JP2012191461A - 画像形成装置、及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大容量のラインメモリを用いることなく適切に尾引き発生領域を抽出し、尾引き対策を実行する画像形成装置等を提供する。
【解決手段】 画像形成装置は、入力される画像データを蓄積する画像データ保持手段と、入力される画像を高解像度画像に変換する高解像度化手段と、前記画像データ保持手段により保持される画像と前記高解像度化手段によって変換された高解像度画像の画素位置情報を参照して間引き処理のための画像領域情報を抽出する間引き領域抽出手段と、前記間引き領域抽出手段により抽出された間引き領域情報を前記高解像度化手段により変換された高解像度画像に適用し高解像度画像の画素間引き処理を実行する間引き手段と、を備える。
【選択図】 図11

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関し、特に記録媒体への色材の載り量を制御する画像処理方法に関する。
印刷機能を備えた画像形成装置において、パーソナルコンピュータ等で作成したデータを印刷する機会が増えている。レーザビームプリンタなどの画像形成装置においては、パーソナルコンピュータ、ワークステーション等のホストコンピュータより印刷に関するコマンド及びコード化された文字、図形情報を受信する。受信したコマンド情報をレンダリング手段により画素情報に変換し、これら画素情報に基づいて生成される画像信号を基に画像を形成している。また、複写機などの画像形成装置においては、コピーしたい原稿をイメージセンサで読み取り、画素信号に変換し、それに基づいて複写画像を形成している。
ここで画像形成に関して、具体的にはまず帯電ローラ等により感光ドラムを均一に帯電し、上記の画素情報に基づいた画像信号により、例えばレーザスキャナからレーザ光を感光ドラムに露光することにより感光ドラム上に静電潜像を形成する。この造られた静電潜像は現像器で現像され、現像されたトナー画像は転写ローラ等により記録媒体に転写される。そしてトナー画像が定着器により記録媒体に加熱定着されることで画像を印刷することが出来る。
一方で現像の際の付着するトナーの量が多い、すなわちトナーの載り量が多いとトナーが十分に定着をせずトナーが飛び散る、ドット密度の高い部分に関してトナーが抜けてしまうという問題がある。このような問題は、画像処理装置の置かれている湿度・温度等の環境条件によって発生する頻度が異なることが知られている。また印刷に使用される紙などのメディアには様々な種類が存在するが、メディアの種類によっても同様な問題が発生することがあった。
更に主走査方向に直線を印字した場合、図1に示すよう記録媒体上11に記録された線110の副走査方向の後方にトナーが飛び散って画像を乱すという問題が顕著に発生していた。これは記録媒体11のトナーを定着させる際の急激な温度上昇が原因で発生することが分かっている。詳細には、記録媒体中の水分の蒸発により発生した水蒸気がトナーの載り量が多い記録媒体11において逃げ場を失ってトナーを搬送方向後方に吹き飛ばすこととなる。以下このような主走査方向の直線画像について副走査方向の後方にトナーが飛び散って画像を乱す現象を尾引き現象と記述する。
上記尾引き現象の対策として従来からトナーの付着量を減らすという方法が取られてきた。具体的にはウィンドウエリアに対応する画像データが判定パターンに一致するか否かを判定し、判定パターンに一致するウィンドウエリアの所定位置画素値を間引く方法がある。(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
特開2006−295624号公報 特開2006−303879号公報
上述した技術では、ウィンドウエリア生成のために画素値を記憶させておくためのラインメモリが必要となる。そして、尾引き現象の対策をするためには複数ラインに及ぶラインメモリが必要となり、そのために回路規模が増大するといった課題があった。
そこで、本発明は従来よりもウィンドウエリア生成のためのラインメモリの容量を低減させつつ、従来と同等の品質の尾引き現象の対策をする画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の画像形成装置は、
入力される画像データを蓄積する画像データ保持手段と、
前記画像データ保持手段により保持される画像を参照して前記入力される画像を高解像度画像に変換する高解像度化手段と、
前記画像データ保持手段により保持される画像と前記高解像度化手段によって変換された高解像度画像の画素位置情報を参照して間引き処理のための画像領域情報を抽出する間引き領域抽出手段と、
前記間引き領域抽出手段により抽出された間引き領域情報を前記高解像度化手段により変換された高解像度画像に適用し高解像度画像の画素間引き処理を実行する間引き手段と、
を有することを特徴とする。
本発明によって、従来と同等の品質の尾引き現象の対策を従来よりもラインメモリの容量を低減させたもので実現可能となり、回路規模を縮小することができる。これによりチップサイズを抑えることができ、チップを低コスト化することが可能となる。
尾引き現象の影響を示す図である。 複写機の概観例を示す図である。 コントローラの構成例を示すブロック図である。 画像形成部の構造例を示すブロック図である。 尾引き現象の発生原理を示す図である。 操作ユニットの構成例を示す図である。 実施例のプリンタIF画像処理部の構成例を示すブロック図である。 実施例の解像度変換部の構成例を示すブロック図である。 実施例による解像度変換部のタイミングチャート図である。 実施例による解像度変換処理の一例を説明するための図である。 実施例の尾引き処理部の構成例を示すブロック図である。 実施例による尾引き処理のタイミングチャート図である。 実施例による尾引き処理の一例を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
[実施例1]
<複写機の外観>
図2は、実施例1における複写機の外観例を示す図である。
画像読取手段であるスキャナ部140は、照明ランプの発光によって原稿上の画像を露光走査して得られた反射光をリニアイメージセンサ(CCDセンサ)に入力することで画像の情報を電気信号に変換する。スキャナ部140はさらに電気信号をR、G、B各色からなる輝度信号に変換し、当該輝度信号を画像データとして後述するコントローラ200に出力する。
原稿は、原稿フィーダ141のトレイ142にセットされる。ユーザが操作ユニット160から読み取り開始を指示すると、コントローラ200は、スキャナ部140に対して原稿読み取り指示を送る。スキャナ部140は、この指示を受けとると原稿フィーダ141のトレイ142から原稿を1枚ずつフィードして原稿の読み取り動作を行う。また、原稿は図示しない原稿台ガラス上に置くことで読み取ることもできる。
プリンタ部120は、コントローラ200から受取った画像データを記録媒体である用紙上に形成する画像形成デバイスである。
本実施例における画像形成方式は、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式である。また、プリンタ部120は、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きに対応可能な複数の用紙カセット121、122、123を備える。排紙トレイ124には印字後の用紙が排出される。
<複写機−コントローラ>
図3は、本発明の複写機のハードウェア構成、特にコントローラの構成例を詳細に示すブロック図である。
コントローラ200は、画像入力デバイスであるスキャナ部140や、画像出力デバイスであるプリンタ部120や、LAN50や、公衆回線(WAN)52と接続され、複写機の動作を統括的に制御すると共に画像情報やデバイス情報の入出力制御を行う。
CPU2100は、複写機全体を制御するプロセッサであり、ROM2120に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御する。さらに、CPU2100は、コントローラ200内部で行われる各種処理についても統括的に制御する。RAM2110は、システムワークメモリであり、画像データなどを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2120は、ブートROMであり、システムのブートプログラムを格納する。HDD2130は、ハードディスクドライブで、主に、コンピュータを起動・動作させるために必要な情報(システムソフトウェア)や画像データを格納する。これらのデータは、HDD2130に限らず、電源が切れても記憶保持可能な記録媒体に格納してもよい。
LANC(LANコントローラ)2200は、LAN50に接続し、ユーザPC60との間で出力用画像データの入出力や機器制御にかかわる情報の入出力を行う。ローカルIF(ローカルインタフェース)2210は、USBやセントロニクス等のインタフェースであり、ケーブル51にてユーザPC61やプリンタと接続し、データの入出力を行う。MODEM2220は、公衆回線52に接続し、データの入出力を行う。スキャナIF画像処理部2400は、スキャナ部140と接続し、スキャナ部140に搭載されたCPUと通信を行う。また、スキャナ部140で読み取った画像を受け取り、公知の技術を用いてシェーディング補正などの各種画像処理を実行する。
操作部IF2500は、操作ユニット160に表示する画像データをコントローラ200から操作ユニット160に出力し、かつ、複写機の使用者が操作ユニット160から入力した情報をコントローラ200に出力するためのインタフェースである。プリンタIF画像処理部2300は、プリンタ部120と接続し、プリンタ部120に搭載されたCPUと通信を行う。また、プリンタIF画像処理部2300は、後述する画像データの高解像度化処理や尾引き対策処理等の画像処理を行う。プリンタ部120では詳細は後述するが、主に画像形成部1200において印刷用紙などの記録媒体への画像形成を行う。
<複写機−プリンタ部>
図4は、本実施例の電子写真方式の複写機の画像形成部1200の一例であり、中間転写体28を採用したタンデム方式の複写機の断面図である。図4を用いて、プリンタ部120における画像形成部1200の動作を説明する。
画像形成部1200は、所望の露光時間に応じて露光を駆動し、静電潜像を形成して、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成する。この単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成し、この多色トナー像を記録媒体11へ転写して、記録媒体11上の多色トナー像を定着させる。
帯電手段は、Y,M,C,Kの色毎に感光体22Y,22M,22C,22Kを帯電させるための4個の注入帯電器23Y,23M,23C,23Kを備える構成で、各注入帯電器は、スリーブ23YS,23MS,23CS,23KSを備えている。
感光体22Y,22M,22C,22Kは、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感光体22Y,22M,22C,22Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。露光手段は、複数色(Y,M,C,K)の画像データに基づいて、感光体22Y,22M,22C,22Kへスキャナ部24Y,24M,24C,24Kより露光を照射し、感光体22Y,22M,22C,22Kの表面を選択的に露光する。これにより、静電潜像を形成するように構成している。
現像手段は、上記静電潜像を可視化するために、Y,M,C,Kの色毎に現像を行う4個の現像器26Y,26M,26C,26Kを備える構成で、各現像器には、スリーブ26YS,26MS,26CS,26KSが設けられている。すなわち、現像手段は、感光体に形成された静電潜像を現像して、感光体に単色トナー像を形成するための手段である。そして、複数色を含む画像を形成するために、上記複数色の各々に対して現像手段が用意されている。よって、複数色のトナーで静電潜像を現像して、カラー画像が形成可能となっている。なお、各々の現像器26は脱着が可能である。
転写手段は、感光体22から中間転写体28へ単色トナー像を転写するためのものである。すなわち、各現像手段にて現像された、複数色の画像を、中間転写体等の媒体に順次転写するための手段である。本実施形態では、中間転写体28を時計周り方向に回転させ、感光体22Y,22M,22C,22Kとその対向に位置する一次転写ローラ27Y,27M,27C,27Kの回転に伴って、単色トナー像を転写する。一次転写ローラ27に適当なバイアス電圧を印加すると共に感光体22の回転速度と中間転写体28の回転速度に差をつけることにより、効率良く単色トナー像を中間転写体28上に転写することができる。これを一次転写という。
なお、本実施形態では、感光体に形成された画像を転写する媒体を中間転写体としているが、これに限定されない。例えば、中間転写体を用いない場合は、感光体に形成された画像を直接記録媒体に転写する。この場合は、上記媒体は、記録媒体となる。本明細書において、中間転写体とは、感光体に形成された画像を、記録媒体に転写する前に、一端保持するための部材である。
また、本明細書において、記録媒体とは、一般的な記録装置で用いる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルムその他の、トナー等の色材を受容して画像形成可能なものである。
更に転写手段は、ステーション毎に単色トナー像を中間転写体28上に重ね合わせ、重ね合わせた多色トナー像を中間転写体28の回転に伴い二次転写ローラ29まで搬送する。さらに記録媒体11を用紙カセット121から二次転写ローラ29へ狭持搬送し、記録媒体11に中間転写体28上の多色トナー像を転写する。この二次転写ローラ29に適当なバイアス電圧を印加し、静電的にトナー像を記録媒体11に転写する。これを二次転写という。二次転写ローラ29は、記録媒体11上に多色トナー像を転写している間、位置29aで記録媒体11に当接し、印字処理後は位置29bに離間する。
定着装置31は、記録媒体11に転写された多色トナー像を記録媒体11に溶融定着させるために、記録媒体11を加熱する定着ローラ32と記録媒体11を定着ローラ32に圧接させるための加圧ローラ33を備えている。定着ローラ32と加圧ローラ33は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ34、35が内蔵されている。定着装置31は、多色トナー像を保持した記録媒体11を定着ローラ32と加圧ローラ33により搬送するとともに、熱および圧力を加え、トナーを記録媒体11に定着させる。
トナー定着後の記録媒体11は、その後図示しない排出ローラによって排紙トレイ124に排出して画像形成動作を終了する。クリーニング手段30は、中間転写体28上に残ったトナーをクリーニングするものであり、中間転写体28上に形成された4色の多色トナー像を記録媒体11に転写した後に残った廃トナーは、クリーナ容器に蓄えられる。
<尾引き現象>
図5に本実施例の複写機の定着装置31における尾引き現象の発生メカニズムを示す。まず、記録媒体11が定着ローラ32と加圧ローラ33によって搬送される。そして、その際にヒータ34、35に起因する急激な温度上昇が原因で記録媒体中の水分により水蒸気12が発生する。この時にトナー13の載り量が多い記録媒体11の水蒸気12が逃げ場を失ってトナーを搬送方向後方に吹き飛ばす現象、即ち尾引き現象が発生する。
<複写機−操作部>
図6は、操作ユニット160の構成例を示す図である。
液晶操作パネル161は、液晶とタッチパネルを組み合わせたものであり、操作画面を表示するとともに、表示キーがユーザにより押されるとその情報をコントローラ200に送る。スタートキー162は、原稿画像の読み取り印刷の動作を開始するときや、その他機能の開始指示に用いられる。スタートキーには、緑色と赤色の2色のLEDが組み込まれ、緑色点灯時には開始可能を示し、赤色点灯時には開始不可であることを示す。ストップキー163は稼動中の動作を止める働きをする。ハードキー群164には、テンキー、クリアキー、リセットキー、ガイドキー、ユーザーモードキーが設けられる。
<プリンタIF画像処理部>
図7は、プリンタIF画像処理部2300の構成例を示すブロック図である。
画像処理部2310では、まずユーザPC60等から受信する印刷データDaより、印刷処理が可能なラスターイメージデータを生成し、RGBの画素データに変換する。なお、画像処理部2310は、ユーザPC60等から受信した画像データではなく、スキャナ部140の読取手段からの画像データや公衆回線52を介してFAX受信される画像データ等も扱う。さらに画像処理部2310では、上記RGBの画素データを後段の画像形成部1200のトナー色にあわせてCMYKの画素データに色変換する。
その後、画像処理部2310は、CMYK各色の画素データにハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理部の具体的な構成としては、スクリーン処理によるもの、あるいは誤差拡散処理によるものがある。スクリーン処理は、所定の複数のディザマトリクスおよび入力される画像データ用いて、N値化するものである。また、誤差拡散処理は、入力画像データを所定の閾値と比較することにより、N値化を行い、その際の入力画像データと閾値との差分を以降にN値化処理する周囲画素に対して拡散させる処理である。
最終的に画像処理部2310からは図4で説明したプリンタ部120で画像形成するためにN値化された画素データDbを出力する。なお、本実施形においては画素データDbをハーフトーン処理によって2値化された画素データとして扱うことで、以降の後段処理の説明をする。
次にデータ遅延部2320について説明する。データ遅延部2320は2値化画素データDbを所定ライン数分内部に保持させる回路である。所定ライン数とは後段の解像度変換部2330及び尾引き処理部2340でのパターン判定処理に必要となるライン数である。データ遅延部2320からはそれぞれのパターン判定処理に必要な複数ラインに及ぶ画素データを出力し、後段の解像度変換部2330及び尾引き処理部2340がパターン判定のためのウィンドウエリアを参照できるようにする。なお、データ遅延部2320には解像度変換部2330に入力される前の画素データDbが入力される。言い換えると低解像度の画素データがデータ遅延部2320で保持されることになる。よって、ウィンドウエリア参照のためにデータ遅延部2320から出力される画素データDcも低解像度画素データとなる。
次に、解像度変換部2330では、画素データDcを参照して、入力された2値化画素データDbを高解像度化し、高解像度画素データDdとして出力する。2値化画素データDbはFAX受信の解像度やスキャナ部140のリニアイメージセンサの解像度などに応じて100dpi、200dpi、300dpi、400dpi、600dpiといった解像度の画素データとなっている。解像度変換部2330では、この低解像度の画素データを画像形成部1200の性能に応じて1200dpiや2400dpiといった高解像の画素データDdに変換する。内部動作の詳細は後述する。
次に、尾引き処理部2340では高解像度画素データDdから所定の画素位置の画素データを間引く処理をすることで記録媒体上に尾引き現象が発生しないようにする。なお、尾引きが発生しないために間引くべき画素位置の抽出には低解像度な画素データDcを用いる。これにより、解像度変換部2330で高解像度化された画素データDdが尾引き対策処理済み画素データDeとなって出力される。なお、内部動作の詳細は後述する。
<解像度変換部詳細>
図8を用いて解像度変換部2330の内部処理の詳細を説明する。まず、解像度変換部2330には2値化画素データDbとウィンドウ参照用の画素データDcが入力される。画素データDcは解像度変換用パターン判定部2332に入力されパターン判定される。パターン判定の目的は画素データDbを高解像度画素データDdに置き換える際に画像のエッジ部分を滑らかにし記録画質の向上を計ることにある。判定用パターンDiは解像度変換用パターン保持部2331に保持されており、解像度変換用パターン判定部2332にて判定処理(エッジ部分の抽出)が行えるように解像度変換用パターン保持部2331から出力されている。解像度変換用パターン判定部2332にて、画素データDcで構成されるウィンドウエリアと判定用パターンDiが一致しているかどうかの判定を実行する。両者が一致していた場合に、解像度変換用パターン判定部2332は解像度変換処理部2333へ判定フラグDjを立てて出力する。
次に解像度変換処理部2333では入力画像の解像度と出力すべき画像の解像度とでN×M倍の解像度変換処理を行う。ただし、解像度変換処理を行う際には上記した解像度変換用パターン判定部2332から出力される判定フラグDjを参照し、この判定フラグDjが立っている画素(滑らかにすべき画像のエッジ部分の画素)に関しては画質向上のための画素置換処理を実行する。
これらの一連の処理の流れを図9のタイミングチャートを用いて説明する。図9では2×2倍の解像度変換処理の様子を示している。まず、ウィンドウ参照用の画素データDcがC1から順に入力され、判定用パターンDiと比較される。このとき、ウィンドウ参照用の画素データDcは、変倍率に合わせて間隔を空けて入力される。図9ではタイミングT3にて入力されるC2が判定用パターンDiと一致している。このとき判定フラグDjがHとなる。判定フラグは次のウィンドウ参照用の画素データDcであるC3が入力されるまでHのままとなる。そして判定フラグDjがHの部分に位置する画素(図9では2値化画素データDbのB2)に対して画素置換処理を実行して高解像度画素データDdを出力する。図9では2値化画素データDbのB2がB2’に置換えられ、記録画質の向上した高解像度画素データDdとして出力されている。
次に解像度変換部2330の内部処理を図10を用いて説明する。図10は解像度変換部2330にて扱われる各種画素データの一例を示している。入力画像(a)は画素データDb、もしくは画素データDcの一例を示してる。また、解像度変換用パターン(b)は判定用パターンDiの一例を示している。解像度変換用パターン判定部2332には入力画像(a)が複数ライン分同時に画素データDcとして入力されるので解像度変換用パターン(b)との一致判定処理が容易に行えるようになっている。解像度変換用パターン(b)と一致した入力画像(a)内の注目画素位置は判定フラグDjで認識することができ、そのとき注目画素は出力画像のエッジを滑らかにするべく置換パターン(c)に置き換わり、高解像度化されることとなる。また、判定フラグDjが立っていない箇所の注目画素は置換え処理なく高解像度される。これらの処理を順次繰り返すことで高解像度化された出力画像(d)を得ることができる。出力画像(d)は高解像度画素データDdとして後段に出力される。
<尾引き処理部詳細>
図11を用いて尾引き処理部2340の内部処理の詳細を説明する。まず、尾引き処理部2340には解像度変換部2330にて高解像度化された画素データDdとウィンドウ参照用の画素データDcが入力される。
画素データDcは高解像度化されていない画素データであり、低解像度画素用パターン判定部2342に入力されパターン判定される。パターン判定の目的は画素データDdを尾引き対策処理済み画素データDeに置き換える際に尾引き対策が必要な領域をまず低解像度の画像を用いて抽出することにある。
判定用パターンDkは間引き領域抽出パターン保持部2341に保持されており、低解像度画素用パターン判定部2342にて判定処理(尾引き対策領域の抽出)が低解像度の画像で行えるように適切に出力されている。低解像度画素用パターン判定部2342にて、低解像度の画素データDcで構成されるウィンドウエリアと判定用パターンDkが一致しているかどうかの判定を実行する。両者が一致していた場合に、低解像度画素用パターン判定部2342は高解像度画素間引き領域抽出部2343へ判定フラグDlを立てて出力する。なお、より良質な尾引き対策結果を得るために判定用パターンDkを複数にし、判定パターンごとの判定フラグDlを出力する構成としてもよい。
次に高解像度画素間引き領域抽出部2343について説明する。ここでは、実際に尾引き対策のために間引くべき画素位置を高解像度化された画素データDdと同等の解像度で抽出する。そのために高解像度画素間引き領域抽出部2343には上述した判定フラグDlの他に、画素データDdと同等の解像度による主走査画素カウンタ値Caと副走査ラインカウンタ値Cbが入力されている。これらのカウンタ値は高解像度画素データDdを元に動作する高解像度画素カウンタ2344、高解像度ラインカウンタ2345にて生成されている。カウンタのビット数は1bit、2bit、4bitなど間引き領域の抽出方法に合わせて自由に決定してよい。高解像度画素間引き領域抽出部2343では、複数の判定フラグDlの状態と主走査画素カウンタ値Caの数値と副走査ラインカウンタ値Cbの数値を元に適切に間引くべき画素位置の決定条件を設定することとなる。簡単な一例を挙げると、判定フラグDlが立っており、かつ主走査画素カウンタ値Caが2であり、かつ副走査ラインカウンタ値Cbが0ならば注目している画素位置が間引くべき画素位置と判断するように設定する。そして最終的に間引くべき画素位置情報は間引きフラグDmとして間引き処理部2346へ出力される。
間引き処理部2346では、間引きフラグDmを参照して高解像度画素データDdを間引く処理を実行する。間引きフラグDmは尾引き対策をすべき画素位置を示しているので、間引き処理後に出力される画素データは尾引き対策処理済み画素データDeとなる。
これらの一連の処理の流れを図12のタイミングチャートを用いて説明する。まず、ウィンドウ参照用の画素データDcがC1から順に入力され、判定用パターンDkと比較される。このとき、ウィンドウ参照用の画素データDcは、高解像度画素データDdとの解像度の差に合わせて間隔を空けて入力される。図12ではタイミングT3にて入力されるC2が判定用パターンDkと一致している。このとき判定フラグDlがHとなる。判定フラグは次のウィンドウ参照用の画素データDcであるC3が入力されるまでHのままとなる。そして判定フラグDjのHの部分に対して主走査画素カウンタ値Caと副走査ラインカウンタ値Cbの値の確認が実行され、間引くべき画素位置の決定条件との比較が行われる。ここでは、条件を前述した「判定フラグDlが立っており、かつ主走査画素カウンタ値Caが2であり、かつ副走査ラインカウンタ値Cbが0」として比較している。このときタイミングT3にて間引きフラグDmがHとなる。そして間引きフラグDmがHの部分に位置する画素(図12では高解像度画素データDdのD3)に対して画素間引き処理を実行して尾引き対策処理済み画素データDeを出力する。図12では高解像度画素データDdのD3がD3’に置換えられ尾引き対策処理済み画素データDeとして出力されている。D3’はD3の間引き結果の画素データを示している。
次に尾引き処理部2340の内部処理を図13を用いて説明する。図13は尾引き処理部2340にて扱われる各種画素データの一例を示している。入力画像(i)は高解像度画素データDdの一例を示しており、判定用入力画像(j)はウィンドウ参照用の画素データDcの一例を示している。図示の通り画素データDcは高解像度画素データではない。また、エッジ距離2パターン(k)とエッジ距離1パターン(l)は前述の判定用パターンDkの一例を示しており、本実施形では画像エッジとの距離に応じた2種のパターンを用意した。低解像度画素用パターン判定部2342には判定用入力画像(j)が複数ライン分同時に画素データDcとして入力されるので、エッジ距離2パターン(k)やエッジ距離1パターン(l)との一致判定処理が容易に行えるようになっている。
それらパターンと一致した入力画像(i)内の注目画素位置は判定フラグDlで認識することができ、判定フラグDlはパターンの数に応じて複数存在する。例えば本実施例ではエッジ距離2パターン(k)と一致したことを示す判定フラグDl(2)とエッジ距離1パターン(l)と一致したことを示す判定フラグDl(1)の2つのフラグが存在するものとする。間引き領域抽出条件(m)では高解像度の画素データにおいて間引き領域である画素位置を抽出するための条件設定に関して説明している。図に記載しているエッジ距離2パターン一致部とは前述したエッジ距離2パターン(k)と一致したことを示す判定フラグDl(2)が立つ領域を示している。
また、図に記載しているエッジ距離1パターン一致部とは前述したエッジ距離1パターン(l)と一致したことを示す判定フラグDl(1)が立つ領域を示している。さらにエッジ部は尾引き現象が発生しやすいとされる主走査方向の直線画像のエッジ部を示している。また、2bit画素カウンタとは高解像度画素カウンタ2344のカウンタ値を示しており、本実施例では2bitカウンタとした。同様に1bitラインカウンタは高解像度ラインカウンタ2345のカウンタ値を示しており、本実施例では1bitカウンタとした。
本実施例において、実際の間引き領域の画素位置は間引き領域抽出条件(m)に示した条件1〜条件4のいずれかの条件に一致した位置としている。各条件は記載している通り、パターン一致結果と各カウンタの値によって設定する。よってその位置で間引きフラグDmが立ち間引き処理部2346に出力される。出力画像(n)は間引き処理部2346によって上記した条件1〜条件4に従い入力画像(i)が間引かれた画像である。図示しているように、エッジ近傍の画素を間引いた画像が得られるので記録媒体上でトナーの載り量が制限され尾引き現象が軽減される。
2340 尾引き処理部
2341 間引き領域抽出パターン保持部
2342 低解像度画素用パターン判定部
2343 高解像度画素用間引き領域抽出部
2344 高解像度画素カウンタ
2345 高解像度ラインカウンタ
2346 間引き処理部

Claims (3)

  1. 入力される画像データを蓄積する画像データ保持手段(2320)と、
    前記画像データ保持手段により保持される画像を参照して前記入力される画像を高解像度画像に変換する高解像度化手段(2330)と、
    前記画像データ保持手段により保持される画像と前記高解像度化手段によって変換された高解像度画像の画素位置情報を参照して間引き処理のための画像領域情報を抽出する間引き領域抽出手段(2343)と、
    前記間引き領域抽出手段により抽出された間引き領域情報を前記高解像度化手段により変換された高解像度画像に適用し高解像度画像の画素間引き処理を実行する間引き手段(2346)と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記間引き領域抽出手段(2346)は前記入力される画像データのエッジ部分からの距離に応じて間引き領域の抽出量を変化させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画素位置情報は主走査画素カウンタ(2344)と副走査ラインカウンタ(2345)を用いて求めることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015138101A (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 キヤノン株式会社 画像形成装置、画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2016124260A (ja) * 2015-01-07 2016-07-11 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
KR101761744B1 (ko) * 2012-11-14 2017-07-26 캐논 가부시끼가이샤 화상처리장치, 그 제어 방법 및 기억매체

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