JP6056359B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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この発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、ウェット性能および騒音性能を向上できる空気入りタイヤに関する。
近年の空気入りタイヤは、ウェット性能を向上させるために、波状形状を有する周方向溝を備えている。かかる構成を採用する従来の空気入りタイヤをとして、特許文献1〜3に記載される技術が知られている。
特開2010−179892号公報 特開平7−40712号公報 特開昭61−175104号公報
一方で、空気入りタイヤでは、騒音性能を向上させるべき課題もある。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ウェット性能および騒音性能を向上できる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気入りタイヤは、波長および振幅をもつ波状形状の溝壁を左右に有すると共にタイヤ周方向に延在する3本以上の波形周溝と、隣り合う前記波形周溝に区画されて成る少なくとも1列の波形陸部とを備える空気入りタイヤであって、前記波形周溝の左右の溝壁の波長が、相互に同一であり、前記波形周溝の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差をもって配置され、1列の前記波形陸部を区画する左右の前記波形周溝のうち、一方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅が、他方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅よりも大きく、且つ、前記波形周溝が、大きな振幅の溝壁を有する順にタイヤ幅方向の一方から他方に向かって配置されることを特徴とする。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、波長および振幅をもつ波状形状の溝壁を左右に有すると共にタイヤ周方向に延在する複数本の波形周溝と、隣り合う前記波形周溝に区画されて成る少なくとも1列の波形陸部とを備える空気入りタイヤであって、前記波形周溝の左右の溝壁の波長が、相互に同一であり、前記波形周溝の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差をもって配置され、1列の前記波形陸部を区画する左右の前記波形周溝のうち、一方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅が、他方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅よりも大きく、且つ、前記一方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅と、前記他方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅との差ΔAが、タイヤ接地幅TWに対して0.3[mm]≦ΔA≦TW/20[mm]の関係を有することを特徴とする。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、波長および振幅をもつ波状形状の溝壁を左右に有すると共にタイヤ周方向に延在する複数本の波形周溝と、隣り合う前記波形周溝に区画されて成る少なくとも1列の波形陸部とを備える空気入りタイヤであって、前記波形周溝の左右の溝壁の波長が、相互に同一であり、前記波形周溝の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差をもって配置され、1列の前記波形陸部を区画する左右の前記波形周溝のうち、一方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅が、他方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅よりも大きく、前記一方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波長と、前記他方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波長とが、相互に同一であり、且つ、前記一方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波状形状と、前記他方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波状形状とが、相互に同位相で配置されることを特徴とする。
また、この発明にかかる空気入りタイヤは、波長および振幅をもつ波状形状の溝壁を左右に有すると共にタイヤ周方向に延在する複数本の波形周溝と、隣り合う前記波形周溝に区画されて成る少なくとも1列の波形陸部とを備える空気入りタイヤであって、前記波形周溝の左右の溝壁の波長が、相互に同一であり、前記波形周溝の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差をもって配置され、1列の前記波形陸部を区画する左右の前記波形周溝のうち、一方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅が、他方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅よりも大きく、且つ、前記波形周溝の左右の溝壁の振幅が、相互に同一であることを特徴とする。
この発明にかかる空気入りタイヤでは、波形周溝が波状形状の溝壁を左右に有するので、波形周溝における気柱共鳴音が低減されて、タイヤの騒音性能が向上し、また、波形周溝における排水性能が向上して、タイヤのウェット性能が向上する。また、波形陸部の左右のエッジ部が波状形状となるので、タイヤのウェット制動性能が向上する。また、波形周溝の左右の溝壁が位相差を有し、また、波形陸部の左右のエッジ部の振幅が異なるので、タイヤ転動時の打音が分散されてタイヤノイズが低減する。これらにより、タイヤのウェット性能および騒音性能が向上する利点がある。
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。 図2は、図1に記載した空気入りタイヤのトレッド面を示す平面図である。 図3は、図2に記載したトレッド面の要部を示す説明図である。 図4は、図3に記載した面取サイプを示す断面図である。 図5は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。 図6は、図5の比較例1の空気入りタイヤを示すトレッド平面図である。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
[空気入りタイヤ]
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。同図は、タイヤ径方向の片側領域を示している。また、同図は、空気入りタイヤの一例として、乗用車用ラジアルタイヤを示している。なお、符号CLは、タイヤ赤道面である。また、タイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸(図示省略)に平行な方向をいい、タイヤ径方向とは、タイヤ回転軸に垂直な方向をいう。また、車幅方向内側および車幅方向外側とは、タイヤを車両に装着したときの車幅方向に対する向きを示す。
この空気入りタイヤ1は、タイヤ回転軸を中心とする環状構造を有し、一対のビードコア11、11と、一対のビードフィラー12、12と、カーカス層13と、ベルト層14と、トレッドゴム15と、一対のサイドウォールゴム16、16と、一対のリムクッションゴム17、17とを備える(図1参照)。
一対のビードコア11、11は、環状構造を有し、左右のビード部のコアを構成する。一対のビードフィラー12、12は、一対のビードコア11、11のタイヤ径方向外周にそれぞれ配置されてビード部を補強する。
カーカス層13は、左右のビードコア11、11間にトロイダル状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。また、カーカス層13の両端部は、ビードコア11およびビードフィラー12を包み込むようにタイヤ幅方向外側に巻き返されて係止される。また、カーカス層13は、スチールあるいは有機繊維材(例えば、アラミド、ナイロン、ポリエステル、レーヨンなど)から成る複数のカーカスコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で85[deg]以上95[deg]以下のカーカス角度(タイヤ周方向に対するカーカスコードの繊維方向の傾斜角)を有する。なお、図1の構成では、カーカス層13が単一のカーカスプライから成る単層構造を有するが、これに限らず、カーカス層13が複数のカーカスプライを積層して成る多層構造を有しても良い。
ベルト層14は、一対の交差ベルト141、142と、ベルトカバー143とを積層して成り、カーカス層13の外周に掛け廻されて配置される。一対の交差ベルト141、142は、スチールあるいは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で10[deg]以上30[deg]以下のベルト角度を有する。また、一対の交差ベルト141、142は、相互に異符号のベルト角度(タイヤ周方向に対するベルトコードの繊維方向の傾斜角)を有し、ベルトコードの繊維方向を相互に交差させて積層される(クロスプライ構造)。ベルトカバー143は、コートゴムで被覆されたスチールあるいは有機繊維材から成る複数のベルトコードを圧延加工して構成され、絶対値で10[deg]以上45[deg]以下のベルト角度を有する。また、ベルトカバー143は、交差ベルト141、142のタイヤ径方向外側に積層されて配置される。
トレッドゴム15は、カーカス層13およびベルト層14のタイヤ径方向外周に配置されてタイヤのトレッド部を構成する。一対のサイドウォールゴム16、16は、カーカス層13のタイヤ幅方向外側にそれぞれ配置されて左右のサイドウォール部を構成する。一対のリムクッションゴム17、17は、左右のビードコア11、11およびビードフィラー12、12のタイヤ幅方向外側にそれぞれ配置されて、左右のビード部を構成する。
[トレッドパターン]
図2は、図1に記載した空気入りタイヤのトレッド面を示す平面図である。また、同図では、タイヤの車両装着状態にて、図中左側が車幅方向内側となり、図中右側が車幅方向外側となる。なお、タイヤ周方向とは、タイヤ回転軸周りの方向をいう。また、符号Tは、タイヤ接地端である。
この空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に延在する複数の周方向溝21〜24と、これらの周方向溝21〜24に区画されて成る複数の陸部31〜35と、これらの陸部31〜35に形成された複数のラグ溝41〜45とをトレッド部に備える(図2参照)。
例えば、図2の構成では、4本の周方向溝21〜24がタイヤ幅方向に所定間隔で配置されている。また、これらの周方向溝21〜24のうち、2本の周方向溝22、23が、幅広構造を有すると共に、トレッド部センター領域にタイヤ赤道面CLを中心として左右対称となる位置に配置されている。また、2本の周方向溝21、24が、幅狭構造を有すると共に、トレッド部ショルダー領域にタイヤ赤道面CLを中心として左右対称となる位置に配置されている。
また、これらの周方向溝21〜24により、3列のセンター陸部32〜34と、左右一対のショルダー陸部31、35とが区画されている。また、これらの陸部31〜35が、タイヤ赤道面CLを中心として左右対称となる位置に配置されている。
また、各陸部31〜35が、複数のラグ溝41〜45をそれぞれ有している。センター陸部32(33、34)のラグ溝42(43、44)は、セミクローズド構造を有し、一方の端部にて周方向溝21(22、23)に開口し、他方の端部にて陸部32(33、34)内で終端している。また、ショルダー陸部31(35)のラグ溝は、セミクローズド構造を有し、一方の端部にて陸部31(35)内で終端し、タイヤ接地端Tを越えてタイヤ幅方向外側に延在して、トレッド端に開口している。これらのラグ溝41〜45が、いずれもセミクローズド構造を有することにより、各陸部31〜35が、タイヤ周方向に連続するリブとなっている。
また、各陸部31〜35が、複数のサイプ511、512、521〜523、531〜533、541〜543、551を有している。これらのサイプについては、後述する。
なお、周方向溝とは、タイヤ周方向に延在する溝のうち、3.0[mm]以上の溝幅を有する溝をいう。この溝幅に満たない周方向溝は、細溝であり、周方向溝から除外される。周方向溝の溝幅は、トレッド踏面の溝開口部に形成された切欠部や面取部を除外して測定される。また、トレッド平面視にて周方向溝の溝壁が波状形状を有する場合には、後述する図3に示すように、周方向溝の溝幅が溝壁の波状形状の振幅の中心線を基準として測定される。
また、ラグ溝とは、1.5[mm]以上の溝幅を有する横溝をいう。ラグ溝の溝幅は、トレッド踏面の溝開口部に形成された切欠部や面取部を除外して測定される。
また、サイプとは、陸部に形成された切り込みであり、一般に1.5[mm]未満のサイプ幅を有する。サイプ幅は、トレッド踏面のサイプ開口部に形成された切欠部や面取部を除外して測定される。
[波形周溝および波形陸部]
図3は、図2に記載したトレッド面の要部を示す説明図である。同図は、2本の周溝21、22と、これらの周溝21、22に区画された1列の陸部32との関係を示している。
ここでは、一例として、(1)車幅方向内側の領域にある2本の周溝21、22と、これらの周溝21、22の間にある1列の陸部32との関係を取り上げて説明するが、(2)タイヤ赤道面CLを挟んで配置された2本の周溝22、23と、これらの周溝22、23の間にある1列の陸部33との関係、および、(3)車幅方向外側の領域にある2本の周溝23、24と、これらの周溝23、24の間にある1列の陸部34との関係についても、溝幅W1、W2を除いて同様の関係が成立する。
ここで、波状形状の溝壁を左右に有する周方向溝を、波形周溝と呼ぶ。したがって、一方の溝壁のみが波形形状を有する周方向溝は、波形周溝に該当しない。例えば、図2の構成では、4本の周方向溝21〜24が、波状形状の溝壁を左右にそれぞれ有することにより、いずれも波形周溝となっている。かかる波形周溝21〜24では、気柱共鳴が低減されて、タイヤの騒音性能が向上する。また、波形周溝21〜24における排水性能が向上して、タイヤのウェット性能が向上する。
波状形状とは、波長λおよび振幅Aをもってタイヤ周方向に延在する形状をいう。また、後述するように、波形周溝21(22〜24)の左右の溝壁がタイヤ周方向に位相をずらして配置されることにより、波状形状の位相差θ(≠0[mm])が生ずる。
波状形状の波長λ、振幅Aおよび位相θは、トレッド踏面における波形周溝21(22〜24)の溝開口部(陸部31〜35のエッジ部の稜線)にて測定される。また、波長λ、振幅Aおよび位相θは、溝開口部に形成された切欠部、面取部、ラグ溝の開口部などを除外して測定される。
また、波形周溝21〜24の左右の溝壁が、溝底部においても溝開口部の波状形状に沿った波状形状を有する。具体的には、波形周溝21〜24の左右の溝壁が、溝開口部および溝底部の双方にて上記の波長λおよび位相θを有する波状形状を備え、波状形状をタイヤ周方向に同期させて延在している。なお、溝開口部および溝底部の波状形状は、同一の振幅Aを有しても良いし、相互に異なる振幅Aを有しても良い。
また、隣り合う2本の波形周溝に区画されて成る1列の陸部を、波形陸部と呼ぶ。したがって、一方のエッジ部のみが波側周溝に区画された陸部(例えば、後述する図6の比較例の陸部)は、波形陸部に該当しない。例えば、図2の構成では、3列のセンター陸部32〜34が、隣り合う波形周溝21、22;22、23;23、24に区画されて、波形陸部となっている。一方、左右のショルダー陸部31、35は、片側のみが波形周溝21、24に区画されるため、波形陸部には該当しない。かかる波形陸部32(33、34)では、左右のエッジ部が波状形状となるので、波形陸部32(33、34)のエッジ成分が増加して、タイヤのウェット制動性能が向上する。
このとき、波形周溝21(22)の左右の溝壁の波長λ11、λ12(λ21、λ22)が、λ11=λ12(λ21=λ22)となるように相互に同一に設定される。すなわち、1本の波形周溝21(22)では、左右の溝壁が同一周期(波長λ11、λ12(λ21、λ22))をもってタイヤ周方向に振幅しつつ延在する。
また、波形周溝21(22)の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差θ1(θ2)をもって配置される。したがって、波形周溝21(22)の左右の溝壁が、波状形状の位相差θ1(θ2)をタイヤ周方向に相互にずらして配置される。
また、1列の波形陸部32を区画する左右の波形周溝21、22のうち、車幅方向内側にある波形周溝21の波形陸部32側の溝壁の振幅A12が、車幅方向外側にある波形周溝22の波形陸部32側の溝壁の振幅A21よりも大きい(A12>A21)。
上記の構成では、波形周溝21、22(23、24)の左右の溝壁が位相差θ1、θ2(θ1≠0、θ2≠0)を有し、また、波形陸部32(33、34)の左右のエッジ部の振幅A12、A21が異なるので、タイヤ転動時の打音が分散されてタイヤノイズが低減する。これにより、タイヤおよび騒音性能が向上する。
例えば、図3の構成では、上記のように、タイヤ赤道面CLを境界とする片側領域に、1本の幅狭な波形周溝21と1本の幅広な波形周溝22とがタイヤ幅方向に所定間隔をあけて配置されている。また、左右の溝壁の波長λ11、λ12(λ21、λ22)が同一(λ11=λ12(λ21=λ22))に設定され、また、左右の溝壁がタイヤ周方向に位相をずらして配置されることにより波状形状の位相差θ1(θ2)を有している。このため、波形周溝21(22)の溝幅W1(W2)が、タイヤ周方向に向かうに連れて周期的に増減している。
なお、上記のように、図3における隣り合う波形周溝21、22の波長λ11、λ12、λ21、λ22、位相差θ1、θ2、φおよび振幅A11、A12、A21、A22の相互関係は、図2における他の組の隣り合う波形周溝22、23;23、24についても同様に設定される。
具体的には、図2におけるタイヤ赤道面CL上にある波形陸部33を区画する左右の波形周溝22、23において、(1)波形周溝22(23)の左右の溝壁の波長λ11、λ12(λ21、λ22)が、λ11=λ12(λ21=λ22)となるように相互に同一に設定され、(2)波形周溝22(23)の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差θ1(θ2)を有し、また、(3)車幅方向内側にある波形周溝22の波形陸部33側の溝壁の振幅A12が、車幅方向外側にある波形周溝23の波形陸部33側の溝壁の振幅A21よりも大きい(A12>A21)。
また、車幅方向外側の領域にある波形陸部34を区画する左右の波形周溝23、24において、(1)波形周溝23(24)の左右の溝壁の波長λ11、λ12(λ21、λ22)が、λ11=λ12(λ21=λ22)となるように相互に同一に設定され、(2)波形周溝23(24)の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差θ1(θ2)を有し、また、(3)車幅方向内側にある波形周溝23の波形陸部34側の溝壁の振幅A12が、車幅方向外側にある波形周溝24の波形陸部34側の溝壁の振幅A21よりも大きい(A12>A21)。
また、波形陸部32では、左右のエッジ部の稜線が、左右の波形周溝21、22の溝壁に沿った波形形状をそれぞれ有している。また、左右の波形周溝21、22の溝壁が相互に異なる振幅A12、A21(A12>A21)を有することにより、波形陸部32の陸部幅WLが、タイヤ周方向に向かうに連れて周期的に増減している。なお、陸部幅WLは、左右の波形周溝21、22の溝壁の波状形状の中心線を基準として測定される。
また、図3の構成では、波形周溝21(22)の左右の溝壁が、タイヤ周方向に延在する正弦波状の波形形状を有している。このように、波形周溝21(22)の溝壁の波状形状が曲線のみから成る構成では、波形陸部32のエッジ部の剛性が確保されて、タイヤの耐久性が向上する点で好ましい。しかし、これに限らず、波形周溝21(22)の左右の溝壁が、ジグザグ形状、ステップ形状などの屈折した波状形状を有しても良いし、直線部と曲線部とを交互に接続して成る波状形状を有しても良い(図示省略)。
また、図3の構成では、波形周溝21(22)の左右の溝壁の振幅A11、A12(A21、A22)が、A11=A12(A21=A22)となるように相互に同一に設定されている。かかる構成では、波形周溝21(22)左右の溝壁が同一の振幅A11、A12(A21、A22)を有することにより、波形周溝21(22)に区画された左右の陸部31、32(32、33)のエッジ部の剛性が均一化される点で好ましい。
しかし、これに限らず、波形周溝21(22)の左右の溝壁の振幅A11、A12(A21、A22)が、相異しても良い(図示省略)。
また、図2の構成では、すべての波形周溝21〜24の溝壁の波長λが、相互に同一に設定されている。かかる構成では、トレッドパターンの設計が容易となる点で好ましい。
また、図2の構成では、各波形周溝21〜24の左右の溝壁の波形形状が、相互に異なる位相差θ1、θ2を有している(θ1≠θ2)。かかる構成では、タイヤ転動時における陸部31〜35の打音が分散されるため、タイヤの騒音性能が向上する点で好ましい。
しかし、これに限らず、各波形周溝21〜24の左右の溝壁の波形形状が、同一の位相差θ1、θ2を有しても良い(θ1=θ2)。かかる構成では、トレッドパターンの設計が容易となる点で好ましい。
また、図2のように、3本以上の波形周溝21〜24を備える構成では、これらの波形周溝21〜24が、大きな振幅Aの溝壁を有する順に車幅方向内側から車幅方向外側に向かって配置されることが好ましい。すなわち、車幅方向内側にある波形周溝ほど、大きな振幅Aの溝壁を有する。かかる構成では、波形周溝21〜24の溝壁形状に起因する陸部31〜35の剛性が、車幅方向内側から車幅方向外側に向かって増加する。
例えば、図2の構成では、各波形周溝21〜24の左右の溝壁が、同一の振幅を有し、また、車幅方向内側にある波形周溝ほど、より大きな振幅Aを有している(図3において、A11=A12、A12>A21、A21=A22)。これにより、各波形周溝21〜24の振幅Aが、車幅方向内側から車幅方向外側に向かうに連れて小さく設定されている。
また、図3の構成では、1つの波形陸部32を区画する左右の波形周溝21、22のうち、車幅方向内側にある波形周溝21の波形陸部32側の溝壁の波長λ12と、車幅方向外側にある波形周溝22の波形陸部32側の溝壁の波長λ21とが、相互に同一(λ12〜λ21)に設定される。また、車幅方向内側にある波形周溝21の波形陸部32側の溝壁の波状形状と、車幅方向外側にある波形周溝22の波形陸部32側の溝壁の波状形状とが、相互に同位相(φ=0[mm])で配置される。すなわち、1つの波形陸部32を見ると、左右のエッジ部の稜線(波形周溝21、22の溝壁の波状形状)が同位相でタイヤ周方向に延在する。かかる構成では、波形陸部32のブロック剛性がタイヤ周方向に均一化される点で好ましい。
しかし、これに限らず、1つの波形陸部32を区画する左右の波形周溝21、22の溝壁が、位相差(φ≠0[mm])をもって配置されても良い(図示省略)。
また、この空気入りタイヤ1では、1つの波形陸部32を区画する左右の波形周溝21、22の溝壁のうち、車幅方向内側にある波形周溝21の波形陸部32側の溝壁の振幅A12と、車幅方向外側にある波形周溝22の波形陸部32側の溝壁の振幅A21との差ΔA=A12−A21が、タイヤ接地幅TWに対して、0.3[mm]≦ΔA≦TW/20[mm]の関係を有する。すなわち、波形陸部32の左右のエッジ部の稜線(波形周溝21、22の溝壁の波状形状)の振幅A12、A21の差ΔAが、上記の範囲内に適正化される。
タイヤ接地幅TWとは、タイヤが規定リムに装着されて規定内圧を付与されると共に静止状態にて平板に対して垂直に置かれて規定荷重に対応する負荷を加えられたときのタイヤと平板との接触面におけるタイヤ軸方向の最大直線距離をいう。
ここで、規定リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、規定内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、規定荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。ただし、JATMAにおいて、乗用車用タイヤの場合には、規定内圧が空気圧180[kPa]であり、規定荷重が最大負荷能力の88[%]である。
また、図3の構成では、波形陸部32を区画する波形周溝21(22)の溝壁の波長λ12(λ21)と、波形陸部32のラグ溝42のピッチ長Pとが、P=λ12/2(P=λ21/2)の関係を有している。したがって、波形周溝21の溝壁の波長λ12(λ21)が、ラグ溝42のピッチ長Pを基準として規定されている。これにより、波形陸部32の左右のエッジ部の稜線の波長(λ12)と、波形陸部32におけるラグ溝42の配置間隔(ピッチ長P)との関係が適正化されている。
なお、ラグ溝42のピッチ長Pとは、タイヤ周方向にかかるラグ溝42の配置間隔をいう。また、ピッチ長Pは、タイヤの仕様により規定される。一般的な乗用車用ラジアルタイヤでは、ピッチ長Pが、20[mm]以上45[mm]以下の範囲内にある。
さらに、波形陸部32のラグ溝42が、波形周溝21の溝壁の最大振幅位置に開口している。具体的には、ラグ溝42の一方の端部が、波形陸部32を区画する左右の波形周溝21、22のうちタイヤ幅方向内側にある波形周溝21に開口し、他方の端部が、波形陸部32内で終端している。このとき、ラグ溝42の開口部が、波形周溝21の溝壁の最大振幅位置に配置されている。
また、図3の構成では、波形周溝21(22)の左右の溝壁の波長λ11、λ12(λ21、λ22)および位相差θ1(θ2)が、5[mm]≦θ1≦λ11/2−5[mm](5[mm]≦θ2≦λ21/2−5[mm])の関係を有することが好ましい。これにより、波形周溝21(22)の左右の溝壁の位相差θ1(θ2)の範囲が適正化される。なお、上記のように、波形周溝21(22)の左右の溝壁の波長λ11、λ12(λ21、λ22)は、λ11=λ12(λ21=λ22)の関係を有する。
なお、波形周溝21(22)の振幅A11、A12(A21、A22)は、1.0[mm]以上5.0[mm]以下の範囲内にあることが好ましい。
また、図2の構成では、タイヤ赤道面CLを境界とする左右の領域にて、相互に異なる溝幅を有する複数の波形周溝21、22;23、24が配置され、より広い溝幅を有する波形周溝22(23)がタイヤ赤道面CL側に配置され、より狭い溝幅を有する波形周溝21(24)がタイヤ幅方向外側に配置されている。このため、トレッド部センター領域側には、広い溝幅を有する波形周溝22、23が配置され、トレッド部ショルダー領域には、より狭い溝幅を有する波形周溝21、24が配置されている。これにより、トレッド部ショルダー領域の剛性が高められている。
[ピッチバリエーション構造]
また、この空気入りタイヤ1では、各陸部31〜35のラグ溝41〜45が、複数種類のピッチ長を有する所定の配列パターンでタイヤ周方向に配置されることにより、ピッチバリエーション構造が構成されている。これにより、走行時に発生するノイズの周波数が分散して、パターンノイズが低減されている。
かかるピッチバリエーション構造では、例えば、図3において、ラグ溝42のピッチ長Pが、タイヤ周方向に向かうに連れて周期的に変化する。また、このピッチ長Pの変化に伴って、波形周溝21、22の波長λ11、λ12、λ21、λ22が変化する。さらに、位相差θ1、θ2、φが、ピッチ長Pの変化に伴ってタイヤ周方向に向かうに連れて周期的に変化しても良い。このように、波形周溝21、22の波長λ11、λ12、λ21、λ22および位相差θ1、θ2、φがピッチ長Pの変化に応じて変化する構成では、これらの寸法が、同一のピッチ区間内あるいはタイヤ周方向の同位置にて比較される。
なお、波形周溝21、22の振幅A11、A12、A21、A22は、ピッチバリエーション構造の採用の有無に関わらず、タイヤ全周に渡って一定に設定される。
[サイプの配置構造]
図4は、図3に記載した面取サイプを示す断面図である。同図は、後述する面取部を有する第二のサイプ522の開口部におけるサイプ幅方向の断面図を示している。
図2の構成では、各波形陸部31〜35が、複数のサイプ511、512、521〜523、531〜533、541〜543、551を有している。これにより、陸部32(31、33〜35)のエッジ成分が増加して、タイヤのウェット性能が向上する。
第一のサイプ521(511、531、541、551)は、図2および図3に示すように、タイヤ周方向に対して傾斜しつつタイヤ幅方向に延在する幅方向サイプである。この幅方向サイプ521(511、531、541、551)は、セミクローズド構造を有し、一方の端部にて周方向溝21、22(22;22、23;23、24;24)に開口し、他方の端部にて陸部32(31、33〜35)内で終端する。また、第一のサイプ521(511、531、541、551)は、ラグ溝42(41、43〜45)に対して略平行かつ所定間隔をあけて配置されている。
第二のサイプ522(512、532、542)は、図4に示すように、陸部32(31、33、34)の踏面に面取部を有する面取サイプである。この面取サイプ522(512、532、542)は、図2および図3に示すように、陸部32(31、33、34)内におけるラグ溝42の終端部からラグ溝42(41、43、44)の延長線に沿って延在して、周方向溝22(21、23、24)に開口する。かかる構成では、面取サイプ522(512、532、542)が踏面に面取部を有することにより、陸部32(31、33、34)のエッジ成分および溝面積(面取部の面積)が増加して、タイヤのウェット性が向上する。
なお、面取サイプ522(512、532、542)の面取部は、図4に示すように、陸部32(31、33、34)の踏面にて、ラグ溝42(41、43、44)の溝幅に等しい総幅D1を有し、また、面取サイプ522(512、532、542)のサイプ深さの80[%]以下の面取深さD2を有することが好ましい。
第三のサイプ523(533、543)は、図2および図3に示すように、タイヤ周方向に延在すると共にタイヤ幅方向に凸となる円弧形状を有する周方向サイプである。この周方向サイプ523(533、543)は、陸部32(33、34)の中央に配置され、また、ラグ溝42(43、44)、幅方向サイプ521(531、541)および面取サイプ522(532、542)に交差することなく、陸部32(33、34)内で両端部を終端させる(クローズド構造)。かかる周方向サイプ523(533、543)により、陸部32(33、34)のエッジ成分が増加して、タイヤのウェット性が向上する。
また、図2および図3に示すように、複数の周方向サイプ523(533、543)が、円弧形状の凸側を交互に反転させつつタイヤ周方向に一列に配置される。具体的には、タイヤ周方向に延在する正弦波状の仮想線を陸部32(33、34)の中心に引いたときに、これらの周方向サイプ523(533、543)が、この仮想線に沿って配置される。したがって、1つの陸部32(33、34)では、複数の周方向サイプ523(533、543)が、タイヤ周方向に正弦波状に延在する不連続な周方向サイプ群を構成する。
このとき、図2および図3に示すように、周方向サイプ群523(533、543)の波長と、波形陸部32(33、34)の左右のエッジ部を区画する左右の波形周溝21、22(22、23;23、24)の溝壁の波長λ12、λ21とが、相互に同一であり、且つ、周方向サイプ群523(533、543)の波状形状と、左右の波形周溝21、22(22、23;23、24)の溝壁の波状形状とが、相互に位相差をもって配置されることが好ましい。これにより、タイヤ接地時における打音が分散して、パターンノイズが低減する。
また、図2の構成では、タイヤ赤道面CLを境界とする左右の領域のうち、車幅方向内側の領域のサイプ密度が、車幅方向外側の領域のサイプ密度よりも大きい。これにより、車幅方向内側の領域にて、サイプにより排水性能を確保しつつ、車幅方向外側の領域の陸部の剛性を確保できる。
なお、サイプ密度とは、サイプ長さと陸部の接地面積との比をいう。サイプ長さは、サイプを屈曲形状とすることにより大きくできる。また、サイプ密度は、例えば、サイプ長さ、サイプ本数などの調整により、容易に調整できる。
[効果]
以上説明したように、この空気入りタイヤ1は、波長および振幅をもつ波状形状の溝壁を左右に有すると共にタイヤ周方向に延在する複数本の波形周溝21〜24と、隣り合う波形周溝21、22;22、23;23、24に区画されて成る少なくとも1列の波形陸部32〜34とを備える(図2参照)。また、波形周溝21、22(23、24)の左右の溝壁の波長λ11、λ12;λ21、λ22が、相互に同一(λ11=λ12、λ21=λ22)である(図3参照)。また、波形周溝21、22(23、24)の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差θ1、θ2(θ1≠0、θ2≠0)をもって配置される。また、1列の波形陸部32(33、34)を区画する左右の波形周溝21、22(22、23:23、24)のうち、一方(図3では、車幅方向内側)の波形周溝21(22、23)の波形陸部32(33、34)側の溝壁の振幅A12が、他方(図3では、車幅方向外側)の波形周溝22(23、24)の波形陸部32(33、34)側の溝壁の振幅A21よりも大きい(A12>A21)。
かかる構成では、波形周溝21〜24が波状形状の溝壁を左右に有するので、波形周溝21〜24における気柱共鳴音が低減されて、タイヤの騒音性能が向上し、また、波形周溝21〜24における排水性能が向上して、タイヤのウェット性能が向上する。また、波形陸部32(33、34)の左右のエッジ部が波状形状となるので、タイヤのウェット制動性能が向上する。また、波形周溝21、22(23、24)の左右の溝壁が位相差θ1、θ2(θ1≠0、θ2≠0)を有し、また、波形陸部32(33、34)の左右のエッジ部の振幅A12、A21が異なるので、タイヤ転動時の打音が分散されてタイヤノイズが低減する。これらにより、タイヤのウェット性能および騒音性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1は、3本以上の波形周溝21〜24を備える(図2参照)。また、波形周溝21〜24が、大きな振幅の溝壁を有する順にタイヤ幅方向の一方(図2では、車幅方向内側)から他方(図2では、車幅方向外側)に向かって配置される。かかる構成では、空気入りタイヤ1が、大きな振幅の溝壁を有する側を車幅方向内側として車両に装着されたときに、車幅方向内側の領域にて、波形周溝21、22が大きな振幅の溝壁を有することにより、陸部31、32のエッジ成分が増加して、タイヤのウェット制動性能が向上する。また、車幅方向外側の領域にて、波形周溝23、24が小さな振幅の溝壁を有することにより、陸部34、35の剛性が増加して、タイヤのドライ操案性能が向上する。これにより、タイヤのウェット制動性能とドライ操案性能とが両立する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、波形周溝21、22の左右の溝壁の波長λ(λ1、λ2)および位相差θ(θ1、θ2)が、5[mm]≦θ≦λ/2−5[mm]の関係を有する。これにより、波形周溝の波長が適正化される利点がある。すなわち、5[mm]≦θであることにより、タイヤ転動時の打音の分散作用が適正に確保されてタイヤノイズが低減する。また、θ≦λ/2−5[mm]であることにより、耐偏摩耗性が適正に確保される。
また、この空気入りタイヤ1では、一方(図3では、車幅方向内側)の波形周溝21の波形陸部32側の溝壁の振幅A12と、他方(図3では、車幅方向外側)の波形周溝22の波形陸部32側の溝壁の振幅A21との差ΔA(=A12−A21)が、タイヤ接地幅TWに対して、0.3[mm]≦ΔA≦TW/20[mm]の関係を有する(図3参照)。これにより、波形陸部32の左右のエッジ部の稜線の振幅差ΔAが適正化される利点がある。すなわち、0.3[mm]≦ΔAであることにより、波形陸部32の左右のエッジ部が振幅差ΔAを有することによる上記のタイヤノイズ低減作用が適正に確保される。また、ΔA≦TW/20[mm]であることにより、耐偏摩耗性が適正に確保される。
また、この空気入りタイヤ1では、一方の波形周溝21の波形陸部32側の溝壁の波長λ12と、他方の波形周溝22の波形陸部32側の溝壁の波長λ21とが、相互に同一(λ12=λ21)であり、且つ、一方の波形周溝21の波形陸部32側の溝壁の波状形状と、他方の波形周溝22の波形陸部32側の溝壁の波状形状とが、相互に同位相(φ=0)で配置される(図3参照)。かかる構成では、波形陸部32の左右のエッジ部の波状形状が同位相で配置されるので、タイヤ周方向にかかる波形陸部32の剛性が均一化されて、タイヤのドライ操案性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、波形周溝21(22)の左右の溝壁の振幅A11、A12(A21、A22)が、相互に同一(A11=A12(A21=A22))である(図3参照)。これにより、波形周溝21(22)を挟む左右の陸部31、32(32、33)のエッジ部の剛性が均一化されて、偏摩耗が抑制される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、波形陸部32〜34が、タイヤ周方向に正弦波状に延在する複数の周方向サイプ523、533、543群を有する(図2参照)。これにより、波形陸部32〜34のエッジ成分が増加して、タイヤのウェット制動性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、周方向サイプ523群の波長と、波形陸部32の左右のエッジ部を区画する左右の波形周溝21、22の溝壁の波長λ12、λ21とが、相互に同一であり、且つ、周方向サイプ523群の波状形状と、左右の波形周溝21、22の溝壁の波状形状とが、相互に位相差(図中の符号省略)をもって配置される(図3参照)。これにより、タイヤ接地時における打音が分散して、パターンノイズが低減する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、波形陸部32が、波形陸部32の踏面に面取部を有する面取サイプ522を備える(図3参照)。これにより、陸部32(31、33、34)のエッジ成分および溝面積(面取部の面積)が増加して、タイヤのウェット性が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、タイヤ赤道面CLを境界とする左右の領域のうち、波形陸部32から見て一方の波形周溝21側にある領域(図2では、車幅方向内側の領域)のサイプ密度が、他方の領域(図2では、車幅方向外側の領域)のサイプ密度よりも大きい(図2参照)。これにより、車幅方向内側の領域にて、サイプにより排水性能を確保しつつ、車幅方向外側の領域の陸部の剛性を確保できる。
また、この空気入りタイヤ1では、相互に異なる溝幅を有する複数の波形周溝21〜24が、より広い溝幅を有する順にタイヤ赤道面CLからタイヤ幅方向外側に向かって配置される(図2および図3参照)。これにより、トレッド部センター領域の波形周溝22、23により排水性が確保されてタイヤのウェット性能が向上し、トレッド部ショルダー領域にて陸部31、35の剛性が確保されて、タイヤのドライ操案性能が向上する利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、波形陸部32が、タイヤ幅方向に延在するラグ溝42を有する(図3参照)。また、波形陸部32を区画する左右の波形周溝21、22の溝壁の波長λ(λ12、λ21)と、ラグ溝42のピッチ長Pとが、P=λ/2の関係を有する。これにより、波形陸部32の左右のエッジ部の波状形状の波長λ(λ12、λ21)とラグ溝42のピッチ長Pとの関係が適正化される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、ラグ溝42が、波形周溝21の溝壁の最大振幅位置に開口する(図3参照)。これにより、排水効率が向上して、ウェット性が向上する利点がある。
この空気入りタイヤ1は、一方(大きな振幅A12(>A21)を有する側)の波形周溝21を車幅方向内側にして車両に装着すべき指定を有する(図3参照)。
また、3本以上の波形周溝21〜24を備える構成(図2参照)では、上記のように、波形周溝21〜24が大きな振幅の溝壁を有する順にタイヤ幅方向の一方から他方に向かって配置され、且つ、空気入りタイヤ1が、大きな振幅を有する側の波形周溝を車幅方向内側にして車両に装着すべき指定を有する。これにより、上記したタイヤのウェット性能および騒音性能を向上できる利点がある。
なお、タイヤ装着方向の指定は、例えば、タイヤのサイドウォール部に付されたマークや凹凸、あるいはタイヤに添付されたカタログによって表示され得る。
図5は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。図6は、図5の比較例1の空気入りタイヤを示すトレッド平面図である。
この性能試験では、相互に異なる複数の空気入りタイヤについて、(1)騒音性能、(2)ウェット制動性能、(3)ドライ操安性能および(4)耐偏摩耗性能に関する評価が行われた(図5参照)。この性能試験では、タイヤサイズ195/65R15 91Hの空気入りタイヤがリムサイズ15×6JJのリムに組み付けられ、この空気入りタイヤに230[kPa]空気圧およびJATMA規定の最大負荷が付与される。また、空気入りタイヤが、試験車両である排気量1600[cc]クラスのFF(front-engine front-drive)車両に装着される。
(1)騒音性能に関する評価では、試験車両が所定のテストコースを走行して、テストドライバーが100[km/h]〜20[km/h]の惰性走行時における車内騒音を評価する。そして、この評価に基づいて、従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、数値が大きいほど好ましい。
(2)ウェット制動性能に関する評価では、試験車両がウェット路面を走行し、初速度100[km/h]からの制動距離が測定される。そして、測定結果に基づいて従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、数値が大きいほど好ましい。
(3)ドライ操安性能に関する評価では、試験車両が所定のテストコースを走行して、テストドライバーがレーンチェンジ性能やコーナリング性能などに関してフィーリング評価を行う。この評価は、従来例を基準(100)とした指数評価により行われ、その数値が大きいほど好ましい。
(4)耐偏摩耗性能に関する評価では、試験車両が舗装路を5万[km]走行し、その後に陸部に発生した偏摩耗が観察されて、評価が行われる。この評価は、従来例を基準(100)とした指数評価により行われ、その数値が98以上であれば、耐偏摩耗性能が適正に確保されているといえる。
実施例1の空気入りタイヤ1は、図1〜図3に記載した構成を有する。また、ショルダー領域の波形周溝21、24が同一の溝幅W1を有し、センター領域の波形周溝22、23が、同一の溝幅W2を有する。また、トレッド部全体において、隣り合う波形周溝21、22(22、23;23、24)およびその間にある波形陸部32(33、34)が、図3に記載する波長λ11、λ12、λ21、λ22、位相差θ1、θ2、φ、振幅A11、A12、A21、A22の相互関係を有する。また、図3において、波長λ11が、ピッチ長Pに対してλ11(=λ12=λ21=λ22)=P×2の関係を有する。また、振幅A11が、タイヤ全周に渡って一定であり、A11(=A12)=2.0[mm]、A21(=A22)=2.5[mm]である。また、接地幅TWがTW=150[mm]である。また、空気入りタイヤ1が35[mm]、30[mm]および25[mm]の3種類のピッチ長Pを周期的に配列して成るピッチバリエーション構造を採用する。
実施例2〜10の空気入りタイヤ1は、実施例1の空気入りタイヤ1の変形例である。
従来例の空気入りタイヤは、4本の周方向溝がストレート形状を有する。比較例1の空気入りタイヤは、図6に記載した構成を有する。比較例2の空気入りタイヤは、実施例2の構成において、位相差θ1=θ2=0[mm]、波形陸部のエッジ部の振幅差ΔA(=A12−A21)=0[mm]である。
試験結果に示すように、実施例1〜10の空気入りタイヤ1では、タイヤの騒音性能、ウェット性能およびドライ操案性能が向上し、また、耐偏摩耗性能が適性に維持されることが分かる。
1 空気入りタイヤ、11 ビードコア、12 ビードフィラー、13 カーカス層、14 ベルト層、141、142 交差ベルト、143 ベルトカバー、15 トレッドゴム、16 サイドウォールゴム、17 リムクッションゴム、21〜24 波形周溝、31〜35 陸部、32〜34 波形陸部、41〜45 ラグ溝、511、521、531、541、551 幅方向サイプ、512、522、532、542 面取サイプ、523、533、543 周方向サイプ

Claims (16)

  1. 波長および振幅をもつ波状形状の溝壁を左右に有すると共にタイヤ周方向に延在する3本以上の波形周溝と、隣り合う前記波形周溝に区画されて成る少なくとも1列の波形陸部とを備える空気入りタイヤであって、
    前記波形周溝の左右の溝壁の波長が、相互に同一であり、
    前記波形周溝の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差をもって配置され、
    1列の前記波形陸部を区画する左右の前記波形周溝のうち、一方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅が、他方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅よりも大きく、且つ、
    前記波形周溝が、大きな振幅の溝壁を有する順にタイヤ幅方向の一方から他方に向かって配置されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記波形周溝の左右の溝壁の波長λおよび位相差θが、5[mm]≦θ≦λ/2−5[mm]の関係を有する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記一方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅と、前記他方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅との差ΔAが、タイヤ接地幅TWに対して、0.3[mm]≦ΔA≦TW/20[mm]の関係を有する請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記一方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波長と、前記他方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波長とが、相互に同一であり、且つ、
    前記一方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波状形状と、前記他方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波状形状とが、相互に同位相で配置される請求項1〜のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記波形周溝の左右の溝壁の振幅が、相互に同一である請求項1〜のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記波形陸部が、タイヤ周方向に正弦波状に延在する複数の周方向サイプ群を有する請求項1〜のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記周方向サイプ群の波長と、前記波形陸部の左右のエッジ部を区画する左右の前記波形周溝の溝壁の波長とが、相互に同一であり、且つ、
    前記周方向サイプ群の波状形状と、前記左右の波形周溝の溝壁の波状形状とが、相互に位相差をもって配置される請求項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記波形陸部が、前記波形陸部の踏面に面取部を有する面取サイプを備える請求項1〜のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  9. タイヤ赤道面を境界とする左右の領域のうち、前記波形陸部から見て前記一方の波形周溝側にある領域のサイプ密度が、他方の領域のサイプ密度よりも大きい請求項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 相互に異なる溝幅を有する複数の前記波形周溝が、より広い溝幅を有する順にタイヤ赤道面からタイヤ幅方向外側に向かって配置される請求項1〜のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記波形陸部が、タイヤ幅方向に延在するラグ溝を有すると共に、
    前記波形陸部を区画する左右の前記波形周溝の溝壁の波長λと、前記ラグ溝のピッチ長Pとが、P=λ/2の関係を有する請求項1〜10のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記ラグ溝が、前記波形周溝の溝壁の最大振幅位置に開口する請求項11に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記一方の波形周溝を車幅方向内側にして車両に装着すべき指定を有する請求項1〜12のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  14. 波長および振幅をもつ波状形状の溝壁を左右に有すると共にタイヤ周方向に延在する複数本の波形周溝と、隣り合う前記波形周溝に区画されて成る少なくとも1列の波形陸部とを備える空気入りタイヤであって、
    前記波形周溝の左右の溝壁の波長が、相互に同一であり、
    前記波形周溝の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差をもって配置され、
    1列の前記波形陸部を区画する左右の前記波形周溝のうち、一方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅が、他方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅よりも大きく、且つ、
    前記一方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅と、前記他方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅との差ΔAが、タイヤ接地幅TWに対して0.3[mm]≦ΔA≦TW/20[mm]の関係を有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  15. 波長および振幅をもつ波状形状の溝壁を左右に有すると共にタイヤ周方向に延在する複数本の波形周溝と、隣り合う前記波形周溝に区画されて成る少なくとも1列の波形陸部とを備える空気入りタイヤであって、
    前記波形周溝の左右の溝壁の波長が、相互に同一であり、
    前記波形周溝の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差をもって配置され、
    1列の前記波形陸部を区画する左右の前記波形周溝のうち、一方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅が、他方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅よりも大きく、
    前記一方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波長と、前記他方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波長とが、相互に同一であり、且つ、
    前記一方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波状形状と、前記他方の波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の波状形状とが、相互に同位相で配置されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  16. 波長および振幅をもつ波状形状の溝壁を左右に有すると共にタイヤ周方向に延在する複数本の波形周溝と、隣り合う前記波形周溝に区画されて成る少なくとも1列の波形陸部とを備える空気入りタイヤであって、
    前記波形周溝の左右の溝壁の波長が、相互に同一であり、
    前記波形周溝の左右の溝壁の波状形状が、相互に位相差をもって配置され、
    1列の前記波形陸部を区画する左右の前記波形周溝のうち、一方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅が、他方の前記波形周溝の前記波形陸部側の溝壁の振幅よりも大きく、且つ、
    前記波形周溝の左右の溝壁の振幅が、相互に同一であることを特徴とする空気入りタイヤ。
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