JP6176552B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
具体的には、例えば、パチンコ機であれば、遊技球を遊技盤に発射するための発射スイッチ(ハンドル)、スロットマシンであれば、クレジットメダルをゲームに掛けるためのベットスイッチ(ベットボタン)、リールの回転を開始させるための始動スイッチ(スタートレバー)、リールの回転を停止させるための停止スイッチ装置(ストップボタン)などがある。
これらの操作スイッチ装置は、遊技者による操作を受け付け可能に可動し、受け付けによる動作を所定の検知手段により検知させることで、遊技者による操作を電気信号に変換して出力するようになっている。
停止スイッチ装置は、スロットマシンの前扉の中程に配設されており、複数のリールのそれぞれに対応して設けられた複数の停止ボタンと、これら複数の停止ボタンを押圧方向への移動可能に収容する本体ケースとを備え、さらに、この本体ケースの内部には、停止ボタンの末端に形成された遮光片の変移を検知するセンサと、このセンサが実装された操作基板が配置されている。
センサは、所定の光を検知光として出射する投光素子とその検知光を受光する受光素子とが対向配置された状態で、正面視略凹字状のハウジング部材に囲繞されており、その凹字状の溝部空間に停止ボタンの遮光片が進入して検知光の光軸を遮光することにより、停止ボタンが押圧操作されたことを検知可能としている。
さらに、停止スイッチ装置には、可視光を放射するLEDなどの発光素子が本体ケースの内部に設けられており、この発光素子を所定のタイミングで点灯させることにより、スロットマシンの前扉の正面側に露出した停止ボタンの操作面を背面から照明し、その操作面を発光させるようになっている。
例えば、センサを構成する凹字状のハウジング部材における正面視右側の立設部分の背面と、正面視左側の立設部分の背面と、発光素子を収納するハウジング部材の下部とを結合することで、当該ハウジング部材の剛性を向上させた停止スイッチ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
停止スイッチ装置をこのような構造とすれば、停止ボタンが強く押圧された場合でも、剛性の向上したハウジング部材に収納されている投光素子、受光素子、発光素子の破損を防止できる。
遊技者が操作する操作スイッチ装置を備える遊技機には、スロットマシン、パチンコ機、パロットなど様々な種類があるが、本実施形態では、本発明をスロットマシンに適用した場合について説明する。
以下、本実施形態に係るスロットマシン1について図1〜図3を参照しながら詳述する。
また、ベットボタン2aには、一回の操作につき一枚のメダルを掛ける1ベットボタン21aと、一回のゲームに掛けられるメダルの最大枚数を、一回の操作で掛けるMAXベットボタン30がある。
さらに、前扉1aには、各リール41a,41b,41cに表示された図柄を視認可能とする表示窓5が、各操作手段の上側に設けられている。また、前扉1a上部には、効果音、音声等が出力されるスピーカ7が設けられている。
また、筐体1bの下部には、メダルの貯留・払出しを行うメダル払出装置6が設けられる。メダル払出装置6には、メダルを貯留するホッパー6aが設けられ、メダル投入口2より投入されたメダルは、メダルセレクタ2bにより検出されるとともに、ホッパー6aに誘導されるようになっている。
ゲーム可能なメダル数となったときに、スタートレバー3が操作されると、主制御部8は、ドラムユニット4を駆動して、各リール41a,41b,41cを回転させる制御を行う。
停止スイッチ装置10−1には、遊技者によって押圧操作される停止ボタン11が設けられており(図4参照)、この停止ボタン11が押圧操作されると、この操作が主制御部8で検出され、リール41a,41b,41cの回転を停止させる制御が行われる。
本発明の実施形態に係る停止スイッチ装置10−1は、その不正行為により不正にメダルが払い出される事態を防止するために、投光素子21と受光素子22と発光素子23と基板24が一つのユニットケース25に収納されてユニット化された構成となっている。
以下、その停止スイッチ装置10−1について、図4〜図8を参照して説明する。
これらの図に示すように、停止スイッチ装置10−1は、遊技者により押圧操作される操作部としての複数の停止ボタン11(11a,11b,11c)と、これら停止ボタン11(11a,11b,11c)を押圧方向への移動可能に収容する本体ケース12とを備えた停止ボタン用の操作ユニットであり、さらに、図4に示すように、ベース13、制御ユニット20a(20a1、20a2、20a3)などを備えて構成されている。なお、停止ボタン11(11a,11b,11c)のように、同一の構造を有する構成部品が複数設けられるものについては、それぞれに異なる識別子(a,b,c)を付して別体の構成部品であることを明示するとともに、それら別体の構成部品に共通する機能や構造を説明する場合などには、その識別子を適宜省略する。
矩形筒状部254は、基部252の上面253からは二つ立設されており、一の矩形筒状部254aは、投光素子21が収納される第一収納部として形成されており、他の一の矩形筒状部254bは、受光素子22が収納される第二収納部として形成されている。また、これら矩形筒状部254a、254bのそれぞれの筒状中空部は、基部252の中空と連通している。
円筒部255は、基部252の上面253からは複数(図5等においては、三つ)立設されており、発光素子23を収納する第三収納部として形成されている。また、これら複数の円筒部255のそれぞれの筒状中空部は、基部252の中空と連通している。
投光素子21と受光素子22と発光素子23が実装された基板24のその実装面241がユニットケース25の底面開口251に対向するような向きで、これらユニットケース25と当該基板24とを配置し、その底面開口251に対して当該基板24を挿入する。この挿入に際しては、その基板24に実装された投光素子21を一の矩形筒状部254aに収納し、受光素子22を他の一の矩形筒状部254bに収納し、複数の発光素子23を複数の円筒部255のそれぞれに収納し、基板24を基部252に収納する。そして、その収納の完了後、ユニットケース25の底面開口251に蓋部26を嵌合して当該開口251を閉塞する。これにより、投光素子21と受光素子22と発光素子23と基板24がユニットケース25に収納されるとともに、それら投光素子21等がユニットケース25及び蓋部26により完全に覆い隠された状態となり、これらが一つのユニットとして構成される。
ベース13は、本体ケース12の背面開口と略同じ形状に形成された板状部材であって、その背面開口に嵌合される。また、ベース13の所定箇所には、円形に穿設されたネジ挿入孔131が一又は二以上形成されており、このネジ挿入孔131にネジ14を挿入し、本体ケース12の雌ネジ(図示せず)に螺入することで、本体ケース12の背面開口を閉塞する位置にベース13を螺着する。
さらに、ベース13の裏面132には、制御ユニット20aの基部252の上面253の外周形状と略同じ形状で凹設された取付凹部133が、制御ユニット20aと同数形成されている。そして、取付凹部133の凹状底部には、制御ユニット20aの矩形筒状部254や円筒部255を挿通するための挿通孔134が穿設されている。これら複数の挿通孔134にそれぞれ矩形筒状部254又は円筒部255を挿通し、さらに、制御ユニット20aの基部252を取付凹部133に嵌合し、その基部252に形成されたネジ挿入孔257にネジ15を挿入し、取付凹部133の雌ネジ部135に螺入することで、制御ユニット20aを取付凹部133に固定することができる。
例えば、投光素子21等が実装された基板24は、それら投光素子21等とともに、一のユニットケース25の内部に収納されている。また、制御ユニット20aは、ベース13の裏面132に取り付けられる。このことから、本体ケース12と停止ボタン11との隙間と基板24との間には、ベース13やユニットケース25が介在して、それら隙間と基板24との間が連通していない構造となっている。つまり、基板24は、本体ケース12と停止ボタン11との隙間からはアクセス不能となっている。よって、電子ライターなどを用いて操作面111の外部又は本体ケース12と停止ボタン11との隙間で静電気を発生させる不正行為が行われた場合、その静電気は、ベース13やユニットケース25により遮蔽されて、基板24に到達することができない。このため、その静電気の衝撃に伴って放電電流が流れて基板24が破壊されるといった事態を防止できる。また、基板24から主制御基板に放電電流が流れて不正にメダルが払い出されるといった事態を回避できる。
さらに、制御ユニット20aは、ベース13の裏面132、すなわち停止ボタン11の操作面111から見て当該停止スイッチ装置10−1における最も遠い位置に取り付けられる。しかも、基板24が収納されるユニットケース25の基部252は、ベース13の外側に位置している。このため、例えば、電子ライターを用いて操作面111の外部から送り込まれた静電気が基板24に到達しにくい構造となっている。
一の矩形筒状部254aに収納された投光素子21から出射された検知光が、他の一の矩形筒状部254bに収納された受光素子22で受光されると、受光素子22は、検知光を受光していることを示す検知信号を主制御部8へ出力する。主制御部8は、入力した検知信号にもとづいて、停止ボタン11が操作されていないものと判断する。
また、投光素子21が収納された一の矩形筒状部254aと受光素子22が収納された他の一の矩形筒状部254bとの間に遮光片115が進入して投光素子21から出射された検知光の伝播経路(光軸)が遮光されると、受光素子22がその検知光を受光しなくなり、受光素子22は、検知光を受光していないことを示す検知信号を主制御部8へ出力する。主制御部8は、入力した検知信号にもとづいて、停止ボタン11が操作されたものと判断する。(又は、検知光を受光していない受光素子22からは検知信号が出力されなくなり、主制御部8は、受光素子22から検知信号が送られてこないことをもって、停止ボタン11が操作されたものと判断する。)
さらに、円筒部255に収納された発光素子23から放射された照明光は、その円筒部255の上面256を含む上部から外方へ放出され、停止ボタン11の操作面111や本体ケース12をその背面から照明する。特に、発光素子23からの照明光は、円筒部255の立設方向前方に位置する停止ボタン11の操作面111の縁部116をその背面から照明する。
このように、二つの矩形筒状部254a、254bと三つの円筒部255a、255b、255cは、投光素子21から受光素子22へ向かって出射された検知光と発光素子23から放射された照明光とが干渉しないような形状で形成されている。
しかも、このようにユニットケース25には、開口が形成されないことから、塵や埃などが当該ユニットケース25の内部に進入するのを防止可能な防塵タイプの制御ユニット20aとして構成できる。
また、ユニットケース25は、赤外線を透過させるとともに可視光も透過する材料(あるいは、透明又は半透明の材料)で形成されている。このため、ユニットケース25は、発光素子23から放射された照明光も透過する。よって、発光素子23から放射された光は、ユニットケース25を透過して、停止ボタン11の操作面111の縁部116をその背面から照明することができる。
ここで、基板24の実装面241を直交上方から見た場合、対向配置された投光素子21と受光素子22との間の中間点を中心とする円周上に、複数の発光素子23が配置されている。具体的に、図5に示す場合においては、投光素子21から出射された光の伝播経路(光軸)よりも上方に発光素子23が二つ配置され、下方に一つ配置されている。
また、投光素子21と受光素子22との間の中間点と各発光素子23との距離(その中間点を中心とする円周の半径)は、停止ボタン11の操作面111の半径と同一又は近似している。
さらに、発光素子23や基板24等が収納されたユニットケース25がベース13の裏面132に固定された状態では、ユニットケース25の矩形筒状部254と円筒部255が、それぞれベース13の正面136から直交方向に延伸した状態となるが、この円筒部255の延伸方向前方に、停止ボタン11の操作面111の縁部116が位置している。
また、基板24の実装面241において、投光素子21及び受光素子22の周囲に複数の発光素子23を配置する構成としたので、制御ユニット20aを小型化できる。
コネクタ27は、基板24の裏面242に装着されており、基板24を介して投光素子21と受光素子22と発光素子23のそれぞれに接続されるとともに、投光素子21に電流を流すための配線と、受光素子22から出力された検知信号を通すための配線と、発光素子23に電流を流して発光させるための配線が外部から接続される。
これにより、発光素子23から放射された照射光のうち停止ボタン11の操作面111の縁部116に到達する照射光の光量を多くすることができ、その縁部116をより明るく照明することができる。
しかも、この場合、発光素子23から放射された光がキャップ28を透過すればよく、ユニットケース25を透過しなくてもよいため、このユニットケース25を形成する材料として、投光素子21からの赤外線のみを透過し、可視光を透過しない材料を用いることができる。
このように、図10に示す構成においても、図4〜図9に示した構成と同様に、停止ボタン11の外部又は停止ボタン11と本体ケース12との隙間で静電気を発生させる不正行為が行われた場合でも、この静電気がユニットケース25に収納された基板24に達することができないことから、不正にメダルが払い出されたり、基板24が破壊されたりするといった事態を防止できる。
これに対し、本実施形態の停止スイッチ装置10−1、10−2は、上述したように、三つの停止ボタン11と三つの制御ユニット20a、20bがそれぞれ別個独立しているため、故障した一の停止ボタン11又は制御ユニット20a、20bを交換すればよく、停止スイッチ装置10−1、10−2の全体を交換する必要はない。よって、交換費用を最小限に抑えることができ、当該停止スイッチ装置10の継続利用が可能となる。
MAXベットボタン30に制御ユニット20cを設けた構成を図11に示す。この図11に示すMAXベットボタン30は、遊技者により直接操作されるキャップ状の操作部材31の内部に、発光素子23からの照明光を拡散するための拡散板32を嵌合し、この操作部材31を有底略円筒形状の可動部材33の開口上面に取り付け、この可動部材33を円筒形状の本体ケース34の上面開口から挿入する。また、図11に図示しない投光素子21と受光素子22と発光素子23と基板24が収納された制御ユニット20cを円筒形状の支持部材35の底面部分に取り付け、この支持部材35を本体ケース34の底部開口から嵌合する。
このような構成によれば、制御ユニット20cのユニットケース25の内部に基板24が収納された構造となっているので、操作部材31の外部又は操作部材31と本体ケース34との隙間で静電気を発生させる不正行為が行われた場合でも、その静電気の衝撃が基板24に達しないため、不正にメダルが払い出される事態を防止できる。
また、その静電気による衝撃が操作基板に到達しない構造としたので、この操作基板に放電電流が流れて破壊される事態を回避できる。
例えば、上述した実施形態では、遊技機の例としてスロットマシンを挙げたが、パチンコ機やパロットなどであってもよい。
また、上述した実施形態では、制御ユニットを内蔵可能な操作スイッチ装置として、停止スイッチ装置やMAXベットボタンを挙げたが、これらに限るものではなく、例えば、パチンコ機に設けられて演出の切り換えなどを行うためのチャンスボタンを対象とすることができる。この場合、制御ユニットに収納される発光素子の数を一つとすることができる。
10(10−1、10−2) 停止スイッチ装置
11(11a,11b,11c) 停止ボタン(操作部)
111 操作面
115 遮光片
116 縁部
12 本体ケース
20(20a1、20a2、20a3、20b1、20b2、20b3、20c) 制御ユニット
21 投光素子
22 受光素子
23(23a、23b、23c) 発光素子
24 基板
25 ユニットケース(収納部材)
251 底面開口
252 基部
253 上面
254(254a、254b) 矩形筒状部(第一収納部、第二収納部)
255(255a、255b、255c) 円筒部(第三収納部)
30 MAXベットボタン
Claims (3)
- 遊技者が操作部を操作したことに伴い、第1位置から第2位置へと移動可能な移動部材
と、
前記移動部材が前記第1位置から前記第2位置へと移動して、投光素子から受光素子へと照射される検知光を遮光したことに基づいて、前記操作部が操作されたことを検知可能な検知手段と、
前記操作部に照明光を照射可能な発光素子と、
前記投光素子と前記受光素子と前記発光素子とが備えられた基板と、
前記検知光と前記照明光との干渉を防止可能な干渉防止部材と、
を備え、
前記干渉防止部材は、前記発光素子を収納可能な収納部材を備え、
前記収納部材は、
前記照明光を遮光可能な遮光性部材と、
前記遮光性部材の上部に設けられ、前記照明光を透光可能な透光性部材と、
から構成されており、
前記操作部は、前記透光性部材の上部に配置される
ことを特徴とする遊技機。 - 遊技者が操作部を操作したことに伴い、第1位置から第2位置へと移動可能な移動部材
と、
前記移動部材が前記第1位置から前記第2位置へと移動して、投光素子から受光素子へと照射される検知光を遮光したことに基づいて、前記操作部が操作されたことを検知可能な検知手段と、
前記操作部に照明光を照射可能な発光素子と、
前記投光素子と前記受光素子と前記発光素子とが備えられた基板と、
前記検知光と前記照明光との干渉を防止可能な干渉防止部材と、
を備え、
前記干渉防止部材は、前記発光素子を収納可能な収納部材を備え、
前記収納部材は、
前記基板と前記操作部との間に設けられ、前記照明光を遮光可能な遮光性部材と、
前記遮光性部材と前記操作部との間に設けられ、前記照明光を透光可能な透光性部材と、
を備えたことを特徴とする遊技機。 - 前記照明光は、可視光である
ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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2016
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