報へのアクセス制限情報、経路上の利用制限情報、検索オプション情報、外部情報、当該第1のユーザが過去に使用した経路ガイドに基づいて、経路ガイド情報を作成する。サーバ(201)は、経路中の各種情報(本例においては、特に、例えばセキュリティ・エリアへの入室許可の有無、セキュリティ申請の場所、セントラル駅、セントラルタワー南棟、及びセントラルタワー北棟のエレベータの場所、上記各エレベータの現時点での停止階、及び上記各エレベータの運行状況)をBIMデータより取り出す。また、サーバ(201)は、任意的に、BIMデータを使用して計算した混雑シミュレーション結果(例えば、上記各エレベータの混雑度、又は通路若しくは経路候補の混雑度)を使用しうる。サーバ(201)は、現在時刻(12:45)、並びに、検索オプション中の「エレベータ優先」及び「最短距離」を考慮して、1又は複数の経路ガイド情報を作成しうる。本例において、サーバ(201)は、BIMデータ等から、当該第1のユーザが本社内のセキュリティ・エリアの入室許可を得ていないとする。サーバ(201)は、セントラルタワー南棟1階のセキュリティ・センター(経由地である)でセキュリティ・エリアへの入室申請をしてから、セントラルタワー北棟16階の会議室までの経路を検索する。また、サーバ(201)は例えば、出発地から経由地、そして経由地から目的地までの合計距離と当該第1のユーザの歩行速度、セキュリティ・エリアの混雑度、及び混雑シミュレーション結果を使用して、到達予測時間を計算しうる。
・サーバ(201)は、作成した1又は複数の経路ガイド情報を端末装置(101)に送信する。
・当該第1のユーザは、複数の経路ガイドが提示された場合には、そのうちから一つの経路ガイドを選択しうる。
・サーバ(201)は、当該第1のユーザが選択した経路ガイドに対応する経路ガイド情報を端末装置(101)に送信しうる。また、サーバ(201)は、当該経路ガイド情報に、注意情報を添付して端末装置(101)に送信しうる。
・端末装置(101)は、サーバ(201)から経路ガイド情報を受信することに応じて、目的地までの経路ガイドを提示する。端末装置(101)は、まず、セントラルタワー南棟1階のセキュリティ・センターを経由して目的地までいく経路を例えば点線(421)で示す。そして、端末装置(101)は、当該第1のユーザのセキュリティ・エリアへの入室申請が終了したことに応じて、さらにセントラルタワー南棟1階のセキュリティ・センターから目的地までの経路を表示しうる。また、端末装置(101)は、セキュリティ・エリアへの入室申請が終了した時点において、セントラルタワー南棟1階のセキュリティ・センターから目的地までの最短時間で到達可能な経路が変更されていた場合には、当該変更された経路を表示しうる。
・端末装置(101)は、必要に応じて、経路までの注意情報を経路ガイド上に重畳して表示し、又は音声でガイドしうる。当該注意情報は、例えば、「セキュリティ・エリアへの入室申請を済ませてから、目的地へ向かってください」、「セキュリティ・エリアへの入室申請は、下記の手順で行って下さい。(以下、省略)」である。
・当該第2のユーザは、セントラル駅の3階改札出口にいるとする。当該第2のユーザは、上記第1のユーザと同様に、○○株式会社の本社で行われる会議出席のためにセントラルタワー北棟16階の会議室(セキュリティ・エリア内にある)に行きたいとする。当該第2のユーザは、端末装置(101)上で、経路ガイドのためのアプリを12:25に起動したとする。
・当該第2のユーザの認証処理については、図4Aの上記説明において述べた通りである。
・当該第2のユーザは、ユーザ入力画面(431)において、出発地、目的地、経由地、日付、及び検索オプションを選択又は入力する。当該第2のユーザは、目的地として、「セントラルタワー北棟16階会議室」を入力したとする。また、当該第2のユーザは、ユーザ入力画面(431)において、検索オプションとして、「エレベータ優先」を選択したとする。
・ユーザ・プロファイル画面(432)では、当該第2のユーザのユーザ・プロファイルが、上記ユーザ認証の成功に応じて、サーバ(201)から送信されてきている。代替的には、当該第2のユーザのユーザ・プロファイルが、上記ユーザ認証の成功に応じて、端末装置(101)の記憶装置から取り出されている。当該第2のユーザは、ユーザ・プロファイルの追加、変更又は削除が必要である場合には、当該ユーザ・プロファイルの追加、変更又は削除をすることが可能である。現在のユーザ・プロファイルは、「○○株式会社社員」、「社員ID」及び、「営業部」である。
・当該第2のユーザは、ユーザ入力画面(431)において、「経路ガイドを検索」ボタンをクリック又はタッチ等して、ガイド検索をサーバ(201)に要求する。
・サーバ(201)は、BIMデータ、経路上のセキュリティ情報、及びユーザ・プロファイル、並びに、任意的に、上記BIMデータ及び/又は上記セキュリティ情報へのアクセス制限情報、経路上の利用制限情報、検索オプション情報、外部情報、当該第2のユーザが過去に使用した経路ガイドに基づいて、経路ガイド情報を作成する。サーバ(201)は、経路中の各種情報(本例においては、特に、例えばセキュリティ・エリアへの入室許可の有無、セキュリティ申請の場所、セントラル駅、セントラルタワー南棟、及びセントラルタワー北棟のエレベータの場所、上記各エレベータの現時点での停止階、及び上記各エレベータの運行状況)をBIMデータより取り出す。また、サーバ(201)は、任意的に、BIMデータを使用して計算した混雑シミュレーション結果(例えば、上記各エレベータの混雑度、又は通路若しくは経路候補の混雑度)を使用しうる。サーバ(201)は、現在時刻(12:30)、並びに、検索オプション中の「エレベータ優先」を考慮して、1又は複数の経路情報を作成しうる。本例において、サーバ(201)は、BIMデータ等から、当該第2のユーザが本社内のセキュリティ・エリアの入室許可を得ているとする。サーバ(201)は、セントラル駅の3階からセントラルタワー南棟3階への直通通路を経由して、セントラルタワー北棟16階の会議室までの経路を検索する。また、サーバ(201)は例えば、出発地から目的地までの合計距離と当該第2のユーザの歩行速度、及び混雑シミュレーション結果を使用して、到達予測時間を計算しうる。
・サーバ(201)は、作成した1又は複数の経路情報を端末装置(101)に送信する。
・当該第2のユーザは、複数の経路ガイドが提示された場合には、そのうちから一つの経路情報を選択しうる。
・サーバ(201)は、当該第2のユーザが選択した経路情報に対応するガイド情報を端末装置(101)に送信しうる。なお、経路情報が1つの場合には、サーバ(201)は、作成した当該1つの経路情報とともにガイド情報を端末装置(101)に送信しうる。
・端末装置(101)は、サーバ(201)から経路ガイド情報を受信することに応じて、目的地までの経路ガイドを提示する。端末装置(101)は、セントラル駅の3階からセントラルタワー南棟3階への直通通路を経由して、セントラルタワー北棟16階の会議室までの最短経路を例えば点線(441)で示す。
・端末装置(101)は、必要に応じて、経路までの注意情報(例えば、入館情報)を経路ガイド上に重畳して表示し、又は音声でガイドしうる。当該注意情報は、例えば、「セキュリティ・ゲートを通るために、社員証をご用意ください」である。代替的には、端末装置(101)は、必要に応じて、入館情報を記載したURLのリンク情報を経路ガイド上に重畳して表示しうる。また、端末装置(101)は、入館管理システムと連携して、入館情報をユーザにプッシュ通知しうる。
サーバ(201)は、BIMデータの属性情報単位で、BIMデータへのアクセス制御をしうる。また、サーバ(201)は、ユーザ単位で、セキュリティ情報へのアクセス制御をしうる。アクセス制御は、例えばアクセス制限情報、例えばアクセス制限リストを使用して行われうる。
サーバ(201)は、図5Aに示すアクセス制限リスト(501)を使用して作成した経路ガイド情報を、企業A従業員の端末(101)に送信する。上記経路ガイド情報の作成において、企業A従業員は1F一般ゲート及び1F従業員専用ゲートのBIMデータへのアクセスが制限されていないことから、サーバ(201)は、上記経路ガイド情報中に、1F一般ゲート及び1F従業員専用ゲートを含める。また、企業A従業員は3FフロアA(企業A)のBIMデータへのアクセスが制限されていないことから、サーバ(201)は、上記経路ガイド情報中に、3FフロアAの間取り図(531〜539)の全てを含める。
サーバ(201)は、図5Aに示すアクセス制限リスト(501)を使用して作成した経路ガイド情報を、企業A従業員の端末(101)に送信する。上記経路ガイド情報の作成において、企業B従業員は1F一般ゲート及び1F従業員専用ゲートのBIMデータへのアクセスが制限されていないことから、サーバ(201)は、上記経路ガイド情報中に、1F一般ゲート及び1F従業員専用ゲートを含める。また、企業B従業員は3F共用通路A(532)のBIMデータへのアクセスが制限されていず且つ3FフロアA(企業A)(531及び533〜539)のBIMデータへのアクセスが制限されていることから、サーバ(201)は、上記経路ガイド情報中に、3FフロアAの間取り図(531〜539)の一部である共用通路A(532)以外の間取り図(531及び533〜539)を含めずに削除している。
サーバ(201)は、図5Aに示すアクセス制限リスト(501)を使用して作成した経路ガイド情報を、企業A従業員の端末(101)に送信する。上記経路ガイド情報の作成において、一般ユーザは1F一般ゲートのBIMデータへのアクセスが制限されていないことから、サーバ(201)は、上記経路ガイド情報中に、1F一般ゲートを含める。一方、一般ユーザは1F従業員専用ゲートのBIMデータへのアクセスが制限されていることから、サーバ(201)は、上記経路ガイド情報中に、1F従業員専用ゲートを含めずに削除している。また、一般ユーザは3F共用通路A及び3FフロアA(企業A)のBIMデータへのアクセスが制限されていることから、サーバ(201)は、上記経路ガイド情報中に、3FフロアAの間取り図(531〜539)の全ての間取り図(531〜539)を含めずに削除している。
テーブル(601)は、サーバ(201)が経路ガイド検索時において気象情報を提供するサーバから入手した外部情報を示す。
テーブル(611)は、サーバ(201)がテーブル(601)に示す外部情報を入手した時点での屋外エスカレータ1〜4のBIMデータを示す。サーバ(201)は、上記BIMデータから、特に、屋外エスカレータの各動作方向(上り又は下り)、運転状態(運転又は停止)及び備考の各属性情報を取り出すことによって、気象状況に合わせて通行可能な経路をリアルタイムに選択することが可能になる。
テーブル(621)は、BIMデータの各属性情報及び経路上のセキュリティ情報(「セキュリティ・チェック」及び「セキュリティ管理受付先」)を含む。
2つの建物(631)はともに6階建てのA棟及びB棟からなり、当該A棟及びB棟は通路B1F、通路3F及び通路RFによって互いにつながっているとする。
(1)A棟の6FからB棟の6Fに移動する場合
・管理者について、通路RFの属性情報の「名称」及び「幅及び高さ」の全てのデータが取得できるので、通路RFを通る経路が選ばれうる。
・従業員及び来訪者について、通路RFの属性情報の「名称」のデータは取得できるが通路RFの属性情報の「幅及び高さ」のデータが取得できないので、通路RFを通る経路は選ばれない。しかしながら、従業員及び来訪者について、通路3Fの属性情報の「名称」及び「幅及び高さ」の全てのデータが取得できるので、通路3Fを通る経路が選ばれうる。
(2)A棟の1FからB棟の1Fに移動する場合(晴天時)
・管理者、従業員及び来訪者のいずれについても、地上1Fの属性情報の「名称」及び「幅及び高さ」のデータが取得できるので、地上1Fを通る経路が選ばれうる。
(3)A棟の1FからB棟の1Fに移動する場合(雨天時)
・管理者及び従業員について、晴天時であれば、地上1Fの属性情報の「名称」及び「幅及び高さ」の全てのデータが取得できるので、地上通路が選ばれうる。しかしながら、雨天時には、地上1Fが雨に濡れることから、地上通路以外の屋根のある経路が選ばれうる。管理者及び従業員について、屋根のある通路B1Fの属性情報の「名称」及び「幅及び高さ」のデータが取得できるので、通路B1Fを通る経路が地上通路よりも優先的に選ばれうる。
・来訪者について、晴天時であれば、地上1Fの属性情報の「名称」及び「幅及び高さ」のデータが取得できるので、地上通路が選ばれうる。しかしながら、雨天時には、地上1Fが雨に濡れることから、地上通路以外の屋根のある経路が選ばれうる。来訪者について、屋根のある通路B1Fの属性情報の「名称」及び「幅及び高さ」の全てのデータが取得できないので、通路B1Fを通る経路は選ばれない。来訪者について、屋根のある通路3Fの属性情報の「名称」及び「幅及び高さ」の全てのデータが取得できるので、通路3Fを通る経路が地上通路よりも優先的に選ばれうる。
(4)通路RFの取り扱い
・管理者について、通路RFの属性情報の「名称」及び「幅及び高さ」の全てのデータが取得できるので、通路RFの表示がされ、且つ通路RFが経路選択において使用されうる。
・従業員及び来訪者について、通路RFの属性情報の「名称」のデータが取得できるので通路RFの名称は表示されるが、通路RFの属性情報の「幅及び高さ」のデータが取得できないので通路RFは経路選択において使用されない。従って、サーバ(201)は、従業員及び来訪者が行き先又は経由地に通路RFを指定したとしても通路RFを通る経路が表示されないように経路情報を作成するか、或いは、端末装置(101)上において行き先又は経由地として通路RFを指定できないように制御しうる。
(5)通路B1Fの取り扱い
・管理者及び従業員について、通路B1Fの属性情報の「名称」及び「幅及び高さ」の全てのデータが取得できるので、通路B1Fの表示がされ、且つ通路B1Fが経路選択において使用されうる。
・来訪者について、通路B1Fの属性情報の「名称」及び「幅及び高さ」の全てのデータが取得できないので、通路B1Fの表示はされず、且つ通路B1Fは経路選択において使用されない。
サーバ(201)は、経路ガイド情報中に、例えば建物内の施設設備の使用方法、動作方法、動作方向、開錠若しくは施錠方法に関する情報、又は注意情報を含めることができる。また、サーバ(201)は、端末装置(101)において上記建物内の施設設備の使用方法、動作方法、動作方向、開錠若しくは施錠方法に関する情報、又は注意情報の表示が特定のユーザにのみ表示されるように、ユーザ・プロファイルを使用してこれら情報を特定のユーザの経路ガイド情報にのみ含めるようにしうる。端末装置(101)は、当該経路ガイド情報を受信することに応じて、経路ガイド上に、上記建建物内の施設設備の使用方法、動作方法、動作方向、開錠若しくは施錠方法に関する情報、又は注意情報を重畳して表示することが可能である。
・濡れると滑りやすい床+雨天;
・19時以降にロックされるドア+現在時刻18:45;
・17:30〜18:00は混雑するエレベータ+現在時刻17:30;
・重量制限300kgのエレベータ+搬入物350kg。
また、コンピュータ(201)は、当該取得した注意情報に基づいて、例えばユーザに理解しやすいような表現で、新たな注意情報を作成しうる。上記注意情報のその他の例については、例えば、図7に示す注意情報を参照されたい。上記注意情報は、例えば、下記ステップ922において作成される経路ガイド情報に添付されうる。
例えば、ユーザが経度ガイドに従って移動中に、雨が降ってきたとする。コンピュータ(201)は、各ユーザの端末装置(101)から位置情報を当該位置情報が変更される毎に位置情報を受信しているとする(ステップ1112)。コンピュータ(201)は、雨が降ってきたという外部情報を現在の天気を配信しているサーバから取得する(ステップ1113)。コンピュータ(201)は、ユーザ・リストを取得し、経路ガイドを現在利用中のユーザを当該ユーザ・リストから特定する(ステップ1114)。また、コンピュータ(201)は、当該特定したユーザのユーザ・プロファイルから、あるユーザは滑りやすい靴を履いており、あるユーザは滑りにくい靴を履いているという情報を取得したとする(ステップ1115)。また、コンピュータ(201)は、BIMデータから、経路ガイド中に水に濡れると滑りやすい通路及び水に濡れても滑りにくい通路があることを取得する(ステップ1115)。コンピュータ(201)は、現在利用中の経路ガイド情報を、滑りにくい通路を通るように経路ガイド情報を更新する(ステップ1116)。コンピュータ(201)は、更新された経路ガイド情報から更新された経路ガイド情報を作成する(ステップ1117)。コンピュータ(201)は、滑りやすい靴を履いているユーザに対して、経路ガイド情報が更新されたことを通知するための通知イベントを生成する(ステップ1118)。一方、コンピュータ(201)は、滑りにくい靴を履いているユーザに対して、経路ガイド情報が更新されたことを通知するための通知イベントを生成しないようにしうる。代替的には、コンピュータ(201)は、滑りにくい靴を履いているユーザに対して、経路ガイド情報が更新されたことを通知しないようにしうる。
端末装置(101)は、図1に示す構成要素(102〜127)に加えて、経路ガイド設定手段(1201)、ユーザ・プロファイル設定手段(1202)、検索オプション設定手段(1203)、経路ガイド情報受信手段(1204)、及び経路ガイド提示手段(1205)を備えている。
コンピュータ(201)は、図2に示す構成要素(202〜217)に加えて、ユーザ入力情報受信手段(1301)、ユーザ入力情報記録手段(1302)、データ取得手段(1303)、外部情報取得手段(1304)、経路ガイド情報作成手段(1305)、経路ガイド情報送信手段(1306)、及びユーザ管理データベース(以下、「ユーザ管理DB」ともいう)(1307)を備えている。
Claims (20)
- ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)データを用いて経路ガイドを提供する方法であって、コンピュータが、
BIMデータ、経路上のセキュリティ情報、及び前記経路ガイドを利用するユーザのユーザ・プロファイルを用意するステップであって、前記ユーザ・プロファイルはユーザの属性又はユーザの状態を含み、前記ユーザの属性は、ユーザの性別、年齢若しくは年代、エスカレータ又はエレベータのいずれを優先するかの嗜好、妊婦、ベビー・カーの使用の有無、車椅子若しくは松葉杖の使用の有無を含み、前記ユーザの状態は、両手がふさがっている、靴がすべりやすい、又は赤ちゃん若しくは幼児と一緒であることを含み、前記BIMデータは建物を構成する要素の材質を表す属性情報を含み、当該属性情報は、建物を構成する部品の材質、色又は光沢に関する情報を表す属性情報を含む、前記用意するステップと、
前記ユーザが建物内の目的地を設定することに応じて、前記目的地までの経路ガイドを前記BIMデータ、前記セキュリティ情報、前記ユーザ・プロファイル、及び経路上の利用制限情報、並びに、前記BIMデータへのアクセス制限情報及び/又は前記セキュリティ情報へのアクセス制限情報に基づいて作成するステップであって、前記利用制限情報が、重量若しくは運用上の制約情報、施設設備の使用方法に関する情報、又は、前記施設設備の使用の際の注意情報である、前記作成するステップと
を実行することを含む、前記方法。 - 前記目的地までの経路ガイドを、前記BIMデータ及び/又は前記セキュリティ情報へのアクセス制限情報に従って作成するステップが、
前記経路ガイド上に、セキュリティ・エリアへの経路及び/又はセキュリティ・エリアのフロア図を経路ガイドから削除するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。 - 前記作成するステップが、
前記目的地までの経路ガイドを、ユーザから入力された検索オプション情報に従って作成するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。 - 前記作成するステップが、
前記目的地までの経路ガイドを、出発地、目的地、経由地、出発予定時刻、到着予定時刻、及び/又は外部情報に基づいて作成するステップ
を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。 - 前記作成するステップが、
前記目的地までの経路ガイドを、前記ユーザが過去に使用した経路ガイドに基づいて作成するステップ
を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。 - 前記作成するステップが、
前記目的地までの複数の経路ガイドを作成するステップ
をさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。 - 前記作成するステップが、
前記複数の経路ガイド毎に、前記目的地に到着するまでの予想時間を見積もるステップ
をさらに含む、請求項6に記載の方法。 - 前記作成するステップが、
前記作成された経路ガイド中に、建物内の施設設備の使用方法、動作方法、動作方向、開錠若しくは施錠方法に関する情報、又は注意情報を添付するステップ
をさらに含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。 - 前記BIMデータが、建物を構成する要素の形状、動作又は機能を表す属性情報を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記BIMデータが、維持管理情報をさらに含む、請求項9に記載の方法。
- 前記コンピュータにネットワークを介して接続された端末装置が、
前記作成された経路ガイドを提示するステップ
を実行することをさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。 - 前記提示するステップが、
拡張現実(AR)技術を利用して、建物内の設備の使用方法、動作方法、動作方向、開錠若しくは施錠方法に関する情報、又は注意情報を、提示された経路ガイド中の画像又は動画上に重ね合わせて提示するステップ
をさらに含む、請求項11に記載の方法。 - 前記コンピュータに接続された端末装置が、
ユーザが建物内の目的地を入力することを可能にするステップ
を実行することをさらに含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。 - 前記入力することを可能にするステップが、
ユーザ・プロファイル及び/又は検索オプションを入力することを可能にするステップ
を実行することをさらに含む、請求項13に記載の方法。 - ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)データを用いて経路ガイドを提供するコンピュータであって、
BIMデータ、経路上のセキュリティ情報、及び前記経路ガイドを利用するユーザのユーザ・プロファイルを格納する記録手段であって、前記ユーザ・プロファイルはユーザの属性又はユーザの状態を含み、前記ユーザの属性は、ユーザの性別、年齢若しくは年代、エスカレータ又はエレベータのいずれを優先するかの嗜好、妊婦、ベビー・カーの使用の有無、車椅子若しくは松葉杖の使用の有無を含み、前記ユーザの状態は、両手がふさがっている、靴がすべりやすい、又は赤ちゃん若しくは幼児と一緒であることを含み、前記BIMデータは建物を構成する要素の材質を表す属性情報を含み、当該属性情報は、建物を構成する部品の材質、色又は光沢に関する情報を表す属性情報を含む、前記記録手段と、
前記ユーザが建物内の目的地を設定することに応じて、前記目的地までの経路ガイドを前記BIMデータ、前記セキュリティ情報、前記ユーザ・プロファイル、及び経路上の利用制限情報、並びに、前記BIMデータへのアクセス制限情報及び/又は前記セキュリティ情報へのアクセス制限情報に基づいて作成するガイド作成手段であって、前記利用制限情報が、重量若しくは運用上の制約情報、施設設備の使用方法に関する情報、又は、前記施設設備の使用の際の注意情報である、前記ガイド作成手段と
を備えている、前記コンピュータ。 - 前記ガイド作成手段が、前記経路ガイド上に、セキュリティ・エリアへの経路及び/又はセキュリティ・エリアのフロア図を経路ガイドから削除する、請求項15に記載のコンピュータ。
- 前記ガイド作成手段が、前記目的地までの経路ガイドを、ユーザから入力された検索オプション情報に従って作成する、請求項15に記載のコンピュータ。
- 前記ガイド作成手段が、前記目的地までの経路ガイドを、出発地、目的地、経由地、出発予定時刻、到着予定時刻、及び/又は外部情報に基づいて作成する、請求項15〜17のいずれか一項に記載のコンピュータ。
- 前記ガイド作成手段が、目的地までの経路ガイドを、前記ユーザが過去に使用した経路ガイドに基づいて作成する、請求項15〜18のいずれか一項に記載のコンピュータ。
- ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)データを用いて経路ガイドを行うためのコンピュータ・プログラムであって、コンピュータに、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法の各ステップを実行させる、前記コンピュータ・プログラム。
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