JP6669490B2 - 油性化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、油性化粧料に関する。
口紅においては、優れた化粧仕上がりやその持続性等を得るため、種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、特定の構造を有する非イオン性の変性ポリシロキサンを含有する口紅が、化粧仕上がりの持続性に優れ、かつ、顔料の分散がよく、明るい外観色を呈することが記載されている。
特開2005−194523号公報
本発明者らは、ワックスや、特定の非イオン性の変性ポリシロキサンが用いられている油性化粧料は、色持ちに優れるものの、唇の質感が低下するという課題を見出した。
本発明者らは、ワックスや特定の非イオン性の変性ポリシロキサンを含有する油性化粧料に、トリメチルペンタフェニルトリシロキサンと特定の油成分を併用することで、油性化粧料を唇や皮膚に塗布した後に、特定の非イオン性の変性ポリシロキサンが口唇や皮膚に付着している水分や吐息等と接触して塗布膜中の溶解状態が変化することで、特定の油成分に相溶していたトリメチルペンタフェニルトリシロキサンが塗布膜表面側に偏在し、塗布直後の唇の縦じわや、皮膚の細かなしわが目立ちにくく、潤いがあって、滑らかな仕上がりと、長時間経過した後の滑らかな質感が両立できることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)並びに(D):
(A)トリメチルペンタフェニルトリシロキサン 0.5〜30質量%、
(B)25℃で液状のエステル油及び高級アルコールから選ばれる油成分 20〜93質量%、
(C)非イオン性親水基を有するシリコーン 1〜20質量%、
(D)25℃で固形のワックス 5〜30質量%
を含有する油性化粧料に関する。
本発明の油性化粧料は、塗布直後の唇の縦じわや、皮膚の細かなしわが目立ちにくく、潤いがあって、滑らかな仕上がりが得られ、長時間経過した後にも滑らかな質感が持続するものである。
本発明で用いる成分(A)のトリメチルペンタフェニルトリシロキサンの含有量は、塗布後の唇や皮膚の塗膜表面に偏在させ、塗布直後の唇の縦じわや、皮膚の細かなしわが目立ちにくく、潤いがあって、滑らかな質感を付与する点から、全組成中に0.5質量%以上であり、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、30質量%以下であり、20質量%以下が好ましく、9質量%以下がより好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.5〜30質量%であり、1〜20質量%が好ましく、2〜9質量%がより好ましい。
本発明で用いる成分(B)の油成分は、25℃で液状であり、エステル油及び高級アルコールから選ばれるものである。25℃で液状とは、25℃において流動性を有するものである。
25℃で液状のエステル油としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサンン酸セチル、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、酢酸トコフェロール、炭酸プロピレン、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸プロパンジオール、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジ(カプリン酸/カプリル酸)プロパンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノイン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、ジイソスタリン酸ポリグリセリル−2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、(イソスタリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、フィトステロール脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等のエステル油、アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヒマワリ油、ツバキ油、トウモロコシ油等の植物油が挙げられる。
これらのうち、ミリスチン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、炭酸プロピレンが好ましい。
また、25℃で液状の高級アルコールとしては、分岐構造を有する炭素数16〜24の高級アルコールが好ましく、例えば、デシルテトラデカノール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール等が挙げられる。
これらのうち、オクチルドデカノールが好ましい。
成分(B)の油成分は、1種又は2種以上用いることができ、成分(A)のトリメチルペンタフェニルトリシロキサンと25℃で相溶する点、及び成分(C)の非イオン性親水基を有するシリコーンと加熱時に相溶する点から、含有量は、全組成中に20質量%以上であり、40質量%以上が好ましく、55質量%以上がより好ましく、93質量%以下であり、80質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に20〜93質量%であり、40〜80質量%が好ましく、55〜70質量%がより好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、塗布直後の唇や皮膚で、相溶していたトリメチルペンタフェニルトリシロキサンが塗布膜表面側に偏在し、塗布直後の唇の縦じわや、皮膚の細かなしわが目立ちにくく、潤いがあって、滑らかな仕上がりが得られ、長時間経過した後にも滑らかな質感が持続する点から、0.01以上が好ましく、0.02以上がより好ましく、0.03以上がさらに好ましく、0.5以下が好ましく、0.3以下がより好ましく、0.15以下がさらに好ましい。また、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、0.01〜0.5が好ましく、0.02〜0.3がより好ましく、0.03〜0.15がさらに好ましい。
成分(C)非イオン性親水基を有するシリコーンは、非イオン性親水基を分子中に0.1〜50質量%含むのが好ましく、5〜25質量%含むものがより好ましい。
かかるシリコーンの骨格は、主鎖にシリコーン骨格を有するものであれば限定されないが、以下の構造式(1)で表されるものが好ましい。
Figure 0006669490
(式中、R1〜R9は同一でも異なっていても良く、炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、Qは非イオン性親水基を有する置換基を示す。1≦m≦500、1≦n≦50である)
式(1)において、R1〜R9で示される、炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基としては、炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基が好ましく、炭素数1〜18の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基がより好ましい。
Qは非イオン性親水基を有するものであれば限定されず、例えば、ポリオキシアルキレン基、(ポリ)グリセリル基、アルキルグリセリルエーテル基、糖残基、ポリアミド基、ポリウレタン基等が挙げられる。ポリオキシアルキレン基、アルキルグリセリルエーテル基が好ましく、−(CH2a−O−(C24O)b−(C36O)d−R10で表されるポリオキシアルキレン基、又は−(CH2e−O−CH2−CH(OR11)−CH2OR12(aは1〜18の数を示し、b及びdは平均数であって、1〜50の数を示し、eは3〜20の数を示す。R10、R11、R12は水素原子又は炭素数1〜18の直鎖若しくは分岐鎖の炭化水素基を示す)で表されるアルキルグリセリルエーテル基がより好ましい。Qで示される非イオン性親水基を有する置換基は、分子中に0.1〜30質量%、好ましくは2〜25質量%含有される。
また、mは、1≦m≦500であり、5≦m≦200が好ましく、20≦m≦100がより好ましい。nは、1≦n≦50であり、2≦n≦30が好ましく、3≦n≦20がより好ましい。
式(1)で表されるシリコーンとしては、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、グリセリルエーテル変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンが挙げられる。これらのうち、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンが好ましい。
ポリオキシアルキレン変性シリコーンとしては、例えば、東レ・ダウコーニング社製のSH3771M、SH3772M、SH3773M、SH3775M、SH3749や、信越化学工業社製のKF−6011、KF−6012、KF−6013、KF−6015、KF−6016、KF6017、KF−6004等が挙げられる。
アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、式(1)において、Qが−(CH2e−O−CH2−CH(OR11)−CH2OR12で表されるものが好ましく、R11とR12は同一でも異なっていても良く、水素原子又は炭素数1〜5の炭化水素基が好ましく、水素原子がより好ましい。
このようなアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンは、例えば、特開平4−134013号公報に記載の方法に従って、少なくとも1個のケイ素−水素結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンに、対応するアルケニルグリセリルエーテルを反応させることにより製造することができる。
成分(C)は、1種又は2種以上用いることができ、塗布後、唇や皮膚上での色持ちに優れる点から、含有量は、全組成中に1質量%以上であり、2質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、20質量%以下であり、15質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に1〜20質量%であり、2〜15質量%が好ましく、3〜8質量%がより好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)は、塗布直後の唇や皮膚に、相溶していたトリメチルペンタフェニルトリシロキサンが塗布膜表面側に偏在し、塗布直後の唇の縦じわや、皮膚の細かいしわが目立ちにくく、潤いがあって、滑らかな仕上がりが得られ、長時間経過した後にも滑らかな質感や色持ちが持続する点から、0.1以上が好ましく、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、10以下が好ましく、4以下がより好ましく、1.7以下がさらに好ましい。また、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)は、0.1〜10が好ましく、0.2〜4がより好ましく、0.3〜1.7がさらに好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(A)及び(B)の総和の質量割合((A)+(B))/(C)は、塗布直後の唇の縦じわや、皮膚の細かいしわが目立ちにくく、潤いがあって、滑らかな仕上がりが得られ、長時間経過した後にも滑らかな質感や色持ちが持続する点から、5以上が好ましく、6以上がより好ましく、8以上がさらに好ましく、100以下が好ましく、40以下がより好ましく、25以下がさらに好ましい。また、成分(C)に対する成分(A)及び(B)の総和の質量割合((A)+(B))/(C)は、5〜100が好ましく、6〜40がより好ましく、8〜25がさらに好ましい。
成分(D)のワックスは、25℃で固形のものである。25℃で固形とは、25℃において固体の性状を示し、融点が40℃以上のものを指す。
25℃で固形のワックスとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス、シリコーンワックス、フッ素ワックス、合成モクロウ、合成ミツロウ等の合成ワックス;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、サンフラワーワックス等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ、雪ロウ等の動物性ワックス;脂肪酸、高級アルコール及びこれらの誘導体などが挙げられる。
25℃で固形のワックスは、油性化粧料に適度な硬さを付与し、油の染み出しを抑制し、潤いを付与し、塗布膜の持続性を向上させる点から、融点50℃以上、140℃以下が好ましく、60℃以上、110℃以下がより好ましい。
成分(D)としては、油性化粧料に適度な硬さを付与し、油の染み出しを抑制し、潤いを付与し、塗布膜の持続性に優れる点から、融点60℃以上、110℃以下のマイクロクリスタリンワックス、パラフィン、セレシン、ポリエチレンワックス、合成ワックスを少なくとも1種又は2種以上含有させることがより好ましく、融点60℃以上、88℃以下のマイクロクリスタリンワックス、パラフィン、セレシン、ポリエチレンワックス、合成ワックスを少なくとも1種又は2種以上含有させるのがさらに好ましい。
融点50℃以上、88℃以下の25℃で固形ワックスの含有量は、油性化粧料に適度な硬さを付与し、油の染み出しを抑制し、潤いを付与する点から、成分(D)中に50質量%以上であるのが好ましく、60質量%以上がより好ましく、70質量%以上がさらに好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上用いることができ、油性化粧料に適度な硬さを付与し、油の染み出しを抑制し、潤いを付与し、塗布膜の持続性を向上させる点から、含有量は、全組成中に5質量%以上であり、7質量%以上が好ましく、8質量%以上がより好ましく、30質量%以下であり、25質量%以下が好ましく、18質量%以下がより好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に5〜30質量%であり、7〜25質量%が好ましく、8〜18質量%がより好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、塗布直後の唇の縦じわや、皮膚の細かいしわが目立ちにくく、潤いがあって、滑らかな仕上がりが得られ、長時間経過した後にも滑らかな質感や色持ちが持続する点から、0.05以上が好ましく、0.10以上がより好ましく、0.13以上がさらに好ましく、2.0以下が好ましく、1.0以下がより好ましく、0.7以下がさらに好ましい。また、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、0.05〜2.0が好ましく、0.10〜1.0がより好ましく、0.13〜0.7がさらに好ましい。
本発明の油性化粧料は、さらに、成分(A)、(B)及び(D)以外の油性成分を含有することができる。
かかる油性成分としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、イソデカン、イソドデカン、水添ポリイソブテン、スクワラン等の炭化水素油;ジメチルポリシロキサン、フェニルメチルポリシロキサン等のシリコーン油;ワセリン、ラノリン、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、オレイン酸フィトステリル、(エチルヘキサン酸/ステアリン酸/アジピン酸)グリセリン、ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸)/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ビスジグリセリルポリアシルアジペート−2等のペースト油等が挙げられる。
これらの油性成分は、1種又は2種以上を用いることができ、塗布後の唇や皮膚に潤いを付与する点や、塗布感触を調整する点から、含有量は、全組成中に0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、40質量%以下が好ましく、15質量%以下がより好ましい。また、これらの油性成分の含有量は、全組成中に0.1〜40質量%が好ましく、1〜15質量%がより好ましい。
本発明の油性化粧料は、更に、粉体を含有することができる。かかる粉体としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、体質顔料、有機粉体、着色顔料、光輝性顔料等を用いることができる。
体質顔料としては、例えば、シリカ、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、合成マイカ、ガラスフレーク、雲母、合成金雲母、カオリン、クレー、ベントナイト、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、窒化ホウ素等の無機顔料及びこれらの複合粉体が挙げられる。
有機粉体としては、例えば、ジメチコンクロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー等のシリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチル、アクリル樹脂形状小球/ポリメタクリル酸メチル、(メトキシPEG−17/メトキシPEG−11/HDIイソシアヌレートトリマー)クロスポリマー、ナイロンパウダー、ウレタンパウダー、ポリエチレンパウダー、セルロースパウダーなどが挙げられる。
着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物;マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体;更にカーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β−カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素などが挙げられる。
光輝性顔料としては、雲母、合成金雲母、ガラス、シリカ、アルミナ、タルク等の板状粉体等の表面を酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素、紺青、酸化クロム、酸化スズ、水酸化クロム、金、銀、カルミン、有機顔料等の着色剤で被覆したものなど、及びポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミ蒸着末、ポリエチレンテレフタレート・金蒸着積層末などの、フィルム原反を任意形状に断裁したものなどを用いることができる。
これらの粉体は、通常の方法により、疎水化処理等の各種表面処理を施したものを用いることもできる。なかでも、疎水化処理剤として、シリコーン処理、アルキル処理、脂肪酸処理、ラウロイルリジン処理、レシチン処理、N−アシルアミノ酸処理、アルコキシチタニウムアルキレート処理、金属石鹸処理、フッ素化合物処理等を用いることができる。また、これらの表面処理を複合して用いることもできる。
粉体は、1種又は2種以上を用いることができ、油性化粧料として魅力ある色を調色する点から、含有量は、全組成中に1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、50質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。また、粉体の含有量は、全組成中に1〜50質量%が好ましく、3〜20質量%がより好ましい。
本発明の油性化粧料は、前記成分のほか、本発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、高分子化合物、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、防汚剤、保湿剤、脂肪酸デキストリンや有機変性粘土鉱物等の油ゲル化剤、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド等のセラミド成分、グリチルレチン酸ステアリル等の抗炎症剤、カミツレエキス等の植物由来エキス、パルミトイルヒドロキシプロピルセルロース等のポリマー、水等を含有することができる。これらのうち、パルミトイルヒドロキシプロピルセルロースは、光輝性顔料等の板状粉体由来のざらつき感を軽減する点や、塗布膜の持続性を向上する点から、0.1〜5質量%含有することが好ましく、0.2〜3質量%含有することがより好ましい。
本発明の油性化粧料は、通常の方法により、製造することができ、固形状、非固形状のものとして得ることができる。
また、本発明の油性化粧料は、口唇化粧料、頬紅、アイシャドウ、アイブロー、アイライナー、アイシャドウベース等の下塗り用化粧料などとして用いられ、なかでも、口唇化粧料が好ましく、より好ましくは、スティック口紅、液状口紅、リップグロス、リップカラー、リップクリームが挙げられ、仕上げ用のつや出し化粧料とすることができ、スティック口紅、液状口紅がさらに好ましい。
上述した実施形態に関し、本発明は、更に以下の組成物を開示する。
<1>次の成分(A)、(B)、(C)並びに(D):
(A)トリメチルペンタフェニルトリシロキサン 0.5〜30質量%、
(B)25℃で液状のエステル油及び高級アルコールから選ばれる油成分 20〜93質量%、
(C)非イオン性親水基を有するシリコーン 1〜20質量%、
(D)25℃で固形のワックス 5〜30質量%
を含有する油性化粧料。
<2>成分(A)の含有量が、好ましくは、全組成中に1質量%以上であって、2質量%以上がより好ましく、20質量%以下が好ましく、9質量%以下がより好ましい前記<1>記載の油性化粧料。
<3>成分(B)の25℃で液状のエステル油が、好ましくは、ミリスチン酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、炭酸プロピレンである前記<1>又は<2>記載の油性化粧料。
<4>成分(B)の25℃で液状の高級アルコールが、好ましくは、分岐構造を有する炭素数16〜24の高級アルコールであって、デシルテトラデカノール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコールがより好ましく、オクチルドデカノールがさらに好ましい前記<1>又は<2>記載の油性化粧料。
<5>成分(B)の含有量が、好ましくは、全組成中に40質量%以上であって、55質量%以上がより好ましく、80質量%以下が好ましく、70質量%以下がより好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の油性化粧料。
<6>成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、好ましくは、0.01以上であって、0.02以上がより好ましく、0.03以上がさらに好ましく、0.5以下が好ましく、0.3以下がより好ましく、0.15以下がさらに好ましい前記<1>〜<5>のいずれか1記載の油性化粧料。
<7>成分(C)の非イオン性親水基を有するシリコーンが、好ましくは、非イオン性親水基を分子中に0.1〜50質量%含み、5〜25質量%含むのがより好ましい前記<1>〜<6>のいずれか1記載の油性化粧料。
<8>成分(C)の非イオン性親水基を有するシリコーンが、好ましくは、以下の構造式(1)
Figure 0006669490
(式中、R1〜R9は同一でも異なっていても良く、炭素数1〜32の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、Qは非イオン性親水基を有する置換基を示す。1≦m≦500、1≦n≦50である)
で表されるものである前記<1>〜<7>のいずれか1記載の油性化粧料。
<9>成分(C)のシリコーンが、好ましくは、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、グリセリルエーテル変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンであって、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーンがより好ましい前記<1>〜<8>のいずれか1記載の油性化粧料。
<10>成分(C)の含有量が、好ましくは、全組成中に2質量%以上であって、3質量%以上がより好ましく、15質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましい前記<1>〜<9>のいずれか1記載の油性化粧料。
<11>成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、好ましくは、0.1以上であって、0.2以上がより好ましく、0.3以上がさらに好ましく、10以下が好ましく、4以下がより好ましく、1.7以下がさらに好ましい前記<1>〜<10>のいずれか1記載の油性化粧料。
<12>成分(C)に対する成分(A)及び(B)の総和の質量割合((A)+(B))/(C)が、好ましくは、5以上が好ましく、6以上がより好ましく、8以上がさらに好ましく、100以下が好ましく、40以下がより好ましく、25以下がさらに好ましい前記<1>〜<11>のいずれか1記載の油性化粧料。
<13>成分(D)のワックスが、好ましくは、融点50℃以上、140℃以下であって、60℃以上、110℃以下がより好ましい前記<1>〜<12>のいずれか1記載の油性化粧料。
<14>成分(D)が、好ましくは、融点60℃以上、110℃以下のマイクロクリスタリンワックス、パラフィン、セレシン、ポリエチレンワックス、合成ワックスである前記<1>〜<13>のいずれか1記載の油性化粧料。
<15>成分(D)の含有量が、好ましくは、全組成中に7質量%以上であって、8質量%以上がより好ましく、25質量%以下が好ましく、18質量%以下がより好ましい前記<1>〜<14>のいずれか1記載の油性化粧料。
<16>成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)が、好ましくは、0.05以上であって、0.10以上がより好ましく、0.13以上がさらに好ましく、2.0以下が好ましく、1.0以下がより好ましく、0.7以下がさらに好ましい前記<1>〜<15>のいずれか1記載の油性化粧料。
<17>口唇化粧料である前記<1>〜<16>のいずれか1記載の油性化粧料。
製造例1(ビスアルキル(C16−18)グリセリルウンデシルジメチコンの製造)
(1)STEP−1:シリコーン鎖の両末端にシリコーン鎖中の他のアルキル基とは異なるアルキル基を有するテトラメチルジシロキサンの合成:
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン44.8g、Spiers触媒1.0g(2質量%塩化白金酸の2−プロパノール溶液)を三ツ口フラスコに加え、70℃に加温した。窒素雰囲気下に70℃で、α−オレフィン(三菱化学社製「ダイアレン168」、炭素数16及び18の1/1(質量比)混合物))174.2gを滴下した後、2時間撹拌を行った。冷却後、水酸化ナトリウム水溶液で反応系内を中和し、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の1H−NMRスペクトル(400MHz)より、得られた生成物は両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有する1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン誘導体(下記式)であることを確認した(22.1g、収率;85%)。
Figure 0006669490
(2)STEP−2:シリコーン鎖の両末端にシリコーン鎖中の他のアルキル基とは異なるアルキル基を有し、シリコーン鎖中にケイ素−水素結合を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンの合成:
(1)で合成した両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有する1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン誘導体44.8g、デカメチルシクロペンタシロキサン78.6g、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン19.8g、n−ヘプタン50g、活性白土5gを三ツ口フラスコに加え12時間環流した。冷却後、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の1H−NMRスペクトルより、得られた生成物は両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するジメチルシロキサン/メチルシロキサン共重合体(下記式;p=23,q=4)であることを確認した(132.8g、収率;95%)。
Figure 0006669490
(3)STEP−3:両末端をアルキル基で置換し、かつ、側鎖をグラフト状にアルキルグリセリルエーテル基で変性したポリシロキサンの合成:
(2)で合成した両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するジメチルシロキサン/メチルシロキサン共重合体50.0g、10−ウンデセニルグリセリルエーテル61.0g、5質量%白金担持カーボン触媒0.25gを三ツ口フラスコに加え70℃で3時間撹拌を行った。冷却後、減圧下に蒸留精製を行った。得られた生成物の1H−NMRスペクトルより、得られた生成物は両末端に炭素数16及び炭素数18のアルキル基を有するビスアルキル(C16−18)グリセリルウンデシルジメチコン(下記式;p=23,q=4)であることを確認した(63.0g、収率;95%)。
Figure 0006669490
製造例2(グリセリルウンデシルジメチコンの製造)
冷却管及び磁気攪拌子を備えた100mL 2口フラスコに、下記式
Figure 0006669490
で表されるオルガノハイドロジェンシロキサン15g(4.4mmol)、10−ウンデセニルグリセリルエーテル8.1g(33mmol)、酢酸カリウムの10%エタノール溶液0.65g(0.66mmol)及びイソプロピルアルコール50gを仕込み、これに塩化白金酸の2%イソプロピルアルコール溶液0.17g(6.6×10-3 mmol)を加え、加熱し昇温した。内容物の温度を40℃に保ち2.5時間攪拌した。溶媒を留去し活性炭処理を行ったのち、減圧蒸留により、未反応の10−ウンデセニルグリセリルエーテルを留去し褐色高粘稠物を得た。得られた生成物の1H−NMRスペクトルより、得られた生成物はグリセリルウンデシルジメチコン(下記式;p=60,q=4)であることを確認した(1H−NMRより算出した平均分子量5800、アルキルグリセリルエーテル基含有率17重量%)。
Figure 0006669490
製造例3(パルミトイルヒドロキシプロピルセルロースの製造)
窒素下トルエン、メチルエチルケトン混合溶媒中50℃で、57.8g(0.165mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、232.8g(2.5mol)の3−メチルピリジンを加えて溶解させる。300.0g(1.09mol)の塩化パルミトイルを0.5時間かけて滴下する。その後50℃で5時間反応させ、エタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、パルミトイルヒドロキシプロピルセルロースが得られた。(質量平均分子量87万、平均アシル置換度は全水酸基の90mol%)
なお、質量平均分子量及び平均アシル置換度は、以下の方法により測定した。
(質量平均分子量の測定)
重合体の平均分子量(Mw)は、日立L−6000型高速液体クロマトグラフィーを使用し、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。溶離液流路ポンプは日立L−6000、検出器はショーデックスRI SE−61示差屈折率検出器、カラムはGMHHR−Hをダブルに接続したものを用いた。サンプルは、溶離液で0.5g/100mLの濃度に調整し、20μLを用いた。溶離液には、1mmol/LのN,N‐ジメチルドデシルアミン(ファーミンDM20、花王社製)のクロロホルム溶液を使用した。カラム温度は40℃で、流速は1.0mL/分で行った。
(平均アシル(エステル)置換度の測定)
H−NMRにおいて、エステル化されたセルロースのカルボニル基の隣のメチン基のプロトンは、5ppm付近に現れ、セルロースの6員環酸素の隣のプロトンとセルロースの水酸基の隣のメチレン基の合計が3.5ppm付近に現れる。その積分値から算出した。
実施例1〜7、比較例1〜3(スティック口紅)
表1に示す組成のスティック口紅を製造し、塗布直後の唇の細かな縦じわの目立たなさ、塗布直後の唇の見た目の滑らかさ、塗布直後の唇の見た目の潤い及び塗布4時間後の唇の見た目の滑らかさを評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
基材原料(着色剤以外)を105℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に、着色剤原料を加えて更に15分間均一混合した。脱泡した後、室温まで冷却・固化させた。この口紅バルクから、必要量を切り出し、電子レンジを用いて100℃に加熱溶解し、型に流し込み、冷却固化させ、スティック口紅を得た。
(評価方法)
(1)塗布直後の唇の細かな縦じわの目立たなさ:
10名の専門パネラーが、各スティック口紅を唇に直接塗布した直後の唇の細かな縦じわの目立たなさを、以下の基準で評価した。結果を10名の積算値で示した。
4;唇の細かな縦じわが目立たない。
3;唇の細かな縦じわがあまり目立たない。
2;唇の細かな縦じわがやや目立つ。
1;唇の細かな縦じわが目立つ。
(2)塗布直後の唇の見た目の滑らかさ:
10名の専門パネラーが、各スティック口紅を唇に直接塗布した直後の唇の見た目の滑らかさを、以下の基準で評価した。結果を10名の積算値で示した。
4;唇が滑らかに見える。
3;やや唇が滑らかに見える。
2;あまり唇が滑らかに見えない。
1;唇が滑らかに見えない。
(3)塗布直後の唇の見た目の潤い:
10名の専門パネラーが、各スティック口紅を唇に直接塗布した直後の唇の見た目の潤いを、以下の基準で評価した。結果を10名の積算値で示した。
4;唇が潤って見える。
3;やや唇が潤って見える。
2;あまり唇が潤って見えない。
1;唇が潤って見えない。
(4)塗布4時間後の唇の見た目の滑らかさ:
10名の専門パネラーが、各スティック口紅を唇に直接塗布した4時間後の、唇の見た目の滑らかさを、以下の基準で評価した。結果を10名の積算値で示した。
4;唇が滑らかに見える。
3;やや唇が滑らかに見える。
2;あまり唇が滑らかに見えない。
1;唇が滑らかに見えない。
Figure 0006669490
実施例8(スティック口紅)
実施例1〜7と同様にして、表2に示す組成のスティック口紅を製造した。
得られたスティック口紅は、塗布直後の唇に、縦しわが目立ちにくく、潤いがあって、滑らかな仕上がりが得られ、長時間経過した後にも滑らかな質感が持続するものである。
Figure 0006669490
実施例9(液状口紅)
表3に示す組成の液状口紅を製造した。
得られた液状口紅は、塗布直後の唇に、縦しわが目立ちにくく、潤いがあって、滑らかな仕上がりが得られ、長時間経過した後にも滑らかな質感が持続するものである。
(製造方法)
基材原料(着色剤以外)を105℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に、着色剤原料を加えて更に15分間均一混合した。脱泡した後、室温まで冷却・固化させた。この口紅バルクから、必要量を切り出し、電子レンジを用いて100℃に加熱溶解し、透明なディッピング容器に流し込み、冷却固化させ、液状口紅を得た。尚、塗布部は、扁平形状で表面が植毛されたものを用いた。
Figure 0006669490
実施例10(アイシャドウベース)
表4に示す組成のアイシャドウベースを製造した。
得られたアイシャドウベースは、塗布直後の瞼に、細かなしわが目立ちにくく、潤いがあって、滑らかな仕上がりが得られ、長時間経過した後にも滑らかな質感が持続するものである。
(製造方法)
基材原料(着色剤以外)を105℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に、着色剤原料を加えて更に15分間均一混合した。脱泡した後、室温まで冷却・固化させた。このアイシャドウベースバルクから、必要量を切り出し、電子レンジを用いて100℃に加熱溶解し、金皿に流し込み、冷却固化させ、アイシャドウベースを得た。
Figure 0006669490

Claims (4)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)並びに(D):
    (A)トリメチルペンタフェニルトリシロキサン 0.5〜30質量%、
    (B)25℃で液状のエステル油及び高級アルコールから選ばれる油成分 20〜93質量%、
    (C)非イオン性親水基を有するシリコーン 1〜20質量%、
    (D)25℃で固形のワックス 5〜30質量%
    を含有し、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、0.2〜10である油性化粧料。
  2. 成分(C)が、ポリオキシアルキレン変性シリコーン及びアルキルグリセリルエーテル変性シリコーンから選ばれるものである請求項1記載の油性化粧料。
  3. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.01〜0.5である請求項1又は2記載の油性化粧料。
  4. 成分(C)に対する成分(A)及び(B)の総和の質量割合((A)+(B))/(C)が、5〜100である請求項1〜のいずれか1項記載の油性化粧料。
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