JP6037715B2 - 口紅組成物 - Google Patents
口紅組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6037715B2 JP6037715B2 JP2012178377A JP2012178377A JP6037715B2 JP 6037715 B2 JP6037715 B2 JP 6037715B2 JP 2012178377 A JP2012178377 A JP 2012178377A JP 2012178377 A JP2012178377 A JP 2012178377A JP 6037715 B2 JP6037715 B2 JP 6037715B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- mass
- color
- preferable
- component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
これらの口紅組成物には、スティック形状の形成や油の染み出しを防ぐ目的で、あるいは、潤いの付与や塗布膜の持続性向上のために、ワックスが配合されている。しかしながら、組成物中にワックスを高配合すると、塗布色のつやや透明感が低下するという問題があった。このため、従来の口紅組成物では、雲母チタンを配合し、外観色の明るさ、塗布色のつやや透明感の演出をしてきた(例えば、特許文献1)。
(A)薄片状タルクの表面が酸化チタンによって被覆され、平均粒子径が1〜80μmである干渉色薄片状タルク 0.1〜20質量%、
(B)25℃で固形のワックス 14〜30質量%、
(C)平均分子量800以上の水添ポリイソブテン
を含有し、成分(A)及び他の粉体に被覆又は内包された酸化チタンを除く、白色顔料として用いられる酸化チタンの含有量が4質量%以下である口紅組成物を提供するものである。
ここで言う光輝感とは、光輝性顔料等が有する光沢が感じられることである。また、くすみとは、暗くて鮮やかさを損なう場合と、明るすぎて鮮やかさを損なう場合があり、その際に透明感に欠けることをいう。
成分(A)の干渉色薄片状タルクは、このような薄片状タルク表面に、例えば、湿式加水分解法で、酸化チタンを被覆することにより得ることができる。
薄片状タルクと酸化チタンの質量割合は、30/70〜70/30であるのが好ましい。
さらに、成分(A)の干渉色薄片状タルクは、設計する色により、酸化チタン以外に、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛及び酸化ジルコニウムから選ばれる1種又は2種以上で被覆されていても良い。
なお、本発明において、「干渉色」とは、光輝性顔料が有する構造発色の反射干渉光の色調のことをいう。
また、アスペクト比は、肌へのフィット感、使用感の点から、5以上が好ましく、10以上がより好ましく、100以下が好ましく、50以下がより好ましい。成分(A)のアスペクト比は、5〜100が好ましく、10〜50がより好ましい。
成分(B)のワックスとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、サンフラワーワックス等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス、合成ミツロウ等の合成ワックス;脂肪酸、高級アルコール及びこれらの誘導体が挙げられる。
ここで、針入度は、25±0.1℃に保ったワックスの試料に、規定の針(針の質量2.5±0.02g、針保持具の質量47.5±0.02g、おもりの質量50±0.05g)が、5秒間に針入する長さを測定し、その針入距離(mm)を10倍した値を針入度とするものであり、JIS K−2235−5.4(1991年)に準じて測定した値である。
これらのワックスは、市販品を使用することができ、例えば、マイクロクリスタリンワックスとして、Multiwax W−445、W−835(以上、SONNEBORN社製)、Paracera M(Paramelt社製)、Hi−Mic−1045、1070、2045(以上、日本精鑞社製)、精製マイクロクリスタリンワックス(日興リカ社製)、155°マイクロワックス(日本石油社製)等が挙げられる。
針入度が15以上、110以下のマイクロクリスタリンワックスは、成分(B)中に好ましくは、20質量%以上含まれ、より好ましくは、30質量%以上含まれる。
更には、原料セルロース誘導体としては、以下の構成単位を有するものが好ましい。
また、原料セルロース誘導体の重量平均分子量(Mw)は、油剤への溶解性、及び感触の点から、好ましくは1万〜400万、より好ましくは10万〜300万、更に好ましくは50万〜200万である。
(i)直鎖のアルキル基としては、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基、ヘントリアコンチル基、ドトリアコンチル基、トリトリアコンチル基、テトラトリアコンチル基、ペンタトリアコンチル基、ヘキサトリアコンチル基、ヘプタトリアコンチル基、オクタトリアコンチル基、ノナトリアコンチル基、テトラコンチル基等が挙げられる。
(iv)分岐鎖のアルケニル基としては、イソトリデセニル、イソオクタデセニル、イソトリアコンテニル、2−ブチルオクテニル、2−ヘキシルデセニル、2−オクチルドデセニル、2−デシルテトラデセニル、2−ドデシルヘキサデセニル等が挙げられる。
なお、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(クロロホルム溶媒、直鎖ポリスチレンを標準として定められた較正曲線、視差屈折率検出器を用いる)測定によって求められるものである。
また、MがCH2であるものは、塩基存在下に、セルロース誘導体と対応するアルキルハライドあるいはアルキルメシラート等のスルホン酸エステルを反応させることによって製造することができる。主鎖がセルロース骨格からなるものは、アセチルセルロースのエステル交換反応(アシドーリシス)によっても得ることができる。この方法によれば、水酸基の残留量が極めて低いセルロースエステル誘導体が得られる。
で表される変性ポリシロキサンを含有することができ、口紅組成物をゲル化して色材の唇への密着性を高めることができ、塗布色をより持続させることができる。
この変性ポリシロキサンは、両末端をアルキル基等の炭化水素基で置換して変性し、かつ、側鎖をグラフト状にアルキルグリセリルエーテル基で変性したものである。
Qで示される炭素数3〜20の二価の炭化水素基としては、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ヘキサデカメチレン基、オクタデカメチレン基等の直鎖アルキレン基;プロピレン基、2−メチルテトラメチレン基、2−メチルペンタメチレン基、3−メチルペンタメチレン基、2−エチルオクタメチレン基等の分岐鎖アルキレン基などが挙げられる。これらのうち、特に化粧持続性を最大限発揮させる点から、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン基が好ましい。
また、qは繰り返し単位個数を表し、平均値で2.5〜10の数を示し、好ましくは3.0〜6.0の数である。qの値が2.5以上であると化粧仕上がりの持続性が維持され、10以下であると顔料の分散を阻害することがない。ここで、qの平均値は1H−NMRにより、ポリシロキサンの両末端に導入された炭化水素基の末端メチル基を基準に、OR10及びOR11が付加したメチン及びメチレン水素に帰属されるピークの強度比から算出する。
繰り返し数p及びqの構成単位はブロック共重合体又はランダム共重合体のいずれであってもよいが、顔料の分散をより阻害しない、ランダム共重合体が好ましい。また、pはqよりも大きいことが好ましい。
ヒドロシリル化に用いられる触媒としては、ルテニウム、ロジウム、オスミウム、イリジウム、白金等の金属の錯体化合物、これらをシリカゲル、アルミナ、またはカーボンに担持させたもの等が挙げられる。これらのうち、塩化白金酸、Spiers触媒(塩化白金酸の2−プロパノール溶液)等が好ましい。
触媒の使用量は、オレフィン1molに対して10-6〜10-1molの範囲が好ましい。本反応においては、反応溶媒は使用しても使用しなくても良い。反応溶媒は反応を阻害しないものであれば特に限定されず、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒;メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等のアルコール系溶媒;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン系溶媒等が挙げられる。アルコール系溶媒を使用する場合には、ケイ素−水素結合と水酸基間における脱水反応を防止、もしくは抑制するために、酢酸カリウム等のpH調整剤(特開昭57−149290参照)を用いるのが好ましい。本反応は、0〜200℃で進行するが、反応速度や生成物の着色などを考え、0〜100℃で行うのが好ましい。また反応時間は、0.5〜24時間程度とするのが好ましい。
なお、上記一般式(1)で表される変性ポリシロキサンは、1種単独のものの構造、又は2種以上の混合物で、これらの平均的な構造を示すものである。
無水ケイ酸は、熱分解法によって得られる無水ケイ酸であることが好ましい。また、アエロジルOX50、アエロジル90G、アエロジル130、アエロジル200、アエロジル300(以上、日本アエロジル社)等の市販品を用いることができる。
かかる油性成分としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、イソノナン酸イソトリデシル、イソステアリン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ホホバ油、オクチルドデカノール、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)等のエステル油;ジメチルポリシロキサン、フェニルメチルポリシロキサン等のシリコーン油;ラノリン、ダイマー酸エステル、ダイマージオール誘導体、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等が挙げられる。
これらの油性成分は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、全組成中に40質量%以上が好ましく、45質量%以上がより好ましく、85質量%以下が好ましく、80質量%以下がより好ましい。また、全組成中に40〜85質量%含有するのが好ましく、45〜80質量%含有するのがより好ましい。
体質顔料としては、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、クレー、ベントナイト、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機顔料及びこれらの複合粉体が挙げられる。
これらの粉体は、通常の方法により、撥水処理、撥水・撥油化処理等の各種表面処理を施したものを用いることもできる。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
(A)薄片状タルクの表面が酸化チタンによって被覆され、平均粒子径が1〜80μmである干渉色薄片状タルク 0.1〜20質量%、
(B)25℃で固形のワックス 14〜30質量%、
(C)平均分子量800以上の水添ポリイソブテン
を含有し、成分(A)及び他の粉体に被覆又は内包された酸化チタンを除く、白色顔料として用いられる酸化チタンの含有量が4質量%以下である口紅組成物。
<3>成分(A)の含有量が、0.5〜17質量%であって、1〜15質量%が好ましい前記<1>又は<2>記載の口紅組成物。
<5>成分(B)の含有量が、15〜27質量%であって、15〜25質量%が好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の口紅組成物。
<7>成分(A)及び(B)の質量割合が、(A)/(B)=0.005〜10であって、0.01〜3が好ましく、0.05〜1がより好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の口紅組成物。
<8>成分(A)及び(C)の質量割合が、(A)/(C)=0.01〜20であって、0.02〜6が好ましく、0.1〜2.5がより好ましい前記<1>〜<7>のいずれか1記載の口紅組成物。
<10>成分(D)の含有量が、0.1〜10質量%であって、0.2〜7質量%が好ましく、0.3〜5質量%がより好ましい前記<9>記載の口紅組成物。
で表される変性ポリシロキサンを含有する前記<1>〜<10>のいずれか1記載の口紅組成物。
<12>成分(E)の含有量が、0.1〜15質量%であって、0.5〜10質量%が好ましく、1〜8質量%がより好ましい前記<11>記載の口紅組成物。
含水率46%の平均粒子径23μmのタルク435gを40Lの琺瑯容器に入れ、これに上水30Lと硫酸チタニル370g及び硫酸1000gを加えて加熱撹拌した。液温が80℃以上になってから4時間保持した。放置冷却後、デカンテーション法で水洗した。水洗後150℃で乾燥させ、850℃で2時間焼成し、赤色干渉色薄片状タルク320g得た。
窒素下クロロホルム中室温で、5g(8.3×10-6mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、50mLのピリジンと0.17g(0.001mol)のDMAP(ジメチルアミノピリジン)を加えて溶解させた。27.9g(0.101mol)の塩化パルミトイルを0.5時間かけて滴下した。その後50℃で15時間反応させ、メタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、ヒドロキシプロピルセルロースパルミチン酸エステルが得られた(重量平均分子量87万、平均アシル置換度は全水酸基の85mol%)。
なお、重量平均分子量及び平均アシル置換度は、以下の方法により測定した。
重合体の平均分子量(Mw)は日立L−6000型高速液体クロマトグラフィーを使用し、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。溶離液流路ポンプは日立L−6000、検出器はショーデックスRI SE-61示差屈折率検出器、カラムはGMHHR-Hをダブルに接続したものを用いた。サンプルは、溶離液で0.5g/100mLの濃度に調整し、20μLを用いた。溶離液には、1mmol/Lのジメチルドデシルアミンのクロロホルム溶液を使用した。カラム温度は40℃で、流速は1.0mL/分で行った。
セルロース誘導体を約0.5g精秤し、5N水酸化ナトリウム4mL及びエタノール25mLを加え、約90℃で5時間還流し、完全にエステルを加水分解した。水を30g加え、約90℃で5時間還流した後、リン酸で中和し、完全に中和されていることをpH試験紙で確認した。テトラヒドロフラン70gを加え30分撹拌、3時間室温で静置した後に、上澄み液を、日立L-7000型高速液体クロマトグラフィーを使用し、脂肪酸の量を測定した。検出器は日立L-7400(UV測定)を用い、210nmの波長で測定し、溶離液にはTHF:水:リン酸=60:39:1を使用した。
(1)STEP−1(シリコーン鎖の両末端にシリコーン鎖中の他のアルキル基とは異なるアルキル基を有するテトラメチルジシロキサンの合成):
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン44.8g、Spiers触媒1.0g(2質量%塩化白金酸の2−プロパノール溶液)を三ツ口フラスコに加え70℃に加温した。窒素雰囲気下に70℃で、α−オレフィン(三菱化学社製「ダイアレン168」、炭素数16及び18の1/1(質量比)混合物))174.2gを滴下した後、2時間撹拌を行った。冷却後、水酸化ナトリウム水溶液で反応系内を中和し、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の1H−NMRスペクトル(400MHz)より、得られた生成物は両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有する1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン誘導体であることを確認した(22.1g、収率;85%)。
(1)で合成した両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有する1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン誘導体44.8g、デカメチルシクロペンタシロキサン78.6g、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン19.8g、n−ヘプタン50g、活性白土5gを三ツ口フラスコに加え12時間環流した。冷却後、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の1H−NMRスペクトルより、得られた生成物は両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するジメチルシロキサン/メチルシロキサン共重合体(p=23,q=4)であることを確認した(132.8g、収率;95%)。
(2)で合成した両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するジメチルシロキサン/メチルシロキサン共重合体50.0g、10−ウンデセニルグリセリルエーテル61.0g、5質量%白金担持カーボン触媒0.25gを三ツ口フラスコに加え70℃で3時間撹拌を行った。冷却後、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の1H−NMRスペクトルより、得られた生成物は両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するジメチルシロキサン・メチル(ウンデシルグリセリルエーテル)シロキサン共重合体(p=23,q=4)であることを確認した(63.0g、収率;95%)。
得られた共重合体は、一般式(1)において、以下のとおりのランダム共重合体である。
R1及びR9 =炭素数の最頻値が18であるアルキル基、
R2〜R8 =メチル基、
Q=炭素数11の直鎖であるアルキレン基、
R10及びR11 =水素原子、
p(平均値)=23、
q(平均値)=4.0
表1に示す組成のスティック口紅を製造し、口紅の外観色について、「外観色のくすみのなさ」、口紅を唇に塗布した後の「塗布色のくすみのなさ」、外観色と塗布色を比較した際の「外観色と塗布色の色みの一致」、唇に塗布した際の「塗布時の使用感」、口紅を唇に塗布した直後の塗布色について、「塗布色の透明感」、「塗布色のつや」、「塗布色の自然な色みの付与」、「塗布色の光輝感」、「塗布色の色つき感」及び塗布3時間後の「色残りの綺麗さ」を評価した。結果を表1に併せて示す。
基材原料(色材以外)を105℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に、色材原料を加えて更に15分間均一混合し、脱泡した後、型に流し込み、冷却固化させ、スティック口紅を得た。
10名の専門パネラーが、口紅の外観色について、「外観色のくすみのなさ」、口紅を唇に塗布した後の「塗布色のくすみのなさ」、外観色と塗布色を比較した際の「外観色と塗布色の色みの一致」、唇に塗布した際の「塗布時の使用感」、口紅を唇に塗布した直後の塗布色について、「塗布色の透明感」、「塗布色のつや」、「塗布色の自然な色みの付与」、「塗布色の光輝感」、「塗布色の色つき感」、及び塗布3時間後の「色残りの綺麗さ」を、それぞれ以下の基準で官能評価した。結果を10名の積算値として、表1に示す。
4;くすみがない。
3;あまりくすみがない。
2;ややくすみがある。
1;くすみがある。
4;くすみがない。
3;あまりくすみがない。
2;ややくすみがある。
1;くすみがある。
4;色みが一致する。
3;やや色みが一致する。
2;あまり色みが一致しない。
1;色みが一致しない。
4;使用感がよい。
3;やや使用感がよい。
2;あまり使用感がよくない。
1;使用感がよくない。
4;透明感がある。
3;やや透明感がある。
2;あまり透明感がない。
1;透明感がない。
4;つやがある。
3;ややつやがある。
2;あまりつやがない。
1;つやがない。
4;自然な発色。
3;やや自然な発色。
2;やや不自然な発色。
1;不自然な発色。
4;光輝感がある。
3;やや光輝感がある。
2;あまり光輝感がない。
1;光輝感がない。
4;色つき感がある。
3;やや色つき感がある。
2;あまり色つき感がない。
1;色つき感がない。
4;綺麗に色残りする。
3;やや綺麗に色残りする。
2;あまり綺麗に色残りしない。
1;綺麗に色残りしない。
表2に示す組成の液状口紅を製造し、実施例1〜6と同様にして、口紅の外観色について、「外観色のくすみのなさ」、口紅を唇に塗布した後の「塗布色のくすみのなさ」、外観色と塗布色を比較した際の「外観色と塗布色の色みの一致」、唇に塗布した際の「塗布時の使用感」、口紅を唇に塗布した直後の塗布色について、「塗布色の透明感」、「塗布色のつや」、「塗布色の自然な色みの付与」、「塗布色の光輝感」、「塗布色の色つき感」、及び塗布3時間後の「色残りの綺麗さ」を評価した。結果を10名の積算値として、表2に示す。
基材原料(色材以外)を90℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に色材原料を加えて更に15分間均一混合し、脱泡した後、透明なディッピング容器に流し込み、冷却固化させ、液状口紅を得た。
Claims (5)
- 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)薄片状タルクの表面が酸化チタンによって被覆され、平均粒子径が1〜80μmである干渉色薄片状タルク 0.1〜20質量%、
(B)25℃で固形のワックス 14〜30質量%、
(C)平均分子量800以上の水添ポリイソブテン
を含有し、成分(A)及び(C)の質量割合が、(A)/(C)=0.02〜6であり、成分(A)及び他の粉体に被覆又は内包された酸化チタンを除く、白色顔料として用いられる酸化チタンの含有量が4質量%以下である口紅組成物。 - 成分(C)の含有量が、1〜60質量%である請求項1記載の口紅組成物。
- 成分(B)中、針入度15以上のマイクロクリスタリンワックスが、20質量%以上である請求項1又は2記載の口紅組成物。
- 成分(A)及び(B)の質量割合が、(A)/(B)=0.005〜10である請求項1〜3のいずれか1項記載の口紅組成物。
- 成分(A)の平均粒子径が5〜30μmで、アスペクト比が5〜100である請求項1〜4のいずれか1項記載の口紅組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012178377A JP6037715B2 (ja) | 2012-08-10 | 2012-08-10 | 口紅組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012178377A JP6037715B2 (ja) | 2012-08-10 | 2012-08-10 | 口紅組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014034569A JP2014034569A (ja) | 2014-02-24 |
JP6037715B2 true JP6037715B2 (ja) | 2016-12-07 |
Family
ID=50283763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012178377A Active JP6037715B2 (ja) | 2012-08-10 | 2012-08-10 | 口紅組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6037715B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6334237B2 (ja) * | 2014-04-10 | 2018-05-30 | 花王株式会社 | 口唇化粧料 |
JP6401935B2 (ja) * | 2014-05-28 | 2018-10-10 | 花王株式会社 | 油性化粧料 |
JP6309825B2 (ja) * | 2014-05-28 | 2018-04-11 | 花王株式会社 | 油性化粧料 |
JP6444705B2 (ja) * | 2014-11-27 | 2018-12-26 | 花王株式会社 | 口唇化粧料 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003171233A (ja) * | 2001-12-10 | 2003-06-17 | Kao Corp | 口紅組成物 |
JP2003212719A (ja) * | 2002-01-23 | 2003-07-30 | Kanebo Ltd | 油性固形化粧料及びその製造方法 |
JP4328103B2 (ja) * | 2003-02-07 | 2009-09-09 | 花王株式会社 | 化粧料 |
JP2004339185A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Nippon Koken Kogyo Kk | 干渉色薄片状タルク及びそれを配合した化粧料 |
JP5638782B2 (ja) * | 2009-04-15 | 2014-12-10 | 紀伊産業株式会社 | 棒状油性化粧料及びその製造方法 |
JP2010265230A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Kose Corp | 油性固形口唇化粧料 |
JP5794767B2 (ja) * | 2010-07-08 | 2015-10-14 | 花王株式会社 | スティック化粧料 |
-
2012
- 2012-08-10 JP JP2012178377A patent/JP6037715B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014034569A (ja) | 2014-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101868505B (zh) | 凝胶组合物和化妆品 | |
JP6105920B2 (ja) | 共変性オルガノポリシロキサン、それを含有してなる油中水型エマルション用乳化剤、外用剤および化粧料 | |
JP5599199B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP6313540B2 (ja) | ジグリセリン誘導体変性シリコーン、それを含有してなる油中水型エマルション用乳化剤、外用剤および化粧料 | |
CN103619914A (zh) | 新型有机聚硅氧烷弹性体及其运用 | |
CN103608384A (zh) | 新液状有机聚硅氧烷及其应用 | |
KR20130060198A (ko) | 고급 알코올-개질된 실리콘을 포함하는 화장품 및 국부 피부 제제 | |
JP6196891B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP6309825B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP6037715B2 (ja) | 口紅組成物 | |
JP4584697B2 (ja) | 変性ポリシロキサン及び該変性ポリシロキサンを用いた化粧料 | |
JP6224316B2 (ja) | 口唇化粧料 | |
JP2011079746A (ja) | 油性化粧料 | |
JP6669490B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP6680520B2 (ja) | 口唇化粧料 | |
JP6829581B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP6444705B2 (ja) | 口唇化粧料 | |
JP6886277B2 (ja) | 口唇化粧料 | |
JP4693260B2 (ja) | 化粧料 | |
JP6774671B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP6263012B2 (ja) | 口唇化粧料 | |
JP4737850B2 (ja) | 化粧料 | |
JP6325293B2 (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP6730800B2 (ja) | 油性化粧料 | |
JP6930851B2 (ja) | 油性化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150617 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160426 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160627 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161101 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6037715 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |