JP6071518B2 - 画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
[実施例1]
<複写機の外観>
図1は、実施例1における複写機の外観例を示す図である。
図2は、本発明の複写機のハードウェア構成、特にコントローラ200の構成例を詳細に示すブロック図である。
図3は、本実施例の電子写真方式の複写機のプリンタ部120における画像形成部1200の一例であり、中間転写体28を採用したタンデム方式の複写機の断面図である。図3を参照して、プリンタ部120における画像形成部1200の動作を説明する。
図4は、操作ユニット160の構成例を示す図である。
図5は、プリンタIF画像処理部2300の構成例を示すブロック図である。プリンタIF画像処理部2300は、RIP2600により展開されたビットマップデータの画素データから、後段の画像形成部1200での画像形成に使用される画素データを生成する。
次に二値画像処理部2303の内部に関して図6を参照して詳細に説明する。なお、上述のハーフトーン処理部によって二値化された画素データは1が黒画素を、0が白画素を示すものとして以降の説明に用いる。二値画像処理部2303は、1画素ずつにそれぞれの処理を並列に行ってそれぞれの処理結果を得て、そしてそれぞれの処理結果からその画素の出力画素値を最終的に判定する。以下、二値画像処理部2303によって処理されている画素を注目画素と呼び、また、その位置を注目画素位置と呼ぶ。
次に図7を参照して共用バッファ部2310を詳細に説明する。まず、二値化された画素データDcが共用バッファ部2310に入力される。共用バッファ部2310では、画素データDcを順次バッファに蓄積する。これにより共用バッファ部2310には複数ライン分の画素データが蓄積される。
次に図8を参照して中間調判定部2320を詳細に説明する。中間調判定部2320には共用バッファ部2310から11×11画素群Wbが入力される。中間調判定部2320では、まず画素群Wbを4つのArea*判定部2321(*は1〜4)に入力する。Area*判定部2321では、特定のエリアが全白であるか否かを判定する。
次に図10を参照してトナーセーブ処理部2330を詳細に説明する。トナーセーブ処理部2330では、主にトナー消費量を低減させるための画素間引き処理を行う。トナーセーブ処理部2330には共用バッファ部2310から注目画素を中心とした3×3画素群Wcが入力される。トナーセーブ処理部2330では、まず画素群Wcを4つのエッジ判定部2331〜2334に入力する。4つのエッジ判定部2331〜2334では、4つの方向に対してそれぞれエッジ判定処理を実行する。エッジ判定処理とは注目画素が、黒画素と白画素の隣接境界にあるエッジ画素であるか否かを判定する処理である。
次に図13を参照して線幅補正処理部2340を詳細に説明する。線幅補正処理部2340では、主に細線や小さな図形などのオブジェクトを目立たせるための線幅補正処理を行う。線幅補正処理部2340には共用バッファ部2310から注目画素を中心とした3×3画素群Wcが入力される。線幅補正処理部2340では、まず画素群Wcを4つのエッジ隣接判定部2341〜2344に入力する。4つのエッジ隣接判定部2341〜2344では、4つの方向に対してそれぞれエッジ隣接判定処理を実行する。エッジ隣接判定処理とは注目画素が、黒画素と白画素の隣接境界にある白画素であるか否かを判定する処理である。
次に図16を参照して尾引き抑制処理部2350を詳細に説明する。なお、尾引き抑制処理部2350はトナーセーブ処理部2330とは異なるアルゴリズムに従って間引き処理を実行する。本間引き処理は図3における記録媒体11が定着ローラ32と加圧ローラ33によって搬送される際に、定着ローラ内部のヒーターに起因する急激な温度上昇が原因で発生する記録媒体11上でのトナーの飛び散りを抑制する目的で実行される。この飛び散りは、急激な温度上昇により記録媒体11中の水分から水蒸気が発生し、トナーの載り量が多い部分の水蒸気が逃げ場を失ってトナーを記録媒体11の搬送方向後方に吹き飛ばし、画像品質を劣化させるものであり、尾引きとも称する。尾引き抑制処理部2350には共用バッファ部2310から5×9画素群Wdが入力される。尾引き抑制処理部2350では、まず画素群Wdをパターン判定部2351に入力する。
次に図19を参照してドット分散処理部2360を詳細に説明する。なお、ドット分散処理部2360は画像形成部1200の性能次第で記録媒体11上の白ドットが大きく表現され、目ざわりな画像になることを防止する目的で処理を実行する。具体的には、濃度を保ちつつ画像内部の特定パターンの白ドットを縮小、分散させる。ドット分散処理部2360には共用バッファ部2310から27×27画素群Weが入力される。ドット分散処理部2360では、まず画素群Weをドット縮小判定部2361及びドット付与判定部2362に入力する。
最終出力判定部2370では、二値画像処理部2303の最終的な出力画素値を判定し、画素データDdとして後段へ出力する。最終出力判定部2370は、共用バッファ部2310から注目画素である画素Waと、各画像処理部(2330〜2360)からそれぞれの判定結果であるFb、Fc、Fd、Feを受け取る。最終出力判定部2370は、これら入力を受けて、画素Waと異なる画素値を出力する信号がFb、Fc、Fd、Feに一つでもあれば異なる画素値を出力する。つまり、画素Waが0(白画素)でFb、Fc、Fd、Feに一つでも1(黒画素)出力を示すものがあれば1(黒画素)を出力する。反対に画素Waが1(黒画素)でFb、Fc、Fd、Feに一つでも0(白画素)出力を示すものがあれば0(白画素)を出力する。また画素Waの画素値とFb、Fc、Fd、Feの示す出力画素値がすべて同一であるならば、画素Waの画素値をそのまま出力する。
図21はコントローラ200内のCPU2100が実行する複写機の記録媒体への画像形成に関わる動作を示すフローチャートである。本動作フローチャートのプログラムは、HDD記憶部2130内に本複写機が実現すべき機能として格納されている。本プログラムはCPU2100がブートプログラムを実行することにより、HDD記憶部2130からRAM2110へ読み出される。そしてCPU2100がRAM2110上に読み出したプログラムを実行することで処理される。
図22は、線幅補正・トナーセーブ処理設定の動作フロー(エッジ・エッジ隣接検出方向設定フロー)である。これは、図21におけるステップS104を具体的に記載したものである。なお、図22のフローチャートは、図21に引き続きCPU2100がRAM2110上に読み出したプログラムを実行することで処理されることとなる。なお、本フローチャート内での各種設定情報はステップS102、ステップS103にて操作ユニット160にユーザが入力した情報やドライバ上での設定情報などから取得したものである。
図24において、図22の線幅補正・トナーセーブ処理設定フローを実行した場合の設定結果の一例を表に示す。図24では、図22のステップS201にて線幅補正処理がONに、さらにステップS210にてトナーセーブ処理もONになっている場合のトナーセーブ処理のエッジ検出設定及び線幅補正処理のエッジ隣接検出設定の一例をまとめたものである。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (17)
- 入力画像の所定方向のエッジ隣接領域を検出するエッジ隣接検出手段と、
前記エッジ隣接検出手段によって検出されたエッジ隣接領域に線幅補正処理を行う線幅補正処理手段と、
前記入力画像の前記所定方向以外の方向のエッジ領域を検出するエッジ検出手段と、
前記エッジ検出手段によって検出されたエッジ領域以外の領域となる非エッジ領域にトナーセーブ処理を行うトナーセーブ処理手段と
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記トナーセーブ処理手段と前記線幅補正処理手段は並列に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記トナーセーブ処理手段と前記線幅補正処理手段の前段に入力画像を蓄積する共用バッファ部を有し、前記共用バッファ部から前記トナーセーブ処理手段と前記線幅補正処理手段へ共通領域の画素群を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記共用バッファ部から出力される共通領域の画素群は、前記トナーセーブ処理手段と前記線幅補正処理手段がそれぞれ共通の注目画素のトナーセーブ処理結果及び線幅補正処理結果を得るために参照する画素群を含むことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記共通の注目画素に関して、前記トナーセーブ処理結果と前記線幅補正処理結果のいずれかにより前記注目画素の画素値が変換される場合、変換される画素値を前記注目画素の最終画素値として出力する最終出力判定手段をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記入力画像が中間調であるか否かを判定する中間調判定手段をさらに有し、
前記中間調判定手段は、共通の中間調判定結果を前記トナーセーブ処理手段と前記線幅補正処理手段に出力し、
前記トナーセーブ処理手段は、前記共通の中間調判定結果により中間調であると判定されたエッジ領域に対してトナーセーブ処理を行い、
前記線幅補正処理手段は、前記共通の中間調判定結果により中間調でないと判定されたエッジ隣接領域に対して線幅補正処理を行うことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記共用バッファ部から前記中間調判定手段へ前記共通領域の画素群を出力し、前記共通領域の画素群は、前記中間調判定手段が前記共通の中間調判定結果を得るために参照する画素群を含むことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記トナーセーブ処理手段と前記線幅補正処理手段に加え、パターンマッチングを利用するドット分散処理手段と尾引き抑制処理手段を並列に配置することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記トナーセーブ処理手段、前記線幅補正処理手段、前記ドット分散処理手段および前記尾引き抑制処理手段の前段に入力画像を蓄積する共用バッファ部をさらに有し、前記共用バッファ部から前記トナーセーブ処理手段、前記線幅補正処理手段、前記ドット分散処理手段および前記尾引き抑制処理手段へ共通領域の画素群を出力することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記共用バッファ部から出力される共通領域の画素群は、前記トナーセーブ処理手段、前記線幅補正処理手段、前記ドット分散処理手段及び前記尾引き抑制処理手段がそれぞれ共通の注目画素のトナーセーブ処理結果、線幅補正処理結果、ドット分散処理結果及び尾引き抑制処理結果を得るために参照する画素群を含むことを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
- 前記共通の注目画素に関して、前記トナーセーブ処理結果、前記線幅補正処理結果、前記ドット分散処理結果及び前記尾引き抑制処理結果のいずれかにより前記注目画素の画素値が変換される場合、変換される画素値を前記注目画素の最終画素値として出力する最終出力判定手段をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- ユーザの線幅補正設定に基づいて前記所定方向を設定する方向設定手段をさらに有することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記線幅補正処理手段は、エッジ隣接領域の白画素を黒画素に変換することにより線幅補正処理を行うことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の画像形成装置。
- 入力画像の所定方向のエッジ隣接領域を検出するエッジ隣接検出ステップと、
前記エッジ隣接検出ステップによって検出されたエッジ隣接領域に線幅補正処理を行う線幅補正処理ステップと
前記入力画像の前記所定方向以外の方向のエッジ領域を検出するエッジ検出ステップと、
前記エッジ検出ステップによって検出されたエッジ領域以外の領域となる非エッジ領域にトナーセーブ処理を行うトナーセーブ処理ステップと
を備えることを特徴とする画像形成装置における画像処理方法。 - コンピュータを請求項1から13のいずれかに記載の画像形成装置として機能させるためのプログラム。
- 入力画像に含まれるオブジェクトの所定方向のエッジの黒画素に隣接する白画素を黒画素に置換する設定を行う設定手段と、
前記設定が行われていることに従って、入力画像に含まれるオブジェクトの前記所定方向のエッジの黒画素に隣接する白画素を黒画素に置換する第1の置換手段と、
前記設定が行われていることに従って、入力画像に含まれるオブジェクトの前記所定方向のエッジの黒画素について特定の黒画素を白画素に置換する第2の置換手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記第2の置換手段は、前記設定が行われていないことに従って、入力画像に含まれるオブジェクトの前記所定方向のエッジの黒画素を白画素に置換しないことを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
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