JP7189806B2 - センサユニット及びエレベーター - Google Patents

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Description

本発明は、乗降場及び乗りかご内の状態を検知することができるセンサユニット及びエレベーターに関するものである。
従来から、エレベーターは、乗りかごの運行を効率良く行うために、乗りかごのかご室内の状態や、乗りかごが停止する乗降場の状態を検出することが行われている。このような技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。
特許文献1には、幕板と透明部材とカメラとブラケットとカバーとを備えたエレベーターが記載されている。幕板は、乗籠のドア装置の上部に配置され、乗場側に面した外壁から底壁にかけて開口した窓部を有する。
特開2017-124895号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、カメラの検知範囲を確保するために、乗りかごのかご枠に窓部を設ける必要があり、設置作業が大変煩雑なものとなっていた。
本目的は、上記の問題点を考慮し、乗りかごのかご枠を加工することなく、乗降場とかご室内の両方の状態を検知可能なセンサユニット及びエレベーターを提供することにある。
上記課題を解決し、目的を達成するため、センサユニットは、建築構造物に設置されたエレベーターの運行を制御する際に用いられるセンサユニットである。センサユニットは、支持ブラケットと、センサとを備えている。支持ブラケットは、エレベーターの乗りかごに設けられたかご側ドアを移動可能に支持するかご側ドアハンガーに固定される。センサは、支持ブラケットの下端部に取り付けられる。また、センサは、乗りかごの開口部の上端部と、かご側ドアハンガーに設けられたドアレールの間に設置される。
また、エレベーターは、建築構造物に設けられた昇降路を昇降動作する乗りかごを備えたエレベーターにおいて、建屋側ドアと、かご側ドアハンガーと、かご側ドアと、支持ブラケットと、センサとを備えている。建屋側ドアは、昇降路における乗りかごが停止する乗降場に設けられる。かご側ドアハンガーは、乗りかごに設けられ、ドアレールを有する。かご側ドアは、ドアレールに移動可能に支持され、建屋側ドアと対向する。支持ブラケットは、かご側ドアハンガーに固定される。センサは、支持ブラケットの下端部に取り付けられる。そして、センサは、乗りかごの開口部及び建築構造物に設けられた出入り口の上端部と、かご側ドアハンガーに設けられたドアレールとの間に設置される。
上述した構成を有するセンサユニット及びエレベーターによれば、乗りかごのかご枠を加工することなく、乗降場とかご室内の両方の状態を検知することができる。
第1の実施の形態例にかかるエレベーターを示す概略構成図である。 第1の実施の形態例にかかるエレベーターにおける建屋側ドア及びかご側ドアを示すもので、図2Aは側面図、図2Bは出入り口側から建屋側ドアを見た状態を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかるエレベーターにおけるセンサの検知範囲を示す説明図である。 第1の実施の形態例にかかるエレベーターにおけるセンサの設置の変形例を示す説明図である。 第1の実施の形態例にかかるエレベーターにおけるセンサの設置の他の変形例を示す説明図である。 第2の実施の形態例にかかるエレベーターの建屋側ドア及びかご側ドアを示すもので、図6Aは側面図、図6Bは出入り口側から建屋側ドアを見た状態を示す正面図である。 第3の実施の形態例にかかるエレベーターの建屋側ドア及びかご側ドアを示すもので、図7Aは側面図、図7Bは出入り口側から建屋側ドアを見た状態を示す正面図である。 第1の実施の形態例にかかるエレベーターシステムを示すシステム構成図である。 第2の実施の形態例にかかるエレベーターシステムを示すシステム構成図である。 第3の実施の形態例にかかるエレベーターシステムを示すシステム構成図である。 第1の実施の形態例にかかるセンサコントローラを示すブロック図である。 乗降場の状態を示す説明図である。 乗降場の状態を示す説明図である。 エレベーターシステムの第1の動作例を示すフローチャートである。 エレベーターシステムの第2の動作例を示すフローチャートである。 エレベーターシステムの第3の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態例にかかるセンサコントローラを示すブロック図である。 エレベーターシステムの第4の動作例を示すフローチャートである。 エレベーターシステムの第5の動作例を示すフローチャートである。 エレベーターシステムの第6の動作例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態例にかかるセンサコントローラを示すブロック図である。 エレベーターシステムの第7の動作例を示すフローチャートである。 エレベーターシステムの第8の動作例を示すフローチャートである。 エレベーターシステムの第9の動作例を示すフローチャートである。 エレベーターシステムの第10の動作例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態例にかかるセンサコントローラを示すブロック図である。 データベースに格納されている個人認証テーブルの一例を示す説明図である。 エレベーターシステムの第11の動作例を示すフローチャートである。 エレベーターシステムの第12の動作例を示すフローチャートである。
以下、センサ及びエレベーターの実施の形態例について、図1~図29を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.エレベーターの第1の実施の形態例
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1~図5を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図である。
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建物構造物内に形成された昇降路110内を昇降動作する。エレベーター1は、人や荷物を載せる乗りかご120と、ロープ130と、釣合錘140と、巻上機100とを備える。昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。
巻上機100は、機械室160に配置され、ロープ130を巻き掛けることにより乗りかご120を昇降させる。また、巻上機100の近傍には、ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
乗りかご120は、ロープ130を介して、釣合錘140と連結され、昇降路110内を昇降する。また、建築構造物200における各階における乗りかご120が停止する乗降場201には、人や物が乗りかご120へ出入りする出入り口202が設けられている。
図2Aは、乗りかご120が任意の階に停止した状態を示す側面図、図2Bは、出入り口202側から建屋側ドアを見た状態を示す正面図である。
なお、図2A及び図2Bに示すドアは、両開きドアである。
図2A及び図2Bに示すように、出入り口202には、一対の建屋側ドア11、11と、一対の建屋側ドア11、11を開閉可能に支持する建屋側ドアハンガー12が設けられている。建屋側ドアハンガー12は、出入り口202の上端部に設けられている。建屋側ドアハンガー12は、一対の建屋側ドア11、11を開閉可能に吊り下げる。
乗りかご120は、人や物が乗り降りするかご室20と、一対のかご側ドア21、21と、かご側ドアハンガー22と、センサ30と、支持ブラケット31と、を有している。かご室20は、一面が開口した開口部20aしている。そして、この開口部20aから人や物が出入りする。
かご側ドアハンガー22は、かご室20における開口部20aの上端部に設けられている。設けられている。かご側ドアハンガー22は、一対のかご側ドア21、21を開閉可能に吊り下げるドアレール25を有している。また、かご側ドアハンガー22には、一対のかご側ドア21、21を開閉駆動させる不図示の開閉駆動部が設けられている。
一対のかご側ドア21、21は、かご室20の開口部20aを塞ぐようにして設けられている。かご側ドア21の上部には、移動ローラ24が設けられている。移動ローラ24は、かご側ドアハンガー22に設けたドアレール25に摺動可能に係合する。そして、移動ローラ24がドアレール25に沿って摺動することで、かご側ドア21は、開閉移動する。
また、一対のかご側ドア21、21は、不図示の連動ロープにより連結されている。一対のかご側ドア21、21は、不図示の開閉駆動部が駆動すると、連動ロープにより連動し、互いに接近又は離反することで、開口部20aの開口を開閉する。また、かご側ドア21には、セーフティーシュー23が設けられている。乗りかご120が任意の階に停止した際、セーフティーシュー23は、かご側ドア21と建屋側ドア11の間に配置される。
また、支持ブラケット31は、かご側ドアハンガー22における開閉方向の中央部に固定されている。支持ブラケット31の下端部は、かご側ドア21よりも建屋側ドア11に向けて突出している。
支持ブラケット31における下端部には、センサ30が設置されている。センサ30は、支持ブラケット31により、開口部20a及び出入り口202の上端部とドアレール25の間に設置される。また、センサ30は、かご側ドア21と建屋側ドア11の間におけるセーフティーシュー23の上端部と対向する位置に配置される。これにより、一対のかご側ドア21、21及び建屋側ドア11、11が開閉する際に、センサ30とかご側ドア21、21や建屋側ドア11、11と干渉することがない。
図3は、センサ30の検知範囲を示す説明図である。
図3に示すように、センサ30は、かご室20の開口部20a及び出入り口202の上端部の近傍に設置される。これにより、センサ30の検知範囲L1が開口部20aや出入り口202の上端部によってセンサ30の検知範囲L1が遮られる領域を軽減することができる。そして、センサ30の検知範囲L1は、例えば、160度以上に設定される。
センサ30の検知範囲L1は、かご室20の内部空間と乗降場201の出入り口202の付近を覆う。これにより、かご室20に乗車している乗客だけでなく、乗降場201に待機する乗客400(図12参照)も、センサ30によって検知することができる。その結果、本例のエレベーター1によれば、かご室20のかご枠に開口部を設けることなく、乗降場201とかご室20の両方の状態を検知することができる。
センサ30としては、例えば、画像センサ、深度センサ等が挙げられる。深度センサとしては、例えば、ステレオカメラ、ToF(Time of Flight)センサ、電波を利用したセンサ等が挙げられる。画像センサ及びステレオカメラは、レンズの画角によって検知範囲L1が決定される。ToFセンサの場合には、フレネルレンズによる画角により検知範囲L1が決定される。電波を利用したセンサの一例としてミリ波センサの場合には、アンテナの放射及び受信パターンによって検知範囲L1が決定される。
センサ30は、撮像データのような2次元データや、距離画像データ及びポイントクラウドと呼ばれる3次元データを取得することができる。そして、センサ30が取得したデータを元に、後述するセンサコントローラ52によって深層学習等の手段により、乗降場201及びかご室20の内部における人や荷物等の物体の存在の有無及び識別を行うことができる。さらに、物体の位置及び速度、方向、過速度、さらに乗客の個人識別を行うことができる。
また、センサ30と支持ブラケット31によってセンサユニットが構成される。
図4は、センサの設置の変形例を示す説明図である。
図4に示す例では、センサ30の検知範囲L2が例えば、120度以下に設定されている。支持ブラケット31の下端部は、出入り口202側に向けて傾斜している。この支持ブラケット31に取り付けられるセンサ30の検知範囲L2は、かご室20内部よりも乗降場201側を向く。これにより、検知範囲L2が狭いセンサを用いる場合でも、計測を重視したい側にセンサ30を向けることで、所望の検知範囲を得ることができる。
なお、図4に示す例では、乗降場201側にセンサ30の検知範囲L2を向けた例を説明したが、これに限定されるものではなく、かご室20内部の計測を重視した場合は、センサ30をかご室20側に向けてもよい。
図5は、センサの設置の他の変形例を示す説明図である。
図3及び図4に示す例では、センサ30を一つ設けた例を説明したが、これに限定されるものではない。図5に示すように、2つのセンサ30A、30Bを乗りかご120に設置してもよい。第1センサ30A及び第2センサ30Bは、それぞれ支持ブラケット31に取り付けられている。また、第1センサ30Aは、乗降場201側を向くように設置され、第2センサ30Bは、かご室20側を向くように設置される。
そのため、第1センサ30Aの検知範囲LAは、乗降場201を覆い、第2センサ30Bの検知範囲LBは、かご室20の内部空間を覆う。このように、複数のセンサ30A、30Bを乗りかご120に設置することで、検知範囲が狭いセンサであっても検知可能な範囲を広げることができる。
また、かご室20と乗降場201の境界領域は、第1センサ30Aの検知範囲LAと第2センサ30Bの検知範囲LBが重なり合う。これにより、かご室20と乗降場201の境界領域を2つのセンサ30A、30Bで二重に検知することにより、検知精度の向上及び信頼性の向上を図ることができる。
なお、乗りかご120に設置するセンサ30の数は、1つ又は2つに限定されるものではなく、3つ以上のセンサ30を乗りかご120に設置してもよい。
2.エレベーターの第2の実施の形態例
次に、図6A及び図6Bを参照して第2の実施の形態例にかかるエレベーターについて説明する。
図6A及び図6Bは、第2の実施の形態例にかかるかご側ドア及び建屋側ドアを示す側面図及び正面図である。
図6A及び図6Bに示すように、開口部20aの開口の上下方向の長さよりも、かご側ドア21Aの上下方向の長さが長く設定されている。同様に、出入り口202の開口の上下方向の長さよりも、建屋側ドア11Aの上下方向の長さが長く設定されている。そして、かご側ドアハンガー22は、かご側ドア21Aの長さに対応して、かご室20における開口部20aの上端部よりも上方に設置されている。また、建屋側ドアハンガー12は、建屋側ドア11Aの長さに対応して、出入り口202の上端部よりも上方に設置されている。
なお、かご側ドア21Aに設置されるセーフティーシュー23の上下方向の長さは、開口部20aの開口の長さに対応している。
支持ブラケット31Aは、かご側ドアハンガー22に固定されている。そして、支持ブラケット31Aは、かご側ドアハンガー22から上下方向の下方に向けて突出している。支持ブラケット31Aの上下方向の下端部は、開口部20a及び出入り口202の上端部の近傍に位置している。そして、支持ブラケット31Aの下端部には、センサ30が取り付けられている。
このような、長尺のかご側ドア21A及び建屋側ドア11Aを有するエレベーターにおいても、支持ブラケット31Aによってセンサ30を開口部20a及び出入り口202の上端部の近傍に配置することができる。これにより、センサ30によりかご室20の内部と、乗降場201を検知することができる。
3.エレベーターの第3の実施の形態例
次に、図7A及び図7Bを参照して第3の実施の形態例にかかるエレベーターについて説明する。
図7A及び図7Bは、第3の実施の形態例にかかるかご側ドア及び建屋側ドアを示す側面図及び正面図である。
図7A及び図7Bに示すかご側ドア21B及び建屋側ドア11Bは、一方向にドアが移動する片開きドアである。建屋側ドアハンガー12Bには、3枚の建屋側ドア11Bが開閉可能に吊されている。かご側ドアハンガー22Bには、3本のドアレール25Bが設置されている。3本のドアレール25Bには、それぞれ移動ローラ24Bを介して3枚のかご側ドア21Bが摺動可能に設置されている。3枚のかご側ドア21Bのうち開閉方向の先頭のかご側ドア21Bには、セーフティーシュー23Bが取り付けられている。
また、かご側ドアハンガー22Bにおける開閉方向の閉じ端部には、支持ブラケット31が固定されている。この支持ブラケット31の下端部には、センサ30が取り付けられている。そして、センサ30は、支持ブラケット31により、開口部20a及び出入り口202の上端部の近傍に配置される。また、センサ30は、3枚のかご側ドア21Bと3枚の建屋側ドア11Bの間に配置される。
このような片開きドアを有するエレベーターにおいても、第1の実施の形態例にかかるエレベーター1と同様に、センサ30によりかご室20の内部と乗降場201を検知することができる。
なお、図7A及び図7Bに示す例では、センサ30及び支持ブラケット31をかご側ドアハンガー22Bにおける閉じ端部に設置する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、支持ブラケット31をかご側ドアハンガー22Bにおける開閉方向の中央部に設置してもよい。
4.エレベーターシステムの第1の実施の形態例
次に、図8を参照して上述したエレベーターを備えたエレベーターシステムの第1の実施の形態例について説明する。
図8は、第1の実施の形態例にかかるエレベーターシステムを示すシステム構成図である。
図8に示すように、エレベーターシステム300は、2つのエレベーター1A、1Bと、エレベーターシステムコントローラ50と、第1エレベーターコントローラ51Aと、第2エレベーターコントローラ51Bと、第1センサコントローラ52Aと、第2センサコントローラ52Bとを有している。
第1エレベーターコントローラ51Aは、第1エレベーター1Aの巻上機100の駆動を制御する。第1エレベーターコントローラ51Aは、制御ネットワーク53を介してエレベーターシステムコントローラ50に接続されている。第2エレベーターコントローラ51Bは、第2エレベーター1Bの巻上機100の駆動を制御する。第2エレベーターコントローラ51Bは、制御ネットワーク53を介してエレベーターシステムコントローラ50に接続されている。
エレベーターシステムコントローラ50は、乗客の所望する出発階から到着階への移動を効率良く各エレベーター1A、1Bの乗りかご120を乗客に割り当てて運行を制御する。そして、エレベーターシステムコントローラ50は、制御ネットワーク53を介して、割り当てたエレベーター1A、1Bに対して、どこの階から出発し、どこの階へ到着させるかを指示する。
また、第1センサコントローラ52Aは、第1エレベーター1Aの乗りかご120に設けたセンサ30からセンサ信号を受信する。第2センサコントローラ52Bは、第2エレベーター1Bの乗りかご120に設けたセンサ30からセンサ信号を受信する。なお、センサコントローラ52A、52Bの詳細な構成については、後述する。
第1センサコントローラ52A及び第2センサコントローラ52Bは、通信路54を介してエレベーターシステムコントローラ50に接続されている。通信路54としては、例えば、RS-242CやRS-485等のシリアル通信や、イーサネット(登録商標)のようなネットワーク通信である。
この第1の実施の形態例にかかるエレベーターシステム300は、既存のエレベーターシステムにセンサ30及びセンサコントローラ52を新たに設置することで実現できる。そして、かご室20の内部及び乗降場201の状況をセンサ30によって検知することができ、かご室20や乗降場201の状況に応じて効率のより運行を、エレベーターシステムコントローラ50によって行うことができる。
なお、図8に示す例では、通信路54を介してセンサコントローラ52A、52Bとエレベーターシステムコントローラ50を接続する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、センサ30が検知したデータを、制御ネットワーク53を介して送信することで、システムに影響を及ぼさない場合には、センサコントローラ52A、52Bを制御ネットワーク53に接続してもよい。
5.エレベーターシステムの第2の実施の形態例
次に、図9を参照してエレベーターシステムの第2の実施の形態例について説明する。
図9は、第2の実施の形態例にかかるエレベーターシステムを示すシステム構成図である。
なお、第1の実施の形態例にかかるエレベーターシステム300と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図9に示すように、エレベーターシステム300Aは、2つのエレベーター1A、1Bと、エレベーターシステムコントローラ50と、第1エレベーターコントローラ51Aと、第2エレベーターコントローラ51Bと、第1かごコントローラ55Aと、第2かごコントローラ55Bとを有している。
第1かごコントローラ55Aは、第1エレベーター1Aの乗りかご120に設けたかご側ドア21の開閉制御や、かご室20に設けた呼びボタンの管理を行う。また、第2かごコントローラ55Bは、第2エレベーター1Bの乗りかご120に設けたかご側ドア21の開閉制御や、かご室20に設けた呼びボタンの管理を行う。また、第1かごコントローラ55A及び第2コントローラ55Bは、制御ネットワーク53を介してエレベーターシステムコントローラ50に接続されている。
さらに、第1かごコントローラ55Aは、第1エレベーター1Aの乗りかご120に設けたセンサ30が検知したデータを取得し、制御ネットワーク53を介してエレベーターシステムコントローラ50に出力する。同様に、第2かごコントローラ55Aは、第2エレベーター1Bの乗りかご120の設けたセンサ30が検知したデータを取得し、制御ネットワーク53を介してエレベーターシステムコントローラ50に出力する。
この第2の実施の形態例にかかるエレベーターシステム300Aにおいても、第1の実施の形態例にかかるエレベーターシステム300と同様に、既存のエレベーターシステムにセンサ30を設けることで、乗降場201及びかご室20内の状況を計測することができる。
6.エレベーターシステムの第3の実施の形態例
次に、図10を参照してエレベーターシステムの第3の実施の形態例について説明する。
図10は、第3の実施の形態例にかかるエレベーターシステムを示すシステム構成図である。
なお、第1の実施の形態例にかかるエレベーターシステム300と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図10に示すように、エレベーターシステム300Bは、2つのエレベーター1A、1Bと、エレベーターシステムコントローラ50と、第1エレベーターコントローラ51Aとを有している。
第1エレベーターコントローラ51Aは、第1エレベーター1Aの巻上機100の駆動を制御する。第1エレベーターコントローラ51Aは、制御ネットワーク53を介してエレベーターシステムコントローラ50に接続されている。第2エレベーターコントローラ51Bは、第2エレベーター1Bの巻上機100の駆動を制御する。第2エレベーターコントローラ51Bは、制御ネットワーク53を介してエレベーターシステムコントローラ50に接続されている。
また、第1エレベーターコントローラ51Aは、第1エレベーター1Aの乗りかご120に設けたセンサ30に接続されている。そして、第1エレベーターコントローラ51Aは、センサ30が検知したデータを取得し、制御ネットワーク53を介してエレベーターシステムコントローラ50に出力する。同様に、第2エレベーターコントローラ51Bは、第2エレベーター1Bの乗りかご120に設けたセンサ30に接続されている。そして、第2エレベーターコントローラ51Bは、センサ30が検知したデータを取得し、制御ネットワーク53を介してエレベーターシステムコントローラ50に出力する。
この第2の実施の形態例にかかるエレベーターシステム300Aにおいても、第1の実施の形態例にかかるエレベーターシステム300と同様に、センサ30によって乗降場201及びかご室20内の状況を計測することができ、良好な運行制御を行うことができる。
7.センサコントローラの第1の実施の形態例
次に、図11を参照してセンサコントローラの第1の実施の形態例について説明する。
図11は、第1の実施の形態例にかかるセンサコントローラを示すブロック図である。
図11に示すように、センサコントローラ52は、センサ30が検知したデータを取得する計測部35と、領域選択部36と、物体推定部37とを有している。計測部35は、センサ30から取得したデータに応じた、例えばA/D変換等の処理を行う。領域選択部36は、計測部35によりA/D変換した情報から所望の領域を抽出する。領域選択部36が抽出する領域は、例えば、乗降場201全体、かご室20の内部、かご側ドア21及び建屋側ドア11から任意の距離までの領域である。領域選択部36は、抽出した計測データを物体推定部37に出力する。
物体推定部37は、領域選択部36が抽出した計測データから物体の種別や該物体の個数を出力する。なお、センサ30が画像センサの場合、物体推定部37で処理するデータは、撮像データとなる。そのため、物体推定部37は、撮像データから物体と思われる複数の領域を推測する。なお、推定方法としては、深層学習等が用いられる。
また、センサ30が深度センサ、ミリ波センサの場合は、距離画像やポイントクラウド等の3次元データとなる。そのため、物体推定部37は、センサ30のデータから物体と思われる複数の領域を推測する。なお、推定方法としては、撮像データと同様に、深層学習等が用いられる。
このように、複数の物体の領域を推定し、物体種別毎に領域数をカウントすることで物体毎の個数、例えば、乗客の人数が分かる。なお、物体推定部37における推定方法としては、上述した例に限定されるものではない。
8.第1の動作例
次に、エレベーターシステムの第1の動作例について図12~図14を参照して説明する。
図12及び図13は、乗降場201の状態を示す説明図である。図14は、第1の動作例を示すフローチャートである。
図14に示すように、まずエレベーターシステムコントローラ50は、センサコントローラ52が推測した乗降場201の人数(フロア人数)を取得する(ステップS11)。図12に示すように、例えば、乗りかご120が任意の階に停止し、かご側ドア21及び建屋側ドア11が開いた際に、センサ30によって乗降場201の乗客400を検知する。センサ30が検知したデータは、センサコントローラ52によって取得される。そして、センサコントローラ52によって乗降場201にいる乗客に人数が推測される。
また、図13に示すように、2つのエレベーター1の出入り口202が併設され、センサ30の検知範囲L1が隣接する乗降場201Bまでカバーしている場合、センサ30により隣接する乗降場201Bの乗客400Bを検知してもよい。これにより、隣接する乗降場201Bの情報もエレベーターシステムコントローラ50に出力することができる。
次に、エレベーターシステムコントローラ50は、推測した人数の有無を確認する(ステップS12)。ステップS12の処理において、乗降場201に乗客400が存在すると判断した場合(ステップS12の有判定)、エレベーターシステムコントローラ50は、所定の乗降場201に乗りかご120のかごの呼び登録を行う(ステップS13)。また、ステップS12の処理において、乗降場201に乗客400がいないと判断した場合(ステップS12の無判定)、エレベーターシステムコントローラ50は、呼び登録を行わず、処理を終了する。
これにより、乗降場201における乗客400の有無により呼び登録を行うことで、エレベーターシステム全体の運行効率を向上させることができる。
9.第2の動作例
次に、図15を参照してエレベーターシステムの第2の動作例について説明する。
図15は、第2の動作例を示すフローチャートである。
図15に示すように、まずエレベーターシステムコントローラ50は、センサコントローラ52が推測した乗降場201の人数(フロア人数)を取得する(ステップS21)。なお、図15に示すステップS21の処理では、図13に示すように、隣接する乗降場201Bではなく、乗りかご120が停止している乗降場201Aの人数を取得する。
次に、エレベーターシステムコントローラ50は、推測した人数の有無を確認する(ステップS22)。ステップS22の処理において、乗降場201に乗客400がいないと判断した場合(ステップS22の無判定)、エレベーターシステムコントローラ50は、かご側ドア21及び建屋側ドア11の戸閉を実行する(ステップS23)。
なお、ステップS22の処理において、乗降場201に乗客400が存在すると判断した場合(ステップS22の有判定)、エレベーターシステムコントローラ50は、処理を終了する。
これにより、呼びが発生していた任意階に乗りかご120が到着した際に、乗客400がいない場合、戸開待機時間を短縮させることができ、エレベーターシステム全体の運行効率を向上させることができる。
10.第3の動作例
次に、図16を参照してエレベーターシステムの第3の動作例について説明する。
図16は、第3の動作例を示すフローチャートである。
図16に示す動作例は、乗客400の積み残しにおける再配車を実施する際の動作例である。図16に示すように、まずエレベーターシステムコントローラ50は、センサコントローラ52が推測した乗降場201の人数(フロア人数)を取得する(ステップS31)。次に、エレベーターシステムコントローラ50は、推測した人数の有無を確認する(ステップS32)。
ステップS32の処理において、乗降場201に乗客400が存在していると判断した場合(ステップS32の有判定)、エレベーターシステムコントローラ50は、乗降場201に乗客400の積み残しが発生していると判断する。そして、エレベーターシステムコントローラ50は、所定の乗降場201に再び乗りかご120を移動させる、いわゆる再配車を実施する(ステップS33)。
また、ステップS32の処理において、乗降場201に乗客400がいないと判断した場合(ステップS32の無判定)、エレベーターシステムコントローラ50は、処理を終了する。
これにより、センサ30のデータを下に、効率の再配車を実施することができ、エレベーターシステム全体の運行効率を向上させることができる。
11.センサコントローラの第2の実施の形態例
次に、図17を参照してセンサコントローラの第2の実施の形態例について説明する。
図17は、第2の実施の形態例にかかるセンサコントローラを示すブロック図である。
なお、第1の実施の形態例にかかるセンサコントローラ52と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図17に示すように、センサコントローラ62は、センサ30が検知したデータを取得する計測部35と、領域選択部36と、挙動推定部38とを有している。挙動推定部38は、領域選択部36が抽出した計測データを取得する。挙動推定部38は、取得した計測データから挙動を推定し、挙動データを出力する。挙動推定部38が出力する挙動データとしては、物体の位置、速度、加速度等のベクトルデータである。
この挙動推定部38により挙動データを推定することで、図12に示すようの乗降場201やかご室20内にいる乗客400の挙動D1を把握することができる。
12.第4の動作例
次に、エレベーターシステムの第4の動作例について図18を参照して説明する。
図18は、第4の動作例を示すフローチャートである。
図18に示すように、エレベーターシステムコントローラ50は、戸閉時に、センサコントローラ62から所定の領域における推測した挙動データを取得する(ステップS41)。次に、ステップS41によって取得した挙動データから、エレベーターシステムコントローラ50は、出入り口202や開口部20aへの接近に相当する速度と方向を持つ挙動があるか否かを判定する(ステップS42)。
ステップS42の処理において、エレベーターシステムコントローラ50は、出入り口202や開口部20aへの接近に相当する挙動があったと判断した場合(ステップS42のYES判定)、かご側ドア21及び建屋側ドア11の開き状態を延長させる(ステップS43)。また、ステップS42の処理において、接近に相当する挙動がなかったと判断した場合(ステップS42のNO判定)、エレベーターシステムコントローラ50は、戸閉動作を実行する。
これにより、乗降場201やかご室20内での乗客400の挙動に基づいて、無駄な待ち時間の発生を抑制することができ、エレベーターシステム全体の運行効率を向上させることができる。
13.第5の動作例
次に、エレベーターシステムの第5の動作例について図19を参照して説明する。
図19は、第5の動作例を示すフローチャートである。
図19に示すように、エレベーターシステムコントローラ50は、戸閉時に、センサコントローラ62から乗降場201の所定の領域における推測した挙動データを取得する(ステップS51)。次に、エレベーターシステムコントローラ50は、取得した複数の挙動データから乗客400が向いている方向を演算する(ステップS52)。
次に、複数のエレベーター1A、1Bの出入り口202(図13参照)のうちステップS52により演算した方向が向いているエレベーター1A、1Bをエレベーターシステムコントローラ50は、決定する(ステップS53)。そして、エレベーターシステムコントローラ50は、ステップS53によって決定されたエレベーター1A、1Bの乗降場201A、201Bに乗りかご120が到着するよう指定配車する(ステップS54)。
これにより、複数のエレベーターのうち多数の乗客400が向いているエレベーターに乗りかご120を配車させることができるため、乗客の無駄な動きを抑制することができ、エレベーターシステム全体の運行効率を向上させることができる。
14.第6の動作例
次に、エレベーターシステムの第6の動作例について図20を参照して説明する。
図20は、第6の動作例を示すフローチャートである。
図20に示すように、エレベーターシステムコントローラ50は、戸閉時に、センサコントローラ62から乗降場201の所定の領域における推測した挙動データを取得する(ステップS61)。次に、エレベーターシステムコントローラ50は、取得した複数の挙動データから乗客400の位置を演算する(ステップS62)。
複数のエレベーター1A、1Bの出入り口202(図13参照)のうち最も乗客400が多いエレベーター1A、1Bを決定する(ステップS63)。そして、エレベーターシステムコントローラ50は、ステップS63によって決定されたエレベーター1A、1Bの乗降場201A、201Bに乗りかご120が到着するよう指定配車する(ステップS64)。
これにより、複数のエレベーターのうち多数の乗客400が待っているエレベーターに乗りかご120を配車することができるため、乗客の無駄な動きを抑制することができ、エレベーターシステム全体の運行効率を向上させることができる。
15.センサコントローラの第3の実施の形態例
次に、図21を参照してセンサコントローラの第3の実施の形態例について説明する。
図21は、第3の実施の形態例にかかるセンサコントローラを示すブロック図である。
なお、第1の実施の形態例にかかるセンサコントローラ52と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図21に示すように、センサコントローラ72は、センサ30が検知したデータを取得する計測部35と、領域選択部36と、物体推定部41と、面積推定部42と、占有率演算部43とを有している。
物体推定部41は、領域選択部36が抽出した計測データから物体の種別や該物体の個数を面積推定部42に出力する。面積推定部42は、物体推定部41が推定した物体が実際に占有する面積を推定する。そして、面積推定部42は、推定した面積情報を占有率演算部43に出力する。
占有率演算部43は、予め設定されているかご室20の面積と、推定された複数の物体の面積を元に、かご室20内における物体の占有率を演算する。
16.第7の動作例
次に、エレベーターシステムの第7の動作例について図22を参照して説明する。
図22は、第7の動作例を示すフローチャートである。
図22に示すように、エレベーターシステムコントローラ50は、センサコントローラ72からかご室20内における物体の占有率を取得する(ステップS71)。次に、エレベーターシステムコントローラ50は、取得した占有率に基づいて、かご室20が満員であるか否かを判定する(ステップS72)。
ステップS72の処理において、エレベーターシステムコントローラ50は、かご室20に余裕が有りと判断した場合(ステップS72の余裕有判定)、当該乗りかご120を配車可能な乗りかご120として、他の任意の階の乗降場201に配車させる(ステップS73)。
また、ステップS72の処理において、エレベーターシステムコントローラ50は、満員であると判断した場合(ステップS72の満員判定)、当該乗りかご120は、乗客400が降りる階まで任意の階の通過を決定させる(ステップS74)。そして、当該乗りかご120が通過した階には、再配車を決定する(ステップS75)。
このように、かご室20内における物体の占有率を把握することができるため、満員時に無駄な階に停止することを避けることができ、エレベーターシステム全体の運行効率を向上させることができる。
17.第8の動作例
次に、エレベーターシステムの第8の動作例について図23を参照して説明する。
図23は、第8の動作例を示すフローチャートである。
図23に示すように、エレベーターシステムコントローラ50は、乗りかご120が任意の階に到着した際、センサコントローラ72から乗降場201の人数を取得する(ステップS81)。同時に、エレベーターシステムコントローラ50は、センサコントローラ72からかご室20内の人数を取得する(ステップS82)。
次に、エレベーターシステムコントローラ50は、ステップS81及びステップS82で取得した人数の有無を判定する(ステップS83)。ステップS83の処理において、人がいるとエレベーターシステムコントローラ50が判断した場合(ステップS83の有判定)には、処理を終了する。
これに対して、ステップS83の処理において人がいないとエレベーターシステムコントローラ50が判断した場合(ステップS83の無判定)、戸閉動作を実行する(ステップS84)。
これにより、乗りかご120から乗客400が全て降りてかご室20内が無人の場合に、任意の階に乗りかご120が停止した際に、戸開待機時間を短縮させることができ、エレベーターシステム全体の運行効率を向上させることができる。
18.第9の動作例
次に、エレベーターシステムの第9の動作例について図24を参照して説明する。
図24は、第9の動作例として乗客や物体の挟まり防止動作を示すフローチャートである。
図24に示すように、エレベーターシステムコントローラ50は、センサコントローラ52からかご側ドア21や建屋側ドア11が通過する領域に存在する物体情報(ドア領域物体情報)を取得する(ステップS91)。次に、エレベーターシステムコントローラ50は、ステップS91で取得したドア領域物体情報に基づいて、ドア領域での物体の有無を判定する(ステップS92)。
ステップS92の処理において、エレベーターシステムコントローラ50は、ドア領域に物体が有ると判断した場合(ステップS92の有判定)、戸開動作を継続させる(ステップS93)。これに対して、ステップS92の処理において、エレベーターシステムコントローラ50は、ドア領域に物体が無いと判断した場合(ステップS92の無判定)、処理を終了する。これにより、乗客や荷物がかご側ドア21や建屋側ドア11によって挟まれることを防止することができる。
19.第10の動作例
次に、エレベーターシステムの第10の動作例について図25を参照して説明する。
図25は、第10の動作例を示すフローチャートである。
上述した第2の実施の形態例にかかるセンサコントローラ62は、挙動推定部38が推定した挙動データから物体の種別や物体の挙動を推定し、さらに追跡することが可能である。たとえば、センサコントローラ62は、大人と子供の区別や、犬や猫といったペットを推定することができる。なお、推定及び追跡の方法としては、例えば、深層学習等を利用したトラッキング技術を手気宇用することができる。
図25に示す第10の動作例では、このセンサコントローラ62の物体の推定及び追跡データを用いた動作例である。図25に示すように、エレベーターシステムコントローラ50は、センサコントローラ62から追跡データを取得する(ステップS101)。次に、エレベーターシステムコントローラ50は、物体の追跡の組み合わせを推定する(ステップS102)。ステップS102の処理において、エレベーターシステムコントローラ50が有と判断した場合(ステップS102の有判定)、現在の状態を維持させる(ステップS103)。
ここで、ステップS102の処理では、物体の追跡による軌跡によって、乗降場201において一緒に移動した複数の物体のうち、一部の物体だけが乗りかご120に乗車した等の状況を推測し、判定する。たとえば、人と推測される物体と、ペットと推測される物体が、位置、速度、方向から一緒に行動していると推測される場合、片方の物体が乗車したと判定した場合(ステップS102の有判定)には、戸開動作等を一定時間継続させる(ステップS103)。
20.センサコントローラの第4の実施の形態例
次に、図26を参照してセンサコントローラの第4の実施の形態例について説明する。
図26は、第4の実施の形態例にかかるセンサコントローラ及びエレベーターシステムコントローラ50を示すブロック図である。
なお、第1の実施の形態例にかかるセンサコントローラ52と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図26に示すように、センサコントローラ82は、センサ30が検知したデータを取得する計測部35と、領域選択部36とを有している。領域選択部36は、抽出した計測データをエレベーターシステムコントローラ50に設けた個人認証部91に出力する。個人認証部91には、データベース92が接続されている。個人認証部91は、領域選択部36から取得した計測データを、データベース92と照合し、個人を認証する。
図27は、記憶部であるデータベース92に格納されている個人認証テーブルの一例を示す説明図である。
図27に示すように、データベース92には、個人認証結果に対応した識別番号と、識別番号に関連するフロア番号及び運行モード等が記憶されている。これにより、センサ30の計測結果を元に、個人認証により取得した識別番号に応じて、予めデータベース92に登録されているフロア番号によって行先階を自動登録することができる。さらに、個人認証により取得した識別番号に応じて、予めデータベース92に登録されている運行モードによりエレベーター1の運行制御が可能となる。
21.第11の動作例
次に、エレベーターシステムの第11の動作例について図28を参照して説明する。
図28は、第11の動作例を示すフローチャートである。
図28に示すように、エレベーターシステムコントローラ50は、センサコントローラ82から取得した計測データを、データベース92と照合し、個人認証を行う(ステップS111)。次に、エレベーターシステムコントローラ50は、ステップS111によって個人認証が実施できたか否かを確認する(ステップS112)。
ステップS112の処理において、エレベーターシステムコントローラ50は、データベース92に該当する個人データが無いと判断した場合、すなわち個人認証が実施できないと判断した場合(ステップS112の無判定)、処理を終了させる。
ステップS112の処理において、エレベーターシステムコントローラ50は、個人人証が実施できたと判断した場合(ステップS112の有判定)、データベース92から識別番号に対応する属性情報を取得する(ステップS113)。次に、エレベーターシステムコントローラ50は、ステップS113の処理で取得した属性情報からフロア番号を選択し、当該フロア番号を呼び登録する(ステップS114)。そして、エレベーターシステムコントローラ50は、センサコントローラ82から取得した計測データに基づいて全ての物体の個人認証が完了するまで上述した処理を繰り返す。
22.第12の動作例
次に、エレベーターシステムの第12の動作例について図29を参照して説明する。
図29は、第12の動作例を示すフローチャートである。
図29に示すように、エレベーターシステムコントローラ50は、センサコントローラ82から取得した計測データを、データベース92と照合し、個人認証を行う(ステップS121)。次に、エレベーターシステムコントローラ50は、ステップS121によって個人認証が実施できたか否かを確認する(ステップS122)。
ステップS122の処理において、エレベーターシステムコントローラ50は、データベース92に該当する個人データが無いと判断した場合、すなわち個人認証が実施できないと判断した場合(ステップS122の無判定)、処理を終了させる。
ステップS122の処理において、エレベーターシステムコントローラ50は、個人人証が実施できたと判断した場合(ステップS112の有判定)、データベース92から識別番号に対応する属性情報を取得する(ステップS123)。次に、エレベーターシステムコントローラ50は、ステップS123の処理で取得した属性情報から運行モードが設定されているか否かを判断する(ステップS124)。
ステップS124の処理において、エレベーターシステムコントローラ50は、運行モードが設定されていると判断された場合(ステップS123の有判定)、当該運行モードを運転モードに変更する(ステップS125)。
このように、予め登録された各人の属性情報を元に、個人認証ができた場合には、個人に応じたエレベーター1の運転モードを変更できるため、該個人に対する利便性を向上させることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1、1A、1B…エレベーター、 11…建屋側ドア、 12…建屋側ドアハンガー、 20…かご室、 20a…開口部、 21…かご側ドア、 22…側ドアハンガー
22a…開口部、 23…セーフティーシュー、 25…ドアレール、 30、30A、30B…センサ、 30A…センサ、 31、31A…支持ブラケット、 35…計測部、 36…領域選択部、 37、41…物体推定部、 38…挙動推定部、 42…面積推定部、 43…占有率演算部、 50…エレベーターシステムコントローラ、 51A、51B…エレベーターコントローラ、 52、62、72、82…センサコントローラ、 91…個人認証部、 92…データベース、 100…巻上機、 110…昇降路、120…乗りかご、 130…ロープ、 140…釣合錘、 160…機械室、 200…建築構造物、 201、201A、201B…乗降場、 202…出入り口、 300、300A、300B…エレベーターシステム、 300A…エレベーターシステム、 400、400B…乗客、 L1、L2、LA、LB…検知範囲

Claims (6)

  1. 建築構造物に設置されたエレベーターの運行を制御する際に用いられるセンサユニットにおいて、
    前記エレベーターの乗りかごに設けられたかご側ドアを移動可能に支持するかご側ドアハンガーに固定された支持ブラケットと、
    前記支持ブラケットの下端部に取り付けられたセンサと、を備え、
    前記センサは、前記乗りかごの開口部の上端部と、前記かご側ドアハンガーに設けられたドアレールの間に設置される
    センサユニット。
  2. 前記支持ブラケットにおける前記センサが取り付けられる下端部は、前記かご側ドアよりも前記かご側ドアと対向する前記建築構造物に設けられた建屋側ドアに向けて突出する
    請求項1に記載のセンサユニット。
  3. 前記センサは、前記かご側ドアに取り付けられたセーフティーシューの上端部に配置される
    請求項1に記載のセンサユニット。
  4. 前記支持ブラケットの下端部は、前記乗りかごの開口部の上端部まで延在する
    請求項1に記載のセンサユニット。
  5. 建築構造物に設けられた昇降路を昇降動作する乗りかごを備えたエレベーターにおいて、
    前記昇降路における前記乗りかごが停止する乗降場に設けられた建屋側ドアと、
    前記乗りかごに設けられ、ドアレールを有するかご側ドアハンガーと、
    前記ドアレールに移動可能に支持され、前記建屋側ドアと対向するかご側ドアと、
    前記かご側ドアハンガーに固定された支持ブラケットと、
    前記支持ブラケットの下端部に取り付けられたセンサと、を備え、
    前記センサは、前記乗りかごの開口部及び前記建築構造物に設けられた出入り口の上端部と、前記かご側ドアハンガーに設けられた前記ドアレールとの間に設置される
    エレベーター。
  6. 前記センサが検知したデータに基づいて、前記乗りかご及び前記乗りかごが停止する乗降場の状態を計測するセンサコントローラを有する
    請求項5に記載のエレベーター。
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