JP6046284B1 - エレベータ - Google Patents
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【課題】乗籠の幕板にカメラを設置する際に容易にかつ精度よく取り付けられるエレベータを提供する。【解決手段】エレベータ1は、幕板22と透明部材5とカメラ4とブラケット61とカバー62とを備える。幕板22は、乗籠2のドア装置21の上部に配置され、乗場3側に面した外壁221から底壁223にかけて開口した窓部224を有する。透明部材5は、この窓部224に嵌め込まれる。カメラ4は、窓部224の上部に配置され、ドア装置21,31が開かれた状態で乗籠2の内側から乗場3までの範囲を撮影する画角Vを有している。ブラケット61は、画角Vの中心線Aを乗場3側に向けた角度にカメラ4を固定する。カバー62は、窓部224と少なくともカメラ4の受光部411を囲って幕板22の底壁223の上面に取り付けられる。【選択図】 図4
Description
本発明の実施形態は、乗籠の乗り口から乗場にかけての範囲を撮影するカメラを乗籠に備えるエレベータに関する。
エレベータに乗り降りする乗客を検出するために、乗籠のドア装置の三方枠には様々なセンサが組み込まれている。乗籠は昇降路内で組み立てられるため、これらのセンサもまた乗籠を組み立てる際に組み込まれることになる。幕板の内側に隠れる部分には、ドアパネルのガイドレールなども設置されている。センサ類はこれらの装置に干渉しないように組み込まれている。
エレベータを利用する人の動きを検出するために乗籠の内部と乗り場側の両方を観察することが知られている。この場合、乗籠の内部と乗り場のそれぞれにカメラを設置するとコストがかかるため、乗籠にのみカメラを設置することが検討される。このとき、籠室の天井にカメラを設置すると、乗り場側の撮影範囲が限られてしまう。できるだけ遠くまで乗り場側を撮影しようとするとドア装置から離れた籠室の奥にカメラを設置することになるが、撮影距離が遠くなるため検出精度の高い高画質のカメラが必要になる。また、カメラが籠室の奥に設置されると籠室内の乗客に視界を遮られてしまうことも予想される。そのため、ドア装置の上枠となる幕板の内部にカメラを設置することが提案されている。
ところが、エレベータのドア装置の制御のために、検出すべき目的と用途に応じてそれぞれセンサを設置すると、ここのセンサから延びる配線などが嵩張るだけでなく煩雑になる。このとき乗籠の幕板の内側にカメラを設置する場合、監視対象となる範囲が画角に収まるように、設計された位置及び角度に精度よく取り付ける必要がある。
そこで、乗籠の幕板にカメラを設置する際に容易にかつ精度よく取り付けられるエレベータを提供する。
一実施形態のエレベータは、幕板と透明部材とカメラとブラケットとカバーとを備える。幕板は、乗籠のドア装置の上部に配置され乗場側に面した外壁から底壁にかけて開口した窓部を有する。透明部材は、この窓部に嵌め込まれる。カメラは、窓部の上部に配置され、ドア装置が開かれた状態で乗籠の内側から乗場までの範囲を撮影する画角を有している。ブラケットは、画角の中心線を乗場側に向けた角度にカメラを固定する。カバーは、窓部と少なくともカメラの受光部を囲って幕板の底壁の上面に取り付けられている。そして、透明部材は、幕板の外壁とカバーとの間に挟まれている。または、透明部材は、窓部の縁に係合するフランジを有し、カバーは、外壁に接するフランジの上縁に上方から当接する下縁を有している。
第1の実施形態に係るエレベータ1について、図1から図5を参照して説明する。図1は、任意の階に乗籠2が着床している状態を模式的に示した断面図である。図1に示すようにこのエレベータ1は、着床した階で戸開した状態で、乗籠2のドア装置21の近傍から乗場3のドア装置31を越えて乗籠2側よりも広い範囲を撮影するカメラ4を幕板22に内蔵している。このエレベータ1は、カメラ4で取得される映像情報を基に、乗場3の近くにいる人がエレベータ1を利用しようとしているか否かを判定し、ドア装置21の動作制御を行う。本明細書において、説明の便宜上、乗籠2の中を「内側」、乗場3側を「外側」、ドア装置21,31のドアパネル21A,31Aが移動する方向を「幅方向」と呼ぶことがある。また、重力が作用する方向を基準に「上」及び「下」を定義する。
エレベータ1は、図2に示す幕板22と透明部材5とカメラ4とブラケット61とカバー62とを備える。各部の詳細は図2から図5に示す。図2は、ドア装置21の幅方向に幕板22のほぼ中央にカメラ4を設置した状態を示しており、カメラ4の配置が分かるように幕板22を仮想線で示す。図3は、透明部材5、カメラ4が固定されたブラケット61、及びカバー62を、幕板22から上方へ取り外した分解斜視図であり、透明部材5及びブラケット61については、さらに乗籠2側から乗場3側へ移動させた状態である。図4は、図2中のF4−F4線に沿って幕板22、透明部材5及びブラケット61をそれぞれ断面にした側面図である。また、図5は、図2中のF5−F5線に沿うように、カメラ4の近傍を乗籠2の内側から見て、幕板22及び透明部材5を断面にするとともに、ブラケット61を仮想線で示す。
図1及び図2に示すように、幕板22は、乗籠2のドア装置21の上部に配置され、乗場3側に面した外壁221と、乗籠2の内側に面した内壁222と、これらを一続きに繋ぐ底壁223と、外壁221から底壁223にかけて開口した窓部224とを有する。内壁222及び底壁223は、乗籠2の中から見える意匠部材の一部である。乗籠2の着床階や移動方向、各階に関連する情報等を示す表示装置が内壁222に設けられることも有る。
図2から図5に示すように、透明部材5は、窓部224よりも一回り大きく広がったフランジ51を有し、上方から窓部224に嵌め込まれている。透明部材5は、図4に示すように外壁221及び底壁223に沿ってL字形に曲がっており、かつ、幕板22の外表面すなわち外壁221の乗場3に面した外面及び底壁223の下面に対してほぼ面一となる板厚を有している。透明部材5が動かないようにフランジ51をコーキング剤や接着剤で固定してもよい。フランジ51は、全周に設けなくてもよく、透明部材5を窓部224に保持できれば部分的に設けられていてもよい。
透明部材5は、単に光を透過させるだけでなく、ドア装置を通過する人などの動きをカメラ4で検出できる透光性を有している。なお、透明部材5は、透過する光を拡散及び吸収しない程度に着色されていてもよい。透明部材5は、外から入射される光の強さを調整するために、内側または外側、あるいは積層部材の中間層に偏光フィルタを有していてもよい。
カメラ4は、窓部224の上部に配置され、ドア装置21,31が開かれた状態で乗籠2の内側から乗場3までの範囲を撮影する画角Vを有している。具体的には、図1に示すように、乗籠2のドア装置21から内側に人が1人立てる程度の範囲、及び、乗場3のドア装置31から乗場3側へ一般的な人の歩幅で5〜6歩程度の範囲が撮影できる画角Vを有している。画角Vの中心線Aは、乗場3に向かって延びており、乗籠2のドア装置21から乗籠2の内側へ撮影できる距離よりも乗場3のドア装置31から中心線Aまでの距離の方が大きい。また、カメラ4は、ドア装置21の全幅に対して幕板22のほぼ中央に配置されている。したがって、カメラ4による乗場3側の撮影可能範囲は、乗場3側のドア装置31の全幅よりも広い範囲にわたっている。取付角度の一例として、カメラ4は、画角Vの中心線Aを真下に対して乗場3側に60°起こした状態に取り付けられる。
ブラケット61は、図2から図4に示すように、鋭角に折れ曲がった形状であり、鉛直方向に延びた縦壁611と、カメラ4の画角Vの中心線Aに合致するように法線が乗場3側に向けられた傾斜壁612とを有している。カメラ4は、傾斜壁612に固定されることで決められた角度に保持される。具体的には、図1及び図4に示すように、カメラ4の画角Vの中心線Aを乗場3側に向けた角度であり、上述のとおりの撮影範囲が画角Vに収まるように、ブラケット61はカメラ4を固定する。ブラケット61の縦壁611は、幕板22の内壁222に固定される。また、ブラケット61の縦壁611に対して傾斜壁612が振動しないように、縦壁611と傾斜壁612の間を繋ぐ補強部を有してもよい。
本実施形態では、縦壁611は、図4に示すように、内壁222に接合されたスタッドボルト225に対してナット226で固定される。スタッドボルト225を用いる代わりに接着剤で張り付けられてもよいし、ろう付けで固定されていてもよい。また、カメラ4は、円筒形の鏡筒部41に対して固定部となる方形の台座42を有しており、図4及び図5のように鏡筒部41よりも半径方向に突出した台座42の四隅にネジ孔43を有している。図4にネジ孔43を通る位置で台座42及び傾斜壁612を一部切り欠いて示すように、傾斜壁612は、ネジ孔43に対応する位置に貫通穴613を有している。貫通穴613を通してボルト614をネジ孔43に装着することによって、カメラ4は傾斜壁612に固定される。ボルト614を用いる代わりに接着剤で張り付けられてもよいし、ろう付けで固定されていてもよい。
カバー62は、図2及び図3に示すように、窓部224及び少なくともカメラ4の鏡筒部41の先端部である受光部411を囲って幕板22の底壁223の上面に取り付けられる。カバー62は、図2から図4に示すように、幕板22の外壁221と内壁222との間に隙間を有して納まりドア装置21の幅方向に長い長方形の箱型の外形を有している。カバー62は、外壁221に面した第1の側壁621と、カメラ4の上方を覆う上壁622と、ドア装置21の幅方向を横切る第2の側壁623と、カメラ4から離れる方向へ第2の側壁623の下端から延びた脚部624とを有し、窓部224に面した範囲すなわち下方及び外壁221側の一部と、内壁222に面した範囲すなわち乗籠2側とが開放されている。本実施形態では、それぞれ2つずつある第2の側壁623及び脚部624を区別するために、図2及び図5に示すように乗籠2の中から見て右側の第2の側壁623及び脚部624をそれぞれ右側壁623R及び右脚部624Rと呼び、左側の第2の側壁623及び脚部624をそれぞれ左側壁623L及び左脚部624Lと呼ぶことがある。
脚部624は、図2に示すようにドア装置21を通過する方向に沿って長径が配置された長孔625を有している。図5に示すように、幕板22は、底壁223の上面に長孔625に対応して取り付けられたスタッドボルト227を有している。カバー62は、長孔625にスタッドボルト227を通し、ナット228を装着することで固定される。このとき、図4及び図5に示すように、幕板22の外壁221側の窓部224の縁に沿って延びた透明部材5のフランジ51を、幕板22の外壁221の内面に第1の側壁621で押し当てるようにカバー62を外壁221に寄せて、すなわち、幕板22の内壁222とカバー62とで透明部材5を挟んで、固定する。図5に示すように、外壁221の窓部224の縁を全長にわたってカバー62の第1の側壁621の下縁621Aで乗籠2側から押えるので、ドア装置21を通過する乗客の携行物が下方から透明部材5に当たっても、外壁221側の窓部224の内周面に透明部材5が下方から突き当たるので、透明部材5が浮き上がることを防止できる。幕板22の内壁222に面したカバー62の上壁622及び第2の側壁623の縁は、図4に示すように、カバー62を内壁222に寄せるので、内壁222に対してわずかに隙間を有している。隙間は、ほこりなどの異物が入らないようにコーキング剤や粘着テープ等で塞いでもよい。
以上のように構成された第1の実施形態のエレベータ1によれば、乗籠2が着床した階の乗場3に待機する乗客のうち、乗籠2に向かって接近してくるか、遠ざかるか、静止しているか、あるいはドア装置31の前を横切るかを検出するセンサとしてカメラ4を利用する場合に、ブラケット61によってカメラ4を幕板22に固定するとともにカバー62によって透明部材5を窓部224にしっかりと押え込むことができる。カメラ4を幕板に設置するための構造として簡素であるので、現地での組み立て作業が容易である。また、乗籠2の中から乗場3までの検出範囲は、透明部材5を通してカメラ4で撮影される。透明部材5は、カメラ4に対する相対位置がずれると、プリズムのようにカメラ4の画角Vを変えてしまう。本実施形態では透明部材5がしっかりと固定されることで、カメラ4の画角Vは、精度よく設定される。つまり、このエレベータ1の構成を有していることで、容易にかつ精度よく幕板22の中にカメラ4を設置することができる。
第2の実施形態に係るエレベータ1について、図6から図9を参照して説明する。第2の実施形態のエレベータ1では、カメラ4を固定するブラケット61がカバー62と一続きに形成されたハウジング6である点が第1の実施形態のエレベータ1と異なっており、その他の機能は、同じである。そこで、第1の実施形態のエレベータ1と同じ機能を有する構成は、第1の実施形態と同じ符号を付し、詳細な説明は、第1の実施形態の対応する記載を参酌することとする。
図6は、乗籠2の幕板22に設置されたカメラ4及びその周辺部を、乗場3側の下方から見上げた斜視図であり、ハウジング6の構造が分かりやすいように、乗場3側から見た幕板22の右側半分を仮想線で示す。図7は、ハウジング6とカメラ4と透明部材5を幕板22の底壁223に対して上方へ取り外した分斜視図である。図8は、カメラ4はそのままに、カメラ4以外の幕板22と透明部材5とハウジング6を図6中のF8−F8線に沿って切断した断面図であり、ネジ孔43を通る位置で台座42及び傾斜壁612を一部切り欠いて示す。また、図9は、カメラ4はそのままに、カメラ4以外の幕板22と透明部材5とハウジング6を図8中のF9−F9線に沿って切断した断面図である。
第2の実施形態において、カバー62は、第1の実施形態と同様に板金を折り曲げて造られる。このとき、図8から分かるように、第2の実施形態のエレベータ1のブラケット61の縦壁611は、幕板22の内壁222に対面した上壁622の縁から一続きに下方へ延びた第3の側壁626の一部として形成されている。さらにブラケット61の傾斜壁612は、第3の側壁626の中央部分から乗場3側の上方に向かって延びたように、第3の側壁626の一部を折り返して形成されている。図8に示すように、乗場3側に向いた傾斜壁612の端部612Aは、第1の側壁621と上壁622で形成される角の内側に接する位置まで延びているので、傾斜壁612がしっかりと保持され、またハウジング6の剛性も上がる。
カメラ4は、図7に示すように傾斜壁612の下方から装着される。傾斜壁612の貫通穴613を通してカメラ4のネジ孔43にボルト614を装着するために、ハウジング6は、図8に示すようにカメラ4のネジ孔43の延長上に位置する上壁622及び第3の側壁626にボルト614を通す穴622A,626Aが設けられている。第2の実施形態では、カメラ4をハウジング6に組み込んだ状態で、幕板22の底壁223に脚部624がそれぞれ固定される。
ハウジング6が幕板22に組み込まれると、図8に示すように、ハウジング6の第1の側壁621の下縁621Aが、窓部224に装着された透明部材5のフランジ51の上縁に上方から当接する。さらに乗籠2側からフランジ51を押え込む折り返しが下縁621Aに設けられていてもよい。図9に示すように、ハウジング6の脚部624が幕板22の底壁223のスタッドボルト227にナット228で上方から押え込まれることで、ハウジング6の第1の側壁621の下縁621Aが透明部材5のフランジ51に係合し、透明部材5がフランジ51を介して上方から窓部224に押さえられ、しっかりと固定される。製造公差及び組立公差による誤差を吸収するために、フランジ51と第1の側壁621の下縁621Aとの間に弾性部材、例えばゴム弾性を有した合成樹脂などを介在させてもよい。
以上のようにカメラ4の取付部が構成された第2の実施形態のエレベータ1によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、透明部材5が窓部224にしっかりと固定され、かつ、カメラ4を現地で幕板22に組み込む作業も、ハウジング6を幕板22の底壁223に固定するだけであるので容易に行える。
第3の実施形態に係るエレベータ1について、図10及び図11を参照して説明する。第3の実施形態のエレベータ1では、カメラ4を固定するブラケット61がカバー62と一続きに形成されたハウジング6である点が第1の実施形態と異なっており、さらにそのハウジング6の形状が第2の実施形態と異なっている。その他の機能及び構成は第1の実施形態と同じであるので同じ機能を有する構成は、第1の実施形態と同じ符号を付し、詳細な説明は第1の実施形態の対応する記載を参酌することとする。
図10は、乗籠2の幕板22に設置されたカメラ4と透明部材5とハウジング6とをそれぞれ幕板22の底壁223から上方へ取り外した状態を、乗籠2側の左上方から見た分解斜視図である。図10においてハウジング6よりもドア装置21の幅方向に延びる幕板22の両側部は省略している。図11は、幕板22にカメラ4と透明部材5とハウジング6とを組み込んだ状態の断面図である。
第3の実施形態において、カバー62は、第1及び第2の実施形態と同様に板金を折り曲げて造られる。第3の実施形態のカバー62は、第2の実施形態と同様にブラケット61と一続きに形成されたハウジング6である。このハウジング6は、図10及び図11から分かるように、カメラ4を保持するブラケット61の傾斜壁612がカバー62の上壁622となっている。つまり、カバー62の上壁622は、カメラ4を決められた角度に保持する傾斜壁612となっている。したがって、ハウジング6は、乗場3側が高く乗籠2側が低い大径の箱形である。第1の側壁621、第2の側壁623、第3の側壁626は、上壁622の外周縁から下方へ折り曲げて造られる。
上壁622(傾斜壁612)に設けられる挿通孔612Bにカメラ4の鏡筒部41を斜め上方から差し込み、ボルト614を下方から貫通穴613を通してネジ孔43に装着することによって、カメラ4がハウジング6に固定される。ハウジング6は、第1の実施形態や第2の実施形態と同様に、脚部624の長孔625を幕板22の底壁223のスタッドボルト227に嵌めて、ナット228で固定される。ハウジング6が幕板22の底壁223に固定されることで、外壁221側の窓部224縁に重なる透明部材5のフランジ51を第1の側壁621の下縁621Aが上方から押え込むので、透明部材5がしっかりと固定される。また、透明部材5が装着された窓部224及び少なくともカメラ4の鏡筒部41の受光部411は、ブラケット61及びカバー62が一体になったハウジング6によって囲われる。
なお、ボルト614を下方から装着する代わりに、カメラ4の台座42のネジ穴をボルト穴にし、上壁622(傾斜壁612)に予めスタッドボルトを取り付けておき、カメラ4のボルト穴をスタッドボルトに嵌めてスタッドボルトにナットを締結することでカメラ4をハウジング6に固定してもよい。または、上壁622に設けられる貫通穴613をフレア加工されたネジ孔とし、カメラ4を挿通孔612Bに嵌めたさらに上からボルト614をネジ穴に締結することで、カメラ4を固定してもよい。
以上のようにカメラ4の取付部が構成された第3の実施形態のエレベータ1によれば、第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の効果を奏するとともに、カメラ4を傾斜壁612に対して上方から取り付けることができるので、透明部材5及びハウジング6を幕板22に組み立てた後で、カメラ4を設置することができる。つまり、現地での組み立て作業において、カメラ4及びその配線を設置するタイミングの自由度が増すとともに、工場で部組する場合にもカメラ4及びその配線を幕板22に組み付ける作業が容易である。さらに、設置されたカメラ4を交換する必要が生じた場合にも簡単に取り外せる。
なお、第1から第3の実施形態のエレベータ1は、ドア装置21,31が両開きのドア装置である場合を例に説明しているため、カメラ4を設置する位置をドア装置21の幅方向にほぼ中央部分としたが、片側に開くドア装置の場合は戸当たり側に偏らせてカメラ4を配置する。また、カバー62やハウジング6は、板金を折り曲げて造られる以外に、合成樹脂を射出成型して作られたものでもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、第3の実施形態においてカメラ4は傾斜壁612に設けた挿通孔612Bに鏡筒部41を差し込むように上方から装着することを第1の実施形態のブラケット61の傾斜壁612に採用することもできる。また、第1の実施形態のブラケット61は、外壁221に固定してもよい。この場合、縦壁611の上端から乗籠2側に向かって下がるように傾斜壁612が延びた状態になるように、ブラケット61の縦壁611を外壁221に固定する。その際、ブラケット61に干渉する範囲のカバー62を切り欠く。また、第2の実施形態のハウジング6に対して第3の実施形態のようにカメラ4を上方から装着する場合は、カメラ4の台座42が通過する大きさの穴を、上壁622及び第3の側壁626に開ければよい。ハウジング6は、ドア装置21の幅方向にカメラ4よりも十分に大きいので、傾斜壁612は、穴の両側部で第3の側壁626に一続きにつながっている。
また、各実施形態におけるカメラ4は、乗籠2が着床した階の乗場3において乗籠2に乗り込もうとする乗客を検出するために利用されるだけでなく、ドア装置21,31の戸開時及び戸閉時にドアパネル21A,31Aの近くに物体が無いか検出するセンサとしても利用できる。
1…エレベータ、2…乗籠、21…ドア装置、22…幕板、221…外壁、222…内壁、223…底壁、224…窓部、3…乗場、31…ドア装置、4…カメラ、5…透明部材、51…フランジ、61…ブラケット、62…カバー、621A…下縁、V…画角、A…(画角の)中心線。
Claims (5)
- 乗籠のドア装置の上部に配置され乗場側に面した外壁から底壁にかけて開口した窓部を有する幕板と、
前記窓部に嵌められた透明部材と、
前記窓部の上部に配置され前記ドア装置が開かれた状態で前記乗籠の内側から前記乗場までの範囲を撮影する画角を有したカメラと、
前記画角の中心線を前記乗場側に向けた角度に前記カメラを固定するブラケットと、
前記窓部と少なくとも前記カメラの受光部を囲って前記幕板の前記底壁の上面に取り付けられたカバーと、を備え、
前記透明部材は、前記幕板の前記外壁と前記カバーとの間に挟まれている
ことを特徴とするエレベータ。 - 乗籠のドア装置の上部に配置され乗場側に面した外壁から底壁にかけて開口した窓部を有する幕板と、
前記窓部に嵌められた透明部材と、
前記窓部の上部に配置され前記ドア装置が開かれた状態で前記乗籠の内側から前記乗場までの範囲を撮影する画角を有したカメラと、
前記画角の中心線を前記乗場側に向けた角度に前記カメラを固定するブラケットと、
前記窓部と少なくとも前記カメラの受光部を囲って前記幕板の前記底壁の上面に取り付けられたカバーと、を備え、
前記透明部材は、前記窓部の縁に係合するフランジを有し、
前記カバーは、前記外壁に接する前記フランジの上縁に上方から当接する下縁を有する
ことを特徴とするエレベータ。 - 前記透明部材は、前記幕板の前記外壁と前記カバーとの間に挟まれている
ことを特徴とする請求項2に記載されたエレベータ。 - 前記ブラケットは、前記乗籠の内側に面した前記幕板の内壁に固定されている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載されたエレベータ。 - 前記カバーは、前記ブラケットと一続きに形成されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたエレベータ。
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