JP6060381B2 - 電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は各種電子機器、電気機器、産業機器、自動車用機器等に使用される電解コンデンサ及びその製造方法に関する。
電子機器の高周波化に伴い、電子部品の一つであるコンデンサにおいても高周波領域でのインピーダンス特性に優れた大容量のコンデンサが求められてきている。最近では、この高周波領域のインピーダンスを低減するために、電気伝導度の高い導電性高分子等の固体電解質を用いた固体電解コンデンサが検討され、製品化されてきている。導電性高分子を固体電解質に用いた固体電解コンデンサの中で、大容量化の要求に対しては、電極箔を積層させる場合と比較して構造的に大容量化が容易な巻回形固体電解コンデンサが製品化されてきている。巻回形固体電解コンデンサでは、陽極箔と陰極箔がその間にセパレータを介在させて巻回されている構造を有する。
従来の巻回形電解コンデンサは、陽極箔と、陰極箔と、陽極箔に接続された陽極端子と、陰極箔に接続された陰極端子と、陽極箔および陰極箔の間に介在するセパレータとを有するコンデンサ素子を備える。陽極箔の表面に化成により酸化膜が形成されている。陽極箔と陰極箔とセパレータは巻回されている。そしてこのコンデンサ素子のセパレータに固体電解質を保持させる。陽極端子および陰極端子の一部を外部に露出するようにコンデンサ素子をケースに収容し、このケースの開口部を封口部材で封止している。
酸化膜は巻回時に損傷する場合があり、また陽極箔の切断面や陽極端子の表面にも酸化膜を形成する必要がある。したがって、コンデンサ素子を形成した後、再化成して酸化膜を修復もしくは新たに形成し、その後、固体電解質を保持させることが好ましい。
セパレータに固体電解質を保持させるには、巻回したコンデンサ素子を、導電性高分子の粒子が分散した分散液に含浸する。この方法では、予め形成された導電性高分子の粒子をコンデンサ素子に含浸させるので、固体電解質層を酸化重合あるいは化学重合で形成する場合と比較し、酸化剤により酸化膜が損傷するのを抑制することができる。また化学重合や酸化重合と比較し、酸化膜上に均一に固体電解質層を形成できるので、酸化膜を保護することができ、熱等による酸化膜の損傷を抑えることができ、漏れ電流の低減を図れる。
従来の巻回形電解コンデンサは、例えば、特許文献1、2に開示されている。これら従来の巻回形電解コンデンサは、依然として漏れ電流が多くなることがある。
特開2009−266926号公報 特開2009−16770号公報
コンデンサ素子は、陽極箔と、陽極箔の表面上に設けられた第一の酸化膜と、第一の酸化膜上にπ共役系導電性高分子分散体を用いて形成された固体電解質層と、固体電解質層上に設けられて固体電解質層を介して第一の酸化膜に対向する陰極箔とを有する。電解コンデンサは、コンデンサ素子と、陽極箔に接続された陽極端子と、陽極端子の表面に設けられた第二の酸化膜とを備える。陽極箔に設けられた第一の酸化膜より陽極端子に設けられた第二の酸化膜の方が撥水性が高い。
この電解コンデンサは漏れ電流を低減させることができる。
図1は本発明の実施の形態における電解コンデンサの一部切り欠き斜視図である。 図2Aは実施の形態における電解コンデンサのコンデンサ素子の模式断面図である。 図2Bは実施の形態における電解コンデンサのコンデンサ素子の模式断面図である。 図3は実施の形態における電解コンデンサの陽極箔の平面図である。 図4は実施の形態における電解コンデンサの陽極端子の表面のSEM写真を示す図である。 図5Aは実施の形態における電解コンデンサの陽極箔の製造工程を示す模式断面図である。 図5Bは実施の形態における電解コンデンサの陽極箔の製造工程を示す模式断面図である。 図5Cは実施の形態における電解コンデンサの陽極箔の製造工程を示す模式断面図である。 図6は実施の形態における電解コンデンサの製造工程を示す図である。 図7は実施の形態における電解コンデンサの評価結果を示す図である。 図8は比較例の電解コンデンサの陽極端子の表面のSEM写真を示す図である。
図1は実施の形態における電解コンデンサ2の一部切り欠き斜視図である。実施の形態では電解コンデンサ2は巻回形固体電解コンデンサである。電解コンデンサ2のサイズは直径6.3mm×高さ5.8mmであるが、その他種々のサイズの電解コンデンサに応用できる。
電解コンデンサ2は、コンデンサ素子6と、コンデンサ素子6に接続された陽極端子7と、コンデンサ素子6に接続された陰極端子8と、コンデンサ素子6を収容したケース9と、ケース9の開口部9Aを封止する封口部材10とを備える。コンデンサ素子6は、陽極箔3と、陰極箔4と、陽極箔3と陰極箔4との間に介在するセパレータ5、105とを備える。陽極箔3と陰極箔4とセパレータ5、105とは一体的に巻回されている。セパレータ5、105は固体電解質513を保持する。ケース9は陽極端子7および陰極端子8の一部を外部に露出するようにコンデンサ素子6を収容する。ケース9の内部にはコンデンサ素子6とともに電解液613を充填してもよい。
実施の形態における電解コンデンサ2では、陽極箔3は厚み50μm程度でAl純度99.99%以上のアルミニウム箔よりなる。陽極箔3はアルミニウム箔以外にも、チタンなどの弁金属箔よりなっていてもよい。陽極箔3の表面は、エッチングや蒸着によって粗面化されていてもよい。陰極箔4も、アルミニウムやチタンなどの弁金属箔を用いることができる。セパレータ5、105は、セルロースやポリエチレンテレフタレート、アラミドなどの繊維体で構成される。電解液613は、溶媒と、その溶媒に溶解する電解質よりなる。溶媒は例えばγ−ブチロラクトンやスルホラン、エチレングリコール、またはこれらの混合物よりなる。電解質は例えば有機酸またはその塩、無機酸またはその塩よりなる。
実施の形態では、固体電解質513はポリエチレンジオキシチオフェン分散体を用いて形成される。
実施の形態では、分散体は、水中に分散したポリエチレンジオキシチオフェンからなる。ポリエチレンジオキシチオフェン以外にも、主鎖がπ共役系で構成されている有機高分子であるπ共役系導電性高分子であれば使用できる。例えば、ポリピロール類、ポリチオフェン類及びポリアニリン類が挙げられる。ポリピロール類としては、例えばポリピロール、ポリ(3−メチルピロール)、ポリ(3−エチルピロール)等が挙げられる。ポリチオフェン類としては、ポリチオフェン、ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリ(3,4−ジメチルチオフェン)等が挙げられる。ポリアニリン類としては、ポリ(2−メチルアニリン)、ポリ(3−アニリンスルホン酸)等が挙げられる。
これらのπ共役系導電性高分子に、ドーパントとしてアルキル基、カルボキシ基、スルホ基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、シアノ基等を有する化合物を導入することで、より導電性を高める事ができる。
分散体の製造方法は以下のとおりである。まずπ共役系導電性高分子の前駆体となるモノマーと、ドーパントと水とを混ぜ合わせ、混合溶液を作る。次にこの混合溶液に硫酸鉄(III)等の酸化剤を添加し、化学重合させ、攪拌することで分散体を作成できる。
図2Aと図2Bはコンデンサ素子6の模式断面図である。図2Aは特に陽極箔3周辺の構造を示す。図2Bは巻回により形成されたコンデンサ素子6の陽極箔3と陰極箔4とセパレータ5、105と固体電解質層の構造を示す。陽極箔3は、表面3Aと、表面3Aの反対側の裏面3Bと、表面3Aと裏面3Bとに繋がる側端面3Cとを有する。陽極箔3の表面3A上および裏面3B上にはリンを含有する酸化膜11、111がそれぞれ形成されている。陽極端子7が陽極箔3の表面3A上に接続されている。陽極端子7の表面7A上および陽極箔3の側端面3C上には、酸化膜11よりも単位重量あたりのリンの含有率の少ない酸化膜12、212がそれぞれ形成されている。酸化膜11が形成された陽極箔3よりも、酸化膜12が形成された陽極端子7の方がリンの含有量が少ない。酸化膜12、212は酸化膜11よりも撥水性が高い。酸化膜12が形成された陽極端子7と、酸化膜11が形成された陽極箔3の、それぞれの表面の水との接触角を測定し、接触角が大きいほど撥水性が高いと判断する。酸化膜11、12上に固体電解質513(図1参照)よりなる固体電解質層13が形成されている。酸化膜111、212上に固体電解質513よりなる固体電解質層113、213がそれぞれ形成されている。固体電解質層13、113、213は陽極端子7と陽極箔3を囲む。セパレータ5は酸化膜11、12に対向し、固体電解質層13を形成する固体電解質513を保持する。セパレータ105は酸化膜111に対向し、固体電解質層113を形成する固体電解質513を保持する。陰極箔4は、表面4Aと、表面4Aの反対側の裏面4Bとを有する。陰極箔4の表面4Aは固体電解質層13に当接して、セパレータ5と固体電解質層13とを介して酸化膜11、12に対向する。陽極箔3とセパレータ5、105と固体電解質層13、113と陰極箔4は一体的に巻回されることで、陰極箔4の裏面4Bは固体電解質層113に当接して、固体電解質層113とセパレータ105とを介して酸化膜111に対向する。陰極箔4は固体電解質層13上に設けられて固体電解質層13を介して酸化膜11、12に対向する。
図3は陽極端子7が接続された陽極箔3の平面図である。陽極端子7は、陽極箔3の表面3Aに接合された箔接続部14と、箔接続部14に繋がる中継部15と、中継部15から延びる外部接続部16とで構成されている。実施の形態では、箔接続部14は平板形状を有し、中継部15は丸棒形状を有し、外部接続部16はリード線形状を有するが、これらの部分は他の形状を有していてもよい。箔接続部14と中継部15は純度99.99%以上のアルミニウムで構成される。外部接続部16は、アルミニウムよりなる芯線と、この芯線の表面に設けられたスズめっきやスズ/ビスマスめっきあるいは銀めっきよりなる金属層とを有する。実施の形態では、丸棒の一部を押圧して拡げて平板形状を有する箔接続部14を形成し、その丸棒の他の部分で中継部15を形成している。中継部15から箔接続部14に向けて厚みは徐々に小さくなる。すなわち中継部15が箔接続部14と接続する付け根部分15Aは、陽極端子7が延びる長軸方向の断面が傾斜した構造である。中継部15と外部接続部16とは溶接されている。陽極端子7の箔接続部14は陽極箔3の表面3Aと接続され、付け根部分15Aを含む中継部15と外部接続部16は、陽極箔3の外方にはみ出るように配置されている。
図2Aと図2Bに示す酸化膜12は、陽極端子7のアルミニウムで構成された部分すなわち箔接続部14および中継部15の表面7A上に形成されている。さらに陽極箔3の切断面、すなわち側端面3Cは酸化膜212で被覆されている。
図4は陽極端子7の表面7Aの走査型電子顕微鏡(SEM)写真であり、酸化膜12が形成されている部分を示す。酸化膜12の表面はほぼ平坦である。酸化膜12での水との接触角が79.5°である。なお、再化成前、すなわち酸化膜12が形成される前の陽極端子7の箔接続部14および中継部15の表面7Aの水との接触角は74.9°である。すなわち、酸化膜12が形成された陽極端子7は、化成する前よりも水との接触角が大きく、水に対する濡れ性が下がっている。
(実施例1)
実施の形態における実施例1の電解コンデンサ2の製造方法について以下に説明する。図5A〜図5Cは陽極箔3の製造工程を示す模式断面図である。
図5Aに示すように、陽極箔3となるアルミニウム箔などの弁金属箔17を化成し、弁金属箔17の表面17A上と裏面17B上に酸化膜11と酸化膜111をそれぞれ形成する。なお、化成の前に、弁金属箔17の表面17Aと裏面17Bをエッチングあるいは蒸着などにより粗面化してもよい。
この化成において、化成液である電解液としてリン酸アンモニウム水溶液(3.0wt%)およびアジピン酸アンモニウム水溶液(7.0wt%)を用い、化成電圧70V、温度70℃で30分程度弁金属箔17を化成する。化成液は、リン酸アンモニウム水溶液のみでもよく、リン酸アンモニウム塩以外の、リン酸カリウム塩やリン酸ナトリウム塩などのリン酸塩の水溶液を用いてもよい。実施例1では、化成の後、105℃の温度で30分間だけ弁金属箔17の乾燥を行った。リン酸アンモニウム溶液としては、リン酸一水素二アンモニウム、リン酸二水素一アンモニウム等のリン酸系の電解液を用いることができ、特性面および作業性の面からリン酸二水素一アンモニウム水溶液が望ましい。
陰極箔4も陽極箔3と同様に、弁金属箔を化成処理し、表面に酸化膜を形成してもよい。陰極箔4の化成電圧は2V程度である。
次に、図5Bに示すように、陽極箔3となる弁金属箔17を所定の寸法に切断する。陽極箔3の側端面3Cは、陽極箔3を形成する際に弁金属箔17を切断した切断面を含む。切断面となる陽極箔3の側端面3Cには酸化膜11、111が形成されていない。陽極箔3と陽極端子7の箔接続部14とをかしめ加工あるいはレーザー溶接などで接続する。この時、図5Bに示すように、陽極箔3と陽極端子7との抵抗を低減するため、陽極箔3の表面3Aの酸化膜11を一部剥離して表面3Aの部分3Dを酸化膜11から露出させ、部分3Dと陽極端子7とを接続してもよい。陰極箔4も同様に、弁金属箔を所定の寸法に切断し、陰極箔4と陰極端子8の箔接続部とをかしめ加工あるいはレーザー溶接などで接続する。これにより陽極箔3と陰極箔4は陽極端子7と陰極端子8によりコンデンサ素子6からそれぞれ引き出すことができる。
その後、図2Bに示すように陽極箔3の表面3Aと陰極箔4の表面4Aとの間にセパレータ5を介在させ、陽極箔3の裏面3Bにセパレータ105を積層した状態で陽極箔3と陰極箔4とセパレータ5、105を積層して一体的に巻回し、コンデンサ素子6を作製する。
続いて、コンデンサ素子6を再化成し、巻回によって生じた酸化膜11の欠損部分の修復を行う。この再化成では、0.2wt%のアジピン酸アンモニウム水溶液を化成液である電解液としてコンデンサ素子6に含浸させ、化成電圧65Vで、温度70℃で数分間だけ陽極箔3を再化成する。これにより酸化膜11の欠損部分が修復される。この再化成の際には、図5Cに示すように、陽極箔3の側端面3C上に酸化膜212が形成され、同時に、陽極端子7の箔接続部14および中継部15の表面7A上に酸化膜12が同時に形成される。
なお、実施例1では中継部15の表面全体に酸化膜12が形成される。酸化膜12は、少なくとも固体電解質層13が積層される領域に形成されていればよい。したがって、少なくとも陽極箔3と接合する箔接続部14に酸化膜12が形成され、陽極箔3の側端面3Cに酸化膜212が形成される。中継部15には酸化膜12を形成しなくてもよいが、固体電解質層13や電解液617(図1参照)との絶縁を得るため、付け根部分15Aには形成することが好ましい。
実施例1では、この再化成において化成液である電解液としてリン酸塩溶液を用いていないので、酸化膜12には殆どリンが含有されない。実施例1では、酸化膜11中には6ppm以上のリンが含まれていたのに対し、酸化膜12、212中に含有されるリンは不純物として1ppm未満だけ含まれる程度である。この再化成における化成液としては、アジピン酸アンモニウム水溶液以外にも、アジピン酸カリウム水溶液、アジピン酸ナトリウム水溶液などのアジピン酸塩水溶液、ホウ酸水溶液、ホウ酸アンモニウム水溶液、ホウ酸ナトリウム水溶液などのホウ酸塩水溶液、もしくはこれらの少なくとも一つを含む電解液を用いることができる。
再化成において化成液として用いられるアジピン酸塩水溶液は、pHの緩衝性が高いので、陽極端子7の箔接続部14や中継部15の表面7Aには凹部が形成されにくく、図4のSEM写真に示すように表面7Aは平滑な形状を有する。陽極端子7の表面7Aには、わずかに凹部が形成されることもあるが、凹部の開口径の最頻値は10nm未満の小さいものである。
以上のように再化成を行い、酸化膜12、212を形成した後、コンデンサ素子6のセパレータ5、105に導電性高分子からなる固体電解質513を保持させる。この時、図2Bに示すように、酸化膜11、12上に固体電解質層13が形成され、酸化膜111上に固体電解質層113が形成され、酸化膜212上に固体電解質層213が形成される。固体電解質層13、113、213は酸化膜11、12、212の形成された陽極箔3と陽極端子7を覆う。具体的には、陽極箔3のセパレータ5と対向する表面3Aに形成された酸化膜11の表面と、陽極箔3のセパレータ105と対向する裏面3Bに形成された酸化膜111の表面と、陽極端子7の箔接続部14の表面7Aと、陽極箔3の側端面3Cに形成された酸化膜212の表面とに分散液が含浸し、固体電解質層13、113、213が形成される。
図6は電解コンデンサ2の実施例1の製造工程を示す図である。この工程では、導電性高分子を水に分散させた分散液18をコンデンサ素子6の一端に含浸させる。これによりコンデンサ素子6の一端から他端へとセパレータ5、105を介して毛細管現象によって分散液18が含浸され、コンデンサ素子6全体に行き渡る。
この導電性高分子としては、伝導度が高く、かつ、耐圧も高いエチレンジオキシチオフェンを選択し、ドーパントとしてポリスチレンスルフォン(PSS)酸を用いたポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)分散体を用いる。
実施例1では、粒子径の最頻値が50nm、導電率が200S/cmのPEDOT分散体を分散媒に分散させて、2.0wt%の分散液18を得る。粒子径は、動的光散乱法により測定できる。粒子径の最頻値とは、モード径であり、横軸に粒子径、縦軸に粒子数をプロットした場合の、粒度分布のピーク値である。
また、分散液18をコンデンサ素子6の内部まで十分に含浸させるために、−90kPa以下の真空雰囲気で分散液18をコンデンサ素子6に含浸させることが好ましい。
実施例1では、中継部15の付け根部分15Aにおける表面には、酸化膜11よりも撥水性の高い酸化膜12が形成されている。したがって、コンデンサ素子6を分散液18に含浸させても、酸化膜12により付け根部分15Aから外部接続部16へ向かって分散液18が這い上がるのを抑制することができる。したがって、酸化膜12が形成されていない部分(実施例では外部接続部16)に分散液18が接触するのを抑制できる。また分散体として粒子径の最頻値が50nmの粒子を用いており、中継部15や箔接続部14に形成された凹部の開口径は分散体の粒子よりも小さいので、粒子は凹部に捕捉されにくい。
また陽極箔3の側端面3Cに酸化膜11よりも撥水性の高い酸化膜212が形成されている。したがって陽極箔3の側端面3Cには表面3Aよりも分散液18が含浸されにくく、固体電解質層213での固体電解質513の量は固体電解質層13、113より少ない。一般的に電極箔の側端面には電界が集中しやすく、側端面はケース9を封止する際に上下方向から圧力を受けやすいので、結果として側端面の耐圧が表面や裏面より低くなる。実施例1では、側端面3C上に撥水性の高い酸化膜212が形成されているので、固体電解質層213を形成しにくくなり、漏れ電流を低減し、耐圧を高めることができる。
次に、分散液18が含浸されたコンデンサ素子6を100〜150℃の温度で60分間程度加熱することによって溶媒を除去し、PEDOT分散体の導電性高分子の粒子を凝集させてセパレータ5、105や陽極箔3や陰極箔4に固体電解質513を保持させる。これにより、酸化膜11、12、111、212上にポリエチレンジオキシチオフェンからなる固体電解質層13、113、213を形成する。
なお、固体電解質513を保持させたコンデンサ素子6に、さらに電解液613を含浸させてもよい。導電性高分子からなる固体電解質513と電解液613とを併用する電解コンデンサに用いる電解液613には、沸点が高く、揮発性が低いのでドライアップし難いのでポリエチレングリコール(PEG)系溶媒が適している。これにより、電解液613により酸化膜11、111を長期間修復し続けさせることができ、短絡を長期に抑制することができる。
続いて、コンデンサ素子6から延びる陽極端子7の外部接続部16と陰極端子8の外部接続部を封口部材10に設けられた孔に挿通し、コンデンサ素子6と封口部材10を開口部9Aからケース9内に挿入する。その後、ケース9の開口部9Aの周囲の外周を絞り加工すると共に、ケース9の開口部9Aの開口端をカーリング加工して封止することにより、実施例1の電解コンデンサ2を組み立てる。
最後に、組み立てられた電解コンデンサ2に、温度105℃で60分間だけ定格電圧を印加するエージング工程を行うことにより、電解コンデンサ2を完成させる。
なお、電解質として電解液613を用いない場合は、電解液613を含浸させる工程を省略し、コンデンサ素子6に固体電解質513を保持させた後、コンデンサ素子6をケース9に収容して封止する。
(実施例2)
実施例2の電解コンデンサ2は、実施例1での再化成において化成液である電解液として用いたアジピン酸アンモニウム塩の濃度を0.6wt%に変えている。実施例2において、酸化膜12、212に含まれるリンは、1ppm未満であり、実施例1とほぼ同等である。また陽極端子7の箔接続部14や中継部15には実施例1と同様に殆ど凹部が形成されず平滑な形状を有する。その他の製造方法は、実施例1と同様である。
(比較例1)
比較例1は実施例1での再化成において化成液としてアジピン酸アンモニウム水溶液の代わりに0.2wt%のリン酸アンモニウム水溶液を用いている。陽極端子の箔接続部や中継部の表面に形成された酸化膜はリンを約6ppm含有し、その表面の水に対する接触角は46.4°である。
図7は比較例1の電解コンデンサの陽極端子の表面を3万倍に写したSEM写真である。箔接続部や中継部の表面には多数の凹部1が形成されている。凹部1の開口径の最頻値は100nm以上である。その他の部分は実施例1と同様である。
(比較例2)
比較例2は実施例1での再化成において化成液としてアジピン酸アンモニウム水溶液の代わりに0.6wt%のリン酸アンモニウム水溶液を用いている。陽極端子の表面に形成された酸化膜はリンを約13ppm含有している。また箔接続部や中継部の表面には多数の凹部が形成されている。その他の部分は実施例1と同様である。
図8は、実施の形態における電解コンデンサ2の評価結果を示し、実施例1、2と比較例1、2の漏れ電流による不良率を示す。この評価では、0.01CV以上の漏れ電流のサンプルを不良とみなしている。図8は実施例1、2と比較例1、2の再化成において用いた化成溶液であるリン酸アンモニウム水溶液(PM)とアジピン酸アンモニウム水溶液(AD)を併せて示す。
図8に示すように、再化成において化成液としてアジピン酸アンモニウム塩溶液を用いた実施例1、2ではコンデンサ素子6に分散液18を含浸させる際に分散体の粒子が陽極端子7と接触しにくくなるので、リン酸アンモニウム塩溶液を用いた比較例1、2と比べて約3分の1程度に漏れ電流を低減でき、不良率を下げられる。
すなわち比較例1、2では、陽極端子を接続した後の再化成において、化成液としてリン酸塩溶液を用いているので、酸化膜が形成された陽極端子の箔接続部や中継部に多数の凹部1が形成される。例えば比較例1の凹部1の開口径は最頻値が100nm以上であり、分散体の粒子の最頻値よりも大きくなり、分散体の粒子が凹部1に捕捉されやすくなる。また凹部1により酸化膜の厚みが小さくなり、捕捉された粒子によって耐圧が低下する。
これに対し実施例1、2は、陽極端子7を接続した後の再化成において化成液としてリン酸水溶液を用いないので、陽極端子7の表面7Aの化学変化を抑え、凹部の形成を抑制できる。例えば実施例1では、わずかに出来た凹部の開口径の最頻値は10nm未満であり、使用した分散体の粒子の最頻値よりも小さい。このように実施例1、2では、箔接続部14および中継部15に大きな凹部が形成されにくいので、分散体の粒子が捕捉されにくくなり、耐圧の低下を抑制できる。
なお、コンデンサ用途の陽極箔3は、表面を粗面化したものを用いることが多く、多数の空孔が形成されている。一般的なエッチングで粗面化する場合、空孔径の最頻値は100〜300nm程度である。したがって、分散体の粒子は、陽極箔3の空孔にも入り込めるように、粒子径の最頻値が100nmより小さいものを用いることが有効である。コンデンサ用の分散体に用いられるπ共役系導電性高分子の粒子は、ESRを低くするため、最頻値が50nm以上のものを用いる事が多い。したがって、凹部の開口径は、π共役系導電性高分子の最頻値より小さい50nm未満が好ましい。コンデンサ用途としては、π共役系導電性高分子の粒子の最頻値が10nm以下のものを用いる事は想定し難く、10nm未満であることがより好ましい。なお、凹部の開口径は、水銀圧入法によって計測できる。凹部が小さすぎで水銀圧入法により測定できない場合は、電子顕微鏡で複数点、例えば5点程観測することで、凹部の開口径の最頻値を求めることができる。
また比較例1、2では、陽極端子の表面には、リンを含有した酸化膜が形成され、分散液の濡れ性が高まる。したがって、コンデンサ素子に分散液を含浸させる工程で、セパレータに吸収された分散液が箔接続部から中継部の付け根部分を伝って酸化膜が形成されていない中継部や外部接続部側へと這い上がり、分散体の粒子が陽極端子と電気的に接触しやすくなる。
これに対し実施例1、2では、酸化膜12に含まれるリンの含有量を減らすことができ、陽極端子7の表面の濡れ性を抑えることができる。特に本実施例では、水との接触角が少なくとも70°以上であり、再化成前の接触角よりも大きくなる。これは、酸化膜12により分散液18に対する撥水性が高まったことを意味し、分散液18が酸化膜12の形成されていない中継部15や外部接続部16へと這い上がるのを抑制できる。その結果、分散体の粒子が陽極端子7と電気的に接触しにくくなる。水との接触角が70°より小さい場合にはこの効果は小さくなる。
また、実施例1、2では、陽極箔3の切断面である側端面3C上にも、分散液18に対する撥水性の高い酸化膜212が形成される。したがって、側端面3C上には分散液18が含浸されにくくなり、固体電解質層213が形成されにくくなる。すなわち電流集中を起こしやすい側端面3Cに固体電解質層213が形成されにくいので、耐圧低下や漏れ電流の増大を抑制できる。封口部材10と対向する端面となる側端面3Cに固体電解質層213が形成されると、固体電解質層213の厚みだけコンデンサ素子6の高さが大きくなり、ケース9を封口する際の応力負荷を受けやすい。実施の形態におけるコンデンサ素子6では側端面3Cにおける固体電解質層213は薄いのでこの応力負荷を抑制できる。以上より、実施例1、2では比較例1、2よりも電解コンデンサ2の漏れ電流を低減できる。
酸化膜11、111は親水性が高いので、すばやく固体電解質層13のポリマーを形成することができる。酸化膜12は撥水性が高いので、ポリマーの陽極端子7への這い上がりを抑制でき、漏れ電流低減と生産性向上を実現できる。
化成膜である酸化膜11、111で耐水性を維持でき、再化成膜である酸化膜12、212で漏れ電流を防ぐことができる。リン酸系化成液以外のアジピン酸アンモニウム系化成液やホウ酸系化成液での再化成で形成された酸化膜12の表面は濡れ性が低く、凹凸が少ない。したがって陽極端子7への分散体の這い上がりやトラップを抑制することができる。
一般にリン酸系化成液を用いて高電圧で陽極端子を再化成すると凹凸がより大きくなる。実施の形態における電解コンデンサ2では高電圧で化成を行っても凹凸を抑制でき漏れ電流低減に効果がある。
実施の形態による電解コンデンサ2は、大容量化と低い直列等価抵抗を有し、かつ、漏れ電流を低減できるので、高い信頼性が求められる分野の電解コンデンサとして有用である。例えば高耐圧性能で短絡を起こしにくい車載用電解コンデンサとして有用である。また漏れ電流が少なく、バッテリー消費を抑えることができるので、バッテリーなどから直接接続される車載用電解コンデンサにも実施の形態における電解コンデンサは適している。
実施の形態による電解コンデンサは、大容量化と低い直列等価抵抗を有し、かつ、漏れ電流を低減できるので、高い信頼性が求められる分野の電解コンデンサとして有用である。
2 電解コンデンサ
3 陽極箔
3A 陽極箔の表面
3B 陽極箔の裏面
3C 陽極箔の側端面
4 陰極箔
5 セパレータ
6 コンデンサ素子
7 陽極端子
7A 陽極端子の表面
11 酸化膜(第一の酸化膜)
12 酸化膜(第二の酸化膜)
13 固体電解質層
17 弁金属箔
212 酸化膜(第三の酸化膜)

Claims (8)

  1. 弁金属よりなる陽極箔の表面にリンを含有する第一の酸化膜を形成するステップと、
    前記陽極箔に陽極端子を接続するステップと
    前記陽極箔に接続された前記陽極端子の表面に、前記第一の酸化膜よりリンの含有量が小さい第二の酸化膜を形成するステップと、
    第二の酸化膜を形成するステップの後、前記第一の酸化膜および前記第二の酸化膜にπ共役系導電性高分子分散体を付着させるステップと、
    前記π共役系導電性高分子分散体に含まれる溶媒を除去して、前記第一の酸化膜に固体電解質を形成するステップと、を備える電解コンデンサの製造方法。
  2. 前記第二の酸化膜を形成するステップは、アジピン酸塩またはホウ酸塩を電解質として含有する電解液と、ホウ酸水溶液からなる電解液とのうちの少なくとも1つを用いて前記陽極端子を化成するステップを含む、請求項1に記載の電解コンデンサの製造方法。
  3. 前記陽極箔は、前記表面の反対側の裏面と、前記表面と前記裏面とに繋がる側端面とをさらに有し、
    前記側端面に前記第一の酸化膜よりリンの含有量が小さい第三の酸化膜を形成するステップをさらに含む、請求項1または2に記載の電解コンデンサの製造方法。
  4. 前記陽極端子の前記表面に前記第二の酸化膜を形成するステップと前記陽極箔の前記側端面に前記第三の酸化膜を形成するステップとは同時に行われる、請求項に記載の電解コンデンサの製造方法。
  5. 前記第二の酸化膜を形成するステップは、水との接触角が70°以上となる前記第二の酸化膜を化成により形成するステップを含む、請求項1〜4いずれかに記載の電解コンデンサの製造方法。
  6. 前記陽極箔はアルミニウム箔であり、前記陽極端子はアルミニウムである請求項1〜5いずれかに記載の電解コンデンサの製造方法。
  7. 弁金属よりなる陽極箔の表面に第一の酸化膜を形成するステップと、
    前記陽極箔に陽極端子を接続するステップと、
    前記陽極箔に接続された前記陽極端子の表面に第二の酸化膜を形成するステップと、
    第二の酸化膜を形成するステップの後、前記第一の酸化膜および前記第二の酸化膜にπ共役系導電性高分子分散体を付着させるステップと、
    前記π共役系導電性高分子分散体に含まれる溶媒を除去して、前記第一の酸化膜に固体電解質を形成するステップと、を備え、
    前記第二の酸化膜は、前記第一の酸化膜より濡れ性が小さい電解コンデンサの製造方法。
  8. 弁金属よりなる陽極箔の表面に、リンを含有する電解液を用いて第一の酸化膜を形成するステップと、
    前記陽極箔に陽極端子を接続するステップと、
    前記陽極箔に接続された前記陽極端子の表面に、リンを含有しない電解液を用いて第二の酸化膜を形成するステップと、
    第二の酸化膜を形成するステップの後、前記第一の酸化膜および前記第二の酸化膜にπ共役系導電性高分子分散体を付着させるステップと、
    前記π共役系導電性高分子分散体に含まれる溶媒を除去して、前記第一の酸化膜に固体電解質を形成するステップと、を備えた電解コンデンサの製造方法。
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