JP2003091765A - 帳票処理装置、帳票処理方法および自動取引装置 - Google Patents

帳票処理装置、帳票処理方法および自動取引装置

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JP2003091765A
JP2003091765A JP2001282239A JP2001282239A JP2003091765A JP 2003091765 A JP2003091765 A JP 2003091765A JP 2001282239 A JP2001282239 A JP 2001282239A JP 2001282239 A JP2001282239 A JP 2001282239A JP 2003091765 A JP2003091765 A JP 2003091765A
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Kiminori Yokoyama
公紀 横山
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 払込書と通帳を処理する機能を1ユニット化
することで自動取引装置の上段部のユニットを低い位置
に集めて配置することを可能とし、様々な利用者にとっ
て操作性の優れた自動取引装置を提供する。 【解決手段】 払込書および通帳を挿入可能な挿入口1
と、この挿入口1より挿入された払込書や通帳の自動取
り込みを行う取込部3と、取込部3によって取り込まれ
た通帳の磁気ストライプに対してデータをリード/ライ
トする磁気ストライプリード/ライト部5と、帳票のペ
ージマーク・印字行・印字濃度等の検出や帳票全体のイ
メージを読み込むイメージリーダ部7と、払込書や通帳
への印字を行う印字部10等を1つのユニット102内
に設け、この1つのユニット内で払込書および通帳の処
理を行えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通帳、払込書等
の帳票の処理を行う帳票処理装置および帳票処理方法、
並びにこの帳票処理装置を用いた自動取引装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、銀行等の金融機関においては、現
金自動預出金機(以下、単にATMと称する)が利用さ
れている。図16に示すように、このATM300の正
面側は上段部と下段部とに分けられ、上段部には、磁気
カードを処理するカードユニット301と、縦型通帳・
横型通帳等の複数の種類の通帳を処理する通帳ユニット
303と、払込書の処理を行う払込書ユニット305と
が設けられ、下段部には、紙幣の受け入れや払い出しな
どの処理を行う紙幣ユニット307と、硬貨の受け入れ
や払い出しなどの処理を行う硬貨ユニット309と、利
用者からの操作入力の受け入れたり利用者へ画面を通じ
て各種のメッセージを提供するタッチセンサパネルなど
からなる操作パネル311とが設けられている。
【0003】ATM300の横幅は通常600mm程度
と規定されており、これに対して個々のユニットの横幅
は300mm前後である。したがって、ATM300に
おいて横に並べて配置できるユニット数は2つが限界で
ある。上段部Aにはカードユニット301、通帳ユニッ
ト303および払込書ユニット305の3ユニットを配
置しようとすると、3つのユニットを上下2段に別けて
配置するレイアウトを選択せざるを得ない。
【0004】ところが、上段部は床面からおよそ1〜
1.5mの高さの範囲にある。3つのユニットを上下2
段に別けて配置するとなると、上方のユニットの高さが
例えば車椅子の利用者等にとっては高すぎ、上方のユニ
ットへの払込書の挿入を容易には行えなくなってしま
う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、かかる課
題を解決するためになされたものであり、処理が異なる
複数の種類の帳票を処理する機能を1ユニット化するこ
とで自動取引装置の上段部のユニットを低い位置に集め
て配置することを可能とし、これによって様々な利用者
にとって操作性の優れた自動取引装置を提供することを
目的とする。
【0006】また、この発明は、処理が異なる複数の種
類の帳票を処理する機能を1ユニット化した場合に、挿
入された帳票の種類、特にサイズの異なる複数の帳票の
種類を精度良く判別することのできる帳票処理装置と帳
票処理方法を提供することを目的とする。
【0007】さらに、この発明は、処理が異なる複数の
種類の帳票を処理する機能を1ユニット化した場合の制
御用ソフトウェアの開発において、これまでの独立した
複数のユニットでそれぞれ使用されていた制御用ソフト
ウェアの多くの部分の流用することのできる帳票処理装
置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明の帳票処理装置は、処理が異なる複数
の種類の帳票を挿入可能な単一の挿入口と、この挿入口
より挿入された帳票を取り込む取込部と、この取込部に
よって取り込まれた帳票を搬送する搬送路と、この搬送
路を搬送される帳票に対して該帳票の種類に応じた処理
を行うように選択的に動作される複数の処理部とを具備
して構成されたものである。
【0009】この発明によれば、処理が異なる複数の種
類の帳票を1つの帳票処理装置で処理することが可能に
なり、これにより例えばこの帳票処理装置を自動取引装
置の通帳と払込書を処理するユニットに適用した場合、
自動取引装置の見掛け上のユニット数を低減でき、利用
者がアクセスする各ユニットの挿入口を例えば車椅子の
利用者等が容易にアクセス可能な高さに配設することが
可能になる。
【0010】第2の発明の帳票処理装置は、請求項1記
載の帳票処理装置において、前記搬送路が、前記挿入口
に接続された挿入側搬送路と、この挿入側搬送路から分
岐された互いに独立した複数の分岐搬送路とを有し、前
記帳票処理装置が、前記複数の分岐搬送路の間で前記挿
入側搬送路との接続を切り替える切替部をさらに備え、
前記個々の分岐搬送路上に個々の種類の帳票に対する処
理を行う1以上の処理部をそれぞれ配置してなるもので
ある。
【0011】この発明によれば、複数の種類の帳票毎に
独立した分岐搬送路が設けられているので、処理が異な
る複数の種類の帳票を処理する機能を1ユニット化した
場合の複数の帳票どうしの干渉を回避するための複雑な
制御が不要になる。このため、帳票搬送のための制御用
ソフトウェアの構成が簡単になるとともに、搬送エラー
の発生を低減できる。
【0012】第3の発明の帳票処理装置は、異なる複数
の種類の帳票を挿入可能な単一の挿入口と、この挿入口
より挿入された帳票を取り込む取込部と、この取込部に
よって取り込まれた帳票を搬送する搬送路と、前記挿入
口に挿入された前記帳票の前記搬送路の搬送方向に対し
て直交する方向での位置に依存することなく当該帳票の
幅に応じた出力パターンを発生するように配置された複
数の検出素子と、これら複数の検出素子の出力パターン
に基づいて前記挿入口に挿入された前記帳票の種類を判
別する判別手段とを具備したものである。
【0013】この発明によれば、帳票の取り込み前に、
かつ帳票が挿入口の左右のどの位置に片寄せて挿入され
ても、挿入された帳票の種類を高精度に判別することが
できる。
【0014】また、第4の発明の帳票処理装置は、請求
項3記載の帳票処理装置において、前記判別手段が、前
記複数の検出素子の出力パターンに基づいて前記挿入口
に挿入された前記帳票のスキューを判定するようになし
たものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明を実施した形
態である現金自動預出金機(以下、単にATMと称す
る)の外観図である。
【0016】同図に示すように、このATM100は、
磁気カードを処理するカードユニット101と、縦型通
帳・横型通帳等の複数の種類の通帳や単票(払込書)な
どの異種帳票(以下、これらを単に「帳票」と呼ぶ)の
処理を行う複合帳票処理ユニット102と、紙幣の受け
入れや払い出しなどの処理を行う紙幣ユニット103、
硬貨の受け入れや払い出しなどの処理を行う硬貨ユニッ
ト104と、利用者からの操作入力の受け入れたり利用
者へ画面を通じて各種のメッセージを提供するタッチセ
ンサパネルなどからなる操作パネル105と、利用者に
音声による各種メッセージを提供する音声出力部(図示
せず)とを備える。
【0017】図2に複合帳票処理ユニット102の構成
を示す。
【0018】同図に示すように、この複合帳票処理ユニ
ット102は、利用者からの払込書または通帳の投入を
受け入れる挿入口1と、この挿入口1より挿入された払
込書または通帳の自動取り込みを行う例えば一対の搬送
ローラ3a,3bで構成される取込部3と、取込部3に
よって取り込まれた通帳の磁気ストライプに対してデー
タをリード/ライトする磁気ストライプリード/ライト
部5と、帳票のページマーク・印字行・印字濃度等の検
出や帳票全体のイメージを読み込むイメージリーダ部7
と、払込書および通帳への印字を行う印字部10と、取
引済み払込書などを収納する帳票格納部11a,11b
と、通帳のページめくりや幅寄せを行う自動ページめく
り/幅寄せ機構13と、新規通帳の発行を行う通帳発行
部15と、帳票搬送路を形成する搬送ローラ群3c−3
nとを備えて構成される。
【0019】図3は、この複合帳票処理ユニット102
の制御機構の構成を示すブロック図である。
【0020】同図に示すように、複合帳票処理ユニット
102のシステムボード21には、CPU(主制御部)
23、データ処理回路25、I/Oポート27,28、
画像メモリ31などが搭載されており、これらは内部バ
ス33を通じて相互に通信を行う。CPU23は複合帳
票処理ユニット102の全体的な制御と処理を行うべく
プログラム(命令)を実行する。CPU23はATM総
合制御部35と通信可能であり、このATM総合制御部
35は他のオンラインで接続された図示しないセンター
との間で通信を行うことが可能である。
【0021】データ処理回路25は、磁気ヘッドドライ
バ回路37と接続され、磁気ストライプリード/ライト
部5のリード/ライトデータの処理を行う。磁気ヘッド
ドライバ回路37は、データ処理回路25で生成された
磁気ヘッド用の記録データに基づいて磁気ストライプリ
ード/ライト部5の磁気ヘッド39を駆動したり、磁気
ヘッド39によって通帳の磁気ストライブから読み出さ
れた信号の処理を行う。
【0022】また、データ処理回路25は、印字ドライ
バ回路41と接続され、印字部10の印字パターンデー
タの生成処理などを行う。印字ドライバ回路41はデー
タ処理回路25によって生成された印字パターンデータ
に基づいて印字部10の印字ヘッド43を駆動する。
【0023】システムボード21のI/Oポート28に
はイメージリーダ部7が接続されている。OCR部7に
よって帳票から読み出されたイメージは内部バス33を
通じて画像メモリ31に蓄積される。この画像メモリ3
1に蓄積された帳票イメージに対して文字認識処理など
が行われるようになっている。
【0024】また、I/Oポート27には、搬送モータ
44をはじめとする各種のモータやソレノイドなどの動
力源に駆動信号を供給したり、各種センサSC01−S
C08の出力を監視するドライバ回路45が接続されて
いる。
【0025】次に、この複合帳票処理ユニット102で
処理される帳票について説明する。この複合帳票処理ユ
ニット102で処理可能な帳票には、大別して払込書と
通帳とがある。図4に払込書の様式の例を示す。払込書
50には、払込先の口座番号、払込金額等の記入枠53
が設けられている。この記入枠53の部分のイメージは
複合帳票処理ユニット102のイメージリーダ部7によ
って読み込まれて、記入枠53に記入されている文字の
認識等が行われる。通帳には、図5に示すように搬送方
向と平行な綴じ目66aをもつ縦型通帳62と、図6に
示すように搬送方向に直交する綴じ目66bをもつ横型
通帳63、および、図示しないが横型通帳63と同様に
搬送方向に直交する綴じ目を持つ2000号通帳等があ
る。
【0026】これらの通帳の表紙面には、利用者の口座
番号、最終取引日、口座残額、そして次回の記帳ページ
番号や行等の情報が記録される磁気ストライプ67a,
67bが通帳搬送方向Aに沿って貼り付けられている。
さらに、通帳の各見開き面の定位置には通帳のページを
識別するためのページマーク69a,69bが印刷され
ている。
【0027】次に、この実施形態のATM100による
払込処理の流れを説明する。まず、利用者かタッチパネ
ルなどからなる操作パネル105上で画面ガイダンス、
音声ガイダンス等の指示に従い払い込みの取引を選択す
る。すると挿入口1を開閉する図に示さない異物防止シ
ャッタが開き、帳票の受入待機状態となる。利用者によ
って挿入口1より払込書が挿入されると、これが図に示
さないセンサ等によって判別され、取込部3の搬送ロー
ラ3a,3bが駆動されて払込書が本機内部へ自動で取
り込まれる。
【0028】取り込まれた払込書は、イメージリーダ部
7の読み込み面を通過するように搬送され、このとき払
込書のイメージがイメージリーダ部7によって読み込ま
れる。この後、払込書は印字部10を素通りして、印字
部10と帳票格納部11a,11bとの間の垂直な帳票
搬送路に確保された一時保留部17に保留される。
【0029】一方、イメージリーダ部7によって読み込
まれた払込書のイメージは複合帳票処理ユニット制御部
21等にて文字認識され、認識結果として払込書に記入
されている払込先の口座番号、払込金額などの取引デー
タが得られるとともに、必要な記入欄の中の文字の有
無、払込書の種別の確認が行われる。
【0030】文字認識結果であるデータは操作パネル1
05上に払込書のイメージとともに上下に並んで表示さ
れ、利用者は各表示内容を比較して認識結果が正しいか
どうかを確認し、正しければ操作パネル105上の確認
キーを押す。確認キーが押されると、画面や音声による
メッセージにより、紙幣ユニット103への紙幣投入、
硬貨ユニット104への硬貨投入、ならびにカードユニ
ットl01へのカード投入が利用者に指示され、払込先
の口座への払込などの取引が行われる。
【0031】ここで通帳による精算を行う場合、この実
施形態のATM100では、通帳を複合帳票処理ユニッ
ト102の挿入口1より挿入すればよい。複合帳票処理
ユニット102の挿入口1より通帳が挿入されると、幅
寄せ機構13によって通帳の磁気ストライプが磁気スト
ライプリード/ライト部5の磁気ヘッドによって正しく
走査されるように通帳の搬送路幅方向での位置が調整さ
れた後、磁気ストライプリード/ライト部5によって通
帳の磁気ストライプから利用者の口座番号、最終取引
日、口座残額、そして新たに取引内容を記帳すべきペー
ジ番号などの情報の読み取りが行われる。これによって
取得した情報に基づいて利用者の口座から払込先の口座
への払込等の取引が行われる。
【0032】取引が完了すると、通帳の個々の見開きペ
ージの定位置に印刷されたページマークがイメージリー
ダ部7によって検出され、検出されたページマークに対
応するページ番号が、磁気ストライプリード/ライト部
5によって通帳の磁気ストライプから読み出された次回
記帳ページ番号と一致するかどうか判定される。一致す
るならば、現在の通帳の見開きページが正しいことを判
断して通帳を印字部10へ移動させる。
【0033】また、イメージリーダ部7によって通帳の
見開きページの先頭空白行が検出され、この検出された
先頭空白行に印字部10によって取引結果が印字(記
帳)される。記帳後、通帳は磁気ストライプリード/ラ
イト部5のリード/ライト位置へ戻され、ここで磁気ス
トライプの情報が最新内容に書き換えられた後、取込部
3を介して挿入口1へ返却される。
【0034】通帳が返却された後、払込書が一時保留部
17から印字部10による印字位置へ移動され、印字部
10にて取扱日時、取扱局などの必要な印字がなされ
る。続いて、この払込書はイメージリーダ部7へ搬送さ
れ、イメージリーダ部7にて特定箇所の印字のイメージ
が読み取られ、文字認識処理で印字濃度の良否の判定が
行われ、その判定結果は複合帳票処理ユニット制御部2
1へ通知される。その後、払込書は帳票格納部11a,
11bへ搬送されてここに収納される。
【0035】このように本実施形態のATM100は、
払込書と通帳に対する夫々の処理が1つのユニット(複
合帳票処理ユニット102)内で行われる。このため、
ATM100の見掛け上のユニット数を低減でき、利用
者がアクセスするATM100の各ユニットの挿入口を
例えば車椅子の利用者等が容易にアクセス可能な高さに
集めて配設することができる。また、印字部10やイメ
ージリーダ部7などを払込書の処理と通帳の処理とで兼
用できるため、コスト面はもちろん、省スペース化の面
でのメリットも大きい。
【0036】(帳票の種類判別機構について)次に、帳
票の取り込みの際に帳票の種類を識別する機構について
説明する。払込書と通帳を単一搬送路にて搬送するよう
に構成した場合、搬送する帳票の種類等によって搬送路
の上下の隙間(ギャップ)の距離を最適に制御する必要
がある。すなわち、搬送路の上記ギャップが搬送される
帳票の厚みに対して広すぎると、帳票の折れやスキュー
等が発生しやすくなり、逆に狭すぎるとジャム等が発生
しやすくなるからである。
【0037】従来、帳票の取り込み後に帳票の厚み、磁
気の有無等の検知を行うことによって帳票の識別を行っ
ていたが、この方式では、帳票種別が不定のままユニッ
ト内に帳票が存在している期間が発生し、上記ギャップ
等を最適化することができず、当該帳票に対して限られ
た処理しか行えなかった。また、帳票種別が不定の間
は、ATMにて、帳票の種類に応じて決まる次の振る舞
いを特定できず、全体的な速度低下につながる。
【0038】そこで、この実施形態の複合帳票処理ユニ
ット102は、挿入口1と取込部3との間(あるいは取
込部3の直前)に複数の検出素子例えば複数の光学セン
サを所定の条件を満足するようなレイアウトで配置して
おき、これらの光学センサの明暗の出力パターンに基づ
いて、挿入された帳票の種類を、帳票の取り込み前に判
別するように構成されている。
【0039】さらに、これらの光学センサのレイアウト
において特徴となることは、帳票が搬送路幅方向のどの
位置をセットされていても当該帳票の種類を判別できる
ように、各光学センサからは、帳票の幅に対して当該帳
票の種類に応じた明暗パターンが発生されるように各光
学センサのレイアウトを設定した点にある。
【0040】通常、搬送路の左側もしくは右側のいずれ
かを搬送の基準位置として、この基準位置に寄せた状態
で挿入された帳票を複数の光学センサで検知し、これら
の光学センサの出力パターンに基づいて帳票の種類判別
が行われる。しかしながら、もし利用者が挿入の基準位
置の左右を間違えた場合、例えば、帳票が挿入の基準位
置にあることを検知する光学センサの出力が有効となら
ず、取り込みが何時になっても開始されないという状況
が発生する。本実施形態の帳票の種類判別機構によれ
ば、このような課題が解消される。
【0041】以下に、この帳票の種類判別機構の詳細を
説明する。図7に、挿入された帳票の幅に対して当該帳
票の種類に応じた出力パターンを発生する光学センサ群
のレイアウトの例を示す。
【0042】複合帳票処理ユニット102の挿入口1の
幅は、最も幅大の帳票(払込書)50の幅より僅かに大
きな値に設定されている。払込書50の幅を180mm
とし、この寸法を複合帳票処理ユニット102で取り扱
われる帳票のうち最大と考えることとする。一方、通帳
には幅が140mmのもの(例えば2000号通帳7
0)と約170mmのもの(縦/横通帳60)の2種類
が存在するものとする。この例では、SC01−SC0
8の計8個の光学センサが取込部3のローラ3a(3
b)の直前に配設されている。
【0043】各光学センサは例えば以下の条件を最低満
足するようにレイアウトされる。 幅が最小の帳票(例えば2000号通帳70)が左右
いずれの端に寄せて挿入された場合であっも同時に遮光
する2つの光学センサSC01,SC02を配置する。 幅が最大の帳票(例えば払込書50)が左右のいずれ
の端に寄せて挿入された場合であっても同時に遮光する
2つの光学センサSC03,SC04を搬送路の左右の
両端に配置する。 幅が次に大きい帳票(例えば縦/横通帳60)を左右
いずれの端に寄せて挿入された場合でも同時に遮光する
2つの光学センサSC07,SC08を配置する。ただ
し、幅がその次に大きい帳票(例えば2000号通帳7
0)が左右いずれの端に寄せて挿入された場合には同時
に遮光することを満足しない。
【0044】さらに、以上の光学センサに加えて、この
実施形態では、スキュー検知、角が破れている払込書を
検知するための2つの光学センサSC05,SC06を
配置した。
【0045】図8に、これらの光学センサSC01−S
C08を用いた帳票種類判別の流れを示し、この流れ図
に従って動作を説明する。挿入口1には帳票が挿入され
たことを検知する図示しない挿入検知手段が設けられて
いる。この挿入検知手段によって帳票の挿入が検知され
たタイミングで各光学センサSC01−SC8による帳
票種類判別のルーチンが開始される。なお、挿入検知手
段は挿入された帳票との干渉により動作する機械的なス
イッチ、あるいは光学的なスイッチを用いることができ
る。
【0046】光学センサSC01,SC02が共に
「暗」で(ステップ801のYes)、光学センサSC
03,SC04が共に「暗」ならば(ステップ802の
Yes)、払込書であることを判別する(ステップ80
3)。さらに、光学センサSC05,SC06が共に
「暗」であれば(ステップ804のYes)、取込部3
が駆動されて払込書の取り込みを開始する(ステップ8
05)。
【0047】ステップ804で光学センサSC05,S
C06が共に「暗」であることを満足しない場合、スキ
ューが許容範囲を越えた払込書あるいは規定外角破れ払
込書であると見なし(ステップ806)、一定時間経過
した後、規定外角破れ払込書として取り込みを開始し
(ステップ807)、イメージリーダ部7によって読み
込まれた帳票のイメージに基づく文字認識結果と長さ測
定等によって払込書であるかどうかの最終判別を行う
(ステップ808)。
【0048】ステップ802で、光学センサSC03,
SC04が共に「暗」であることを満足しない状況が一
定時間継続した場合は、挿入された帳票が通帳類である
ことを判定し(ステップ809)、このとき光学センサ
SC07,SC08が共に「暗」ならば(ステップ81
0のYes)、通帳類が縦/横通帳であることを判定し
て取り込みを開始する(ステップ811)。また、光学
センサSC07,SC08が共に「暗」であることを満
足しなければ(ステップ810のNo)、通帳類が20
00号通帳であることを判定して取り込みを開始する
(ステップ812)。
【0049】ステップ801において、光学センサSC
01,SC02が共に「暗」であることを満足しない状
況が一定時間継続した場合(ステップ813)、光学セ
ンサSC03,SC04の出力を見る(ステップ81
4)。
【0050】ここで、光学センサSC01,SC02の
出力が共に「暗」であることを満足しない状況として
は、挿入された帳票がミシン目で破れた払込書であるケ
ース、あるいは異形帳票(規定外の帳票)であるケース
が考えられる。
【0051】そこで、ステップ814で光学センサSC
03,SC04の出力が共に「暗」であることを満足す
るならば、一定時間待機した後(ステップ816)、光
学センサSC05,SC06の出力を見て(ステップ8
17)、これら光学センサSC05,SC06の出力が
共に「暗」であることを満足するならば、挿入された帳
票がミシン目で破れた払込書の可能性が高いとして取り
込みを開始する(ステップ818)。その後、イメージ
リーダ部7によって読み込まれた帳票のイメージに基づ
く文字認識結果と長さ測定等によって払込書であるかど
うかの最終判別を行う(ステップ819)。
【0052】また、ステップ814で、光学センサSC
03,SC04の出力が共に「暗」であることを満足し
ない状況としては、通帳が正しく挿入されていない(挿
入不良)か異形帳票であるケースが考えられる。
【0053】そこで次に光学センサSC01,SC02
の出力を見て(ステップ821)、これら光学センサS
C01,SC02の出力が共に「暗」であることを満足
しないならば、挿入された帳票が異形帳票であることを
判定する(ステップ830)。
【0054】また、光学センサSC01,SC02の出
力が共に「暗」であることを満足するなら、挿入された
帳票が通帳類であると見なし、一定時間経過後に取り込
みを開始する(ステップ822)。この通帳の取り込み
開始後、光学センサSC07,SC08の出力を見て
(ステップ823)、これら光学センサSC07,SC
08の出力が共に「暗」であることを満足する場合は、
通帳の種類が縦/横通帳であると判定し(ステップ82
4)、満足しない場合は2000号通帳と判定する(ス
テップ831)。
【0055】ステップ817で、光学センサSC05,
SC06の出力が共に「暗」であることを満足しない状
況として、挿入された帳票が規定外角折れ払込書である
ケースと異形帳票であるケースとが考えられる。そこで
この場合、光学センサSC01,SC02の出力が共に
「暗」であるか(ステップ826)、光学センサSC0
5,SC06の出力のいずれかが「暗」であるか(ステ
ップ827)、光学センサSC03,SC04の出力が
共に「暗」であるかを調べ(ステップ828)、これら
の条件をすべて満足するならば、挿入された帳票がミシ
ン目破れと規定外角折れの払込書として取り込みを開始
する(ステップ829)。
【0056】ステップ826の光学センサSC01,S
C02の出力に基づく判定で、光学センサSC01,S
C02の出力が共に「暗」であることを満足しない場合
は帳票が利用者によって引き抜かれた可能性があること
を判定する(ステップ832)。また、ステップ827
の光学センサSC01,SC02の出力に基づく判定
で、光学センサSC05と光学センサSC06の出力が
共に「明」であったならば、異形帳票が挿入されたもの
と判定する(ステップ833)。光学センサSC03,
SC04の出力に基づく判定で、光学センサSC03,
SC04の出力が共に「暗」であることを満足しない場
合は通帳が正しく挿入されていない(挿入不良)可能性
を判定してステップ820へ移行する。
【0057】図9から図12に、各光学センサSC01
−SC08の出力パターンと帳票の種類との関係をまと
めた表を示す。なお、この表にリストアップされないパ
ターンは異形帳票として判別される。
【0058】以上により、挿入された帳票を、取り込み
開始前に、かつ帳票が搬送路の幅方向においてどの位置
にセットされていようが、払込書、縦/横通帳、200
0号通帳の3種類に判別することができ、合せて異形帳
票等の挿入されたことも判別することができる。
【0059】また、取込部3のローラ3a(3b)の直
前に搬送方向に対して直交する方向に素子を並べたライ
ンCCDを配置し、何ドット分のCCD素子を遮光した
かを検出することによって帳票の幅を推測することが可
能である。例えば、払込書と最も幅広の通帳との差は2
0mm程度であり、このように幅の違いが僅かな帳票の
判別に有効である。しかしながら、帳票は傾いて挿入さ
れる場合があり、また、払込書の場合には角部が破れて
いる可能性が高いことから、単にラインCCDの遮光ド
ット数からでは帳票の幅を高精度に判定することは困難
である。そこで、前述した各光学センサ群をラインCC
Dの直前に配置し、各光学センサの「明」「暗」のパタ
ーンとラインCCDの遮光ドット数との組み合わせか
ら、より高い精度で20mm程度の幅の差しかない帳票
どうしを判別することが可能である。
【0060】また、この実施形態の帳票種別判定機構の
利点として、挿入された帳票の種類判別を取り込み前に
行えるという点がある。これにより取り込み前に、複合
帳票処理ユニット102内の各処理部を帳票の種類に応
じて最適な状態に切り替えることができる。その一例と
して、イメージリーダ部7の読み取り台の高さ(スキャ
ナとのギャップ)、磁気ストライプリード/ライト部5
の磁気ヘッドの高さなどがある。これらの機器の状態を
帳票の取り込み前に帳票の種類に応じて切り替えること
ができることで、これらの切り替え動作が、搬送等の他
の動作の開始のタイミングに遅れをもたらすことを回避
できる。また、取り込み開始以前に適正な搬送形態をと
ることが可能となるため、安定した搬送性能が得られ
る。
【0061】(搬送路の多重化について)次に、複合帳
票処理ユニットの帳票搬送路を多重化した実施形態につ
いて説明する。
【0062】図13に、かかる帳票搬送路を多重化した
複合帳票処理ユニット202の構成を示す。
【0063】同図に示すように、この複合帳票処理ユニ
ット202は、利用者からの帳票の投入を受け入れる単
一の挿入口1と、この挿入口1より挿入された帳票の自
動取り込みを行う例えば一対の搬送ローラ3a,3bで
構成される取込部3と、通帳の磁気ストライプに対して
データをリード/ライトする磁気ストライプリード/ラ
イト部5、通帳のページマーク・印字行・印字濃度等の
検出を行う第1のイメージリーダ部7aと、払込書のイ
メージを読み込む第2のイメージリーダ部7bと、通帳
への印字を行う第1の印字部10aと、払込書への印字
を行う第2の印字部10bと、取引済み払込書などを収
納する帳票格納部11a,11bと、通帳のページめく
りや幅寄せを行う自動ページめくり/幅寄せ機構13
と、帳票搬送路を形成する搬送ローラ群3c−3nとを
備えて構成される。
【0064】帳票搬送路は、自動ページめくり/幅寄せ
機構13の奥で、通帳を搬送する第1の搬送路83aと
払込書を搬送する第2の搬送路83bとに分岐されてお
り、切替ゲート81によってこれらの搬送路83a,8
3bの接続が切替可能となっている。
【0065】通帳を搬送する第1の搬送路83aには、
磁気ストライプリード/ライト部5、第1のイメージリ
ーダ部7a、第1の印字部10aなどが配設されてい
る。また、払込書を搬送する第2の搬送路83bには、
第2のイメージリーダ部7b、第2の印字部10bおよ
び帳票格納部11a,11bなどが配設されている。
【0066】図14に、この複合帳票処理ユニット20
2における通帳を用いた払い込み動作の流れを示し、こ
の流れ図を参照して動作を説明する。
【0067】まず、通帳が挿入されて取込部3にて取り
込まれる(ステップ101)。このとき、上記実施形態
の光学センサ群によって、挿入された帳票が通帳である
ことが判別される。取り込まれた通帳は自動ページめく
り/幅寄せ機構13にて、当該通帳の磁気ストライプの
位置が磁気ストライプリード/ライト部5の磁気ヘッド
の位置と整合するように位置合わせ(整位)される(ス
テップ102)。
【0068】この後、通帳は切替ゲート81によって通
帳を搬送する第1の搬送路83aへ導入される。第1の
搬送路83aへ導入された通帳は、まず磁気ストライプ
リード/ライト部5にて磁気ストライプの情報の読み取
りが行われる(ステップ103)。続いて、通帳は第1
のイメージリーダ部7aへ移動され、ここで通帳に印刷
されているページマークの読み取りや先頭空白行の認識
が行われる(ステップ104)。
【0069】続いて、通帳は第1の印字部10aへ移動
され、第1の印字部10aの印字ヘッドの位置に印字開
始位置が一致するように通帳の位置決めが行われる(ス
テップ105)。図2に示した上記実施形態の単一搬送
路の複合帳票処理ユニット102では、この後、通帳は
単一搬送路での払込書との衝突を回避するために一時保
留部17に保留されていたが、この実施形態の複合帳票
処理ユニット202では、払込書用と通帳用の搬送路8
3a,83bが独立しているから、通帳へ印字を行うべ
きタイミングまで通帳を第1の印字部10aで留めてお
ける。
【0070】この後、操作パネル105上で、利用者に
より払い込みの取引が選択される(ステップ106)。
この選択を受けて切替ゲート81が払込書用の第2の搬
送路83bを有効とするように切り替わる(ステップ1
07)。
【0071】続いて、操作パネル105上で、画面ガイ
ダンス、音声ガイダンス等の指示に従って払込書が利用
者によって挿入される(ステップ108)。挿入された
払込書について、上記実施形態の光学センサ群によって
その確認が行われた後、払込書は取込部3によって取り
込まれ、切替ゲート81を通じて払込書用の第2の搬送
路83bへ導かれ、第2のイメージリーダ部7bへ移動
され、ここで払込書のイメージの読み込みが行われる
(ステップ109)。
【0072】単一搬送路をもつ上記実施形態の複合帳票
処理ユニット102では、この後、払込書は一時保留部
17に保留されていたが、この実施形態の複合帳票処理
ユニット202では、払込書用と通帳用の搬送路83
a,83bが独立しているから、払込書を払込書用の第
2の搬送路83b上に配置された第2の印字部10bへ
移動させた後(ステップ110)、払込書へ印字が行わ
れるべきタイミングまで払込書をここに留めておくこと
ができる。この後、払込先の口座への払い込みの取引が
行われる。
【0073】次に、切替ゲート81が通帳用の第1の搬
送路83aを有効とするように切り替わり(ステップ1
11)、第1の印字部10aに留めておいてた通帳に対
して取引データなどの印字が行われる(ステップ11
2)。
【0074】通帳への印字後、通帳は第1のイメージリ
ーダ部7aへ移動され、ここで印字結果を読み取って問
題なく印字を施せたかどうかの確認が行われる(ステッ
プ113)。印字状態に問題がなければ、通帳は磁気ス
トライプリード/ライト部5のリード/ライト位置へ移
動され、ここで磁気ストライプの情報が最新内容に書き
換えられる(ステップ114)。
【0075】続いて、第2の搬送路83b上に配置され
た第2の印字部10bに留めておいた払込書に対して必
要な印字が行われる(ステップ115)。さらに、払込
書は第2のイメージリーダ部7bへ移動され、ここで印
字結果を読み取って問題なく印字を施せたかどうかの確
認が行われる(ステップ116)。払込書の印字状態に
問題がなければ、通帳を取込部3を介して挿入口1へ返
却する(ステップ117)。その後、払込書が帳票格納
部11a,11bへ搬送されてここに収納される(ステ
ップ118)。
【0076】本実施形態の図14に示した手順を図2の
実施形態の単一搬送路を持つ複合帳票処理ユニット10
2で同様に行う場合の手順を図15に示す。このよう
に、本実施形態によれば、図2に示した実施形態に比
べ、通帳と払込書との搬送路での干渉を回避するために
一時保留部17に対する通帳および払込書の搬入および
搬出の動作が不要になる。このような通帳および払込書
の干渉回避の動作が不要になることで、帳票搬送のため
の制御用ソフトウェアの構成が簡単になり、また、搬送
エラーの発生の低減を図れる。また、払込書ユニットと
通帳ユニットとが独立した従来のATMで用いられてい
た制御ソフトウェアに、比較的簡単な変更を加えるだけ
で、本実施形態の複合帳票処理ユニット202のための
制御用ソフトウェアを開発可能である、という効果も期
待できる。もちろん挿入口1は複合帳票処理ユニットユ
ニット202において単一で済むので、利用者がアクセ
スするATM100の各ユニットの挿入口を車椅子の利
用者が容易にアクセス可能な高さに集めて配設すること
ができる、という効果も保証される。
【0077】また、以下のような問題も解消される。図
2に示した上記実施形態の単一搬送路をもつ複合帳票処
理ユニット102の場合、同一搬送路上に通帳および払
込書が存在する期間が発生する。ジャム等が発生した場
合、どちらの帳票がジャムを起したかによって、上位制
御部(ATM総合制御部)より要求された動作にまった
く関係しないレスポンスを上位制御部へ返えしてしまう
場合が発生する。例えば上位制御部より払込書印字コマ
ンドが発行されたにも拘らず、その時印字部に通帳が存
在していることも考えられる。この場合は、上位制御部
からの指示に依存しない動作として、通帳が一時保留部
へ移動されるという動作が行われる。この通帳の退避動
作の際にジャム等を発生した場合、上位制御部は、動い
ていることを認識していない通帳に関するエラーレスポ
ンスを受け取る結果となる。この通帳に関するエラーレ
スポンスを上位制御部は通帳印字部の異常レスポンスと
して認識して無視する。このため上位制御部は処理を継
続して行おうとする。しかしながら通帳自体が払込書の
搬送路上でジャムを起している以上、搬送を続けられな
い。この結果、ユニット側はさらに払込書のジャムを上
位制御部へ返すといった対応を取らざるを得なくなる。
この場合、発生エラー数が実際の2倍以上にカウントさ
れるため、見掛け上の障害率が悪化してしまう。
【0078】これに対して図13に示す搬送路が多重化
された実施形態によれば、払込書用と通帳用の搬送路8
3a,83bが独立しているため、上記のような払込書
と通帳との混同による論理的なエラーの発生を防止する
ことができる。
【0079】なお、本発明の帳票処理装置は、上述の実
施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることはも
ちろんである。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
処理が異なる複数の種類の帳票を1つの帳票処理装置で
処理することが可能になり、これにより例えばこの帳票
処理装置を自動取引装置の通帳と払込書を処理するユニ
ットに適用した場合、自動取引装置の見掛け上のユニッ
ト数を低減でき、利用者がアクセスする各ユニットの挿
入口を例えば車椅子の利用者等が容易にアクセス可能な
高さに配設することが可能になる。
【0081】また、この発明によれば、複数の種類の帳
票毎に独立した分岐搬送路が設けられているので、処理
が異なる複数の種類の帳票を処理する機能を1ユニット
化した場合の複数の帳票の干渉を回避するための複雑な
制御が不要になる。このため、帳票搬送のための制御用
ソフトウェアの構成が簡単になるとともに、搬送エラー
の発生を低減できる。
【0082】さらに、この発明によれば、帳票の取り込
み前に、かつ帳票が挿入口の左右のどの位置に片寄せて
挿入されても、挿入された帳票の種類を高精度に判別す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である現金自動預出金機の
外観図である。
【図2】図1の現金自動預出金機の中の複合帳票処理ユ
ニットの構成を示す図である。
【図3】図2の複合帳票処理ユニットの制御系の構成を
示すブロック図である。
【図4】払込書の様式の例を示す図である。
【図5】縦型通帳の構成を示す図である。
【図6】横型通帳の構成を示す図である。
【図7】本発明の実施形態にかかる帳票の種類判別機構
における光学センサ群のレイアウトの例を示す図であ
る。
【図8】図7の光学センサ群を用いた帳票種類判別の流
れを示す図である。
【図9】図7の光学センサ群の出力パターンと帳票の種
類との関係を示す表の一部である。
【図10】図9の表の他の一部である。
【図11】図9の表のさらに他の一部である。
【図12】図9の表のさらに他の一部である。
【図13】本発明の実施形態にかかる帳票搬送路を多重
化した複合帳票処理ユニットの構成を示す図である。
【図14】図13の複合帳票処理ユニットにおける通帳
を用いた払い込み動作の流れを示ず図である。
【図15】図14と等価の処理を図2の実施形態の単一
搬送路を持つ複合帳票処理ユニットで同様に行う場合の
手順を示す流れ図である。
【図16】従来の現金自動預出金機の構成を示す外観図
である。
【符号の説明】
1・・・・挿入口、3・・・・取込部、5・・・・磁気ストライプリ
ード/ライト部、7・・・・イメージリーダ部、10・・・・印
字部、50・・・・払込書、60・・・・縦/横型通帳、70・・
・・2000号通帳、SC01−SC08・・・・光学セン
サ、81・・・・切替ゲート、83a・・・・第1の搬送路、8
3b・・・・第2の搬送路、100・・・・ATM、102・・・・
複合帳票処理ユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理が異なる複数の種類の帳票を挿入可
    能な単一の挿入口と、 この挿入口より挿入された帳票を取り込む取込部と、 この取込部によって取り込まれた帳票を搬送する搬送路
    と、 この搬送路を搬送される帳票に対して該帳票の種類に応
    じた処理を行うように選択的に動作される複数の処理部
    とを具備することを特徴とする帳票処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の帳票処理装置において、 前記搬送路が、前記挿入口に接続された挿入側搬送路
    と、この挿入側搬送路から分岐された互いに独立した複
    数の分岐搬送路とを有し、前記帳票処理装置が、前記複
    数の分岐搬送路の間で前記挿入側搬送路との接続を切り
    替える切替部をさらに備え、前記個々の分岐搬送路上に
    個々の種類の帳票に対する処理を行う1以上の処理部を
    それぞれ配置してなることを特徴とする帳票処理装置。
  3. 【請求項3】 異なる複数の種類の帳票を挿入可能な単
    一の挿入口と、 この挿入口より挿入された帳票を取り込む取込部と、 この取込部によって取り込まれた帳票を搬送する搬送路
    と、 前記挿入口に挿入された前記帳票の前記搬送路の搬送方
    向に対して直交する方向での位置に依存することなく当
    該帳票の幅に応じた出力パターンを発生するように配置
    された複数の検出素子と、 これら複数の検出素子の出力パターンに基づいて前記挿
    入口に挿入された前記帳票の種類を判別する判別手段と
    を具備することを特徴とする帳票処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の帳票処理装置において、 前記判別手段が、前記複数の検出素子の出力パターンに
    基づいて前記挿入口に挿入された前記帳票のスキューを
    判定することを特徴とする帳票処理装置。
  5. 【請求項5】 処理が異なる複数の種類の帳票を挿入可
    能な単一の挿入口と、この挿入口より挿入された帳票を
    取り込む取込部と、この取込部によって取り込まれた帳
    票を搬送する搬送路と、前記帳票の処理を行う複数の処
    理部とを設けておき、 前記単一の挿入口より挿入された帳票の種類に応じて前
    記複数の処理部を選択的に動作させ、該帳票の種類に応
    じた処理を行うことを特徴とする帳票処理方法。
  6. 【請求項6】 異なる複数の種類の帳票を挿入可能な単
    一の挿入口と、この挿入口より挿入された帳票を取り込
    む取込部と、この取込部によって取り込まれた帳票を搬
    送する搬送路とを設けるとともに、前記挿入口に挿入さ
    れた前記帳票の前記搬送路の搬送方向に対して直交する
    方向での位置に依存することなく当該帳票の幅に応じた
    出力パターンを発生するように複数の検出素子を配置し
    ておき、これら複数の検出素子の出力パターンに基づい
    て前記挿入口に挿入された前記帳票の種類を判別するこ
    とを特徴とする帳票処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の帳票処理方法において、 前記複数の検出素子の出力パターンに基づいて前記挿入
    口に挿入された前記帳票のスキューを判定することを特
    徴とする帳票処理方法。
  8. 【請求項8】 各々取引のための処理を行う複数のユニ
    ットを備えた自動取引装置において、 前記複数のユニットの1つが、 通帳および払込書を挿入可能な単一の挿入口と、 この挿入口より挿入された通帳または払込書を取り込む
    取込部と、 この取込部によって取り込まれた通帳または払込書を搬
    送する搬送路と、 この搬送路を搬送される通帳または払込書に対して各々
    固有の処理を行うように選択的に動作される複数の処理
    部とを具備して構成されるものであることを特徴とする
    自動取引装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016051423A (ja) * 2014-09-02 2016-04-11 沖電気工業株式会社 媒体処理装置
CN109080270A (zh) * 2018-09-17 2018-12-25 北京兆维电子(集团)有限责任公司 一种输送票据或纸张的通道
JP2020080029A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 沖電気工業株式会社 媒体処理装置

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