JP2003271906A - 媒体処理装置および媒体処理方法 - Google Patents

媒体処理装置および媒体処理方法

Info

Publication number
JP2003271906A
JP2003271906A JP2002073156A JP2002073156A JP2003271906A JP 2003271906 A JP2003271906 A JP 2003271906A JP 2002073156 A JP2002073156 A JP 2002073156A JP 2002073156 A JP2002073156 A JP 2002073156A JP 2003271906 A JP2003271906 A JP 2003271906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
sensor
passbook
loading
payment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002073156A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yamamura
隆 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002073156A priority Critical patent/JP2003271906A/ja
Publication of JP2003271906A publication Critical patent/JP2003271906A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒体の鑑査精度を速度を犠牲にすることなし
に高めることのできる媒体処理装置を提供する。 【解決手段】 透過型のセンサによる媒体の通過の有無
の検出結果に基づいて帳票の外形的な鑑査を行うととも
に、センサのの出力レベルに基づいて媒体の光透過率に
基づく鑑査を行う。この媒体の光透過率に基づく鑑査は
規定の媒体の種類ごとに、センサの出力レベルの範囲を
規定しておくことで実現される。これによって高速で、
高精度の鑑査が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通帳、払込書な
どの媒体の処理を行う媒体処理装置および媒体処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、銀行等の金融機関においては、紙
幣や硬貨の預金および出金処理を自動的に受け付ける現
金自動預出金機(以下、単にATMと称する)が広く利
用されている。
【0003】このATMに搭載されるユニットの一つ
に、払込書や通帳などの異種帳票を取り込んで夫々の帳
票の種類に応じた処理を行う複合帳票処理ユニットがあ
る。この複合帳票処理ユニットでは、払込書の取り込み
から、書面イメージの読み込み、文字認識、印字、収納
までの払込書に対する一連の処理と、通帳の取り込みか
ら、磁気ストライプの読み取り、印字、返却、ならびに
新規通帳の発行といった通帳に対する一連の処理とが実
行される。したがって、このような複合帳票処理ユニッ
トでは、挿入された帳票の種類を識別・鑑査し、識別し
た帳票の種類に応じた処理手順を決定している。
【0004】帳票の識別・鑑査方法には、取込機構によ
って基準搬送位置まで搬送されてきた帳票について、そ
の帳票のイメージをスキャナで読み込み画像処理を通じ
て帳票の識別・鑑査をする方法や、帳票を搬送する過程
で透過方式の複数の光センサにて帳票の通過を検出し、
その光センサの出力の明暗のパターンに基づいて帳票の
識別・鑑査をする方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記前者の識
別・鑑査方式では、取り込まれた帳票をスキャナの位置
まで搬送してから帳票の識別・鑑査がされることになる
ので、帳票の取り込みの開始から実際に帳票処理が開始
されるまでに時間がかかり、効率化(高速化)を図れな
いという問題があった。
【0006】さらに、取込機構では挿入された帳票を無
条件に取り込むことから、不適切な帳票もユニット内に
取り込まれ、内部ではじめてその不都合が検知されてリ
カバリが行われる。したがって、このような点からも時
間のロスがうまれ、効率の低下をきたす。
【0007】一方、後者の識別・鑑査方法では、帳票の
識別・鑑査を行う場所の選択自由度は高いが、帳票の画
像を処理する前者の方式に比べ、高速ではあるが帳票を
識別・鑑査するための情報量に劣り、精度面での劣勢を
拭えない。
【0008】本発明はこのような事情を鑑みてなされた
もので、媒体の鑑査精度を速度を犠牲にすることなしに
高めることのできる媒体処理装置および媒体処理方法の
提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の媒体処理装置は、複数の種類の媒体を挿
入可能な挿入口と、前記挿入口より挿入された前記媒体
を取り込む取込機構と、前記取込機構によって取り込ま
れた前記媒体に対して該媒体の種類に応じた処理を行う
処理部と、前記取込機構による取り込まれた前記媒体の
通過を検出する透過方式の光検知器と、前記光検知器に
よる前記媒体の通過の検出結果および前記光検出器の出
力レベルに基づいて前記媒体の鑑査を行う鑑査手段とを
有することを特徴とする。
【0010】この発明は、透過型の光検知器による媒体
の通過の有無の検出結果と、光検出器の出力レベルに基
づいて媒体の鑑査を行う。すなわち、媒体の通過の有無
の検出結果に基づいて帳票の外形的な鑑査を行うととも
に、光検出器の出力レベルに基づいて媒体の光透過率に
基づく鑑査を行う。これは規定の媒体の種類ごとに、光
検出器の出力レベルの範囲を規定しておくことで実現で
きる。これによって高速で、高精度の鑑査が可能にな
る。
【0011】また、請求項2の発明は、複数の種類の媒
体を挿入可能な挿入口と、前記挿入口より挿入された前
記媒体を取り込む取込機構と、前記取込機構によって取
り込まれた前記媒体に対して該媒体の種類に応じた処理
を行う処理部と、前記取込機構によって取り込まれた前
記媒体の通過を複数の位置で個別に検出する透過方式の
複数の光検知器と、前記複数の光検知器による前記媒体
の通過の検出結果および前記複数の光検出器の出力レベ
ルに基づいて前記媒体の鑑査を行う鑑査手段とを有する
ことを特徴とする。
【0012】媒体の通過を複数の位置で個別に検出する
複数の透過方式の光検知器を用いることで、光透過率の
分布による媒体鑑査が可能になる。また、媒体の部分的
な光透過率の違いによる鑑査精度への影響を緩和でき
る。したがって、鑑査精度がより高くなる。
【0013】また、請求項3の発明は、光検知器が、取
込機構により媒体の取り込みが行われる領域内に配置さ
れていることを特徴とする。取り込みが完了する前に不
適当な媒体を判別することが可能になり、不適当な媒体
を判別後の速やかに取込機構で排出させることができ
る。また、取り込み開始から短時間にその媒体の種類に
応じた処理を起動させることができ、処理効率が向上す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の一形
態に係る現金自動預出金機(以下、単にATMと称す
る)の外観図である。
【0015】同図に示すように、このATM100は、
磁気カードのデータを読み取るカードユニット101、
媒体である払込書および通帳などの異種帳票に対する各
種処理を行う複合帳票処理ユニット102、紙幣の受け
入れや払い出しなどの処理を行う紙幣ユニット103、
硬貨の受け入れや払い出しなどの処理を行う硬貨ユニッ
ト104と、そして利用者の操作入力の受け入れと利用
者への案内メッセージの表示を行うタッチパネルなどか
らなる操作パネル105で構成される。
【0016】図2に、上記複合帳票処理ユニット102
の構成を示す。同図に示すように、複合帳票処理ユニッ
ト102は、利用者からの払込書、通帳などの帳票の投
入を受け入れる接客口1と、この接客口1より投入され
た帳票を自動で取り込む取込機構20と、取り込まれた
払込書に記載された文字を光学的に読み込むOCR部2
と、払込書および通帳への印字を行う印字部3と、印字
を終えた払込書を収納する帳票収納部4と、通帳に貼り
つけられた磁気ストライプに対してリード/ライトを行
う磁気ストライプリード/ライト部5と、通帳(200
0号通帳)のページめくり操作を行うページめくり機構
6と、新規通帳の発行を行う通帳発行部7とを備えて構
成される。
【0017】取込機構20は、取込用のローラ対である
搬送ローラ21とピンチローラ22とからなり、接客口
1から投入された帳票をローラ間に捕捉しつつ自転する
ことによって帳票の取り込みを行う。ピンチローラ22
は取り込む帳票の厚みに応じて搬送ローラ21の周面に
対して進退自在に支持されている。
【0018】本ATM100における払込処理は次のよ
うに行われる。まず、タッチパネルなどからなる操作パ
ネル105上で、利用者が、画面ガイダンス、音声ガイ
ダンス等の指示に従い払込書の取引を選択する。払込取
引が選択されると、複合帳票処理ユニット102内の異
物挿入防止シャッタ(挿入ガイド板)が開き、複合帳票
処理ユニット102は帳票受入待機の状態となる。
【0019】複合帳票処理ユニット102に接客口1よ
り払込書が挿入されたことが後述のセンサによって判別
されると、取込機構20の搬送ローラ21およびピンチ
ローラ22が駆動されて払込書の取り込みが開始され
る。
【0020】この後、取込機構20によって取り込まれ
た払込書に対してOCR部2で払込書のイメージの読み
込みが行われる。読み込まれたイメージは図示しない文
字認識部に送られ、この結果、払込書に記入された払込
先口座番号、金額などの取引データが取得されるととも
に、必要な記入欄の文字の有無等の確認が行われる。続
いて、操作パネル105に、読み取られた払込書のイメ
ージと文字認識の結果とが並んで表示される。利用者は
その表示内容に間違いがないことを確認後、操作パネル
105上の確認キーを押す。すると紙幣ユニット10
3、硬貨ユニット104への現金の投入、カードユニッ
ト101へのカードの投入が利用者に対して指示され、
以後、払込先の口座への払込などの取引が行われる。
【0021】また、通帳により精算を行う場合は、複合
帳票処理ユニット102への通帳の投入が利用者に指示
されるとともに、払込書の場合と同様に、異物挿入防止
シャッタが開いて複合帳票処理ユニット102は帳票受
入待機の状態となる。そして通帳が挿入されたことが後
述のセンサによって判別されると、取込機構20による
通帳の取り込みが開始される。この後、取込機構20に
よって取り込まれた通帳の磁気ストライプが磁気ストラ
イプリード/ライト部5によって読み込まれ、これによ
って取得した利用者の情報を基にその利用者がもつ口座
から払込先の口座への払込などの取引が行われる。
【0022】取引が完了すると、通帳は印字部3へ移動
され、この印字部3によって取引結果が記帳される。さ
らにこの後、通帳は磁気ストライプリード/ライト部5
へ戻され、ここで通帳の磁気ストライプへの取引結果の
記録が行われた後、取込機構20を介して接客口1へ返
却される。この後、払込書が印字部3へ移動され、印字
部3で払込書への取扱日時、取扱局などの必要な情報印
字がなされる。印字を終えた払込書は帳票収納部4に搬
送されて収納される。
【0023】次に、この複合帳票処理ユニット102の
取込機構20の詳細について説明する。図3は取込機構
20の周辺の平面図および側面図である。同図に示すよ
うに、搬送ローラ21とピンチローラ22との組み合わ
せで構成される帳票取込用のローラ対21,22は、払
込書、通帳(縦/横型通帳、2000号通帳)などの外
形の異なる複数の種類の帳票の取り込み操作に備え、搬
送路の幅方向に複数(本例では3組)並設されている。
各々のローラ対21,22は互いに独立しており、各々
のピンチローラ22は搬送ローラ21との間を通過する
帳票の厚さに応じて各々独立して進退するようになって
いる。
【0024】また、取込機構20には、複合帳票処理ユ
ニット102の待機時などに異物挿入防止シャッタとし
て機能するとともに、接客口1への帳票の挿入時に帳票
の先端を取込機構20のローラ対21,22の間へ案内
するための挿入ガイド板23が設けられている。
【0025】そして、図3に示すように、この取込機構
20によって帳票の取り込みが行われる領域には、各々
異なる位置での帳票の通過を検知するための複数のセン
サSC01〜SC10が配設されている。センサには、
たとえば本実施形態では透過型センサが用いられてい
る。夫々のセンサの役割は以下の通りである。
【0026】SC01は、払込書(半券有り)Paの左
先端を検知するセンサである。SC02は、挿入された
帳票の右寄せの状態を検知するためのセンサである。S
C03とSC04は、挿入された帳票の有無検知用なら
びに挿入された帳票の暗出力レベルの判定用ならびに通
帳Pb,Pcのスキュー検知用のセンサである。SC0
5およびSC06は、払込書(半券有り)Paのスキュ
ー検知用のセンサである。SC07は、払込書Paの保
守用穴を検知するセンサである。SC08とSC09
は、払込書Paのスキュー検知用、ならびに縦/横型通
帳Paと2000号通帳Pcとの判定用のセンサであ
る。そしてSC10は、縦/横型通帳Paおよび200
0号通帳Pcの長さ測定用のセンサである。なお、符号
31に示すラインは、利用者がマニュアルで帳票を挿入
する際の限界である。すなわち、取込機構20の起動
前、帳票は接客口1を通じて、その先端が搬送ローラ2
1に突き当たる位置までマニュアルで挿入されるように
なっている。
【0027】次に、本実施形態の複合帳票処理ユニット
102の機構制御部の構成について説明する。図4に、
かかる機構制御部の構成を示す。同図に示すように、複
合帳票処理ユニット102のシステムボード41には、
CPUボード43、データ処理ボード44、I/Oポー
ト45,46などが搭載されており、これらは内部バス
47を通じて相互に通信を行う。また、CPUボード4
3はATM100の総合制御部42と通信可能である。
【0028】データ処理ボード44は、磁気ストライプ
リード/ライト部5によるリード/ライトデータの処理
を行うとともに、印字部3の印字パターンデータの生成
処理などを行う。磁気ヘッドドライバボード48は、デ
ータ処理ボード44で生成された磁気ヘッド用の記録デ
ータに基づいて磁気ストライプリード/ライト部5の磁
気ヘッド49を駆動し、かつ磁気ヘッド49によって通
帳Pb,Pcの磁気ストライブから読み出された信号の
処理を行う。印字ドライブボード50はデータ処理ボー
ド44によって生成された印字パターンデータに基づい
て印字部3の印字ドットヘッド51を駆動する。
【0029】また、システムボード41のI/Oポート
45にはOCR部2が接続され、別のI/Oポート46
には、搬送モータ、ソレノイドなどの各種駆動系へのド
ライブ信号を供給したり、各センサSC01〜SC10
の出力を監視するドライバボード52が接続されてい
る。ドライバボード52で得られた各センサSC01〜
SC10の検知信号はI/Oポート45、内部バス47
を通じてCPUボード43に送られる。CPUボード4
3に搭載された図示しないメモリには、少なくとも、各
センサSC01〜SC10の検知信号に基づいて、以下
に説明する手順を実行するファームウェアが格納されて
いる。
【0030】次に、本実施形態の複合帳票処理ユニット
102において、帳票の取り込みを行う際の動作を説明
する。図5に、この帳票の取り込み時の処理フローを示
す。複合帳票処理ユニット102は、帳票の受入待ち状
態にあるものとする(ステップ101)。まず、利用者
は、接客口1から、帳票を搬送路の右端に寄せた状態で
複合帳票処理ユニット102内に挿入する。このとき帳
票は、その先端が取込機構20の搬送ローラ21に突き
当たる位置31(図3)までマニュアルで挿入される
(ステップ102)。
【0031】ここで、センサSC02の出力の明暗によ
って、帳票が搬送路の右端に寄せてセットされているか
どうかの確認が行われる(ステップ103)。なお、帳
票がセンサの光を遮断するときのセンサの出力の論理値
は"暗"、その他の場合は"明"であるとする。すなわち、
図11に示すように、センサの出力の論理値は、センサ
の出力レベルをしきい値により評価することによって得
られる。
【0032】また、図11には、通帳および払込書を取
り込んだときのセンサの出力レベルの例が示されてい
る。このように通帳、払込書の各々がセンサの光を遮っ
ているときのセンサの出力レベルはともにしきい値より
も低い範囲にある。そこで通帳と払込書のそれぞれにつ
いてセンサの出力レベルの適正な範囲A,Bをあらかじ
め決めておき、これらをそれぞれの帳票の鑑査のための
基準として使用することが可能である。
【0033】センサSC02の出力が"暗"であることが
確認されることによって帳票が搬送路の右端に正しくセ
ットされていることが判定され、同時にセンサSC03
とセンサSC04の各出力がともに"暗"であることが確
認できたところで(ステップ104)、帳票の種類の判
定、スキューの判定、不適格帳票の判定などの鑑査が開
始される。帳票が右寄せ状態にない場合、あるいはセン
サSC03とセンサSC04の各出力が同時に"暗"とな
っていない場合は帳票の鑑査は開始されない。
【0034】帳票の鑑査は以下のように行われる。図6
に示すように、SC01,SC02,SC03,SC0
4の各センサの出力が同時に"暗"になり、かつSC0
3,SC04の各センサの"暗"の出力レベルが、図11
に示す払込書の"暗"レベルの既定値の範囲B内であった
とき(ステップ103のYES→ステップ104のYE
S→ステップ105のYES→ステップ105’のYE
S)、その帳票を払込書(半券有り)Paであると判定
する(ステップ106)。なお、センサSC05とセン
サSC06の出力は、先端角が折れた払込書(半券有
り)Paが挿入された場合に必ずしも"暗"とはならな
い。
【0035】また、図7、図8に示すように、SC0
2,SC03,SC04の各センサの出力が同時に"暗"
で、かつセンサSC01の出力が"明"であり、かつSC
03,SC04の各センサの"暗"の出力レベルが、図1
1に示す通帳の"暗"レベルの既定値の範囲A内であった
とき(ステップ103のYES→ステップ104のYE
S→ステップ105のNO→ステップ107のYES→
ステップ107’のYES)、その帳票が通帳であるこ
とが判定される(ステップ108)。なお、センサSC
06の出力は帳票の状況によって明と暗の両方が状態が
発生する。
【0036】また、センサSC02とセンサSC04の
各出力が同時に"暗"となり、かつセンサSC01とセン
サSC03の各出力が同時に"明"になったとき(ステッ
プ103のYES→ステップ104のYES→ステップ
105のNO→ステップ107のNO)、その帳票を払
込書(半券無し)Paであると判定する(ステップ10
9)。なお、センサSC06の出力は払込書(半券無
し)Paの先端角が折れている場合は必ずしも"暗"とは
ならない。
【0037】ステップ106で、帳票が払込書(半券有
り)Paであると判定されると、搬送ローラ21のモー
タが駆動され、帳票の取り込みが開始される(ステップ
110)。この帳票の取り込み中に、センサSC05の
出力が"暗"の期間とセンサSC06の出力が"暗"の期間
とのずれ量を求め、このずれ量を基にスキューの有無の
判定を行うとともに、センサSC08およびセンサSC
09の各出力が"暗"の時間を測定して帳票の長さを判定
する(ステップ111)。
【0038】測定されたずれ量が決められた値以上であ
る場合はスキュー有りとみなして帳票の取り込みを中止
し、取込機構20の搬送ローラ21を逆回転させること
によって直ちにその帳票を接客口1に放出する。また、
測定された帳票の長さが払込書(半券有り)Paと一致
しない場合は、その帳票を不適格帳票とみなして取り込
みを中止し、その帳票を放出する(ステップ112)。
【0039】測定されたずれ量が決められた値未満で、
かつ判定された帳票の長さが払込書(半券有り)Paの
長さと一致する場合、その帳票は正常な払込書(半券有
り)Paとしてユニット102内で処理される(ステッ
プ113)。
【0040】また、ステップ108で、帳票が通帳であ
ると判定されると、搬送ローラ21のモータが駆動さ
れ、帳票の取り込みが開始される(ステップ114)。
この帳票の取り込み中に、センサSC03の出力が"暗"
の期間とセンサSC04の出力が"暗"の期間とのずれ量
を求め、このずれ量を基にスキューの有無の判定を行う
(ステップ115)。測定されたずれ量が決められた値
以上である場合はスキュー有りとみなして取り込みを中
止し、取込機構20の搬送ローラ21を逆回転させて直
ちにその帳票を接客口1に放出する(ステップ11
6)。
【0041】測定されたずれ量が決められた値未満であ
る場合はスキュー無しとみなし、続いて、その通帳が縦
/横型通帳Pbであるか、2000号通帳Pcであるか
を判別するために、センサSC08およびセンサSC0
9の出力を評価する(ステップ117)。ここで、セン
サSC08の出力とセンサSC09の各出力がともに"
暗"であるならば、当該通帳が縦/横型通帳Pbである
と判定される(ステップ118)。また、センサSC0
8の出力が"明"で、センサSC09の出力が"暗"である
なら、当該通帳が2000号通帳Pcであると判定され
る(ステップ119)。
【0042】このようにして通帳の種類が判定された
後、次にその通帳が開いているかどうかをチェックする
ために、通帳の搬送方向の長さをセンサSC010の出
力により検出する(ステップ120,121)。
【0043】挿入された通帳が縦/横型通帳Pbである
ことが判定され(ステップ118)、かつこれが閉じて
挿入されたことが検出されたならば(ステップ122の
YES)、帳票の取り込みを中止し、利用者に縦/横型
通帳Pbを開いた状態で改めて挿入させるために、取込
機構20の搬送ローラ21を逆回転させて帳票を放出す
る(ステップ123)。また、縦/横型通帳Pbが開い
ていることが検出されたならば、この縦/横型通帳Pb
をユニット102内で正常運用する(ステップ12
4)。
【0044】また、挿入された通帳が2000号通帳P
cであることが判定され(ステップ119)、かつこれ
が閉じて挿入されたことが検出されたならば(ステップ
125のYES)、ページめくり機構6による2000
号通帳Pcのページめくり操作が行われる(ステップ1
26)。また、2000号通帳Pcが開いていることが
検出されたならば、この2000号通帳Pcをユニット
102内で正常運用する(ステップ127)。
【0045】帳票のスキュー検出の様子を図9に示す。
同図(a)に示すように、帳票Pがスキューをともなっ
て搬送されてきた場合の、スキュー検出用のセンサSC
05およびセンサSC06の各出力は同図(b)のよう
になる。すなわち、センサSC05の出力がOFF
(明)からON(暗)に立ち上がるタイミングと、セン
サSC06の出力がOFF(明)からON(暗)に立ち
上がるタイミングとの時間のずれ量はスキュー量に比例
するので、このずれ量をたとえば搬送モータの出力パル
スなどによりカウントすることによってスキュー量に応
じた値が得られ、このスキュー量に応じた値が規定値よ
り大きい場合、スキューエラーが判定される。
【0046】また、図10に示すように、センサSC1
0の出力を用いた帳票Pの長さ検出についても同様に、
センサSC10の出力がON(暗)の時間をたとえば搬
送モータの出力パルスなどによりカウントすることによ
って、帳票Pの長さに応じた値が得られる。
【0047】以上説明したように、本実施形態によれば
次のような効果が期待される。取込機構20によって帳
票の取り込みが行われる領域に各々異なる位置での帳票
の通過を検知するための複数のセンサSC01〜SC1
0を配設しておき、これらのセンサの出力に基づき当該
帳票の種類の判定、スキューの判定、不適格帳票の判定
などの鑑査を行うことで、取込機構20によって帳票を
取り込んだ後速やかに、その帳票の種類に応じた処理手
順を起動させることができる。すなわち、帳票が払込書
であれば、これを取込機構20で取り込んだ後、直ちに
OCR部2へ搬送して払込書のイメージの読み込みを開
始でき、また、帳票が通帳ならば、これを取込機構20
で取り込んだ後、直ちに磁気ストライプリード/ライト
部5へ搬送して磁気ストライプの読み込みを開始するこ
とができる。これにより、処理効率を高めることができ
る。また、スキューや帳票不適格の早期発見が可能とな
り、これらのエラー帳票を速やかに放出することができ
る。よって、エラー処理の効率も向上する。
【0048】また、センサの出力レベルに基づいて、払
込書、通帳の光透過率に基づく鑑査を行うことができ、
高速で、高精度の鑑査が可能になる。さらに、複数のセ
ンサの出力レベルを評価するようにすれば、帳票の光透
過率の分布による鑑査が可能になり、帳票の部分的な光
透過率の違いによる鑑査精度への影響を緩和できる。
【0049】なお、本発明は払込書と通帳を処理できる
複合帳票処理ユニット102への適用に限定されるもの
でなく、外形の異なる複数の種類の帳票を処理するあら
ゆる装置に適用することができる。また、対象となる帳
票は払込書、通帳の類に限らない。
【0050】また、取込機構20によって帳票の取り込
みが行われる領域内に配設されるセンサの数やレイアウ
トは、処理する帳票の外形、種類とその帳票の種類の組
み合わせに依存しており、本実施形態の態様に限定され
るものではない。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
媒体の通過の有無の検出結果に基づいて帳票の外形的な
鑑査を行うとともに、光検出器の出力レベルに基づいて
媒体の光透過率に基づく鑑査を行うことで、高速かつ高
精度に鑑査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である現金自動預出金機の
外観図である。
【図2】図1の中の複合帳票処理ユニットの構成を示す
図である。
【図3】図2の複合帳票処理ユニットにおける取込機構
の周辺の平面図および側面図である。
【図4】図2の複合帳票処理ユニットの機構制御部の構
成を示すブロック図である。
【図5】図2の複合帳票処理ユニットにて帳票の取り込
みを行う際の処理の流れ図である。
【図6】図2の複合帳票処理ユニットに払込書(半券有
り)が挿入された様子を示す図である。
【図7】図2の複合帳票処理ユニットに縦/横型通帳が
挿入された様子を示す図である。
【図8】図2の複合帳票処理ユニットに2000号通帳
が挿入された様子を示す図である。
【図9】帳票のスキュー検出の方法を示す図である。
【図10】帳票の長さ検出の方法を示す図である。
【図11】帳票の種類のによるセンサの出力のレベルを
示す図である。
【符号の説明】
1・・・接客口、2・・・OCR部、3・・・印字部、4・・・帳票
収納部、5・・・磁気ストライプリード/ライト部、6・・・
ページめくり機構、20・・・取込機構、41・・・システム
ボード、42・・・総合制御部、43・・・CPUボード、4
4・・・データ処理ボード、102・・・複合帳票処理ユニッ
ト、P・・・帳票、Pa・・・払込書、Pb・・・縦/横型通
帳、Pc・・・2000号通帳、SC01〜SC10・・・セ
ンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/00 G07D 9/00 436A G07D 9/00 436 436B G06K 19/00 V Fターム(参考) 2C059 FF03 FF05 FF24 3E040 AA01 AA04 AA06 AA07 AA08 BA07 CA14 EA01 FA05 FG01 FG12 FG15 FH04 FH05 FK04 FK05 5B035 BA07 5B058 CA31 YA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の種類の媒体を挿入可能な挿入口
    と、 前記挿入口より挿入された前記媒体を取り込む取込機構
    と、 前記取込機構によって取り込まれた前記媒体に対して該
    媒体の種類に応じた処理を行う処理部と、 前記取込機構による取り込まれた前記媒体の通過を検出
    する透過方式の光検知器と、 前記光検知器による前記媒体の通過の検出結果および前
    記光検出器の出力レベルに基づいて前記媒体の鑑査を行
    う鑑査手段とを有することを特徴とする媒体処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の種類の媒体を挿入可能な挿入口
    と、 前記挿入口より挿入された前記媒体を取り込む取込機構
    と、 前記取込機構によって取り込まれた前記媒体に対して該
    媒体の種類に応じた処理を行う処理部と、 前記取込機構によって取り込まれた前記媒体の通過を複
    数の位置で個別に検出する透過方式の複数の光検知器
    と、 前記複数の光検知器による前記媒体の通過の検出結果お
    よび前記複数の光検出器の出力レベルに基づいて前記媒
    体の鑑査を行う鑑査手段とを有することを特徴とする媒
    体処理装置。
  3. 【請求項3】 前記光検知器が、前記取込機構により前
    記媒体の取り込みが行われる領域内に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の媒体処理装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の種類の媒体を挿入可能な挿入口
    と、前記挿入口より挿入された前記媒体を取り込む取込
    機構と、前記取込機構によって取り込まれた前記媒体に
    対して該媒体の種類に応じた処理を行う処理部と、前記
    取込機構によって取り込まれた前記媒体の通過を検出す
    る透過方式の光検知器とを設けておき、前記光検知器に
    よる前記媒体の通過の検出結果および前記光検出器の出
    力レベルに基づいて前記媒体の鑑査を行うことを特徴と
    する媒体処理方法。
JP2002073156A 2002-03-15 2002-03-15 媒体処理装置および媒体処理方法 Withdrawn JP2003271906A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002073156A JP2003271906A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 媒体処理装置および媒体処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002073156A JP2003271906A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 媒体処理装置および媒体処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003271906A true JP2003271906A (ja) 2003-09-26

Family

ID=29202958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002073156A Withdrawn JP2003271906A (ja) 2002-03-15 2002-03-15 媒体処理装置および媒体処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003271906A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005346616A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Oki Electric Ind Co Ltd シャッタ機構および該機構を具備する自動取引装置
JP2008257278A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Citizen Holdings Co Ltd メディア識別装置
JP2020080029A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 沖電気工業株式会社 媒体処理装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005346616A (ja) * 2004-06-07 2005-12-15 Oki Electric Ind Co Ltd シャッタ機構および該機構を具備する自動取引装置
JP4620382B2 (ja) * 2004-06-07 2011-01-26 沖電気工業株式会社 シャッタ機構および該機構を具備する自動取引装置
JP2008257278A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Citizen Holdings Co Ltd メディア識別装置
JP2020080029A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 沖電気工業株式会社 媒体処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4200047B2 (ja) 紙幣及び有価証券の自動取扱装置
US8523235B2 (en) Cash and cheque automatic depositing apparatus
JPS59149564A (ja) 自動取引システム
WO2014064775A1 (ja) 紙葉類処理装置、紙葉類仕分け装置及び紙葉類仕分けシステム
US7401730B2 (en) Self-service deposit method and apparatus
JP4952144B2 (ja) 自動取引装置
US20220114351A1 (en) System and method for detecting a smart card
KR20070042698A (ko) 불량지폐입금 장치가 구비된 금융자동화기기 및 방법
KR20120012116A (ko) 입금액 수정기능이 구비된 금융자동화기기 및 이를 이용한 금융 서비스 방법
JP4769852B2 (ja) 自動取引装置
JP5142740B2 (ja) 自動取引装置
JP2003271906A (ja) 媒体処理装置および媒体処理方法
JP2008165469A (ja) 自動取引装置
JP7215012B2 (ja) 自動取引装置及び方法
JP2002092694A (ja) 自動取引装置および媒体処理装置
JP2005085134A (ja) 紙幣処理装置
JP2009070199A (ja) 自動取引装置
JP2003157465A (ja) 紙幣取扱装置
JP5320830B2 (ja) 自動取引装置
JP7277406B2 (ja) 自動取引装置、偽造カード判定方法、及び偽造カード判定プログラム
JP5962253B2 (ja) 自動取引装置
JP3968296B2 (ja) 複数の帳票類を一括して取り扱い可能な帳票類取扱装置
JPS5912674Y2 (ja) 自動取引装置
JP2970031B2 (ja) 媒体判別装置
JP2006092105A (ja) 帳票処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607