JP6050789B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、押しボタンを備えたスロットマシン等の遊技機に関する。
各種遊技機、例えばスロットマシンには、遊技者が押圧操作可能なベットボタン、ストップボタン等の押しボタンを含む押しボタンユニットが搭載されている。
この従来の押しボタンユニットは、押しボタンと、この押しボタンを押圧方向に移動可能に保持するボタンケースと、押しボタンを戻し方向に付勢する付勢手段とを備え、また押しボタンは、遊技者により操作される被操作部と、この被操作部を突出状に支持する大径の胴部とを有し、その胴部がボタンケースにより押圧方向に移動可能に保持されている(特許文献1)。
特開2007−289263号公報
従来の押しボタンは、大径の胴部の先端からこれよりも小さい被操作部が突出しており、その被操作部を遊技者が軸方向に押圧操作する構造であるため、被操作部の操作性の向上とボタンケース側を含む全体構造の小型化とを同時に達成することが難しいという問題がある。
即ち、従来の押しボタンは、大径の胴部に対して被操作部が小さいため、配置箇所の周辺部材又は機器類との干渉を避けるべく胴部及びボタンケースを小型化すれば、それに伴って被操作部の大きさが小さくなり、被操作部の操作性が極端に低下する惧れがある。
一方、被操作部の操作性を確保すべく被操作部を大きくすれば、それに伴って胴部及びボタンケースが大径化してボタンケース側を含む全体構造が大型化する上に、複数の押しボタンを並べて配置する場合には、ボタンケースの大型化に伴って各押しボタン相互の被操作部間の間隔が広がる結果となり、そのため却って各被操作部の操作性が低下する等の新たな問題が発生する惧れがある。
本発明は、こうした従来の問題点に鑑み、被操作部の操作性の向上と全体構造の小型化とを容易に図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技者によって前側から前後方向に押圧操作される押しボタンと、該押しボタンを前後方向に移動可能に保持するボタンケースと、前記ボタンケースを前側から覆う前カバーとを備えた遊技機において、前記押しボタンは遊技者によって操作される被操作部と、該被操作部を支持する胴部とを備え、前記ボタンケースは前記前カバーにより覆われる前壁部と、前記胴部を前後方向に移動可能に保持する胴保持部とを一体に備え、前記胴保持部は前記前壁部から後側への突出長さが前側への突出長さよりも大であり、前記被操作部は押圧操作用の頂部と、該頂部の外周側から前記胴保持部の外周へと後広がり状に拡径する拡径部とを備え、前記拡径部の最外周縁は前記胴保持部の外周側で前記前カバーの開口部内に位置するものである。
本発明では、被操作部の操作性の向上と全体構造の小型化とを容易に図ることが可能である。
本発明の第1 の実施形態に係るスロットマシンの全体正面図である。 同スロットマシンの全体側面図である。 同押しボタンユニット及び前カバーの取り付け状態の分解斜視図である。 同押しボタンユニットの分解斜視図である。 同押しボタンユニットの取り付け状態の平面断面図である。 同押しボタンユニットの取り付け状態の側面断面図である。 (a)は同キャップ部の一部破断正面図、(b)は同キャップ部の側面断面図、(c)は同キャップ部の背面図である。 同押しボタンユニットの分解平面断面図である。 同押しボタンユニットの分解側面断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る押しボタンユニットの取り付け状態の断面図である。 (a)〜(f)は本発明の第3の実施形態に係る押しボタンユニットの一部破断側面図である。 本発明の第4の実施形態に係る押しボタンユニットの要部の平面断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る押しボタンユニットの平面断面図である。 本発明の第6の実施形態に係る押しボタンユニットの正面図である。 同押しボタンユニットの平面断面図である。 本発明の第7の実施形態に係るパチンコ機の平面図である。 同チャンスボタンの取り付け状態の平面断面図である。 同チャンスボタンの一部破断平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1〜図9は本発明をスロットマシンとして具現化した第1の実施形態を例示する。図1及び図2において、1は遊技機本体であり、この遊技機本体1は本体ケース2と、この本体ケース2の前側に開閉自在に配置された矩形状の前面パネル3とを備えている。
本体ケース2は前側が開放した箱形であって、3個(複数個)の図柄表示リール4が左右方向に配列された表示リールユニット5と、メダル払い出し装置6と、主制御基板を収容する主制御基板ケース7とが内部に配置されている。
前面パネル3は、左右一端側のヒンジにより本体ケース2に開閉自在に装着されており、その上部側には第1表示窓8と第2表示窓9とが上下に配置されている。第1表示窓8は本体ケース2側の各図柄表示リール4に対応して矩形状に形成されており、この第1表示窓8を介して図柄表示リール4を前側から視認可能である。
第2表示窓9は第1表示窓8よりも大型の矩形状であって、前面パネル3の裏側に装着された液晶表示ユニット10の表示画面10aに対応して形成されており、この第2表示窓9を介して表示画面10aを前側から視認可能である。
前面パネル3の下端部前側には、メダル払い出し装置6から払い出されたメダルや返却されたメダルを前側に排出するための排出口12と、この排出口12から排出されたメダルを受ける横長状のメダル受け皿13とが配置されている。
第2表示窓9の下側には、操作パネル部14が横長状に設けられ、この操作パネル部14に、遊技媒体としてのメダルを投入可能なメダル投入口15と、メダル投入口15内に詰まったメダルを返却させるための返却ボタン16と、メダル投入口15へのメダル投入に代えてクレジットからメダルをベットするためのベットボタン17と、マックスベットボタン18及びキャンセルボタン19と、各図柄表示リール4の回転を開始させるためのスタートレバー20と、回転中の各図柄表示リール4を個別に停止させる3個(複数個)のストップボタン(押しボタン)22とが設けられている。
各ストップボタン22は押しボタンユニット23上に左右方向に所定の間隔を置いて横一列状に設けられている。押しボタンユニット23は、図3に示すように、操作パネル部14の左右方向の略中央の装着部24に対して前面パネル3の後側から着脱自在に装着され、装着部24の前側に装着された前カバー25により、各ストップボタン22の被操作部26を除く外周側が前側から覆われている。
押しボタンユニット23は、図2〜図9に示すように、各ストップボタン22と、この各ストップボタン22を軸方向(本実施形態では前後方向)に移動可能に保持するボタンケース27と、このボタンケース27内に収容され且つ各ストップボタン22を戻し方向に付勢するコイル状の戻しバネ28と、ボタンケース27内に収容され且つ各ストップボタン22に対応する検出スイッチ29及びLED30が設けられたスイッチ基板31とを備えている。
ストップボタン22は、図2〜図9に示すように、截頭円錐状の被操作部26と、この被操作部26を支持する略円筒状の胴部32とを備えている。被操作部26は軸方向に偏平状であって、平坦状に形成された押圧操作用の頂部33と、この頂部33の外周側から胴部32へと後側に拡径する拡径部34と、この拡径部34の後側に形成された筒部35とを略同心状に一体に備えている。
被操作部26は遊技者の押圧操作時の操作性を考慮して胴部32よりも大径に構成されており、その拡径部34、筒部35の最外周縁が胴部32の外側に位置する形状となっている。なお、筒部35は省いてもよい。被操作部26は、光透過性を有する合成樹脂材により成形されている。
胴部32は前胴部32aと、この前胴部32aの後側に挿入された後胴部32bとを備え、両者が係合手段36を介して軸方向に着脱自在に結合されている。前胴部32aは被操作部26と一体であって、頂部33の外周側近傍から後側へと一体に突出して略同心状に形成されている。
この前胴部32aの外周側には、被操作部26の拡径部34及び筒部35との間に環状凹部37が設けられている。被操作部26の拡径部34と前胴部32aとの間には、周方向に複数個の補強リブ38が放射状に設けられている。なお、補強リブ38は省いてもよい。係合手段36は前胴部32aに形成された周方向に複数個の係合孔36aと、後胴部32bに形成され且つ係合孔36aに係脱自在に係合する周方向に複数個の係合爪36bとを有する。
後胴部32bは遮光性を有する合成樹脂製であって、前広がりのテーパー状に形成された反射壁部39を内周側に一体に備えている。反射壁部39内にはLED30が配置され、また反射壁部39の後側には被検出片40が設けられている。LED30は点灯時に被操作部26を後側から照明して発光させるためのものである。検出スイッチ29は被検出片40を介してストップボタン22の操作を検出するものであり、この検出スイッチ29に対して被検出片40が出退するようになっている。
ボタンケース27は左右方向に長いケース本体42と、このケース本体42の後側に着脱自在に装着された裏蓋43とを備えている。ケース本体42は前部側の板状の支持部44と、この支持部44に左右方向に所定間隔を置いて軸方向に貫通状に形成された略有底円筒状の胴保持部45と、支持部44から後方に突出し且つ各胴保持部45を取り囲む周壁部46とを有する。周壁部46の後部内側にはスイッチ基板31が収容され、その周壁部46の後端側に裏蓋43が装着されている。スイッチ基板31には各ストップボタン22毎に検出スイッチ29とLED30とが設けられている。
支持部44は装着部24の開口部47の外周縁に裏側から当接され、左右両端側が装着部24にネジ48により着脱自在に固定されている。ネジ48は支持部44の後側から挿通してもよいし、前面パネル3の前側から挿通してもよい。胴保持部45はストップボタン22の胴部32を軸方向に移動自在に保持するためのもので、大径の前保持部45aと小径の後保持部45bとが段差45cを介して設けられており、その前保持部45aに前胴部32aが、後保持部45bに後胴部32bが夫々摺動自在に挿入されている。
前保持部45aは支持部44の前後両側に跨って形成され、その前端部側は支持部44から前側に突出している。前保持部45aは被操作部26の筒部35の内径よりも小径であって、ストップボタン22が待機状態のときには、前保持部45aの前端側と被操作部26との間に所定の間隔があるが、ストップボタン22を押圧操作したときに、前保持部45aの前端が被操作部26の環状凹部37内に入るようになっている。なお、被操作部26の筒部35と支持部44との間には、ストップボタン22の移動量に見合う隙間が設けられている。
胴部32と胴保持部45との間には規制手段50が設けられている。この規制手段50は、ストップボタン22の移動範囲を待機位置と最大押圧位置とに規制するためのものであって、後保持部45bと、後胴部32bの外周に設けられ且つ被操作部26を最大押圧位置に押圧操作したときに後保持部45bに前側から当接する鍔部50aと、後胴部32bの外周に設けられ且つ戻しバネ28の付勢により待機位置のときに後保持部45bに後側から当接する係合爪50bとを備えている。後保持部45bは中間底部45dを有し、この中間底部45dと後胴部32bとの間に戻しバネ28が介在されている。
前カバー25は不透明な合成樹脂製であって、各ストップボタン22の被操作部26が突出する開口部51を有し、被操作部26の外周でボタンケース27を前側から覆うように装着部24内に配置され、左右両端側の取り付けボス部25aが装着部24の取り付け部24aに対してネジ52により後側から着脱自在に装着されている。ネジ52は前面パネル3の装着部24の後側から挿通されている。前カバー25は各開口部51の外側に周壁部53を有し、この各周壁部53の後端が支持部44の前面に当接されている。なお、前カバー25と支持部44は、各胴保持部45間等の中間部分で支持部44に後側から挿通されたネジ54により前後に着脱自在に結合されている。
この種の遊技機では、各図柄表示リール4の回転中に各ストップボタン22を押圧操作して、対応する図柄表示リール4を停止させて、その第1表示窓8に表示される各図柄表示リール4の停止図柄の組み合わせの成否によりゲームを行う。
各ストップボタン22は通常戻しバネ28の付勢により規制手段50の係合爪50bが後保持部45bの後端に係合する待機位置にあり、被操作部26が前カバー25から前側に突出している。胴保持部45の前端は、被操作部26の環状凹部37から後側に外れている。
そこで、遊技者が図柄表示リール4を停止させるべくストップボタン22の被操作部26を押圧操作すると、胴部32が戻しバネ28に抗して胴保持部45内で押圧方向に摺動し、胴保持部45の前端が被操作部26の環状凹部37内に相対的に進入する。そして、被操作部26、胴部32が最大押圧位置まで移動したときに鍔部50aが後保持部45bの前端に当接してその位置に規制する。
一方、被操作部26の押圧により被検出片40が検出スイッチ29内に入り、検出スイッチ29がこの被検出片40を介して被操作部26の押圧操作を検出するため、対応する図柄表示リール4に対して停止信号を送信する。
このような構成の押しボタンユニット23では、次のような利点がある。ストップボタン22は被操作部26が胴部32よりも大径であって、被操作部26の最外周縁が胴部32、胴保持部45の外側に位置する構造であるため、被操作部26の操作性を低下させることなく押しボタンユニット23の全体的な構造の小型化を容易に図ることが可能である。
何故ならストップボタン22の被操作部26が胴部32、胴保持部45よりも大径であるため、被操作部26の操作性を容易に確保することが可能であり、また、胴部32、胴保持部45を収容するボタンケース27側の小型化を図ることができる。
しかも、胴部32、胴保持部45が被操作部26よりも小径であるため、押しボタンユニット23に複数個のストップボタン22を並べて配置する場合にも、被操作部26の操作性を考慮して各ストップボタン22相互間の間隔を決定すればよく、胴部32、胴保持部45が原因で各ストップボタン22相互間の間隔を決定する等の問題も生じ得ず、全体的な小型化を容易に図ることができる。
また、被操作部26は、遊技者の押圧操作用の頂部33と、この頂部33の外周側から胴部32の外周側へと拡径する拡径部34とを一体に備えた偏平状であるため、押しボタンユニット23の前側に被操作部26を突出状に設けるに当たっても、押しボタンユニット23の前面側と被操作部26との間に極端な段差45cができるようなこともなく、押しボタンユニット23の前面側に対して被操作部26の前面側を滑らかにすることができる。
更に、被操作部26の頂部33と、この頂部33の外周側の近傍に配置された胴部32とを一体に備えているので、被操作部26と胴部32との一体成型が可能であり、成型金型の構造を簡素化することができる。また、被操作部26は胴部32の外周側に、被操作部26を押圧操作したときにボタンケース27の胴保持部45の前端が入る環状凹部37を備えているため、環状凹部37がないものに比較して被操作部26及び胴部32の軸方向の長さを短くすることが可能である。
しかも、胴保持部45の前端が被操作部26の環状凹部37に入るため、胴保持部45を被操作部26の近傍側へと伸ばすことが可能であり、胴部32、胴保持部45の長さを大きくして被操作部26の傾きを少なくすることができる。
押しボタンユニット23はケース本体42の前側に支持部44を備え、その支持部44を操作パネル部14の装着部24に後側から着脱自在に装着しているため、操作パネル部14の装着部24に前側から装着する場合のように、ボタンケース27の支持部44から後側を装着部24の開口部47に挿入する必要がなく、押しボタンユニット23の装着を容易に行うことができる。なお、支持部44を装着部24に固定するネジは前後の何れから螺合してもよい。
また押しボタンユニット23を前側から覆う前カバー25を操作パネル部14の装着部24の前側に配置して、この前カバー25を装着部24の後側からネジ52により固定しているので、前カバー25を前側から取り外す等の不正行為を防止できる。
図10は本発明の第2の実施形態を例示している。この実施形態では、胴部32、胴保持部45は、全長にわたって同一径の円筒状に構成されている。胴部32は被操作部26と一体であり、胴保持部45により前後方向に摺動自在に保持されている。
胴部32と胴保持部45との間には規制手段50が設けられている。この規制手段50は、被操作部26を最大押圧位置に押圧操作したときに胴部32の後端の当接部50dが胴保持部45の中間底部45d側の受け部50eに前側から当接し、待機位置のときに戻しバネ28の付勢により胴部32の係合爪50bが胴保持部45の係合部50fに後側から係合するようになっている。
胴部32内には遮光筒部55を介して反射壁部39が着脱自在に設けられている。反射壁部39は被操作部26側に延びる遮光筒部55を外周に一体に備え、その遮光筒部55が係合手段56を介して胴部32に着脱自在に結合されている。係合手段56は胴部32に形成された周方向に複数個の係合孔56aと、遮光筒部55に設けられ且つ係合孔56aに係脱自在に係合する複数個の係合爪56bとを有する。他の構成は第1の実施形態と略同様である。
この実施形態では、通常、被操作部26は規制手段50と戻しバネ28とにより待機位置に保持されている。そして、被操作部26を押圧すると、胴部32が戻しバネ28に抗しながら胴保持部45内で後側へと摺動し、最大押圧位置まで移動したときに、胴部32の後端の当接部50dが胴保持部45の受け部50eに当接して胴部32の移動を規制する。
このように胴部32及び胴保持部45は、前後方向に略同一径の直円筒状に構成することも可能であり、その場合にも胴部32を被操作部26と一体に構成することができる。また、LED30からの光により被操作部26の頂部33側を発光させる場合には、胴部32を被操作部26と同じ光透過性の材料により構成することになるが、反射壁部39の外周に遮光筒部55を設けることにより、光の外側への拡散を防止することができる。
図11(a)〜(f)は本発明の第3の実施形態を例示している。被操作部26と胴部32は、被操作部26が胴部32よりも大径であればよく、図11(a)〜(f)に示すように種々のものがある。なお、他の構成は第1の実施形態と同様である。
図11(a)の被操作部26は頂部33と拡径部34とを備え、その頂部33と拡径部34との境界部分の後側に胴部32が設けられている。図11(b)の被操作部26は頂部33と拡径部34とを備え、その拡径部34の中間部分の後側に胴部32が設けられている。
図11(c)の被操作部26は平坦状の頂部33と、この頂部33の外周から後側に延びる筒部35とを一体に備え、その頂部33の外周近傍に胴部32が設けられており、拡径部34がない形状となっている。図11(d)の被操作部26は前側に盛り上がる頂部33と、この頂部33の外周から胴部32の外周側へと緩やかな円弧状に湾曲する拡径部34とを有する。図11(e)の被操作部26は、後側に凹入する頂部33と、この頂部33の外周から胴部32の外周側へと拡径する拡径部34とを有する。図11(f)の胴部32は前端側の外周にフランジ部34aを備え、このフランジ部34aの外周側に被操作部26の拡径部34の後端が一体に接続されている。
このように被操作部26の形状、構造は種々の変更が可能であり、その頂部33を前側から軸方向に押圧操作できるものであれば十分である。また、被操作部26の頂部33の後側面に粗面状又は凹凸状等の乱反射面を設けて、LED30からの光が乱反射面で乱反射して頂部33が発光するようにしてもよい。
図12は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態では、ストップボタン22の被操作部26は頂部33と、この頂部33の外周側から胴部32側に屈曲する直円筒状の筒部35とを一体に備え、その筒部35に後側から胴部32の前部側の取り付け筒部58が係合手段59を介して着脱自在に結合されている。係合手段59は筒部35に形成された周方向に複数個の係合孔59aと、胴部32の取り付け筒部58に形成され且つ係合孔59aに係脱自在に係合する係合爪59bとを有する。
被操作部26の外周の筒部35は胴部32よりも大径であり、その外周は胴部32よりも外側に位置している。胴部32は胴保持部45により摺動自在に保持され、また、胴保持部45は被操作部26の外周よりも若干小径である。被操作部26の筒部35と胴保持部45との間には、被操作部26を押圧したときに被操作部26、胴部32が前後方向に移動できるように所定の間隙が設けられている。前カバー25の周壁部46は被操作部26の筒部35の外周に近接している。その他の構成は各実施形態と同様である。
この実施形態に例示するように、ストップボタン22の被操作部26は、その外周が胴部32よりも大径であり、胴保持部45よりも小径であってもよい。また被操作部26と胴部32は別々に成型して、被操作部26の筒部35に胴部32の取り付け筒部58を着脱自在に結合してもよい。
図13は本発明の第5の実施形態を例示する。この実施形態では、被操作部26は、頂部33と拡径部34と筒部35とを有し、その筒部35の後端に鍔部35aが一体に設けられている。筒部35の外周には前カバー25の周壁部46が近接して配置され、この周壁部46の後側に鍔部35aが配置されている。その他の構成は各実施形態等と同様である。
この実施形態のように被操作部26の筒部35の後端側に鍔部35aを設け、この鍔部35aを前カバー25の周壁部46の後端側に対向して配置することも可能である。このようにすれば、被操作部26と前カバー25の周壁部46との間の隙間を極力塞ぐことができる。
図14、図15は本発明の第6の実施形態を例示する。この実施形態では、被操作部26は前後方向に偏平な截頭角錐状に形成されている。前カバー25には周壁部53の内側の開口部51が角形状になっており、この開口部51内に被操作部26が前後方向に移動自在に配置されている。その他の構成は各実施形態等と同様である。
このように被操作部26の正面視形状は截頭角錐状に形成してもよい。被操作部26はその正面視形状が丸形に限定されるものではない。なお、被操作部26は丸形、角形以外の形状であってもよい。
図16〜図18は本発明をパチンコ機の押しボタン、例えばチャンスボタンに採用した第7の実施形態を例示する。パチンコ機は、図16に示すように、遊技盤(図示省略)が着脱自在に装着された前枠等の遊技機本体61と、遊技機本体61の前側に開閉自在に配置され且つ遊技盤を視認可能な第1前パネル(図示省略)と、遊技機本体1の前側で第1前パネルの下側に開閉自在に配置された第2前パネル62とを備えている。第1前パネルと第2前パネル62とを一体化して前パネルを構成してももよい。
第2前パネル62には、発射手段(図示省略)に供給する発射用の遊技球を貯留する球貯留部63と、球貯留部63を取り囲む化粧カバー64と、発射手段用の操作用の発射ハンドル65とが設けられている。化粧カバー64の前側には、遊技中に適宜発光演出を行う発光演出手段66と、遊技中に所定条件の場合に遊技者が操作可能なチャンスボタン67とが配置されている。
チャンスボタン67は図17、図18に示すように被操作部26と胴部32とを有し、その胴部32が支持部材71の胴保持部45に前後方向に摺動自在に保持されている。被操作部26と頂部33と拡径部34と筒部35とを有する横長の長円形状又は楕円形状に構成されている。頂部33の後側には胴部32内に乱反射板68が設けられ、この乱反射板68の中央部に被検出片40を有するバネ受け具69が設けられている。乱反射板68は頂部33側に凹凸状の乱反射面68aを有する。被操作部26の筒部35と胴部32との間は、胴保持部45に対応して環状凹部37が設けられている。
胴部32と胴保持部45との間には規制手段50が設けられている。この規制手段50は、被操作部26を最大押圧位置に押圧操作したときに胴部32の後端の当接部50dが胴保持部45側の受け部50eに前側から当接し、待機位置のときに戻しバネ28の付勢により胴部32の係合爪50bが胴保持部45の係合部50fに後側から係合するようになっている。係合爪50b、係合部50fは周方向に複数個、例えば略対称位置に4個設けられている。
支持部材71は化粧カバー64の裏側にネジ73により着脱自在に固定されている。支持部材71の後側には、LED30、検出スイッチ29等を有するスイッチ基板31が装着され、支持部材71に着脱自在に装着された裏カバー74により覆われている。その他の構成は第1の実施形態等と同様である。
このようにパチンコ機のチャンスボタン67においても、その被操作部26を胴部32、胴保持部45よりも大径にすることにより、第1の実施形態と同様に実施することが可能である。また被操作部26を横長の長円形状又は楕円形状に構成することにより、被操作部26の操作領域を十分に確保することができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、ストップボタン22の被操作部26の正面視形状は、各実施形態に例示の円形、楕円形又は多角形に限らず、星形や矢印などでもよい。
また、押しボタンとしてストップボタン22、チャンスボタン67を例示しているが、押しボタンの範疇に属するものであれば、ベットボタン17、マックスベットボタン18等、どのようなボタンにも対応可能である。
操作パネル部14の装着部24に対して押しボタンユニット23、前カバー25を装着するに当たっては、押しボタンユニット23を後側から、前カバー25を前側から夫々装着する構成としたが、例えば押しボタンユニット23を前カバー25に装着し、その前カバー25を装着部24に前側から装着するか、前カバー25を押しボタンユニット23に装着し、その押しボタンユニット23を装着部24に前側から装着するようにしてもよい。
更に、実施形態ではスロットマシン、パチンコ機を例に挙げて説明したが、押しボタンを搭載した遊技機であれば、スロットマシン、パチンコ機等の各種の遊技機にも適用可能であることはいうまでもない。
22 ストップボタン(押しボタン)
26 被操作部
27 ボタンケース
32 胴部
33 頂部
34 拡径部
37 環状凹部
45 胴保持部

Claims (1)

  1. 遊技者によって前側から前後方向に押圧操作される押しボタンと、
    該押しボタンを前後方向に移動可能に保持するボタンケースと、
    前記ボタンケースを前側から覆う前カバーとを備えた遊技機において、
    前記押しボタンは遊技者によって操作される被操作部と、該被操作部を支持する胴部とを備え、
    前記ボタンケースは前記前カバーにより覆われる前壁部と、前記胴部を前後方向に移動可能に保持する胴保持部とを一体に備え、
    前記胴保持部は前記前壁部から後側への突出長さが前側への突出長さよりも大であり、
    前記被操作部は押圧操作用の頂部と、該頂部の外周側から前記胴保持部の外周へと後広がり状に拡径する拡径部とを備え、
    前記拡径部の最外周縁は前記胴保持部の外周側で前記前カバーの開口部内に位置する
    ことを特徴とする遊技機。
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