JP6801719B2 - 自律移動体 - Google Patents

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Description

本発明は、自律移動体に関する。
従来、建物内を自律的に移動し、エレベーターのかごに乗降可能なロボットが知られている。このようなロボットとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
日本特許第4655566号公報
上記のようなロボットは、予めの乗場ドアの位置情報を含むフロアマップを記憶していなければ、エレベーターのかごに乗車することができない。
本発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、乗場ドアの位置情報を用いることなくエレベーターのかごに乗車できる自律移動体を提供することである。
本発明に係る自律移動体は、筐体と、移動機構を動作させることで筐体を移動させる移動制御部と、筐体の周囲に存在する物体までの距離を検出する距離検出部と、距離検出部により検出された距離に基づいて検出対象の形状を検出する形状検出部と、形状検出部により検出された形状に基づいて検出対象がエレベーターの乗場ドアであるか否かを判定する判定部と、を備え、判定部は、形状検出部により検出された凹み形状における底部分の中央に凹みが存在する場合に、検出対象がエレベーターの乗場ドアであると判定するものである。
また、本発明に係る自律移動体は、筐体と、移動機構を動作させることで筐体を移動させる移動制御部と、筐体の周囲に存在する物体までの距離を検出する距離検出部と、距離検出部により検出された距離に基づいて検出対象の形状を検出する形状検出部と、形状検出部により検出された形状に基づいて検出対象がエレベーターの乗場ドアであるか否かを判定する判定部と、を備え、判定部は、形状検出部により検出された凹み形状における底部分の中央に段差が存在する場合に、検出対象がエレベーターの乗場ドアであると判定するものである。
また、本発明に係る自律移動体は、筐体と、移動機構を動作させることで前記筐体を移動させる移動制御部と、前記筐体の周囲に存在する物体までの距離を検出する距離検出部と、前記距離検出部により検出された距離に基づいて検出対象の形状を検出する形状検出部と、前記形状検出部により検出された形状に基づいて検出対象がエレベーターの乗場ドアであるか否かを判定する判定部と、を備え、前記判定部は、前記形状検出部により検出された凹み形状における底部分の長さが予め設定された条件を満たす場合に、検出対象がエレベーターの乗場ドアであると判定し、検出対象がエレベーターの乗場ドアであると判定された後に前記形状検出部により検出される当該検出対象の形状が変化した場合に、乗場ドアが開いたと判定し、前記移動制御部は、エレベーターの乗場ドアであると判定された検出対象が複数存在する場合に、前記距離検出部が複数の検出対象までの距離を検出可能となる位置に前記筐体を移動させ、前記形状検出部は、複数の検出対象の形状を並行して検出するものである。
また、本発明に係る自律移動体は、筐体と、移動機構を動作させることで筐体を移動させる移動制御部と、エレベーターの制御盤へ乗車要求を送信し、エレベーターの制御盤からかご到着通知を受信する通信部と、筐体の周囲に存在する物体までの距離を検出する距離検出部と、距離検出部により検出された距離に基づいて検出対象の形状を検出する形状検出部と、形状検出部により検出された形状に基づいて検出対象がエレベーターの乗場ドアであるか否かを判定する判定部と、を備え、判定部は、検出対象がエレベーターの乗場ドアであると判定された場合であっても、通信部がかご到着通知を受信してから一定時間が経過するまでに形状検出部により検出される当該検出対象の形状が変化しなかった場合は、当該検出対象がエレベーターの乗場ドアではないと判定するものである。

本発明に係る自律移動体において、判定部は、形状検出部により検出された形状に基づいて検出対象がエレベーターの乗場ドアであるか否かを判定する。このため、本発明によれば、自律移動体が乗場ドアの位置情報を用いることなくエレベーターのかごに乗車することができる。
実施の形態1における自律移動体が乗降するエレベーターの構造の一例を示す模式図である。 実施の形態1における自律移動体及びエレベーターの構成図である。 実施の形態1における照合用データが示す形状の例を示す第1の図である。 実施の形態1における照合用データが示す形状の例を示す第2の図である。 実施の形態1における照合用データが示す形状の例を示す第3の図である。 実施の形態1における照合用データが示す形状の例を示す第4の図である。 実施の形態1における自律移動体によるドア開閉判定を説明するための図である。 実施の形態1における自律移動体の動作例を示すフローチャートである。 自律移動体のハードウェア構成図である。
添付の図面を参照して、自律移動体を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における自律移動体が乗降するエレベーターの構造の一例を示す模式図である。
図1に示すように、エレベーター1は、昇降路2、巻上機3、ロープ4、かご5、釣合おもり6及び制御盤7を備える。昇降路2は、例えば、図示しない建物の各階を貫くように形成されている。巻上機3は、例えば、図示しない機械室等に設けられている。ロープ4は、巻上機3に巻き掛けられている。かご5及び釣合おもり6は、ロープ4によって昇降路2内に吊り下げられている。かご5及び釣合おもり6は、巻上機3が駆動することにより昇降する。巻上機3は、制御盤7によって制御される。
図1に示すように、建物の内部には、乗場ドア8及び通信機器9が設けられている。乗場ドア8は、例えば、各階の乗場に設けられている。通信機器9は、例えば、建物内の壁面又は天井等に設けられている。通信機器9は、例えば、各階の乗場に設けられている。通信機器9は、制御盤7と通信する機能を有する。通信機器9は、例えば、制御盤7と電気的に接続されている。
図1に示すように、建物の内部には、少なくとも1つの自律移動体10が存在する。自律移動体10は、移動機構を有し、自律的に移動可能である。自律移動体10は、かご5に乗降可能である。
図1に示すように、自律移動体10は、距離検出部11を備える。距離検出部11の少なくとも一部分は、自律移動体10の筐体の外部から視認可能である。距離検出部11は、例えば、自律移動体10の筐体の上端部に設けられている。距離検出部11は、自律移動体10の筐体の周囲に存在する物体までの距離を検出する。距離検出部11は、例えば、少なくとも水平方向における距離を検出する。
距離検出部11は、例えば、赤外線等による走査型の距離センサ等である。距離検出部11は、例えば、垂直な回転軸を中心に回転可能に形成されている。距離検出部11は、例えば、少なくとも120°の角度範囲で回転可能である。距離検出部11は、例えば、360°回転可能であってもよい。つまり、距離検出部11は、例えば、水平方向において検出する向きを変更可能に形成されている。なお、距離検出部11としては、例えば、撮影範囲に存在する物体までの距離情報を取得可能なカメラ等を用いてもよい。
図2は、実施の形態1における自律移動体及びエレベーターの構成図である。
図2に示すように、自律移動体10は、距離検出部11、通信部12、乗車要求生成部13、記憶部14、移動制御部15、形状検出部16及び判定部17を備える。通信部12、乗車要求生成部13、記憶部14、移動制御部15、形状検出部16及び判定部17は、例えば、自律移動体10の筐体の内部に設けられている。制御盤7は、運転制御部18及び通信部19を備える。
自律移動体10の通信部12は、通信機器9と無線通信を行う。制御盤7の通信部19は、通信機器9と無線通信を行う。つまり、自律移動体10は、通信機器9を介して、制御盤7と無線通信を行う機能を有する。
乗車要求生成部13は、エレベーター1のかご5への乗車要求を生成する。乗車要求は、自律移動体10が現在位置する階にかご5を停止させるための情報である。乗車要求は、例えば、乗場呼び及び行先呼びの少なくとも一方である。
自律移動体10の通信部12は、制御盤7に乗車要求を送信する。制御盤7の通信部19は、乗車要求を受信する。制御盤7が自律移動体10から乗車要求を受信することにより、当該自律移動体10が位置する階を乗車階とした呼びが発生する。自律移動体10の乗車階は、例えば、当該自律移動体10からの情報の送信を中継した通信機器9の設置階に基づいて検出される。
運転制御部18は、巻上機3の駆動を制御することで、かご5を移動及び停止させる。運転制御部18は、呼びを発生させた自律移動体10の乗車階にかご5を移動させる。
制御盤7の通信部19は、呼びを発生させた自律移動体10に対してかご到着通知を送信する。かご到着通知は、自律移動体10の乗車階へのかご5の到着を示す情報である。通信部19は、運転制御部18の動作に基づいて、予め設定されたタイミングでかご到着通知を送信する。通信部19は、例えば、自律移動体10の乗車階にかご5が到着した時にかご到着通知を送信してもよい。通信部19は、例えば、自律移動体10の乗車階にかご5が到着する直前にかご到着通知を送信してもよい。通信部19は、例えば、自律移動体10の乗車階にかご5が到着した直後にかご到着通知を送信してもよい。
記憶部14は、例えば、各階のフロアマップを記憶している。記憶部14に記憶されているフロアマップは、例えば、エレベーター1の位置情報を含んでいる。記憶部14に記憶されているフロアマップは、例えば、乗場ドア8の位置情報を含んでいない。
移動制御部15は、移動機構を動作させることで、自律移動体10の筐体の位置及び向きを変化させる。つまり、移動制御部15は、自律移動体10を移動させる。移動制御部15は、例えば、外部からの操作又は信号等がなくとも、自動で自律移動体10を移動させる。移動制御部15は、例えば、記憶部14に記憶されているフロアマップに基づいて自律移動体10を移動させる。
形状検出部16は、距離検出部11により検出された距離に基づいて、自律移動体10の筐体の周囲に存在する検出対象の形状を検出する。形状検出部16は、少なくとも、上下方向から見た検出対象の表面形状を検出する。
判定部17は、形状検出部16により検出された形状に基づいて、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であるか否かを判定する。判定部17は、例えば、予め設定された形状を表す照合用データと形状検出部16により検出された形状を比較することで判定を行う。照合用データとしては、複数の種類が設定されてもよい。照合用データは、例えば、記憶部14又は図示しないメモリに記憶されている。
図3は、実施の形態1における照合用データが示す形状の例を示す第1の図である。
照合用データは、例えば、図3に示す凹み形状を表すものである。この凹み形状は、乗場に位置する自律移動体10から見て、手前側から奥側へ向かう凹みを表す。この凹み形状は、三方枠の2つの縦枠及び乗場ドア8を上下方向から見た場合の表面形状である。この凹み形状における底部分は、乗場ドア8の表面形状に相当する。判定部17は、例えば、図3に示すような凹み形状が形状検出部16により検出された場合に、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であると判定する。
図4は、実施の形態1における照合用データが示す形状の例を示す第2の図である。
図4に示す凹み形状は、例えば、図3に示す凹み形状と同様である。照合用データは、例えば、図4に示す凹み形状及び当該凹み形状における底部分の長さを表すものである。つまり、照合用データは、例えば、上下方向から見た三方枠の2つの縦枠及び乗場ドア8の表面形状に加えて、乗場ドア8の横幅を表すものである。判定部17は、例えば、図4に示すような凹み形状が形状検出部16により検出され、且つ当該凹み形状における底部分の長さが予め設定された条件を満たす場合に、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であると判定する。判定部17は、例えば、検出された凹み形状における底部分の長さが照合用データの示す長さと一致した場合に、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であると判定してもよい。判定部17は、例えば、検出された凹み形状における底部分の長さと照合用データの示す長さとの差異が一定の範囲に収まっている場合に、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であると判定してもよい。
図5は、実施の形態1における照合用データが示す形状の例を示す第3の図である。
照合用データは、例えば、図5に示す凹み形状を表すものである。この凹み形状における底部分の中央には、更に小さな凹みが存在する。当該小さな凹みは、左側ドアパネルと右側ドアパネルとの間の隙間を表す。つまり、図5に示す凹み形状は、三方枠の2つの縦枠及びセンターオープン式の乗場ドア8を上下方向から見た場合の表面形状である。判定部17は、例えば、図5に示すような凹み形状が形状検出部16により検出された場合に、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であると判定する。
図6は、実施の形態1における照合用データが示す形状の例を示す第4の図である。
照合用データは、例えば、図6に示す凹み形状を表すものである。この凹み形状における底部分の中央には、段差が存在する。当該段差は、乗場から見た奥行き方向における位置が異なる2枚のドアパネルの境目を表す。つまり、図6に示す凹み形状は、三方枠の2つの縦枠及び片開きの乗場ドア8を上下方向から見た場合の表面形状である。判定部17は、例えば、図6に示すような凹み形状が形状検出部16により検出された場合に、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であると判定する。
図7は、実施の形態1における自律移動体によるドア開閉判定を説明するための図である。
図7に示す形状は、例えば、図5に示す凹み形状における底部分の中央が検出されていない状態を表す。つまり、図7に示す形状は、三方枠の2つの縦枠及び開動作中のセンターオープン式の乗場ドア8を上下方向から見た場合の表面形状である。判定部17は、例えば、検出対象がセンターオープン式の乗場ドア8であると判定された後に、形状検出部16により検出される当該検出対象の形状が図7のように変化した場合に、ドアが開いたと判定する。なお、検出対象が片開きの乗場ドア8であれば、判定部17は、例えば、形状検出部16により検出される凹み形状における底部分の左端部又は右端部が検出されなくなった場合にドアが開いたと判定すればよい。
判定部17は、例えば、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であると判定された場合であっても、かご到着通知を受信してから予め設定された一定時間が経過するまでに形状検出部16により検出される形状が変化しなかった場合は、当該検出対象がエレベーター1の乗場ドア8ではないと判定する。つまり、判定部17は、例えば、既にかご5が到着しているにもかかわらずドアが開いたことが検出されない場合に、検出対象が乗場ドア8ではなかったと判定する。
移動制御部15は、例えば、検出対象が乗場ドア8ではないと判定された場合、距離検出部11が他の検出対象までの距離を検出可能となる位置に自律移動体10を移動させる。他の検出対象までの距離を検出可能となる位置は、例えば、記憶部14に記憶されているフロアマップに基づいて推定される。距離検出部11は、例えば、検出対象が乗場ドア8ではないと判定された場合、距離を検出する向きを変更する。つまり、自律移動体10は、例えば、検出対象が乗場ドア8ではないと判定された場合、検出対象とする箇所を変更する。
図8は、実施の形態1における自律移動体の動作例を示すフローチャートである。
自律移動体10は、検出対象がエレベーター1のドアであると判定されると(ステップS101)、乗車要求を送信する(ステップS102)。その後、自律移動体10は、かご到着通知を受信する(ステップS103)。
自律移動体10は、かご到着通知を受信してから一定時間が経過したか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104で、一定時間が経過していないと判定された場合、自律移動体10は、検出対象の形状が変化したか否かを判定する(ステップS105)。ステップS105で、検出対象の形状が変化したと判定された場合、自律移動体10は、かご5に乗車する(ステップS106)。ステップS105で、検出対象の形状が変化していないと判定された場合、自律移動体10は、ステップS104の処理を行う。
ステップS104で、一定時間が経過したと判定された場合、自律移動体10は、検出対象がエレベーター1のドアではなかったと判定する(ステップS107)。ステップS107に続いて、自律移動体10は、検出対象とする箇所を変更する(ステップS108)。ステップS108に続いて、自律移動体10は、ステップS101の処理を行う。
実施の形態1において、移動制御部15は、移動機構を動作させることで自律移動体10の筐体を移動させる。距離検出部11は、筐体の周囲に存在する物体までの距離を検出する。形状検出部16は、距離検出部11により検出された距離に基づいて、上下方向から見た検出対象の表面形状を検出する。判定部17は、形状検出部16により検出された形状に基づいて、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であるか否かを判定する。このため、実施の形態1によれば、自律移動体10は、乗場ドア8の位置情報を用いることなくエレベーター1のかご5に乗車することができる。その結果、例えば、構造の異なる様々な建物で自律移動体を利用できる。
実施の形態1において、判定部17は、例えば、形状検出部16により凹み形状が検出された場合に、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であると判定する。つまり、自律移動体10は、例えば、エレベーター1の乗場ドア8に特有の形状に基づいて、検出対象が乗場ドア8であるか否かを判定する。このため、実施の形態1によれば、自律移動体10は、乗場ドア8の位置情報を用いることなくエレベーター1のかご5に乗車することができる。
実施の形態1において、判定部17は、例えば、形状検出部16により検出された凹み形状における底部分の長さが予め設定された条件を満たす場合に、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であると判定する。つまり、自律移動体10は、例えば、エレベーター1の乗場ドア8に特有の形状及び横幅に基づいて、より精度よく検出対象が乗場ドア8であるか否かを判定する。このため、実施の形態1によれば、自律移動体10は、乗場ドア8の位置情報を用いることなくエレベーター1のかご5に乗車することができる。
実施の形態1において、判定部17は、例えば、形状検出部16により検出された凹み形状における底部分の中央に更なる凹みが存在する場合に、検出対象がエレベーター1の両開きの乗場ドア8であると判定する。つまり、自律移動体10は、例えば、両開きの乗場ドア8に特有の形状に基づいて、より精度よく検出対象が乗場ドア8であるか否かを判定する。このため、実施の形態1によれば、自律移動体10は、乗場ドア8の位置情報を用いることなくエレベーター1のかご5に乗車することができる。
実施の形態1において、判定部17は、例えば、形状検出部16により検出された凹み形状における底部分の中央に段差が存在する場合に、検出対象がエレベーター1の片開きの乗場ドア8であると判定する。つまり、自律移動体10は、例えば、片開きの乗場ドア8に特有の形状に基づいて、より精度よく検出対象が乗場ドア8であるか否かを判定する。このため、実施の形態1によれば、自律移動体10は、乗場ドア8の位置情報を用いることなくエレベーター1のかご5に乗車することができる。
実施の形態1において、判定部17は、例えば、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であると判定された後に形状検出部16により検出される当該検出対象の形状が変化した場合に、乗場ドア8が開いたと判定する。このため、実施の形態1によれば、自律移動体10は、ドアの開閉を示す信号をエレベーター1から受信することなく、エレベーター1のかご5に乗車することができる。
実施の形態1において、自律移動体10の通信部12は、例えば、エレベーター1の制御盤7へ乗車要求を送信する。自律移動体10の通信部12は、例えば、エレベーター1の制御盤7からかご到着通知を受信する。判定部17は、例えば、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8であると判定された場合であっても、通信部12がかご到着通知を受信してから一定時間が経過するまでに形状検出部16により検出される当該検出対象の形状が変化しなかった場合は、当該検出対象がエレベーター1の乗場ドア8ではないと判定する。つまり、自律移動体10は、例えば、誤判定を修正する機能を有する。このため、実施の形態1によれば、自律移動体10は、エレベーター1の乗場ドア8をより効率的に発見することができる。
実施の形態1において、移動制御部15は、例えば、検出対象がエレベーター1の乗場ドア8ではないと判定された場合に、距離検出部11が他の検出対象までの距離を検出可能となる位置に筐体を移動させる。つまり、自律移動体10は、例えば、壁面等を乗場ドア8と誤判定した場合、乗場ドア8の候補となる別の検出対象を探索する。このため、実施の形態1によれば、自律移動体10は、エレベーター1の乗場ドア8をより効率的に発見することができる。
実施の形態1において、移動制御部15は、例えば、エレベーター1の乗場ドア8であると判定された検出対象が複数存在する場合に、距離検出部11が複数の検出対象までの距離を検出可能となる位置に自律移動体10の筐体を移動させてもよい。形状検出部16は、例えば、複数の検出対象の形状を並行して検出してもよい。判定部17は、例えば、乗場ドア8であると判定された複数の検出対象の形状の変化を判定してもよい。この場合、自律移動体10は、呼びに応答したエレベーター1の乗場ドア8をより効率的に発見することができる。
実施の形態1において、距離検出部11は、例えば、回転可能に形成されていなくともよい。つまり、距離検出部11は、例えば、自律移動体10の筐体から見た一定の向きにおける距離しか検出できなくともよい。この場合であっても、例えば、移動制御部15により筐体を回転又は移動させながら距離検出部11により距離を検出すれば、検出対象の表面形状を検出することが可能である。
図9は、自律移動体のハードウェア構成図である。
自律移動体10における距離検出部11、通信部12、乗車要求生成部13、記憶部14、移動制御部15、形状検出部16及び判定部17の各機能は、処理回路により実現される。処理回路は、専用ハードウェア50であってもよい。処理回路は、プロセッサ51及びメモリ52を備えていてもよい。処理回路は、一部が専用ハードウェア50として形成され、更にプロセッサ51及びメモリ52を備えていてもよい。図9は、処理回路が、その一部が専用ハードウェア50として形成され、プロセッサ51及びメモリ52を備えている場合の例を示している。
処理回路の少なくとも一部が、少なくとも1つの専用ハードウェア50である場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらを組み合わせたものが該当する。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ51及び少なくとも1つのメモリ52を備える場合、距離検出部11、通信部12、乗車要求生成部13、記憶部14、移動制御部15、形状検出部16及び判定部17の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ52に格納される。プロセッサ51は、メモリ52に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ51は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPとも呼ぶ。メモリ52は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、自律移動体10の各機能を実現することができる。なお、制御盤7の各機能も、図9に示す処理回路と同様の処理回路により実現される。
以上のように、本発明は、エレベーターのかごに乗降可能な自律移動体に利用できる。
1 エレベーター
2 昇降路
3 巻上機
4 ロープ
5 かご
6 釣合おもり
7 制御盤
8 乗場ドア
9 通信機器
10 自律移動体
11 距離検出部
12 通信部
13 乗車要求生成部
14 記憶部
15 移動制御部
16 形状検出部
17 判定部
18 運転制御部
19 通信部
50 専用ハードウェア
51 プロセッサ
52 メモリ

Claims (7)

  1. 筐体と、
    移動機構を動作させることで前記筐体を移動させる移動制御部と、
    前記筐体の周囲に存在する物体までの距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部により検出された距離に基づいて検出対象の形状を検出する形状検出部と、
    前記形状検出部により検出された形状に基づいて検出対象がエレベーターの乗場ドアであるか否かを判定する判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、前記形状検出部により検出された凹み形状における底部分の中央に凹みが存在する場合に、検出対象がエレベーターの乗場ドアであると判定する自律移動体。
  2. 筐体と、
    移動機構を動作させることで前記筐体を移動させる移動制御部と、
    前記筐体の周囲に存在する物体までの距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部により検出された距離に基づいて検出対象の形状を検出する形状検出部と、
    前記形状検出部により検出された形状に基づいて検出対象がエレベーターの乗場ドアであるか否かを判定する判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、前記形状検出部により検出された凹み形状における底部分の中央に段差が存在する場合に、検出対象がエレベーターの乗場ドアであると判定する自律移動体。
  3. 前記判定部は、検出対象がエレベーターの乗場ドアであると判定された後に前記形状検出部により検出される当該検出対象の形状が変化した場合に、乗場ドアが開いたと判定する請求項1または2に記載の自律移動体。
  4. 前記移動制御部は、エレベーターの乗場ドアであると判定された検出対象が複数存在する場合に、前記距離検出部が複数の検出対象までの距離を検出可能となる位置に前記筐体を移動させ、
    前記形状検出部は、複数の検出対象の形状を並行して検出する請求項に記載の自律移動体。
  5. 筐体と、
    移動機構を動作させることで前記筐体を移動させる移動制御部と、
    前記筐体の周囲に存在する物体までの距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部により検出された距離に基づいて検出対象の形状を検出する形状検出部
    と、
    前記形状検出部により検出された形状に基づいて検出対象がエレベーターの乗場ドアで
    あるか否かを判定する判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、前記形状検出部により検出された凹み形状における底部分の長さが予め
    設定された条件を満たす場合に、検出対象がエレベーターの乗場ドアであると判定し、
    検出対象がエレベーターの乗場ドアであると判定された後に前記形状検出部により検出される当該検出対象の形状が変化した場合に、乗場ドアが開いたと判定し、
    前記移動制御部は、エレベーターの乗場ドアであると判定された検出対象が複数存在す
    る場合に、前記距離検出部が複数の検出対象までの距離を検出可能となる位置に前記筐体
    を移動させ、
    前記形状検出部は、複数の検出対象の形状を並行して検出する自律移動体。
  6. 筐体と、
    移動機構を動作させることで前記筐体を移動させる移動制御部と、
    エレベーターの制御盤へ乗車要求を送信し、エレベーターの制御盤からかご到着通知を受信する通信部と、
    前記筐体の周囲に存在する物体までの距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部により検出された距離に基づいて検出対象の形状を検出する形状検出部と、
    前記形状検出部により検出された形状に基づいて検出対象がエレベーターの乗場ドアであるか否かを判定する判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、検出対象がエレベーターの乗場ドアであると判定された場合であっても、前記通信部がかご到着通知を受信してから一定時間が経過するまでに前記形状検出部により検出される当該検出対象の形状が変化しなかった場合は、当該検出対象がエレベーターの乗場ドアではないと判定する自律移動体。
  7. 前記移動制御部は、検出対象がエレベーターの乗場ドアではないと判定された場合に、前記距離検出部が他の検出対象までの距離を検出可能となる位置に前記筐体を移動させる請求項6に記載の自律移動体。
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