JP6054818B2 - シャッタ装置およびそれを備える自動取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シャッタ装置、およびシャッタ装置を備える自動取引装置に関する。
一般に、自動取引装置は、紙幣や硬貨などの投入、取り出しの少なくとも一方を行うための現金取扱口を備え、この現金取扱口をシャッタによって開閉可能な構成となっている。また、特許文献1には、シャッタを閉める際に異物の存在の有無をセンサによって監視し、シャッタによる手挟みを防止する構成が記載されている。
特開平10−283523号公報
しかしながら、特許文献1の自動取引装置では、人の手などの比較的大きな異物の存在を検知することは可能であるが、鞄につけている紐や、携帯電話のストラップ、袋の裾など、手よりもサイズが小さい異物の存在を検知することは困難であった。このために、これらの小さな異物が現金取扱口に残った状態で、シャッタの閉動作を完了してしまう虞があった。これにより、取引が終了し、自動取引装置より利用者が離れようとした時点で紐やストラップなどが現金取扱口に挟まっていることを認識し、利用者に、係員の呼び出しや再取引などの不便を生じさせてしまうことがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、次の形態として実現することが可能である。本発明の第1の形態は、
自動取引装置に備えられる現金取扱用の矩形状の開口部を開閉するシャッタ装置であって、
前記開口部を開閉するためのシャッタ部材と、
前記シャッタ部材を第1の方向に移動させることで、前記開口部の開閉を行うシャッタ制御部と、
前記開口部における前記第1の方向に交差する第2の方向の両側の内縁に設けられる投光部と受光部とを備え、前記投光部から前記受光部に至る光路上に異物が侵入したことを検知する複数の両側異物検知センサと、
前記開口部における前記シャッタ部材の先端部分に対向する内縁付近に異物が侵入したことを検知する先端側異物検知センサと、
を備え、
前記シャッタ制御部は、
前記両側異物検知センサと前記先端側異物検知センサの検知結果に基づいて、前記シャッタ部材の移動を行う、シャッタ装置。
本発明の第2の形態は、
自動取引装置に備えられる現金取扱用の矩形状の開口部を開閉するシャッタ装置であって、
前記開口部を開閉するためのシャッタ部材と、
前記シャッタ部材を第1の方向に移動させることで、前記開口部の開閉を行うシャッタ制御部と、
前記開口部における前記第1の方向に交差する第2の方向の両側の内縁に設けられる投光部と受光部とを備え、前記投光部から前記受光部に至る光路上に異物が侵入したことを検知する複数の両側異物検知センサと、
前記シャッタの移動によって前記シャッタ部材が小開位置に達したか否かを判定するシャッタ小開位置判定部と、
を備え、
前記シャッタ制御部は、
前記両側異物検知センサの検知結果に基づいて、前記シャッタ部材の移動を行うとともに、
前記シャッタ部材を閉方向に移動する最中に、前記シャッタ小開位置判定部によって、前記シャッタ部材が前記小開位置に達したことが判定されたときに、所定の期間、前記シャッタの移動を停止させ、前記所定の期間の経過後に前記シャッタの移動を再開させる、シャッタ装置。
上記第1の形態のシャッタ装置によれば、複数の両側異物検知センサによって、人の手などの比較的大きな異物の侵入が検知され、先端側異物検知センサによって、鞄につけている紐や、携帯電話のストラップ、袋の裾など、手よりもサイズが小さい異物の侵入が検知されることから、手などの比較的大きな異物は勿論のこと、手よりもサイズが小さい異物が現金取扱口に残った状態で、シャッタの閉動作を完了してしまうことを防止することができる。
上記第2の形態のシャッタ装置によれば、複数の両側異物検知センサによって、人の手などの比較的大きな異物の侵入が検知され、シャッタ小開位置判定部によりシャッタ部材が小開位置に達したことが判定されたときには、所定の期間、前記シャッタの移動を停止させることから、手などの比較的大きな異物の侵入を防止するとともに、手よりもサイズが小さい異物が侵入したときにも、異物を開口部から抜き取ることができる。
本発明の第1実施形態における自動取引装置(ATM)の外観を示す説明図である。 ATMの制御構成を示す概略ブロック図である。 硬貨入出金機構部の一部分の説明図である。 制御部によって実行されるシャッタ閉制御処理を示すフローチャートである。 開口部の全閉状態を示す説明図である。 小開位置を示す説明図である。 第2実施形態におけるシャッタ閉制御処理を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施形態を説明する。
A.第1実施形態:
A−1.全体構成:
図1は、本発明の第1実施形態における自動取引装置の外観を示す説明図である。この自動取引装置(以下、「ATM」とも呼ぶ)10は、例えば金融機関や小売店、公共施設等に設置され、顧客(利用者)の操作に基づき現金出納等の取引処理を行う装置である。ATM10は、現金自動預け払い機とも呼ばれる。ATM10は、操作/表示部20と、カード/明細票機構部30と、通帳機構部40と、紙幣入出金機構部50と、硬貨入出金機構部60と、顧客検知部70とを備える。また、ATM10は、その筺体の内部に、制御部80を備える。
操作/表示部20は、例えばタッチパネルによって構成され、顧客に対して取引に必要な情報や操作の案内文を表示する表示部として機能するとともに、文字入力や選択ボタン・決定ボタンの押下など、顧客による、取引についての操作を受け付ける操作部としても機能する。なお、ATM10は、顧客インターフェイスとして、操作/表示部20とともに、顧客に対して取引に関する音声案内を実行する音声案内ガイダンス部を備えるものとしても良い。
カード/明細票機構部30は、顧客によるキャッシュカードの挿入を受け付けるとともに、顧客に対するキャッシュカードの返却を行い、さらに、カードの磁気ストライプまたはICチップへのリード・ライト処理や、カードエンボス部分のイメージの読取り処理などを行う。また、取引した内容を明細票に印字し、装置内から排出する処理も行う。
通帳機構部40は、顧客が挿入した通帳の受け取り・排出の処理の他、通帳に形成済みの磁気ストライプの記録内容のリード・ライト処理、通帳への印字処理などを行う。紙幣入出金機構部50と硬貨入出金機構部60とはそれぞれ、顧客に対する紙幣または硬貨の受け渡し、および紙幣または硬貨の搬送を行う。
顧客検知部70は、ATM10の前に利用者が立っているか否かを検知するセンサである。ATM10では、顧客検知部70によって利用者が検知されると、通常は表示が消えている操作/表示部20の表示を点灯させたりする。
制御部80は、CPUと、プログラムやデータを記憶するメモリとを有し、CPUがメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、ATM10における各種の制御を行う。
図2は、ATM10の制御構成を示す概略ブロック図である。なお、図2の符号(番号)は、図1で説明した各構成部の符号と対応している。ATM10では、制御部80は、操作/表示部20と、カード/明細票機構部30と、通帳機構部40と、紙幣入出金機構部50と、硬貨入出金機構部60と、顧客検知部70とに信号線を介して接続されている。また、ATM10は、ホストコンピュータ(図示せず)との接続のための回線接続部90を備えており、この回線接続部90も、制御部80に信号線を介して接続されている。
制御部80は、各機構部30〜60の中から、操作/表示部20によって受け付けた操作に応じて前述した各機構部30〜60の中から選択された一または複数の機構部を、動作させる。また、制御部80は、シャッタ閉制御部80aとしての機能を有する。シャッタ閉制御部80aについては、後述する。
A−2.硬貨入出金機構部60の構成:
図3は硬貨入出金機構部60の一部分の説明図である。図中の(a)は側面図であり、(b)は平面図である。図3(a)に示すように、ATM10には、筺体の一部を構成する前面パネル110が設けられており、この前面パネル110には、硬貨取扱口としての開口部120や、紙幣取扱口としての開口部(図示せず)が形成されている。開口部120の内側には硬貨用容器130が配置されており、この開口部120はシャッタ部材140によって開閉される。すなわち、シャッタ部材140は、開口部120より一回り大きい板状の形状を有しており、駆動モータ61(図2)によって移動されることで、開口部120を開いたり閉じたりする。さらに、硬貨入出金機構部60には、シャッタ部材140の移動をロックするロック機構62(図2)を備える。これらの構成が、硬貨入出金機構部60の一部分を構成する。
図3(b)には、開口部120とシャッタ部材140との位置関係を示した。図示するように、開口部120は矩形状を有し、矩形の縦方向に沿った第1の方向uにシャッタ部材140は移動されることで、開口部120は開閉される。
開口部120の周囲には、開口部120の状態を判定するための各種のセンサが設けられている。各種のセンサとしては、シャッタ開検知センサ150、シャッタ閉検知センサ152、両側異物検知センサ154、先端側異物検知センサ156、およびシャッタ小開位置移動検知センサ158が該当する。
シャッタ開検知センサ150は、いわゆるリミットスイッチであり、開口部120を全開状態とする位置にシャッタ部材140があることを検知する。シャッタ閉検知センサ152も、いわゆるリミットスイッチであり、開口部120を全閉状態とする位置にシャッタ部材140があることを検知する。
両側異物検知センサ154は、投光部154aと受光部154bとを備え、開口部120の横方向に沿った第2の方向vの両側のうちの一方の内縁120aに投光部154aが、第2の方向vの両側のうちの他方の内縁120bに受光部154bが配設された構成を有している。開口部120は矩形であることから、第2の方向vは第1の方向uに対して直交している。投光部154aから出射した光を受光部154bによって受けることができるか否かから、投光部154aから受光部154bに至る光路LP上に異物が侵入していないかいるかを判定することができる。投光部154aと受光部154bとが対となって一つの両側異物検知センサ154が構成される。そして、両側異物検知センサ154は、第1の方向uに沿って、複数、等間隔に配置されている。なお、隣接する両側異物検知センサ154の間隔d1は、例えば30[mm]であり、シャッタ部材140の移動範囲に手が侵入していることを検知可能な距離となっている。この30[mm]という距離はあくまでも一例であり、人の手を検知可能であれば、他の距離に換えることができる。
先端側異物検知センサ156も複数、備えられており、各先端側異物検知センサ156は、投光部156aと受光部156bとを備える。投光部156aは、シャッタ部材140の先端部分140a、すなわちシャッタ部材140が開口部120を閉じる方向に移動する際のシャッタ部材140の先端部分140aに設けられている。受光部156bは、シャッタ部材140の先端部分140aに対向する内壁120c、すなわち、開口部120が全閉状態となったときにシャッタ部材140の先端部分140aが接する側の内壁120cに設けられている。投光部156aから受光部156bに至る光路上に異物が侵入していることを、各先端側異物検知センサ156は検知する。なお、複数の先端側異物検知センサ156は、等間隔に一列に配置されており、できるだけ隙間なく配置されるようにその数が定められている。また、投光部156aはシャッタ部材140の先端部分140aに、受光部156bは開口部120の内壁120cに設ける構成としたが、これに換えて、投光部156aは開口部120の内壁120cに、受光部156bはシャッタ部材140の先端部分140aに設ける構成としてもよい。
シャッタ小開位置移動検知センサ158は、シャッタ部材140が小開位置に移動したことを検知するためのセンサである。「小開位置」とは、開口部120を少しだけ開ける位置を意味し、その隙間の幅d2は、鞄につけている紐や、携帯電話のストラップ、袋の裾などの手よりもサイズが小さい異物が侵入したとしても抜き取り可能な大きさである。本実施形態では、開ける大きさを、開口部120の内壁120cからの隙間の幅d2が5[mm]となる大きさとした。なお、5[mm]に換えて、3〜10[mm]の間のいずれの値とすることもできる。シャッタ小開位置移動検知センサ158は、詳しくは、投光部と受光部を備え、シャッタ部材140の移動路における上記5[mm]に対応した位置の上下にそれらを配置した構成である。
なお、前述したシャッタ部材140、制御部80、および各種のセンサ150〜158を含む構成が、[発明の概要]の欄に記載した「シャッタ装置」に相当する。
A−3.シャッタ閉制御処理:
図4は、制御部80によって実行されるシャッタ閉制御処理を示すフローチャートである。このシャッタ閉制御処理は、図12に示したシャッタ閉制御部80aの機能を実現するためのものである。図示するように、処理が開始されると、制御部80は、まず、シャッタ部材140をロックしているロック機構62を開錠する(ステップS110)。次いで、制御部80は、駆動モータ61を正回転させて、シャッタ部材140を閉方向に移動する(ステップS120)。「閉方向」とは、開口部120を閉じる方向であり、図3(b)においては第1の方向uにおける下側の向きに相当する。
続いて、シャッタ部材140を閉方向に移動している最中に、両側異物検知センサ154の少なくとも1つが異物を検知したか否かを判定する(ステップS130)。ここで言う「異物」は人間の手を想定しており、両側異物検知センサ154によって手挟みが検知されたときには、制御部80は、駆動モータ61を一旦停止し(ステップS140)、その後、ステップS130に処理を戻す。
一方、ステップS130で、両側異物検知センサ154によって異物が検知されていないと判定されたとき、すなわち、手挟みが検知されないときには、制御部80は、ステップS150に処理を進める。なお、ステップS130で一旦、異物が検知されたときにも、利用者によって異物が抜き取られると、繰り返しの実行時におけるステップS130で異物が検知されないと判定されることなる。ステップS10では、制御部80は、シャッタ閉検知センサ152がオン状態に切り替わったか否かを判定する。オン状態に切り替わったときは開口部120が全閉状態となったときであり、ステップS150でオン状態であると判定されるまで(すなわち、オン状態でないと判定された場合には)、ステップS120に処理を戻して、シャッタ部材140の閉方向への移動を継続する。この結果、図5に示すように、開口部120は、シャッタ部材140によって全閉される。
開口部120が全閉状態となると、ステップS150で、シャッタ閉検知センサ152がオン状態であると判定され、制御部80は、ステップS160に処理を進めて、先端側異物検知センサ156が異物を検知したか否かを判定する。ここで、先端側異物検知センサ156が異物を検知していないと判定されたときには、シャッタ部材140の閉動作は正常完了したものとして、「エンド」に処理を進めて、このシャッタ開制御処理を終了する。
一方、ステップS160で、先端側異物検知センサ156が異物を検知したと判定されたときには、駆動モータ61を逆回転させてシャッタ部材140を開方向に移動して、シャッタ部材140を小開位置に戻す(ステップS120)。「開方向」とは、開口部120を開く方向であり、図3(b)においては第1の方向uにおける上側の向きに相当する。シャッタ部材140が小開位置に移動したか否かの判定は、シャッタ小開位置移動検知センサ158がオンされるか(シャッタ部材140を検知するか)否かによって判断する。小開位置に移動した場合に、シャッタ部材140を停止させる。この結果、図6に示すように、開口部120には幅d2の開口ができることから、利用者は、シャッタ部材140によって一旦挟まった前述したストラップ等の小さな異物Fを開口部120から取り除くことができる。
なお、本実施形態では、前述した幅d2の開口は、図中の上側から見たときに、開口部120の縁部にて隠れるような位置関係となっている。このために、利用者は、シャッタ部材140はあたかも全閉されていると見ることができ、利用者に違和感を与えるようなこともない。
図4に戻り、ステップS170の実行後、制御部80は、顧客検知部70が利用者を検知しているか否かを判定し(ステップS180)、検知していると判定された場合にはステップS180の処理を繰り返して、使用者がATM10の前から立ち去るのを待つ。ステップS180で顧客検知部70が利用者を検知しなくなったら、駆動モータ61を正回転させてシャッタ部材140を閉方向に移動して、シャッタ部材140を全閉させる(ステップS190)。その後、シャッタ部材140の閉動作は正常完了したものとして、「エンド」に処理を進めて、このシャッタ開制御処理を終了する。
A−4.実施形態効果:
以上のように構成された第1実施形態のATM10によれば、シャッタ部材140を閉方向に移動している最中に、複数の両側異物検知センサ154によって、人の手などの比較的大きな異物の侵入が検知されたときには、シャッタ部材140の移動を停止させて、異物を取り除くことができるようにしている。さらに、シャッタ部材140を全閉した際に、先端側異物検知センサ156によって、鞄につけている紐や、携帯電話のストラップ、袋の裾など、手よりもサイズが小さい異物の侵入が検知されたときには、シャッタ部材140を小開位置に戻して、小さな異物を取り除くことができるようにしている。したがって、第1実施形態のATM10によれば、手などの比較的大きな異物は勿論のこと、手よりもサイズが小さい異物が開口部120に残った状態で、シャッタ部材140の閉動作を完了してしまうことを防止することができる。
B.第2実施形態:
次に本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態におけるATMは、第1実施形態のATM10と比較して、ハードウェア構成の点では、先端側異物検知センサ156(図3(b))を備えないことだけが相違し、その他のハードウェア構成は同一である。なお、同一の構成要素については、以下において、第1実施形態と同一の符合を付して説明する。一方、ソフトウェア構成については、第1実施形態のシャッタ閉制御処理(図4)とは一部相違するシャッタ閉制御処理を実行する。
図7は、第2実施形態におけるシャッタ閉制御処理を示すフローチャートである。このシャッタ閉制御処理は、図4のシャッタ制御処理と比較して、ステップS110ないしS140、S180、S190の処理が同一であり、同一のステップ番号を付した。図示するように、ステップS130で、両側異物検知センサ154によって異物が検知されていないと判定されたときには、ステップS250に処理を進めて、シャッタ小開位置移動検知センサ158はオン状態となったか、すなわち、シャッタ部材140は小開位置に達したか否かを判定する。
ステップS250によって、シャッタ部材140は小開位置に達したと判定されると、制御部80は、駆動モータ61を一旦停止し(ステップS260)、その後、ステップS180に処理を進める。一方、ステップS250によって、シャッタ部材140は小開位置に達していないと判定されると、ステップS120に処理を戻して、ステップS120−S140、S250を繰り返し実行する。
以上のように構成された第2実施形態のATMによれば、第1実施形態と同様に、シャッタ部材140を閉方向に移動している最中に、複数の両側異物検知センサ154によって、人の手などの比較的大きな異物の侵入が検知されたときには、シャッタ部材140の移動を停止させて、異物を取り除くことができるようにしている。さらに、シャッタ部材140が小開位置に達すると、シャッタ部材140の移動を停止して、開口部120が小さく開く状態とすることで、鞄につけている紐や、携帯電話のストラップ、袋の裾など、手よりもサイズが小さい異物を取り除くことができるようにしている。したがって、第2実施形態のATMによれば、第1実施形態と同様に、手などの比較的大きな異物は勿論のこと、手よりもサイズが小さい異物が開口部120に残った状態で、シャッタ部材140の閉動作を完了してしまうことを防止することができる。
C.第3実施形態:
次に本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態におけるATMは、第1実施形態のATM10と比較して、同一のハードウェア構成を備えている。なお、同一の構成要素については、以下において、第1実施形態と同一の符合を付して説明する。一方、ソフトウェア構成については、第1実施形態のシャッタ閉制御処理(図4)と第2実施形態のシャッタ閉制御処理(図7)とを組み合わせたシャッタ閉制御処理を実行する。
第3実施形態では、シャッタ閉制御処理を示すフローチャートの記載は省略するが、このシャッタ閉制御処理は、要は次の処理を行う。
(i)シャッタ部材140を閉方向に移動している最中に、複数の両側異物検知センサ154によって、人の手などの比較的大きな異物の侵入が検知されたときに、シャッタ部材140の移動を停止させて、異物を取り除くことができるようにし(図4のステップS110〜S140)、
(ii)シャッタ部材140が小開位置に達すると、シャッタ部材140の移動を停止して、開口部120が小さく開く状態とすることで、鞄につけている紐や、携帯電話のストラップ、袋の裾など、手よりもサイズが小さい異物を取り除くことができるようにし(図7のステップS250、S260、S180、S190)、
(iii)シャッタ部材140を全閉した際に、複数の先端側異物検知センサ156によって、鞄につけている紐や、携帯電話のストラップ、袋の裾など、手よりもサイズが小さい異物の侵入が検知されたときには、シャッタ部材140を小開位置に戻して、小さな異物を取り除くことができるようにする(図4のS150〜S190)。
以上のように構成された第3実施形態のATMによれば、第1、第2実施形態と同様に、手などの比較的大きな異物は勿論のこと、手よりもサイズが小さい異物が開口部120に残った状態で、シャッタ部材140の閉動作を完了してしまうことを防止することができる。
D.変形例:
この発明は前記第1〜第3実施形態やその変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
・変形例1:
前記各実施形態では、先端側異物検知センサ156を、投光部と受光部とを備える構成としたが、これに換えて、先端側異物検知センサ156を、ライン型のイメージセンサとしてもよい。この場合には、ライン型のイメージセンサを、開口部120における、シャッタ部材140の先端部分140aに対向する内壁120cに設けるようにして、このイメージセンサを用いてシャッタ全閉状態でイメージ走査し、走査により得られたスキャンデータにより、内壁120c付近に異物が侵入したことを検知する。また、イメージセンサは、内壁120cに換えて、シャッタ部材140の先端部分140aに設ける構成としてもよい。要は、先端側異物検知センサは、開口部120における、シャッタ部材140の先端部分140aに対向する内壁120c付近に異物が侵入したことを検知することのできる構成であれば、いずれの構成としてもよい。
・変形例2:
前記各実施例では、シャッタ小開位置移動検知センサ158は、投光部と受光部を備えることで、シャッタ部材が小開位置に移動したことを検知する構成としたが、必ずしも、シャッタ部材の位置を直接検知する構成とする必要もない。たとえば、駆動モータをステッピングモータとし、小開位置への正確な位置決めが制御信号によって行えうる構成とし、その制御信号から小開位置に達したか否かを判定する構成とすることもできる。
・変形例3:
前記各実施例では、硬貨入出金機構部60に本発明のシャッタ装置を適用する構成としたが、これに換えて、紙幣入出金機構部50に本発明のシャッタ装置を適用する構成としてもよい。さらには、硬貨入出金機構部60と紙幣入出金機構部50の双方に本発明のシャッタ装置を適用する構成としてもよい。
・変形例4:
前記各実施例では、シャッタ部材140は板状の形状として、これを移動することによって開口部120の開閉を行う構成としたが、これに換えて、シャッタ部材は、巻き取り式のものや、折りたたみ式のもの等、その他の構成としてもよい。要は、シャッタ部材の少なくとも一部が第1の方向に移動することで、開口部を開閉することができる構成であれば、いずれの構成としてもよい。
本発明は、特許請求の範囲に記載した形態以外の種々の形態で実現することも可能であり、例えば、自動取引装置を含む取引処理システムとしての形態、シャッタ閉制御処理の各ステップを実行するシャッタ制御方法としての形態、シャッタ閉制御処理の各ステップを機能として実現するコンピュータープログラムとしての形態、このコンピュータープログラムやこのコンピュータープログラムを記録した印刷媒体等の形態等で実現することが可能である。
なお、前述した各実施例および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10…自動取引装置(ATM)
20…操作/表示部
30…カード/明細票機構部
40…通帳機構部
50…紙幣入出金機構部
60…硬貨入出金機構部
61…駆動モータ
62…ロック機構
70…顧客検知部
80…制御部
80a…シャッタ閉制御部
90…回線接続部
110…前面パネル
120…開口部
120a〜120c…内壁
130…硬貨用容器
140…シャッタ部材
140a…先端部分
150…シャッタ開検知センサ
152…シャッタ閉検知センサ
154…両側異物検知センサ
154a…投光部
154b…受光部
156…先端側異物検知センサ
156a…投光部
156b…受光部
158…シャッタ小開位置移動検知センサ
u…第1の方向
v…第2の方向
F…異物
d1…間隔
d2…隙間幅
LP…光路

Claims (5)

  1. 自動取引装置に備えられる現金取扱用の矩形状の開口部を開閉するシャッタ装置であって、
    前記開口部を開閉するためのシャッタ部材と、
    前記シャッタ部材を第1の方向に移動させることで、前記開口部の開閉を行うシャッタ制御部と、
    前記開口部における前記第1の方向に交差する第2の方向の両側の内縁に設けられる投光部と受光部とを備え、前記投光部から前記受光部に至る光路上に異物が侵入したことを検知する複数の両側異物検知センサと、
    前記開口部における前記シャッタ部材の先端部分に対向する内縁付近に異物が侵入したことを検知する先端側異物検知センサと、
    を備え、
    前記シャッタ制御部は、
    前記シャッタ部材を閉方向に移動する最中に、前記両側異物検知センサの検知結果に基づいて異物の侵入の有無を検知し、前記異物の侵入が無いことが検知されたときに、前記シャッタ部材の移動を継続し、
    前記シャッタ部材が前記開口部が全閉状態となる位置に移動したときに、前記先端側異物検知センサの検知結果に基づいて異物の侵入の有無を検知し、前記異物の侵入が有ることが検知されたときに、前記シャッタ部材を開方向に移動する、シャッタ装置。
  2. 請求項1に記載のシャッタ装置であって、
    前記シャッタ部材の移動によって前記シャッタ部材が小開位置に達したか否かを判定するシャッタ小開位置判定部を備え、
    前記シャッタ制御部は、
    前記シャッタ部材を閉方向に移動する最中に、前記シャッタ小開位置判定部によって、前記シャッタ部材が前記小開位置に達したことが判定されたときに、所定の期間、前記シャッタ部材の移動を停止させ、前記所定の期間の経過後に前記シャッタ部材の移動を再開させる、シャッタ装置。
  3. 自動取引装置に備えられる現金取扱用の矩形状の開口部を開閉するシャッタ装置であって、
    前記開口部を開閉するためのシャッタ部材と、
    前記シャッタ部材を第1の方向に移動させることで、前記開口部の開閉を行うシャッタ制御部と、
    前記開口部における前記第1の方向に交差する第2の方向の両側の内縁に設けられる投光部と受光部とを備え、前記投光部から前記受光部に至る光路上に異物が侵入したことを検知する複数の両側異物検知センサと、
    前記シャッタ部材の移動によって前記シャッタ部材が小開位置に達したか否かを判定するシャッタ小開位置判定部と、
    前記自動取引装置の前に居る利用者を検知する利用者検知部と、
    を備え、
    前記シャッタ制御部は、
    前記両側異物検知センサの検知結果に基づいて、前記シャッタ部材の移動を行うとともに、
    前記シャッタ部材を閉方向に移動する最中に、前記シャッタ小開位置判定部によって、前記シャッタ部材が前記小開位置に達したことが判定されたときに、前記利用者検知部によって前記利用者が検知されなくなるまでの所定の期間、前記シャッタ部材の移動を停止させ、前記所定の期間の経過後に前記シャッタ部材前記閉方向への移動を再開させる、シャッタ装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載のシャッタ装置であって、
    前記小開位置は、前記開口部における、前記シャッタ部材の先端部分に対向する内縁からの距離が3〜10mmの間のいずれかの値である、シャッタ装置。
  5. 自動取引装置であって、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のシャッタ装置を備える、自動取引装置。
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