JP6879544B2 - 現金自動預払機、現金自動預払機の制御方法及びプログラム - Google Patents

現金自動預払機、現金自動預払機の制御方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、現金自動預払機、現金自動預払機の制御方法及びプログラムに関する。
現金自動預払機(以下、「ATM」と称する。)は、金融機関が提供するサービスを提供するための機械であって、金融機関の店舗やコンビニエンスストアなどに設置される。設置スペースを低減するため、ATMは小型化が求められており、特にコンビニエンスストア向けのATMでは、小型化の要求は大きい。
その一方で、ATMには、現金、カード、レシートなどを出し入れするための開口や、キーパッド、タッチ式モニタ、生体認証器、近距離無線通信(NFC)リーダライタなど種々のインタフェースが搭載される。近時は、提供するサービスの態様化に伴って、ATMに搭載するインタフェースをさらに増設する要求もある。
これらのインタフェースは、ユーザが操作し易いように、床面に設置されるATMの底面から約800mm〜1300mmの位置に配置されることが多い。その理由は、ユーザの大半の身長が150センチメートル以上であるためである。しかし、車いすユーザなども含めて身長が120センチメートル未満のユーザもおり、そのようなユーザにとって、ATMの底面から約1100mmより高い位置に配置されたインタフェースは、非常に操作し難いものとなっている。
例えば特許文献1は、ユーザの操作に基づき所定の取引を自動的に行い、かつ、ユーザに対してその取引に係る取引媒体の受入れ及び排出のうち少なくともいずれか一方を行う自動取引装置において、ATMの小型化と操作性との要求を満たすための構成を開示する。
特許文献1に記載の自動取引装置は、媒体口と、表示手段及び操作手段からなる表示操作部と、制御手段とを具備することが記載されている。媒体口は、取引媒体の受入れ及び排出のうち少なくともいずれか一方を行うためのものである。表示手段は、この媒体口の開口にそこを開閉自在に設けられ、ユーザに対して操作案内をする。操作手段は、この表示手段に表示された内容に基づき、ユーザが取引に必要な操作を行う。制御手段は、この表示操作部を必要に応じて開閉移動せしめる。
特開平7−249150号公報
特許文献1に記載の自動取引装置では、表示操作部は、開口を開くように移動するとき、その大部分が筐体の内部に収容されるようにスライド移動する。そのため、ユーザが表示操作部の操作手段を操作している最中に移動すると危険なことはもちろんであるが、操作していなくても、その近傍に手などがあると、手や服の袖口が巻き込まれ、ユーザが怪我をしたり自動取引装置が故障したりする可能性がある。また、表示操作部の上に物が置かれた状態で、表示操作部が開口を開くように移動し、その結果、その物が自動取引装置の内部に入ってしまうと、自動取引装置の故障など不具合が生じる可能性がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、小型化を図りつつ、良好な操作性及び安全性を実現することが可能な現金自動預払機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る現金自動預払機は、
現金の預け払いをするための現金自動預払機であって、
ユーザが出し入れする現金を収容するための収容部と、
前記現金を前記収容部に出し入れするための開口を開閉する蓋部と、
前記蓋部の外面に設けられ、前記ユーザの操作を受け付ける受付部と、
前記開口の周辺の状況を検知し、検知した結果を示す検知情報を出力する検知部と、
前記開口を開閉するように前記蓋部を移動させる移動機構部と、
前記開口を開く際に、又は、前記開口を閉じる際に、前記検知部からの検知情報に基づいて、前記開口の周辺に異物があるか否かを判別し、前記異物があると判別した場合に、前記開口を開くため又は閉じるための前記蓋部の移動を中止する制御部と
前記開口と連通し、前記蓋部が前記開口を開いた状態で、前記受付部の表面全体を外部へ露出させる操作口とを備える。
前記検知部は、前記開口の周辺を撮影し、撮影した画像を示す撮像情報を前記検知情報として出力するカメラであってもよい。
前記受付部は、キーパッド、タッチパネル、イメージスキャナ、生体認証機又は媒体情報読取器であってもよい。
前記ユーザに情報を知らせる報知部をさらに備え、
前記制御部は、さらに、前記異物があると判別した場合に、当該異物があることを知らせるように前記報知部を制御してもよい。
前記検知部は、前記開口及び前記操作口の周辺の状況を検知し、検知した結果を示す検知情報を出力し、
前記制御部は、前記開口を開く際に、又は、前記開口を閉じる際に、前記検知部からの検知情報に基づいて、前記開口及び前記操作口の周辺に異物があるか否かを判別し、前記異物があると判別した場合に、前記開口を開くため又は閉じるための前記蓋部の移動を中止してもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る現金自動預払機の制御方法は、
ユーザが出し入れする現金を収容するための収容部と、
前記現金を前記収容部に出し入れするための開口を開閉する蓋部と、
前記蓋部の外面に設けられ、前記ユーザの操作を受け付ける受付部と、
前記開口の周辺の状況を検知し、検知した結果を示す検知情報を出力する検知部と、
前記開口を開閉するように前記蓋部を移動させる移動機構部と
前記開口と連通し、前記蓋部が前記開口を開いた状態で、前記受付部の表面全体を外部へ露出させる操作口とを備える現金自動預払機の制御方法であって、
前記開口を開く際に、又は、前記開口を閉じる際に、前記検知部からの検知情報に基づいて、前記開口の周辺に異物があるか否かを判別することと、
前記異物があると判別した場合に、前記開口を開くため又は閉じるための前記蓋部の移動を中止することとを含む。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
ユーザが出し入れする現金を収容するための収容部と、
前記現金を前記収容部に出し入れするための開口を開閉する蓋部と、
前記蓋部の外面に設けられ、前記ユーザの操作を受け付ける受付部と、
前記開口の周辺の状況を検知し、検知した結果を示す検知情報を出力する検知部と、
前記開口を開閉するように前記蓋部を移動させる移動機構部と
前記開口と連通し、前記蓋部が前記開口を開いた状態で、前記受付部の表面全体を外部へ露出させる操作口とを備える現金自動預払機を制御するコンピュータに、
前記開口を開く際に、又は、前記開口を閉じる際に、前記検知部からの検知情報に基づいて、前記開口の周辺に異物があるか否かを判別することと、
前記異物があると判別した場合に、前記開口を開くため又は閉じるための前記蓋部の移動を中止することとを実行させるためのものである。
本発明によれば、小型化を図りつつ、良好な操作性及び安全性を実現することが可能になる。
本発明の実施の形態1に係る現金自動預払機の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る現金自動預払機を前方から見た正面図である。 本発明の実施の形態1に係る現金自動預払機を右方から見た側方断面図である。 本発明の実施の形態1に係る制御部の機能的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る開放処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る現金自動預払機を右方から見た側方断面図であって、開口が開いた状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る現金自動預払機を右方から見た側方断面図であって、開放された開口を通じて収容部に紙幣が投入された状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る閉鎖処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る現金自動預払機を右方から見た側方断面図であって、収容部に紙幣が投入された後に開口が閉じた状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る現金自動預払機の斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る現金自動預払機を前方から見た正面図である。 本発明の実施の形態2に係る現金自動預払機を右方から見た側方断面図である。 本発明の実施の形態2に係る制御部の機能的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るサブタッチパネル及びサブタッチパネル制御部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る開放処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る現金自動預払機を右方から見た側方断面図であって、開口が開いた状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る現金自動預払機を右方から見た側方断面図であって、開放された開口を通じて収容部に紙幣が投入された状態を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る閉鎖処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る現金自動預払機を右方から見た側方断面図であって、収容部に紙幣が投入された後に開口が閉じた状態を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明において、前後上下左右の用語を用いて方向を説明するが、これらは、説明のために用いるのであって、本発明を限定する趣旨ではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る現金自動預払機100は、現金の預け払いなど金融機関が提供するサービスを提供するための機械である。現金自動預払機100は、筐体101を備える。
筐体101は、各構成部品が取り付けられる箱である。本実施の形態に係る筐体101は、斜視図である図1、正面図である図2、右方から見た側方断面図である図3に示すように、概ね、底面102、天面103、後面104、第1傾斜面105、第2傾斜面106、前方垂下面107、右面108及び左面109で構成される。
底面102と天面103の各々は、前後左右に平行な概ね矩形の面である。底面102と天面103との各々は、前縁及び後縁が左右方向を向き、かつ、左縁及び右縁が前後方向を向く。
後面104は、上下左右に平行な概ね矩形の面である。後面104は、上縁及び下縁がそれぞれ底面102及び天面103の後縁に接続し、右縁及び左縁の各々が上下方向を向く。
第1傾斜面105は、上縁が天面103の前縁に接続し、その上縁から緩やかに前方へ傾斜しつつ下方へ向かう概ね矩形の面である。
第2傾斜面106は、後縁が第1傾斜面105の下縁に接続し、その後縁から緩やかに下方へ傾斜しつつ前方へ向かう概ね矩形の面である。
前方垂下面107は、上縁が第1傾斜面105の前縁に接続し、その上縁から下方へ垂下した上下左右に平行な概ね矩形の面である。
右面108と左面109の各々は、上下前後に平行な面である。右面108は、底面102、天面103、後面104、第1傾斜面105、第2傾斜面106及び前方垂下面107の各々の右縁に接続する。左面109は、底面102、天面103、後面104、第1傾斜面105、第2傾斜面106及び前方垂下面107の各々の左縁に接続する。
このような筐体101は、前方から見える位置に、図1〜3に示すように、タッチパネル110と、第1読取部111と、第2読取部112と、印刷部113と、蓋部114と、受付部115と、カメラ116とを備える。また、筐体101は、内部に、ガイド部117と、移動機構部118と、収容部119と、現金保管部120と、現金搬送部121と、制御部122とを備える。
タッチパネル110は、図4に示すように、表示部133及びタッチ入力部134を含む。表示部133は、液晶モニタなどで構成されて画像を表示する。タッチ入力部134は、表示部133の上でユーザが接触した位置を検知し、検知した結果(接触位置)を含む信号を出力する。
再び、図1〜3を参照する。
第1読取部111と第2読取部112との各々は、ユーザが利用するカードなどの媒体が保持する情報を読み取る機器、すなわちカードリーダなどの媒体情報読取器である。
詳細には、第1読取部111は、例えば、ユーザが筐体101に設けられた第1スリットを介してカードを挿入すると、そのカードを筐体101の内部に収容して、そのカードが保持する第1情報を読み取って制御部122へ出力する。その後、第1読取部111は、カードを再び第1スリットを介して排出する。
第2読取部112は、例えば、ユーザが第2読取部112の外面にカードを接触又は予め定められた距離に接近させると、近距離無線通信(Nearfield radio communication;NFC)によって、そのカードが保持する第2情報を読み取って制御部122へ出力する。
印刷部113は、処理の結果などを印刷した紙を、筐体101に設けられた第2スリットを介して出力する機器である。例えば、印刷部113は、プリンタであって、例えばロールから送り出される感熱紙に印刷し、印刷した紙を筐体101に設けられた第2スリットを介して外部へ出力する。
蓋部114は、収容部119に現金を出し入れするための開口123を開閉する部材であって、概ね平板状をなす。蓋部114は、例えば、左面と右面のそれぞれから左方と右方へ突き出す突起(図示せず)を有する。この突起は、左面と右面の各々に2つずつ、例えば前端近傍と後端近傍に設けられる。
受付部115は、蓋部114の外面(本実施の形態では、上前方を向く面)に設けられる。受付部115は、ユーザの操作を受け付ける機器であって、本実施の形態ではキーパッドである。受付部115は、ユーザの操作を受け付けると、その操作に応じた受付情報を出力する。
カメラ116は、開口123の周辺の状況を撮影し、撮影した画像を示す撮像情報を出力する。すなわち、カメラ116は、開口123の周辺の状況を検知する検知部の一例であって、撮像情報は、検知した結果を示す検知情報に相当する。
ここで、開口123の周辺とは、開口123から予め定められた範囲内を意味し、例えば開口123及びその周縁の近傍である。
ガイド部117は、開口123を開閉する際に蓋部114を案内する部材である。ガイド部117は、例えば一定の間隔で上下方向に並べられた細い金属の棒であり、両端が湾曲して接続している。ガイド部117は、筐体101の中で左右に対向して2組設けられる。ガイド部117の各々を構成する金属の棒の間に蓋部114の突起が緩やかに嵌め付けられる。これにより、蓋部114の突起がガイド部117に沿って移動するため、蓋部114は、ガイド部117に案内されて、概ね前後方向の予め定められた軌道で移動することができる。
移動機構部118は、開口123を開閉するように蓋部114を移動させる。本実施の形態に係る移動機構部118は、ガイド部117に沿って、前後に蓋部114を移動させる。移動機構部118は、物理的には例えば、モータ、ラック・アンド・ピニオン、蓋部114を開口123を閉じた状態で保持するためのソレノイドなどからなる。
収容部119は、ユーザと現金自動預払機100との間で開口123を通じて出し入れされる現金が一時的に収容される部位である。ユーザは、開口123を通じて収容部119に現金を出し入れする。
現金保管部120は、収容部119にて受け取った現金を内部で保管し、また内部に保管している現金を必要に応じて収容部119へ提供する。
現金搬送部121は、収容部119と現金保管部120との間で授受される現金を搬送する。
制御部122は、物理的には、1つ又は複数のプロセッサ、ソリッドステートドライブ(SSD)などの記憶媒体、外部のサーバなどと通信する通信インタフェースなどからなる。制御部122の記憶媒体には予めコンピュータプログラムが組み込まれ、制御部122は、そのコンピュータプログラムを実行することによって、現金自動預払機100の全体を制御する。
詳細には、制御部122は、コンピュータプログラムを実行することによって、図4に例示する機能を発揮する。なお、制御部122は、図4に示した機能だけでなく、印刷部113、現金搬送部121を制御する機能などその他の機能を発揮してもよいが、説明を簡明にするため図4には示していない。
図4を参照すると、制御部122は機能的に、第1情報取得部124と、第2情報取得部125と、受付情報取得部126と、入力情報取得部127と、蓋動作判別部128と、撮像情報取得部129と、異物判別部130と、移動制御部131と、表示制御部132とを備える。
第1情報取得部124は、第1読取部111から第1情報を取得する。第2情報取得部125は、第2読取部112から第2情報を取得する。受付情報取得部126は、受付部115から受付情報を取得する。
入力情報取得部127は、ユーザがタッチパネル110を操作することによって入力した入力情報を取得する。詳細には、入力情報取得部127は、表示部133に表示された画面情報を表示制御部132から取得するとともに、タッチ入力部134により検知されたユーザの接触位置を示す位置情報をタッチ入力部134から取得する。入力情報取得部127は、取得した画像情報及び位置情報に基づいて、ユーザの接触操作に応じた情報を入力情報として出力する。
蓋動作判別部128は、制御部122が取得した第1情報、第2情報、受付情報、入力情報の1つ又は複数に基づいて、開口123を開放するか否か又は閉鎖するか否かを判別する。
撮像情報取得部129は、撮像情報をカメラ116から取得する。
異物判別部130は、実際に蓋部114を動作させる前に、撮像情報取得部129によって取得された撮像情報に基づいて、開口の周辺に異物があるか否かを判別する。
詳細には、蓋動作判別部128の判別の結果に応じて蓋部114を移動させて開口123を開く際に、異物判別部130は、撮像情報に基づいて、開口123の周辺に異物があるか否かを判別する。また、異物判別部130は、蓋動作判別部128の判別の結果に応じて蓋部114を移動させて開口123を閉じる際に、撮像情報に基づいて、開口123の周辺に異物があるか否かを判別する。
移動制御部131は、開口123を開閉する際の異物判別部130の判別結果に応じて、開口123の開閉を制御する。
詳細には、開口123を開く際に異物判別部130により異物がないと判別された場合、移動制御部131は、移動機構部118を制御することによって、開口123を開くように蓋部114を移動させる。開口123を開く際に異物判別部130により異物があると判別された場合、移動制御部131は、開口123を開くための蓋部114の移動を中止する。
また、開口123を閉じる際に異物判別部130により異物がないと判別された場合、移動制御部131は、移動機構部118を制御することによって、開口123を閉じるように蓋部114を移動させる。開口123を閉じる際に異物判別部130により異物があると判別された場合、移動制御部131は、開口123を閉じるための蓋部114の移動を中止する。
表示制御部132は、表示部133に画像を表示させる。本実施の形態では、表示制御部132は、異物判別部130により異物があると判別された場合に、移動制御部131から指示を受けて、異物があることを知らせるように、報知部としての表示部133を制御する。
これまで、本発明の実施の形態1に係る現金自動預払機100の構成について説明した。ここから、本実施の形態に係る現金自動預払機100の動作について説明する。
現金自動預払機100は、蓋動作判別部128が開口123を開放すると判別した場合に、開口123を開放するための開放処理を開始する(図5参照)。
ここで、蓋動作判別部128が、開口123を開放すると判別する場合の例を挙げる。
例えば、ユーザの銀行の口座情報を第1情報として取得し、預金の引き出しの指示、その金額及び暗証番号を示す情報を受付情報又は入力情報として取得した場合、蓋動作判別部128は、ユーザに現金を払い出すために開口123を開放すると判別する。また例えば、電子マネーとして利用できるIC(Integrated Circuit)カードの識別情報を第2情報として取得し、このICカードに金銭をチャージする指示及びその金額を示す情報を受付情報又は入力情報として取得した場合、蓋動作判別部128は、ユーザから現金を受け取るために開口123を開放すると判別する。
図5に示すように、異物判別部130は、撮像情報取得部129を介してカメラ116からの撮像情報を取得する(ステップS101)。
異物判別部130は、ステップS101にて取得した撮像情報に基づいて、開口123の周辺に異物があるか否かを判別する(ステップS102)。
詳細には例えば、異物判別部130は、蓋部114によって閉じられた開口123の周辺の画像であって異物がない状態を示す画像情報を第1参照情報として予め保持する。異物判別部130は、第1参照情報と撮像情報とを比較する。この比較では、例えば、各画像で対応する画素値の差の絶対値の合計が算出される。
なお、異物判別部130が、撮像情報に基づいて開口123の周辺の異物を検出する方法は、これに限られず、適宜変更されてもよい。例えば、開口123の周辺を撮影するカメラ116が複数設けられ、その複数のカメラ116の各々からの撮像情報に基づいて、開口123の周辺の異物を検出してもよい。
異物判別部130は、比較結果として算出された合計(値)が予め定められた第1閾値以上である場合に、異物があると判別する(ステップS102;YES)。また、比較結果として算出された値が第1閾値未満である場合に、異物判別部130は、異物がないと判別する(ステップS102;NO)。
異物があると判別された場合(ステップS102;YES)、移動制御部131は、異物判別部130による判別の結果を受けて、開口123の開放を中止する(ステップS103)。
表示制御部132は、移動制御部131から指示を受けて、表示部133に警告を表示させる(ステップS104)。この警告は、開口123の周辺に異物があることを知らせるためのものである。
異物がないと判別された場合(ステップS102;NO)、移動制御部131は、移動機構部118を制御し、それによって、開口123を開放させる(ステップS105)。
詳細には、移動制御部131は、移動機構部118を制御することによって、図6に示すように蓋部114を後方へ移動させる。これにより、開口123が開き、開放処理が終了する。その後、例えば図7に示すように、紙幣135が、ユーザによって開口123を通じて収容部119に投入される。
次に、現金自動預払機100は、例えば蓋動作判別部128が開口123を閉鎖すると判別した場合に、開口123を閉鎖するための閉鎖処理を開始する(図8参照)。
ここで、蓋動作判別部128が、開口123を閉鎖すると判別する場合の例を挙げる。
例えば、ユーザが収容部119からの現金の受け取り又は投入を完了すると、タッチパネル110のタッチ入力部134を操作する。この操作に応じて、収容部119からの現金の受け取り又は投入が完了したことを示す情報を受付情報又は入力情報として取得した場合、蓋動作判別部128は、開口123を閉鎖すると判別する。
また例えば、カメラ116や図示しない赤外線センサからの情報に基づいて、蓋動作判別部128は、現金が収容部119から取り去られたこと又は投入されたことを検知してもよい。そして、取り去られたこと又は投入されたことを検知すると、蓋動作判別部128は、開口123を閉鎖すると判別してもよい。
図8に示すように、異物判別部130は、撮像情報取得部129を介してカメラ116からの撮像情報を取得する(ステップS201)。
異物判別部130は、ステップS201にて取得した撮像情報に基づいて、開口123の周辺に異物があるか否かを判別する(ステップS202)。
詳細には例えば、異物判別部130は、開けられた開口123の周辺の画像であって異物がない状態を示す画像情報を第2参照情報として予め保持する。異物判別部130は、第2参照情報と撮像情報とを比較する。この比較では、例えば、各画像で対応する画素値の差の絶対値の合計が算出される。
なお、開口123が開いた状態では、収容部119に現金があるか否かで、収容部119を撮影した部分の画像が大きく異なることが多い。この画像の違いは、異物の有無によるものではない。そのため、第2参照情報と撮像情報との比較では、収容部119を撮影した部分の画像が比較対象から除かれてもよい。
異物判別部130は、比較結果として算出された合計(値)が予め定められた第2閾値以上である場合に、異物があると判別する(ステップS202;YES)。また、比較結果として算出された値が第2閾値未満である場合に、異物判別部130は、異物がないと判別する(ステップS202;NO)。なお、第2閾値は、第1閾値と同じ値であってもよく、異なる値であってもよい。
異物があると判別された場合(ステップS202;YES)、移動制御部131は、異物判別部130による判別の結果を受けて、開口123の閉鎖を中止する(ステップS203)。
表示制御部132は、移動制御部131から指示を受けて、表示部133に警告を表示させる(ステップS204)。この警告は、ステップS104の処理で表示させる警告と同様に、開口123の周辺に異物があることを知らせるためのものである。
異物がないと判別された場合(ステップS202;NO)、移動制御部131は、移動機構部118を制御し、それによって、開口123を閉鎖させる(ステップS205)。
詳細には、移動制御部131は、移動機構部118を制御することによって、図9に示すように蓋部114を前方へ移動させる。これにより、開口123が閉じ、閉鎖処理が終了する。
図9に示すように紙幣135が収容部119に投入された状態で、蓋部114が開口123を閉じると、その紙幣135は、例えば、現金搬送部121により現金保管部120へ搬送される。
これまで、本発明の実施の形態1について説明した。
本実施の形態によれば、受付部115を蓋部114に設けるので、受付部115を追加するためのスペースを第1傾斜面105又は第2傾斜面106に確保する必要がない。そのため、現金自動預払機100の小型化を図ることができる。
また、蓋部114は、図2に示すように、底面102からの高さ(以下、単に「高さ」とも言う。)が800mm〜1100mmの領域に配置されることが多い。これは、ユーザの多くに、収容部119に手を差し入れ易くするためである。
一般的に、身長が150cm以上のユーザの場合、高さが800mm以上の領域に設けられたユーザインタフェースにアクセスし易い。身長が120cm未満のユーザや車いすに乗ったユーザの場合、高さが500〜1100mm以上の領域に設けられたユーザインタフェースにアクセスし易い。そのため、高さが800mm〜1100mmの領域に設けられたユーザインタフェースは、多くのユーザにとってアクセスし易い領域である。そして、現金自動預払機100を利用する場合の殆どで、ユーザは、現金を出し入れするために収容部119にアクセスするので、蓋部114は、通常、高さが800mm〜1100mmの領域に設けられる。
このような蓋部114に受付部115を設けることで、受付部115も、500〜1100mm以上の高さに配置することができる。すなわち、受付部115は、多くのユーザが操作し易い位置に配置される。そのため、良好な操作性を実現することができる。
さらに、蓋部114は移動する部材である。そのため、受付部115の操作中に蓋部114が移動すると、手が挟まれたり、蓋部114が通過する筐体101のスリットと蓋部114との間に衣服が挟まれたりするなどの危険がある。本実施の形態に係る制御部122は、開口123を開く際に、開口123の周辺に異物があると判別した場合に、開口123を開くための蓋部114の移動を中止する。これにより、開口123を開くときの良好な安全性を実現することができる。また、本実施の形態に係る制御部122は、開口123を閉じる際に、開口123の周辺に異物があると判別した場合に、開口123を閉じるための蓋部114の移動を中止する。これにより、開口123を閉じるときの良好な安全性を実現することができる。
このように、本実施の形態によれば、小型化を図りつつ、良好な操作性及び安全性を実現することが可能になる。
本実施の形態に係るカメラ116は、上述の通り、開口123の周辺の状況を検知し、検知した結果を示す検知情報を出力する検知部に相当する。検知部としてのカメラ116は、現金自動預払機100に一般的に設けられるカメラを、開口123の周辺の状況を撮影できるようにしたものであってもよい。現金自動預払機100に一般的に設けられるカメラとしては、安全のためにユーザの後方を監視するカメラ、ユーザを顔で認証するためのカメラなどを例示することができる。これによれば、開口123の周辺の状況を撮影するための部材を現金自動預払機100に追加する必要がない。そのため、追加的に設けられるセンサなどによって検知するよりも、現金自動預払機100の小型化を図りつつ、良好な安全性を実現することが可能になる。
本実施の形態では、異物判別部130により異物があると判別された場合に、表示部133が報知部として、開口123の周辺に異物があることを知らせる。このように報知することで、ユーザは、自身の手、衣服などの異物が開口123の周囲にあることを知ることができる。
また、近時ではタッチパネル110が一般的に設けられており、その表示部133を報知部とする。また、現金自動預払機100に表示部133を備えない場合には、報知部は、現金自動預払機100に一般的に備えられる、ブザー音や音声メッセージを流すスピーカなどであってもよい。これにより、現金自動預払機100に部品を追加する必要がないので、現金自動預払機100の小型化を図ることができる。
従って、現金自動預払機100の小型化を図りつつ、良好な安全性を実現することが可能になる。
なお、実施の形態1では、現金自動預払機100が、ユーザインタフェースとして、タッチパネル110と、第1読取部111と、第2読取部112と、印刷部113と、受付部115としてのキーパッドとを備える例を説明した。
しかし、現金自動預払機100が備えるユーザインタフェースは、イメージスキャナ、生体認証機などであってもよい。イメージスキャナは、紙などの媒体の表面の画像を読み取って画像情報を出力する機器である。生体認証機は、ユーザ認証のためにユーザの指紋などの生体情報を読み取る機器である。また、現金自動預払機100には、例示したユーザインタフェースのすべて又はその中から適宜選択された一部の組み合わせが備えられてもよい。
また、受付部115は、実施の形態1で例示したキーパッドに限られず、上述したようなユーザインタフェースのいずれであってもよい。そして、第2読取部112が蓋部114に設けられる場合、蓋部114が移動する際に第2読取部112から取り去られずに置かれたままのカードが、異物判別部130によって異物として認識されてもよい。
これらの実施の形態1の変形例によっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
なお、カメラ116に代えて、イメージスキャナ、生体認証機などのユーザインタフェースが、検知部としての機能を発揮するように構成されてもよい。この変形例によっても、実施の形態1と同様の効果を奏する。
(実施の形態2)
本実施の形態では、受付部を含むタッチパネルが、蓋部に設けられる例を説明する。また、本実施の形態では、開口を開けた状態であっても、蓋部に設けられたタッチパネルを操作できるように、そのタッチパネルが外部へ露出するように構成される。
実施の形態2に係る現金自動預払機200は、斜視図である図10、正面図である図11、右方から見た側方断面図である図12に示すように、実施の形態1と概ね同様の筐体101を備える。
筐体101は、前方から見える位置に、図10〜12に示すように、実施の形態1と同様のタッチパネル110、第1読取部111、第2読取部112及び印刷部113を備える。また、筐体101は、前方から見える位置に、実施の形態1とは異なる開口223、蓋部214、及びカメラ216を備える。さらに、筐体101は、前方から見える位置に、実施の形態1とは異なる受付部(215;図14参照)を含むサブタッチパネル236と、操作口237とをさらに備える。
筐体101は、内部に、実施の形態1と同様の収容部119、現金保管部120及び現金搬送部121を備える。また、筐体101は、内部に、実施の形態1とは異なる移動機構部218及び制御部222を備える。
本実施の形態では、説明を簡明にするため、実施の形態1と異なる構成について説明する。
開口223は、実施の形態1と同様に、収容部119に現金を出し入れするための開口であって、概ね矩形をなす。開口223は、実施の形態1に係る開口123とは異なり、前後方向には、第2傾斜面106の概ね半分の長さを有する。
蓋部214は、実施の形態1に係る蓋部114と同様に、開口223を開閉する平板状の部材であって、左面と右面のそれぞれから左方と右方へ突き出す突起(図示せず)を有する。
サブタッチパネル236は、蓋部214の外面(本実施の形態では、上前方を向く面)に設けられるタッチパネルである。サブタッチパネル236は、図14に示すように、サブ表示部238及び受付部215を含む。
再び、図10〜12を参照する。
サブ表示部238は、液晶モニタなどで構成されて画像を表示する。受付部215は、サブ表示部238の上でユーザが接触した位置を検知し、検知した結果(接触位置)を含む信号を出力する。
操作口237は、開口223と連通した開口である。操作口237は、蓋部214が開口223を開いた状態においても、サブタッチパネル236を外部へ露出させるための開口である。
本実施の形態に係る操作口237は、第2傾斜面106のうち、開口223の前方に設けられた矩形の開口である。操作口237の左右及び前後の長さは、開口223のそれぞれと同じである。これにより、蓋部214は、開口223を閉じる位置と操作口237を閉じる位置との間で、第2傾斜面106の傾斜方向に沿って移動することができる。そして、蓋部214が操作口237を閉じる位置にある場合、開口223は開いており、かつ、サブタッチパネル236は外部に露出している。
なお、例えば、開口223及び操作口237を形成する左右の各側壁には、蓋部214の突起が緩やかに嵌る一連の溝又は長孔が設けられ、蓋部214が移動するとき、この溝又は長孔によって、案内されるとよい。
カメラ216は、開口223及び操作口237の周辺の状況を検知し、検知した結果を示す検知情報を出力する検知部の一例である。カメラ216は、開口223及び操作口237の周辺の状況を撮影し、撮影した画像を示す撮像情報を検知情報として出力する。
ここで、開口223及び操作口237の周辺とは、開口223及び操作口237から予め定められた範囲内を意味し、例えば開口223及び操作口237とそれぞれの周縁の近傍とである。
移動機構部218は、実施の形態1に係る移動機構部118と同様に、開口223を開閉するように蓋部214を移動させる。本実施の形態に係る移動機構部218は、開口223と操作口237との各々を閉鎖する位置の間を第2傾斜面106の傾斜方向に沿って蓋部214に移動させる。
制御部222は、発揮する機能の一部が実施の形態1に係る制御部122と異なる。制御部222は機能的に、図13に示すように、実施の形態1と同様の第1情報取得部124、第2情報取得部125、入力情報取得部127、蓋動作判別部128、撮像情報取得部129、移動制御部131及び表示制御部132を備える。そして、制御部222は、実施の形態1とは異なる受付情報取得部(226;図14参照)を含むサブタッチパネル制御部239と、実施の形態1とは異なる異物判別部230とを備える。
サブタッチパネル制御部239は、図14に示すように、サブ表示制御部240と、受付情報取得部226とを有する。
サブ表示制御部240は、サブ表示部238に画像を表示させる。本実施の形態では、サブ表示制御部240は、異物判別部230により異物があると判別された場合に、移動制御部131から指示を受けて、異物があることを知らせるように、報知部としてのサブ表示部238を制御する。
受付情報取得部226は、ユーザがサブタッチパネル236を操作することによって入力した情報を、本実施の形態に係る受付情報として取得する。本実施の形態に係る受付情報を生成する方法は、実施の形態1で説明した入力情報を生成する方法の説明において、表示部133、タッチ入力部134及び入力情報を、それぞれ、サブ表示部238、受付部215及び受付情報に置き換えたものと同様である。
すなわち、受付情報取得部226は、サブ表示部133に表示された画面情報をサブ表示制御部240から取得するとともに、受付部215により検知されたユーザの接触位置を示す位置情報を受付部215から取得する。受付情報取得部226は、取得した画像情報及び位置情報に基づいて、ユーザの接触操作に応じた情報を受付情報として出力する。
図13を再び参照する。
異物判別部230は、実際に蓋部214を動作させる前に、撮像情報取得部129によって取得された撮像情報に基づいて、開口223及び操作口237の周辺に異物があるか否かを判別する。
詳細には、蓋動作判別部128の判別の結果に応じて蓋部214を移動させて開口223を開く際に、異物判別部230は、撮像情報に基づいて、開口223及び操作口237の周辺に異物があるか否かを判別する。また、異物判別部230は、蓋動作判別部128の判別の結果に応じて蓋部214を移動させて開口223を閉じる際に、撮像情報に基づいて、開口223及び操作口237の周辺に異物があるか否かを判別する。
これまで、本発明の実施の形態2に係る現金自動預払機200の構成について説明した。ここから、本実施の形態に係る現金自動預払機200の動作について説明する。
現金自動預払機200は、蓋動作判別部128が開口223を開放すると判別した場合に、開口223を開放するための開放処理を開始する(図15参照)。蓋動作判別部128が、開口223を開放すると判別する場合は、実施の形態1と同様であってよい。
図15に示すように、異物判別部230は、実施の形態1と同様のステップS101の処理を実行すると、取得した撮像情報に基づいて、開口223及び操作口237の周辺に異物があるか否かを判別する(ステップS302)。
ステップS302の処理において、開口223及び操作口237の周辺に異物があるか否かを判別する方法は、実施の形態1において説明したステップS102の処理における方法と同様であってよい。
異物があると判別された場合(ステップS302;YES)、移動制御部131は、実施の形態1と同様のステップS103の処理を実行する。
表示制御部132及びサブ表示制御部240は、それぞれ、移動制御部131から指示を受けて、表示部133及びサブ表示部238に警告を表示させる(ステップS304)。この警告は、開口223及び操作口237の周辺に異物があることを知らせるためのものである。
なお、本実施の形態では、表示部133とサブ表示部238とが、報知部に相当するが、報知部は、表示部133とサブ表示部238とのいずれか一方のみであってもよい。
異物がないと判別された場合(ステップS302;NO)、移動制御部131は、移動機構部218を制御し、それによって、開口223を開放させる(ステップS305)。
詳細には、移動制御部131は、移動機構部218を制御することによって、図16に示すように蓋部214を下前方へ移動させる。これにより、開口223が開き、開放処理が終了する。このとき、蓋部214は、操作口237を閉じる位置にあり、蓋部214に設けられたサブタッチパネル236は、外部に露出している。そのため、ユーザは、開口223が開いた状態であっても、サブタッチパネル236に表示される画像を閲覧し、またサブタッチパネル236を操作することができる。その後、例えば図17に示すように、紙幣135が、ユーザによって開口223を通じて収容部119に投入される。
次に、現金自動預払機100は、例えば蓋動作判別部128が開口223を閉鎖すると判別した場合に、開口223を閉鎖するための閉鎖処理を開始する(図18参照)。蓋動作判別部128が、開口223を閉鎖すると判別する場合は、実施の形態1と同様であってよい。
図18に示すように、異物判別部230は、ステップS201の処理を実行すると、取得した撮像情報に基づいて、開口223及び操作口237の周辺に異物があるか否かを判別する(ステップS402)。
ステップS402の処理において、開口223及び操作口237の周辺に異物があるか否かを判別する方法は、実施の形態1において説明したステップS202の処理における方法と同様であってよい。
異物があると判別された場合(ステップS402;YES)、移動制御部131は、実施の形態1と同様のステップS203の処理を実行する。
表示制御部132及びサブ表示制御部240は、それぞれ、移動制御部131から指示を受けて、表示部133及びサブ表示部238に警告を表示させる(ステップS404)。この警告は、開口223及び操作口237の周辺に異物があることを知らせるためのものである。
異物がないと判別された場合(ステップS402;NO)、移動制御部131は、移動機構部218を制御し、それによって、開口223を閉鎖させる(ステップS405)。
詳細には、移動制御部131は、移動機構部218を制御することによって、図19に示すように蓋部214を上後方へ移動させる。これにより、開口223が閉じ、閉鎖処理が終了する。
図19に示すように紙幣135が収容部119に投入された状態で、蓋部214が開口223を閉じると、その紙幣135は、例えば、現金搬送部121により現金保管部120へ搬送される。
これまで、本発明の実施の形態2について説明した。
本実施の形態によれば、実施の形態1と同様に、小型化を図りつつ、良好な操作性及び安全性を実現することが可能になる。
また、一般的に、現金自動預払機200に設けられる表示部133には、ユーザのプライバシに配慮して、その表示内容がユーザ以外から見難いようにするため、視野角が狭いモニタが採用されることが多い。そのため例えば、図11に示すように高さが1100mm以上の領域に配置された表示部133の表示内容は、身長が120cm未満のユーザや車いすに乗ったユーザの場合、見難いことがある。
本実施の形態では、サブ表示部238が蓋部214に設けられる。蓋部214は、実施の形態1に係る蓋部114と同様に、通常、高さが800mm〜1100mmの領域に設けられる。そのため、身長が120cm未満のユーザや車いすに乗ったユーザは、サブ表示部238の表示内容を容易に見ることができる。その結果、身長が120cm未満のユーザや車いすに乗ったユーザにも画像によって容易に情報を伝達できるので、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
また、本実施の形態において、開口223の周辺に異物がある場合に、蓋部214を移動させると、実施の形態1と同様の危険がある。また、それだけでなく、操作口237の周辺に異物がある場合も、蓋部214を移動させると、操作口237を形成する壁面や底面と、蓋部2との間に手を挟んだり、開口223とを形成する壁面と蓋部2との間に手を挟んだりする危険がある。本実施の形態では、開口223及び操作口237の周辺に異物がある場合に、その判別の結果に応じて開口を開閉するための蓋部214の移動を中止する。これにより、上述の危険を防ぐことができるので、開口223を開閉するときのさらに良好な安全性を実現することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態及び変形例について説明したが、本発明は、これらに限られるものではない。例えば、本発明は、これまで説明した実施の形態及び変形例の一部又は全部を適宜組み合わせた形態、その形態に適宜変更を加えた形態をも含む。
本発明は、現金自動預払機、これを構成するシステムなどに適用することができる。
100,200 現金自動預払機
101 筐体
110 タッチパネル
111 第1読取部
112 第2読取部
113 印刷部
114,214 蓋部
115,215 受付部
116,216 カメラ
118,218 移動機構部
119 収容部
120 現金保管部
121 現金搬送部
122,222 制御部
123,223 開口
124 第1情報取得部
125 第2情報取得部
126,226 受付情報取得部
127 入力情報取得部
128 蓋動作判別部
129 撮像情報取得部
130,230 異物判別部
131 移動制御部
132 表示制御部
133 表示部
134 タッチ入力部
236 サブタッチパネル
237 操作口
238 サブ表示部
239 サブタッチパネル制御部
240 サブ表示制御部

Claims (7)

  1. 現金の預け払いをするための現金自動預払機であって、
    ユーザが出し入れする現金を収容するための収容部と、
    前記現金を前記収容部に出し入れするための開口を開閉する蓋部と、
    前記蓋部の外面に設けられ、前記ユーザの操作を受け付ける受付部と、
    前記開口の周辺の状況を検知し、検知した結果を示す検知情報を出力する検知部と、
    前記開口を開閉するように前記蓋部を移動させる移動機構部と、
    前記開口を開く際に、又は、前記開口を閉じる際に、前記検知部からの検知情報に基づいて、前記開口の周辺に異物があるか否かを判別し、前記異物があると判別した場合に、前記開口を開くため又は閉じるための前記蓋部の移動を中止する制御部と
    前記開口と連通し、前記蓋部が前記開口を開いた状態で、前記受付部の表面全体を外部へ露出させる操作口とを備える
    ことを特徴とする現金自動預払機。
  2. 前記検知部は、前記開口の周辺を撮影し、撮影した画像を示す撮像情報を前記検知情報として出力するカメラである
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金自動預払機。
  3. 前記受付部は、キーパッド、タッチパネル、イメージスキャナ、生体認証機又は媒体情報読取器である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の現金自動預払機。
  4. 前記ユーザに情報を知らせる報知部をさらに備え、
    前記制御部は、さらに、前記異物があると判別した場合に、当該異物があることを知らせるように前記報知部を制御する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の現金自動預払機。
  5. 前記検知部は、前記開口及び前記操作口の周辺の状況を検知し、検知した結果を示す検知情報を出力し、
    前記制御部は、前記開口を開く際に、又は、前記開口を閉じる際に、前記検知部からの検知情報に基づいて、前記開口及び前記操作口の周辺に異物があるか否かを判別し、前記異物があると判別した場合に、前記開口を開くため又は閉じるための前記蓋部の移動を中止する
    ことを特徴とする請求項に記載の現金自動預払機。
  6. ユーザが出し入れする現金を収容するための収容部と、
    前記現金を前記収容部に出し入れするための開口を開閉する蓋部と、
    前記蓋部の外面に設けられ、前記ユーザの操作を受け付ける受付部と、
    前記開口の周辺の状況を検知し、検知した結果を示す検知情報を出力する検知部と、
    前記開口を開閉するように前記蓋部を移動させる移動機構部と
    前記開口と連通し、前記蓋部が前記開口を開いた状態で、前記受付部の表面全体を外部へ露出させる操作口とを備える現金自動預払機の制御方法であって、
    前記開口を開く際に、又は、前記開口を閉じる際に、前記検知部からの検知情報に基づいて、前記開口の周辺に異物があるか否かを判別することと、
    前記異物があると判別した場合に、前記開口を開くため又は閉じるための前記蓋部の移動を中止することとを含む
    ことを特徴とする現金自動預払機の制御方法。
  7. ユーザが出し入れする現金を収容するための収容部と、
    前記現金を前記収容部に出し入れするための開口を開閉する蓋部と、
    前記蓋部の外面に設けられ、前記ユーザの操作を受け付ける受付部と、
    前記開口の周辺の状況を検知し、検知した結果を示す検知情報を出力する検知部と、
    前記開口を開閉するように前記蓋部を移動させる移動機構部と
    前記開口と連通し、前記蓋部が前記開口を開いた状態で、前記受付部の表面全体を外部へ露出させる操作口とを備える現金自動預払機を制御するコンピュータに、
    前記開口を開く際に、又は、前記開口を閉じる際に、前記検知部からの検知情報に基づいて、前記開口の周辺に異物があるか否かを判別することと、
    前記異物があると判別した場合に、前記開口を開くため又は閉じるための前記蓋部の移動を中止することとを実行させるためのプログラム。
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